JP5521851B2 - 離型フィルム - Google Patents
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Description
(A)熱可塑性樹脂 100質量部、
(B)1分子中に1個の不飽和官能基を有するオルガノポリシロキサンを40〜100質量%含有する不飽和官能基含有オルガノポリシロキサン 0.01〜30質量部、および
(C)有機過酸化物 0.001〜2質量部
を含有する離型剤組成物がフィルム状に成型、硬化され、FINAT試験法SECTION1のFTM10に準じて粘着テープを用いて測定される剥離力が0.01〜1N/25mmであり、かつ同FTM11に準じて測定される残留接着率が70%以上である、離型フィルムを提供する。
[(A)成分]
(A)成分は、熱可塑性樹脂であり、該熱可塑性樹脂は1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
市販品としては、ノバテックUF420、ノバテックUF240、ノバテックUF440、ノバテックUJ580、ノバテックUJ960、ノバテックUE320、ノバテックSF720、ノバテックLF128、ノバテックLF244E、ノバテックLF440HB、ノバテックLC525、ノバテックLC520、ノバテックLC600A、ノバテックLC621、ノバテックLC720(以上、日本ポリエチレン株式会社製の商品名);
NEO−ZEX0134H、NEO−ZEX0144H、NEO−ZEX0434N、ULT−ZEX1020L、ULT−ZEX4050、ULT−ZEX10100W、MORETEC0218CN、MORETEC0358CN、MORETEC1018CN、EVOLUE SP2320、EVOLUE SP4020(以上、株式会社プライムポリマー社製の商品名)
・ポリプロピレンの具体例:
プライムポリプロF113G、プライムポリプロF109V、プライムポリプロF227D、プライムポリプロF219D8(以上、株式会社プライムポリマー製の商品名);
PC480A、PC684S、PC630S、PF621S、PC412A、PC600S、PL500A(以上、サンアロマー株式会社製の商品名)
(B)成分は、不飽和官能基含有オルガノポリシロキサンであるが、これに含まれる1分子中に1個の不飽和官能基を有するオルガノポリシロキサンが40〜100質量%の範囲であり、好ましくは60〜100質量%の範囲であり、より好ましくは80〜100質量%の範囲である。高温でラジカル存在下では、(B)成分中の不飽和官能基と(A)成分の不飽和官能基を有する熱可塑性樹脂とが優先して反応する。全(B)成分中の、1分子中に1個の不飽和官能基を有するオルガノポリシロキサンが40質量%未満であると、不飽和官能基数が2個以上のものが増え過ぎ、ゲル状物が生成し表面の凹凸が大きくなるため剥離力が重くなる(剥離力が大きくなる)。(B)成分は、上記の条件を満たすならば、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
(C)成分は有機過酸化物であり、パーオキシド構造(−O−O−)または過カルボン酸構造{R−C(=O)OOH}を有する化合物を意味する。有機過酸化物は種類により特有の温度で分解し遊離ラジカルを発生することにより(A)成分が有する不飽和官能基と(B)成分の不飽和官能基を架橋させる作用を示す。使用に適した有機過酸化物としてはジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、1,1ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、t−ブチルクミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、t−ブチルハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシアセテート等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明で用いられる離型剤組成物には、その特性を阻害しない範囲で、その目的に応じてその他の添加剤を配合することができる。添加剤としては、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、光安定剤、滑剤、充填剤を挙げることができる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤等が挙げられる。
本発明の離型フィルムは、(A)、(B)および(C)成分、並びに必要に応じて配合される任意成分を含む混合物を加熱反応後成形することにより製造することができる。
下に実施例を記すが、いずれも塗工工程、セパエージング工程は不要で剥離力の経時変化もないものである。
本発明の離型フィルムは、FINAT試験法SECTION1のFTM10により粘着テープを用いて測定される剥離力が、0.01〜1N/25mm、好ましくは、0.01〜0.9であり、かつ同法SECTION1のFTM11に準拠する残留接着率が、70%以上(即ち、70〜100%)のものである。該測定に使う粘着剤はアクリル系粘着剤である。アクリル系粘着剤は現在使用されている粘着剤の中で最も使用例が多く、中でもTESA7475テープ(テサテープ株式会社)が最も多く使われている。
フィルムにTesaテープ7475(テサテープ株式会社製)を貼り、70℃の乾燥機中20g/cm2の加重をかけ24時間後に取り出す。30分ほど空冷した後、引張試験機(株式会社島津製作所製 DSC−500型試験機)を用いて180度の角度、剥離速度0.3m/分でTesaテープ7475を引張り、剥離させるのに要する力(N/25mm)、即ち、剥離力を測定する。
下記の実施例等で使用した材料は表1〜表3に記載の通りである。
(A)成分:熱可塑性樹脂
・表2のメタクリル変成シリコーンオイル(B2)〜(B5)及びビニルシリコーンオイル(B6)中に存在するメタクリロイル基もしくはビニル基以外の有機基はメチル基である。
・分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算の重量平均分子量である。
・動粘度は25℃における測定値である。
表4(実施例)または表5(比較例)に記した比率(単位:質量部)で各原料をヘンシェルミキサー(三井金属鉱山株式会社)で1分以上十分に混合する。混合物はラボプラストミルに取り付けたKF75Vセグメントミキサー(株式会社東洋精機社製)に入れ3分間、30rpmの条件下で加熱混練を行う。加熱温度はLDPE(A1)が150℃で3分、PP(A2)が190℃であった。
指でフィルムをさわりべたつきの有無を評価した。表4および表5において、べたつき感のないものを○、べたつき感のあるものを×で示す。
FINAT試験法SECTION1のFTM10に準じて下記の手順で剥離力を測定した。
フィルムにTesaテープ7475を貼り、70℃の乾燥機中20g/cm2の加重をかけ24時間後に取り出した。30分ほど空冷した後、引張試験機(株式会社島津製作所製 DSC−500型試験機)を用いて180度の角度、剥離速度0.3m/分でTesaテープ7475を引張り、剥離させるのに要する力(N/25mm)を測定した。
上記の剥離力の測定で剥離させたTesaテープ7475をSUS板に貼り付け、上記の引張試験機により180度の角度、剥離速度0.3m/分でTesaテープ7475を引張り、剥離させるのに要する力F(N/25mm)を測定した。比較として未使用のTesaテープ7475をSUS板に貼り付け、Fの測定と同様にして、剥離させるのに要する力F0(N/25mm)を測定した。式:F/F0×100により残留接着率(%)を計算して、剥離力測定後のTesaテープ7475には未使用のTesaテープ7475と比較して何%の接着力が残っているか評価した。
Claims (3)
- (A)ポリオレフィン樹脂 100質量部、
(B)1分子中に1個の不飽和官能基を有するオルガノポリシロキサンを60〜100質量%含有する不飽和官能基含有オルガノポリシロキサン 0.01〜30質量部、および
(C)有機過酸化物 0.001〜2質量部
を含有する離型剤組成物がフィルム状に成型、硬化され、FINAT試験法SECTION1のFTM10に準じて粘着テープを用いて測定される剥離力が0.01〜1N/25mmであり、かつ同FTM11に準じて測定される残留接着率が70%以上であって、
前記(A)ポリオレフィン樹脂がASTM-D1238により測定される190℃、2.16kgにおけるメルトフローレートが0.05〜10g/10minの低密度ポリエチレンまたはリニア低密度ポリエチレン、及びASTM-D1238により測定される230℃、2.16kgにおけるメルトフローレートが0.01〜30g/10minのポリプロピレンから選ばれる少なくとも1種のポリオレフィン樹脂であって、
前記(B)オルガノポリシロキサンの不飽和官能基がアクリロイル基もしくはメタクリロイル基であることを特徴とする離型フィルム。 - 前記オルガノポリシロキサンの25℃における動粘度が5mm2/s〜1万mm2/sであることを特徴とする請求項1に記載の離型フィルム。
- 前記の粘着テープが基材テープに粘着剤としてアクリル系粘着剤がコートされたものである請求項1又は2に記載の離型フィルム。
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