JP5527408B2 - アイテム選択装置、アイテム選択方法、およびアイテム選択用プログラム - Google Patents

アイテム選択装置、アイテム選択方法、およびアイテム選択用プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5527408B2
JP5527408B2 JP2012512809A JP2012512809A JP5527408B2 JP 5527408 B2 JP5527408 B2 JP 5527408B2 JP 2012512809 A JP2012512809 A JP 2012512809A JP 2012512809 A JP2012512809 A JP 2012512809A JP 5527408 B2 JP5527408 B2 JP 5527408B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
item
usage
identifier
user
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012512809A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011136128A1 (ja
Inventor
一郎 宍戸
幸之助 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JVCKenwood Corp
Original Assignee
JVCKenwood Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JVCKenwood Corp filed Critical JVCKenwood Corp
Priority to JP2012512809A priority Critical patent/JP5527408B2/ja
Publication of JPWO2011136128A1 publication Critical patent/JPWO2011136128A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5527408B2 publication Critical patent/JP5527408B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N5/00Computing arrangements using knowledge-based models
    • G06N5/04Inference or reasoning models
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/60Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of audio data
    • G06F16/68Retrieval characterised by using metadata, e.g. metadata not derived from the content or metadata generated manually
    • G06F16/686Retrieval characterised by using metadata, e.g. metadata not derived from the content or metadata generated manually using information manually generated, e.g. tags, keywords, comments, title or artist information, time, location or usage information, user ratings
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/02Marketing; Price estimation or determination; Fundraising

Description

本発明は、アイテムに関するユーザの利用情報に基づいて、ユーザに合った適切なアイテムを選択するアイテム選択装置、アイテム選択方法、およびアイテム選択用プログラムに関する。
近年、デジタル技術やネットワーク技術の進展により、ネットワークを使ってコンテンツや商品などのアイテムを配信したり、販売したりすることが増えている。これに伴い、多数のアイテムの中から、ユーザの所望するアイテムの情報を選択して提供する技術へのニーズが高まっている。そして、ユーザのアイテムに対する評価情報や利用情報を用いて、ユーザの嗜好や興味に合致するアイテムの情報を提供する技術が開示されている。
一方、アイテムに対する興味の持続性や、嗜好の変化の速さなどは、ユーザごとに異なっており、個人差が大きいため、幅広い層のユーザに対して適切にアイテムを選択することは難しいという問題がある。このような問題に対応する技術として、例えば、ユーザごとに学習期間、推薦期間、類似ユーザ数のパラメータを設定可能にして、ユーザにコンテンツを推薦する方法が特許文献1に開示されている。
特開2004−326227号公報
特許文献1の方法によれば、ユーザごとに学習期間、推薦期間、類似ユーザ数のパラメータを設定するため、そのようなパラメータを全ユーザで共通にしている通常の推薦方法に比べて、ユーザの嗜好の変化の速さ度合いなどの個人差が大きい場合であっても、適切なコンテンツを推薦できると考えられる。
しかしながら、特許文献1においては、そのような推薦処理の用いるパラメータをユーザ本人やサービス管理者などの人間が入力する手間が必要であった。一般的にユーザは、推薦処理のような複雑な情報処理に関する知識を持っていないため、ユーザ本人がパラメータを適切な値に設定することは難しいといった問題があった。また、サービス管理者が設定する場合は、多数のユーザのパラメータを入力する手間が煩雑である上に、ユーザ本人でないと最終的な推薦結果の妥当性を判断できないため、やはりパラメータを適切な値に設定することが難しいといった問題があった。さらに、人間がパラメータを設定する場合には、一度設定されたパラメータの値があまり更新されない傾向があり、パラメータが設定された直後に推薦精度が良い場合であっても、ユーザのアイテムに対する利用パターンが変化しているにもかかわらず、パラメータの値がそれに追従しないため、推薦精度が低下する問題があった。
そこで本発明は、ユーザやサービス管理者などに情報選択処理で用いるパラメータを設定する手間をかけさせることなく、幅広い層のユーザに対しても精度良くアイテムを選択することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の側面に係るアイテム選択装置(1,1b,1c)は、各アイテムのアイテム識別子と、該アイテムの作成時点または提供開始時点を示すアイテム時期情報とを関連付けて格納するアイテム属性格納部(10)と、ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを含む利用情報を他の装置(2)から受信する受信部(14)と、前記受信部により受信した利用情報に含まれる利用主体識別子とアイテム識別子とを関連付けた利用履歴を格納する利用履歴格納部(11)と、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれるアイテム識別子に対応する前記アイテム時期情報と所定の時点との差である経過値を算出し、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する利用特性情報算出部(12)と、前記アイテム属性格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記アイテム時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出するとともに、前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出し、該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出し、該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行うアイテム選択部(13)とを具備することを特徴とする。ここで、括弧内の符号は、図面中の対応する要素の符号である(以下、同様)。
第2の側面に係るアイテム選択装置(1)は、ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを少なくとも含む利用情報を他の装置(2)から受信する受信部(14)と、前記受信部により受信した利用情報に含まれる3つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該アイテムが利用された時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴、または前記受信部により受信した利用情報に含まれる2つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該利用情報を前記受信部により受信した時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴を格納する利用履歴格納部(11)と、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれる前記利用時期情報と所定の時点との差である経過値を算出し、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する利用特性情報算出部(12)と、前記利用履歴格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記利用時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出するとともに、前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出し、該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出し、該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行うアイテム選択部(13)とを具備することを特徴とする。
第3の側面に係るアイテム選択装置は、第1の側面に係るアイテム選択装置において、前記利用履歴格納部は、前記受信部により受信した利用情報に含まれる3つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該アイテムが利用された時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴、または前記受信部により受信した利用情報に含まれる2つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該利用情報を前記受信部により受信した時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴を格納し、前記利用特性情報算出部は、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴についての経過値の算出に際し、該利用履歴に含まれる利用時期情報を前記所定の時点として用いることを特徴とする。
第4の側面に係るアイテム選択装置は、第2の側面に係るアイテム選択装置において、前記利用特性情報算出部は、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴についての経過値の算出に際し、該利用履歴のアイテム識別子を含む各利用履歴の利用時期情報の分布を用いて、該アイテム識別子に係るアイテムの作成時点または提供開始時点の推定値である推定アイテム時期情報を算出し、該推定アイテム時期情報を前記所定の時点として用いることを特徴とする。
第5の側面に係るアイテム選択装置は、第2の側面に係るアイテム選択装置において、前記利用特性情報算出部は、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴についての経過値の算出に際し、該利用履歴に含まれる利用主体識別子と同一の利用主体識別子を含み、かつ該利用履歴と時間的に隣り合う他の利用履歴に含まれる利用時期情報を前記所定の時点として用いることを特徴とする。
第6の側面に係るアイテム選択装置は、第5の側面に係るアイテム選択装置において、各アイテムのアイテム識別子と、該アイテムの作成時点または提供開始時点を示すアイテム時期情報とを関連付けて格納するアイテム属性格納部(10)を備え、前記アイテム選択部は、前記利用時期情報に代えて、前記アイテム属性格納部に格納されたアイテム時期情報に基づき前記鮮度値を算出することを特徴とする。
第7の側面に係るアイテム選択装置は、第1または第6の側面に係るアイテム選択装置において、前記アイテム属性格納部は、前記アイテムのアイテム識別子とアイテム時期情報とを関連付けて格納するに際し、該アイテムが属するカテゴリを示すカテゴリ情報をさらに関連付けて格納し、前記アイテム選択部は、前記優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行うに際し、所定の条件を満たす前記カテゴリ情報に対応するアイテム識別子に係るアイテムを選択することを特徴とする。
第8の側面に係るアイテム選択装置は、第1〜第7のいずれかの側面に係るアイテム選択装置において、前記アイテム選択部は、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に基づき、アイテムごとの利用回数またはアイテムごとの利用ユーザ数に関連する数値である人気指標を算出し(S410、S740、S830)、該人気指標を用いて前記優先度の算出を行うことを特徴とする。
第9の側面に係るアイテム選択装置は、第1〜第7のいずれかの側面に係るアイテム選択装置において、前記他の装置から受信する利用情報は、該利用情報に係るユーザの該利用情報に係るアイテムに対する評価の高さを示す評価値を含み、前記受信部により受信した利用情報に基づいて格納される利用履歴は、該利用情報に含まれる評価値をさらに関連付けたものであり、前記アイテム選択部は、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に基づき、アイテムごとに評価値を加算した値を用いて人気指標を算出し、該人気指標を用いて前記優先度の算出を行うことを特徴とする。
第10の側面に係るアイテム選択装置は、第1〜第9のいずれかの側面に係るアイテム選択装置において、前記利用特性情報算出部は、前記利用主体識別子ごとに、対応する経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出するに際し、該経過値の分布に基づく代表値を、該利用特性情報を構成するものとして算出する(S330)ことを特徴とする。
第11の側面に係るアイテム選択装置は、第10の側面に係るアイテム選択装置において、前記経過値の分布に基づく代表値は、該経過値の平均値、該経過値の最頻値、該経過値を大きさの順に並べた場合の所定の順位に該当する値、所定値以上の該経過値の割合の内のいずれかであることを特徴とする。
第12の側面に係るアイテム選択装置は、第10または第11の側面に係るアイテム選択装置において、前記利用特性情報算出部は、前記利用主体識別子ごとに、対応する経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出するに際し、該利用主体識別子に係るユーザが新しいアイテムを利用する頻度が高いほど、小さな値となるように該利用主体識別子に係る前記代表値を算出し、前記アイテム選択部は、前記アイテムごとの鮮度値を、該アイテムが新しいほど小さな値になるように算出し、前記代表値が小さいほど、鮮度値の増加に対する新規性指標の減少度合いがより大きな対応規則を用いて、前記新規性指標の取得を行うことを特徴とする。
第13の側面に係るアイテム選択装置は、第1〜第12のいずれかの側面に係るアイテム選択装置において、前記利用特性情報算出部は、前記利用主体識別子ごとに、対応する経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出するに際し、該経過値のばらつき度合いを示す値を、該利用特性情報を構成するものとして算出する(SS340)ことを特徴とする。
第14の側面に係るアイテム選択装置は、第13の側面に係るアイテム選択装置において、前記経過値のばらつき度合いを示す値は、該経過値の分散に基づく値、該経過値の平均偏差に基づく値、該経過値を大きさ順に並べた場合の第1の所定順位に該当する値と第2の所定順位に該当する値との差に基づく値の内のいずれかであることを特徴とする。
第15の側面に係るアイテム選択装置は、第13または第14の側面に係るアイテム選択装置において、前記アイテム選択部は、前記各利用主体識別子の利用特性情報に対応する対応規則に鮮度値を適用して新規性指標を得るに際し、該対応規則として、該利用主体識別子に係る前記ばらつき度合いを示す数値が小さいほど、鮮度値の変化に対してより大きな新規性指標の変化を与えるものを用いることを特徴とする。
第16の側面に係るアイテム選択装置は、第1〜第15のいずれかの側面に係るアイテム選択装置において、前記利用特性情報算出部は、前記利用主体識別子ごとに、対応する経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出するに際し、該経過値の個数を、該利用特性情報を構成するものとして算出する(S350)ことを特徴とする。
第17の側面に係るアイテム選択装置は、第1〜第16のいずれかの側面に係るアイテム選択装置において、前記アイテム選択部は、前記新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとのアイテムの優先度を算出するに際し、該新規性指標と他の所定の指標との乗算値、該新規性指標に第1の係数を乗じることにより得られた値と該他の指標に第2の係数を乗じることにより得られた値との加算値、該新規性指標の対数値に第3の係数を乗じることにより得られた値と該他の指標の対数値に第4の係数を乗じることにより得られた値との加算値、該新規性指標を基数として第5の係数を指数とする第1の累乗値と該他の指標を基数とし第6の係数を指数とする第2の累乗値との乗算値の内のいずれかを用いて該優先度の算出を行うことを特徴とする。
第18の側面に係るアイテム選択装置は、第1〜第17のいずれかの側面に係るアイテム選択装置において、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に基づいて、任意の2つの利用主体識別子の間の類似度を算出する類似度算出部(16)を備え、前記アイテム選択部は、前記類似度に基づく類似性指標を用いて前記優先度の算出を行うことを特徴とする。
第19の側面に係るアイテム選択装置は、第1〜第18のいずれかの側面に係るアイテム選択装置において、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に基づいて、任意の2つの利用主体識別子の間の類似度を算出する類似度算出部を備え、前記アイテム選択部は、前記利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出するに際し、利用主体識別子ごとに、該利用主体識別子との間の前記類似度が所定値より高い他の利用主体識別子、または該利用主体識別子との間の前記類似度が高い順に所定数を超えない数の他の利用主体識別子を抽出するとともに、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴から、前記抽出された利用主体識別子に関連付けられているアイテム識別子を抽出し、抽出したアイテム識別子に係るアイテムの集合を対象として前記優先度の算出を行うことを特徴とする。
第20の側面に係るアイテム選択装置は、第1〜第19のいずれかの側面に係るアイテム選択装置において、ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザの属性情報とを関連付けて格納するユーザ属性格納部と、前記ユーザ属性格納部に格納されたユーザ属性情報に基づいて、任意の2つの利用主体識別子の間の適合度を算出する適合度算出部(18)を備え、前記アイテム選択部は、前記適合度に基づく適合性指標を用いて前記優先度の算出を行うことを特徴とする。
第21の側面に係るアイテム選択装置は、第1〜第20のいずれかの側面に係るアイテム選択装置において、ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザの属性情報とを関連付けて格納するユーザ属性格納部と、前記ユーザ属性格納部に格納されたユーザ属性情報に基づいて、任意の2つの利用主体識別子の間の適合度を算出する適合度算出部を備え、前記アイテム選択部は、前記利用主体識別子ごとのアイテムの優先度を算出するに際し、利用主体識別子ごとに、該利用主体識別子との前記適合度が所定値より高い他の利用主体識別子、または該利用主体識別子との前記適合度が高い順に所定数を超えない数の他の利用主体識別子を抽出し、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴から、前記抽出された利用主体識別子に関連付けられているアイテム識別子を抽出し、抽出したアイテム識別子に係るアイテムの集合を対象として前記優先度の算出を行うことを特徴とする。
また、第1の側面に係るアイテム選択方法は、アイテム選択装置において実行されるアイテム選択方法において、各アイテムのアイテム識別子と、該アイテムの作成時点または提供開始時点を示すアイテム時期情報とを関連付けてアイテム属性格納部に格納する工程と、ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを含む利用情報を他の装置から受信する工程と、前記受信する工程により受信した利用情報に含まれる利用主体識別子とアイテム識別子とを関連付けた利用履歴を利用履歴格納部に格納する工程(S210)と、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれるアイテム識別子に対応する前記アイテム時期情報と所定の時点との差である経過値を算出する工程(S320)と、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する工程(S330)と、前記アイテム属性格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記アイテム時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出する工程と、前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出する工程(S420,S750,S840)と、該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出する工程(S430,S760,S850)と、該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行う工程(S440,S770,S860)とを具備することを特徴とする。
第2の側面に係るアイテム選択方法は、アイテム選択装置において実行されるアイテム選択方法において、ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを少なくとも含む利用情報を他の装置から受信する工程と、前記受信する工程により受信した利用情報に含まれる3つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該アイテムが利用された時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴、または前記受信する工程により受信した利用情報に含まれる2つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該利用情報を前記受信する工程により受信した時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴を利用履歴格納部に格納する工程(S210)と、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれる前記利用時期情報と所定の時点との差である経過値を算出する工程(S320)と、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する工程(S330)と、前記利用履歴格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記利用時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出する工程と、前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出する工程(S420,S750,S840)と、該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出する工程(S430,S760,S850)と、該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行う工程(S440,S770,S860)とを具備することを特徴とするアイテム選択方法。
また、第1の側面に係るアイテム選択用プログラムは、コンピュータに、各アイテムのアイテム識別子と、該アイテムの作成時点または提供開始時点を示すアイテム時期情報とを関連付けてアイテム属性格納部に格納する手順と、ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを含む利用情報を他の装置から受信する手順と、前記受信する手順により受信した利用情報に含まれる利用主体識別子とアイテム識別子とを関連付けた利用履歴を利用履歴格納部に格納する手順(S210)と、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれるアイテム識別子に対応する前記アイテム時期情報と所定の時点との差である経過値を算出する手順(S320)と、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する手順(S330)と、前記アイテム属性格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記アイテム時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出する手順と、前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出する手順(S420,S750,S840)と、該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出する手順(S430,S760,S850)と、該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行う手順(S440,S770,S860)とを実行させることを特徴とする。
第2の側面に係るアイテム選択用プログラムは、コンピュータに、ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを少なくとも含む利用情報を他の装置から受信する手順と、前記受信する手順により受信した利用情報に含まれる3つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該アイテムが利用された時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴、または前記受信する手順により受信した利用情報に含まれる2つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該利用情報を前記受信する手順により受信した時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴を利用履歴格納部に格納する手順(S210)と、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれる前記利用時期情報と所定の時点との差である経過値を算出する手順(S320)と、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する手順(S330)と、前記利用履歴格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記利用時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出する手順と、前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出する手順(S420,S750,S840)と、該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出する手順(S430,S760,S850)と、該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行う手順(S440,S770,S860)とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、アイテムに関するユーザの利用履歴をもとに利用特性情報をユーザごとに算出し、利用特性情報を用いてアイテム選択におけるパラメータをユーザごとに自動的に設定できるため、ユーザに特別な操作をさせることなく、個人差の大きい幅広い層のユーザに対しても、それぞれのユーザの嗜好に合った情報を精度良く選択できる。特に、アイテムの新しさに関するユーザの好みを反映して精度良くアイテムを選択することが可能になる。
例えば、アイテムの新しさを重視してアイテムを利用するユーザには、推薦処理におけるアイテムの新しさの影響力を大きくし、逆にアイテムの新しさを重視しないユーザには、推薦処理におけるアイテムの新しさの影響力を小さくするといったことができる。ユーザや事業者などが推薦処理におけるパラメータを設定する必要がないので、ユーザの手間や事業者の負担を低減することができる。また、ユーザのアイテムに対する利用パターンが変化した場合でも、パラメータが追従して更新されるため、精度良く情報を選択できる。
図1は、本発明のシステム全体の構成を示す図である。 図2は、本発明のシステム全体の別の構成を示す図である。 図3は、図1または図2のシステムにおけるアイテム提供サーバ2の構成を示す図である。 図4は、アイテム提供サーバ2のアイテム格納部22におけるデータ形式を示す図である。 図5は、アイテム提供サーバ2の推薦情報格納部23におけるデータ形式を示す図である。 図6は、図1または図2のシステムの全体の動作を説明するためのフローチャートである。 図7は、図1または図2のシステムにおける端末装置の表示装置に表示される操作メニュー画面の一例を示す図である。 図8は、図1または図2のシステムにおける端末装置の表示装置に表示される推薦アイテム情報画面の一例を示す図である。 図9は、本発明の実施例1における情報選択装置1の構成を示す図である。 図10(A)および10(B)は、情報選択装置1のアイテム属性格納部10のデータ形式を示す図である。 図11は、情報選択装置1の利用履歴格納部11のデータ形式を示す図である。 図12は、情報選択装置1からアイテム提供サーバ2に推薦情報を送信する処理を説明するためのフローチャートである。 図13は、情報選択装置1の利用特性情報算出部12において利用特性情報を算出する処理を説明するためのフローチャートである。 図14は、利用特性情報算出部12における利用特性情報のデータ形式を示す図である。 図15は、実施例1において推薦情報を作成する処理を説明するためのフローチャートである。 図16は、情報選択装置1のアイテム選択部13において新規性指標を算出する際に用いる関数の特性の一例を示す図である。 図17は、アイテム選択部13において関数を選択する処理を説明するためのフローチャートである。 図18は、アイテム選択部13において関数を選択する処理を説明するためのフローチャートである。 図19は、アイテム選択部13において算出される人気指標の一例を示す図である。 図20は、アイテム選択部13において算出される新規性指標の一例を示す図である。 図21は、アイテム選択部13において算出される優先度の一例を示す図である。 図22は、本発明の実施例2における情報選択装置1bの構成を示す図である。 図23は、実施例2において推薦情報を作成する処理を説明するためのフローチャートである。 図24は、情報選択装置1bの類似度算出部16で算出されるデータ形式を示す図である。 図25は、本発明の実施例3における情報選択装置1cの構成を示す図である。 図26Aは、情報選択装置1cのユーザ属性格納部17に格納されるデータ形式を示す図である。 図26Bは、情報選択装置1cのユーザ属性格納部17に格納されるデータ形式を示す図である。 図27は、実施例3において推薦情報を作成する処理を説明するためのフローチャートである。
<実施例1>
本発明の実施例1におけるシステム全体の構成を図1に示す。情報選択装置1と、アイテム提供サーバ2と、1つ以上の端末装置3(3a〜3n)がネットワーク4を介して接続されている。また、図2に示すように、2つのネットワークを用いてシステム全体を構成してもよい。図2においては、情報選択装置1とアイテム提供サーバ2がネットワーク4aを介して接続されており、アイテム提供サーバ2と端末装置3(3a〜3n)がネットワーク4bを介して接続されている。ネットワーク4aは、例えばLAN(Local Area Network)であり、情報選択装置1と端末装置3は、直接接続できないようになっている。本実施例では、特に断らない限り、システム全体の構成が図1である場合を説明する。また本実施例では、情報選択装置1とアイテム提供サーバ2を別々の装置とする場合を説明するが、この2つの機能を合わせて1つの装置として実現してもよい。
アイテム提供サーバ2は、端末装置3からの要求に応じて、アイテムおよびアイテムに関する情報を提供する装置である。ここでアイテムとは、テキスト、音声、音楽、映像等のデジタルコンテンツや様々な物品であり、さらには金融商品、不動産、人物についての情報等であってもよい。すなわち本実施例におけるアイテムは、有形か無形かを問わず、有料か無料かも問わない。アイテム提供サーバ2の構成を図3に示す。アイテム提供サーバ2は、認証部21と、アイテム格納部22と、推薦情報格納部23と、送受信部24と、制御部25とで構成されている。アイテム提供サーバ2は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ネットワークインタフェース等を備える一般的なコンピュータを用いて、ソフトウェア(プログラム)処理を実行する形態により実現することも可能である。
認証部21は、端末装置3または端末装置3を利用するユーザを認証する。認証部21は、端末装置3を利用するユーザを一意に識別するユーザ識別子、または端末装置3を一意に識別するための端末識別子と、パスワードとを関連付けて格納している。本実施例では、ユーザ識別子を用いてユーザを識別する場合を例にして説明するが、端末識別子を用いる場合も同様である。なお、ユーザ識別子と端末識別子とを合わせて、利用主体識別子と呼ぶ。ただし、認証部21は省略することも可能である、また、認証部21に利用主体識別子のみ格納し、パスワードの格納と認証処理とを省略することも可能である。例えば、端末装置3の製造時に設定される端末識別子など、容易には変更できない識別子を利用主体識別子として用いる等の場合は、パスワードの格納と認証処理を省略することができる。
アイテム格納部22は、図4に示すようなテーブル形式で、アイテムを一意に識別するアイテム識別子と、アイテムの「名称」、「作成者」、「カテゴリ」、「説明情報」などのアイテム属性情報と、アイテム本体とを関連付けて格納している。「作成者」は、アイテムの種類に応じて幅広い意味を持つ情報であり、例えば、アイテムの制作者、監督者、作曲者、作詞者、演奏者、出演者などである。
「カテゴリ」とは、アイテムを所定の観点で分類した情報であり、例えば、アイテムが音楽の場合、「ロック」、「ジャズ」、「クラシック」、「フォーク」等のジャンル情報、アイテムが映画の場合、「SF」、「アクション」、「コメディ」、「アニメ」等のジャンル情報を用いることができる。また、「日本」、「アメリカ」、「イギリス」、など作成者の国や地域を用いた分類情報でもよい。さらに、「1970年代」、「1980年代」、「1990年代」といったアイテムの作成時期に関する情報であってもよい。また、「癒し系」、「エキサイティング」、「ドラマティック」といったアイテムの雰囲気やムードを示す情報を「カテゴリ」として用いてもよい。「説明情報」は、アイテムのあらすじ、制作された背景説明などの情報である。
また、1つのアイテムに同じ種類の属性項目が複数存在していてもよい。例えば、1つのアイテムに3つのカテゴリが対応していてもよい。なお、ここで挙げたアイテム属性情報は、あくまでも一例であり、上記に限定される訳ではない。アイテム本体は、アイテムそのものであるテキストデータやバイナリデータ、またはアイテムの存在位置を示す情報(例えばURL:Uniform Resource Locator)などである。なおアイテム本体は、アイテムがデジタルコンテンツであって、ネットワーク4を介して端末装置3にアイテムを配信する場合に格納するものであり、アイテムが物品などの場合は、アイテム本体の格納を省略する。
推薦情報格納部23は、情報選択装置1から受信した推薦情報を格納する。図5に推薦情報の格納形式を示す。ユーザ識別子とアイテム識別子と推薦順位とを関連付けて格納している。この推薦順位は、ユーザ識別子ごとにアイテムを推薦する順位を示しており、ここでは数字が小さいほど、優先的にユーザに提示される。なお、推薦順位の代わりに、数値が大きいほど、優先的にユーザに提示されるような推薦度を格納するようにしてもよい。また、推薦順位の格納を省略して、推薦情報格納部23に格納された推薦情報を同じ順位で扱うようにしてもよい。送受信部24は、ネットワーク4(またはネットワーク4a,4b)を介して、情報選択装置1および端末装置3との間でデータを送受信する。制御部25は、アイテム提供サーバ2の全体の制御を行う。
端末装置3は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ネットワークインタフェース等を備える一般的なコンピュータであり、アイテム情報をアイテム提供サーバ2から取得するためのプログラムが内蔵されている。端末装置3には、ディスプレイ等の表示装置31(不図示)と、キーボード、マウス、トラックボール、リモコン等のユーザからの操作指示を受け付けるための入力装置32(不図示)とが接続されている。
次に図6のフローチャートを用いて、システム全体の動作を説明する。端末装置3に電源を投入すると、図7に示すようなアイテム情報を取得するための操作メニューが表示装置31に表示される。「1」推薦アイテム情報を表示」は、情報選択装置1で作成された推薦情報を表示する選択肢である。「2」アイテム一覧を表示」は、例えばアイテムの名称や作成者の「あいうえお順」または「ABC順」に、アイテム提供サーバ2の保有するアイテムの一覧リストを表示するための選択肢である。「3」アイテム検索」は、ユーザにキーワードを入力させ、そのキーワードがアイテムの名称や説明情報に含まれるアイテムを表示したり、ユーザに所望のカテゴリを指定したりさせ、それに合致するアイテムを表示するための選択肢である。また、推薦情報を表示させる場合に、ユーザが指定したキーワードやカテゴリに合致する推薦情報のみを表示させるようにしてもよい。なお、ここで示した操作メニューの選択肢は、あくまでも一例であり、他の選択肢を用意してもよい。
まずステップS100において、端末装置3は、ユーザからの指示を入力装置32を介して受け付けると、アイテム情報を要求するメッセージをアイテム提供サーバ2に送信する。このメッセージには、あらかじめ設定されたユーザを識別するユーザ識別子と、パスワードと、上記の操作メニューで選択された選択肢を示す情報(要求情報の種類)とが含まれている。また、表示する推薦情報を絞り込むために、ユーザがキーワードやカテゴリを指定した場合には、それらの情報が含まれている。
次にステップS110において、アイテム提供サーバ2の認証部21が、送受信部24を介してアイテム情報要求のメッセージを受信し、認証処理を行って、認証成功か否かを判定する。受信したメッセージに含まれるユーザ識別子とパスワードが、あらかじめ認証部21に格納されているものと一致する場合(YES)は、認証成功として、ステップS120に進む。そうでない場合(NO)は、認証失敗として、認証失敗メッセージを送受信部24を介して端末装置3に通知し、ステップS100から再度処理を行うように要求する。
次にステップS120において、アイテム提供サーバ2の制御部25が、アイテム情報要求のメッセージに含まれる要求情報の種類が、推薦情報要求か否かを判定する。推薦情報が要求された場合(YES)は、ステップS130に進み、それ以外の情報が要求された場合(NO)は、ステップS140に進む。
ステップS130では、アイテム提供サーバ2の制御部25が、推薦情報に基づくアイテム情報のリストを作成し、送受信部24を介して端末装置3に送信する。このリストには、アイテム識別子とアイテム属性情報と、推薦順位の情報が含まれている。具体的には、制御部25が、推薦情報格納部23に格納されたデータから、ステップS110で認証を行ったユーザ識別子と一致するユーザ識別子を持つ推薦情報を抽出し、アイテム格納部22を参照しながら、抽出した推薦情報のアイテム識別子に対応するアイテム属性情報を読み出して、さらに推薦順位と合わせて推薦アイテムのリストを作成し、これを送信する。
また、ユーザが特定のカテゴリを指定して、推薦情報を要求した場合には、推薦情報格納部23およびアイテム格納部22を参照して、ステップS110で認証を行ったユーザ識別子と一致するユーザ識別子を持つ推薦情報であり、かつ指定されたカテゴリと一致するカテゴリを持つアイテムに対応する推薦情報を提供する。また、ユーザがキーワードを指定して、推薦情報を要求した場合には、推薦情報格納部23およびアイテム格納部22を参照して、ステップS110で認証を行ったユーザ識別子と一致するユーザ識別子を持つ推薦情報であり、かつ指定されたキーワードが「名称」、「作成者」、「説明情報」などのアイテム属性情報の内に存在するアイテムを特定し、それに対応する推薦情報を提供する。
ステップS140では、アイテム提供サーバ2の制御部25が、推薦情報以外の情報に基づいてアイテム情報のリストを作成し、送受信部24を介して端末装置3に送信する。このリストには、アイテム識別子とアイテム属性情報が含まれている。例えば、図7の操作メニューの中で、「2)アイテム一覧を表示」が選択された場合は、アイテム格納部22を参照しながら、アイテムの名称や作成者の「あいうえお順」または「ABC順」の一覧リストを作成し、これを送信する。なお、このような一覧リストをあらかじめ作成してアイテム格納部に格納しておき、ステップS140でこれを読み出して送信してもよい。また、図7の操作メニューの中で、「3)アイテム検索」が選択され、アイテム情報要求のメッセージにキーワード等の検索条件が含まれている場合は、ステップS140において、制御部25が、その検索条件に合致するアイテムのリストを作成して送信する。
ステップS150において、端末装置3は、ステップS130またはステップS140によって送信されたアイテム情報を受信し、その情報を表示装置31に表示させる。ステップS130により送信された推薦アイテム情報の表示形式の一例を図8に示す。図8の例では、アイテムは音楽であり、アイテム属性情報として、曲名(タイトル)、アーティスト名(作成者)、ジャンル(カテゴリ)が推薦順位と合わせて表示されている。
ユーザは、表示装置31の画面を見て、利用したいアイテムがあれば、入力装置32を操作して、その表示箇所をクリックする操作を行う。例えば、アイテムが音楽の場合、ユーザは再生したい曲をマウス等でクリックして指定する。また、操作を終了するための「終了」ボタンが表示されている。また、図8の画面例では表示していないが、推薦情報以外のアイテム情報を表示させるための「一覧表示」ボタンと、キーワードを指定してそれに該当するアイテムを表示させるための「検索条件指定」ボタンなどを表示させた上で、ユーザからの指示を受け付けて、それに対応した処理を行ってもよい。なお、受信したアイテム情報に含まれるアイテム識別子は、表示装置31に表示されていないが、画面に表示した各々のアイテムに対応するアイテム識別子は、端末装置3が記憶管理している。
ステップS160において、端末装置3は、入力装置32を介して、アイテムの利用要求がユーザから入力されたか否かを判定する。このアイテムの利用要求とは、アイテムの再生、アイテムのプレビュー、アイテムの購入、アイテムの詳細情報の表示、アイテムに対する評価情報(評価値)の登録などの種々の要求である。アイテムの利用要求が入力された場合(YES)は、ステップS180に進み、そうでない場合(NO)はステップS170に進む。ステップS170において、端末装置3は、入力装置32を介して、操作終了の指示がユーザから入力された否か判定する。操作終了の指示が入力された場合(YES)は、処理を終了し、そうでない場合(NO)は、ステップS160に戻って処理を繰り返す。
ステップS180において、端末装置3は、アイテムの利用要求を示すメッセージをアイテム提供サーバ2に送信する。このメッセージには、端末装置3を利用しているユーザのユーザ識別子と、ユーザが指定したアイテムのアイテム識別子とが含まれている。また、利用要求を送信する日時などを示す利用時期情報をメッセージに含めてもよい。また、利用要求の種類に応じて、必要なパラメータ(評価情報など)がメッセージに含まれている。
ステップS190において、アイテム提供サーバ2の送受信部24が、端末装置3からのアイテムの利用要求メッセージを受信すると、アイテム提供サーバ2の制御部25は、端末装置3を利用するユーザに対して、アイテムを提供する処理を行う。例えば、アイテムがデジタルコンテンツである場合には、アイテム格納部22から、利用要求メッセージに含まれるアイテム識別子に対応するアイテム本体を読み出して、送受信部24を介して端末装置3に送信する。また、アイテムが物品である場合には、配送事業者のシステムに配送依頼の情報を送る配送処理などを行う。また必要に応じて、課金処理などを行う。
ステップS200において、アイテム提供サーバ2の送受信部24は、端末装置3から受信したアイテムの利用要求メッセージを情報選択装置1に送信し中継する。次にステップS210において、情報選択装置1は、アイテムの利用要求メッセージを受信し、アイテムの利用情報を格納する。この処理については後述する。次にステップS220において、情報選択装置1は、アイテム利用情報の格納を終了したことを示すメッセージをアイテム提供サーバ2に送信する。
次にステップS230において、アイテム提供サーバ2の制御部25は、送受信部24を介してアイテム利用情報の格納終了メッセージを受信し、送受信部24を介して、それを端末装置3に送信する。端末装置3は、そのメッセージを受信するとステップS160からの処理を繰り返す。以上がユーザがアイテムを利用する際のシステム全体の動作である。
次に、情報選択装置1の構成を図9に示す。アイテム属性格納部10と、利用履歴格納部11と、利用特性情報算出部12と、アイテム選択部13と、送受信部14と、制御部15とで構成されている。情報選択装置1は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ネットワークインタフェース等を備える一般的なコンピュータを用いて、ソフトウェア(プログラム)処理を実行する形態により実現することも可能である。また、情報選択装置1を複数のコンピュータを用いて構成してもよい。例えば、負荷分散をするために、情報選択装置1の各部に相当する処理を行うコンピュータを複数用いて分散処理を行ってもよい。また、情報選択装置1の一部の部の処理をあるコンピュータで実施し、他の部の処理を別のコンピュータで実施する形態で分散処理を行ってもよい。
アイテム属性格納部10におけるデータ格納形式を図10に示す。第1の格納形式は、図10(A)に示すテーブル形式であり、アイテム識別子と、「アイテム時期情報」とを関連付けた形式である。ここで「アイテム時期情報」は、アイテムの作成された時期、またはアイテム提供サーバ2でアイテムを提供開始した時期のいずれかを示す情報である。本実施例では、時期(時間)の単位として、「2010年1月1日」などの日付を用いるが、他の単位を用いてもよい。例えば、「2010年1月1日10時15分20秒」などの秒単位までの日時でもよいし、ミリ秒単位までの日時でもよい。さらに「2010年1月」などの月単位の情報でも、「2010年1Q」などの四半期単位の情報でも、「2010年」などの年単位の情報でも、「2000年代」などの年単位より大まかな年代の情報でもよい。
第2の格納形式は、図10(B)に示すテーブル形式であり、アイテム識別子と、「アイテム時期情報」と、アイテム属性情報とを関連付けた形式である。このアイテム属性情報は、アイテム提供サーバ2のアイテム格納部22におけるアイテム属性情報と同様であり、アイテムの「名称」、「作成者」、「カテゴリ」、「説明情報」などである。また、「アイテム時期情報」をアイテム属性情報の内の1つとして取り扱ってもよい。なお後述するように、利用特性情報算出部12において、「アイテム時期情報」を用いないで利用特性情報を算出する場合には、アイテム属性格納部10を省略してもよい。
送受信部14は、ネットワーク4(またはネットワーク4a)を介して、アイテム提供サーバ2との間でデータを送受信する。制御部15は、情報選択装置1の全体の制御を行う。先に説明した図6のフローチャートのステップS210において、情報選択装置1の制御部15は、送受信部14を介してアイテムの利用要求メッセージを受信する。前述したように、このメッセージには、端末装置3を利用しているユーザのユーザ識別子と、ユーザが指定したアイテムのアイテム識別子とが含まれている。
制御部15は、図11に示すテーブル形式で、ユーザ識別子とアイテム識別子と利用時期情報とを関連付けた利用履歴を利用履歴格納部11に格納させる。図11において、ユーザ識別子およびアイテム識別子は、受信したアイテムの利用要求メッセージに含まれているものである。アイテムの利用要求メッセージに利用時期情報が含まれている場合は、それを取り出して利用時期情報として格納する。利用要求メッセージに利用時期情報が含まれていない場合は、制御部15に内蔵されている時計を用いて、情報選択装置1が利用要求メッセージを受信した時期(時間)を利用時期情報として格納する。本実施例では、利用時期情報の形式として、「2010年1月1日10時15分20秒」などの秒単位までの日時を用いるが、それ以外にも、ミリ秒単位までの日時、日単位までの日付、月単位、年単位など種々の形式を用いることができる。なお、利用要求メッセージの中に、ユーザのアイテムに対する評価値(好き=3、どちらでもない=2、嫌い=1、などの好き嫌いの度合いを示す数値)を含ませた上で、ユーザ識別子とアイテム識別子と利用時期情報と評価値とを関連付けて利用履歴格納部11に格納するようにしてもよい。
次に図12のフローチャートを用いて、情報選択装置1で推薦情報を作成して送信し、アイテム提供サーバ2がそれを受信する動作の概要について説明する。情報選択装置1の制御部15は、所定のタイミングで利用特性情報算出部12に動作開始の指示を与えることにより、処理が開始される。所定のタイミングとしては、種々の条件を用いることができる。例えば、所定の時間間隔(24時間ごと等)を用いてもよいし、利用要求メッセージ(利用情報)を所定回数受信するごととしてもよい。また、月曜日〜金曜日までは3時間ごと、土曜日は6時間ごと、日曜日は12時間ごと、というように時間間隔が変動してもよい。また、夏は時間間隔を短くして、冬は時間間隔を長くするなど、季節に応じて時間間隔を変えてもよい。
まずステップS260において、利用特性情報算出部12が、ユーザごとの利用特性情報を算出する。次にステップS270において、アイテム選択部13が、ステップS260で算出された利用特性情報を用いて、推薦情報を作成する。この推薦情報は、アイテム提供サーバ2の推薦情報格納部23で説明したデータ形式と同様に、ユーザ識別子と、アイテム識別子と、推薦順位とが対応付けられたものである。次にステップS280において、制御部15が、ステップS270で作成された推薦情報を送受信部14を介して、アイテム提供サーバ2に送信する。次にステップS290において、アイテム提供サーバ2の制御部25は、送受信部24を介して推薦情報を受信し、図5に示した形式で推薦情報格納部23に格納させる。なお、既に推薦情報格納部23に推薦情報が格納されている場合は、古い推薦情報を消去した後に格納すればよい。また格納する日時をバージョン情報として合わせて格納し、複数のバージョンの推薦情報を同時に格納するようにしてもよい。
次に図13のフローチャートを用いて、上記のステップS260における利用特性情報算出の第1の方法を説明する。まずステップS300において、利用特性情報算出部12は、利用履歴格納部11に格納されている利用履歴の内から所定の条件を満たすデータを抽出し、そのユーザ識別子と、アイテム識別子と、利用時期情報を読み出す。ここで所定の条件としては、例えば、「格納されている全てのデータ」という条件を用いることができる。また、「利用時期が過去6ヶ月以内のデータ」、「利用時期と現在との差が10日以上かつ30日未満」などのように、「利用履歴の利用時期情報が所定の範囲にあるデータ」という条件を用いてもよい。また、アイテム識別子の集合を用意し、「利用履歴のアイテム識別子が所定の集合に含まれるデータ」という条件を用いてもよい。
次にステップS310において、利用特性情報算出部12は、ステップS300で読み出した利用履歴に含まれるアイテム識別子に対応するアイテム時期情報をアイテム属性格納部10から読み出す。次にステップS320において、利用特性情報算出部12は、ステップS300で読み出した利用履歴それぞれについて、経過値を算出する。
経過値算出の第1の方法は、利用履歴の利用時期情報と、その利用履歴のアイテム識別子に対応するアイテム時期情報との時間的な差を算出する方法である。例えば、(利用時期情報−アイテム時期情報)を日単位で計算する。具体例を示すと、図11に示すテーブルの1行目のデータである、「UserID−1」と「ItemID−3」に対応する利用時期情報は「2010年1月1日10時15分20秒」であり、「ItemID−3」に対応するアイテム時期情報は、図10の3行目の「2009年12月31日」であるので、(「2010年1月1日10時15分20秒」−「2009年12月31日」)を日単位で計算する。この場合は、「2009年12月31日00時00分00秒」と見なして、経過値を「1日」として計算する。この場合、アイテムが作成または提供開始された時期は、ユーザに利用された時期よりも必ず古いため、経過値は0以上の値となる。また、アイテムが作成または提供開始された時期と、ユーザに利用された時期との差が短いほど(ユーザが新作のアイテムをすぐに利用するほど)、経過値は小さな値となる。なお、これとは逆に、これら2つの時期の差が短いほど、大きな値となるように経過値を算出してもよい。経過値を日単位ではなく、時単位、分単位、秒単位などの他の時間単位で算出しても、もちろんよい。
経過値算出の第2の方法は、ある利用履歴(一の利用履歴、利用履歴A)のユーザ識別子(利用主体識別子)と、同じユーザ識別子を持ち、かつ一の利用履歴と時間的に隣り合う(隣接する)他の利用履歴(利用履歴B)を特定し、利用履歴Aの利用時期情報と利用履歴Bの利用時期情報との時間的な差を算出する方法である。例えば、図11に示すテーブルには、「UserID−1」の関連する利用履歴が3個(1行目、2行目、4行目)格納されており、1行目の利用時期情報「2010年1月1日10時15分20秒」と、2行目の利用時期情報「2010年1月2日15時20分30秒」との時間差を日単位で算出した、「1日」を1行目の利用履歴に対する経過値とする。また、2行目の利用時期情報「2010年1月2日15時20分30秒」と、4行目の利用時期情報「2010年1月5日16時30分40秒」との時間差を日単位で算出した、「3日」を2行目の利用履歴に対する経過値とする。4行目の利用履歴に対する経過値は、新たな利用履歴が格納されるまでは、「該当なし」の状態である。
この方法を用いた場合、あるユーザの経過値の個数は、そのユーザの利用履歴の個数より1つ少なくなる。なお、経過値を日単位ではなく、時単位、分単位、秒単位などの他の時間単位で算出しても、もちろんよい。この第2の算出方法では、ユーザが短い周期で頻繁にアイテムを利用するほど、経過値が小さい値となる。新作のアイテムのリリース(発売)を常にチェックしていて、リリース後すぐに利用するタイプのユーザの経過値は、そうでないユーザの経過値に比べて、小さな値になる傾向がある。また、第2の算出方法を用いれば、アイテム属性格納部10にアイテム時期情報を格納しない場合、あるいはアイテム属性格納部10を省略した場合であっても、経過値を算出することが可能である。
次にステップS330において、利用特性情報算出部12は、ユーザ(ユーザ識別子、利用主体識別子)ごとに、ステップS320で算出された経過値を用いた統計処理を行ない、そのユーザの経過値の傾向を示す代表値を利用特性情報として計算する。ここで代表値は、他のユーザの経過値とそのユーザの経過値との傾向の違いを示すものであればよく、例えば、平均値、最頻値、経過値を大きさ順に並べた場合の所定の順位に該当する値(中央値、最小値、最大値、四分位値等)などを用いることができる。以下では、あるユーザがアイテムを合計5回利用しており、それぞれの経過値が、「1」,「2」,「2」,「3」,「10」である場合を例にして、具体的な数値例を示す。
この場合の平均値は、(1+2+2+3+10)/5=「3.6」である。また、「2」が2回出現し、他の値は全て1回のみの出現なので、最頻値は「2」となる。また、小さい順に並べた時の真ん中の値は「3」であるので、中央値は「3」となる。また、最小値は「1」で、最大値は「10」である。また、データを小さい順に並べた時の小さい方から1/4(2番目)の位置のデータに相当する第1四分位値は「2」、小さい方から3/4(4番目)の位置のデータに相当する第3四分位値は「3」となる。また、平均値として相加平均だけでなく、相乗平均や調和平均を用いてもよい。さらに経過値の対数値(log(経過値))の平均を算出して、代表値としてもよい。
さらに、統計分野で一般的に用いられている「代表値」の意味とは異なるが、そのユーザの全ての経過値の数に対する、所定値以上の経過値の割合を代表値としてもよい。上記の例において、所定値を「5」とすると、「5」以上の経過値は「10」の1個なので、「1/5=0.2」が代表値となる。なお本実施例においては、新しいアイテム(作成されてから間もない新作のアイテム)を利用する傾向の強いユーザほど、代表値が小さな値となるように算出している。このため、所定値以上の経過値の割合を代表値としたが、これに限定されるわけではない。これとは逆に、新しいアイテムを利用する傾向の強いユーザほど、大きな値となるように代表値を算出してもよい。この場合は、所定値以下の経過値の割合を代表値とすればよい。
次にステップS340において、利用特性情報算出部12は、ユーザ(ユーザ識別子)ごとに、ステップS320で算出された経過値のばらつき度合いを示す数値である変化値を利用特性情報として計算する。具体的にはそのユーザの経過値の分散、標準偏差(分散の平方根)、範囲(最大値と最小値との差)、四分位範囲(第3四分位点と第1四分位点との差)、平均偏差(経過値の平均との差の絶対値の平均値)、変動係数(標準偏差を平均で割った値)、平均偏差を経過値の平均で割った値などを用いることができる。なお、範囲および四分位範囲は、経過値を小さい順に並べた上で、第1の所定順位に該当する値と、第2の所定順位に該当する値との差に基づく値であると言える。
本実施例において、変化値が小さなユーザは、アイテムが作成されてから利用するまでの期間が一定の傾向がある。例えば、作成されてから間もない新作のアイテムを常に利用するユーザでは、この変化値が小さくなる。逆に、作成されてからかなりの時間が経過した旧作のアイテムを常に利用するユーザでも、この変化値が小さくなる。一方、新作も旧作も両方とも利用するユーザの場合は、この変化値が大きくなる。
次にステップS350において、利用特性情報算出部12は、ユーザ(ユーザ識別子)ごとに、ステップS320で算出された経過値の個数を利用特性情報として算出する。なお、ここで経過値の個数の代わりに、ユーザごとに利用履歴の個数を算出して用いてもよい。利用特性情報算出部12は、ステップS350を実行した後に処理を終了し、処理が終了したことを制御部15に通知する。
以上の処理が終了した状態で、利用特性情報算出部12は、図14に示すテーブル形式で、
ユーザ識別子と、代表値と、変化値と、経過値の個数を対応させたデータを内部の記憶部に保持している。以下では、ユーザ識別子が「UserID−1」から「UserID−U」までのU人のユーザの利用特性が算出されているものとする。
本実施例では、経過値を算出するのに、上記の第1の方法または第2の方法を用いる場合を説明したが、これ以外に以下に示す方法を用いてもよい。
経過値算出の第3の方法は、利用履歴の利用時期情報を用いない方法である。この方法では、ステップS300において、利用履歴格納部11から利用時期情報を読み出さず、アイテム識別子のみを読み出す。そしてステップS320において、アイテム時期情報と所定の時期との差を算出し、経過値とする。所定の時期としては、例えば、経過値を算出する時点の日時や日付を用いることができる。また、アイテム属性格納部10に格納された最も古いアイテム時期情報、またはそれよりもさらに過去のある時点の日時や日付を所定の時期として用いてもよい。例えば、最も古いアイテム時期情報が「2005年4月1日」である場合、「2005年4月1日」、「2000年1月1日」などを所定の時期とすればよい。第3の方法は、新作アイテムを多く利用するユーザの利用履歴に含まれるアイテムのアイテム時期情報は、そうでないユーザの利用履歴に含まれるアイテムのアイテム時期情報に比べて新しい可能性が高いことに基づいている。第3の方法は、第1の方法に比べて、利用特性情報の精度が落ちる場合があるが、利用履歴格納部11に利用時期情報を格納しない場合であっても、利用特性情報が算出できるという特徴がある。
経過値算出の第4の方法は、アイテム時期情報を用いない方法である。この方法では、ステップS310を省略して、その代わりにステップS311(不図示)を実行する。すなわち、ステップS300からステップS311に進み、ステップS311からステップS320に進む。ステップS311では、ステップS300で読み出した利用履歴を対象にして、アイテム識別子ごとの利用時期情報の分布情報を算出し、その分布情報を用いて、アイテムが提供開始された時期に関連する時期情報(アイテム提供時期の推定情報)を算出する。例えば、この分布情報としては、アイテム識別子ごとの利用時期情報の最小値(最も古い時期)を用いることができる。そして、最小値そのもの、または最小値から所定値を減算した値を推定時期情報とすればよい。例えば、図11に示した例において、「ItemID−3」に対応する利用時期情報の最小値が1行目の「2010年1月1日10時15分20秒」であるとすると、この「2010年1月1日10時15分20秒」、またはこの日時のさらに所定時間前(例えば、3日前、10日前など)をそのアイテムの推定時期情報とする。アイテムが提供開始されてから、最初に利用されるまでに平均的に「3日」かかることが経験的に知られている場合は、最小値から「3日」を引いた値を推定時期情報とする。また、最小値以外にも、アイテム識別子ごとの利用時期情報の代表値(平均値、中央値、最頻値など)を算出し、その代表値から所定値(例えば、3ヶ月や6ヶ月)を減算した値(減算値)が、最小値以下となるように所定値を調整した場合の減算値を推定時期情報としてもよい。
そしてステップS320において、利用履歴の利用時期情報と、その利用履歴のアイテム識別子に対応するステップS311で算出した推定時期情報との差を算出し、経過値とする。第4の方法では、アイテムが提供開始された時期を必ずしも正確には推定できないため、第1の方法に比べて、利用特性情報の精度が落ちる場合があるが、アイテム属性格納部10にアイテム時期情報を格納しない場合、あるいはアイテム属性格納部10を省略した場合であっても、利用特性情報が算出できるという特徴がある。
本実施例においては、利用特性情報として、代表値、変化値、経過値の個数の3つを算出したが、これらは全て、ユーザごとの経過値の分布情報(頻度分布、確率分布)に基づいて算出された値であると言える。また、後述するように、これら3つを全て算出する必要は必ずしもなく、少なくとも1つを算出するようにしてもよい。さらに、経過値の分布情報に基づいて、歪度、尖度などの他の値(指標)を算出してもよい。さらに、経過値の分布を正規分布、ロジスティック分布、ガンマ分布等の所定の確率分布(確率密度関数)に当てはめ、所定の確率分布のパラメータ(母数)を利用特性情報として用いてもよい。
次に図15のフローチャートを用いて、上記のステップS270における推薦情報作成処理の詳細を説明する。まずステップS400において、アイテム選択部13は、利用履歴格納部11に格納されている利用履歴の内から所定の条件を満たすデータを抽出し、そのアイテム識別子と利用時期情報とを読み出す。ここで所定の条件は、ステップS300で用いた所定の条件と同じであっても、異なっていてもよい。例えば、「格納されている全てのデータ」という条件を用いることができる。また、「利用時期が過去3ヶ月以内」、「利用時期と現在との差が10日以上かつ60日未満」などのように、「利用履歴の利用時期情報が所定の範囲にあるデータ」という条件を用いてもよい。また、アイテム識別子の集合を用意し、「利用履歴のアイテム識別子が所定の集合に含まれるデータ」という条件を用いてもよい。また、ユーザ識別子の集合を用意し、「利用履歴のユーザ識別子が所定の集合に含まれるデータ」という条件を用いてもよい。
次にステップS410において、アイテム選択部13は、ステップS400で読み出したデータを対象にして、アイテム識別子ごとにアイテムの人気度合いを示す人気指標を算出する。人気指標を算出する第1の方法は、アイテム識別子ごとに利用回数を計数(カウント)する方法である。ステップS400で読み出されたアイテム識別子の種類Lを算出し、アイテムi(i=1〜L)の利用回数(出現回数)F[i]をカウントする。そして、F[i]をアイテムiの人気指標P[i](i=1〜L)とする。
人気指標を算出する第2の方法は、アイテム識別子ごとに、そのアイテムを利用したユーザの数Fu[i]を計数(カウント)し、これを人気指標P[i](i=1〜L)とする方法である。この方法では、あるユーザが同一のアイテムを複数回利用している場合、利用回数を「1回」としてカウントしていることになる。
人気指標を算出する第3の方法は、利用履歴格納部11に、ユーザのアイテムに対する評価値が格納されている場合に用いられる方法であり、アイテム識別子ごとに評価値を加算した値Fe[i]を人気指標P[i](i=1〜L)とする。また、ユーザの評価がある程度高い評価値のみを加算してもよい。例えば、大好き=5、やや好き=4、どちらでもない=3、やや嫌い=2、大嫌い=1という5段階の評価値を用いた場合、評価値が4以上の場合に加算するような処理を行ってもよい。この方法では、第1の方法や第2の方法よりも、さらに精度良く人気指標を算出することが可能である。
人気指標を算出する第4の方法は、利用回数に加えて利用時期情報を用いる方法である。ステップS400で読み出されたデータにおけるアイテムiの利用回数をF[i]とし、その利用時期情報をTa[j](j=1〜F[i])として、
Figure 0005527408
に従って、アイテムiの人気指標P[i](i=1〜L)を算出する。ここでTcは、アイテムの利用時期よりも新しい所定の時期(例えば、この計算を行う時点の日時)であり、関数f(x)は、入力値が小さいほど出力値が大きくなるような単調減少関数である。すなわち、現在日時と利用時期との差が小さいほど大きな値を出力する関数である。
(1)式によれば、利用回数F[i]が多いほど人気指標P[i]が大きな値となるが、同じ利用回数の2つのアイテムがあった場合に、一方のアイテムの利用時期が比較的新しく、他方の利用時期が比較的古ければ、利用時期が新しいアイテムの人気指標P[i]の方が大きな値となる。すなわち、利用回数が多いほど、かつ利用時期が新しいほど人気指標の値が大きくなる。
人気指標を算出する第5の方法は、評価値と利用時期情報を用いる方法である。ステップS400で読み出されたデータにおけるアイテムiの利用回数(評価回数)をF[i]とし、その利用時期情報をTa[j](j=1〜F[i])、評価値をEv[j](j=1〜F[i])として、
Figure 0005527408
に従って、アイテムiの人気指標P[i](i=1〜L)を算出する。
関数f(x)は、第4の方法と同様の特性である。すなわち、関数f(x)を用いて、現在日時と利用時期との差が小さいほど大きな値となる係数を算出し、この係数と評価値とを乗算した値をアイテムごとに加算している。この方法は、利用履歴格納部11に、ユーザのアイテムに対する評価値が格納されている場合に用いられる。この方法によれば、評価が高いほど、かつ利用時期情報(ユーザが評価を行った時期)が新しいほど人気指標の値が大きくなる。
なおここでは、ユーザの評価が高いほど評価値が大きな値であることを前提にしているが、逆の特性の評価値を用いる場合は、適当な補正を行えばよい。また、Ev[j](j=1〜F[i])の平均値Emと、(Tc−Ta[j])(j=1〜F[i])の平均値Tmとをそれぞれ算出し、それらの乗算値を人気指標P[i](P[i]=Em×Tm)としてもよい。すなわち、評価値の平均値が高いほど、かつ利用時期情報の平均値が新しいほど、人気指標の値が大きくなる。
次にステップS420において、アイテム選択部13は、新規性指標を算出する。具体的な算出方法は後述するが、ユーザuのアイテムiに関する新規性指標Q[u][i](u=1〜U,i=1〜M)を算出する。ここでUは、上述したように利用特性情報算出部12で利用特性情報が算出されたユーザ数であり、Mは新規性指標を算出するアイテムの個数である。なお、人気指標を算出した全てのアイテムを対象に新規性指標を算出してもよいし、人気指標を算出した一部のアイテムを対象に新規性指標を算出してもよい。例えば、人気指標の高い順に上位所定順位までのアイテムを対象にして、新規性指標を算出してもよい。
次にステップS430において、アイテム選択部13は、人気指標P[i]と新規性指標Q[u][i]とを用いて、ユーザuのアイテムiに対する優先度S[u][i](u=1〜U,i=1〜M)を算出する。優先度S[u][i]は、ユーザuがアイテムiに魅力を感じる度合い(利用意欲の度合い)を推測した数値であり、値が大きいほどそのユーザが魅力を感じる可能性が高い。優先度は以下の方法で算出する。
優先度の第1の算出方法は、
Figure 0005527408
に示すように、人気指標P[i]と新規性指標Q[u][i]との積を用いる方法である。ここで、γ1は所定の係数である。
優先度の第2の算出方法は、
Figure 0005527408
に示すように、人気指標P[i]に所定の係数γ2を乗じた値と、新規性指標Q[u][i]に所定の係数γ3を乗じた値とを加算する方法である。
優先度の第3の算出方法は、
Figure 0005527408
に示すように、人気指標P[i]の対数値に所定の係数γ4を乗じた値と、新規性指標Q[u][i]の対数値に所定の係数γ5を乗じた値とを加算する方法である。
優先度の第4の算出方法は、
Figure 0005527408
に示すように、人気指標P[i]を基数とし、定数γ6を指数とする累乗値と、新規性指標Q[u][i]を基数とし、定数γ7を指数とする累乗値との積を用いる方法である。ここで、γ8は所定の係数である。
以上のように優先度を算出すると、人気指標が大きいほど、かつ新規性指標が大きいほど優先度が高く、大きな値となる。なお本実施例とは逆に、数値が小さいほど優先度が高くなるような方法で優先度を算出してもよい。
次にステップS440において、アイテム選択部13は、ユーザuに対して優先度S[u][i]が高いアイテムを選択し、推薦情報を作成する。具体的には、ステップS430で算出された優先度が所定のしきい値よりも高い(大きい)アイテムを選択する。また、優先度が高い順(大きい順)に所定数を超えない範囲でアイテムを選択してもよい。例えば、優先度が算出されたアイテムが所定数以上あるユーザの場合は、優先度が高い順(大きい順)に所定数のアイテムを選択し、優先度が算出されたアイテムが所定数に満たないユーザの場合は、優先度が算出された全てのアイテムを選択すればよい。またユーザごとに、選択したアイテムの優先度が高い順に「1」から始まる番号を付けて推薦順位とする。そして、図5に示したように、ユーザ識別子と、アイテム識別子と、推薦順位とを対応させた推薦情報を作成する。
また、ステップS100において、ユーザがアイテムのカテゴリやキーワードを指定した場合に、アイテム提供サーバ2を介して端末装置3から、そのカテゴリやキーワードを含むメッセージを情報選択装置1が受信し、アイテム選択部13の内部の記憶部に記憶した上で、ステップS440において、その情報を用いてもよい。具体的には、アイテム選択部13の記憶部に、ユーザ識別子と、ユーザから指定されたアイテム絞込み条件(カテゴリまたは/およびキーワード)とを関連付けて記憶しておく。そしてステップS440において、ユーザuに対応するアイテム絞込み条件を記憶部から読み出し、アイテム属性格納部10を参照しながら、アイテム属性情報がアイテム絞込み条件に合致し、かつ優先度が所定のしきい値よりも高い(大きい)アイテムを選択する。また、アイテム属性情報がアイテム絞込み条件に合致するアイテムの内から、優先度が高い順(大きい順)に所定数を超えない範囲でアイテムを選択してもよい。すなわち、ユーザが指定したアイテム絞込み条件を満たすアイテムで推薦情報を構成するようにしてもよい。なおこの場合には、アイテム属性格納部10に、図10(B)に示した形式のデータを格納しておく必要がある。ステップS440を終了すると、アイテム選択部13は、処理終了を制御部15に通知する。
次にステップS420における新規性指標算出方法について説明する。新規性指標Q[u][i]は、アイテムiの「新しさ(鮮度)」というファクターが、アイテムiに対するユーザuの関心度(利用意欲の度合い、魅力を感じる度合い)に及ぼす影響度合いを示す数値であり、アイテムの新しさを示す鮮度値に基づいて算出される。まず、各アイテムの鮮度値Nw[i](i=1〜M)を以下のいずれかの方法で算出する。
鮮度値の第1の算出方法は、アイテム時期情報を用いる方法である。アイテム属性格納部10からアイテムiのアイテム時期情報Ts[i]を取得し、所定の時期(例えば、この計算を行う現在日時)Tcとアイテム時期情報Ts[i](i=1〜M)との差(Tc−Ts[i])を計算し、Nw[i]=(Tc−Ts[i])とすればよい。この方法はアイテムの新しさを精度良く数値化できる。
鮮度値の第2の算出方法は、利用履歴の利用時期情報を用いる方法である。ステップS400で読み出した利用履歴の中に、アイテムiの利用履歴がFa[i]個あるとして、
Figure 0005527408
に従って、鮮度値Nw[i]を算出する。
すなわち、所定の時期Tcと、利用時期情報Ta[i]との差の平均値である。この方法は、利用時期が新しいアイテムは、作成された時期も新しい可能性が高いことを利用している。もちろん例外はあるので、第1の方法に比べて精度が落ちる場合があるが、アイテム属性部にアイテム時期情報を格納しない場合またはアイテム属性部を省略した場合であっても、鮮度値を算出できる。
なお、本実施例においては、上記の所定の時期Tcを適切に設定(例えば、現在日時に設定)することにより、アイテムが新しいほど、値が小さくなるように、鮮度値を0以上の値として算出しているが、逆にアイテムが新しいほど値が大きくなるように鮮度値を算出してもよい。
次に、鮮度値Nw[i]を関数g(x)の入力としたときの出力値g(Nw[i])を用いて、新規性指標Q[u][i]を計算する。標準的な関数g(x)は、入力値が小さいほど出力値が大きくなるような単調減少関数であり、鮮度値Nw[i]が小さいほど大きな値が得られる。関数g(x)は、鮮度値を新規性指標に変換する関数であり、推薦処理における鮮度値の影響力(優先度に対する鮮度値の重み)を決める関数であるとも言える。一般的には、作成時期が新しい新作のアイテムをユーザが所望することが多いので、標準的な関数g(x)を用いた処理により、ユーザの所望するアイテムの情報を提供できる。しかしながら、アイテムの「新しさ」をどの程度重視するかは、ユーザによって異なり、中には新しいアイテムには魅力を感じず、むしろ古いアイテムを好むユーザも存在する。従って、全てのユーザに同じ特性の関数g(x)を用いて処理を行うだけでは、十分な精度で推薦情報を作成できない。このため本発明においては、推薦処理における「新しさ」の影響力を一律にするのではなく、ユーザごとに「新しさ」の影響力(「新しさ」というファクターが優先度に占める割合)を適切に設定して、推薦情報を作成する。
本実施例では、関数g(x)として、異なる特性を持つk個の関数g1(x)〜gk(x)がアイテム選択部13内部のメモリに格納されている。以下の説明においては、k=4として、図16に示すような4つの関数g1(x)〜g4(x)が格納されているものとする。そして、ユーザごとに適切な関数を選択して、新規性指標の算出に用いる。なお、鮮度値から新規性指標を求める場合に、入力(鮮度値)と出力(新規性指標)との対応ルールを記述した入出力対応ルール、入出力対応テーブル等を用いてもよく、利用特性情報に対応した所定の対応規則に従って、鮮度値から新規性指標を求めればよい。
関数選択の第1の方法は、アイテム選択部13が、利用特性情報算出部12で算出された利用特性情報の内の代表値を用いて、関数を選択する方法である。図16に示した4つの関数を選択する例の場合、θ1,θ2,θ3の3つのしきい値を用意する。ただし、その大きさは、θ1<θ2<θ3の関係にあるとする。そして、ユーザuの代表値R[u]とこれらのしきい値とを比較して、関数を選択する。
R[u]がθ1より小さい場合、すなわち(R[u]<θ1)の場合、このユーザは、
作成または提供が開始されてから時間が経過していない新しいアイテムを利用する傾向が非常に強いと判定できる。このため、図16に示した関数の中で、時間経過に対する減衰量が最も大きいg1(x)を選択する。
次にR[u]がθ1以上、かつθ2より小さい場合、すなわち(θ1≦R[u]<θ2)の場合、このユーザは、作成または提供が開始されてから時間が経過していない新しいアイテムを利用する傾向がある程度強いと判定できる。このため、図16に示した関数の中で、時間経過に対する減衰量が2番目に大きいg2(x)を選択する。
次にR[u]がθ2以上、かつθ3より小さい場合、すなわち(θ2≦R[u]<θ3)の場合、このユーザは、作成または提供が開始されてから時間が経過していない新しいアイテムを利用する傾向は顕著ではないと判定できる。このため、図16に示した関数の中で、時間経過によらずに一定値を出力するg3(x)を選択する。
最後にR[u]がθ3より大きい場合、すなわち(R[u]>θ3)の場合、このユーザは、むしろ作成または提供が開始されてから時間が経過した古いアイテムを利用する傾向があると判定できる。このため、図16に示した関数の中で、時間経過に従って出力値が増えるg4(x)を選択する。
なお、この処理で用いるしきい値(θ1,θ2,θ3)として、あらかじめ設定された値を用いるだけでなく、複数のユーザの代表値の分布情報を用いて算出した値を用いてもよい。具体的には、U人のユーザの代表値を小さい順に並べた場合の所定順位(所定の累積度数)あるいは所定の累積相対度数に相当する代表値をしきい値とする。例えば、小さい方から数えて20%の累積相対度数に相当する代表値をθ1とし、70%の累積相対度数に相当する代表値をθ2とし、90%の累積相対度数に相当する代表値をθ3とする等の処理を行えばよい。
以上が関数選択の第1の方法である。関数選択の第2の方法は、代表値だけでなく、利用特性情報算出部12で算出された変化値を用いて関数を選択する方法である。図17のフローチャートを用いて、関数選択の第2の方法を説明する。ここでは、ユーザuの代表値をR[u]、変化値をV[u]とする。
まずステップS500において、アイテム選択部13は、R[u]が所定値α1以下であり、かつV[u]が所定値β1以下であるか否かを判定する。すなわち、R[u]が比較的小さく、かつV[u]も比較的小さいという条件である。この条件に合致する場合、ユーザは、作成または提供開始されてからあまり時間が経過していない、新しいアイテムを利用することが多く、かつその傾向が一貫していると判定できる。従って、図16に示した関数の中で、時間経過に対する減衰量が最も大きいg1(x)を選択する。g1(x)が選択されたユーザには、新しいアイテムが最も推薦され易くなる。この条件に合致しない場合には、ステップS510に進む。
次にステップS510において、アイテム選択部13は、V[u]が所定値β2以上であるか否かを判定する。ここで、β1<β2である。この条件に合致する場合、そのユーザの変化値が比較的大きいため、新しいアイテムを利用することもあれば、古いアイテムを利用することもあり、アイテムの新しさに関する好みに一貫した傾向は見られないと判定できる。従って、図16に示した関数の中で、出力が時間経過に依存せず一定であるg3(x)を選択する。g3(x)が選択されたユーザでは、アイテム時期情報に関係なく推薦情報が決まることになる。
次にステップS520において、アイテム選択部13は、R[u]が所定値α2以上であり、かつV[u]が所定値β3以下であるか否かを判定する。ここで、α1<α2、β3<β2であり、β3とβ1の間の大小関係は、特に制約はない。すなわち、R[u]が比較的大きく、かつV[u]が比較的小さいという条件である。この条件に合致する場合、ユーザは、作成または提供開始されてから時間が経過した、古いアイテムを利用することが多く、かつその傾向が一貫していると判定できる。従って、図16に示した関数の中で、時間経過に対する増加量が最も大きいg4(x)を選択する。g4(x)が選択されたユーザには、古いアイテムが最も推薦され易くなる。
そしてステップS520の条件に合致しない場合は、そのユーザには特に顕著な特徴がないため、図16に示した関数の中で、最も一般的であるg2(x)を選択する。このように、代表値に加えて変化値を用いることにより、ユーザの利用特性をさらに精度良く捉えて、それに合った特性の関数を選択することができる。
なお、この処理で用いるしきい値(α1,α2,β1,β2,β3)として、あらかじめ設定された値を用いるだけでなく、複数のユーザの代表値および変化値の分布情報を用いて算出した値を用いてもよい。具体的には、U人のユーザの代表値を小さい順に並べた場合の所定順位(所定の累積度数)あるいは所定の累積相対度数に相当する代表値を用いて、α1とα2決定する。例えば、小さい方から数えて30%の累積相対度数に相当する代表値をα1とし、80%の累積相対度数に相当する代表値をα2とする等の処理を行なえばよい。また、U人のユーザの変化値を小さい順に並べた場合の所定順位(所定の累積度数)あるいは所定の累積相対度数に相当する変化値を用いて、β1、β2、β3を決定する。例えば、小さい方から数えて20%の累積相対度数に相当する変化値をβ3とし、30%の累積相対度数に相当する変化値をβ1とし、80%の累積相対度数に相当する変化値をβ2とする等の処理を行なえばよい。β1とβ3は、どちらが大きくてもよい。
関数選択の第3の方法は、ユーザuの代表値R[u]と経過値(利用履歴)の個数Fc[u]とを用いて関数を選択する方法である。図16に示した4つの関数を選択する例の場合、代表値に関して、θ4,θ5,θ6の3つのしきい値を用意する。ただし、その大きさは、θ4<θ5<θ6の関係にあるとする。図18に示すフローチャートを用いて、この方法を説明する。
まずステップS600において、アイテム選択部13は、経過値の個数Fc[u]が、所定値ε1以上であるか否かを判定する。この条件に合致する場合は、ステップS610に進む。この条件に合致しない場合は、最も一般的な関数g2(x)を選択する。この場合にg2(x)を選択する理由は、経過値(利用履歴)の数が少ないと、そのユーザの本当の利用傾向が代表値にうまく反映されない可能性が高く(代表値の信頼度が低い)、個性の強い関数よりも、一般的な関数を用いた方が、推薦精度が良くなることが多いためである。
次にステップS610において、アイテム選択部13は、R[u]がθ4より小さいか否かを判定する。この条件に合致する場合、このユーザは新しいアイテムを利用する傾向が非常に強いと判定できる。このため、図16に示した関数の中で、時間経過に対する減衰量が最も大きいg1(x)を選択する。この条件に合致しない場合はステップS620に進む。
次にステップS620において、アイテム選択部13は、R[u]がθ4以上、かつθ5より小さいか否かを判定する。この条件に合致する場合、このユーザは、新しいアイテムを利用する傾向がある程度強いと判定できる。このため、図16に示した関数の中で、時間経過に対する減衰量が2番目に大きいg2(x)を選択する。
次にステップS630において、アイテム選択部13は、R[u]がθ5以上、かつθ6より小さいか否かを判定する。この条件に合致する場合、このユーザは、新しいアイテムを利用する傾向が顕著ではないと判定できる。このため、図16に示した関数の中で、時間経過によらずに一定値を出力するg3(x)を選択する。
この条件に合致しない場合、すなわち、R[u]がθ6以上である場合、このユーザは、新しいアイテムよりもむしろ古いアイテムを利用する傾向があると判定できる。このため、図16に示した関数の中で、時間経過に従って出力値が増えるg4(x)を選択する。
なお、この処理で用いるしきい値(θ4,θ5,θ6,ε1)として、あらかじめ設定された値を用いるだけでなく、複数のユーザの代表値および経過値の個数の分布情報を用いて算出した値を用いてもよい。具体的には、U人のユーザの代表値を小さい順に並べた場合の所定順位(所定の累積度数)あるいは所定の累積相対度数に相当する代表値をしきい値とする。例えば、小さい方から数えて20%の累積相対度数に相当する代表値をθ4とし、70%の累積相対度数に相当する代表値をθ5とし、90%の累積相対度数に相当する代表値をθ6とする等の処理を行えばよい。また、U人のユーザの経過値の個数を小さい順に並べた場合の所定順位(所定の累積度数)あるいは所定の累積相対度数に相当する個数を用いてε1を決定する。例えば、小さい方から数えて20%の累積相対度数に相当する経過値の個数をε1とすればよい。
以上が関数選択の第3の方法である。このように、代表値に加えて経過値の個数を用いることにより、第1の方法よりもさらに精度良く関数を選択することができる。以上は、あらかじめ用意された関数の内から、ユーザごとに適切な関数を選択する方法であるが、さらに別の方法を用いてもよい。
例えば、鮮度値Nw[i]が大きくなるにつれて、出力値が減少する関数であり、かつR[u]が小さいほど、その減少率が大きくなる(急激になる)関数を用いて、新規性指標Q[u][i]を直接計算してもよい。具体的には、
Figure 0005527408
に示すように、鮮度値Nw[i]とR[u]を指数部に入れた指数関数expを用いればよい。ここで、λは正の定数である。また、δも定数であり、指数部の分母が必ず正の値となるように設定する。また、R[u]を正の値になるように算出しておく。さらに、λをユーザごとに変えて、R[u]が小さいユーザほど、λを大きな値に設定するようにしてもよい。
(8)式によれば、鮮度値が大きくなるほど(古いアイテムであるほど)、新規性指標Q[u][i]は小さな値となる。そして鮮度値の増加に対する新規性指標Q[u][i]の減少の度合いはユーザごとに異なり、利用特性値R[u]が小さいユーザほど、急減に減少する。このため、利用特性値R[u]が小さいユーザほど、新しいアイテムが推薦情報に入り易くなる。また、利用特性値R[u]が小さいユーザでは、鮮度値が優先度(推薦結果)に及ぼす影響力が相対的に大きく、利用特性値R[u]が大きいユーザでは、鮮度値が優先度(推薦結果)に及ぼす影響力が小さい。
また、上記の説明においては、代表値を用いて関数の特性を決定する方法を示したが、必ずしも代表値を用いなくてもよい。例えば、利用特性情報の内の変化値のみを用いて、変化値が所定値以上である場合は、入力に対して出力が一定である、図16のg3(x)関数を選択し、変化値が所定値未満である場合は、最も一般的である(一般的なユーザに有効と考えられる)図16のg2(x)を選択するようにしてもよい。変化値のみを用いる場合は、利用特性情報算出部12において、代表値および経過値の個数の算出を省略できる。同様に、利用特性情報の内の経過値の個数のみを用いて、経過値の個数が所定値未満である場合は、入力に対して出力が一定である、図16のg3(x)関数を選択し、経過値の個数が所定値以上である場合は、最も一般的である図16のg2(x)を選択するようにしてもよい。経過値の個数のみを用いる場合は、利用特性情報算出部12において、代表値および変化値の算出を省略できる。
次に、以上説明した人気指標、新規性指標、優先度の具体例を示す。ステップS410の結果、人気指標の高い上位3個のアイテムの人気指標が、図19に示す値であるとする。また4人のユーザに対して、ステップS430の処理を行った結果、図16の関数の中で、ユーザ1にはg1(x)が選択され、ユーザ2にはg2(x)が選択され、ユーザ3にはg3(x)が選択され、ユーザ4にはg4(x)が選択されたとする。この3つのアイテムA、アイテムB、アイテムCの鮮度値Nw[i]は異なっており、図16のA点、B点、C点に相当するものとする。また、各関数のA点、B点、C点における値は、図20に示す値であるとする。図20において例えば、g1(x)のA点での値「0.2」は、ユーザ1のアイテムAに関する新規性指標となる。上記の優先度算出の第1の方法(人気指標と新規性指標との積)において、γ1=1を用いて、優先度を算出すると、図21に示す結果が得られる。例えば、ユーザ1のアイテムAに関する優先度は、「1×50×0.2=10.0」となっている。図21から明らかなように、優先度の大きさや、優先度に従ったアイテムの順番は、ユーザごとに異なる。
1つのアイテムを各々のユーザに推薦する場合(優先度の最も高いアイテムのみ推薦する場合)を例にして、本実施例と他の方式との比較を行う。人気指標だけを用いて推薦情報を作成する方式では、全てのユーザにアイテムA(人気指標=「50」、優先度=「50」)が推薦されることになる。また、全てのユーザに対して同じ関数g(x)を用いて新規性指標を算出し、その新規性指標と人気指標に基づいて優先度を算出する方式の場合、例えば、全てのユーザに関数g2(x)を用いるとすると、全てのユーザにアイテムBが推薦される(優先度=「45」)。これに対して本実施例では、ユーザ1にはアイテムC(優先度=「51.0」)、ユーザ2にはアイテムB(優先度=「45.0」)、ユーザ3にはアイテムA(優先度=「50.0」)、ユーザ4にはアイテムA(優先度=「75.0」)というように、ユーザごとに異なるアイテムが推薦される。
この例の場合、ユーザ1の優先度に対する新規性指標(鮮度値)の影響力は非常に大きく、人気指標の順位と全く異なる結果となる。またユーザ2の優先度に対する新規性指標(鮮度値)の影響力はやや大きく、人気指標の順位とは異なる結果となる。一方、ユーザ3の優先度に対する新規性指標(鮮度値)の影響力は全く無く、人気指標をそのまま優先度とした場合と同じ結果になる。ユーザ4は、ユーザ1と別の方向ではあるが、やはり新規性指標(鮮度値)の影響力は大きい。このように、ユーザごとに優先度計算におけるアイテムの鮮度値の影響力を適切に制御することにより、アイテムの「新しさ」に対するユーザごとの好みの違いをうまく反映した推薦情報を作成することができ、精度の高い推薦情報を提供することが可能になる。
<実施例2>
本発明の実施例2におけるシステム全体の構成は、図1および図2に示した実施例1における構成と同様である。アイテム提供サーバ2と、端末装置3(3a〜3n)と、ネットワーク4(4a,4b)は、実施例1と全く同じであり、実施例1における情報選択装置1は、実施例2においては情報選択装置1bとなる。
実施例2における情報選択装置1bの構成を図22に示す。アイテム属性格納部10と、利用履歴格納部11と、利用特性情報算出部12と、アイテム選択部13bと、送受信部14と、制御部15bと、類似度算出部16とで構成されている。実施例1に比べて、類似度算出部16が追加されている他、アイテム選択部13bと制御部15bが異なっている。情報選択装置1bは、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ネットワークインタフェース等を備える一般的なコンピュータを用いて、ソフトウェア(プログラム)処理を実行する形態により実現することも可能である。
本実施例においても、制御部15bが、所定のタイミングで図12に示すフローチャートと同様の処理を各部に実行させることにより、利用特性の算出、推薦情報の作成、推薦情報の送信などの一連の処理が行なわれる。ただし、実施例1におけるステップS270の推薦情報作成処理は、実施例2では、以下に説明するように異なっている。
図23のフローチャートを用いて、本実施例における推薦情報作成方法を説明する。まずステップS700において、類似度算出部16は、利用履歴格納部11に格納されている利用履歴を読み出す。ここでは、全ての利用履歴を読み出してもよいし、所定の条件を満たす利用履歴を読み出してもよい。例えば、「利用時期が過去4ヶ月以内」、「利用時期と現在との差が3日以上かつ30日未満」などのように、「利用履歴の利用時期情報が所定の範囲にある」という条件を満たす利用履歴を読み出してもよい。
また、アイテム識別子の集合を用意し、「利用履歴のアイテム識別子が所定の集合に含まれるデータ」という条件を用いてもよい。また、ユーザ識別子の集合を用意し、「利用履歴のユーザ識別子が所定の集合に含まれるデータ」という条件で読み出してもよい。このステップで読み出した利用履歴に含まれるユーザ(ユーザ識別子)の集合をσ、ユーザの数(ユーザ識別子の異なる種類数)をUs、アイテムの数(アイテムの異なる種類数)をMsとする。
次にステップS710において、制御部15bが、ユーザ集合σの内から、まだ処理を行っていないユーザ(未処理のユーザ)を1つ選択する。ここで選択された未処理のユーザ(推薦対象ユーザ)をユーザuとする。次にステップS720において、類似度算出部16は、ステップS700で読み出された利用履歴を用いて、推薦対象ユーザuと、ユーザ集合σに属する他のユーザy(y∈σ)との類似度を算出する。
具体的には、ユーザuの利用したことのあるアイテム集合をI[u]、ユーザyの利用したことのあるアイテム集合をI[y]、ユーザuとユーザyが共に利用したことのあるアイテム数を|I[u]∩I[y]|、ユーザuとユーザyの少なくとも一方が利用したことのあるアイテムの種類数を|I[u]∪I[y]|としたとき、
Figure 0005527408
に示すように、ジャカード(Jaccard)係数を用いてユーザuとユーザyの類似度W[u][y]を算出することができる。
また、ステップS700で読み出された利用履歴から、利用回数に関する情報やユーザがアイテムに対して行った評価の情報(評価値)が得られる場合は、コサイン尺度やピアソン積率相関係数を用いて類似度を算出してもよい。例えば、ユーザuのアイテムiに対する利用回数または評価値をE[u][i]、ユーザyのアイテムiに対する利用回数や評価値をE[y][i]としたとき、
Figure 0005527408
に示すように、コサイン尺度を用いてユーザuとユーザyの類似度W[u][y]を算出することができる。
また、
Figure 0005527408
に示すように、ピアソン積率相関係数を用いて、類似度W[u][y]を算出してもよい。ここで、Ic[u][y]は、ユーザuとユーザyが共に利用したアイテムの集合であり、Ea[u]は、Ic[u][y]を対象としたユーザuの利用回数または評価値の平均値、Ea[y]は、Ic[u][y]を対象としたユーザyの利用回数または評価値の平均値である。
また、E[u][i]とE[y][i]とのユークリッド距離あるいはその他の距離を用いて、類似度W[u][y]を算出してもよい。
さらに、ユーザuのアイテムiに対する利用回数や評価値をE[u][i](u=1〜Us,i=1〜Ms)を構成要素とする行列に対して、主成分分析や数量化3類などの多変量解析を適用し、次元数を削減した上で、コサイン尺度やユークリッド距離などを用いて類似度を算出してもよい。また、上記以外にも、2ユーザ間の類似性を表す指標であれば、どのような方法を用いてもよい。
次にステップS730において、類似度算出部16は、ユーザuとの類似度の高い「類似ユーザ」を選出する。具体的には、推薦対象ユーザuとの類似度が所定値以上の他のユーザをユーザ集合σから選出し、ユーザuの類似ユーザとする。また、推薦対象ユーザuとの類似度が高い順に所定数を超えない範囲で他のユーザを選出し、類似ユーザとしてもよい。例えば、類似度を0以上の数値として算出した場合、推薦対象ユーザuとの類似度が0より大きい値のユーザの数が所定数に満たない場合は、類似度が算出された全てのユーザを類似ユーザとし、所定数以上のユーザの類似度が算出された場合は、類似度が高い順に所定数のユーザを選出すればよい。さらに、推薦対象ユーザuとの類似度が所定値以上の他のユーザの中から、類似度が高い順に所定数を超えない範囲でユーザを選出し、それを類似ユーザとしてもよい。そして類似度算出部16は、図24に示すような形式で、推薦対象ユーザのユーザ識別子と、選出した類似ユーザのユーザ識別子と、その類似度とを関連付けて、類似度算出部16内部の記憶部に格納する。図24においては、各々の推薦対象ユーザに対して、類似度の高い順に類似ユーザを格納している。推薦対対象ユーザによって、類似ユーザの数は異なっていても、同じであってもよい。このステップで算出されたユーザuの類似ユーザの集合(類似ユーザのユーザ識別子の集合)をω[u]とする。
次にステップS740において、アイテム選択部13bは、類似ユーザの利用したアイテム(あるいは評価したアイテム)を対象にして、アイテムの人気指標を算出する。
人気指標を算出する第1の方法は、実施例1のステップS410で説明した各方法と同様な方法である。ただし、実施例1とは処理対象のデータが異なる。実施例1のステップS410で説明した各方法においては、ステップS400で読み出したデータを対象に処理を行っていたが、本実施例では、ステップS700で読み出されたデータの内から、利用履歴のユーザ識別子が類似ユーザ集合ω[u]に対応するデータを抽出し、そのデータを対象にステップS410の各方法と同様な処理を行って、人気指標P[u][i]を算出すればよい。すなわち、ステップS700で読み出されたデータ、および類似度算出部16内部の記憶部を参照しながら、類似ユーザ集合ω[u]に属するユーザが利用したアイテムの集合を特定し、そのアイテム集合に属するアイテムiの人気指標P[u][i](i=1〜Ls[u])を算出する。ここでLs[u]は、類似ユーザが利用したアイテムの集合に含まれるアイテムの個数である。実施例1における人気指標P[i]は、ユーザごとに変わらず共通であったが、実施例2における人気指標P[u][i]は、ユーザごとに異なる。
人気指標を算出する第2の方法は、ユーザ間の類似度を用いる方法である。例えば、ユーザuの類似ユーザz(z∈ω[u])がアイテムiを利用した回数をF[z][i]、ユーザuと類似ユーザzとの類似度をW[u][z]として、
Figure 0005527408
に従って、人気指標P[u][i]を算出する。この場合、類似度の高いユーザが多く使っているアイテムほど、人気指標が大きな値となる。
人気指標を算出する第3の方法は、ユーザ間の類似度と利用時期情報とを用いて、
Figure 0005527408
に従って算出する方法である。ここで、Ta[z][i][k]は、類似ユーザzがアイテムiをk回目に利用した時の利用時期情報であり、Tcは、アイテムの利用時期よりも新しい所定の時期(例えば、この計算を行う時点の日時)であり、関数f(x)は、入力値が小さいほど出力値が大きくなるような単調減少関数である。
(13)式によれば、類似度の高いユーザが、最近多く使っているアイテムほど、人気指標P[u][i]が大きな値となる。
次にステップS750において、アイテム選択部13bは、実施例1のステップS420と同様な方法で新規性指標を算出する。次にステップS760において、アイテム選択部13bは、ユーザuのアイテムiに対する優先度S[u][i](i=1〜Ls[u])を算出する。実施例1のステップS430で説明した各方法においては、人気指標P[i]と新規性指標Q[u][i]とを用いて、優先度S[u][i]を算出したが、実施例1の人気指標P[i]をユーザごとの人気指標P[u][i]に置き換えて、ステップS430の各方法と同様な処理を行えばよい。本実施例では、実施例1で説明したアイテムの利用回数等だけでなく、ユーザ間の類似度を用いて人気指標を算出している。
次にステップS770において、アイテム選択部13bは、ユーザuに対して優先度S[u][i]の高いアイテムを選択し、推薦情報を作成する。この処理は、実施例1におけるステップS440と同様である。次にステップS780において、制御部15bは、ユーザ集合σの中で、まだ処理を行っていない未処理のユーザが存在するか否かを判定する。未処理のユーザが存在する場合(YES)は、ステップS710に戻って処理を繰り返し、そうでない場合(NO)は、推薦情報作成処理を終了する。以上が本実施例における、推薦情報作成処理である。
なお、ステップS740において、(12)式および(13)式に示したように、ユーザ間の類似度を用いて人気指標を算出する場合は、ステップS730において、必ずしも「類似ユーザ」を選出する必要はなく、このステップを省略してもよい。例えば、ステップS720において、ユーザ間の類似度を「0」以上の数値として算出し、ステップS740において、推薦対象ユーザu以外の全てのユーザ(類似度が「0」のユーザも含む)の集合をω[u]として、(12)式または(13)式に従って、人気指標を算出してもよい。このようにしても、類似度の高いユーザが多く使っているアイテムほど、大きな値となる人気指標が得られる。
また、ステップS700の後(ステップS710の前)に、ユーザ集合σに属する全てのユーザの組合せ(ただし、同一ユーザ同士の組合せは除外)に対して、類似度をあらかじめ算出し、2人のユーザのユーザ識別子と類似度を類似度算出部16の記憶部に記憶しておく処理を行ってもよい。この場合は、ステップS720の類似度算出処理を省略できる。
また本実施例では、アイテムの利用回数等を用いた人気指標を算出しているが、このような人気指標を算出せずに、新規性指標と類似性指標とを用いて優先度を算出してもよい。この場合は、ステップS740を省略する。そしてステップS730とステップS750との間において、類似ユーザの集合ω[u]に属するユーザz(z∈ω[u])が利用したアイテムを対象にして、ユーザuと類似ユーザzとの類似度をW[u][z]をアイテムiごとに加算した類似性指標Da[u][i]を
Figure 0005527408
に従って算出する。ここで、Δ[z][i]は、ユーザzがアイテムiを利用している場合に値が「1」となり、利用していない場合に値が「0」となる関数である。
そしてステップS760において、人気指標P[u][i]の代わりに類似性指標Da[u][i]を用いて優先度を算出すればよい。
本実施例では、ユーザ間の類似度を算出し、推薦対象ユーザとの類似度が高いユーザの利用履歴を用いて推薦情報を作成しているので、実施例1よりもさらに、各々のユーザの嗜好に合った精度の高い推薦情報を作成することができる。また本実施例は実施例1と同様に、ユーザに特別な入力操作を要求することなく、かつユーザのプライバシーに係る個人情報を用いることなく、推薦情報を作成することができる。
<実施例3>
本発明の実施例3におけるシステム全体の構成は、図1および図2に示した実施例1における構成と同様である。アイテム提供サーバ2と、端末装置3(3a〜3n)と、ネットワーク4(4a,4b)は、実施例1と全く同じであり、実施例1における情報選択装置1は、実施例3においては情報選択装置1cとなる。
実施例3における情報選択装置1cの構成を図25に示す。アイテム属性格納部10と、利用履歴格納部11と、利用特性情報算出部12と、アイテム選択部13cと、送受信部14と、制御部15cと、ユーザ属性格納部17と、適合度算出部18とで構成されている。実施例1に比べて、ユーザ属性格納部17および適合度算出部18が追加されている他、アイテム選択部13cと制御部15cが異なっている。本実施例におけるアイテム属性格納部10は、図10(B)に示したように、アイテム属性情報を含むデータを格納している。情報選択装置1cは、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ネットワークインタフェース等を備える一般的なコンピュータを用いて、ソフトウェア(プログラム)処理を実行する形態により実現することも可能である。
ユーザ属性格納部17は、図26に示すような形式で、ユーザ識別子とユーザ属性情報とを関連付けて格納している。ユーザ属性情報とは、利用履歴では表現されないユーザ固有の情報であり、例えば、ユーザの氏名、生年月日、性別、住んでいる地域、血液型、入会時期(アイテム利用を開始した時期)、趣味、好きなアイテムのカテゴリ、好きなアイテムに関するキーワード、などの項目で構成される。このようなユーザ属性情報は、ユーザがアイテムの利用を開始する前に行うユーザ登録処理(入会処理)などにおいて、端末装置3が、ユーザ属性情報の入力を促すメッセージを表示装置31に表示させ、それを見たユーザに入力装置32を介して入力させた情報である。そして情報選択装置1は、アイテム提供サーバ2を介して、あるいは直接、端末装置3からそのユーザに関連する属性情報を受信し、ユーザ属性格納部17に格納しておく。
図26Aは、ユーザ識別子と、ユーザ本人の属性情報(本人属性)とを対応させて格納する形式を示す図である。趣味、好きなカテゴリ、好きなキーワードなどの項目は、1人のユーザについて、それぞれ複数存在していてもよい。
図26Bは、ユーザ識別子とユーザ本人の属性情報に加えて、推薦情報を作成する際に用いる相手の属性情報(相手属性)を格納する形式である。ユーザ本人の属性情報は、図26Aと同様である。相手属性とは、「自分と相性が良い」、あるいは「自分の推薦情報には、このような属性を持つユーザの利用情報を反映させて欲しい」とユーザ本人が考える他のユーザの属性情報であり、年齢層、性別、血液型、趣味、好きなアイテムのカテゴリなどで構成される。また、趣味や好きなアイテムのカテゴリ、好きなキーワードなどの項目は、1人のユーザについて、それぞれ複数存在していてもよい。また図において「−」で示している箇所はデータの存在しない項目であり、このように、必ずしも全ての項目にデータを格納しなくてもよい。
なお、図26Aおよび26Bに示したユーザ属性情報の項目は、あくまでも一例であり、この他の項目を格納してもよい。例えば、ユーザの嫌いなアイテムのカテゴリ、嫌いなキーワードなどの項目を格納してもよい。以下では、ユーザ属性格納部17にUg人のユーザの属性情報が格納されているものとする。
本実施例においても、制御部15cが、所定のタイミングで図12に示すフローチャートと同様の処理を各部に実行させることにより、利用特性の算出、推薦情報の作成、推薦情報の送信などの一連の処理が行なわれる。なお本実施例においては、ステップS260の利用特性を算出する処理において、以下の方法を用いることもできる。例えば、ステップS260の一部分であるステップS300において、ユーザ識別子ごとにユーザ属性情報の「好きなカテゴリ」または/および「好きなキーワード」に該当するアイテムのアイテム識別子の集合を作成し、そのアイテム識別子の集合に対応する利用履歴を読み出して、利用特性情報の算出に用いてもよい。すなわち、ユーザの「好きなカテゴリ」または/および「好きなキーワード」に該当するアイテムに対応する利用履歴のみを使って、利用特性情報を算出してもよい。
次に、実施例1のステップS270に相当する推薦情報作成処理を説明する。本実施例における推薦情報作成の第1の方法を図27のフローチャートに示す。まずステップS800において、制御部15cが、ユーザ属性格納部17に格納されているユーザ識別子の中から、まだ処理を行っていないユーザ識別子(未処理のユーザ)を1つ選択する。ここで選択された未処理のユーザ(推薦対象ユーザ)をユーザuとする。
次にステップS810において、適合度算出部18が、ステップS800において選択されたユーザuと、ユーザ属性格納部17に格納されている他のユーザy(y=1〜Ug,y≠u)との適合度Wb[u][y]を算出する。本実施例においては、2人のユーザが似ている、あるいは2人の相性が良いほど、値が大きくなるように適合度を算出する。
適合度算出の第1の方法は、ユーザuの本人属性と、ユーザyの本人属性との適合度を算出する方法である。例えば、2人のユーザの本人属性において、一致する項目数を計数(カウント)すればよい。また、「生年月日」や「入会時期」などの項目については、2人の項目の時間差が所定以内であれば、一致するとして処理を行ってもよい。また、「好きなカテゴリ」や「好きなキーワード」などの項目については、完全に一致する場合に一致と見なす他、あらかじめカテゴリ同士やキーワード同士の一致度を示すルールを格納しておき、それに基づいて適合度を算出してもよい。また、「血液型」については、同じ血液型だけでなく、いわゆる相性の良い血液型の組合せである場合に、2人の項目が一致するとしてもよい。また、「氏名」の項目は適合度の算出に用いなくてもよいが、氏名の画数や表音などに基づく姓名判断を用いて、2人の適合度を算出してもよい。また、各々の項目について、一致する/一致しないの2値ではなく、一致する度合いを示す実数値を用いて適合度を算出してもよい。なお、空欄の項目に関しては、適合度の算出に用いなくてもよいし、一致するとみなして処理を行ってもよいし、完全一致ではなく、やや一致するとして処理を行ってもよい。
適合度算出の第2の方法は、ユーザuの相手属性と、ユーザyの本人属性との適合度を算出する方法である。第1の方法と同様に、それらの属性情報において一致する項目数を計数(カウント)すればよい。この方法を用いる場合は、図26Bに示したように、ユーザ属性格納部17に相手属性を格納しておく必要がある。
次にステップS820において、適合度算出部18が、ユーザuとの適合度が高い「適合ユーザ」を選出する。具体的には、ユーザuとの適合度が所定値以上の他のユーザを選出し、適合ユーザとする。また、ユーザuとの適合度が高い順に所定数を超えない範囲で他のユーザを選出し、適合ユーザとしてもよい。例えば、適合度を0以上の数値として算出した場合、ユーザuとの適合度が0より大きい値として算出された他のユーザの数が所定数に満たない場合は、適合度が算出された全てのユーザを適合ユーザとし、所定数以上のユーザの適合度が算出された場合は、適合度が高い順に所定数のユーザを選出する。さらに、ユーザuとの適合度が所定値以上の他のユーザの中から、適合度が高い順に所定数を超えない範囲でユーザを選出し、それを適合ユーザとしてもよい。そして適合度算出部16は、ユーザuのユーザ識別子と、選出した適合ユーザのユーザ識別子と、その適合度とを関連付けて、適合度算出部18内部の記憶部に格納する。本実施例では、ユーザuの適合ユーザの集合(ユーザ識別子の集合)をφ[u]とする。
次にステップS830において、アイテム選択部13cが、ユーザuの適合ユーザが利用したアイテム(あるいは評価したアイテム)を対象にして、アイテムの人気指標を算出する。人気指標を算出する第1の方法は、実施例1のステップS410で説明した各方法と同様な方法である。ただし、実施例1とは処理対象のデータが異なる。アイテム選択部13cは、利用履歴格納部11に格納されている利用履歴の中から、ユーザ識別子がユーザ集合φ[u]に対応するデータを読み出し、そのデータを対象にステップS410の各方法と同様な処理を行なって、人気指標P[u][i](i=1〜Lb[u])を算出する。ここでLb[u]は、ユーザuの適合ユーザが利用したアイテムの集合に含まれるアイテムの個数である。また、集合φ[u]に対応する全ての利用履歴ではなく、さらに所定の条件を満たす利用履歴を処理の対象にしてもよい。例えば、集合φ[u]に対応し、かつ利用時期が所定の範囲にある利用履歴を処理の対象にしてもよい。
また、ユーザuのユーザ属性情報を用いて、処理対象のデータを絞り込んでもよい。アイテム選択部13cは、アイテム属性格納部10と利用履歴格納部11とユーザ属性格納部17とを関連付けて参照しながら、例えば、ユーザuの本人属性の「好きなカテゴリ」項目と一致するカテゴリを持つアイテムに対応する利用履歴であり、かつユーザ集合φ[u]に対応する利用履歴を抽出し、それを処理の対象にする。例えば、ユーザuの本人属性の「好きなカテゴリ」が「ジャズ」である場合、カテゴリが「ジャズ」であるアイテムに対応し、かつユーザ集合φ[u]に対応する利用履歴を処理対象にする。また、「好きなカテゴリ」の代わりに「好きなキーワード」を用いて処理を行ってもよい。また上記と同様の方法で、ユーザuのユーザ属性情報だけでなく、ユーザ集合φ[u]に属するユーザのユーザ属性情報を用いて、処理対象のデータを絞り込んでもよい。
人気指標を算出する第2の方法は、ユーザ間の適合度を用いる方法である。例えば、適合ユーザz(z∈φ[u])がアイテムiを利用した回数をF[z][i]、ユーザuと適合ユーザzとの適合度をWb[u][z]として、
Figure 0005527408
に従って、人気指標P[u][i]を算出する。この場合、適合度の高いユーザが多く使っているアイテムほど、人気指標が大きな値となる。
人気指標を算出する第3の方法は、ユーザ間の適合度と利用時期情報とを用いて、
Figure 0005527408
に従って算出する方法である。ここで、Ta[z][i][k]は、適合ユーザzがアイテムiをk回目に利用した時の利用時期情報であり、Tcは、アイテムの利用時期よりも新しい所定の時期(例えば、この計算を行う時点の日時)であり、関数fは、入力値が小さいほど出力値が大きくなるような単調減少関数である。
(16)式によれば、適合度の高いユーザが、最近多く使っているアイテムほど、人気指標が大きな値となる。
次にステップS840において、アイテム選択部13cは、実施例1のステップS420と同様な方法で新規性指標を算出する。次にステップS850において、アイテム選択部13cは、ユーザuのアイテムiに対する優先度S[u][i](i=1〜Lb[u])を算出する。実施例1のステップS430で説明した各方法においては、人気指標P[i]と新規性指標Q[u][i]とを用いて、優先度S[u][i]を算出したが、実施例1の人気指標P[i]をユーザごとの人気指標P[u][i]に置き換えて、ステップS430の各方法と同様な処理を行えばよい。本実施例では、実施例1で説明したアイテムの利用回数等だけでなく、ユーザ間の適合度を用いて人気指標を算出している。
次にステップS860において、アイテム選択部13cは、ユーザuに対して優先度S[u][i]の高いアイテムを選択し、推薦情報を作成する。アイテム選択の第1の方法は、実施例1におけるステップS440と同様である。アイテム選択の第2の方法は、ユーザ属性情報を用いて、所定の条件に合致するアイテムを選択する方法である。具体的には、アイテム選択部13cは、アイテム属性格納部10およびユーザ属性格納部17を参照しながら、ユーザuの本人属性の「好きなカテゴリ」および/または「好きなキーワード」と合致するアイテム属性を持つアイテムであり、かつ優先度が所定のしきい値よりも高い(大きい)アイテムを選択する。また、ユーザuの本人属性の「好きなカテゴリ」および「好きなキーワード」と合致するアイテム属性を持つアイテムの集合の内から、優先度が高い順(大きい順)に所定数を超えない範囲でアイテムを選択してもよい。例えば、そのアイテム集合に属するアイテムが所定数以上ある場合は、優先度が高い順(大きい順)に所定数のアイテムを選択し、そのアイテム集合に属するアイテムが所定数に満たないユーザの場合は、アイテム集合の全てのアイテムを選択すればよい。上記の第1または第2の方法により選択したアイテムの優先度が高い順に「1」から始まる番号を付けて推薦順位とする。そして、図5に示したように、ユーザ識別子と、アイテム識別子と、推薦順位とを対応させた推薦情報を作成する。
次にステップS870において、制御部15cは、ユーザ属性格納部17に格納されているユーザ(ユーザ識別子)の集合に対して、未処理のユーザが存在するか否かを判定する。未処理のユーザが存在する場合(YES)は、ステップS800に戻って処理を繰り返し、そうでない場合(NO)は、推薦情報作成処理を終了する。
なお、ステップS830において、(15)式および(16)式に示したように、推薦対象ユーザと適合ユーザとの適合度を用いて人気指標を算出する場合は、ステップS820において、必ずしも「適合ユーザ」を選出する必要はなく、このステップを省略してもよい。例えば、ステップS810において、ユーザ間の適合度を「0」以上の数値として算出し、ステップS830において、推薦対象ユーザu以外の全てのユーザ(適合度が「0」のユーザも含む)の集合をω[u]として、(15)式または(16)式に従って、人気指標を算出してもよい。このようにしても、適合度の高いユーザが多く使っているアイテムほど、大きな値となる人気指標が得られる。
また、ステップS800に先立って、ユーザ属性格納部17に格納されている全てのユーザの組合せ(ただし、同一ユーザ同士の組合せは除外)に対して、適合度をあらかじめ算出し、2人のユーザのユーザ識別子と適合度を適合度算出部18の記憶部に記憶しておく処理を行ってもよい。この場合は、ステップS810の適合度算出処理を省略できる。
また本実施例では、ユーザ間の適合度を算出しているが、適合度算出部18を省略した上で、実施例1の処理と、本実施例で説明したようなユーザ属性情報を用いた処理とを組み合わせてもよい。例えば、実施例1のステップS440において、ステップS860のアイテム選択の第2の方法と同様に、ユーザuの本人属性の「好きなカテゴリ」および/または「好きなキーワード」と合致するアイテム属性を持つアイテムであり、かつ優先度が高い(大きい)アイテムを選択してもよい。すなわち、ユーザが指定したアイテム属性情報に関する条件を満たすアイテムで推薦情報を構成するようにしてもよい。
また本実施例では、アイテムの利用回数等を用いた人気指標を算出しているが、このような人気指標を算出せずに、新規性指標と適合性指標とを用いて優先度を算出してもよい。この場合は、ステップS830を省略する。そしてステップS820とステップS840との間において、適合ユーザの集合φ[u]に属するユーザz(z∈φ[u])が利用したアイテムを対象にして、ユーザuと適合ユーザzとの適合度をWb[u][z]をアイテムiごとに加算した適合性指標Db[u][i]を
Figure 0005527408
に従って算出する。ここで、Δ[z][i]は、ユーザzがアイテムiを利用している場合に値が「1」となり、利用していない場合に値が「0」となる関数である。
そしてステップS850において、人気指標P[u][i]の代わりに適合性指標Db[u][i]を用いて優先度を算出すればよい。
さらに、新規性指標と適合性指標と類似性指標とを用いて優先度を算出してもよい。例えば、
Figure 0005527408
を用いて、第1の統合指標Dc[u][i]を算出した上で、ステップS850において、人気指標P[u][i]の代わりに第1の統合指標Dc[u][i]を用いて優先度を算出すればよい。
(18)式においては、類似性指標Da[u][i]と適合性指標Db[u][i]とを用い、それぞれに重み係数ρ1,ρ2を乗じた値を加算して第1の統合指標を算出している。また、類似性指標と適合性指標との積を用いて、第1の統合指標を算出してもよい。
また同様に、新規性指標と適合性指標と類似性指標と人気指標とを用いて優先度を算出してもよい。例えば、
Figure 0005527408
を用いて、第2の統合指標De[u][i]を算出した上で、ステップS850において、人気指標P[u][i]の代わりに第2の統合指標De[u][i]を用いて優先度を算出すればよい。
(19)式においては、類似性指標Da[u][i]と適合性指標Db[u][i]と人気指標(利用回数の和であるΣの部分)とを用い、それぞれに重み係数ρ3,ρ4,ρ5を乗じた値を加算して第2の統合指標を算出している。また、類似性指標と適合性指標と人気指標との積を用いて、第2の統合指標を算出してもよい。
本実施例によれば、ユーザ属性を用いてユーザ間の適合度を算出し、適合度の高いユーザの利用履歴を用いて推薦情報を作成しているので、実施例1よりもさらに、各々のユーザの嗜好に合った精度の高い推薦情報を作成することができる。また実施例1と同様に、新規に入会したユーザなどで、まだアイテムを利用していないユーザに対しても、推薦情報を提供することができる。
以上の説明より明らかなように、本発明は、ユーザに推薦するアイテムを、ユーザ等の手間を要することなく精度良く選択することができるアイテム選択装置を提供することができる。
1,1b,1c 情報選択装置
2 アイテム提供サーバ
3,3a〜3n 端末装置
4,4a,4b ネットワーク
10 アイテム属性格納部
11 利用履歴格納部
12 利用特性情報算出部
13,13b,13c アイテム選択部
14 送受信部
15,15b,15c 制御部
16 類似度算出部
17 ユーザ属性格納部
18 適合度算出部
21 認証部
22 アイテム格納部
23 推薦情報格納部
24 送受信部
25 制御部
31 表示装置
32 入力装置

Claims (20)

  1. 各アイテムのアイテム識別子と、該アイテムの作成時点または提供開始時点を示すアイテム時期情報とを関連付けて格納するアイテム属性格納部と、
    ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを含む利用情報を他の装置から受信する受信部と、
    前記受信部により受信した利用情報に含まれる利用主体識別子とアイテム識別子とを関連付けた利用履歴を格納する利用履歴格納部と、
    前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれるアイテム識別子に対応する前記アイテム時期情報と所定の時点との差である経過値を算出し、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する利用特性情報算出部と、
    前記アイテム属性格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記アイテム時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出するとともに、前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出し、該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出し、該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行うアイテム選択部とを具備することを特徴とするアイテム選択装置。
  2. ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを少なくとも含む利用情報を他の装置から受信する受信部と、
    前記受信部により受信した利用情報に含まれる3つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該アイテムが利用された時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴、または前記受信部により受信した利用情報に含まれる2つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該利用情報を前記受信部により受信した時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴を格納する利用履歴格納部と、
    前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれる前記利用時期情報と所定の時点との差である経過値を算出し、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する利用特性情報算出部と、
    前記利用履歴格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記利用時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出するとともに、前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出し、該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出し、該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行うアイテム選択部とを具備することを特徴とするアイテム選択装置。
  3. 前記利用履歴格納部は、前記受信部により受信した利用情報に含まれる3つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該アイテムが利用された時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴、または前記受信部により受信した利用情報に含まれる2つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該利用情報を前記受信部により受信した時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴を格納し、
    前記利用特性情報算出部は、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴についての経過値の算出に際し、該利用履歴に含まれる利用時期情報を前記所定の時点として用いることを特徴とする請求項1に記載のアイテム選択装置。
  4. 前記利用特性情報算出部は、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴についての経過値の算出に際し、該利用履歴のアイテム識別子を含む各利用履歴の利用時期情報の分布を用いて、該アイテム識別子に係るアイテムの作成時点または提供開始時点の推定値である推定アイテム時期情報を算出し、該推定アイテム時期情報を前記所定の時点として用いることを特徴とする請求項2に記載のアイテム選択装置。
  5. 前記利用特性情報算出部は、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴についての経過値の算出に際し、該利用履歴に含まれる利用主体識別子と同一の利用主体識別子を含み、かつ該利用履歴と時間的に隣り合う他の利用履歴に含まれる利用時期情報を前記所定の時点として用いることを特徴とする請求項2に記載のアイテム選択装置。
  6. 各アイテムのアイテム識別子と、該アイテムの作成時点または提供開始時点を示すアイテム時期情報とを関連付けて格納するアイテム属性格納部を備え、
    前記アイテム選択部は、前記利用時期情報に代えて、前記アイテム属性格納部に格納されたアイテム時期情報に基づき前記鮮度値を算出することを特徴とする請求項5に記載のアイテム選択装置。
  7. 前記アイテム属性格納部は、前記アイテムのアイテム識別子とアイテム時期情報とを関連付けて格納するに際し、該アイテムが属するカテゴリを示すカテゴリ情報をさらに関連付けて格納し、
    前記アイテム選択部は、前記優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行うに際し、所定の条件を満たす前記カテゴリ情報に対応するアイテム識別子に係るアイテムを選択することを特徴とする請求項1または請求項6に記載のアイテム選択装置。
  8. 前記アイテム選択部は、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に基づき、アイテムごとの利用回数またはアイテムごとの利用ユーザ数に関連する数値である人気指標を算出し、該人気指標を用いて前記優先度の算出を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  9. 前記他の装置から受信する利用情報は、該利用情報に係るユーザの該利用情報に係るアイテムに対する評価の高さを示す評価値を含み、
    前記受信部により受信した利用情報に基づいて格納される利用履歴は、該利用情報に含まれる評価値をさらに関連付けたものであり、
    前記アイテム選択部は、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に基づき、アイテムごとに評価値を加算した値を用いて人気指標を算出し、該人気指標を用いて前記優先度の算出を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  10. 前記利用特性情報算出部は、前記利用主体識別子ごとに、対応する経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出するに際し、該経過値の分布に基づく代表値を、該利用特性情報を構成するものとして算出することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  11. 前記利用特性情報算出部は、前記利用主体識別子ごとに、対応する経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出するに際し、該経過値のばらつき度合いを示す値を、該利用特性情報を構成するものとして算出することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  12. 前記利用特性情報算出部は、前記利用主体識別子ごとに、対応する経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出するに際し、該経過値の個数を、該利用特性情報を構成するものとして算出することを特徴とする請求項1〜請求項11に記載のアイテム選択装置。
  13. 前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に基づいて、任意の2つの利用主体識別子の間の類似度を算出する類似度算出部を備え、
    前記アイテム選択部は、前記類似度に基づく類似性指標を用いて前記優先度の算出を行うことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  14. 前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に基づいて、任意の2つの利用主体識別子の間の類似度を算出する類似度算出部を備え、
    前記アイテム選択部は、前記利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出するに際し、利用主体識別子ごとに、該利用主体識別子との間の前記類似度が所定値より高い他の利用主体識別子、または該利用主体識別子との間の前記類似度が高い順に所定数を超えない数の他の利用主体識別子を抽出するとともに、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴から、前記抽出された利用主体識別子に関連付けられているアイテム識別子を抽出し、抽出したアイテム識別子に係るアイテムの集合を対象として前記優先度の算出を行うことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  15. ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザの属性情報とを関連付けて格納するユーザ属性格納部と、
    前記ユーザ属性格納部に格納されたユーザ属性情報に基づいて、任意の2つの利用主体識別子の間の適合度を算出する適合度算出部を備え、
    前記アイテム選択部は、前記適合度に基づく適合性指標を用いて前記優先度の算出を行うことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  16. ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザの属性情報とを関連付けて格納するユーザ属性格納部と、
    前記ユーザ属性格納部に格納されたユーザ属性情報に基づいて、任意の2つの利用主体識別子の間の適合度を算出する適合度算出部を備え、
    前記アイテム選択部は、前記利用主体識別子ごとのアイテムの優先度を算出するに際し、利用主体識別子ごとに、該利用主体識別子との前記適合度が所定値より高い他の利用主体識別子、または該利用主体識別子との前記適合度が高い順に所定数を超えない数の他の利用主体識別子を抽出し、前記利用履歴格納部に格納された利用履歴から、前記抽出された利用主体識別子に関連付けられているアイテム識別子を抽出し、抽出したアイテム識別子に係るアイテムの集合を対象として前記優先度の算出を行うことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  17. アイテム選択装置において実行されるアイテム選択方法において、
    各アイテムのアイテム識別子と、該アイテムの作成時点または提供開始時点を示すアイテム時期情報とを関連付けてアイテム属性格納部に格納する工程と、
    ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを含む利用情報を他の装置から受信する工程と、
    前記受信する工程により受信した利用情報に含まれる利用主体識別子とアイテム識別子とを関連付けた利用履歴を利用履歴格納部に格納する工程と、
    前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれるアイテム識別子に対応する前記アイテム時期情報と所定の時点との差である経過値を算出する工程と

    前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する工程と、
    前記アイテム属性格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記アイテム時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出する工程と、
    前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出する工程と、
    該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出する工程と、
    該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行う工程とを具備することを特徴とするアイテム選択方法。
  18. アイテム選択装置において実行されるアイテム選択方法において、
    ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを少なくとも含む利用情報を他の装置から受信する工程と、
    前記受信する工程により受信した利用情報に含まれる3つの情報である利用主体識別子と、
    アイテム識別子と、該アイテムが利用された時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴、または前記受信する工程により受信した利用情報に含まれる2つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該利用情報を前記受信する工程により受信した時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴を利用履歴格納部に格納する工程と、
    前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれる前記利用時期情報と所定の時点との差である経過値を算出する工程と、
    前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する工程と、
    前記利用履歴格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記利用時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出する工程と、
    前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出する工程と、
    該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出する工程と、
    該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行う工程とを具備することを特徴とするアイテム選択方法。
  19. コンピュータに、
    各アイテムのアイテム識別子と、該アイテムの作成時点または提供開始時点を示すアイテム時期情報とを関連付けてアイテム属性格納部に格納する手順と、
    ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを含む利用情報を他の装置から受信する手順と、
    前記受信する手順により受信した利用情報に含まれる利用主体識別子とアイテム識別子とを関連付けた利用履歴を利用履歴格納部に格納する手順と、
    前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれるアイテム識別子に対応する前記アイテム時期情報と所定の時点との差である経過値を算出する手順と、
    前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する手順と、
    前記アイテム属性格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記アイテム時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出する手順と、
    前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出する手順と、
    該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出する手順と、
    該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行う手順とを実行させるためのアイテム選択用プログラム。
  20. コンピュータに、
    ユーザまたは該ユーザが利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、該ユーザにより利用されたアイテムのアイテム識別子とを少なくとも含む利用情報を他の装置から受信する手順と、
    前記受信する手順により受信した利用情報に含まれる3つの情報である利用主体識別子と、
    アイテム識別子と、該アイテムが利用された時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴、または前記受信する手順により受信した利用情報に含まれる2つの情報である利用主体識別子と、アイテム識別子と、該利用情報を前記受信する手順により受信した時点を示す利用時期情報とを関連付けた利用履歴を利用履歴格納部に格納する手順と、
    前記利用履歴格納部に格納された利用履歴について、該利用履歴に含まれる前記利用時期情報と所定の時点との差である経過値を算出する手順と、
    前記利用履歴格納部に格納された利用履歴に含まれる利用主体識別子ごとに、対応する前記経過値の分布に基づいて利用特性情報を算出する手順と、
    前記利用履歴格納部に格納されたアイテム識別子について、対応する前記利用時期情報に基づき、該アイテム識別子に係るアイテムの新しさの度合いを示す鮮度値を算出する手順と、
    前記利用特性情報に応じて特性が異なる対応規則を用い、各利用主体識別子の前記利用特性情報に対応する前記対応規則に前記鮮度値を適用して新規性指標を算出する手順と、
    該新規性指標に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの優先度を算出する手順と、
    該優先度に基づいて利用主体識別子ごとにアイテムの選択を行う手順とを実行させるためのアイテム選択用プログラム。
JP2012512809A 2010-04-28 2011-04-21 アイテム選択装置、アイテム選択方法、およびアイテム選択用プログラム Active JP5527408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012512809A JP5527408B2 (ja) 2010-04-28 2011-04-21 アイテム選択装置、アイテム選択方法、およびアイテム選択用プログラム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010103230 2010-04-28
JP2010103230 2010-04-28
PCT/JP2011/059866 WO2011136128A1 (ja) 2010-04-28 2011-04-21 アイテム選択装置、アイテム選択方法、およびアイテム選択用プログラム
JP2012512809A JP5527408B2 (ja) 2010-04-28 2011-04-21 アイテム選択装置、アイテム選択方法、およびアイテム選択用プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011136128A1 JPWO2011136128A1 (ja) 2013-07-18
JP5527408B2 true JP5527408B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=44861434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012512809A Active JP5527408B2 (ja) 2010-04-28 2011-04-21 アイテム選択装置、アイテム選択方法、およびアイテム選択用プログラム

Country Status (5)

Country Link
US (2) US8972419B2 (ja)
EP (1) EP2565835A4 (ja)
JP (1) JP5527408B2 (ja)
CN (1) CN102870114B (ja)
WO (1) WO2011136128A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102625962B1 (ko) * 2022-04-08 2024-01-16 김주섭 자동차 부품 판매 플랫폼 및 이를 운용하는 방법

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8972419B2 (en) * 2010-04-28 2015-03-03 JVC Kenwood Corporation Item selecting apparatus, item selecting method and item selecting program
JP5662299B2 (ja) * 2011-11-10 2015-01-28 日本電信電話株式会社 情報推薦装置及び方法及び装置及びプログラム
US8713028B2 (en) * 2011-11-17 2014-04-29 Yahoo! Inc. Related news articles
WO2013118198A1 (ja) * 2012-02-09 2013-08-15 パナソニック株式会社 お薦めコンテンツ提供装置、お薦めコンテンツ提供プログラムおよびお薦めコンテンツ提供方法
CN103477317B (zh) * 2012-03-14 2017-05-17 松下电器(美国)知识产权公司 内容显示处理装置、内容显示处理方法以及集成电路
TWI479445B (zh) * 2012-08-30 2015-04-01 Wistron Corp 教材下載方法及系統
JP2014071529A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
KR102111769B1 (ko) 2013-02-08 2020-06-08 삼성전자주식회사 추천 패널 제공 방법 및 이를 위한 디바이스, 추천 아이템 제공 방법 및 이를 위한 서버
WO2014123328A1 (en) * 2013-02-08 2014-08-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and device for providing recommendation panel, and method and server for providing recommendation item
JP6059558B2 (ja) * 2013-02-26 2017-01-11 日本電信電話株式会社 負荷分散判定システム
CN104035934B (zh) * 2013-03-06 2019-01-15 腾讯科技(深圳)有限公司 一种多媒体信息推荐的方法及装置
JP2015060547A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 シャープ株式会社 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラムおよび端末装置
JP6134259B2 (ja) * 2013-12-04 2017-05-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 文書管理システム及びプログラム
JP6127996B2 (ja) * 2014-01-31 2017-05-17 株式会社Jvcケンウッド 端末装置、管理装置、通信システム、プログラム、通信方法
US10289733B2 (en) * 2014-12-22 2019-05-14 Rovi Guides, Inc. Systems and methods for filtering techniques using metadata and usage data analysis
JP6504695B2 (ja) * 2015-01-21 2019-04-24 株式会社ナイルワークス 動画配信システム
US10025817B2 (en) * 2015-03-12 2018-07-17 Sap Se Business information service tool
JP6635720B2 (ja) * 2015-08-31 2020-01-29 シスメックス株式会社 血液分析装置及び血液分析方法
CA3002917A1 (en) * 2015-10-22 2017-04-27 Greyorange Pte Ltd. Method of managing resources in a warehouse
US10360223B2 (en) * 2015-12-28 2019-07-23 Facebook, Inc. Selecting content items provided to groups including a social networking system user based on interaction with the content items by social networking system users
US9898466B2 (en) * 2016-07-22 2018-02-20 Rhapsody International Inc. Media preference affinity recommendation systems and methods
US11227020B2 (en) * 2016-08-11 2022-01-18 International Business Machines Corporation Displaying content based on a user's status
US20180077105A1 (en) * 2016-09-15 2018-03-15 Making DeGraide Technology, LLC Method and system for on demand fabrication of social network messages
JP6443430B2 (ja) * 2016-12-15 2018-12-26 株式会社Jvcケンウッド 情報選択装置、端末装置、情報選択方法、および情報選択プログラム
US10412183B2 (en) * 2017-02-24 2019-09-10 Spotify Ab Methods and systems for personalizing content in accordance with divergences in a user's listening history
US11438654B2 (en) 2018-03-30 2022-09-06 Rhapsody International Inc. Geographically tailored content management systems and methods
JP6761002B2 (ja) * 2018-07-23 2020-09-23 ファナック株式会社 データ管理装置、データ管理プログラム及びデータ管理方法
JP7238315B2 (ja) * 2018-10-02 2023-03-14 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置、及び情報処理プログラム
US11269759B2 (en) 2018-11-15 2022-03-08 Sap Se Intelligent regression fortifier
JP6733973B1 (ja) * 2019-07-17 2020-08-05 株式会社リッコー ロボットボディケアシステム、ロボットボディケア方法、およびロボットボディケアプログラム
CN114861783B (zh) * 2022-04-26 2023-05-12 北京三快在线科技有限公司 推荐模型训练方法、装置、电子设备及存储介质

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000112972A (ja) * 1998-10-02 2000-04-21 Victor Co Of Japan Ltd 情報提供システム及び情報提供方法
JP2001167101A (ja) * 1999-12-07 2001-06-22 Victor Co Of Japan Ltd 情報提供システム及び情報提供方法
JP2004213836A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Sony Corp 音楽記録再生装置及び方法
JP2007324874A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Canon Inc コンテンツ推薦方法及びプログラム
JP2008009729A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Kddi Corp コンテンツ配信方法および装置
JP2009273043A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Sony Corp 情報提供装置、携帯情報端末、コンテンツ処理機器、機器制御装置、コンテンツ処理システム、およびプログラム

Family Cites Families (69)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6029195A (en) * 1994-11-29 2000-02-22 Herz; Frederick S. M. System for customized electronic identification of desirable objects
US5758257A (en) * 1994-11-29 1998-05-26 Herz; Frederick System and method for scheduling broadcast of and access to video programs and other data using customer profiles
US6049777A (en) * 1995-06-30 2000-04-11 Microsoft Corporation Computer-implemented collaborative filtering based method for recommending an item to a user
US6041311A (en) * 1995-06-30 2000-03-21 Microsoft Corporation Method and apparatus for item recommendation using automated collaborative filtering
JPH117453A (ja) 1997-04-22 1999-01-12 Mitsubishi Electric Corp メディア情報推薦装置
IL134943A0 (en) 2000-03-08 2001-05-20 Better T V Technologies Ltd Method for personalizing information and services from various media sources
NZ543166A (en) * 2000-04-07 2006-12-22 Procter & Gamble Monitoring the effective velocity of items through a store or warehouse for predicting stock levels
US20020099629A1 (en) 2001-01-19 2002-07-25 Motoi Sato Scheme for presenting recommended items through network using client preference estimating factor information
JP3916124B2 (ja) * 2001-02-15 2007-05-16 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション デジタル文書閲覧システム、ブラウザ、デジタル文書表示方法、プログラム及び記憶媒体
US7007074B2 (en) * 2001-09-10 2006-02-28 Yahoo! Inc. Targeted advertisements using time-dependent key search terms
JP2003173403A (ja) * 2001-09-28 2003-06-20 Mazda Motor Corp 自動車販売支援システム、自動車販売支援プログラム、及び自動車販売支援方法
AU2002366902A1 (en) * 2001-12-21 2003-07-09 Nokia Corporation Location-based novelty index value and recommendation system and method
US20030135499A1 (en) * 2002-01-14 2003-07-17 Schirmer Andrew Lewis System and method for mining a user's electronic mail messages to determine the user's affinities
US7568148B1 (en) * 2002-09-20 2009-07-28 Google Inc. Methods and apparatus for clustering news content
US6982640B2 (en) * 2002-11-21 2006-01-03 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. RFID system and method for tracking food freshness
US7599554B2 (en) * 2003-04-14 2009-10-06 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method and apparatus for summarizing a music video using content analysis
JP2004326227A (ja) 2003-04-22 2004-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報提供方法、情報提供装置、そのプログラム、および、そのプログラム記憶媒体
US7831457B2 (en) * 2003-06-17 2010-11-09 Satyam Computer Services Limited Of Mayfair Center System and method for maximizing software package license utilization
JP2006048320A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Sony Corp 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
US20060080321A1 (en) * 2004-09-22 2006-04-13 Whenu.Com, Inc. System and method for processing requests for contextual information
US20070156676A1 (en) * 2005-09-09 2007-07-05 Outland Research, Llc System, Method and Computer Program Product for Intelligent Groupwise Media Selection
US20060265332A1 (en) * 2005-05-17 2006-11-23 Lexmark International, Inc. Method for providing document traceability
US7660581B2 (en) * 2005-09-14 2010-02-09 Jumptap, Inc. Managing sponsored content based on usage history
JP4378646B2 (ja) 2005-09-28 2009-12-09 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
US9075882B1 (en) * 2005-10-11 2015-07-07 Apple Inc. Recommending content items
EP1783632B1 (en) * 2005-11-08 2012-12-19 Intel Corporation Content recommendation method with user feedback
US20090117530A1 (en) * 2007-11-06 2009-05-07 Richard William Capone Systems and methods for improving media file access over a network
US8019777B2 (en) * 2006-03-16 2011-09-13 Nexify, Inc. Digital content personalization method and system
JP2007264701A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Orion Denki Kk 情報処理装置及び選択項目優先度付与プログラム及び選択項目優先度付与方法
US20100030713A1 (en) * 2006-05-24 2010-02-04 Icom Limited Content engine
CN100530185C (zh) 2006-10-27 2009-08-19 北京搜神网络技术有限责任公司 基于网络行为的个性化推荐方法和系统
US20100198773A1 (en) * 2006-11-06 2010-08-05 Promethean Ventures, Llc System and method of using movie taste for compatibility matching
US20130031104A1 (en) * 2007-01-04 2013-01-31 Choicestream, Inc Recommendation jitter
US20080195945A1 (en) * 2007-02-14 2008-08-14 Oracle International Corporation Enterprise context
JP2008228154A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Fujitsu Ltd 表示装置,および遠隔操作装置
US8010527B2 (en) * 2007-06-29 2011-08-30 Fuji Xerox Co., Ltd. System and method for recommending information resources to user based on history of user's online activity
US7826465B2 (en) * 2007-10-04 2010-11-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Methods, systems and computer program products for dynamic communication data routing by a multi-network remote communication terminal
US8171035B2 (en) * 2007-10-22 2012-05-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Situation-aware recommendation using correlation
US8166052B2 (en) * 2007-10-22 2012-04-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Situation recognition for recommendation using merge-split approach
US20090158170A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-18 Rajesh Narayanan Automatic profile-based avatar generation
US9195752B2 (en) * 2007-12-20 2015-11-24 Yahoo! Inc. Recommendation system using social behavior analysis and vocabulary taxonomies
KR20090087269A (ko) * 2008-02-12 2009-08-17 삼성전자주식회사 컨텍스트 기반 정보 처리 방법 및 장치, 그리고 컴퓨터기록 매체
US8407216B2 (en) * 2008-09-25 2013-03-26 Yahoo! Inc. Automated tagging of objects in databases
US9407694B2 (en) * 2008-10-30 2016-08-02 Dell Products, Lp System and method of polling with an information handling system
JP5173856B2 (ja) * 2009-01-13 2013-04-03 株式会社東芝 コンテンツ推薦装置およびコンテンツ推薦方法
US8566332B2 (en) * 2009-03-02 2013-10-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Populating variable content slots on web pages
JP4739437B2 (ja) * 2009-03-19 2011-08-03 株式会社日立製作所 通信路切替装置
US9171078B2 (en) * 2009-04-29 2015-10-27 Microsoft Technology Licensing, Llc Automatic recommendation of vertical search engines
US9275392B2 (en) * 2009-07-02 2016-03-01 Empire Technology Development Llc Parking facility resource management
US20110078323A1 (en) * 2009-09-29 2011-03-31 Wooden Richard D Rules-based user preferences for stream switching in an internet radio player
JP5409268B2 (ja) * 2009-10-30 2014-02-05 株式会社日立ソリューションズ 情報提示装置及び携帯端末
US20120151440A1 (en) * 2009-11-09 2012-06-14 Takeo Sakairi Software library reconstruction device, software library reconstruction method, and navigation device using this software library reconstruction method
US8892649B2 (en) * 2009-12-02 2014-11-18 Novatium Solutions Pvt. Ltd. Management of user profiles in a cloud based managed utility computing environment
US8180778B1 (en) * 2010-02-05 2012-05-15 Google Inc. Generating action trails from web history
EP2537355A1 (en) * 2010-02-15 2012-12-26 Research In Motion Limited Communications system including search server for searching a mobile wireless communications device and associated methods
WO2011112982A2 (en) * 2010-03-12 2011-09-15 Kocks Peter F Systems and methods for organizing and displaying electronic media content
WO2011129144A1 (ja) * 2010-04-14 2011-10-20 株式会社日立製作所 電子配信方法、電子配信装置及び電子配信プログラム
US8972419B2 (en) * 2010-04-28 2015-03-03 JVC Kenwood Corporation Item selecting apparatus, item selecting method and item selecting program
GB201007191D0 (en) * 2010-04-29 2010-06-09 British Broadcasting Corp Content provision system
US20110320276A1 (en) * 2010-06-28 2011-12-29 International Business Machines Corporation System and method for online media recommendations based on usage analysis
US20120078683A1 (en) * 2010-09-28 2012-03-29 Alcatel-Lucent Usa Inc. Method and apparatus for providing advice to service provider
US8589378B2 (en) * 2010-10-11 2013-11-19 Yahoo! Inc. Topic-oriented diversified item recommendation
JP5633423B2 (ja) * 2010-10-21 2014-12-03 株式会社Jvcケンウッド 情報処理方法、表示方法、情報処理装置、端末装置、及び情報処理プログラム
JP5207088B2 (ja) * 2010-11-24 2013-06-12 株式会社Jvcケンウッド アイテム選択装置、アイテム選択方法およびコンピュータプログラム
JP5126633B2 (ja) * 2010-11-24 2013-01-23 株式会社Jvcケンウッド アイテム選択装置、アイテム選択方法およびコンピュータプログラム
US20120158527A1 (en) * 2010-12-21 2012-06-21 Class6Ix, Llc Systems, Methods and/or Computer Readable Storage Media Facilitating Aggregation and/or Personalized Sequencing of News Video Content
US8452797B1 (en) * 2011-03-09 2013-05-28 Amazon Technologies, Inc. Personalized recommendations based on item usage
US8468164B1 (en) * 2011-03-09 2013-06-18 Amazon Technologies, Inc. Personalized recommendations based on related users
US8745617B1 (en) * 2013-02-11 2014-06-03 Google Inc. Managing applications on a client device

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000112972A (ja) * 1998-10-02 2000-04-21 Victor Co Of Japan Ltd 情報提供システム及び情報提供方法
JP2001167101A (ja) * 1999-12-07 2001-06-22 Victor Co Of Japan Ltd 情報提供システム及び情報提供方法
JP2004213836A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Sony Corp 音楽記録再生装置及び方法
JP2007324874A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Canon Inc コンテンツ推薦方法及びプログラム
JP2008009729A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Kddi Corp コンテンツ配信方法および装置
JP2009273043A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Sony Corp 情報提供装置、携帯情報端末、コンテンツ処理機器、機器制御装置、コンテンツ処理システム、およびプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102625962B1 (ko) * 2022-04-08 2024-01-16 김주섭 자동차 부품 판매 플랫폼 및 이를 운용하는 방법

Also Published As

Publication number Publication date
US9740982B2 (en) 2017-08-22
CN102870114A (zh) 2013-01-09
US8972419B2 (en) 2015-03-03
US20130046766A1 (en) 2013-02-21
EP2565835A4 (en) 2013-10-16
CN102870114B (zh) 2016-05-25
JPWO2011136128A1 (ja) 2013-07-18
WO2011136128A1 (ja) 2011-11-03
US20150170041A1 (en) 2015-06-18
EP2565835A1 (en) 2013-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5527408B2 (ja) アイテム選択装置、アイテム選択方法、およびアイテム選択用プログラム
US20090077000A1 (en) Method and system to predict and recommend future goal-oriented activity
JP4370850B2 (ja) 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体
JP2012128525A (ja) 行動履歴検索装置
JP2005056361A (ja) 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体
JP2012113505A (ja) アイテム選択装置、アイテム選択方法およびコンピュータプログラム
JP2012243240A (ja) 情報選択装置、情報選択方法、端末装置およびコンピュータプログラム
KR20080031148A (ko) 정보 처리 장치, 특징 추출 방법, 기록 매체, 및 프로그램
US20120089597A1 (en) System and Method for Searching Real Estate Listings Using Imagery
JP5874547B2 (ja) 情報選択装置、情報選択方法、端末装置およびコンピュータプログラム
JP5892839B2 (ja) プロファイル生成装置及びプログラム
JP6160665B2 (ja) 情報選択装置、情報選択方法、端末装置およびコンピュータプログラム
JP5958578B2 (ja) 情報選択装置、情報選択方法、およびコンピュータプログラム
JP6477786B2 (ja) 情報選択装置、及びコンピュータプログラム
JP6191708B2 (ja) 情報選択装置、情報選択方法、端末装置およびコンピュータプログラム
JP5588938B2 (ja) アイテム推薦装置及び方法及びプログラム
JP5858127B2 (ja) 情報選択装置、情報選択方法、端末装置およびコンピュータプログラム
JP2000112972A (ja) 情報提供システム及び情報提供方法
JP5743302B2 (ja) 情報選択装置、情報選択方法、端末装置およびコンピュータプログラム
JP2002032408A (ja) 商品情報提供方法及び商品情報提供システム並びに検索システム。
JP6102979B2 (ja) 情報選択装置、情報選択方法、およびコンピュータプログラム
JP5008250B2 (ja) 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体
JP6380601B2 (ja) 情報選択装置、情報選択方法、端末装置およびコンピュータプログラム
JP6443430B2 (ja) 情報選択装置、端末装置、情報選択方法、および情報選択プログラム
JP6135810B2 (ja) 情報選択装置、情報選択方法、およびコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5527408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250