JP5525577B2 - 水中清掃装置及び位置センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は水中に位置する船底又は船側の外面上を走行しながら船底外面又は船側外面を清掃する水中清掃装置及びこの水中清掃装置に用いるのに適した位置センサ装置に関する。
船舶の船底や船側外面には、海洋を航行中にあるいは港に停泊中にふじつぼなどの海洋生物が付着して成長する。船底や船側の外面に付着し成長した海洋生物は船舶の航行性能を低下させ、燃費の増大を招く。したがって、船舶の船底や船側外面は、海洋生物を除去するために定期的に清掃する必要がある。船底や船側外面の清掃は、ドライドック時に高水圧噴射を行ったり、ダイバーによるアンダーウォータークリーニングなどにより行われているが、これらの清掃方法では清掃費用が高額となるために、必要時に清掃を実施することが困難である。
そこで、特許文献1に記載されているような、船底や船側の外面上を走行する走行車輪と、清掃用回転ブラシと、走行用スラスタ及び押し付け用スラスタと、を備えた水中壁面清掃機も開発されている。
実開昭62−52096号公報
ところで、特許文献1に記載されたような水中壁面清掃機を遠隔操作で使用する場合には、水中壁面清掃機に位置センサ装置を設けておくことが好ましい。水中壁面清掃機に位置センサ装置を設けておけば、位置センサ装置の位置検出結果に基づき水中壁面清掃機の実際の走行経路を正確に把握できるので、予め定めた走行経路に沿うように水中壁面清掃機の走行を制御したり、あるいは、水中壁面清掃機の走行経路又は走行軌跡を確認し、未清掃個所があれば当該個所を清掃することにより未清掃個所が残ってしまうのを防止したりすることが可能となる。
水中壁面清掃機に設ける位置センサ装置としては、3軸加速度センサ及び3軸ジャイロセンサを併用したものが考えられる。ここでは3軸加速度センサの検出加速度を2回積分して移動距離を算出し、3軸ジャイロセンサが検出したロール角、ピッチ角、ヨー角を用いて移動位置を検出するが、3軸加速度センサのエラー成分による誤差の蓄積により、算出された移動距離は不正確なものとなり、この移動距離に基づいて導き出された位置情報も精度の低いものとなってしまう。
そこで本発明は、船底や船側の外面上を走行して清掃する際に、船底や船側の外面上での位置を正確に検出できる位置センサ装置を備えた、例えば小型の水中清掃装置及び水中清掃装置にも適用可能である、移動位置を正確に検出できる位置センサ装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するための本発明の水中清掃装置は、船底又は船側の外面を清掃する水中清掃装置であって、支持体と、前記船底又は船側の外面上を走行するように、この支持体に設けられた走行車輪と、前記支持体に配置された清掃用回転ブラシと、前記支持体を前記船底又は船側の前記外面に沿って移動させるための走行用スラスタと、前記清掃用回転ブラシを前記船底又は船側の前記外面に押し付けるための押し付け用スラスタと、前記水中清掃装置(水中清掃装置の特定個所又は水中清掃装置の特定部品を含む)の前記船底又は船側の外面上での位置を導き出すための位置センサ装置と、を備え、前記位置センサ装置は距離検出ローラを有し、この距離検出ローラは、前記走行車輪が前記船底又は船側の前記外面に接触し又は押し付けられたときに、前記船底又は船側の前記外面に押し付けられるように構成されていて、前記位置センサ装置はさらに、前記距離検出ローラが前記船底又は船側の前記外面に押し付けられたことを検出する基準検出部と、前記距離検出ローラの回転量(船底又は船側の外面上を走行することによる回転量)を検出する回転量検出部と、前記水中清掃装置(水中清掃装置の特定個所又は水中清掃装置の特定部品を含む)又は前記距離検出ローラの移動方向を検出するための移動方向検出機構と、を有し、前記基準検出部、前記回転量検出部及び前記移動方向検出機構の検出結果から前記水中清掃装置(水中清掃装置の特定個所又は水中清掃装置の特定部品を含む)又は前記距離検出ローラの前記船底又は船側の外面上での位置又は移動位置を導き出すものである。距離検出ローラは、走行車輪が船底又は船側の外面に接触すると船底又は船側の外面に押し付けられ、走行車輪が船底又は船側の外面上を走行すると、この走行車輪又は支持体の走行に追随して船底又は船側の外面上を回転しながら移動又は走行し、移動又は走行距離に対応して回転する。走行用スラスタや押し付け用スラスタは水中清掃装置を水中で移動させる場合(例えば船に向かって移動させたり、船から離れるように移動させたりする場合)にも用いることができる。
例えば、基準検出部が、船底又は船側の外面への距離検出ローラの押し付けを検出すると、回転量検出部が距離検出ローラの回転量(走行量又は移動量)の検出を開始し、移動方向検出機構が水中清掃装置又は距離検出ローラ(水中清掃装置の特定部品)の移動方向の検出を開始する。距離検出ローラの回転量により移動距離が検出できるので、例えば、検出された移動距離と移動方向を演算部又はパソコンで積分し、加算していくことにより、基準検出部が距離検出ローラの押し付けを検出した個所を基準とした水中清掃装置又は距離検出ローラの位置を導き出すことができる。導き出した位置を連続的に表示すれば水中清掃装置又は距離検出ローラの移動軌跡を得ることができる。
移動方向検出機構は、距離検出ローラを例えば支持体(移動体)又は基部に対して旋回又は回動可能(例えば船底又は船側の外面(移動路)と垂直な軸を中心として旋回又は回動可能)に設けるとともに、この距離検出ローラの旋回又は回動角度又は旋回又は回動量を検出する旋回又は回動角度検出部を設けることにより構成することができる。この場合の方向検出方法の一例を示すと、支持体又は基部が向きを変えずに(例えば真正面を向いたまま)蛇行やジグザグ走行又は曲がり走行を行う場合には、旋回又は回動角度検出部が検出した支持体又は基部に対する距離検出ローラの旋回又は回動角度により距離検出ローラの向き又は移動方向を直接求めることができる。また、支持体が曲がり走行を行う場合には、向きを変えないで停止している状態の距離検出ローラに対して支持体又は基部がわずかに回って向きを変え、それから支持体又は基部がわずかにまっすぐ走行することを繰り返しているのであるが、旋回又は回動角度検出部が検出した支持体又は基部に対する距離検出ローラの相対的な旋回又は回動角度により距離検出ローラの向き又は移動方向を求めることができる。ここでは、例えば、距離検出ローラが支持体又は基部に対してある角度だけ旋回し、その後、距離検出ローラが支持体又は基部に対して逆方向に当該角度だけ旋回してわずかに走行したことが検出される。この走行するときの距離検出ローラの向きは、向きを変えないで停止している状態の距離検出ローラに対して支持体又は基部がわずかに回って向きを変えときに検出される距離検出ローラの旋回方向と反対側に当該角度だけ旋回した向き(距離検出ローラの始めの角度位置から、向きを変えないで停止している状態の距離検出ローラに対して支持体又は基部がわずかに回って向きを変えときに検出される距離検出ローラの旋回方向と反対側に当該角度だけ旋回した向き)となる。さらに、支持体又は基部が所定角度(例えば90度)だけ曲がって走行を行う場合には、向きを変えないで停止している状態の距離検出ローラに対して支持体又は基部が所定角度だけ回って向きを変え、それから支持体又は基部がまっすぐ走行するのであるが、旋回又は回動角度検出部が検出した支持体又は基部に対する距離検出ローラの相対的な旋回又は回動角度により距離検出ローラの向き又は移動方向を求めることができる。ここでも、例えば、距離検出ローラが支持体又は基部に対して所定角度だけ旋回し、その後、距離検出ローラが支持体又は基部に対して逆方向に所定角度だけ旋回して走行したことが検出される。この走行するときの距離検出ローラの向きも、向きを変えないで停止している状態の距離検出ローラに対して支持体又は基部が所定角度だけ回って向きを変えときに検出される距離検出ローラの旋回方向と反対側に所定角度だけ旋回した向き(距離検出ローラの始めの角度位置から、向きを変えないで停止している状態の距離検出ローラに対して支持体又は基部が所定角度だけ回って向きを変えときに検出される距離検出ローラの旋回方向と反対側に所定角度だけ旋回した向き)となる。なお、例えば、支持体又は基部の向く方向を検出する方向センサの検出結果をも利用することにより、距離検出ローラの移動方向を判断するようにしてもよい。
距離検出ローラは、走行車輪が船底又は船側の外面に接触し又は押し付けられたときに、船底又は船側の外面に押されてへこむように移動し、基準検出部は、距離検出ローラが船底又は船側の外面に押されてへこむように移動したことを検出する、といったような簡単な構造を採用できる。
移動方向検出機構は、距離検出ローラを幅方向に間隔をあけて一対又は複数配置することにより構成することができる。ここでは、例えば、距離検出ローラは支持体又は基部に対して旋回・回動できないように設けられる。例えば水中清掃装置が右に曲がると、右側の距離検出ローラの回転量よりも左側の距離検出ローラの回転量が多くなる。曲がりの緩急により左右の距離検出ローラの回転量の差は異なるものとなる。水中清掃装置がまっすぐ移動する場合には左右の距離検出ローラの回転量は等しくなる。そこで、左右の距離検出ローラの回転量の差に基づき水中清掃装置又は距離検出ローラの移動方向を検出することができる。
また、上述の目的を達成するための位置センサ装置は、位置センサ装置であって、移動路に押し付けられる距離検出ローラと、この距離検出ローラを旋回又は回動可能に支える基部と、前記距離検出ローラが前記移動路に押し付けられたことを検出する基準検出部と、前記距離検出ローラの回転量(移動路上を走行することによる回転量)を検出する回転量検出部と、前記距離検出ローラの旋回又は回動角度を検出する旋回又は回動角度検出部と、を備えたものである。基準検出部、回転量検出部及び旋回又は回動角度検出部の検出結果から距離検出ローラの移動位置を導き出すことができる。また、基部を、移動路を移動する移動体に取り付けられるように構成することができる。
本発明の水中清掃装置を用いれば、移動距離を正確に算出できるので、船底又は船側の外面上での水中清掃装置の位置検出が精度の高いものとなる。また、本発明の位置センサ装置を用いれば、移動距離を正確に算出できるので、位置検出が精度の高いものとなる。
本発明に係る水中清掃装置の全体斜視図である。 キャスター型センサの拡大斜視図である。 キャスター型センサの拡大背面図である。 ローラ受け本体のスライド機構を説明する図である。 水中清掃装置を船底の外面上に位置させて船底及び船側を清掃する場合を示す図である。 制御・モニタ用パソコンに水中清掃装置の予定走行経路を表示した場合を示す図である。 水中清掃装置の位置確認機構の構成を説明するための図である。 本発明に係る別の水中清掃装置の全体斜視図である。 別のキャスター型センサの構成を示す図である。 別の水中清掃装置の位置確認機構の構成を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る水中清掃装置の全体斜視図である。
水中清掃装置1は、方位センサ又は方向センサ、姿勢制御用3軸ジャイロセンサ、深度センサ及び超音波センサなどの各種センサ類などを収容した筒状の収容体3及びこの収容体3の左右両側に設けられた取り付けフレーム5を有する支持体(移動体)7と、それぞれの取り付けフレーム5の前方に取り付けられた一対の前方車輪9及び後方に取り付けられた一対の後方車輪11と、それぞれの前方車輪9の内側に位置するように取り付けフレーム5に取り付けられた一対の前側走行方向スラスタ(走行用スラスタ)13と、それぞれの後方車輪11の内側に位置するように取り付けフレーム5に取り付けられた一対の後側走行方向スラスタ(走行用スラスタ)15と、収容体3の中央部両側に位置するように取り付けフレーム5に取り付けられた一対の清掃ブラシ装置17と、前後方向にずれて収容体3の両側に位置するように取り付けフレーム5に取り付けられた一対の離接方向スラスタ19と、を備えていて、水中で、清掃ブラシ装置17の清掃ブラシ21を船底や船側の外面に接触させて回転させることにより、船体の外面を清掃する。収容体3は、水中ケーブル23を介して電源・通信BOX25に接続され、この電源・通信BOX25にはコントローラ27を有する制御・モニタ用パソコン29が接続されている。
収容体3の先端部又は前端部には透明のカバー31が設けられ、このカバー31内には前方カメラ33及び後方カメラ35が収容されていて、前方カメラ33から送られて制御・モニタ用パソコン29に映し出される前方映像を確認しながらコントローラ27で水中清掃装置1の水中での、そして船底及び船側上での移動又は走行を制御する。水中清掃装置1の走行の制御は、主に、前側走行方向スラスタ13及び後側走行方向スラスタ15の駆動をコントロールすることにより行われる。前側走行方向スラスタ13及び後側走行方向スラスタ15はそれぞれ、独立して正逆方向に回転させることができるように構成されていて、例えば前側走行方向スラスタ13を同じ方向に回転させると、水中清掃装置1には前方又は後方の推進力が作用し、互いに逆方向に回転させると、水中清掃装置1には回転方向の力が加わることとなる。また、後方カメラ35で清掃ブラシ21の船底又は船側の外面への接触状態を確認し、コントローラ27で水中清掃装置1の船底又は船側の外面への離接を制御する。水中清掃装置1の離接の制御は、主に、離接方向スラスタ19の駆動をコントロールすることにより行われる。接離方向スラスタ19もそれぞれ、独立して正逆方向に回転させることができるように構成されていて、例えば離接方向スラスタ19を同じ方向に回転させると、水中清掃装置1には船底又は船側に接近する方向あるいは船底又は船側から離れる方向の推進力が作用し、互いに逆方向に回転させると、水中清掃装置1には左右揺動方向の力が加わることとなる。
前方車輪9及び後方車輪11はそれぞれ、金属製のディスク37と、このディスク37の外周に配置されたゴム製タイヤ39と、を有している。なお、前方車輪9及び後方車輪11はそれぞれ、フレーム5に設けられた支柱40に高さを調節できるように取り付けられている。
清掃ブラシ装置17は、モータ(図示せず)を収容する駆動部41と、このモータの出力軸(図示せず)に取り付けられた吸引用プロペラ43と、吸引用プロペラ43を囲むように、あるいは吸引用プロペラ43の外周側に位置するようにモータの出力軸に接続された環状のブラシ取付体45と、このブラシ取付体45の船底又は船側と対向する面に植え付けられたナイロン製の清掃ブラシ21と、上端部(船底又は船側の側の端部)がブラシ取付体45を囲むように配置された回収用ホッパ47と、有している。モータを作動させ、清掃ブラシ21を回転させて船底等に付着した海洋生物を掻き落すと、海洋生物は吸引用プロペラ43に吸引されて速やかに船底又は船側から除去され、回収用ホッパ47内に収容される。
収容体3の上面側前方には、幅方向一方側に偏ってキャスター型センサ49(位置センサ装置)が設けられている。図2及び図3に詳細に示すように、このセンサ49は、収容体3に固定された、正方形状の上端部を有する筒状の基部51と、この基部51に回転又は回動可能(基部51の軸を中心として回転又は回動可能)に取り付けられたローラ受け53と、このローラ受け53に支持された距離検出ローラ装置55と、を備え、ローラ受け53は、基部51の上端から突出している回転可能又は回転自在な回転軸部57の上端部に固定されたローラ受け基体59と、基部51の軸方向に沿ってスライド可能にローラ受け基体59に取り付けられた一対のローラ受け本体61と、を有していて、距離検出ローラ装置55は、距離検出ローラ63が回転可能又は回転自在な状態でこの一対のローラ受け本体61に支えられている。
ローラ受け基体59は、回転軸部57の上端部に固定された固定プレート部65と、この固定プレート部65の後方側の両側端から立ち上がる一対の支持プレート部67と、を有し、それぞれの支持プレート部67の外面側にローラ受け本体61(一方のローラ受け本体61が他方のローラ受け本体61よりも上方に長く延びている)がスライド可能に配置されている。支持プレート部67は回転軸部57又は回転軸部57の軸よりも後側に偏って位置しているので、回転軸部57又は回転軸部57の軸の周りを旋回することができる。図4に詳細に示すように、それぞれのローラ受け本体61には長孔69が形成され、それぞれのローラ受け本体61の外側からこの長孔69の上端部を通過した支持ピン71がローラ受け基体59の支持プレート部67の上端部に固定されている。また、それぞれのローラ受け本体61の長孔69よりも下側には引き戻しピン73が固定され、この引き戻しピン73の先端側は、ローラ受け本体61を貫通し、ローラ受け基体59の支持プレート部67の下端側に形成された規制孔75内に入り込んでいて、支持ピン71と引き戻しピン73との間には引っ張りコイルスプリング77が掛け渡されている。また、それぞれのローラ受け本体61の下端部には取り付け部材78が設けられ、これらの取り付け部材78には金属リング79が固定されている(図4a参照、図4aは距離検出ローラ装置55が船底又は船側に押されていない状態を示している)。ここでは、距離検出ローラ63は前方車輪9及び後方車輪11よりも船底又は船側の側に突出している。したがって、距離検出ローラ装置55が下端側(基端側、基部51側)に押されると、ローラ受け本体61、すなわち距離検出ローラ装置55は、引っ張りコイルスプリング77のバネ力に抗して、長孔69の上端(先端)が支持ピン71に当接し、引き戻しピン73の先端側が規制孔75の下端(基端)に当接する状態となるまで基部51側に移動することができ、このローラ受け本体61の基部51側への移動による金属リング78の基部51への接近は、基部51に設けられた近接センサ(基準検出部)80により検知される(図4b)。
距離検出ローラ装置55は、一対のローラ受け本体61間に配置されて固定された収容本体81と、この収容本体81に回転可能に取り付けられた回転体83と、この回転体83に設けられた距離検出ローラ63と、を備えていて、収容本体81内には距離検出ローラ63の回転数又は回転量(図2の矢印X方向の回転量)を検出するエンコーダ(回転量検出部)85が配置されている。回転体83とエンコーダ85との間にはマグネットカップリングが構成されていて、回転体83、したがって回転体83側に設けられたアウターマグネット87が回転すると、エンコーダ85側に設けられたインナーマグネット89がこの回転に追随し、エンコーダ85の回転軸が回転するように構成されている。距離検出ローラ63は、金属製の環状体91と、この環状体91の外周に設けられたゴム製のタイヤ93と、を有している。距離検出ローラ装置55又は距離検出ローラ63は、回転軸部57を中心に、かつ、回転軸部57又は回転軸部57の軸の周りを旋回することができる。
基部51に設けられた回転軸部57の下端部には駆動ギア95が固定され、この駆動ギア95は伝達シャフト97の上側ギア99に噛み合っている。伝達シャフト97の下側ギア101は旋回角度センサ(移動方向検出機構、旋回又は回動角度検出部)103の回転軸に固定された従動ギア105に噛み合っていて、旋回角度センサ103の回転量により、ローラ受け53、すなわち距離検出ローラ装置55の基部51又は支持体7に対する旋回角度(図2の矢印Y方向の旋回角度)を検出することができる。
図5は水中清掃装置1を船底の外面上に位置させて船底及び船側を清掃する場合を示す図である。
水中清掃装置1を使用する場合にはまず、水中清掃装置1を水中に入れ、船底(移動路)107の外面の予め定められた位置まで移動させ、離接方向スラスタ19を駆動して前方車輪9及び後方車輪11を船底107に押し付ける。そうすると、距離検出ローラ63は前方車輪9及び後方車輪11よりも突出しているので、距離検出ローラ63が船底107に押され、ローラ受け本体61をともなって基部51側に若干スライドしてずれ動く。距離検出ローラ63及びローラ受け本体61のずれ動きは、ローラ受け本体61の下端部に設けられた金属リング79の基部51側への接近を検知する近接センサ80により検出される。水中清掃装置1を船底107の外面の予め定められた位置に、かつ、予め定められた方向を向くように配置したら、次に、水中清掃装置1を船底及び船側(移動路)107の外面上で走行させる。水中清掃装置1の走行は、前側カメラ33で前方を確認しながら、コントローラ27を用いて前側走行方向スラスタ13及び後側走行方向スラスタ15の作動をコントロールして行うが、水中清掃装置1の走行経路に沿って船底及び船側107の外面が回転する清掃ブラシ21で清掃されることとなる。水中清掃装置1又は距離検出ローラ63の走行経路は、エンコーダ85からの検出回転量情報及び旋回角度センサ103からの検出旋回角度又は旋回量情報を用いて確認することができるので、船底や船側107の外面の必要範囲を漏れなく清掃することが可能となる。また、図6に示すように、水中清掃装置1又は距離検出ローラ63が船底又は船側107の外面上でたどる走行経路を予め制御・モニタ用パソコン29で設定しておき、エンコーダ85からの検出回転量情報及び旋回角度センサ103からの検出旋回角度又は旋回量情報を用いて、水中清掃装置1又は距離検出ローラ63が予め定めた走行経路をたどるように自動的に制御することもできる。
図7は水中清掃装置1の位置確認又は走行経路確認機構の構成を説明するための図である。
水中清掃装置1の現在位置を確認する位置確認機構又は現在までの走行経路を確認する走行経路確認機構は、キャスター型センサ49と、制御・モニタ用パソコン29と、から構成されている。センサ49の近接センサ80が金属リング79の接近を検知すると、センサ49のエンコーダ85が距離検出ローラ63の回転量(移動距離)の検出を開始し、検出回転量は水中ケーブル23を介して制御・モニタ用パソコン29に送られる。また、センサ49の旋回角度センサ103がローラ受け53(距離検出ローラ63)の旋回角度の検出を開始し、検出角度も水中ケーブル23を介して制御・モニタ用パソコン29に送られる。制御・モニタ用パソコン29は、エンコーダ85からの回転量(移動距離)情報と、旋回角度センサ103からの角度情報に基づき、水中清掃装置1又は距離検出ローラ63の現在位置を算出し、走行経路を導き出す演算部として機能する。ここでは、支持体が向きを変えずに蛇行やジグザグ走行又は曲がり走行を行う場合、支持体が曲がりながら走行する場合、そして支持体が所定角度だけ曲がって走行を行う場合にも距離検出ローラの移動位置を正確に算出することができる。
図8は本発明に係る別の水中清掃装置の全体斜視図である。
別の水中清掃装置109は、キャスター型センサ49に代えてキャスター型センサ装置111を水中清掃装置1に取り付けることにより構成されていて、その他の構成については水中清掃装置1と同一なので同一の符号を付して説明を省略する。キャスター型センサ装置111(回転量検出部及び移動方向検出機構)は、収容体3の上面前側に、幅方向に間隔をあけて設けられた一対のキャスター型センサ113を有している。それぞれのキャスター型センサ113は、基部51に対してローラ受け53が旋回しないように(基部51に対してローラ受け53が図2のY方向には旋回しないように)構成されている点以外はキャスター型センサ49と同一の構成を有している。すなわち、回転軸部57の代わりに取り付け部115が基部51に設けられ、この取り付け部115にローラ受け基体59が取り付けられて固定されているが、取り付け部115はボルト116で基部51に固定されている(図9参照)。
図10は水中清掃装置109の位置確認又は走行経路確認機構の構成を説明するための図である。
水中清掃装置109の現在位置を確認する位置確認機構又は現在までの走行経路を確認する走行経路確認機構は、キャスター型センサ装置111と、制御・モニタ用パソコン29と、から構成されている。キャスター型センサ装置111のキャスター型センサ113の近接センサ80が金属リング79の接近を検知すると、それぞれのセンサ113のエンコーダ85が距離検出ローラ63の回転量(図9の矢印X方向の回転量、移動距離)の検出を開始し、それぞれの検出回転量は水中ケーブル23を介して制御・モニタ用パソコン29に送られる。制御・モニタ用パソコン29は、それぞれのエンコーダ85からの回転量(移動距離)情報に基づき、水中清掃装置1又は距離検出ローラ63の現在位置を算出し、走行経路を導き出す演算部として機能する。ここでは、支持体が曲がりながら走行する場合や支持体が所定角度だけ曲がって走行を行う場合にも距離検出ローラの移動位置を正確に算出することができる。
本発明の水中清掃装置は効率よく船底や船側の外面を清掃できるものである。また、本発明の位置センサ装置は水中清掃装置などの移動体の移動位置を正確に検出するために用いることができる。
1、109 水中清掃装置
7 支持体
9 前方車輪
11 後方車輪
13 前側走行方向スラスタ
15 後側走行方向スラスタ
19 離接方向スラスタ
21 清掃用回転ブラシ
49、113 キャスター型センサ
63 距離検出ローラ
80 近接センサ
85 エンコーダ
107 船底、船側

Claims (7)

  1. 船底又は船側の外面を清掃する水中清掃装置であって、
    支持体と、前記船底又は船側の外面上を走行するように、この支持体に設けられた走行車輪と、前記支持体に配置された清掃用回転ブラシと、前記支持体を前記船底又は船側の前記外面に沿って移動させるための走行用スラスタと、前記清掃用回転ブラシを前記船底又は船側の前記外面に押し付けるための押し付け用スラスタと、前記水中清掃装置の前記船底又は船側の外面上での位置を導き出すための位置センサ装置と、を備え、
    前記位置センサ装置は距離検出ローラを有し、この距離検出ローラは、前記走行車輪が前記船底又は船側の前記外面に接触したときに、前記船底又は船側の前記外面に押し付けられるように構成されていて、
    前記位置センサ装置はさらに、前記距離検出ローラが前記船底又は船側の前記外面に押し付けられたことを検出する基準検出部と、前記距離検出ローラの回転量を検出する回転量検出部と、前記水中清掃装置又は前記距離検出ローラの移動方向を検出するための移動方向検出機構と、を有し、
    前記基準検出部、前記回転量検出部及び前記移動方向検出機構の検出結果から前記水中清掃装置又は前記距離検出ローラの移動位置を導き出す、ことを特徴とする水中清掃装置。
  2. 前記移動方向検出機構は、前記距離検出ローラを旋回又は回動可能に設けるとともに、この距離検出ローラの旋回又は回動角度を検出する旋回又は回動角度検出部を設けることにより構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の水中清掃装置。
  3. 前記距離検出ローラは、前記走行車輪が前記船底又は船側の前記外面に接触したときに、前記船底又は船側の前記外面に押されてへこむように移動し、前記基準検出部は、前記距離検出ローラが前記船底又は船側の前記外面に押されてへこむように移動したことを検出する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の水中清掃装置。
  4. 前記移動方向検出機構は、前記距離検出ローラを幅方向に間隔をあけて一対又は複数配置することにより構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の水中清掃装置。
  5. 位置センサ装置であって、
    移動路に押し付けられる距離検出ローラと、この距離検出ローラを旋回又は回動可能に支える基部と、前記距離検出ローラが前記移動路に押し付けられたことを検出する基準検出部と、前記距離検出ローラの回転量を検出する回転量検出部と、前記距離検出ローラの旋回又は回動角度を検出する旋回又は回動角度検出部と、を備えたことを特徴とする位置センサ装置。
  6. 前記基準検出部、前記回転量検出部及び前記旋回又は回動角度検出部の検出結果から前記距離検出ローラの前記移動路での移動位置を導き出す、ことを特徴とする請求項5記載の位置センサ装置。
  7. 前記基部は、前記移動路を移動する移動体に取り付けられるように構成されている、ことを特徴とする請求項5又は6記載の位置センサ装置。
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