JP5514639B2 - 乗物の吸気構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のような乗物における吸気構造に関するものである。
例えば、自動二輪車において、エンジンへの無駄な吸気音を低減させたり、エンジン特性を変化させたりするために、吸気通路の通路面積を可変とする吸気装置が用いられている。このような吸気装置としては、一般に負圧駆動式のダイヤフラムが用いられ、装置の動作を安定させるために、アキュームレータタンクが設けられている(例えば、特許文献1)。アキュームレータタンクは、エンジンの吸気負圧に接続されるため、従来は、エンジンの近傍に配置されていた。
実開平5−38349号公報
アキュームレータタンクは大きい方が、吸気装置の動作は安定するが、大きいアキュームレータタンクをエンジンの近傍に配置するのは、レイアウト設計の自由度を低下させる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、エンジン付近のレイアウト設計が容易になる乗物の吸気構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る乗物の吸気構造は、前方からエンジンへの吸入空気を取り込む空気通路の一部を形成するラムダクトと、乗物の前部を覆い、前記ラムダクトに前記吸入空気を導入する空気取入口が形成されたカウリングと、前記空気通路の通路面積を調節するフラップと、前記フラップを駆動するための動力となる圧力を蓄えるアキュームレータタンクと、前記アキュームレータタンクの前記圧力を動力源としてフラップを駆動するフラップ操作機構とを備え、前記アキュームレータタンクが前記カウリングの内側で、前記ラムダクトの上方に配置されている。
この構成によれば、アキュームレータタンクを、エンジン付近ではなく、カウリングの内側でラムダクトの上方に配置しているので、エンジン付近のスペースに余裕ができてエンジン付近のレイアウト設計が容易になる。また、カウリングの内側でラムダクトの上方はスペースに余裕があるので、アキュームレータタンクの取付性が向上する。
本発明において、さらに、前記ラムダクトの上部に固定され、乗物の状態を示すメータを備え、前記アキュームレータタンクが前記メータの背面に配置されていることが好ましい。メータは表示面がライダーに向くように、すなわち表示面が斜め後方に傾斜するようにして配置されるから、その背面(乗物の前方)には空間が形成される。この構成によれば、メータの背面にアキュームレータタンクを配置しているので、エンジン付近のレイアウト設計の自由度が高まり、タンクの取付性およびメンテナンス性も向上する。
アキュームレータタンクがメータの背面に配置されている場合、前記アキュームレータタンクは、乗物の幅方向の中心よりも一側方に偏位して配置されていることが好ましい。この構成によれば、アキュームレータタンクを偏位させることによって確保されたスペースに、メータ用のケーブルを配線できる。
本発明において、さらに、前記フラップ操作機構に導く圧力を前記アキュームレータタンクに貯えられる圧力と大気圧とで切り換える切換弁を備え、前記切換弁が前記アキュームレータタンクの近傍に配置されていることが好ましい。この構成によれば、切換弁がアキュームレータタンクの近傍に配置されているから、切換弁とフラップ操作機構との配管の長さが短くて済み、その結果、切換弁がアキュームレータタンク側に切り換わった際に、フラップ操作機構を迅速に負圧にして、フラップを作動させることができる。
切換弁を備える場合、前記切換弁と前記アキュームレータタンクとが配管により接続され、前記配管に接続される前記アキュームレータタンクの接続口が前記切換弁側の面に設けられていることが好ましい。この構成によれば、アキュームレータタンクから切換弁までの配管を短くすることができる。
切換弁を備える場合、前記切換弁は平面視で前記ラムダクトよりも外側に配置されていることが好ましい。この構成によれば、アキュームレータタンクから切換弁までの配管をラムダクトの側面に沿って配置することができるから、配管の曲率半径を大きくすることができて配管の敷設が容易になる。
本発明において、さらに、乗物の状態を示すメータと、前記ラムダクトの上部に固定されて前記メータを支持するメータホルダとを備え、前記アキュームレータタンクおよび切換弁が前記メータホルダに支持されていることが好ましい。この構成によれば、アキュームレータタンクおよび切換弁がメータホルダに支持されているから、取付部材が共有されて部品点数を抑えることができる。また、アキュームレータタンクと切換弁を同じ部材に支持することで、両者の取付誤差が抑えられ、両者間の配管の設置も容易になる。
本発明に係る乗物の吸気構造によれば、アキュームレータタンクを、エンジン付近ではなく、カウリングの内側でラムダクトの上方に配置しているので、エンジン付近のレイアウト設計が容易になる。また、カウリングの内側でラムダクトの上方はスペースに余裕があるので、アキュームレータタンクの取付性が向上する。
本発明の一実施形態に係る吸気構造を備えた自動二輪車の側面図である。 図1の自動二輪車の正面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 図1の吸気構造を示す斜視図である。 図1の自動二輪車のラムダクトを示す平面図である。 同ラムダクトを示す縦断面図である。 図1の自動二輪車のメータホルダを示す平面図である。 図1の自動二輪車の前部の斜視図である。 図1の吸気構造の概念図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る吸気構造を備えた乗物の一種である自動二輪車の側面図である。この明細書で、「左側」、「右側」は、自動二輪車に乗車したライダーから見た「左側」、「右側」を指す。
図1の自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を形成するメインフレーム1と、このメインフレーム1の後部に取り付けられて車体フレームFRの後半部を形成するリヤフレーム2とを有している。メインフレーム1の前端のヘッドブロック4に回転自在に支持されたステアリングシャフト(図示せず)を介してフロントフォーク6が回動自在に軸支され、このフロントフォーク6の下端部に前輪8が取り付けられている。また、フロントフォーク6の上端部に操向用のハンドル7が取り付けられ、ハンドル7の前方に、車速、エンジン回転数、冷却水温などの自動二輪車の状態を示すメータ9が配置され、メータ9の側方に左右一対のバックミラー14が配置されている。
車体フレームFRの中央下部であるメインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット10が設けられており、このスイングアームブラケット10にスイングアーム11の前端部がピボット軸12を介して上下揺動自在に支持され、このスイングアーム11の後端部に後車輪13が支持されている。車体フレームFRの中央下部でスイングアームブラケット10の前側にエンジンEが取り付けられており、このエンジンEにより、チェーンまたはベルト16を介して後車輪13を駆動する。エンジンEは、例えば水冷4気筒4サイクルエンジンである。
メインフレーム1の上部に燃料タンク19が配置され、その後方でリヤフレーム2にライダー用シート20が支持され、さらに、リヤフレーム2に支持されたテールカバー21に同乗車用シート24が装着されている。また、車体前部に、フロントフォーク6の上端部から車体前部の側方にかけての部分を覆う樹脂製のカウリング17が装着されている。カウリング17はカウル本体17aとその上部に取り付けられた透光性のウィンドシールド17bとを有しており、カウル本体17aの後方部分がエンジンEの側部と下部とを覆っている。
図2に示すように、カウリング17には、左右一対のヘッドランプユニット28、28が装着され、このヘッドランプユニット28、28の間に位置してエンジンEへの燃焼用空気を取り入れる開口部である空気取入口30が形成されている。この実施形態では、空気取入口30は左右一対のヘッドランプ28,28の間に配置されているが、ヘッドランプ28の上方であってもよい。
図1のヘッドブロック4は、前端が開口した吸入ダクト部32と前記ステアリングシャフトを挿通させるヘッドパイプ(図示せず)とが鋳物で一体形成されてなる。吸入ダクト部32の前端部に、ラムダクトユニット34が接続されており、ラムダクトユニット34は、これの前端開口をカウリング17の空気取入口30に臨ませた配置でヘッドブロック4に連結されている。これら空気取入口30、ラムダクトユニット34および吸入ダクト部32により、エンジンEに燃焼用空気を導入する空気通路35の一部を形成している。
ヘッドブロック4の後端部にはエアクリーナ36が接続されている。走行風Aは、空気取入口30からラムダクトユニット34および吸入ダクト部32を通り、エアクリーナ36で清浄化されて清浄空気CAとなったのち、エンジンEの後方の過給機37により加圧されて、エンジンEの斜め後ろ上方に配置されたスロットルボディ38を通ってエンジンEへ導入される。なお、過給機37はなくてもよい。
図3に示すように、カウリング17のカウル本体17aの空気取入口30の内面上部には、ポジションランプPLが装着されている。空気取入口30の下流に連なるラムダクト34の内部には、空気通路35の一部を上側通路42と下側通路44とに区画する仕切板40が設けられており、仕切板40の上面に上側通路42を開閉するフラップ46が、支持軸45の周りに回動自在に取り付けられている。二点鎖線で示すような、フラップ46が閉状態では、吸入空気Aは下側通路44のみを流れ、実線で示すような、フラップ46が開状態では、吸入空気Aは上側通路42と下側通路44の両方を流れる。このように、空気通路35の通路面積をフラップ46の回動によって調節している。
フラップ46は、連結ロッド48を介してフラップ操作機構50に接続されている。フラップ操作機構50はエンジンの回転数に応じてフラップ46を駆動するもので、本実施形態では、ダイヤフラム式のアクチュエータを有しており、ラムダクト34の上部に装着されている。ただし、フラップ操作機構50はダイヤフラム式のアクチュエータに限定されない。
図4に示すように、フラップ操作機構50は、スロットルボディ38のエンジン吸気通路39に接続されており、エンジンの吸気による負圧を用いて、ダイヤフラム式のアクチュエータを駆動してフラップ46を操作している。フラップ操作機構50とエンジン吸気通路38との間には、空気通路35の吸入空気量に応じた圧力を蓄えるアキュームレータタンク52と、フラップ操作機構50に導く圧力をアキュームレータタンク52の圧力と大気圧とで切り換える切換弁54とが接続されている。すなわち、アキュームレータタンク52には、エンジンの吸気による負圧が導入されて常に負圧を維持しており、この負圧を動力源としてフラップ操作機構50がフラップ46を駆動する。アキュームレータタンク52を設けることにより、フラップ操作機構50の操作が安定する。切換弁54の動作については後述する。
図3に示すように、アキュームレータタンク52は、フラップ操作機構50の上方、すなわちヘッドブロック4(図1)の前方に配置されたラムダクト34の上方で、且つカウル本体17aの内側(後方)のメータ9の背面(前方)に配置されている。換言すれば、アキュームレータタンク52は、ラムダクト34とカウル本体17aの上部との間、さらに言えば、ラムダクト34、カウル本体17aの上壁およびメータ9に囲まれた空間内に配置されている。具体的には、ラムダクト34の上部に、メータ9を支持するメータホルダ56が固定され、このメータホルダ56に円筒状のアキュームレータタンク52が支持されている。カウル本体17aは流線形状であり、前端に近づくにつれてラムダクト34とカウル本体17aとの間の空間が狭くなるから、メータ9近傍に配置する方が設置しやすい。また、ラムダクト34は、図2に示す左右一対のヘッドランプ28,28の間に配置されているから、アキュームレータタンク52(図3)も左右一対のヘッドランプ28,28の間に配置されることになる。これにより、ヘッドランプ28,28の間の空間に容易にアキュームレータタンク52(図3)を配置できる。
図4の切換弁54はアキュームレータタンク52の近傍、例えば、アキュームレータタンク52の外径または長さの2倍以内、好ましくは1.5倍以内の距離Lだけ離れた位置に配置され、メータホルダ56(図3)に支持されている。その支持構造については後述する。
アキュームレータタンク52は、円筒状のタンク本体51と、タンク本体51の軸心Bに直交する方向に突出する取付片53とを有しており、取付片53にはボルト挿通孔53aが形成されている。アキュームレータタンク52は、軸心Bが車体の左右方向を向くように取り付けられ、タンク本体51の一端面、この実施形態では、車体の左側を向く面に、2本の配管P1,P2が接続されている。2本の配管P1,P2のうち、一方の配管P1はエンジンEの吸気通路39に接続され、他方の配管P2は切換弁54に接続されている。
アキュームレータタンク52あるいは配管P1には、吸気通路39からアキュームレータタンク52に空気が流れるのを防ぐ逆止弁(図示せず)が設けられている。吸気通路39の圧力が大気圧よりも低い負圧状態となった場合に、アキュームレータタンク52内の空気が吸気通路39に吸引されて、アキュームレータタンク52内の圧力が負圧になる。また、吸気通路39内の圧力がアキュームレータタンク52内の圧力よりも高くなった場合でも、上記逆止弁により吸気通路39からアキュームレータタンク52に空気が流れるのが防がれ、アキュームレータタンク52内が負圧に維持される。
切換弁54は電動切換式の三方弁であり、内部に弁体55(図9)を収納した矩形の本体部57と、本体部57の内部に設けられて弁体55を動作させる駆動部59(図9)と、本体部57の一端面、この実施形態では前面に設けられて2つの配管P2,P3が接続される配管接続部61と、本体部57の他端面である後面から後方に突出する大気開放部63とを有している。2つの配管P2,P3のうちの一方の配管P2はアキュームレータタンク52に接続され、他方の配管P3はフラップ操作機構50に接続されている。
切換弁54は、たとえば、エンジン・コントロール・ユニット(ECU)75(図9)からの信号に基づいて駆動部59が制御され、フラップ操作機構50の接続先をアキュームレータタンク52と大気開放とで切り換えている。ECU75からの信号を伝送するケーブル(図示せず)は、切換弁54の本体部57の下面の後部から下方に突出するケーブル接続部68に接続される。切換弁54の本体部57には、前方斜め上方に突出するねじ体57aが埋設されている。
図5に示すように、ラムダクト34は、その幅方向中心線Xが自動二輪車の幅方向中心線Cに一致するように配置されている。アキュームレータタンク52は、車体中心線Cよりも一側方に、この実施形態では、右側に偏位して配置されている。切換弁54はアキュームレータタンク52の左側、すなわちアキュームレータタンク52が偏位している一側方とは反対側の他側方に配置され、平面視でラムダクト34よりも外側に配置されている。切換弁54は、図4の配管P2の外径の長さよりも大きくラムダクト34から離れているのが好ましい。切換弁54とアキュームレータタンク52とを接続する配管P2は、アキュームレータタンク52の左側の端面52a、すなわち切換弁54側の面に接続されている。上述のように、切換弁54をラムダクト34から離して配置することで、配管P2の曲率半径を大きくして切換弁54とアキュームレータタンク52とを接続することができる。同様に、切換弁54を、配管P2の外径の長さよりも大きくラムダクト34から上方に離すのが好ましい。
ラムダクト34は樹脂製の成形品であり、ダクト中心線Xを割り面とする2つ割りの部材を、図3に示すボルトのような連結部材B1で連結して一体化している。ラムダクト34の上部の幅方向中央部には、ダクト中心線Xを直径に含む、図6に示す円形の貫通孔60が形成されており、この貫通孔60にフラップ操作機構50のロッドガイド筒50aが挿通されている。ラムダクト34の上部における、貫通孔60の後方に図5に示す3つのメータホルダ取付部62が一体形成されている。各メータホルダ取付部62にはインサートナット62aが埋設されている。メータホルダ取付部62の数は3つに限定されない。
図7に示すメータホルダ56の下壁56aはラムダクト34の上面に接し、下壁56aにおけるインサートナット62aに対応する位置に、ボルト挿通孔64が形成されている。メータホルダ56の下壁56aの後部の右寄りにタンク取付部65が一体形成され、タンク取付部65にはインサートナット65aが埋設されている。メータホルダ56の下壁56aの前部に、フラップ操作機構50の後部の形状に合致した凹部67が形成されている。
図3に示すメータホルダ56の後壁56bはメータ9の取付面を形成し、ライダーがメータ9を見易いように前方に傾斜している。メータホルダ56の後壁56bには、メータ9が装着されるメータ開口66とメータを支持する支持片71が設けられている。
図7に示すメータホルダ56の左右両側壁56c、56dに、それぞれ側方に延出するミラー取付部70L,70Rが一体形成されている。図8に示すように、メータホルダ56の左側壁56cと左側のミラー取付部70Lとの隅部に切換弁取付片72が設けられている。切換弁取付片72は、主面が前方斜め上方を向く平板状であり、主面に直交して前方斜め上方を向く取付孔72aが形成されている。
図3に示すように、メータホルダ56の前部には、アキュームレータタンク52の脱落を防止するガード69が一体形成されている。ガード69はなくてもよい。この実施形態では、メータホルダ56は樹脂製の成形品であるが、メータホルダ56の材質はこれに限定されず、たとえば、アルミニウムのような金属製であってもよい。
つぎに、フラップ操作機構50、アキュームレータタンク52および切換弁54の組立方法について説明する。まず、図4のアキュームレータタンク52のボルト挿通孔53aに、ボルトのような締結部材(図示せず)を挿通し、図7のメータホルダ56のタンク取付部65のインサートナット65aにねじ込むことで、図3のアキュームレータタンク52をメータホルダ56に支持する。さらに、図8の切換弁54に設けられたねじ体57aを、下方からメータホルダ56の取付孔72aに挿通してナット(図示せず)で締め上げることで切換弁54をメータホルダ56に支持する。
つづいて、図3のメータホルダ56の後面56bのメータ開口66にメータ9を装着して、ボルト(図示せず)で、メータホルダ56にメータ9を取り付ける。これにより、アキュームレータタンク52、切換弁54およびメータ9がユニット化される。
つぎに、図6のフラップ操作機構50のロッドガイド筒部50aをラムダクト34の上部の貫通孔60に装着する。さらに、図3のメータホルダ56のボルト挿通孔64にボルトのような締結部材74を挿通し、ラムダクト34上部のメータホルダ取付部62に設けられたインサートナット62aにねじ込むことで、ラムダクト34にメータホルダ56が支持される。ラムダクト34はボルトB2によってヘッドパイプ4に取り付けられている。これにより、ラップ操作機構50、アキュームレータタンク52、切換弁54およびメータ9がラムダクト34を介して車体に取り付けられる。
つぎに、フラップ操作機構50、アキュームレータタンク52および切換弁54の動作について説明する。エンジンが停止している状態では、図9の切換弁54の弁体55は実線STで示す位置にあって配管P2を閉止している。フラップ操作機構50のダイヤフラム50bで仕切られた作動室50cが大気側に開放されて、ダイヤフラム50bが偏平な形状を保ち、フラップ46は実線で示す開状態となっている。エンジン停止中も、配管P2が閉止されているので、アキュームレータタンク52の負圧は維持されている。
つづいて、イグニッションスイッチがオンされると、操作確認のためECU75からの指令により切換弁54の弁体55が二点鎖線で示すOPの位置に切り換わり、配管P2を開放する。これにより、フラップ操作機構50の作動室50cが配管P2を介してアキュームレータタンク52に連通して負圧になる。その結果、ダイヤフラム50bが破線で示すように、作動室50c側へ湾曲して、連結ロッド48を上方へ移動させ、フラップ46を支軸45を中心に上方へ回動させて、破線で示す閉状態とする。これにより、下側通路44のみから吸入空気Aが導入される。この間、エンジン吸気通路39は負圧であるから、アキュームレータタンク52も負圧の状態が維持される。
エンジンEが増速し、一定回転数以上になると、ECU75からの指令により切換弁54の弁体55が実線で示すSTの位置に切り換わり、フラップ操作機構50の作動室50cが大気に開放される。その結果、フラップ46は実線で示す開状態となり、上側通路42と下側通路44の両方から吸入空気Aが導入される。エンジンEが減速し、一定回転数未満になると、ECU75からの指令により切換弁54の弁体55が破線で示すOPの位置に切り換わり、ダイヤフラム50bが作動室50c側へ湾曲して、フラップ46を破線で示す閉状態とする。ここで、切換弁54はエンジンEが一定回転数以上になると、空気通路の面積を大きくするように動作すればよく、本実施形態の切換動作に限定されない。エンジンEが停止してイグニッションをオフにすると、弁体55はSTの位置(大気側)に切り換えられる。
このように、一般に、イグニッションがオン時に操作確認のため一定時間、切換弁54が大気側からアキュームレータタンク52側に切り換わり、イグニッションがオフ時に切換弁54がアキュームレータタンク52側から大気側に切り換わるようになっている。しかしながら、この場合、イグニッションをオンにしてエンジンEを始動せずにイグニッションをオフにすると、アキュームレータタンク52の負圧が低下し、上記オンーオフを繰り返すと、アキュームレータタンク52が大気圧に達してしまうことがある。このようなアキュームレータタンク52が大気圧の状態でエンジンEを始動させると、初動時にフラップ46が動作しないから、フラップ動作音がする場合としない場合が混在して運転者が違和感を感じることがある。
これに対しては、例えば、基本的にイグニッションのオンーオフではなく、エンジンEの回転数によって切換弁54を切り換えるようにしてもよい。この場合、アキュームレータタンク52内の負圧が常時維持される。その結果、エンジン始動時に常にフラップが動作することになり、上述のような違和感が解消される。
上記構成において、図3のアキュームレータタンク52が、エンジンE(図1)付近ではなく、カウリング17の内側でラムダクト34の上方に配置されているので、エンジン付近のスペースに余裕ができてエンジンE付近のレイアウト設計が容易になる。また、カウリング17の内側でラムダクト34の上方はスペースに余裕があるので、アキュームレータタンク52の取付性およびメンテナンス性が向上する。さらに、アキュームレータタンク52をエンジンEから離れた位置に配置したので、アキュームレータタンク52がエンジンEの高温に晒されることもなくなる。
また、アキュームレータタンク52が、メータ9の背面の空間に配置されているので、エンジンE付近のレイアウト設計の自由度が高まり、アキュームレータタンク52の取付性およびメンテナンス性が一層向上する。
さらに、図5に示すアキュームレータタンク52が、車幅中心線Cよりも一側方、具体的には右側に偏位して配置されているので、アキュームレータタンク52を偏位させることによって確保されたスペースに、メータ9用のケーブルを配線できる。
また、図4の切換弁54がアキュームレータタンク52の近傍に配置されているので、切換弁54からフラップ操作機構50までの配管の長さが短くて済み、その結果、切換弁54が大気側からアキュームレータタンク52側に切り換わった際に、図9に示すダイヤフラム50の作動室50cを迅速に負圧にして、フラップ46を作動することができる。さらに、切換弁54をエンジンEから離して配置することで、切換弁54が高温にさらされることがなくなり、動作が安定する。
また、切換弁54は、図4のアキュームレータタンク52の側方に配置され、切換弁54とアキュームレータタンク52とを接続する配管P2が、アキュームレータタンク52における切換弁54側の端面52aに接続されているので、アキュームレータタンク52から切換弁54までの配管を短くすることができる。さらに、アキュームレータタンク52から切換弁54までの配管をラムダクト34の側面に沿って配置することができ、その結果、配管の曲率半径を大きくすることができて配管の敷設が容易になる。
また、図8のアキュームレータタンク52と切換弁54がメータホルダ56に支持されているから、取付部材が共有されて部品点数を抑えることができる。さらに、アキュームレータタンク52と切換弁54を同じ部材に支持することで、両者52,54の取付誤差が抑えられ、両者間の配管の設置も容易になる。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。たとえば、本発明は、自動二輪車にされるものではなく、三輪バギー、ATVなどの鞍乗型車両にも適用できる。また、本実施形態では、エンジンの回転数に応じて空気通路35の通路面積を調節していたが、エンジンの回転数以外のパラメータを用いることもできる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
9 メータ
17 カウリング
30 空気取入口
34 ラムダクト
35 空気通路
46 フラップ
50 フラップ操作機構
52 アキュームレータタンク
54 切換弁
56 メータホルダ
A 吸入空気(走行風)
E エンジン

Claims (7)

  1. 前後方向に延びるメインフレームの中央下部に取り付けられたエンジンを有する鞍乗型車両である乗物の吸気構造であって、
    前記メインフレームの前方に配置されて、前方から前記エンジンへの吸入空気を取り込む空気通路の一部を形成するラムダクトと、
    乗物の前部を覆い、前記ラムダクトに前記吸入空気を導入する空気取入口が形成されたカウリングと、
    前記ラムダクトの内部に取り付けられて、前記空気通路の通路面積を調節するフラップと、
    前記エンジンの後方に配置された吸気通路に接続されて、前記フラップを駆動するための動力となる圧力を貯えるアキュームレータタンクと、
    前記ラムダクトの上部に装着されて、前記アキュームレータタンクの前記圧力を動力源としてフラップを駆動するフラップ操作機構とを備え、
    前記アキュームレータタンクが前記カウリングの内側で、前記ラムダクトの上方に配置されている乗物の吸気構造。
  2. 請求項1において、さらに、前記ラムダクトの上部に固定され、乗物の状態を示すメータを備え、
    前記アキュームレータタンクが前記メータの背面に配置され、
    前記アキュームレータタンクは、乗物の幅方向の中心よりも一側方に偏位して配置され、
    前記アキュームレータタンクの他側方に、前記メータ用のケーブルが配線されている乗物の吸気構造。
  3. 請求項2において、前記アキュームレータタンクは、前記メータを支持するメータホルダに支持されている乗物の吸気構造。
  4. 請求項3において、さらに、前記フラップ操作機構に導く圧力を前記アキュームレータタンクに貯えられる圧力と大気圧とで切り換える切換弁を備え、
    前記切換弁が前記アキュームレータタンクの近傍に配置され、
    前記切換弁が、前記メータホルダに支持されている乗物の吸気構造。
  5. 請求項4において、前記切換弁と前記アキュームレータタンクとが配管により接続され、前記配管に接続される前記アキュームレータタンクの接続口が前記切換弁側の面に設けられ、
    前記切換弁は、前記アキュームレータタンクが偏位している一側方とは反対側の他側方に偏位している乗物の吸気構造。
  6. 請求項5において、前記切換弁は平面視で前記ラムダクトよりも外側に配置されている乗物の吸気構造。
  7. 請求項1から6のいずれか一項において、さらに、前記カウリングに装着された左右一対のヘッドランプを備え、
    前記ラムダクトおよび前記アキュームレータタンクが、前記左右一対のヘッドランプの間に配置されている乗物の吸気構造。
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