JP5588142B2 - 軽量気泡コンクリート - Google Patents
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珪酸質原料及び石灰質原料を含むスラリーに発泡剤を加えて発泡成型し、半硬化状態になったものをオートクレーブ養生して得られる軽量気泡コンクリートにおいて、水銀圧入法で測定される細孔のうち、細孔径が0.008μm以上20μm以下の細孔量が0.280ml/g以上0.550ml/g未満である、軽量気泡コンクリート。
[2]
気体透過率が0.011〜1.1cm 3 ・cm/(cm 2 ・sec・g・cm 3 )である、[1]に記載の軽量気泡コンクリート。
絶乾嵩密度が200kg/m3以上800kg/m3以下である、[1]又は[2]に記載の軽量気泡コンクリート。
圧縮強度が1.0N/mm2以上である、[1]〜[3]に記載の軽量気泡コンクリート。
[1]〜[4]のいずれか1項に記載の軽量気泡コンクリートの製造方法であって、
珪酸質原料及び石灰質原料を含むスラリーに発泡剤及び混和剤を加え、成型水分量が30質量%以上55質量%以下の条件で発泡成型すること、及び半硬化状態になったものをオートクレーブ養生することを含む、軽量気泡コンクリート
の製造方法。
[6]
発泡剤として原料の固形分量に対して0.03質量%以上0.20質量%以下のアルミニウム粉末を加え、混和剤としてポリカルボン酸EOエステル系混和剤である混和剤1及びアルキル又はアルケニルコハク酸塩である混和剤2を混和剤2/混和剤1の質量比が0.5以上1.0以下となる量を加える、[5]に記載の軽量気泡コンクリートの製造方法。
本実施の形態に係る軽量気泡コンクリートは、珪酸質原料及び石灰質原料を含むスラリーに発泡剤を加えて発泡成型し、半硬化状態になったものをオートクレーブ養生して得られる軽量気泡コンクリートにおいて、水銀圧入法で測定される細孔のうち、細孔径が0.008μm以上20μm以下の細孔量(細孔容積)が0.280ml/g以上0.600ml/g未満である。
上記した本実施の形態の軽量気泡コンクリートを製造するための方法は、珪酸質原料及び石灰質原料を含むスラリーに発泡剤及び混和剤を加え、セメント、生石灰、珪砂、珪石及び石膏からなる原料の固形分量に対して、成型水分量が30質量%以上60質量%以下の条件で発泡成型すること、及び半硬化状態になったものをオートクレーブ養生することを含む。
<製造直後の製品含水率>
オートクレーブ養生を終えた製品又は製品の発泡上部から発泡下部までを含むように切り出した試験体の質量を測定した。その後、105±5℃で一定質量となるまで乾燥し絶乾質量を量り、下記式で算出した。
製品含水率[%]={(製造直後の質量[g]−絶乾質量[g])/絶乾質量[g]}×100
製品から100mm×100mm×100mmの試験体を発泡方向に平行に合計6つ採取し、試験体の寸法を測定した。その後、105±5℃で一定質量になるまで乾燥させてから絶乾質量を量り、各々の絶乾嵩密度を下記式で算出し、6つの平均値とした。ただし、固液分離が発生し、発泡方向で密度差が大きく開いたもの(比較例4及び比較例5)は平均化せず、その最小値から最大値に至る範囲を記載した。
絶乾嵩密度[kg/m3]=絶乾質量[kg]/試験体の体積(厚さ×幅×長さ)[m3]
製品の発泡底部から最上部に至るまでの部分を破砕し分級して得た2〜4mm部分を105±5℃で一定質量となるまで乾燥し、絶乾状態にしたものを測定試料とした。この測定試料を、ユアサアイオニクス株式会社製「Pore Master−33」を用いて細孔径分布を測定した。ただし、固液分離が発生し、発泡方向で密度差が大きく開いたもの(比較例4及び比較例5)は、発泡底部から最上部に至るまで部分を6分割し、個別に破砕したものを同様に測定して、その最小値から最大値に至る範囲を記載した。この時、水銀と試料の接触角を130°、水銀の表面張力を484dyn/cmとして計算した。
得られた細孔径分布の結果を用いて、図1に示すようなグラフを作成することにより、細孔量(細孔容積V)を求めた。
製品から円の中心が発泡方向と垂直になるように切り出し、20℃−60%RH下で一定質量となるように含水率を調整した直径50mm×高さ50mmの円柱試験体を用いて、東洋精機株式会社製「パーミアグラフ」で気体透過率を測定した。この時、試料におけるガスの流入側と流出側の差圧を1g/cm2とした。
JIS−A5416に規定される軽量気泡コンクリート(ALC)の圧縮強度試験方法を利用して測定した。製品の発泡方向の高さの中央部から100mm×100mm×100mmの試験体を採取し、70℃の熱風循環式乾燥機中で含水率が10±2%になるまで乾燥した。その後、常温まで冷却した。試験体の寸法、質量を測定した後、発泡方向に対して直角の方向から0.1〜0.2N/mm2/secの速さで荷重を加え、荷重の最大値を読み取り、圧縮強度を下記式で算出した。
圧縮強度[N/mm2]=最大荷重[N]/加圧面積(幅×長さ)[mm2]
圧縮試験時含水率[%]={(試験時質量[g]−絶乾質量[g])/絶乾質量[g]}×100
製品から発泡方向に平行な3cm×3cm以上の平滑面を含む試験体を切り出し、平滑面に3cm×3cmの正方形の枠線を描いた。それから、マイクロスコープで平滑面を観察し、枠線内にある、直径0.5mm未満の気泡、直径0.5mm以上1mm未満の気泡、直径1mm以上の気泡の数をそれぞれ数えた。
オーストラリア珪砂粉末又は岩手県産珪石粉末に水を加えスラリーとしたものに、ポリカルボン酸EOエステル系高性能減水剤(混和剤1)を加え撹拌して、生石灰粉末、早強ポルトランドセメント、及び二水石膏を添加した。その後、アルケニルコハク酸塩(混和剤2)又はその他の混和剤(混和剤3とする。)、及び金属アルミ粉末(発泡剤)を添加した。得られたモルタルスラリーを、補強鉄筋を100mm間隔で4枚埋設した縦1,800mm×横600mm×高さ600mmの型枠に注入し、発泡予備硬化してできた半硬化状の軽量気泡コンクリートブロックを、ピアノ線で厚さ100mmに切断した。この半硬化状の軽量気泡コンクリートパネルを、飽和水蒸気雰囲気下で180℃10時間オートクレーブ養生して、軽量気泡コンクリートパネルを得た。ここで得られた5枚の軽量気泡コンクリートパネルのうち、4枚が補強鉄筋入りパネルで、1枚は物性測定用の無筋パネルであった。
混練性及び発泡状態が良好であり、得られた軽量気泡コンクリートは外観性も良く、比較例1及び2に比して、製造直後の製品含水率が低く、細孔量が小さく、気体透過率が高かった。また、圧縮強度は全て3.0N/mm2より大きく、JIS規格を満たしていた。
混練性及び発泡状態が良好であり、得られた軽量気泡コンクリートの外観性も良く、比較例1及び2に比して、製造直後の製品含水率が低く、細孔量が小さく、気体透過率が高かった。なお、圧縮強度は2.32N/mm2と若干小さかった。
混錬性及び発泡状態が良好であり、得られた軽量気泡コンクリートの外観性も良かった。しかし、製造直後の製品含水率が非常に高く、細孔量が非常に大きく、気体透過率が非常に低かった。
混練性は良好であった。しかし、発泡過程において固液分離が活発に起こり、得られた軽量コンクリートは不均一であり、物性に大きなばらつきが見られた。また、粗大な気泡が多く、外観性に劣っていた。
混練性は良好であった。しかし、発泡が途中で停止し、成型体が得られなかった。
均一混練を行うことができず、成型体が得られなかった。
Claims (6)
- 珪酸質原料及び石灰質原料を含むスラリーに発泡剤を加えて発泡成型し、半硬化状態になったものをオートクレーブ養生して得られる軽量気泡コンクリートにおいて、
水銀圧入法で測定される細孔のうち、細孔径が0.008μm以上20μm以下の細孔量が0.280ml/g以上0.550ml/g未満である、軽量気泡コンクリート。 - 気体透過率が0.011〜1.1cm 3 ・cm/(cm 2 ・sec・g・cm 3 )である、請求項1に記載の軽量気泡コンクリート。
- 絶乾嵩密度が200kg/m3以上800kg/m3以下である、請求項1又は2に記載の軽量気泡コンクリート。
- 圧縮強度が1.0N/mm2以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の軽量気泡コンクリート。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の軽量気泡コンクリートの製造方法であって、
珪酸質原料及び石灰質原料を含むスラリーに発泡剤及び混和剤を加え、成型水分量が30質量%以上55質量%以下の条件で発泡成型すること、及び
半硬化状態になったものをオートクレーブ養生することを含む、軽量気泡コンクリートの製造方法。 - 発泡剤として原料の固形分量に対して0.03質量%以上0.20質量%以下のアルミニウム粉末を加え、
混和剤としてポリカルボン酸EOエステル系混和剤である混和剤1及びアルキル又はアルケニルコハク酸塩である混和剤2を混和剤2/混和剤1の質量比が0.5以上1.0以下となる量を加える、請求項5に記載の軽量気泡コンクリートの製造方法。
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