JP5555024B2 - ブレーカー - Google Patents
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Description
充放電、無通電などの通常時(図5の(a)参照)においては、可動接点21及び固定接点31が可動片2のバネ作用により互いに接触している。この時、可動片2、固定片3及び両接点を介して、ブレーカー1の両端子(24,33)間に電流が流れ、ブレーカー1は導通状態にある。そして、熱応動素子4及び正特性サーミスター5が固定片3と可動片2とに挟まれ、熱応動素子4は可動片2の下方で正特性サーミスター5の上面53に接触して、正特性サーミスター5の上面53は熱応動素子4の湾曲面41の凹面に覆われて(以下、この状態を熱応動素子の正転状態という。)いる。この導通状態では、電流は正特性サーミスター5に比べて圧倒的に抵抗の小さい可動片2、固定片3及び両接点を流れ、正特性サーミスター5には実質的に電流が流れない。
一方で、過充電、短絡、その他異常などの過熱時(図5の(b)参照)においては、熱応動素子4は通常時と反対向きに反転し、正特性サーミスター5には湾曲面41の凸面が向くようになるため(以下、熱応動素子の反転状態という。)、熱応動素子4により可動片2は押し上げられ、可動接点21と固定接点31とは離反する。ここでブレーカー1を通して充放電する電流は遮断される。そして、可動片2、熱応動素子4及び正特性サーミスター5を介して固定片3に流れる漏れ電流が生じる。正特性サーミスター5は漏れ電流を通しながら自己発熱により電気抵抗を増大させるので、漏れ電流は極めて小さいものに抑えられ、且つ熱応動素子4の温度を一定に保ち、熱応動素子4の反転状態を維持する。このようにブレーカーの遮断状態が自己保持的に作り出される。
過熱の要因が解消され熱応動素子が冷却されれば、熱応動素子4は原形に復帰し、可動接点21と固定接点31とは再び接触し、ブレーカー1は導通状態に戻る。尚、過熱とは、熱応動素子4の反転状態となる温度を超えることをいう。
そこで、一層小さい寸法を実現しながら従来と同様の安定性及び耐用性を併せ持つブレーカーが望まれるところであった。
この形態では突起部は熱応動素子に接触せず、板状の正特性サーミスター上面の外周の一部又は全体が熱応動素子湾曲面の凹面に接触する。
銀合金、金− 銀合金、炭素−
銀合金、タングステン− 銀合金などの接点材料を用いることができる。これらの接点の固定片3や可動片2への接合は、塗布、クラッド、めっき、カシメなど従来法により行うことができる。
図1の(a)のように、正常に充放電しているか、無通電の通常時においては、バイメタル4は正転状態にあって、湾曲面41が正特性サーミスターの上面53を覆っている。湾曲面41は、凹面が正特性サーミスター5に接触し、凸面が可動片2に対向している。
一方、従来技術においても図5の(a)のように、各部品の位置関係は全く同じであり、唯、突起部52の存否のみが相違する。これら双方を見ればわかるように、突起部52は、従来技術のブレーカー内部において元々何も存在しない死に領域dを占めているので、ブレーカー1の全体寸法に全く影響しない。つまり、従来品と本発明の製品とで外観寸法は同一にできる。
過充電状態又は短絡などにより温度が上昇している過熱時には
バイメタル4は反転状態になり、湾曲面41は正特性サーミスター5に凸面を向けて該凸面で正特性サーミスター5に接触し、一方で可動片2の側は凹面となり端部42で可動片2を押し上げる。本発明では図1の(b)のように過熱時の湾曲面41の凸面は突起部52に接触している。一方で従来技術においては、図5の(b)のように過熱時の湾曲面41の凸面は正特性サーミスター5の上面53に接している。これら双方を比べると、本発明の接点ギャップg1は、突起部52の上げしろr(上面53からの高さ)によって、従来技術の接点ギャップg0より、大きくなっている。
本発明の実施形態には、可動片の一部又は全体がバイメタル又はトリメタルからなり、所定温度で反転する湾曲面が、可動片上に形成されるもの(図示せず)もある。この場合、熱応動素子が可動片から独立した部材となっている場合に比べて、バイメタルチップが除かれる分、ケース内部で諸部材の占める所要体積が小さくなり、ブレーカーの一層の小型化を図ることができる。
次に図3により、本発明の別の実施形態について説明する。この実施形態においては、可動片2の両端において接点の接触又は離反を行い、図3の(b)に見られるようにバイメタル4の反転及び正転を通して、可動片2は羽ばたき様の運動をする。さらにカバー62には、同図(a)ように可動片2中央の上方にカバー凸部63が形成され、可動片2の中央に接触し、可動片2が下方へ押圧され、可動片2のバネ作用により可動接点21と固定接点31とが接触する。この実施形態においても、可動片2をバイメタル又はトリメタルで形成して、熱応動素子と可動片とを一体化することが可能である。さらに、反転状態の可動片2を傾斜させ(図示せず)、片方の可動接点21を更に大きく離反させるために、正特性サーミスターの突起部52は例えば、図2の(d)のように偏心していると有利である。
本実施形態の他の構成や作用効果は、既述の実施形態とほぼ同様であるので、説明は省略する。
以上において、熱応動素子の反転動作の時に、それぞれの部材が他部材と緩衝しない限度に広い面積の空間を有するように設計されるのは言うまでもない。
2 可動片
21 可動接点
22 可動部
23 固定部
24 可動側端子
25 ダボ
3 固定片
31 固定接点
32 台座突起
33 固定側端子
4 バイメタル
41 湾曲面
42 端部
5 正特性サーミスター
51 主部
52 突起部
53 上面
54 下面
6 ケース
61 ケース本体
62 カバー
63 カバー凸部
d 死に領域
g0 接点ギャップ(従来品)
g1 接点ギャップ(本発明)
r 上げしろ
Claims (4)
- 固定接点を形成された固定片、端部に形成された可動接点をバネ作用により前記固定接点に接触させる可動片、温度変化に伴う湾曲面の反転により前記可動接点が前記固定接点から接触又は離反するように動作する熱応動素子、前記固定片及び前記可動片と電気的に接続される正特性サーミスターを備えて構成され、
過熱していない通常時において、前記熱応動素子の湾曲面の凹面が前記正特性サーミスターに覆い被さり、
該正特性サーミスターは突起部を有する板状であり、
該突起部は、前記熱応動素子に対向する前記正特性サーミスターの上面に形成され、
且つ前記突起部の全体が、前記熱応動素子の湾曲面の凹面と、前記正特性サーミスターの上面とに区画された空間に収容されることを特徴とするブレーカー。 - 前記正特性サーミスターは、過熱していない通常時に、
前記熱応動素子に対向する前記正特性サーミスターの上面の外周において前記熱応動素子と接触することを特徴とする請求項1に記載のブレーカー。 - 前記湾曲面が前記可動片に形成されて、熱応動素子が可動片と一体的となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーカー。
- 前記可動片は、2つの可動接点を各両端に設けられ、
前記2つの可動接点のそれぞれと接触又は離反する2つの固定接点が前記固定片に設けられることを特徴とする請求項1乃至3に記載のブレーカー。
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