JP5581673B2 - 調光制御装置、調光制御方法及び投影装置 - Google Patents

調光制御装置、調光制御方法及び投影装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の光源素子を用いる照明に好適な調光制御装置、調光制御方法及び投影装置に関する。
従来、段階調光に際して、現在の調光率に関わらず、調光する人が白熱灯の明るさの変化を認識することができる調光装置を提供するべく、現在の調光率と調光ダウンする方向で一番近い段階調光率レベルとの差が、予め決められた設定調光率差未満の場合は1段階飛ばした段階調光率レベルに調光制御する技術が下記特許文献に記載されている。(特許文献1)
特開2006−012648号公報
上記特許文献に記載された技術は、ユーザが指示した輝度変化が微小である場合に、意図的に若干大きめの輝度変化を与えるものである。
一方で、近時急速に普及しつつある高輝度LEDやその他の発光素子のいずれであっても、経時変化や周辺の明るさ、周辺温度等により、同じ駆動条件でも発光輝度が変化することが多い。
そのようにユーザの意図された指示以外の要素により発光輝度が変化する発光素子に対しては、ユーザに認識されることなく発光素子の駆動条件を変更して、以前と同様の発光輝度を維持するように自動制御する必要がある。
以上のように、意図的に発光輝度の変化を強調して表現する場合と、発光輝度の変化がなるべくわからないように調整する場合の相反する2つの要求があり、それら双方を両立させることが難しい。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、光源の発光輝度を変化させる際にその変化の度合を必要に応じて適切に調整することが可能な調光制御装置、調光制御方法及び投影装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、調光制御装置であって、発光輝度を調整可能な光源と、上記光源を駆動するための駆動信号を出力する光源駆動手段と、上記光源駆動手段が出力する駆動信号の変化を遅延させる遅延手段と、上記光源の発光輝度の増減を指示する指示手段と、上記指示手段での指示に応じて上記遅延手段による遅延動作の実行の有無を切換える光源制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記光源の動作環境を検知する検知手段をさらに具備し、上記光源制御手段は、上記光源の発光輝度の増減を行う場合に、上記指示手段での指示か上記検知手段での検知結果かに応じて上記遅延手段による遅延動作の実行の有無を切換えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記光源制御手段は、上記光源の発光輝度の増減を上記検知手段の検知結果に基づいて行う場合は上記遅延動作を実行することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項1乃至3いずれか記載の発明において、上記光源制御手段は、上記遅延手段による遅延動作の実行する際に、上記光源駆動手段が出力する駆動信号を強調する強調手段をさらに具備したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至4いずれか記載の発明において、上記光源は、複数の光源素子を有し、上記遅延手段は、上記光源の複数の光源素子に対して駆動信号の変化期間が互いに異なるように順次遅延させることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、上記請求項1乃至3いずれか記載の発明において、上記光源は、複数の光源素子を有し、上記光源制御手段は、上記遅延手段による遅延動作の実行する際に、上記光源駆動手段が出力する駆動信号を強調する強調手段をさらに具備し、上記光源制御手段は、上記光源の複数の光源素子に対して駆動信号の変化当初に設定する、前記強調手段によって強調される前記光源駆動手段が出力する駆動信号の強調期間の長さが互いに異なるように駆動信号を供給することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、上記請求項2乃至6いずれか記載の発明において、上記検知手段は、上記光源の温度を検知することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、上記請求項2乃至7いずれか記載の発明において、上記検知手段は、上記光源の輝度を検知することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、上記請求項1乃至8いずれか記載の発明において、上記光源制御手段は、上記遅延動作の実行の有の場合、遅延特性を任意に変化させることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、上記請求項1乃至9いずれか記載の発明において、上記遅延手段は、予め設定した積分定数を有する積分回路により構成することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、上記請求項1乃至10いずれか記載の発明において、上記光源制御手段は、調光信号を上記遅延手段に通すか否かを選択する選択信号を出力する選択信号出力手段を含み、上記光源制御手段は、上記選択信号に基づいて、上記遅延手段による遅延動作の実行の有無を切換えることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、調光制御装置であって、複数の光源素子からなる発光輝度を調整可能な光源と、上記光源を駆動するための駆動信号を出力する光源駆動手段と、上記光源駆動手段が出力する駆動信号を強調する強調手段と、上記光源の発光輝度の増減を指示する指示手段と、を具備し、上記光源制御手段は、上記複数の光源素子に対して駆動信号の変化当初に設定する、前記強調手段によって強調される前記光源駆動手段が出力する駆動信号の強調期間の長さが互いに異なるように駆動信号を供給することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、発光輝度を調整可能な光源と、上記光源を駆動するための駆動信号を出力する光源駆動部と、上記光源駆動部が出力する駆動信号の変化を遅延させる遅延部とを備える光源装置での調光制御方法であって、上記光源の発光輝度の増減を指示する指示工程と、上記指示工程での指示に応じて上記遅延部による遅延動作の実行の有無を切換える光源制御工程とを有したことを特徴とする。
請求項14記載の発明は、投影装置であって、請求項1乃至12いずれか記載の調光制御装置と、画像信号を入力する入力手段と、上記光源からの光を用い、上記入力手段で入力した画像信号に基づく光像を形成して出射する投影手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、光源の発光輝度を変化させる際にその変化の度合を必要に応じて適切に調整することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る基本回路構成を示すブロック図。 同実施形態に係る動作波形の概略を示すタイミングチャート。 同実施形態に係る他の動作波形の概略を示すタイミングチャート。 本発明の第2の実施形態に係るデータプロジェクタ装置が備える電子回路の概略機能構成を示すブロック図。 同実施形態に係る動作波形の概略を示すタイミングチャート。 同実施形態に係る他の動作波形の概略を示すタイミングチャート。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る調光制御装置10の基本回路構成を示すブロック図である。同図で、調光制御装置10は、制御部11、遅延部12、光源部13、及び温度センサTSにより構成される。
制御部11は、ここでは図示しないキー操作部から光源部13の発光輝度の増減を指示する指示信号を入力し、その入力に応じて調光制御信号と選択信号とを遅延部12に出力する。
遅延部12は、制御部11からの調光制御信信号を変換し、適宜時間的な遅延を与えた上で調光信号として光源部13に送出する。光源部13は、遅延部12からの調光信号に応じた発光輝度となるように明るさを変えて発光する発光素子で構成される。
加えて上記遅延部12は、制御部11からの選択信号により出力する調光信号に時間的な遅延を与えるか否かを選択可能な構成としている。
温度センサTSは光源部13に対して設置され、光源部13の発光時の温度を検知してその検知信号を上記制御部11に出力する。
次に、信号の電圧レベルで調光制御を行なう場合の各回路の具体例についても説明しておく。制御部11はD/Aコンバータ11aを有し、意図した調光電圧レベルの調光制御信号を遅延部12に出力する。
遅延部12は、例えば抵抗RとコンデンサCとによる積分回路により構成されるもので、抵抗Rと並列接続したスイッチSWに対して上記制御部11からの選択信号が与えられ、当該スイッチSWをオン/オフする。選択信号によりスイッチSWがオンした場合、抵抗Rが短絡され、積分回路による遅延効果が無効化される。
次に上記実施形態の動作について説明する。
図2(A)に示すように制御部11から遅延部12への選択信号でスイッチSWをオンしている状態では、遅延部12での遅延効果が無効化される。そのため、図2(B)に示すような制御部11からの調光制御信号が遅延部12に与えられると、遅延部12では図2(C)に示すようにそのまま同一波形の調光信号として光源部13に与える。結果として、光源部13での発光輝度は制御部11の出力する調光制御信号にリニアに追従して変化する。
したがって、ユーザの指示操作により光源部13の発光輝度を変化させる場合など、あえて光源部13での発光輝度の変化をユーザに認識させたい場合には、制御部11に入力される指示信号に応じ、制御部11から遅延部12への選択信号によりスイッチSWをオンとしておくことで、光源部13の発光輝度が調光制御信号の変化通りに急激に変化する。
次に、図2(A)に示すように制御部11から遅延部12への選択信号でスイッチSWをオフにしている状態では、遅延部12での遅延効果が有効となる。そのため、図2(B)に示すような制御部11からの調光制御信号が遅延部12に与えられると、遅延部12では図2(C)に示すように積分回路での積分定数に従って徐々に変化する波形に変換して調光信号として光源部13に与える。結果として、光源部13での発光輝度は、制御部11の出力する調光制御信号に対して上記積分定数に応じた一定時間後にようやく意図したレベルとなるように変化する。
したがって、例えば温度センサTSでの検知信号に対応して光源部13の発光輝度を変化させる場合など、光源部13での発光輝度の変化をユーザには認識させたくない場合には、制御部11から遅延部12への選択信号によりスイッチSWをオフしておくことで、遅延部12での遅延機能を有効に設定し、光源部13の発光輝度が調光制御信号の変化には追従せず、ゆっくりと変化するようにできる。
以上に述べた如く本実施形態によれば、制御部11の出力する調光制御信号に対する遅延部12での遅延機能を容易に選択して光源部13への調光信号に反映できる。そのため、調光制御による発光輝度の変化をユーザに積極的に認識させたい場合と、認識させずにゆっくりと実行したい場合とで、変化の度合を必要に応じて適切に調整することが可能となる。
加えて、上記遅延部12では、例えば抵抗RとコンデンサCとによる簡易な積分回路により構成するものとし、抵抗Rと並列接続したスイッチSWをオン/オフさせるだけで遅延機能の有効/無効を切換えられるものとした。
これにより、非常に簡易な構成ながら、積分定数(時定数)が簡易な計算により算出できるため、任意の遅延特性を設定することができる上、抵抗Rに代えて可変抵抗、コンデンサCに代えて可変容量コンデンサを用いるものとすれば、遅延特性を任意に可変することが容易となり、光源部13として用いる素子の個体差等にも対応できる。
なお上記実施形態では、光源部13の動作環境を検知する検知手段として温度センサTSを設け、光源部13の発光温度を検知してその検知結果を制御部11に出力する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば光源部13の発光輝度を検知する照度センサを設け、その照度センサで得た結果を制御部11に帰還させることで、光源部13の発光輝度を正確に維持、あるいは制御可能となる。
さらに、光源部13の動作環境を検知する検知手段としては、上記温度センサや照度センサに限らず、電流値、電圧値等の電気的な特性を検知するものとしても良い。
なお、遅延部12による遅延動作を無効としても調光の変化量が小さく、ユーザに発光輝度の変化を認識させることが難しい場合には、調光制御信号の変化時に、目標となるレベルを一時的に超えるような強調を施すものとしても良い。
以下、そのような制御動作を本実施形態の他の動作例として説明する。
図3は、ユーザに発光輝度の変化を認識させたい場合の各信号波形を示す。
制御部11では、図3(B)に示すように調光制御信号で、目標レベルを変化させる当初の所定時間T1だけ、当該変化方向に対して電圧レベルをより強調するように変化させるべく信号レベルを制御している。
これとともに制御部11は、図3(A)に示すように、目標レベルを変化させる当初のタイミングでは遅延部12への選択信号により遅延動作を無効とする一方で、上記所定時間T1の途中から、少なくとも上記遅延部12の積分回路の積分時間が経過するまでの間は遅延部12への選択信号により遅延動作を有効としている。
これにより、図3(C)に示すように光源部13での発光輝度の変化の度合を強調してユーザにより認識し易くするとともに、その後に遅延機能を有効とすることで本来の目標レベルに徐々に発光輝度を収束させることができ、ユーザにとっても違和感のない調光制御を実現できる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を調光制御機能を備えたデータプロジェクタ装置に適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
図4は、同実施形態に係るデータプロジェクタ装置20が備える電子回路の概略機能構成を示すブロック図である。
21は入力部であり、各種規格の画像信号が入力される。入力部21より入力した画像信号は、システムバスSBを介し、一般にスケーラとも称される画像変換部22に入力される。画像変換部22は、入力した画像信号を投影に適した所定のフォーマットの画像信号に統一した後に投影画像処理部23へ送る。
投影画像処理部23は、送られてきた画像信号に応じて、所定のフォーマットに従ったフレームレート、例えば30[フレーム/秒]と色成分の分割数、及び表示階調数を乗算した、より高速な時分割駆動により、空間的光変調素子(SLM)であるマイクロミラー素子24を表示駆動する。
このマイクロミラー素子24は、アレイ状に配列された複数、例えばXGA(横1024×縦768ドット)分の微小ミラーの各傾斜角度を個々に高速でオン/オフ動作することでその反射光により光像を形成する。
一方で、LEDアレイ25は高輝度の白色光を発する多数のLEDが規則的にアレイ配置して構成される。このLEDアレイ25の発光が、内面全面に反射ミラーを貼設した角錐台状のハウジング26により集光され、インテグレータ27で輝度分布が均一な光束とされた後に、カラーホイール28を介して着色され、さらにミラー29で全反射して上記マイクロミラー素子24に照射される。
そして、マイクロミラー素子24での反射光で光像が形成され、形成された光像が投影レンズユニット30を介して、投影対象となるここでは図示しないスクリーンに投影表示される。
上記LEDアレイ25は、投影光処理部31により駆動制御され、駆動電流値に応じた輝度で発光する。
投影光処理部31は、上記投影画像処理部23から与えられる画像データの投影タイミング信号に応じてLEDアレイ25を構成する個々のLEDの発光タイミングと駆動電流とを制御する。
さらに投影光処理部31は、上記カラーホイール28を回転するモータ(M)32に電力を供給する他、LEDアレイ25の温度を計測する温度センサ33からの検知信号を受信する。
上記各回路の動作すべてをCPU34が制御する。このCPU34は、メインメモリ35、及びプログラムメモリ36を用いてこのデータプロジェクタ装置20内の制御動作を実行する。メインメモリ35は、DRAMで構成され、ワークメモリとして機能する。プログラムメモリ36は、動作プログラムや各種定型データ、後述するテーブル等を記憶した電気的書換可能な不揮発性メモリで構成され、必要にプログラム、データ等がCPU34によりメインメモリ35へ読出される。
上記CPU34は、操作部37からのキー操作信号に応じて各種投影動作を実行する。この操作部37は、データプロジェクタ装置20の本体に設けられるキー操作部と、このデータプロジェクタ装置20専用の図示しないリモートコントローラからの赤外光を受信するレーザ受光部を含み、ユーザが直接またはリモートコントローラを介して操作したキーに基づくキー操作信号をCPU34へ直接出力する。
なお、上述した如く本実施形態に係るデータプロジェクタ装置20は、調光制御機能を有しており、該機能を実現するために、上記図1の調光制御装置10と基本的には同様の回路構成を含んでいる。すなわち、調光制御装置10の制御部11及び遅延部12を投影光処理部31内に備えると共に、同光源部13がLEDアレイ25に、そして同温度センサTSが温度センサ33に相当する。
したがって、図1で制御部11から遅延部12に出力する調光制御信号及び選択信号はいずれも投影光処理部31内部での信号となる。また、遅延部12から光源部13へ出力する調光信号が、投影光処理部31がLEDアレイ25を構成する個々のLEDへの駆動信号に相当する。
因みに、光源素子がLEDである場合、調光制御は一定電圧で電流値を可変して実行するため、後述する調光制御信号、及び調光信号はいずれも電流値を増減する信号となる。
次に上記実施形態の動作について説明する。
図5(A)に示すように投影光処理部31内部の選択信号で遅延効果を無効化している状態では、図5(B)に示す投影光処理部31内部で発振する調光制御信号を基準として、図5(C)〜図5(F)に示すようにそのまま同一波形の調光信号1〜Nを生成し、LEDアレイ25を構成する個々の各LED(1〜N)に与える。結果として、複数のLEDで構成されるLEDアレイ25での発光輝度は、図5(G)に示すように投影光処理部31内で基準として用いる調光制御信号にリニアに追従して変化する。
したがって、ユーザの指示操作によりLEDアレイ25の発光輝度を変化させる場合など、あえてLEDアレイ25での発光輝度の変化をユーザに認識させたい場合には、操作部37からの操作信号に応じ、CPU34を介して投影光処理部31が意図的に遅延効果を無効化しておくことで、LEDアレイ25の発光輝度が投影光処理部31で発振する調光制御信号の変化通りに急激に変化する。
次に、図5(A)に示すように投影光処理部31内部の選択信号で遅延効果を有効化すると、図5(B)に示す投影光処理部31内部で発振する調光制御信号を基準として、図5(C)〜図5(F)に示すように微小時間t11だけ順次遅延するような位相の異なる同一波形の調光信号1〜Nを生成し、LEDアレイ25を構成する個々のLED(1〜N)に与える。
結果として、複数のLEDで構成されるLEDアレイ25での発光輝度は、図5(G)に示すように投影光処理部31内で基準として用いる調光制御信号に対して、立ち上がり部分及び立ち下がり部分が緩やかな傾斜をもったものとなるように変化する。
したがって、例えば温度センサ33での検知信号に対応してLEDアレイ25の発光輝度を変化させる場合など、LEDアレイ25での発光輝度の変化をユーザには認識させたくない場合には、投影光処理部31内部で遅延効果を有効化しておくことで、LEDアレイ25の発光輝度が投影光処理部31内で発振する調光制御信号の変化には追従せず、ゆっくりと変化するようにできる。
以上に述べた如く本実施形態によれば、LEDアレイ25を構成する個々のLEDに対して駆動信号の変化期間が互いに異なるように順次遅延させるべく制御するため、特に積分回路のような時定数をもった回路構成を持たずとも、調光制御による発光輝度の変化をユーザに積極的に認識させたい場合と、認識させずにゆっくりと実行したい場合とで、変化の度合を必要に応じて適切に調整することが可能となる。
なお、投影光処理部31による遅延動作を無効としても調光の変化量が小さく、ユーザに発光輝度の変化を認識させることが難しい場合には、調光制御信号の変化時に、目標となるレベルを一時的に超えるような強調を施すものとしても良い。
以下、そのような制御動作を本実施形態の他の動作例として説明する。
図6は、ユーザに発光輝度の変化を認識させたい場合の各信号波形を示す。
投影光処理部31では、図6(B)に示すように調光制御信号で、目標レベルを変化させる当初の所定時間T21だけ、当該変化方向に対して電圧レベルをより強調するように変化させるべく信号レベルを制御している。
これとともに投影光処理部31は、図6(A)に示すように、目標レベルを変化させる当初のタイミングでは遅延動作を無効とする一方で、上記所定時間T21の途中からは遅延動作を有効としている。
投影光処理部31は、図6(C)〜図6(F)に示すように、上記調光制御信号を基準とし、LEDアレイ25を構成する個々のLEDへの調光信号のうちの1つ「調光信号1」を上記調光制御信号と同一にすると共に、他の調光信号2〜Nに関してはそれぞれ上記強調を施す所定時間T21を順次時間幅t22ずつ延長し、本来の目標レベルに戻るまでのタイミングがそれぞれ異なるように調光信号1〜N個々に固有の変化を与える。
結果として、複数のLEDで構成されるLEDアレイ25での発光輝度は、図6(G)に示すように投影光処理部31内で基準として用いる調光制御信号に対して、変化当初の立ち上がり(または立ち下がり)部分が一致して急峻な波形としながらも、本来の目標輝度レベルにまで戻る部分が緩やかな傾斜をもったものとなるように変化する。
これにより、LEDアレイ25での発光輝度の変化の度合を強調してユーザに認識し易くするとともに、その後は本来の目標レベルに徐々に発光輝度を収束させることができ、ユーザにとっても違和感のない調光制御を実現できる。
なお、上記第2の実施の形態では、光源素子がLEDであり、発光輝度を電流値により制御するものとして説明したが、本実施形態は発光素子及びその発光輝度の制御内容を限定するものではない。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…調光制御装置、11…制御部、11a…D/Aコンバータ、12…遅延部、13…光源部、20…データプロジェクタ装置、21…入力部、22…画像変換部、23…投影画像処理部、24…マイクロミラー素子(SLM)、25…LEDアレイ、26…ハウジング、27…インテグレータ、28…カラーホイール、29…ミラー、30…投影レンズユニット、31…投影光処理部、32…モータ(M)、33…温度センサ、34…CPU、35…メインメモリ、36…プログラムメモリ、37…操作部、SB…システムバス、TS…温度センサ。

Claims (14)

  1. 発光輝度を調整可能な光源と、
    上記光源を駆動するための駆動信号を出力する光源駆動手段と、
    上記光源駆動手段が出力する駆動信号の変化を遅延させる遅延手段と、
    上記光源の発光輝度の増減を指示する指示手段と、
    上記指示手段での指示に応じて上記遅延手段による遅延動作の実行の有無を切換える光源制御手段と
    を具備したことを特徴とする調光制御装置。
  2. 上記光源の動作環境を検知する検知手段をさらに具備し、
    上記光源制御手段は、上記光源の発光輝度の増減を行う場合に、上記指示手段での指示か上記検知手段での検知結果かに応じて上記遅延手段による遅延動作の実行の有無を切換える
    ことを特徴とする請求項1記載の調光制御装置。
  3. 上記光源制御手段は、上記光源の発光輝度の増減を上記検知手段の検知結果に基づいて行う場合は上記遅延動作を実行する
    ことを特徴とする請求項2記載の調光制御装置。
  4. 上記光源制御手段は、上記遅延手段による遅延動作の実行する際に、上記光源駆動手段が出力する駆動信号を強調する強調手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の調光制御装置。
  5. 上記光源は、複数の光源素子を有し、
    上記遅延手段は、上記光源の複数の光源素子に対して駆動信号の変化期間が互いに異なるように順次遅延させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の調光制御装置。
  6. 上記光源は、複数の光源素子を有し、
    上記光源制御手段は、上記遅延手段による遅延動作の実行する際に、上記光源駆動手段が出力する駆動信号を強調する強調手段をさらに具備し、
    上記光源制御手段は、上記光源の複数の光源素子に対して駆動信号の変化当初に設定する、前記強調手段によって強調される前記光源駆動手段が出力する駆動信号の強調期間の長さが互いに異なるように駆動信号を供給する
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の調光制御装置。
  7. 上記検知手段は、上記光源の温度を検知することを特徴とする請求項2乃至6いずれか記載の調光制御装置。
  8. 上記検知手段は、上記光源の輝度を検知することを特徴とする請求項2乃至7いずれか記載の調光制御装置。
  9. 上記光源制御手段は、上記遅延動作の実行の有の場合、遅延特性を任意に変化させることを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の調光制御装置。
  10. 上記遅延手段は、予め設定した積分定数を有する積分回路により構成することを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の調光制御装置。
  11. 上記光源制御手段は、調光信号を上記遅延手段に通すか否かを選択する選択信号を出力する選択信号出力手段を含み、
    上記光源制御手段は、上記選択信号に基づいて、上記遅延手段による遅延動作の実行の有無を切換える
    ことを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の調光制御装置。
  12. 複数の光源素子からなる発光輝度を調整可能な光源と、
    上記光源を駆動するための駆動信号を出力する光源駆動手段と、
    上記光源駆動手段が出力する駆動信号を強調する強調手段と、
    上記光源の発光輝度の増減を指示する指示手段と
    を具備し、
    上記光源制御手段は、上記複数の光源素子に対して駆動信号の変化当初に設定する、前記強調手段によって強調される前記光源駆動手段が出力する駆動信号の強調期間の長さが互いに異なるように駆動信号を供給する
    ことを特徴とする調光制御装置。
  13. 発光輝度を調整可能な光源と、上記光源を駆動するための駆動信号を出力する光源駆動部と、上記光源駆動部が出力する駆動信号の変化を遅延させる遅延部とを備える光源装置での調光制御方法であって、
    上記光源の発光輝度の増減を指示する指示工程と、
    上記指示工程での指示に応じて上記遅延部による遅延動作の実行の有無を切換える光源制御工程と
    を有したことを特徴とする調光制御方法。
  14. 請求項1乃至12いずれか記載の調光制御装置と、
    画像信号を入力する入力手段と、
    上記光源からの光を用い、上記入力手段で入力した画像信号に基づく光像を形成して出射する投影手段と
    を具備したことを特徴とする投影装置。
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