JP5517893B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、電子写真方式の画像形成装置に関する。特に、本発明は、像担持体に形成したトナー像を用紙や中間転写体等の受像部材に転写するために、受像部材の裏面側にシート状の転写部材を設置し、その転写部材に電圧を印加し、押圧作用を付与するように構成した画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置において、像担持体としての電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という。)上に形成したトナー像を用紙や中間転写体等の受像部材に転写する転写部材として、導電発泡のスポンジ体を有する転写ローラが用いられてきた。近年、装置の小型化・低コスト・低電力化の更なる向上が期待され、転写ローラに代わり、シート状の部材を転写部材として用いる画像形成装置も見受けられるようになってきた。
特許文献1に開示される従来技術を、本願添付の図11を参照して説明する。
本例にて、感光ドラム201に形成したトナー像Tを用紙Pに転写するために、樹脂性の導電樹脂シート206を転写部材として用いている。導電樹脂シート端部203を支持部材207に固定することによりシート206を支持している。導電樹脂シート206の他端は自由端204とされ、シート自由端204の先端部205は、転写位置200より感光ドラム201の回転移動方向下流側に位置させ、転写位置200にて用紙Pを介して感光ドラム201に当接させている。導電樹脂シート206には、電源202より転写電圧が印加される。また、導電樹脂シート206は、導電性と弾力性を有するポリオレフィン等の樹脂材料により構成され、導電樹脂シート206の自由端204の弾性により、感光ドラム長手方向に均一な押圧作用を付与することができる。これにより、小型・簡素化による低コストを実現できる。
また、電気抵抗102〜108Ωと低抵抗の導電樹脂シートを使用し、低電圧で良好な転写性を発揮することができ、使用電力を低減することができる。
特開平8−314294号公報
しかしながら、従来技術の転写手段は、小型・簡素による低コスト化、低抵抗導電樹脂シートによる低電力化を実現するものの、使用する条件によっては、導電樹脂シートが変形し、長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良を引き起こすこともある。
図1に示す4連タンデム式の画像形成装置において、図11に示す従来技術であるシート状の転写部材を、ベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)と当接させる1次転写手段として搭載した場合、どのような現象が課題として発生するのかを確認した。
課題の1つとして、画像形成装置の使用温度が大きく変動した後、中間転写ベルト回転移動方向下流側の導電樹脂シート自由端が大きく波打ち変形することがあった。導電樹脂シートが波打った様子を図12に示す。この状態にて、画像を用紙に印刷すると、画像面に縦スジ状の画像不良が発生した。
原因として、使用温度の変動によって導電樹脂シートが持つ線膨張係数に従い、導電樹脂シートが膨張・収縮すること、導電樹脂シート端部は支持部材に固定されている一方、導電樹脂シート自由端は非固定であることが挙げられる。
具体的には、使用温度が大きく変われば、導電樹脂シート端部は支持体に固定されているので膨張・収縮できないことに対し、導電樹脂シート自由端は使用温度に追従して膨張・収縮できる。このように導電樹脂シートの膨張・収縮の程度が導電樹脂シート一面にて不均一であることにより、導電樹脂シート自由端の波打ちを発生させてしまう。
課題の2つ目として、用紙を多量に通紙した場合などに、長手方向の転写ムラから生じる縦スジ状の画像不良を引き起こすこともあった。特に、幅の小さい用紙を多量に通紙したとき、縦スジ状の画像不良が顕著に現れた。また、導電樹脂シート自由端の長手方向中央部は大きく波打っていた。
これは、導電樹脂シートと中間転写ベルト間で発生する中間転写ベルト回転移動方向の接線力において、長手方向中央部に比べ端部の方が大きくなることが主要因だと考えられる。導電樹脂シート端部が強く引っ張られ、導電樹脂シート端部は中間転写ベルト回転移動方向に引き伸ばされクリープする。その一方、導電樹脂シート中央部の接線力は低く、中間転写ベルト回転移動方向に引き伸ばされず、導電樹脂シート自身を波打たせてしまう。
前述した内容のメカニズムについて、幅の小さい用紙を通紙した場合を例に詳細に説明する。
幅の小さい用紙を通紙すれば、中間転写ベルト長手方向中央部にのみトナー像が形成され、中間転写ベルト長手方向端部にはトナー像は存在しない。そして、トナー像は抵抗として機能するため、長手方向中央部に比べ長手方向端部の方が感光ドラムに流れる実行的な電流量が大きい。これにより、中間転写ベルトと導電樹脂シート間で発生する静電吸着力において、長手方向端部の方が大きくなる。以上より、導電樹脂シートと中間転写ベルト間で発生するベルト回転移動方向の接線力において、長手方向中央部に比べ端部の方が大きくなっていると考えられる。尚、本検証において、転写手段に設置された電源を使用し、定電圧制御による転写制御を実施している。
本発明の目的は、画像形成装置の使用条件によらず、転写部材としての導電樹脂シートの形状変形を抑止する転写手段を備え、長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良を抑止することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体の前記トナー像を移動する受像部材に転写するために、前記受像部材の前記トナー像が転写される側とは反対側に押圧作用するシート状の転写部材を有する転写手段と、
を有する画像形成装置において、
前記転写手段は、
前記シート状転写部材を支持する支持手段であって、前記受像部材の移動方向にて上流側及び下流側、並びに、前記受像部材の移動方向に対して直交する前記シート状転写部材の長手方向に前記シート状転写部材を可動に支持する支持手段と、
前記受像部材が移動した後、前記シート状転写部材の移動を規制する規制手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、画像形成装置の使用条件によらず、転写手段を構成するシート状転写部材の形状変形を抑止することができ、従って、シート状転写部材の長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良を抑止できる
本発明に係る画像形成装置の概略構成断面図である。 実施例1、2、3で使用する1次転写手段の断面図である。 実施例1で使用する1次転写手段の構成図である。 実施例1の導電樹脂シートの熱膨張を示す図である。 実施例1の導電樹脂シートの可動量を示す図である。 実施例1の導電樹脂シートの可動量を示す拡大図である。 実施例2で使用する1次転写手段の構成図である。 実施例2の導電樹脂シートの可動量を示す図である。 実施例3で使用する1次転写手段の構成図である。 実施例3の導電樹脂シートの可動量を示す図である。 従来技術の1次転写手段の断面図である。 従来技術の1次転写手段のシート波打ちの様子を示す図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
先ず、図1を参照して、本発明に係る画像形成装置の一実施例の全体構成について説明する。
図1を参照すると、本実施例の画像形成装置100は、4連タンデム式による電子写真方式の画像形成装置とされる。画像形成装置100は、複数の像形成手段として、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する。本実施例では、各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの構成は、現像色が異なる以外は実質的に同一とされる。
本実施例の画像形成装置100は、画像形成装置本体に接続された原稿読み取り装置或いは装置本体にパーソナルコンピュータ等のホスト機器が通信可能に接続されている。従って、ホスト機器からの画像情報に従って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色フルカラー画像を、電子写真方式を利用して記録材(記録用紙、プラスチックシート、布等)に形成することができる。
本実施例の画像形成装置100は、受像部材としてのベルト状の中間転写体(以下、「中間転写ベルト」という。)13が図示矢印方向に移動して各画像形成部を通過する間に、中間転写ベルト13上に各画像形成部において各色の画像が重ねられる。そして、この中間転写ベルト13上で重ね合わされた多重トナー像を記録材Pに転写することで記録画像が得られる。
画像形成部P(Pa〜Pd)は、像担持体としてのドラム状の感光体(感光ドラム)1(1a〜1d)を有している。感光ドラム1(1a〜1d)の外周には、帯電手段としての帯電装置2(2a〜2d)、露光手段としての露光装置(本実施例ではレーザー露光光学系)11(11a〜11d)、現像手段としての現像ユニット8(8a〜8d)が配置されている。更に、感光ドラム1(1a〜1d)の外周には、1次転写手段としての転写装置10(10a〜10d)、クリーニング手段としてのクリーニング装置3(3a〜3d)が設けられている。本実施例では、感光ドラム1、帯電装置2、現像ユニット8、クリーニング装置3は、一体化されカートリッジ9(9a〜9d)とされている。
中間転写体としての中間転写ベルト13は複数のローラ14、15に掛け回されて、図示矢印方向に回転(周回移動)する。1次転写手段としての転写装置10(10a〜10d)は、中間転写ベルト13を介して各感光ドラム1(1a〜1d)に対向する位置に配置されている。又、中間転写ベルト13が掛け回されたローラのうち一つのローラ15に対向する位置に2次転写手段としての2次転写部材25が設けられている。
更に、本実施例の画像形成装置における露光、潜像、1次転写工程について説明する。
第1の画像形成部Paについて説明すると、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光ドラム1aは、アルミシリンダーの外周面に有機感光体(OPC)から成る光導電体を塗布して構成される。感光ドラム1aは外径24mmであり、不図示の駆動手段によって図示矢印方向に駆動される。また、感光ドラム1aは、帯電ローラ2aにより負極性に帯電される。
次に、レーザー光を多面鏡によって走査させるスキャナユニット又はLEDアレイから構成される露光手段11aにより、第1色目(本実施例1では、イエロー)の画像信号に基づいて変調された走査ビーム12aが感光ドラム1a上に照射される。これにより、感光ドラム1a上に第1色目の静電潜像が形成される。この感光ドラム1a上に形成された静電潜像が現像ユニット8aの現像スリーブ4aに到達すると、静電潜像は負極性のトナーによって可視化され、感光ドラム1a上には第1色目(本実施例1では、イエロー)のトナー像が形成される。
尚、現像ユニット8a内のトナー5aは、現像剤塗布ブレード7aによって負極性に帯電されて現像スリーブ4aに塗布されている。また、現像スリーブ4aには、高圧電源21aより、負極性の電圧が供給されている。
そして、高圧電源22aから1次転写手段10aにトナーと逆極性の電圧が供給され、感光ドラム1a上のトナー像(本実施例1では、イエロー)は、受像部材としてのベルト状の中間転写体、即ち、中間転写ベルト13上に転写される。
また、感光ドラム1aから中間転写ベルト13に転写されずに感光ドラム1a上に残留した1次転写残トナーは、感光ドラム表面に当接するクリーニングブレードを備えたクリーニング装置3aによって捕集される。
以上の行程を第2〜4色目であるマゼンタ色、シアン色、黒色の画像形成部Pa、Pb、Pcにおいても同様に行い、中間転写ベルト13上に複数色のトナー像を重ね合わせる。画像形成部Pa、Pb、Pcにおける画像形成動作は、第1色目と同様であるため、説明を省略する。
次に、2次転写工程、中間転写ベルトクリーニング、定着工程について説明する。
複数色のトナーが中間転写ベルト13上に転写された後、転写材カセット16に積載されている転写材(以下、「用紙」という。)Pは、給紙ローラ17によりピックアップされ、不図示の搬送ローラによりレジストローラ18にまで搬送される。レジストローラ18は、用紙Pを中間転写ベルト13と2次転写ローラ25とで形成される当接部へと、中間転写ベルト13上に形成されたトナーの先端と用紙の先端が一致するタイミングで送り出す。
その後、高圧電源26から2次転写ローラ25に、トナーと逆極性の電圧が供給され、中間転写ベルト13上の複数色のトナーは一括して用紙に転写される。その後、ベルトクリーニング部材27によって、中間転写ベルト13上に残留した2次転写残トナーを中間転写ベルト13から除去する。
2次転写終了後の用紙Pは、定着手段19へと移動され、定着ニップ部を通過する際に、熱と圧力を受け、トナーを定着し、カラー画像形成物(プリント、コピー)として画像形成装置外へと排出される。
以下に、本実施例1で使用した各部品について説明する。
中間転写ベルト13は、厚さ100μm、体積抵抗率1011Ω・cmの汎用エンプラシートを用いている。なお、体積抵抗率は、三菱化学株式会社のHiresta−UP(MCP−HT450)、UR測定プローブを用い測定した。また、測定時の室内温度は23℃、室内湿度は50%に設定し、印加電圧500V、測定時間10sec条件とした。
中間転写ベルト13は、駆動ローラ15、テンションローラ14の2本のローラ上に張架され、駆動ローラ15が不図示のモーターにより図中矢印の方向に回転することにより、転写ベルト13は図中矢印の方向に駆動される。
2次転写ローラ25は、外径8mmのニッケルメッキ鋼棒に抵抗値を108Ω、厚み5mmに調整したNBRの発泡スポンジ体で覆った外径18mmのものを用いている。また、2次転写ローラ25は、中間転写ベルト13に対して、5〜15g/cm程度の線圧で当接させ、且つ中間転写ベルト13の移動方向に対して順方向に略等速度で回転するように配置している。なお、2次転写ローラ25は従動とし、2次転写ローラ25に対向する駆動ローラ15の回転に連れ回るように動作している。
本実施例にて画像形成装置の用紙移動速度は50[mm/sec]とした。
以下に、図2、図3を用いて、本実施例1の特徴を説明する。
図2は、本実施例1で使用する1次転写手段10の断面図を示している。1次転写手段10は、シート状転写部材である導電樹脂シート101、シート押圧弾性体102、シート支持部材104、シートカバー部材103、押圧バネ105によって構成される。導電樹脂シート101は、自由端部が中間転写ベルト13に対して中間転写ベルト13の移動方向に対して順方向となるように当接して、中間転写ベルト13のトナー像が転写される側と反対側(背面側)に押圧作用する。本実施例では、トナー像が転写される転写位置T1にて、中間転写ベルト13の背面に当接して摺動している。導電樹脂シート101に高圧電源22(図1参照)から電圧を印加することで1次転写性を確保する。
本実施例にて、導電樹脂シート101として、線膨張係数17.0(10-5/℃)、表面抵抗10(KΩ)の超高分子導電ポリエチレンシート(長手220×短手30×厚み0.2mm)を使用している。また、シート押圧弾性体102として、発泡ウレタン(長手222×短手5×厚み5mm)を使用している。
図3は、本実施例1における1次転写手段10の構成を示している。図3を利用し、組み立て手順と各部品の寸法について説明する。
図3(a)に示すように、導電樹脂シート101には、導電樹脂シート101の中間転写ベルト13の移動方向に直交する方向(即ち、長手方向)にて、両端及び中央部に、それぞれ、端部穴110、112と中央部の穴111を設ける。端部穴110、112は、長手10×短手2mmであり、中央部の穴111は、長手10×短手4mmとされる。そして、端部穴110、112と中央部穴111の距離lを90(mm)とし、各穴端(図3(a)にて上端)は、図3(a)に示す点線(1)に沿って揃えている。
シート支持部材104には、導電樹脂シート101の端部穴110、112、中央部穴111にそれぞれ対応するように突起部端113、115、突起部中央114(長手8×短手1.5mm)を設ける。そして、各突起部間距離mを92(mm)とし、各突起部端面(図3(a)にて上端面)は、図3(a)に示す点線(2)に沿って揃えている。シート支持部材104の端部及び中央部の突起部113、115及び114は、導電樹脂シート101の端部及び中央部穴110、112及び111に挿入され、導電樹脂シート101を支持する支持体を構成する。また、詳しくは後述するが、導電樹脂シート101の穴110〜112と、シート支持部材104の突起部113〜115は、導電樹脂シート101の中間転写ベルト13の移動方向にて上流側、下流側への移動を規制する規制手段を構成する。
シートカバー部材103には、突起部端113、115、突起部中央114にそれぞれ対応するような端部穴116、118、中央部穴117(長手10×短手2mm)を設ける。そして、各穴間距離nを90(mm)とし、各穴端(図3(a)にて上端)は、図3(a)に示す点線(3)に沿って揃えている。
図3(b)に示すように、シート支持部材104の突起部端113、115、突起部中央114をそれぞれ導電樹脂シート101の端部穴110、112、中央部穴111に挿入する。このとき短手方向において、突起部端と端部穴間には0.5mmの可動域が設けられ、突起部中央と中央部穴間には2.5mmの可動域が設けられている。また、長手方向における突起部と穴間の可動域は端部、中央部ともに2.0(mm)である。中間転写ベルト13が回転移動すれば、導電樹脂シート101は前記可動域の分だけ中間転写ベルト13回転移動方向下流側に移動可能となる。従って、導電樹脂シート101の端部、中央部はそれぞれ0.5mm、2.5mmだけ中間転写ベルト13回転移動方向下流側に移動可能である。
このように、中間転写ベルト13の回転移動によって、導電樹脂シート101が回転移動方向下流側に移動し始め、そして、シート支持部材104の突起部により前記導電樹脂シートの可動が規制され、停止する。この導電樹脂シートが移動し始めてから移動が停止するまでの移動した距離を「シート可動量」と定義する。
次に、図3(c)に示すように、シート支持部材104の突起部端113、115、突起部中央114をそれぞれシートカバー部材103の端部穴116、118、中央部穴117に挿入する。そして、シートカバー部材103の端部をビス止めし、シートカバー部材103とシート支持部材104を固定する。尚、この固定によって、導電樹脂シート101は圧着されない。
最後に、図3(d)に示すように、シート支持部材104にシート押圧弾性体102を接着固定し、1次転写手段10として、完成する。
本実施例1の特徴を簡単にまとめ記すと次の通りである。つまり、導電樹脂シート101は接着、圧着などによる固定をしないので移動可能である。そして、シート支持部材104突起部と導電樹脂シート101の穴で形成される可動域を端部と中央部とで異ならせることにより、長手方向中央部のシート可動量を長手方向端部より大きくしている。
図4〜図6を参照して、本実施例1の作用を説明する。
図4(e)に、シートカバー部材103を除去した状態の1次転写手段10を示している。本実施例1において、導電樹脂シート101は接着、押圧などによる固定をしておらず、これによって、シート支持部材104の突起部と導電樹脂シート101の穴とで可動域が形成される。これらの可動域は、短手方向に0.5〜2.5(mm)、長手方向に2.0(mm)であり、前述した通りである。
一方、本実施例1で用いた導電樹脂シート101は線膨張係数17.0(10-5/℃)、長手方向220(mm)、短手方向30(mm)である。このことから、使用温度が1℃変化すれば、導電樹脂シート101は長手方向に約0.0374(mm)、短手方向に約0.0051(mm)膨張・収縮することになる。
仮に使用温度が25℃上昇した場合、導電樹脂シート101は長手方向に約0.935(mm)、短手方向に約0.128(mm)膨張することになる。前記膨張量に比べ前記可動域の方が大きく、シート支持部材104突起部が導電樹脂シート101の膨張を阻害することなく、導電樹脂シート101は線膨張係数に従い膨張することができる。前述した使用温度変化前後の導電樹脂シート101の中央部穴111とシート支持部材104突起部中央114の状態を拡大し、図4(f)、(g)に示す。
以上より、使用温度が大きく変動したとしても、導電樹脂シート101の波打ち発生を抑止できる。
次に、図5、図6を用いて、本実施例1のシート可動量を説明する。図5(h)には中間転写ベルト13回転移動前、図5(i)には中間転写ベルト13回転移動中の1次転写手段10を2つの視点、即ち、斜視図及び正面図で表示している。なお、説明を分かり易くするため、シートカバー部材103は図示していない。また、図6(j)には中間転写ベルト13の回転移動前、図6(k)には中間転写ベルト13の回転移動中の導電樹脂シート101の穴とシート支持部材104の突起部を拡大して示している。
導電樹脂シート101が中間転写ベルト13回転移動方向下流側に移動できる移動可能域を図6(j)にて領域o、p、qにて示す。領域o、p、qは、それぞれ、0.5、2.5、0.5(mm)である。
図6(k)に示すように、中間転写ベルト13が回転移動すると中間転写ベルト回転移動方向下流側に接線力が働き、導電樹脂シート101は中間転写ベルト13回転移動方向下流側に移動する。つまり、導電樹脂シート101端部、中央部はそれぞれ可動可能域o、p、q(0.5、2.5、0.5mm)だけ、中間転写ベルト13の回転移動方向下流側に移動可能である。よって、端部におけるシート可動量は0.5mm、中央部におけるシート可動量は2.5mmとなる。これにより、図8(i)に示すように、導電樹脂シート101の下流端は円弧を描くように引き伸ばされる。
以上のことから、仮に小サイズ用紙を多量に通紙するなどし、中央部に比べ端部の方の接線力が大きくなり、導電樹脂シート101端部がベルト回転移動方向に引き伸ばされクリープしやすい条件となったとしても、問題は発生しない。即ち、この場合にも、導電樹脂シート101中央部は常に中間転写ベルト13の回転移動方向に引き伸ばされることから、導電樹脂シート101の波打ち発生を抑止できる。
次に、本実施例1の効果を確認するため、従来技術と比較し、以下の試験を実施した。尚、図11に示す転写手段を従来技術として用いた。また、転写手段のシート部材206には、本実施例1と同様に超高分子導電ポリエチレンシートを使用し、シート部材206とシート支持部材207とを両面テープにて接着固定した。
(1)画像形成装置の設置環境を変化させた後、画像不良発生有無を確認した。
具体的には、画像形成装置の設置環境を室温度/湿度(25℃/25%)から室温度/湿度(50℃/50%)に変化させ、24時間放置した。その後、室温度/湿度(50℃/50%)環境下にて、2次色であるブルー(シアンとマゼンタ)をA4用紙(キャノンCS−814)一面に印字し、長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良発生有無を確認した。
(2)小サイズ用紙を多量に通紙した場合の画像不良発生有無を確認した。
具体的には、B5用紙(キャノンCS−814)を5000枚間欠通紙させ、1000枚通紙する毎に、2次色であるブルー(シアンとマゼンタ)をA4用紙(キャノンCS−814)一面に印字し、長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良発生有無を確認した。
本実施例1の転写手段において、上記(1)、(2)のいずれの試験においても、長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良は発生せず、良好な画像を出力することができた。
一方、従来技術を用いた転写手段において、上記(1)、(2)のいずれの試験においても、図12に示されるようにシート部材が大きく波打ち、長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良が発生した。
以上説明したように、本実施例1によれば、転写手段として用いた導電樹脂シートを非接着・非圧着にてシート支持部材に取り付け、そして、導電樹脂シート長手方向中央部のシート可動量をシート長手方向端部より大きくする構成とされる。この構成により、画像形成装置の使用条件によらず、シートの形状変形を抑止する転写手段構成を提供し、長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良を抑止できる。
尚、シート穴形状と突起部が丸形状、楕円形状、正方形形状など本実施例1とは形状が異なったとしても、また、シート穴数と突起部数が多数であっても、同様の効果が得られることは言うもでもないため、詳細説明を省略する。
実施例2
次に、本発明の第二の実施例について説明する。
本実施例2においても、実施例1で説明した図1に示される画像形成装置とされる。従って、画像形成装置の画像形成動作、使用部材等の詳細説明は、実施例1の説明を援用し、ここでの再度の説明は省略する。
以下に、図7を参照して本実施例2の特徴を説明する。
図7(a)、(d)は、本実施例2の1次転写手段10の主要部品と1次転写手段10の完成状態を示している。図7(a)、(d)を用いて、実施例1との違いについて説明し、更に各部品の重要寸法について説明する。なお、各部品材料、組み立て方法などは実施例1と同等であるため、説明を省略する。
図7(a)より、実施例1との差異事項は、導電樹脂シート101の端部穴120、122と中央部穴121の寸法が同一である点、及び、短手方向においてシート支持部材104に設けられた突起部端123、125と突起部中央124が整列していない点である。以下に詳細を説明する。
図7(a)より、導電樹脂シート101には、同一寸法である端部穴120、122、中央部穴121(長手10×短手4mm)を設ける。そして、端部穴120、122と中央部穴121の距離lを90(mm)とし、各穴端(図7(a)にて上端)は、図7(a)に示す点線(1)に沿って揃えている。
シート支持部材104には、導電樹脂シート101の端部穴120、122、中央部穴121にそれぞれ対応するように突起部端123、125、突起部中央124(長手8×短手1.5mm)を設け、各突起部間距離mを92(mm)としている。また、図7(a)に示す点線(2’)に沿うように、突起部端123、125の端面(図7(a)にて上端面)を揃え、点線(2)に沿うように、突起部中央124の端面(図7(a)にて上端面)を揃えている。なお、点線(2)と点線(2’)間距離は1.5mmとした。即ち、図7(a)にて、突起部中央124が、突起部端123、125より上方に位置している。
シートカバー部材103には、突起部端123、125、突起部中央124にそれぞれ対応するような端部穴126、128、中央部穴127(長手10×短手2mm)を設け、各穴間距離nを90(mm)としている。また、図7に示す点線(3’)に沿うように、端部穴126、128の端面(図7(a)にて上端面)を揃え、点線(3)に沿うように、中央部穴127の端面(図7(a)にて上端面)を揃えている。尚、点線(3)と点線(3’)間距離は1.5mmとした。即ち、図7(a)にて、中央部穴127が端部穴126、128より上方に位置している。
つまり、導電樹脂シート101の穴をシート支持部材104の突起部に挿入した場合、短手方向において、突起部と穴間には2.5mmの可動域が設けられる。なお、長手方向における突起部と穴間の可動域は端部、中央部ともに2.0(mm)である。
本実施例2の作用を図7、図8を用いて説明する。
本実施例2において、導電樹脂シート101は接着、押圧などによる固定をしておらず、これによって、シート支持部材104の突起部と導電樹脂シート101の穴とで可動域が形成される。これらの可動域は、短手方向に2.5(mm)、長手方向に2.0(mm)であり、前述した通りである。
一方、本実施例2で用いた導電樹脂シート101は線膨張係数17.0(10-5/℃)、長手方向220(mm)、短手方向30(mm)である。このことから、使用温度が1℃変化すれば、導電樹脂シート101は長手方向に約0.0374(mm)、短手方向に約0.0051(mm)膨張・収縮することになる。
仮に使用温度が25℃上昇した場合、導電樹脂シート101は長手方向に約0.935(mm)、短手方向に約0.128(mm)膨張することになる。
つまり、本実施例2によれば、膨張量より前述した可動域の方が大きくなるよう設定されており、シート支持部材104の突起部が導電樹脂シート101の膨張を阻害することなく、導電樹脂シート101は線膨張係数に従い膨張することができる。前述した使用温度変化前後の導電樹脂シート101の中央部穴121とシート支持部材104突起部中央124の状態を拡大し、図7(f)、(g)に示す。
以上より、使用温度が大きく変動したとしても、導電樹脂シート101の波打ち発生を抑止できる。
次に、図8を用いて、本実施例2のシート可動量を説明する。なお、シート可動量の定義は実施例1にて説明しており、ここでの説明を省略する。
図8(h)には中間転写ベルト13の回転移動前、図8(i)には中間転写ベルト13の回転移動中の1次転写手段10を示しており、シートカバー部材103は図示していない。また、図8(j)には中間転写ベルト13の回転移動前、図6(k)には中間転写ベルト13の回転移動中の導電樹脂シート101の穴とシート支持部材104の突起部を拡大して示している。
図8(j)より、シート支持部材104の突起部は、端部と中央部とで短手方向の設置位置が異なるため、シート支持部材104突起部中央124の端面のみに導電樹脂シート101中央部穴が引っ掛けられる。このとき、図8(j)に示す可動可能域o、p、qはそれぞれ1.0、2.5、1.0(mm)である。
図8(k)より、中間転写ベルト13が回転移動すると中間転写ベルトの回転移動方向下流側に接線力が働き、導電樹脂シート101は中間転写ベルト13回転移動方向下流側に移動する。つまり、導電樹脂シート101の端部、中央部はそれぞれ可動可能域o、p、q(1.0、2.5、1.0mm)だけ、中間転写ベルト13の回転移動方向下流側に移動可能となる。従って、端部におけるシート可動量は1.0mm、中央部におけるシート可動量は2.5mmとなる。これにより、図8(i)に示すように、導電樹脂シート101下流端は円弧を描くように引き伸ばされる。
以上のことから、仮に小サイズ用紙を多量に通紙するなどし、中央部に比べ端部の方の接線力が大きくなり、導電樹脂シート101端部がベルト回転移動方向に引き伸ばされクリープしやすい条件となったとしても、問題の発生はない。つまり、この場合も、導電樹脂シート101中央部は常に中間転写ベルト13回転移動方向に引き伸ばされることから、導電樹脂シート101の波打ち発生を抑止できる。
次に、本実施例2の効果を確認するため、実施例1にて説明した試験(1)、(2)を実施した。
本実施例2の転写手段において、(1)、(2)のいずれの試験においても、長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良は発生せず、良好な画像を出力することができた。
以上説明したように、本実施例2によれば、転写手段として用いた導電樹脂シートを非接着・非圧着にてシート支持部材に取り付け、そして、導電樹脂シート長手方向中央部のシート可動量をシート長手方向端部より大きくする構成とされる。この構成により、画像形成装置の使用条件によらず、シートの形状変形を抑止する転写手段構成を提供し、長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良を抑止できる。
尚、シート穴形状と突起部が丸形状、楕円形状、正方形形状など本実施例2とは形状が異なったとしても、また、シート穴数と突起部数が多数であっても、同様の効果が得られることは言うもでもないため、詳細説明を省略する。
実施例3
次に、本発明の第三の実施例について説明する。
本実施例3においても、実施例1で説明した図1に示される画像形成装置とされる。従って、画像形成装置の画像形成動作、使用部材等の詳細説明は、実施例1の説明を援用し、ここでの再度の説明は省略する。
以下に、図9を参照して本実施例3の特徴を説明する。
図9(a)、(d)は、本実施例3の1次転写手段10の主要部品と1次転写手段10の完成状態を示している。図9(a)、(d)を用いて、実施例1との違いについて説明し、さらに各部品の重要寸法について記す。なお、各部品材料、組み立て方法などは実施例1と同等であるため、説明を省略する。
図9(a)より、実施例1との差異事項は、導電樹脂シート101の端部穴130、132と中央部穴131の寸法が同一である点、及び、シート支持部材104に設けられた突起部端133、135と突起部中央134の短手方向の寸法が異なる点である。以下に詳細を説明する。
図9(a)より、導電樹脂シート101には、同一寸法である端部穴130、132、中央部穴131(長手10×短手4mm)を設ける。そして、端部穴130、132と中央部穴131の距離lを90(mm)とし、各穴端は、図9(a)にて、その上端縁が、図9に示す点線(1)に沿って揃えている。
シート支持部材104には、前記導電樹脂シート101の端部穴130、132、中央部穴131にそれぞれ対応するように突起部端133、135(長手8×短手3.0mm)、突起部中央134(長手8×短手1.5mm)を設ける。そして、各突起部間距離mを92(mm)としている。また、図7に示す点線(2)に沿うように、突起部端133、135、突起部中央134の端面(図9(a)にて上端面)を揃えている。
シートカバー部材103には、突起部端133、135、突起部中央134にそれぞれ対応するような端部穴136、138、中央部穴137(長手10×短手4mm)を設け、各穴間距離nを90(mm)としている。また、図7に示す点線(3)に沿うように、端部穴136、138、中央部穴137の端面(図9(a)にて上端面)を揃えている。
つまり、導電樹脂シート101穴をシート支持部材104の突起部に挿入した場合、短手方向において、突起部端と端部穴間には1.0mmの可動域が設けられ、突起部中央と中央部穴間には2.5mmの可動域が設けられていることになる。なお、長手方向における突起部と穴間の可動域は端部、中央部ともに2.0(mm)である。
本実施例3の作用を図9、図10を用いて説明する。
本実施例3において、導電樹脂シート101は接着、押圧などによる固定をしておらず、これによって、シート支持部材104の突起部と導電樹脂シート101の穴とで可動域が形成される。これらの可動域は、短手方向に1.0〜2.5(mm)、長手方向に2.0(mm)であり、前述した通りである。
一方、本実施例3で用いた導電樹脂シート101は線膨張係数17.0(10-5/℃)、長手方向220(mm)、短手方向30(mm)である。このことから、使用温度が1℃変化すれば、導電樹脂シート101は長手方向に約0.0374(mm)、短手方向に約0.0051(mm)膨張・収縮することになる。
仮に使用温度が25℃上昇した場合、導電樹脂シート101は長手方向に約0.935(mm)、短手方向に約0.138(mm)膨張することになる。
つまり、本実施例3によれば、膨張量より前述した可動域の方が大きくなるよう設定されており、シート支持部材104の突起部が導電樹脂シート101の膨張を阻害することなく、導電樹脂シート101は線膨張係数に従い膨張することができる。前述した使用温度変化前後の導電樹脂シート101の中央部穴131とシート支持部材104突起部中央134の状態を拡大し、図9(f)、(g)に示す。
以上より、使用温度が大きく変動したとしても、導電樹脂シート101の波打ち発生を抑止できる。
次に、図10を用いて、本実施例3のシート可動量を説明する。なお、シート可動量の定義は実施例1にて説明しており、ここでの説明を省略する。
図10(h)には中間転写ベルト13の回転移動前、図10(i)には中間転写ベルト13の回転移動中の1次転写手段10を示しており、シートカバー部材103は図示していない。また、図10(j)には中間転写ベルト13の回転移動前、図10(k)には中間転写ベルト13の回転移動中の導電樹脂シート101の穴とシート支持部材104の突起部を拡大して示している。
図10(j)より、シート支持部材104の突起部は端部と中央部とで短手方向の寸法が異なっている。このとき、図10(j)に示す可動可能域o、p、qはそれぞれ1.0、2.5、1.0(mm)である。
次に、図10(k)より、中間転写ベルト13が回転移動すると中間転写ベルト回転移動方向下流側に接線力が働き、導電樹脂シート101は中間転写ベルト13回転移動方向下流側に移動する。つまり、導電樹脂シート101の端部、中央部はそれぞれ移動可能域o、p、q(1.0、2.5、1.0mm)だけ、中間転写ベルト13回転移動方向下流側に移動可能となる。従って、端部におけるシート可動量は1.0mm、中央部におけるシート可動量は2.5mmとなる。これにより、図10(i)に示すように、導電樹脂シート101の下流端は円弧を描くように引き伸ばされる。
以上のことから、仮に小サイズ用紙を多量に通紙するなどし、中央部に比べ端部の方の接線力が大きくなり、導電樹脂シート101端部がベルト回転移動方向に引き伸ばされクリープしやすい条件となったとしても、問題が発生することはない。つまり、この場合には、導電樹脂シート101の中央部は常に中間転写ベルト13の回転移動方向に引き伸ばされることから、導電樹脂シート101の波打ち発生を抑止できる。
次に、本実施例3の効果を確認するため、実施例1にて説明した試験(1)、(2)を実施した。
本実施例3の転写手段において、上記(1)、(2)のいずれの試験においても、長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良は発生せず、良好な画像を出力することができた。
以上説明したように、本実施例3によれば、転写手段として用いた導電樹脂シートを非接着・非圧着にてシート支持部材に取り付け、そして、導電樹脂シート長手方向中央部のシート可動量をシート長手方向端部より大きくする構成とされる。これにより、画像形成装置の使用条件によらず、シートの形状変形を抑止する転写手段構成を提供し、長手方向の転写ムラによる縦スジ状の画像不良を抑止できる
尚、シート穴形状と突起部が丸形状、楕円形状、正方形形状など本実施例3とは形状が異なったとしても、また、シート穴数と突起部数が多数であっても、同様の効果が得られることは言うもでもないため、詳細説明を省略する。
なお、上記各実施例では、感光ドラム1のトナー像を一旦、受像部材としての中間転写ベルト13に転写し、その後、中間転写ベルト13のトナー像を記録紙Pに転写する中間転写方式の画像形成装置であるとして説明した。本発明はこの構成の画像形成装置に限定されるものではない。本発明は、感光ドラム1のトナー像を直接受像部材としての記録紙P、或いは、転写材搬送ベルト等にて搬送される受像部材としての記録紙Pに転写する画像形成装置であっても等しく適用可能である。勿論、カラー画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも同様に適用可能である。斯かる画像形成装置の構成は、当業者には周知であるので、これ以上の詳しい説明は省略する。
1(1a〜1d) 感光ドラム(像担持体)
2(2a〜2d) 帯電ローラ(帯電手段)
8(8a〜8d) 現像ユニット
10(10a〜10d) 1次転写手段
11(11a〜11d) 露光手段
13 中間転写ベルト(中間転写体、受像部材)
25 2次転写手段
27 クリーニング手段
101 導電樹脂シート(シート状転写部材)
102 シート押圧弾性体
103 シートカバー部材
104 シート支持部材(支持手段)
105 押圧バネ
110、111、112 導電樹脂シート穴(規制手段)
113、114、115 シート支持部材突起部(支持体、規制手段)
116、117、118 シートカバー部材穴

Claims (3)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体の前記トナー像を移動する受像部材に転写するために、前記受像部材の前記トナー像が転写される側とは反対側に押圧作用するシート状の転写部材を有する転写手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記転写手段は、
    前記シート状転写部材を支持する支持手段であって、前記受像部材の移動方向にて上流側及び下流側、並びに、前記受像部材の移動方向に対して直交する前記シート状転写部材の長手方向に前記シート状転写部材を可動に支持する支持手段と、
    前記受像部材が移動した後、前記シート状転写部材の移動を規制する規制手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記受像部材が移動することによって、前記シート状転写部材が前記受像部材の移動方向にて下流側に移動し始めてから、前記シート状転写部材の移動を規制する規制手段によって前記シート状転写部材の移動が停止するまでに、前記シート状転写部材の前記受像部材の移動方向にて下流側に移動した距離をシート可動量とした場合、前記シート状転写部材の長手方向にて中央部の前記シート可動量を前記シート状転写部材の長手方向にて端部の前記シート可動量より大きくすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記規制手段は、前記シート状転写部材の長手方向に形成した複数のシート穴と、前記支持手段に形成され、前記シート穴に挿入される複数の支持体と、を有し、
    前記受像部材が移動することによって、前記シート穴の位置が前記受像部材の移動方向下流側に移動し、前記シート穴は前記支持体により移動が規制されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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