JP5526730B2 - 濾過機設備の運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原液を濾過して濾過ケーキを分離する濾過機設備の運転方法に関するものである。
一般にフンダバックフィルタ等の濾過機設備は、図4に示す如く、原液又は洗浄液を内部に導入し得るフィルタ容器1と、フィルタ容器1に収納され且つ原液を濾過して濾過ケーキを付着させる複数本のフィルタエレメント2と、原液槽3からフィルタ容器1へ原液を供給する原液供給ライン4と、フィルタ容器1から原液槽3へ原液を戻すオーバーフローライン5と、フィルタエレメント2で濾過した濾液を濾液槽(図示せず)へ排出する濾液排出ライン6と、洗浄液槽(図示せず)からフィルタ容器1へ洗浄液を供給する洗浄液供給ライン7と、フィルタ容器1から洗浄液を抜き取る抜液ライン8と、フィルタエレメント2を通過した洗浄液を貯留槽等(図示せず)へ排出する洗浄液排出ライン9とを備えている。
フィルタ容器1は、原液供給ライン4を下部に接続していると共に、オーバーフローライン5を上部に接続している。又、フィルタ容器1の下端には、濾過ケーキを排出し得る排出弁10が備えられている。
フィルタエレメント2は、濾液排出ライン6に水平なパイプ6aを介して連通し得るように、水平なパイプ6aに接続されて上下方向に延在する中心パイプ(図示せず)を備え、中心パイプの周囲には、下端で中心パイプに接続する複数のキャンドルピース(図示せず)が配置されている。又、キャンドルピースの外周面には、キャンドルピースの内部と外部を貫通する複数のスリットが形成されていると共に、複数のキャンドルピースの外周には、ホース状の濾布(図示せず)が配置されており、フィルタエレメント2の濾布で原液を濾過した際には濾液をキャンドルピースのスリットよりキャンドルピースの内部に流し、中心パイプ及び水平なパイプ6aを介して濾液排出ライン6から外部へ排出している。
原液供給ライン4には、原液槽3からフィルタ容器1へ原液を圧送するポンプP1を備え、原液供給ライン4で原液槽3とポンプP1の間には原液供給開閉弁V1を備え、原液供給開閉弁V1とポンプP1の間には洗浄液供給ライン7が接続されている。又、洗浄液供給ライン7には洗浄液供給開閉弁V2を備えている。更に原液供給ライン4でポンプP1とフィルタ容器1の間にはメイン供給開閉弁V3を備え、メイン供給開閉弁V3とフィルタ容器1の間には抜液ライン8が接続されており、抜液ライン8には抜液開閉弁V4を備えている。ここで抜液ライン8は、図4に示す如く洗浄液を原液槽3へ排出しても良いし、洗浄液を洗浄液貯留槽(図示せず)へ排出しても良い。
オーバーフローライン5には接続開閉弁V5を備えている。又、濾液排出ライン6は濾液排出開閉弁V6を備え、濾液排出ライン6でフィルタ容器1と濾液排出開閉弁V6との間には洗浄液排出ライン9が接続されており、洗浄液排出ライン9には洗浄液排出開閉弁V7を備えている。ここで濾液排出ライン6は、濾液を濾液槽(図示せず)以外の他の槽へ排出しても良いし、洗浄液排出ライン9は、洗浄液を貯留槽等(図示せず)以外の他の槽へ排出しても良い。
更にオーバーフローライン5で接続開閉弁V5とフィルタ容器1の間には、加圧ガス供給ライン11が接続されており、加圧ガス供給ライン11には、加圧ガス供給開閉弁V8を備えている。又、濾液排出ライン6でフィルタ容器1と濾液排出開閉弁V6の間には、濾液排出ライン6から原液槽3へ濾液を戻す循環ライン12が接続されており、循環ライン12には循環開閉弁V9を備えている。
濾過設備の運転により原液を濾過して濾過ケーキを排出する際には、図5に示す如く原液充液工程、循環工程、濾過工程、ケーキ洗浄工程、洗浄液抜液工程、エアブロー工程、ドレン抜き工程、排圧工程、ケーキ排出工程を経て濾過ケーキを排出するようにしている。
具体的に原液充液工程は、原液供給ライン4を用いてポンプP1の駆動により原液槽3からフィルタ容器1内へ原液を供給してフィルタ容器1内に原液を充填する(図5のステップS1)。次に循環工程は、原液供給ライン4、循環ライン12、オーバーフローライン5を用いて、濾液が清澄になるまで濾液をフィルタ容器1と原液槽3との間を循環させる処理を行う(図5のステップS2)。
濾過工程は、[表1]に示すように原液供給開閉弁V1、メイン供給開閉弁V3、接続開閉弁V5、濾液排出開閉弁V6を開放し、原液供給ライン4、濾液排出ライン6等を用いてポンプP1の駆動によりフィルタエレメント2で原液を濾過し、フィルタエレメント2の濾布に濾過ケーキを付着させると共にフィルタエレメント2から濾液を濾液槽(図示せず)へ排出する(図5のステップS3)。
次にケーキ洗浄工程は、原液供給開閉弁V1、接続開閉弁V5、濾液排出開閉弁V6を閉止する一方で、メイン供給開閉弁V3を開放した状態で洗浄液供給開閉弁V2、洗浄液排出開閉弁V7を開放し、洗浄液供給ライン7、原液供給ライン4の一部、洗浄液排出ライン9等を用いてポンプP1の駆動によりフィルタ容器1内へ洗浄液を供給し、原液をフィルタ容器1内から押し出して原液を洗浄液に置換し、濾過ケーキを洗浄液により洗浄し、フィルタ容器1内の濾過ケーキ中に原液が残存しないようにする(図5のステップS4)。
続いて洗浄液抜液工程は、洗浄液供給開閉弁V2、メイン供給開閉弁V3を閉止し且つポンプP1を停止する一方で、洗浄液排出開閉弁V7を開放した状態を維持しつつ抜液開閉弁V4、加圧ガス供給開閉弁V8を開放し、加圧ガス供給ライン11、洗浄液排出ライン9、抜液ライン8等を用いて圧縮空気(加圧ガス)によりフィルタエレメント2内の洗浄液を貯留槽等(図示せず)へ排出すると共に、フィルタ容器1内の洗浄液を原液槽3又は他の排出槽(図示せず)へ排出する(図5のステップS5)。
その後、エアブロー工程は、加圧ガス供給ライン11等を用いて圧縮空気(加圧ガス)により濾布上の濾過ケーキを脱水し(図5のステップS6)、次にドレン抜き工程は、抜液ライン8等を用いてフィルタ容器1内の底部に溜まったドレンを原液槽3に戻す(図5のステップS7)。
続いて排圧工程は、オーバーフローライン5によりフィルタ容器1内の圧力を抜いて大気圧と同じにし(図5のステップS8)、最後にケーキ排出工程はフィルタ容器1の排出弁10を開放し、他の圧縮空気(加圧ガス)の供給手段(図示せず)によりフィルタエレメント2に内側から外側へ向けて圧縮空気を供給し、フィルタエレメント2に付着した濾過ケーキを脱落させ、排出弁10から排出する(図5のステップS9)。
[表1]
Figure 0005526730
なお、本発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、下記の特許文献1等が既に存在している。
特開平11−290617号公報
しかしながら、ケーキ洗浄工程で洗浄液をフィルタ容器1内に供給する際には、フィルタ容器1内の原液が洗浄液で徐々に置換されると共に、洗浄液が洗浄液排出ライン9から排出されるため、常に洗浄液をフィルタ容器1内へ供給し続ける必要があり、結果的にフィルタ容器1の容積の約3倍という多量の洗浄液を使用しなければならないという問題があった。
又、原液の濾過抵抗が大きい処理の場合には、濾過ケーキを通過する洗浄液の流量が少なくなるため、洗浄液の充填に長時間が必要になるという問題があった。
更に、洗浄液を抜き取る場合等には、フィルタエレメント2に付着した濾過ケーキが脱落するおそれがあるため、濾過ケーキの脱落を防止することが求められていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、濾過ケーキを洗浄する際に、洗浄液の使用量を減らすと共に洗浄液の充填を短時間で行い、更にフィルタエレメントに付着した濾過ケーキの脱落を防止する濾過機設備の運転方法を提供しようとするものである。
本発明の濾過機設備の運転方法は、フィルタ容器に収納されたフィルタエレメントに外側から内側へ原液を濾過して濾過ケーキを付着させる濾過工程と、
洗浄液によりフィルタエレメントに付着した濾過ケーキを洗浄する洗浄工程と、
濾過ケーキを洗浄した後にフィルタ容器から洗浄液を抜き取る洗浄液抜液工程とを備える濾過機設備の運転方法において、
前記濾過工程から洗浄工程までの間に、濾過後にフィルタ容器から原液を抜き取る原液抜液工程と、原液を抜き取った後にフィルタ容器に洗浄液を充填する洗浄液充液工程とを備え、
前記原液抜液工程から前記洗浄液抜液工程までには、フィルタエレメントへの濾過ケーキの付着を維持し得るようフィルタエレメントの外側と内側とで差圧を保持するものである。
又、本発明の濾過機設備の運転方法は、フィルタ容器内の圧力として、濾過ケーキの付着を維持し得る下限の設定圧力値と、該下限の設定圧力値より高圧で、フィルタ容器内の圧力を逃がすライン及び加圧ガス供給ラインの開閉を行う中間の設定圧力値と、中間の設定圧力値より高圧で、フィルタ容器内へ洗浄液を供給し得る上限の設定圧力値とを定め、
洗浄液充液工程で、
フィルタ容器内の圧力が下限の設定圧力値になった場合には、フィルタ容器内の圧力を逃がすラインを閉じると共に、加圧ガス供給ラインを開き、
フィルタ容器内の圧力が中間の設定圧力値になった場合には、フィルタ容器内の圧力を逃がすラインを閉じると共に、加圧ガス供給ラインを閉じ、
フィルタ容器内の圧力が上限の設定圧力値になった場合には、フィルタ容器内の圧力を逃がすラインを開くと共に、加圧ガス供給ラインを閉とすることが好ましい。
更に本発明の濾過機設備の運転方法は、洗浄液充液工程でフィルタ容器内に洗浄液が充填された場合に洗浄工程へ切り替えることが好ましい。
本発明の濾過機設備の運転方法によれば、濾過ケーキを洗浄する際に、フィルタ容器から原液を抜き取って洗浄液を速やかに充填するので、洗浄液の使用量を減らすことができると共に、洗浄液の充填を短時間で行うことができる。又、原液の濾過抵抗が大きい処理の場合であっても、フィルタ容器から原液を抜き取った後に洗浄液を供給するので、濾過ケーキを通過する洗浄液の流量を考慮することなく、洗浄液の充填を短時間で行うことができる。更にフィルタ容器から原液を抜き取る際や洗浄液を抜き取る際には、フィルタ容器内に加圧ガスを供給してフィルタエレメントの外側と内側とで差圧を保持するので、フィルタエレメントへの濾過ケーキの付着を維持して濾過ケーキの脱落を防止することができる。更に又、原液を抜き取った後に洗浄液を供給する際には、フィルタ容器内の圧力が、濾過ケーキの付着を維持する下限の設定圧力値となった場合に、加圧ガスを供給してフィルタエレメントへの濾過ケーキの付着を維持して濾過ケーキの脱落を防止し、又、フィルタ容器内の圧力が、フィルタ容器内へ洗浄液を供給し得る上限の設定圧力値となった場合に、フィルタ容器内の圧力を逃がして洗浄液を供給可能にすることができるという優れた効果を奏し得る。
本発明に用いる濾過機設備を示す概念図である。 本発明の濾過機設備の運転方法を示すフローである。 洗浄液充液工程で接続開閉弁と加圧ガス供給開閉弁の作動を示す概念図である。 従来の濾過機設備を示す概念図である。 従来の濾過機設備の運転方法を示すフローである。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1〜図3は本発明を実施する形態例であって、図中、図4、図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
実施の形態例の濾過機設備は、図1に示す如く、原液又は洗浄液を内部に導入し得るフィルタ容器21と、フィルタ容器21に収納され且つ原液を濾過して濾過ケーキを付着させる複数本のフィルタエレメント2と、原液槽3からフィルタ容器21へ原液を供給する原液供給ライン4と、フィルタ容器21から原液槽3へ原液を戻すオーバーフローライン(ライン)5と、フィルタエレメント2で濾過した濾液を濾液槽等(図示せず)へ排出する濾液排出ライン6と、洗浄液槽等(図示せず)からフィルタ容器21へ洗浄液を供給する洗浄液供給ライン7と、フィルタ容器21から原液又は洗浄液を抜き取る抜液ライン8と、フィルタエレメント2を通過した洗浄液を貯留槽等(図示せず)へ排出する洗浄液排出ライン9と、フィルタ容器21内の圧力に対応して加圧ガス供給ライン11及びオーバーフローライン5を制御する制御手段のPIA(圧力指示警報計)22とを備えている。ここでフィルタエレメント2、洗浄液排出ライン9、加圧ガス供給ライン11は従来例と同様に構成されている。
フィルタ容器21は、原液供給ライン4を下部に接続していると共に、オーバーフローライン5を上部に接続しており、更にPIA22を上部に接続している。又、フィルタ容器21の下端には、濾過ケーキを排出し得る排出弁10が備えられている。
原液供給ライン4は、ポンプP1とフィルタ容器21の間に第一のレベルスイッチ23を備え、第一のレベルスイッチ23は、フィルタ容器内に原液又は洗浄液がない場合に処理の工程を切り替えるようにしている。更に第一のレベルスイッチ23とメイン供給開閉弁V3の間には抜液ライン8が接続されており、抜液ライン8には抜液開閉弁V4を備えている。
オーバーフローライン5は、接続開閉弁V5とフィルタ容器21の間に第二のレベルスイッチ24を備え、第二のレベルスイッチ24はフィルタ容器21内に洗浄液が充填された際に処理の工程を切り替えるようにしている。更に第二のレベルスイッチ24とフィルタ容器21の間には、加圧ガス供給ライン11が接続されており、加圧ガス供給ライン11には加圧ガス供給開閉弁V8を備えている。ここでオーバーフローライン5は、フィルタ容器21内の圧力を原液槽3へ逃がすことが可能であり、原液槽3では圧力をベント等の排出手段(図示せず)よって外部へ逃がすようにしてある。又、本実施例では、フィルタ容器21から原液槽3へ原液を戻すオーバーフローラインと、フィルタ容器21内の圧力を原液槽3へ逃がすラインとを別々に備えても良い。
濾液排出ライン6は、濾液排出開閉弁V6の上流側に流量積算計25を備えている。又、濾液排出ライン6でフィルタ容器21と流量積算計25との間には洗浄液排出ライン9が接続されており、洗浄液排出ライン9には洗浄液排出開閉弁V7を備えている。ここで濾液排出ライン6は、濾液を濾液槽(図示せず)以外の他の槽へ排出しても良いし、洗浄液排出ライン9は、洗浄液を貯留槽等(図示せず)以外の他の槽へ排出しても良い。更に濾液排出ライン6でフィルタ容器21と濾液排出開閉弁V6の間には、濾液排出ライン6から原液槽3へ濾液を戻す循環ライン12が接続されており、循環ライン12には循環開閉弁V9を備えている。
制御手段のPIA22は、フィルタ容器21内の圧力として、濾過ケーキの付着を維持し得る下限の設定圧力値Lと、下限の設定圧力値Lより高圧で、オーバーフローライン5及び加圧ガス供給ライン11の開閉を行う中間の設定圧力値Mと、中間の設定圧力値Mより高圧で、フィルタ容器21内へ洗浄液を供給し得る上限の設定圧力値Hとを定めると共に、フィルタ容器21内の圧力を計測する圧力計測部(図示せず)を備え、フィルタ容器21内の圧力が下限の設定圧力値L、中間の設定圧力値M、上限の設定圧力値Hになった際には、加圧ガス供給開閉弁V8を制御し且つ接続開閉弁V5を制御するようにしている。
以下本発明の濾過設備の運転方法を実施する形態例の作用を説明する。
原液を濾過して濾過ケーキを排出する際には、図2に示す如く原液充液工程、循環工程、濾過工程、原液抜液工程、洗浄液充液工程、ケーキ洗浄工程、洗浄液抜液工程、エアブロー工程、ドレン抜き工程、排圧工程、ケーキ排出工程等を経て濾過ケーキを排出する。
具体的には従来例と同様に原液充液工程(図2のステップS1)、循環工程(図2のステップS2)で処理して濾過工程へ移行する。そして濾過工程は、[表2]に示す如く原液供給開閉弁V1、メイン供給開閉弁V3、接続開閉弁V5、濾液排出開閉弁V6を開放し、原液供給ライン4、濾液排出ライン6等を用いてポンプP1の駆動によりフィルタエレメント2で原液を濾過し、フィルタエレメント2の濾布に濾過ケーキを付着させると共にフィルタエレメント2から濾液を濾液槽(図示せず)に排出する(図2のステップS3)。
次に流量積算計25の濾過量やタイマ(図示せず)のカウント数に基づいて濾過工程から原液抜液工程へ切り替える。原液抜液工程は、原液供給開閉弁V1、メイン供給開閉弁V3、接続開閉弁V5を閉止すると共にポンプP1を停止し、更に濾液排出開閉弁V6を開放した状態で抜液開閉弁V4、加圧ガス供給開閉弁V8を開放し、加圧ガス供給ライン11の圧縮空気(加圧ガス)によりフィルタエレメント2内の濾液を濾液排出ライン6より排出すると共に、フィルタ容器21内の原液を抜液ライン8により抜き取る(図2のステップSa)。同時に圧縮空気(加圧ガス)によってフィルタ容器21内を加圧し、フィルタエレメント2の外側と内側とで差圧を保持してフィルタエレメント2への濾過ケーキの付着を維持する。
続いて第一のレベルスイッチ23の「液なし」状態の検出や、タイマ(図示せず)のカウント数に基づいて原液抜液工程から洗浄液充液工程へ切り替える。洗浄液充液工程は、抜液開閉弁V4及び濾液排出開閉弁V6を閉止し、更に洗浄液供給開閉弁V2、メイン供給開閉弁V3、洗浄液排出開閉弁V7を開放し、洗浄液供給ライン7、原液供給ライン4の一部、濾液排出ライン6の一部、洗浄液排出ライン9を用いてポンプP1の駆動によりフィルタ容器21内へ洗浄液を供給する(図2のステップSb)。
この時、PIA22は圧力計測部(図示せず)によりフィルタ容器21内の圧力を測定し、当該圧力と、下限の設定圧力値L、中間の設定圧力値M、上限の設定圧力値Hとを対比して、接続開閉弁V5、加圧ガス供給開閉弁V8を開閉制御し、洗浄液充液工程の処理中に、フィルタエレメント2への付着した濾過ケーキが脱落したり、フィルタ容器21内の圧力上昇によって洗浄液が供給できない状態になったりすることを防止する。
具体的には、フィルタ容器21内の圧力が下限の設定圧力値Lになった場合に、フィルタ容器21内の圧力を逃がすことがないように、接続開閉弁V5の閉止によりオーバーフローライン5を閉じると共に、加圧ガス供給開閉弁V8を開放して加圧ガス供給ライン11を開き、フィルタ容器21内に圧縮空気(加圧ガス)を供給してフィルタエレメント2への濾過ケーキの付着を維持する。又、フィルタ容器21内の圧力が中間の設定圧力値Mになった場合には、フィルタ容器21内の圧力を逃がすことがないように、接続開閉弁V5の閉止によりオーバーフローライン5を閉じると共に、加圧ガス供給開閉弁V8を閉止して加圧ガス供給ライン11を閉じ、フィルタ容器21内の圧力を保持してフィルタエレメント2への濾過ケーキの付着を維持する。更にフィルタ容器21内の圧力が上限の設定圧力値Hになった場合に、フィルタ容器21内の圧力を逃がすように、接続開閉弁V5の開放によりオーバーフローライン5を開くと共に、加圧ガス供給開閉弁V8を閉止して加圧ガス供給ライン11を閉じ、フィルタ容器21内の圧力を下げて洗浄液をフィルタ容器1内へ供給可能し、同時にフィルタエレメント2への濾過ケーキの付着を維持する。
ここでPIA22による接続開閉弁V5及び加圧ガス供給開閉弁V8の開閉制御は、時間経過等を基準にすることなく、フィルタ容器21内の圧力のみを基準にしており、接続開閉弁V5は、図3に示す如く中間の設定圧力値Mから上限の設定圧力値Hまでは閉止し、上限の設定圧力値Hから中間の設定圧力値Mまでは圧力を逃がすように開放している。又、下限の設定圧力値Lと中間の設定圧力値Mの間では、圧力を高めるように閉止している。一方、加圧ガス供給開閉弁V8は、図3に示す如く下限の設定圧力値Lから中間の設定圧力値Mまでは圧縮空気(加圧ガス)により圧力を高めるように開放し、中間の設定圧力値Mから下限の設定圧力値Lまでは閉止している。又、中間の設定圧力値Mと上限の設定圧力値Hの間では、圧力を高めることがないように閉止している。
そして洗浄液の供給によりフィルタ容器21内に洗浄液が充填された場合には、オーバーフローライン5へ流れ込む洗浄液を第二のレベルスイッチ24により検出して洗浄液充液工程からケーキ洗浄工程へ切り替える。ケーキ洗浄工程は、接続開閉弁V5、加圧ガス供給開閉弁V8を閉止すると共に、洗浄液供給開閉弁V2、メイン供給開閉弁V3、洗浄液排出開閉弁V7を開放し、洗浄液供給ライン7、原液供給ライン4の一部、濾液排出ライン6の一部、洗浄液排出ライン9を用いてポンプP1の駆動によりフィルタ容器21内へ洗浄液を連続的に供給し、フィルタエレメント2の濾布に付着した濾過ケーキを洗浄液により洗浄し、フィルタ容器21内の濾過ケーキ中に原液が残存しないようにする(図2のステップSc)。
次に流量積算計25の濾過量やタイマ(図示せず)のカウント数に基づいてケーキ洗浄工程から洗浄液抜液工程へ切り替える。洗浄液抜液工程は、洗浄液供給開閉弁V2及びメイン供給開閉弁V3を閉止すると共にポンプP1を停止し、更に洗浄液排出開閉弁V7を開放した状態で、抜液開閉弁V4、加圧ガス供給開閉弁V8を開放し、圧縮空気(加圧ガス)によりフィルタエレメント2内の洗浄液を濾液排出ライン6の一部、洗浄液排出ライン9より排出すると共に、フィルタ容器21内の洗浄液を原液供給ライン4の一部、抜液ライン8により抜き取る(図2のステップSd)。同時に圧縮空気(加圧ガス)によってフィルタ容器21内を加圧し、フィルタエレメント2の外側と内側とで差圧を保持してフィルタエレメント2への濾過ケーキの付着を維持する。
[表2]
Figure 0005526730
その後、従来例と同様にエアブロー工程(図2のステップS6)、ドレン抜き工程(図2のステップS7)、排圧工程(図2のステップS8)を介してケーキ排出工程により、フィルタエレメント2に内側から外側へ向けて圧縮空気を供給し、フィルタエレメント2に付着した濾過ケーキを脱落させ、排出弁10から排出する(図2のステップS9)。
而して、このように実施の形態例によれば、濾過ケーキを洗浄する際に、フィルタ容器21から原液を抜き取って洗浄液を速やかに充填するので、洗浄液の使用量を減らすことができると共に、洗浄液の充填を短時間で行うことができる。又、原液の濾過抵抗が大きい処理の場合であっても、フィルタ容器21から原液を抜き取った後に洗浄液を供給するので、濾過ケーキを通過する洗浄液の流量を考慮することなく、洗浄液の充填を短時間で行うことができる。更にフィルタ容器21から原液を抜き取る際や洗浄液を抜き取る際には、フィルタ容器21内に加圧ガスを供給してフィルタエレメント2の外側と内側とで差圧を保持するので、フィルタエレメント2への濾過ケーキの付着を維持して濾過ケーキの脱落を防止することができる。更に又、原液を抜き取った後に洗浄液を供給する際には、フィルタ容器21内の圧力が、濾過ケーキの付着を維持する下限の設定圧力値Lとなった場合に、加圧ガスを供給してフィルタエレメント2への濾過ケーキの付着を維持して濾過ケーキの脱落を防止し、又、フィルタ容器21内の圧力が、フィルタ容器21内へ洗浄液を供給し得る上限の設定圧力値Hとなった場合に、フィルタ容器21内の圧力を逃がして洗浄液を供給可能にすることができる。
実施の形態例において制御手段のPIA22は、フィルタ容器21内の圧力として、濾過ケーキの付着を維持し得る下限の設定圧力値Lと、下限の設定圧力値Lより高圧で、フィルタ容器21内の圧力を逃がすオーバーフローライン(ライン)5及び加圧ガスを供給する加圧ガス供給ライン11の開閉を行う中間の設定圧力値Mと、中間の設定圧力値Mより高圧で、フィルタ容器21内へ洗浄液を供給し得る上限の設定圧力値Hとを定めており、原液を抜き取った後に洗浄液を供給する際には、フィルタ容器21内の圧力が下限の設定圧力値Lになった場合に、接続開閉弁V5の閉止によりフィルタ容器21内の圧力を逃がすオーバーフローライン5を閉じると共に、加圧ガス供給開閉弁V8の開放により加圧ガス供給ライン11を開き、フィルタ容器21内の圧力が中間の設定圧力値Mになった場合に、接続開閉弁V5の閉止によりフィルタ容器21内の圧力を逃がすオーバーフローライン5を閉じると共に、加圧ガス供給開閉弁V8の閉止により加圧ガス供給ライン11を閉じ、フィルタ容器21内の圧力が上限の設定圧力値Hになった場合に、接続開閉弁V5の開放によりフィルタ容器21内の圧力を逃がすオーバーフローライン5を開くと共に、加圧ガス供給開閉弁V8の閉止により加圧ガス供給ライン11を閉じる。よってフィルタ容器21内の圧力が下限の設定圧力値Lとなった場合に、加圧ガスの供給によりフィルタエレメント2への濾過ケーキの付着を維持して濾過ケーキの脱落を防止することができる。又、フィルタ容器21内の圧力が上限の設定圧力値Hとなった場合に、フィルタ容器21内の圧力を逃がして洗浄液が供給できない状況を解消することができる。更に中間の設定圧力値Mによりオーバーフローライン5及び加圧ガス供給ライン11の開閉を行うので、濾過ケーキの脱落の防止、及び洗浄液が供給できない状況の解消を好適に達成することができる。
実施の形態例において、フィルタ容器21内に洗浄液が充填された際に濾過ケーキの洗浄へ切り替える第二のレベルスイッチ24を備えると、洗浄液を供給する洗浄液充液工程から、濾過ケーキを洗浄するケーキ洗浄工程へ適切に切替え、洗浄液の使用量を減らすことができると共に、洗浄液の充填を短時間で行うことができる。
尚、本発明の濾過機設備の運転方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、加圧ガスを圧縮空気以外の他のガスにしても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
2 フィルタエレメント
4 原液供給ライン
5 オーバーフローライン(ライン)
7 洗浄液供給ライン
8 抜液ライン
11 加圧ガス供給ライン
21 フィルタ容器
22 PIA(制御手段)
24 第二のレベルスイッチ
V5 接続開閉弁
V8 加圧ガス供給開閉弁
L 下限の設定圧力値
M 中間の設定圧力値
H 上限の設定圧力値

Claims (3)

  1. フィルタ容器に収納されたフィルタエレメントに外側から内側へ原液を濾過して濾過ケーキを付着させる濾過工程と、
    洗浄液によりフィルタエレメントに付着した濾過ケーキを洗浄する洗浄工程と、
    濾過ケーキを洗浄した後にフィルタ容器から洗浄液を抜き取る洗浄液抜液工程とを備える濾過機設備の運転方法において、
    前記濾過工程から洗浄工程までの間に、濾過後にフィルタ容器から原液を抜き取る原液抜液工程と、原液を抜き取った後にフィルタ容器に洗浄液を充填する洗浄液充液工程とを備え、
    前記原液抜液工程から前記洗浄液抜液工程までには、フィルタエレメントへの濾過ケーキの付着を維持し得るようフィルタエレメントの外側と内側とで差圧を保持することを特徴とする濾過機設備の運転方法。
  2. フィルタ容器内の圧力として、濾過ケーキの付着を維持し得る下限の設定圧力値と、該下限の設定圧力値より高圧で、フィルタ容器内の圧力を逃がすライン及び加圧ガス供給ラインの開閉を行う中間の設定圧力値と、中間の設定圧力値より高圧で、フィルタ容器内へ洗浄液を供給し得る上限の設定圧力値とを定め、
    洗浄液充液工程で、
    フィルタ容器内の圧力が下限の設定圧力値になった場合には、フィルタ容器内の圧力を逃がすラインを閉じると共に、加圧ガス供給ラインを開き、
    フィルタ容器内の圧力が中間の設定圧力値になった場合には、フィルタ容器内の圧力を逃がすラインを閉じると共に、加圧ガス供給ラインを閉じ、
    フィルタ容器内の圧力が上限の設定圧力値になった場合には、フィルタ容器内の圧力を逃がすラインを開くと共に、加圧ガス供給ラインを閉とすることを特徴とする請求項1に記載の濾過機設備の運転方法。
  3. 洗浄液充液工程でフィルタ容器内に洗浄液が充填された場合に洗浄工程へ切り替えることを特徴とする請求項1に記載の濾過機設備の運転方法
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