JP5503379B2 - 繊維強化ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
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Description
(2)ポリアミド樹脂(a)、セピオライト(b)、およびシランカップリング剤(d)の質量比率が、(d)/(a)<0.05、かつ(d)/(b)≧0.01を満たすことを特徴とする(1)に記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
(3)セピオライト(b)、繊維状強化材(c)の質量比率が、(b)/(c)>0.1であることを特徴とする(1)または(2)に記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
(4)繊維状強化材(c)がガラス繊維である(1)〜(3)いずれかに記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
(5)シランカップリング剤(d)がアミノ基含有アルコキシシラン化合物である(1)〜(4)いずれかに記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
(6)(1)〜(5)いずれかに記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物を成形してなる成形品。
曲げ強度,曲げ弾性率等の機械特性が低下する。また、セピオライト(b)に対するシランカップリング剤(d)の質量比が0.01未満であると、ポリアミド樹脂(a)とセピオライト(b)間の結合力が小さくなり、引張強度,曲げ強度,曲げ弾性率等の機械特性の向上効果が小さくなる。
(1)ポリアミド樹脂
・ポリアミド6(ユニチカ社製A1030BRL; 相対粘度2.6)
(2)セピオライト
・セピオライト(楠本化成社製PANGEL−HV;長さ:0.2〜2μm、幅:0.1〜0.3μm,厚さ:0.05〜0.1μm、表面積:320m2/g、総気孔度:0.70cm2/g)
(3)膨潤性層状珪酸塩
・合成フッ素雲母(コープケミカル社製ME−100)
(4)ガラス繊維
・オーウェンスコーニングジャパン製JAFT692、繊径9μm
(5)シランカップリング剤
・N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業製 KBM−603)
(1)引張強度
ASTM−D−638に記載の方法に準じて測定した。
(2)曲げ強度および曲げ弾性率
ASTM−D−790に記載の方法に準じて測定した。
(3)アイゾット衝撃強度
ASTM −D−256に記載の方法に準じて測定した。
(4)成形品の表面外観
上記(1)引張強度測定で用いた成形品を目視で観察し、表面外観を評価した。
○ : 凹凸がなく、成形品表面が平滑である。
× : 成形品表面に凹凸が認められる。
ポリアミド樹脂66質量部とセピオライト4質量部をドライブレンドし二軸押出機(東芝機械製:TEM26SS、スクリュ径26mm)の主ホッパーに供給した。また、別供給により主ホッパーよりシランカップリング剤を液状添加し、280℃で溶融した。途中サイドフィーダーよりガラス繊維30質量部を供給し、十分に溶融混練させ、ストランド状に押出して冷却固化した後、ペレット状に切断し繊維強化樹脂組成物を得た。 ここで、シランカップリング剤の配合は、ポリアミド樹脂、セピオライト、ガラス繊維の合計100質量部に対し、0.5質量部とした。 得られた繊維強化樹脂組成物を十分に乾燥した後、射出成形機(東芝機械製:EC−100型)を用いてシリンダ温度260℃、金型温度100℃、射出時間20秒、冷却時間10秒で射出成形し評価用の成形品を得た。得られた成形品を用いて各評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に記載のポリアミド樹脂、セピオライト、繊維状強化材の配合とした以外は、実施例1と同様の操作を行って、繊維強化ポリアミド樹脂組成物の作製を行い、得られた成形品を用いて各評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に記載のポリアミド樹脂、セピオライト、繊維状強化材の配合とした以外は、実施例1と同様の操作で、繊維強化ポリアミド樹脂組成物の作製を行い、得られた成形品を用いて各評価を行なった。その結果を表1に示す。なお、比較例5では、セピオライトに代えて膨潤性層状珪酸塩を用いた。
ポリアミド樹脂29質量部、セピオライト1質量部、ガラス繊維70質量部として、実施例1と同様の操作で、溶融混練を行った。しかし、ガラス繊維の配合が過多であったため、溶融混練時の操業性が低下し、樹脂ペレットが得られなかった。
ポリアミド樹脂35質量部、セピオライト55質量部、ガラス繊維10質量部として、実施例1と同様の操作で、溶融混練を行った。しかし、セピオライトの配合が過多であったため、溶融混練時の操業性が低下し、樹脂ペレットが得られなかった。
セピオライト、シランカップリング剤を配合しなかったために、実施例1に比べて引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率は低く、また、表面外観が悪かった。
シランカップリング剤を添加しなかったために、実施例1に比べて引張強度、曲げ強度は低かった。
ポリアミド樹脂に対するシランカップリング剤の配合が過多であったため、実施例1に比べて引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率は低かった。
ポリアミド樹脂とシランカップリング剤に対し、セピオライトの配合を行わなかったため、実施例1に比べて引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率は低かった。
セピオライトに替えて、合成フッ素雲母の配合を行ったために、ガラス繊維30質量部の配合は行ったものの、実施例1に比べて引張強度、曲げ強度は低かった。
セピオライトとシランカップリング剤を添加しなかったために、引張強度、曲げ強度は低かった。
セピオライトとシランカップリング剤を添加しなかったために、実施例4〜7に比べて曲げ弾性率は低く、表面外観が悪かった。
シランカップリング剤を添加しなかったために、実施例6〜7に比べて引張強度、曲げ強度は低かった。
ポリアミド樹脂の配合が過多で、ガラス繊維の配合が過少であったため、引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率は低かった。
Claims (6)
- ポリアミド樹脂(a)40〜90質量部、セピオライト(b)1〜50質量部、および繊維状強化材(c)10〜60質量部の合計100質量部と、シランカップリング剤(d)0.1〜5質量部を含有し、前記(a)〜(d)の各成分を溶融混練してなる繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
- ポリアミド樹脂(a)、セピオライト(b)、およびシランカップリング剤(d)の質量比率が、(d)/(a)<0.05、かつ(d)/(b)≧0.01を満たすことを特徴とする請求項1に記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
- セピオライト(b)、繊維状強化材(c)の質量比率が、(b)/(c)>0.1であることを特徴とする請求項1または2に記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
- 繊維状強化材(c)がガラス繊維である請求項1〜3いずれかに記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
- シランカップリング剤(d)がアミノ基含有アルコキシシラン化合物である請求項1〜4いずれかに記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
- 請求項1〜5いずれかに記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物を成形してなる成形品。
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