JP5571991B2 - 舶用推進軸のリーマボルト結合構造 - Google Patents

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本発明は、船舶の推進軸に使用されるリーマボルト結合構造に関する。
従来、船舶においては、主機(エンジン)の固定ボルトや推進軸の結合フランジの固定ボルト等にリーマボルトが使用されている。例えば、エンジンのクランク軸からプロペラ軸ヘ動力を伝達する推進軸系には、これらクランク軸とプロペラ軸とを連結する中間軸が設けられ、これらの軸の結合フランジを結合する固定ボルトにリーマボルトが使用されている。
図3は、この種の船舶推進軸系の概略を示す側面図であり、エンジン(主機)100のクランク軸101に設けられた結合フランジ102と、プロペラ軸103に設けられた結合フランジ104との間に上記中間軸105が設けられている。このような推進軸系115により、エンジン100のクランク軸101からの大きな動力を中間軸105、プロペラ軸103を介してプロペラ111に伝達するとともに、プロペラ111からの大きな推力をプロペラ軸103、中間軸105及びクランク軸101を介してエンジン100を固定した船体112に伝えている。
そして、上記大きな動力と推力の伝達を行う上記結合フランジ102,106、及び104,107の結合には、トルク伝達を確実にするため、平行リーマボルト108を用いて正確且つ強固に結合されている。このような軸系において用いられるリーマボルト108は、一般的に結合フランジ102,106,104,107のボルト穴径に対して所定の締めしろを有するように大径に機械加工されたものが冷しばめ又は圧入されて、ボルトとボルト穴が密着した状態で締結されている。
図4に示すように、リーマボルト108の冷しばめによる結合フランジ102,106(104,107)の結合構造としては、リーマボルト108をドライアイスなどで冷やして冷却収縮させた状態でボルト穴113に挿入し、常温復帰後にナット114で締付けることで結合フランジ102,106を結合した後、回り止め(図示略)を設けて緩み防止を図っている。なお、このようなリーマボルト108は、一般的に頭部108aおよびねじ部108cとリーマ部110との間に機械加工時の逃し108bが設けられている。
この種の先行技術として、リーマボルトの径をボルト穴径とほぼ同一に仕上げ、リーマボルトの表面に被膜厚さを調整した固体潤滑被膜を形成することで、所要の締めしろが得られるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の先行技術として、2つの部材を固定するためにテーパ付きリーマボルトを用い、2つの部材の合せ面にテーパ部を位置させるようにしたボルトの結合構造もある(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−210338号公報 特開昭2002−372016号公報
ところで、上記した推進軸系115は、上記したようにエンジン100からの動力を伝達するとともに、プロペラ111からの推力を受ける。従って、上記結合フランジ102,106、及び104,107を連結するリーマボルト108は、前進時には、動力伝達時のせん断力と推力とを同時に受け、後進時には、せん断力と引張力とを同時に受けることとなり、苛酷な使用条件となっている。そのため、上記したように冷しばめでボルト穴113に圧入されたリーマボルト108も、例えば、10年毎の点検時等に取外して点検されている。
しかしながら、上記したように冷しばめによってボルト穴113に圧入されたリーマボルト108を取外すためには、例えば、油圧ジャッキで30kN〜100kN程度の力をリーマボルト108に作用させて抜き取る必要があり、その取外し作業に時間と労力を要している。
また、取外したリーマボルト108で再び結合フランジ102,106、及び104,107を結合する場合には、リーマボルト108を冷却収縮させて挿入するとしても、ボルト穴113の内径とは微少な径差しかないため、結合作業に多くの時間と労力を要する。さらに、冷却収縮させることなく圧入する場合には、リーマボルト108を圧入する距離がリーマ部全長の距離hであるため、圧入によって徐々に接触面積が増加することで圧入力も徐々に大きな力を要することとなり、結合作業に多くの時間と労力を要する。
その上、上記リーマボルト108の抜取り時には、リーマボルト108のリーマ部全長の距離hで強固に接した状態で上記したような非常に大きな力を作用させて抜取ることになるため、リーマボルト108とボルト穴113との間に大きな摩擦熱を生じ、リーマ部110の表面とボルト穴113の表面との間が溶着して焼付きを起して表面を損傷することがある。このように抜取り時に表面を損傷した場合には、結合フランジ102,106(104,107)のボルト穴113を拡径する加工を行うとともに、リーマボルト108も大径の物を新たに製作する必要があり、多大な費用と時間を要する。
なお、上記特許文献1に記載の発明は、リーマボルトの表面に形成する固体潤滑被膜の膜厚で締めしろを調整するため、結合状態で固体潤滑被膜が弾性変形して正確且つ強固な連結状態を保つことが難しい。また、特許文献2に記載の発明は、リーマボルトにテーパ状部分を設けているが、本発明のように2つの部材の合せ面をリーマ部で位置決めするような構成ではない。
そこで、本発明は、船舶の推進軸系等における被結合物の結合を目的として、圧入及び抜取り作業が容易に行えるとともに、表面の焼付きを抑止できる舶用リーマボルトの結合構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、2つの被結合物を結合する舶用推進軸のリーマボルト結合構造であって、前記被結合物は、前記リーマボルトのリーマ部と所定の締めしろを有するボルト穴を有し、該ボルト穴は、前記リーマボルトの挿入始端部に、該リーマボルトのリーマ部外面と所定の隙間を具備するように拡径する穴逃し部を有し、前記リーマボルトは、前記リーマ部の挿入終端部に、前記ボルト穴の内面と所定の隙間を具備するように縮径するボルト逃し部を有し、前記リーマ部は、前記被結合物の接合面を中心に、前記リーマボルトの軸方向の両側に少なくとも該リーマボルトの直径と同じ寸法を有している。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「挿入始端部」は、リーマボルトの挿入開始方向部分をいい、「挿入終端部」は、挿入終了方向部分をいう。これにより、リーマボルトのリーマ部がボルト穴に圧入される部分が、リーマボルトのボルト逃し部における挿入始端部側がボルト穴の穴逃し部における挿入終端部側に位置した時から始まり、リーマボルトが完全に圧入されてリーマ部がボルト穴に接した状態で終わるので、リーマボルトのリーマ部とボルト穴とのリーマ結合される距離が短くなり、リーマ部の圧入距離及び引抜き距離が短くなることで、リーマボルトによる結合フランジ等の被結合物を結合する結合作業及び分解作業の労力を大幅に軽減することができる。しかも、リーマ部の圧入距離及び引抜き距離を短くすることで発熱量が減り、リーマボルトの焼付きを抑止することができる。その上、被結合物の接合面におけるせん断力をリーマ部で安定して受けるとともに、リーマ部をボルト穴に圧入する距離及び引抜く距離が少なくともリーマボルトの直径の2倍と同じ寸法となるので、接触面積が減って圧入力及び引抜き力を大幅に低減させて圧入及び引抜きエネルギを低減させることができる。しかも、それにより摩擦熱が減って表面が焼付くのを抑止することが可能となる。
また、前記穴逃し部は、前記ボルト穴のリーマ部挿入始端から前記リーマボルトの挿入始端部に向けて拡径するテーパ状に形成されていてもよい。このようにすれば、リーマボルトをボルト穴に圧入する時に、ボルト穴の穴逃し部によってリーマボルトがボルト穴軸心に案内されて位置決めされるので、リーマボルトの圧入作業を容易に行うことができる。
さらに、前記ボルト逃し部は、前記リーマ部挿入終端から前記リーマボルトの挿入終端部に向けて縮径するテーパ状に形成されていてもよい。このようにすれば、リーマボルトをボルト穴に圧入する時に、リーマボルトのボルト逃し部によってリーマボルトがボルト穴軸心に案内されて位置決めされるので、リーマボルトの圧入作業を容易に行うことができる。
また、前記リーマ部が前記ボルト穴と接する長さは、直径の200%〜250%の範囲に設定されていてもよい。このようにしても、被結合物の接合面におけるせん断力を安定して受けるとともに、リーマボルトのリーマ部をボルト穴に圧入する距離及び引抜く距離を少なくできるので、接触面積が減って圧入力及び引抜き力を大幅に低減させて圧入及び引抜きエネルギを低減させることができ、それにより摩擦熱が減って表面が焼付くのを抑止することが可能となる。
本発明によれば、リーマボルトの圧入距離及び引抜き距離が短くなるので、リーマボルトの圧入作業及び引抜き作業を容易に行うことができ、作業時間の短縮や労力の軽減を図ることが可能となる。また、摩擦熱を抑止して焼付きを抑止することができる。
本発明の第1実施形態に係るリーマボルト結合構造を示す図面であり、(a) は断面図、(b) は圧入開始時の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るリーマボルト結合構造を示す図面であり、(a) は断面図、(b) は圧入開始時の断面図である。 船舶推進軸系の概略を示す側面図である。 従来のリーマボルト結合構造を示す断面図であり、図3に示すIV部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、上述した図3に示すエンジン100とプロペラ111との間の推進軸系115における結合フランジ102,106(被結合物)を例に説明する。また、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「リーマボルトの挿入方向」は、図1に示す矢印Iの方向をいい、図示する左方向部分が「挿入始端部」であり、右方向部分が「挿入終端部」である。
図1(a) に示す第1実施形態に係るリーマボルトの結合構造1は、結合フランジ102,106のボルト穴10にリーマボルト20が圧入された状態を示している。この実施形態では、リーマボルト20に形成されたリーマ部22の挿入終端部に、結合フランジ102のボルト穴10との間に所定の隙間30を具備する縮径部21が設けられている。また、結合フランジ102,106のボルト穴10には、リーマボルト20の挿入始端部である結合フランジ106に、リーマ部22の外径との間に所定の隙間31を具備する拡径部11が設けられている。
上記縮径部21とボルト穴10の内面との隙間30、及び拡径部11とリーマ部22の外面との隙間31としては、例えば、半径方向に約1mm程度の隙間に設定される。このリーマボルト20の縮径部21がボルト逃し部(以下、同一符号「21」を付す)であり、ボルト穴10の拡径部11が穴逃し部(以下、同一符号「11」を付す)である。
そして、これらボルト逃し部21と穴逃し部11とを具備させることにより、上記リーマボルト20のリーマ部22がボルト穴10と接する長さを、結合フランジ102,106の接合面12を中心に前後方向に所定距離Hとなるようにしている。
つまり、リーマボルト20の挿入終端部にリーマ部22の直径よりも縮径したボルト逃し部21を形成するとともに、ボルト穴10のリーマボルト挿入始端部にボルト穴10の直径よりも拡径した穴逃し部11を形成することにより、リーマボルト20のリーマ部22とボルト穴10とが結合するリーマ区間が、リーマボルト20がボルト穴10に圧入された状態で、結合フランジ102,106の接合面12を中心に、前後軸方向に所定接触距離Hとなるようにしている。
このリーマ部22とボルト穴10とが接する軸方向接触距離H(リーマ区間)としては、少なくともリーマボルト20の直径Dの2倍の距離を有するように設定される。例えば、リーマボルト20の直径が80mmの場合、接合面12を中心に、結合フランジ102側に80mm、結合フランジ106側に80mmの範囲が、軸方向接触距離Hのリーマ区間となる。この軸方向接触距離Hをリーマボルト20の直径Dの2倍の距離とすることにより、結合フランジ102,106の接合面におけるせん断力に対する十分な強度を保つことができるとともに、後進時にせん断力と引張力を同時に受けても十分な強度を保つことができる。また、軸方向接触距離Hが長すぎると、上述した背景技術と同様に、リーマボルト20の圧入距離及び引抜き距離が長くなって大きな力を要するとともに摩擦熱による焼付きを起すおそれがあるので、この軸方向接触距離Hとしては、リーマボルト20の直径の200%〜約250%程度の範囲に設定される。このように、ボルト穴10に穴逃し部11を設けるのみではなく、リーマボルト20のリーマ部22にもボルト逃し部21を設けることで、軸方向接触距離H(リーマ区間)を短くしている。
なお、上記リーマボルト20も、頭部20aとリーマ部22との間に機械加工時の逃し20bが設けられており、結合フランジ102,106に圧入された後、ナット23によって固定される。
以上のようなリーマボルトの結合構造1によれば、図1(b) に示すように、リーマボルト20の圧入作業時には、ボルト穴10の穴逃し部11における挿入終端部側にリーマボルト20のボルト逃し部21における挿入始端部側が位置してリーマボルト20のリーマ部22がボルト穴10に接した状態から圧入作業が始まり、リーマボルト20が完全に圧入されて頭部20aが結合フランジ106に接する状態まで圧入される。この圧入作業の距離としては、上記軸方向接触距離Hとなるため、リーマ部22とボルト穴10との接触面積が少ない状態で行われ、リーマボルト20を圧入するための力が少なくなり、リーマ部22とボルト穴10との接触面における焼付きを抑止して表面が傷つくのを抑止することができる。
つまり、上記リーマボルト20をボルト穴10に圧入する距離H及び引抜く距離Hが従来に比べて大幅に短くなってリーマ部22とボルト穴10との接触面積を少なくすることができるので、リーマボルト20の圧入作業及び引抜き作業を容易に行うことが可能となる。例えば、リーマ部22とボルト穴10との接触面積を半分にすることで引抜く力を半分にすることができ、引抜く距離を半分にすることで、エネルギ的には従来の1/4程度とすることができ、リーマボルト20の圧入及び引抜きに要するエネルギを大幅に削減して作業の効率化を図ることができる。
図2(a) に示す第2実施形態に係るリーマボルトの結合構造2は、上述した第1実施形態に係るリーマボルトの結合構造1における、リーマボルト20のボルト逃し部たる縮径部21と、ボルト穴10の穴逃し部たる拡径部11とが、断面テーパ状に形成されたものである。
図示するように、リーマボルト50は、結合フランジ102,106のボルト穴40との間に所定の隙間60を具備するようにリーマボルト50の挿入終端部に形成するボルト逃し部たる縮径部51が、リーマ部52からボルト挿入方向Iの前方に向けて漸次縮径するテーパ状に形成されている。つまり、この縮径部51は、リーマ部52の挿入終端からリーマボルト50の挿入終端部に向けて縮径するように形成されている。また、ボルト穴40は、リーマボルト50のリーマ部52との間に所定の隙間61を具備するように結合フランジ106のボルト穴40に形成する穴逃し部たる拡径部41が、リーマボルト50の挿入始端部からボルト穴40に向けて漸次縮径するテーパ状に形成されている。つまり、この拡径部41は、ボルト穴40のリーマ部52の挿入始端からリーマボルト50の挿入始端部に向けて拡径するように形成されている。この縮径部51とボルト穴40の内面との隙間60、及び拡径部41とリーマ部52の外面との隙間61としては、例えば、最大部分で半径方向に約1mm程度の隙間に設定され、そのテーパ比としては、半径方向の寸法に対して軸方向の寸法が2倍以上の寸法になる、1:2以上に設定される。このリーマボルト50の縮径部51がボルト逃し部(以下、同一符号「51」を付す)であり、ボルト穴40の拡径部41が穴逃し部(以下、同一符号「41」を付す)である。
これにより、リーマボルト50の縮径部51とボルト穴40の拡径部41とに接しないリーマ部52を、結合フランジ102,106の接合面42から前後方向に所定の軸方向接触距離Hとなるようにしている。
しかも、このように、リーマボルト50の挿入方向Iにテーパ状の拡径部41、縮径部51を形成することにより、リーマボルト50の挿入時にリーマボルト先端をボルト穴40の軸心に向けて案内して自動的に位置決めをすることができるので、圧入作業を迅速に行うことが可能となる。特に、冷しばめではなく圧入によってリーマボルト50をボルト穴40に挿入する場合には、リーマボルト50が倒れるのを防ぐことができるので、圧入時の位置決め用ガイドが不要となる。
この第2実施形態では、リーマボルト50にテーパ状の縮径部51を設け、ボルト穴40にテーパ状の拡径部41を設けた例を説明したが、リーマボルト50の縮径部51又はボルト穴40の拡径部41の一方をテーパ状に形成すれば同様の作用効果を得ることができるので、テーパ状の縮径部51及び拡径部41はいずれか一方又は両方のいずれでもよく、上記実施形態に限定されるものではない。
以上のようなリーマボルトの結合構造2によっても、図2(b) に示すように、リーマボルト50の圧入作業時には、ボルト穴40の穴逃し部41における挿入終端部側にリーマボルト50のボルト逃し部51における挿入始端部側が位置してリーマボルト50のリーマ部52がボルト穴40に接した状態から圧入作業が始まり、リーマボルト50が完全に圧入されて頭部50aが結合フランジ106に接するまで圧入される。この圧入作業の距離としては、上記軸方向接触距離Hとなるため、リーマ部52とボルト穴40との接触面積が少ない状態で行われ、リーマボルト50を圧入するための力が少なくなり、リーマ部52とボルト穴40との接触面における焼付きを抑止して表面が傷つくのを抑止することができる。
つまり、上記リーマボルト50をボルト穴40に圧入する距離H及び引抜く距離Hが従来に比べて大幅に短くなってリーマ部52とボルト穴40との接触面積を少なくすることができるので、リーマボルト50の圧入作業及び引抜き作業を容易に行うことが可能となる。従って、リーマボルト50の圧入及び引抜きに要するエネルギを大幅に削減することができ、作業の効率化を図ることができる。
しかも、この実施形態によれば、テーパ状のボルト逃し部51又は穴逃し部41でリーマボルト50の圧入時にリーマボルト50の先端をボルト穴40の軸心に案内して位置決めすることができるので、この点でも作業の効率化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、エンジン100のクランク軸101と中間軸105、及び中間軸105とプロペラ軸103との結合フランジ102,106、及び107,104を連結するリーマボルト20,50を例に説明したが、圧縮、引張、せん断の力を受ける他のリーマボルト結合構造にも適用でき、上記実施形態の軸系に限定されるものではない。
また、上述した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る舶用リーマボルトの結合構造は、中間軸を介してプロペラ軸に出力する船舶の推進軸系等に利用できる。
1 結合構造
2 結合構造
10 ボルト穴
11 拡径部(穴逃し部)
12 接合面
20 リーマボルト
21 縮径部(ボルト逃し部)
22 リーマ部
30,31 隙間
40 ボルト穴
41 拡径部(穴逃し部)
42 接合面
50 リーマボルト
51 縮径部(ボルト逃し部)
52 リーマ部
60,61 隙間
D 直径
H 軸方向接触距離
I 挿入方向

Claims (4)

  1. 2つの被結合物を結合する舶用推進軸のリーマボルト結合構造であって、
    前記被結合物は、前記リーマボルトのリーマ部と所定の締めしろを有するボルト穴を有し、
    該ボルト穴は、前記リーマボルトの挿入始端部に、該リーマボルトのリーマ部外面と所定の隙間を具備するように拡径する穴逃し部を有し、
    前記リーマボルトは、前記リーマ部の挿入終端部に、前記ボルト穴の内面と所定の隙間を具備するように縮径するボルト逃し部を有し
    前記リーマ部は、前記被結合物の接合面を中心に、前記リーマボルトの軸方向の両側に少なくとも該リーマボルトの直径と同じ寸法を有していることを特徴とする舶用推進軸のリーマボルト結合構造。
  2. 前記穴逃し部は、前記ボルト穴のリーマ部挿入始端から前記リーマボルトの挿入始端部に向けて拡径するテーパ状に形成されている請求項1に記載の舶用推進軸のリーマボルト結合構造。
  3. 前記ボルト逃し部は、前記リーマ部挿入終端から前記リーマボルトの挿入終端部に向けて縮径するテーパ状に形成されている請求項1又は2に記載の舶用推進軸のリーマボルト結合構造。
  4. 前記リーマ部が前記ボルト穴と接する長さは、直径の200%〜250%の範囲に設定されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の舶用推進軸のリーマボルト結合構造。
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