JP5495356B2 - 物理量センサ - Google Patents

物理量センサ Download PDF

Info

Publication number
JP5495356B2
JP5495356B2 JP2007519037A JP2007519037A JP5495356B2 JP 5495356 B2 JP5495356 B2 JP 5495356B2 JP 2007519037 A JP2007519037 A JP 2007519037A JP 2007519037 A JP2007519037 A JP 2007519037A JP 5495356 B2 JP5495356 B2 JP 5495356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power supply
supply voltage
pulse
physical quantity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007519037A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006129712A1 (ja
Inventor
洋一 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Holdings Co Ltd, Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Holdings Co Ltd
Priority to JP2007519037A priority Critical patent/JP5495356B2/ja
Publication of JPWO2006129712A1 publication Critical patent/JPWO2006129712A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5495356B2 publication Critical patent/JP5495356B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P15/097Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values by vibratory elements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D3/00Indicating or recording apparatus with provision for the special purposes referred to in the subgroups
    • G01D3/02Indicating or recording apparatus with provision for the special purposes referred to in the subgroups with provision for altering or correcting the law of variation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Technology Law (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明は、物理量センサに関し、特に物理量センサの出力レベル変換回路の構成に関する。
現在では、さまざまな種類の物理量センサが利用されている。その中で特に、振動ジャイロに代表される角速度センサのセンサ出力の補正については多くの提案がなされている。
特許文献1に示した従来技術においては、物理量センサの検出感度が、物理量センサの動作する電源電圧の変化に対して比例して変化させるための手法が提案されている。この手法は例えばレシオメトリックとして知られている。図14、図15はレシオメトリックの概略構成を説明するための図である。レシオメトリックでは、センサ110およびA/D変換器120は共通の電源電圧Vrefの供給を受ける。図15(a)〜(d)と図15(d)〜(f)は、センサ110あるいはA/D変換器120のいずれか一方のみについて電源電圧Vrefに対応させた場合を示している。
図15(a)〜(c)は、センサ110のみが電源電圧Vrefに対応する例であり、センサ110の出力(図15(a))は電源電圧Vrefの変動(ここでは低下)によって低下する。このセンサ110の出力をA/D変換器120で信号出力を行う場合、A/D変換器120は電源電圧Vrefの変動に対応していないため、A/D変換後のディジタル値に相違が生じることになる(図15(b)、(c))。
また、図15(d)〜(f)は、A/D変換器120のみが電源電圧Vrefに対応する例であり、センサ110の出力(図15(d))は電源電圧Vrefの変動に依存しない。このセンサ110の出力をA/D変換器120で信号出力を行う場合、A/D変換器120は電源電圧Vrefの変動に対応しているため、A/D変換後のディジタル値に相違が生じることになる(図15(e)、(f))。
これに対して、図15(g)〜(i)は、センサ110およびA/D変換器120が共に電源電圧Vrefに対応する例であり、センサ110の出力(図15(d))は電源電圧Vrefの変動(ここでは低下)によって低下する。このセンサ110の出力をA/D変換器120で信号出力を行う場合、A/D変換器120も電源電圧Vrefの変動に対応しているため、A/D変換後のディジタル値に相違は生じないことになる(図15(h)、(i))。
図16に示す従来の物理量センサにおいては、検波回路2によって検波したセンサ素子1の出力信号を、さらに増幅回路6によって増幅出力する構成となっている。
増幅回路6としては、MOS素子7を入力抵抗とし、抵抗素子8を帰還抵抗とした、オペアンプ4による反転増幅回路を用いている。このMOS素子7のゲート電圧を、物理量センサの電源電圧に応じて変化する電圧でバイアスすることで、物理量センサの検出感度が調整可能になっており、特に電源電圧の変化に対して物理量センサの検出感度が比例して変化するようになっている。
特開2004−53396号公報(第4〜6頁、第1図)
しかしながら、MOS素子7による抵抗成分には一般的に非線形性があり、入力電圧が極めて小さい場合でしか線形抵抗素子として動作しないことが知られている。したがって、この増幅回路6への入力信号の振幅が大きい場合には、すなわちセンサ素子1からの出力信号が大きい信号範囲と小さい信号範囲とでは、増幅回路6の増幅率が異なってしまい、物理量センサの検出感度のリニアリティ(直線性)が得られないため、その結果、レシオメトリック特性が良好とならないという問題があった。
また、センサ素子の特性や、物理量センサに求められる出力特性によっては、電源電圧と検出感度との間に直線性の他に、所望の関係が求められる場合がある。しかしながら、上記したMOS素子7を用いた増幅回路では、増幅率はMOS素子の特性に依存するため、所望の感度特性を得ることができない。
本発明は上記の問題点を改善し、物理量センサの検出感度の良好なレシオメトリック特性を得ることを目的とする。
また、従来技術に比べ、高いリニアリティを有し検出感度が高精度な物理量センサを提供することを目的とする。
また、物理量センサにおいて、所望の特性の検出感度を得ることを目的とする。
本発明の物理量センサは、電源電圧に基づいてパルス変調信号を生成し、このパルス変調信号によって増幅回路の増幅率を可変とするものであり、パルス変調信号を用いることによって、高いリニアリティを有し、高精度の検出感度を得ることができる。また、パルス変調信号を用いることによって、所望の特性の検出感度を得ることができる。
パルス変調は、パルスの幅を変調するパルス幅変調、あるいはパルスの周期を変調するパルス周期変調とすることができる。パルス幅変調は、パルスが出力される時間幅とパルスが出力されない時間幅の比率のデユーティー比で表すこともできる。
パルス変調の変調量を定めるパルス幅あるいはパルス周期と電源電圧との関係は任意に定めることができるため、電源電圧と増幅回路で得られる出力信号との間の関係は、このパルス変調に変調関係に基づいて、直線性の関係に限らず所定の関数関係で任意に定めることができる。
また、増幅回路は、スイッチの開閉制御によって増幅率を変えることができる構成を備え、このスイッチの開閉制御をパルス変調信号によって行うことで、パルス変調により増幅率を変えることができる。
したがって、電源電圧と増幅回路で得られる出力信号との間の関係は、このパルス変調に変調関係に基づいて任意に定めることができ、電源電圧と感度特性との関係を直線性良く設定する他、所定の関係に設定することができる。
本発明の物理量センサは、外部から印加された物理量を電気信号に変換して検出信号を出力するセンサ回路と、このセンサ回路からの検出信号を所定の信号に調整する調整回路とを備える。
さらに、本発明の調整回路は、この調整回路を駆動する電源電圧に基づいてパルス変調信号を生成するパルス生成回路と、センサ回路からの検出信号を、パルス変調信号により増幅率を可変として増幅する増幅回路を有し、増幅回路から出力される出力信号の検出感度を電源電圧に応じて可変とする。また、電源電圧に対するパルス幅やパルス周波数は、線形関数に限らず所定の関数で定めることができる。所定関数を線形関数とする場合には、パルス生成回路は電源電圧に比例したパルス幅又はパルス周波数のパルス変調信号を生成する。
パルス生成回路は、電源電圧に基づくパルス変調によって、所定の関数で定められたパルス幅又はパルス周波数に変調してパルス変調信号を生成する。パルス変調は、増幅しようとする検出信号の振幅に依存することなく行うことができるため、高いリニアリティで高精度の検出感度を得ることができる他、所望の特性の検出感度を得ることができる。
また、増幅回路の一構成は、入力抵抗回路と帰還抵抗回路の抵抗値比によって増幅率が定まる反転増幅器で構成することができる。この反転増幅器において、入力抵抗回路と帰還抵抗回路の少なくとも一方の抵抗回路は、パルス変調信号によって抵抗値を可変とする可変抵抗回路であり、増幅回路は前記可変抵抗回路の抵抗値をパルス変調信号により可変とすることによって増幅率を可変とする。
この可変抵抗回路は、スイッチトキャパシタ回路で構成することができる。スイッチトキャパシタ回路は、コンデンサに対するスイッチの切り替えをパルス変調信号で行うことにより等価抵抗を可変とする。
また、可変抵抗回路は、抵抗とスイッチとで構成することができる。このスイッチをパルス変調信号で断続することにより等価抵抗を可変とする。
また、さらに、可変抵抗回路は、2つのスイッチをコンデンサを挟んで接続し、この2つのスイッチを切り替えることによってコンデンサに対する充放電を行い、スイッチの切り替えをパルス変調信号のパルス幅やデューティー比に基づいて行うことにより等価抵抗を可変とする。
また、他の構成の増幅回路は、2つの電圧−電流変換回路をスイッチを挟んで接続するゲイン調整回路とすることができる。このゲイン調整回路は、パルス変調信号によるスイッチを開閉する。スイッチの開閉状態をパルス変調信号に基づいて変えることによって、ゲイン調整回路の伝達関数が変化する。ゲイン調整回路の増幅率は、ゲイン調整回路の伝達関数に依存するため、パルス変調信号によって伝達関数を可変とすることで増幅率を可変とする。
パルス変調信号を生成するパルス生成回路は、例えば、振幅が一定の三角波を所定のしきい値と比較し、このしきい値に対する大あるいは小の期間でパルスを生成する構成とすることができ、このしきい値として電源電圧を用いることができる。
また、本発明の物理量センサは、上記目的を達成するために、以下のような構造を採用することができる。
外部から印加された物理量を電気信号に変換するセンサ素子と、このセンサ素子の出力信号を増幅および検波する検波回路と、電源を印加することにより検波回路からの出力信号を所定の信号に調整する調整回路とを有する物理量センサにおいて、前記調整回路は、コンデンサの接続状態を切り替えることで電荷の移動を行うスイッチトキャパシタ回路を備えた増幅回路とクロック信号を発生するクロック生成回路とを有する。クロック生成回路を電源電圧に応じて制御し、このクロック生成回路で生成されるクロック信号により増幅器から出力される出力信号の検出感度を、電源電圧に応じて可変とする。
この構成により、調整回路に備えた増幅回路からの出力をリニアリティ特性の高いセンサ出力にできるので、その結果、センサ検出感度が高精度な物理量センサを実現できる。
また、調整回路は、クロック信号を発生するクロック生成回路を備え、スイッチトキャパシタ回路は、クロック信号によってコンデンサの接続状態を切り換える。この構成により、スイッチトキャパシタ回路の切り換えを行う為のクロック信号を生成するクロック生成回路を専用に設け、スイッチトキャパシタ回路を高精度に駆動することができる。ここで、クロック信号は、所定のパルス幅や所定のデューティー比、又は所定のパルス周波数を持つ周期信号であり、本発明の物理量センサでは、このパルス幅やデューティー比、あるいは周波数を電源電圧に応じて可変とするものである。
また、クロック生成回路を電源の電圧に応じて制御する。クロック生成回路で生成されるクロック信号によって増幅回路を制御することにより、増幅回路から出力される出力信号を電源の電圧に比例させる。この構成により、物理量センサの検出感度が電源の電圧に比例する、いわゆるレシオメトリック特性を実現できる。
また、クロック生成回路は、発振信号を出力する発振回路と、この発振回路の出力信号を所定の分周比に調整し出力する制御回路とを備えた構成とする。この構成により、クロック信号の平均周波数を高精度に調整することが可能となり、これによりセンサ素子の製造誤差に起因する物理量センサの検出感度誤差を容易に調整できる。
また、クロック生成回路は発振回路を有する。この発振回路は、電源の電圧入力に応じて出力信号の周波数が変化する電圧制御発振回路で構成する。この構成により、物理量センサの検出感度が電源の電圧に比例する、いわゆるレシオメトリック出力を、温度特性も含め容易にかつ高い精度で実現することが可能となる。
また、クロック生成回路はコンデンサを備えた発振回路を有する。この発振回路のコンデンサは、増幅回路に設けたコンデンサと同一構造である。この構成により、容量比を一定にできるので、増幅回路の増幅率の高精度化が実現できる。
また、クロック生成回路は抵抗素子を備えた発振回路を有する。発振回路の抵抗素子は、増幅回路に設けた抵抗素子と同一構造とすることができる。この構成により、抵抗比を一定にできるので、増幅回路の増幅率の高精度化が実現できる。
本発明の物理量センサは、外部から印加された物理量を電気信号に変換するセンサ素子と、このセンサ素子を駆動する駆動回路と、前記センサ素子の出力信号を増幅および検波する検波回路と、電源を印加することにより前記検波回路からの出力信号を所定の信号に調整する調整回路とを有する物理量センサである。駆動回路は、センサ素子の駆動条件の基準となる一定電圧を出力する定電圧回路を有する。また、調整回路は、コンデンサの接続状態を切り替えることで電荷の移動を行うスイッチトキャパシタ回路を備えた増幅回路と、クロック信号を発生するクロック生成回路とを有する。クロック生成回路を電源の電圧に応じて制御し、クロック生成回路で生成されるクロック信号によって増幅回路から出力される出力信号の検出感度を電源の電圧に応じて可変とする。
この構成により、駆動回路がセンサ素子を電源電圧の変化に依存せず安定に駆動することができ、更に、増幅回路からの出力をリニアリティ特性の高いセンサ出力にできると共に電源電圧に比例するレシオメトリック特性を実現できる。その結果、センサ検出感度が高精度な物理量センサを提供できる。本発明の物理量センサは、外部から印加された物理量を電気信号に変換するセンサ素子と、該センサ素子の出力信号を増幅および検波する検波手段と、該検波手段の出力信号を所定の信号に調整し出力する調整手段とからなる物理量センサであって、前記調整手段は、発振回路を備えたクロック生成手段と、前記クロック生成手段のクロック信号によって増幅動作を行う増幅手段とを備え、前記検波手段の出力をレベル変換して出力することを特徴とする。
本発明によれば、調整回路に備えた増幅回路からの出力をリニアリティ特性の高いセンサ出力とすることができるので、センサ検出感度が高精度な物理量センサを提供することが可能となる。
本発明の物理量センサの全体構成を示すブロック図である。 パルス生成回路によるパルス変調信号の一例を示す図である。 電源の電源電圧Vrefと増幅回路の出力との間の関係を説明するための図である。 本発明の物理量センサの一実施形態の全体構成を示すブロック図である。 本発明の物理量センサの他の実施形態の全体構成を示すブロック図である。 本発明の物理量センサの増幅回路の構成を示す回路図である。 本発明の物理量センサのクロック生成回路の構成を示す回路図である。 本発明の物理量センサの増幅回路の別の構成を示す回路図である。 本発明の物理量センサの増幅回路の別の構成を示す回路図である。 2つのスイッチ機構の構成例を示す図である。 増幅率可変回路の概略構成を示す図である。 パルス変調回路の構成例を説明する構成図である。 パルス変調回路の構成例を説明する信号図である。 レシオメトリックの概略構成を説明するための図である。 レシオメトリックの概略構成を説明するための図である。 従来の物理量センサを説明するための図である。
符号の説明
10 センサ素子
11 駆動部
12 検出部
20 検波回路
30 パルス生成回路
30A クロック生成回路
30a 三角波生成器
30b 比較器
30c 抵抗器
40 発振回路
41、42、43 インバータ
44 発振容量
45 定電圧回路
46 バイアス電圧生成回路
47 基準抵抗
48 比較器
49 電流制御素子
50 制御回路
60,60A,60B 増幅回路
60a 増幅率可変回路
61 スイッチトキャパシタ回路
61a スイッチ
61b コンデンサ
62 可変抵抗器
62a スイッチ
62b、62b 抵抗
63 伝達ゲート
63a スイッチ
63b、63c TOC
63d コンデンサ
64、65、66 スイッチ
67 フィルタコンデンサ
68 帰還抵抗
69 オペアンプ
70 中点電圧生成回路
80 駆動回路
100 調整回路
110 センサ回路
120 A/D変換回路
200 電源
S1 センサ素子出力
S2 検波出力
S3 クロック信号
S4 発振出力
S5 ディジタル入力
S6 センサ出力
Vdd 電源電圧
Vm 中点電圧
Vr バイアス電圧
Vreg 定電圧
Vref 電源電圧
[物理量センサの概略構成の説明:図1〜図3]
以下図面1〜図3を用いて本発明の物理量センサとその周辺構成を説明する。図1は本発明の物理量センサの全体構成を示すブロック図である。
図1において、物理量センサ1は、物理量に応じた信号を出力するセンサ回路110と、センサ回路110の出力信号に対して増幅等の信号処理を施す調整回路100とを備える。この物理量センサ1には、電源200とA/D変換器120が接続されている。A/D変換回路120は、調整回路100で処理したアナログ信号を受けてディジタル信号に変換する。センサ回路110と調整回路100とA/D変換回路120とは、電源200から電源電圧Vrefの供給を受け、A/D変換回路120は電源電圧Vrefに基づいてA/D変換を行う。
調整回路100は、パルス生成回路30と増幅回路60を備え、電源200により駆動される。増幅回路60は増幅率可変回路60aを備える。パルス生成回路30は、電源電圧に応じてパルス幅やパルス周波数を変調したパルス変調信号を生成する。なお、パルス幅はパルスのオンとオフの時間幅の比率であるデューティー比により定めることができる。増幅率可変回路60aは、パルス生成回路30で生成したパルス変調信号に基づいて増幅回路60の増幅率を可変とする。なお、図1に示す実施形態では、センサ回路110と調整回路100とが同一の電源で駆動する例を示しているが、本発明はこれに限らずそれぞれ別々の電源によって駆動してもよい。
図2は、パルス生成回路30によるパルス変調信号の一例を示している。図2(a)は、電源電圧Vrefの電圧値に応じてパルス幅を変調するPWM(pulse width modulation)の例であり、電源電圧Vrefの電圧値に応じたデューティー比(例えば、Ton/T)が設定される。なお、T=Ton+Toffとしている。
また、図2(b)は、電源電圧Vrefの電圧値に応じてパルス周波数を変調するPFM(pulse frequency modulation)の例であり、例えば、電源電圧Vrefの電圧値に応じて、所定周期間隔Tの間に発生するパルスの個数が設定される。
上記した構成によれば、電源電圧Vrefに基づいてパルス幅やパルス周波数を変調したパルス変調信号を生成し、生成したパルス変調信号に基づいて増幅率を可変とすることによって、センサ出力を電源電圧Vrefに基づいて増幅することができる。このように、本発明の調整回路100は、電源電圧Vrefの変動に応じた増幅率の変更を行うことによって、センサ回路110のセンサ出力に対して、電源電圧に比例するレシオメトリック特性を持たせることができる。
なお、ここで、調整回路100における電源200の電源電圧Vrefと増幅回路60の出力との間の関係は、直線性を持たせる他に、任意の特性とすることができる。この電源電圧Vrefと出力との間の関係は、パルス生成回路30によるパルス変調特性で定めることができ、電源電圧Vrefとパルス幅やパルス周波数との対向関係を、変換関数や変換テーブルの形態で予めROM等の記録媒体に記憶させておくことができる。パルス生成回路30は、変換関数に入力した電源電圧Vrefの値を入力することで取得する他、変換テーブルを用いて電源電圧Vrefの値に対応するパルス変調信号を得ることができる。
図3(a)は、電源の電源電圧Vrefと増幅回路の出力との間に直線性を持たせる例であり、ある入力電圧Vinにおいて、電源の準電圧Vrefの変動に対して、増幅回路は直線性を有して出力する。図3(b),(c)は、電源の電源電圧Vrefと増幅回路の出力との間に所定の関数関係を持たせる例であり、ある入力電圧Vinにおいて、電源の準電圧Vrefの変動に対して、増幅回路は所定の関数関係を有して出力する。
なお、この電源の電源電圧Vrefと増幅回路の出力との間の関係は増幅回路60の特性にも依存するため、パルス生成回路30は、この増幅回路60の特性を考慮して、所望の特性が得られるように所定の関数関係を設定する。例えば、電源の電源電圧Vrefと増幅回路の出力との間に直線性を持たせる場合に、増幅回路60が非直線性を有しているときには、パルス生成回路30はこの非直線性を相殺するようなパルス変調を行う。
[物理量センサの一実施形態の説明:図4〜図6]
次に、図4面〜図6を用いて本発明の物理量センサの一実施形態を説明する。図4は本発明の物理量センサの一実施形態の全体構成を示すブロック図である。
[全体の構成説明:図4]
まず、図4を用いて本発明の物理量センサの実施形態の全体構成について説明する。なお、ここでは、前記図1で示した構成図において、センサ回路110と調整回路100について示している。
図4において、10はセンサ素子であり、駆動部11と検出部12とを有する。符号20は検出部11からのセンサ素子出力S1を増幅及び検波する検波回路である。また、駆動部11は駆動回路80によって駆動される。ここで、センサ回路110は、これらのセンサ素子10、検波回路20、駆動回路80によって構成することができるが、検波回路20や駆動回路80はセンサ回路110と別構成とすることもできる。例えば、検波回路20は調整回路100内に組み込む構成としてもよく、また、駆動回路80は中点電圧生成回路70等とともに、電圧に関連する回路構成に組み込んでも良い。
また、符号、100は調整回路であり、増幅回路60とクロック生成回路30Aとを備えている。クロック生成回路30Aは、発振回路40を備え、図1で示したパルス生成回路30を構成する。なお、符号はクロック生成手段60は増幅手段、100は調整手段、80は、センサ素子10の駆動部11を駆動するための駆動回路であり、符号70は、検波回路20や増幅回路60が動作するための電圧源であり、例えば、電源電圧の1/2の電圧値を出力する。
さらに、図4において、符号S1はセンサ素子の検出部12の出力、符号S2は検波回路20の検波出力、符号S3はクロック生成回路30Aのクロック信号、符号S4は発振回路40の発振出力、符号S6は物理量センサから出力されるセンサ出力である。この物理量センサの回路部分、すなわち検波回路20と調整回路100と駆動回路80とは、外部から印加する電圧Vdd(例えば5.0V)で動作する。Vddは物理量センサの電源電圧である。
センサ素子10は、例えば、回転角速度を検知するジャイロ振動子とすることができ、このジャイロ振動子の場合には、音叉形状に形成した圧電材料の表面に金属電極を配して構成することができる。センサ素子10は駆動回路80によって発振駆動され、このセンサ素子10が振動中に回転角速度を受けると、微弱な交流信号がセンサ素子出力S1として現れる。
駆動回路80には、センサ素子10の駆動条件を一定化する機能、例えば電源電圧の変動の影響を受けない高精度の定電流源(図示せず)から得る電流値と、センサ素子10の励振電流の実効値とが等しくなるように発振制御する機能を有するものを用いる。あるいは、駆動回路80に、電源電圧の変動の影響を受けず一定の電圧を出力する定電圧回路を用い,この一定電圧を基準にセンサ素子10の励振電流を安定化するような構成でもよい。
検波回路20は、センサ素子10から得られたセンサ素子出力S1を検波および増幅し、直流化した信号を出力する回路である。検波回路20から検波出力S2が出力される。センサ素子10及び検波回路20の構成は、一般に知られている回路であるので説明は省略する。
調整回路100は、検波回路20によって検波および増幅された検波出力S2を所定のレベル、すなわち物理量センサの検出感度を調整して外部へ物理量センサ出力S6として出力する信号レベル変換回路である。調整回路100は、クロック生成回路30Aと増幅回路60とで構成する。なお、クロック生成回路30Aは、図1中のパルス生成回路30に対応する回路であり、電源回路から印加される電圧に応じたクロック信号を生成して出力する。増幅回路60は、コンデンサの接続状態を切り替えることで電荷の移動を行う、いわゆるスイッチトキャパシタ回路61(図6)を入力段に備えた増幅回路である。このスイッチトキャパシタ回路61は、図1中の増幅率可変回路60aに対応する回路であり、パルス変調信号に相当するクロック信号に基づいて増幅率を可変とする。
ここで、クロック生成回路30Aは発振回路40を備える。この発振回路40は、出力周波数が印加電圧(例えば、電源電圧Vref)に比例して変化する形式の電圧制御発振回路(VCO)によって構成することができる。これによって、クロック生成回路30Aからは、印加電圧に比例した周波数を持つクロック信号S3が出力される。
また、クロック生成回路30Aは、発振回路40に加えて制御回路50を備え、発振回路40の発振した発振出力を分周して、単位時間当たりの出力パルス数を可変とすることができる。図5は構成例について示している。図5に示す構成は、クロック生成回路30Aが発振回路40に加えて制御回路50を備え、この制御回路50に対して外部から制御信号(S5)が入力する以外は図4に示す構成と同様であるため、その他の構成については説明を省略する。
制御回路50は、発振出力S4を分周し、クロック信号S3として出力する論理回路である。制御回路50の分周比は、予め用意した有理数比のうちからディジタル入力S5によって選択的に設定可能な構成とする。制御回路50は、単位時間内の出力パルス数を切り替え可能であるレートマルチプライヤ回路で容易に実現できるため、詳細な説明は省略する。発振回路40および増幅回路60の構成については後述する。
中点電圧生成回路70は物理量センサに印加する電源電圧の1/2の電圧値を出力する電圧源である。中点電圧生成回路70は、検波回路20や増幅回路60が動作するための中点電圧Vmを供給する。例えば、電源電圧Vddが5.0Vの場合は、中点電圧生成回路70は中点電圧Vmとして2.5Vを生成して出力する。
[増幅回路60の構成説明:図6]
次に、図6を用いて増幅回路60の構成例について説明する。図6に示す増幅回路60は、増幅率を可変とする回路構成としてスイッチトキャパシタ回路を備える例である。増幅回路60は、オペアンプ69を有する反転増幅回路の構成であり、オペアンプ69の出力端と入力端(反転入力端子)との間に、帰還抵抗68とフィルタコンデンサ67の並列接続を接続し、オペアンプ69の同入力端(反転入力端子)に入力抵抗としてスイッチトキャパシタ回路61を接続する。ここで、スイッチトキャパシタ回路61は、2接点を備えたスイッチ61aとコンデンサ61bによって構成される。
スイッチ61aはMOS素子による伝達ゲート(トランスミッションゲート)で構成できる。特に、スイッチ61aの接点状態はクロック信号S3に応じて切り替わるよう構成する。つまり、クロック信号S3に応じてコンデンサ61bの接続状態が切り換わる。さらに、コンデンサ61bや帰還抵抗68も同様に半導体プロセスで製造可能であり、スイッチ61aと同一の半導体チップ上に構成する。
コンデンサ61bの一端は中点電圧Vmに接続し他端をスイッチ61aの固定接点へ接続する。スイッチ61aの一方の接点は増幅回路60の入力端子であり、検波出力S2が接続する。スイッチ61aの他方の接点はオペアンプ69の反転入力端子に接続する。帰還抵抗68およびフィルタコンデンサ67は共にオペアンプ69の反転入力端子と出力端子との間に接続する。オペアンプ69の非反転入力端子は中点電圧Vmに接続する。
スイッチトキャパシタ回路61は、スイッチ61a及びコンデンサ61bで構成する。スイッチ61aの接点が検波出力S2側へ導通する状態では、コンデンサ61bが検波出力S2の電圧を蓄える。次にスイッチ61aがオペアンプ69側へ導通する状態となるとコンデンサ61bの蓄えた電荷はオペアンプ69によって帰還抵抗68およびフィルタコンデンサ67へ放電される。
このように、クロック生成回路30Aで生成したクロック信号S3に応じて、スイッチ61aを検波出力S2側とオペアンプ69側とに切り換えることで、コンデンサ61bの接続状態を切り換えることになる。この構成において、スイッチトキャパシタ回路61の切り換えを行う為のクロック信号S3を生成するために、クロック生成回路30Aを専用に設けることにより、スイッチトキャパシタ回路61を高精度に駆動することができる。
スイッチ61aが上記の切り替え動作を高速に行うことで、スイッチトキャパシタ回路61は、抵抗値が次式のRe、すなわち
Re=1/(f・Cs)
で表現できる抵抗素子と等価の動作をする。なお、ここで、fはスイッチ61aの平均切り替え周波数、Csはコンデンサ61bの容量である。
スイッチトキャパシタ回路61は抵抗素子と等価であることから、増幅回路60は、反転増幅回路を応用した1次のローパスフィルタ(不完全積分回路)として動作する。増幅回路60の増幅率は、帰還抵抗と入力抵抗の比で定まる。したがって、上記した構成において、入力抵抗をスイッチトキャパシタ回路で構成し、このスイッチトキャパシタ回路の等価抵抗をクロック信号S3の周波数によって変えることによって、増幅回路の増幅率を可変とすることができる。したがって、クロック信号の周波数を電源電圧に応じて変えることにより、増幅回路の増幅率を電源電圧に応じて可変とすることができる。
尚、スイッチトキャパシタ回路61を用いた増幅回路60は、コンデンサ61bに、容量の電圧依存性のないコンデンサを用いることで、高いリニアリティを得ることができる。半導体チップ上でこのような特性のコンデンサを実現するには、例えば一般的な2層ポリシリコンプロセスにより、電極をポリシリコン化したコンデンサ61bを構成すればよい。
また、上記した例では、オペアンプ69の入力抵抗をスイッチトキャパシタ回路61による等価抵抗で構成する例を示しているが、オペアンプ69の帰還抵抗38についても同様にスイッチトキャパシタ回路による等価抵抗で構成してもよい。
増幅回路60の増幅率は、上記したように帰還抵抗と入力抵抗の比で定まるため、帰還抵抗をスイッチトキャパシタ回路で構成し、このスイッチトキャパシタ回路の等価抵抗をクロック信号S3の周波数によって変えることによって、増幅回路の増幅率を可変とすることができる。なお、この構成については図示していない。したがって、クロック信号の周波数を電源電圧に応じて変えることにより、増幅回路の増幅率を電源電圧に応じて可変とすることができる。
なお、帰還抵抗と入力抵抗の何れか一方をスイッチトキャパシタ回路で構成する他、両抵抗をスイッチトキャパシタ回路で構成としてもよい。
[発振回路40の構成説明:図7]
次に、図7を用いて、電圧制御発振回路の例である発振回路40の構成について簡単に説明する。発振回路40はインバータ41〜43と、発振容量44と、定電圧源である定電圧回路45と、バイアス電圧生成回路46とで構成する。バイアス電圧生成回路46は、基準抵抗47と、比較器48と、電流制御素子49とで構成する。
定電圧回路45は物理量センサの電源電圧Vddの印加により、所定の一定電圧(例えば2.0V)を出力する電圧レギュレータである。インバータ41〜43は、定電圧回路45の出力である定電圧Vregによって動作する論理反転回路である。インバータ41はインバータ43へ直列に接続し、さらにインバータ43の出力を発振容量44を介してインバータ41の入力端子に接続した環状構成とする。インバータ42は入出力端子を共にインバータ41の入力端子へ接続する。
特に、インバータ42は出力特性を制御可能とするインバータである。すなわち、インバータ42は、出力端子へ出入り(シンク、ソース)する電流値を制御可能な構成である。インバータ42の電流制御は、バイアス電圧生成回路46がバイアス電圧Vrを入力することで行う。インバータ43の出力は発振回路40の発振出力S4である。詳細は後述するが、本構成により物理量センサの電源電圧Vddに応じて発振出力S4の発振周波数が変化する。
バイアス電圧生成回路46は、基準抵抗47を電流制御素子49を介して物理量センサの電源電圧間(Vdd−接地間)に接続し、さらに基準抵抗47上の適当な分圧点の電圧と中点電圧Vmが等しくなるよう電流制御素子49を制御する比較器48を接続することで構成する。比較器48の出力はバイアス電圧Vrとしてインバータ42の電流制御信号入力へ接続し、さらに、バイアス電圧Vrは電流制御素子49の電流制御信号入力にも接続する。
物理量センサの電源電圧Vddが変化すると、中点電圧Vmも変化するため、電流制御素子49は比較器48によって電流制御がなされ、電流制御素子49には電源電圧Vddに比例した電流が流れる。この制御情報はバイアス電圧Vrによってインバータ42に伝達し、インバータ42の出力端子に出入りする電流値も物理量センサの電源電圧Vddに比例した値に設定される。
インバータ42に設定した電流値は発振容量44の充放電電流に相当するため、これにより発振回路40は、発振容量44の容量値と、インバータ42に設定した電流値によって発振時定数、すなわち発振周波数が決定する。したがって、この構成により、発振回路40は物理量センサへ印加する電源電圧値に対して発振出力S4の周波数が比例し、電圧制御発振回路として動作する。
発振出力S4を発生するための時定数は、発振容量44の容量値と、発振容量44の充放電電流値を決める基準抵抗47の抵抗値とによって表すことができ、発振出力S4の周波数foは
fo∝f
∝1/(R・C)
となる。なお、Rは基準抵抗47の抵抗値であり、Cは発振容量44の容量値であり、記号∝は左辺が右辺に比例することを意味する。
なお、発振容量44には、前述の増幅回路60におけるコンデンサ61bと同一構造のものを用い、容量比が一定となるように同一半導体チップ上に構成する。同じく基準抵抗47についても増幅回路60の帰還抵抗68と同一構造のものを用い、一定の抵抗比に構成する。詳細は後述するが、これにより増幅回路60の増幅率の高精度化が実現可能となる。
[物理量センサの動作説明:図4〜図7]
次に、本発明の物理量センサの動作について説明する。
物理量センサに電源電圧Vddを印加すると、駆動回路80はセンサ素子10の振動部11を所定の電流値で交流駆動を開始する。駆動回路80の駆動電流は電源電圧変動の影響を受けないので振動部11は常に安定した発振状態となる。
この状態で物理量センサに回転角速度を印加すると、回転角速度に応じた振幅をもつ交流信号がセンサ素子出力S1に現れる。このセンサ素子出力S1を検波回路20が検波し、所定の直流信号へと変換する。
クロック生成回路30Aに備えた発振回路40は、前述したとおりに所定の周波数foで発振する。この発振周波数foの発振出力はクロック信号として出力される。また、制御回路50がディジタル入力S5で指定された分周比で発振出力S4を分周し、この分周された信号をクロック信号S3として出力することもできる。ここでは単純化のため発振出力S4を2分周(周波数が0.5倍)するものとする。
クロック信号S3によって増幅回路60は所定の増幅率を有するローパスフィルタとして動作し、検波出力S2を増幅した角速度信号をセンサ出力S6から出力する。センサ素子10の駆動条件は常に一定であるため、検波出力S2の信号は電源電圧Vddの影響を受けず、ある回転角速度の印加に対して信号のレベルは一定となる。しかしながら、前述の通り、増幅回路60の増幅率はクロック信号S3の周波数によって変化する。
クロック信号S3の元の信号は発振回路40の発振出力S4であり、発振回路40は物理量センサの電源電圧に対して発振周波数が比例して変化するのは前述したとおりである。したがって、クロック信号S3の周波数が電源電圧Vddに比例するようにクロック生成回路30Aを制御することにより、クロック信号S3により増幅回路60から出力されるセンサ出力S6は電源電圧Vddに比例することができる。
例えば、物理量センサの電源電圧が増加すると、上記構成によって、物理量センサの検出感度は電源電圧の変化に比例して増加する。この結果、増幅回路60から出力されるセンサ出力S6の出力信号が増加する。すなわち物理量センサは、検出感度がレシオメトリック特性となるようにレベル変換動作する。
例として、物理量センサに同じ回転角速度を与えた場合であっても、電源電圧Vddを5%増加させた場合は、センサ出力S6は5%信号レベルが増加する。また、上記とは逆に物理量センサの電源電圧Vddを減少させた場合は、センサ出力S6の出力レベルが電源電圧Vddの減少分に比例して低下する。
なお、上記の説明では制御回路50の分周比は2分周に固定としたが、制御回路50の分周比はディジタル入力S5によって選択することができる。増幅回路60のスイッチトキャパシタ回路61は、平均的な切り替え周波数によって増幅率を変えることができる。
その為、ディジタル入力S5によって分周比に適切な値を選ぶことによって、センサ素子10の製造誤差に起因する物理量センサの検出感度誤差を調整することが可能である。制御回路50は論理回路であり、分周比は極めて精密に設定できるため、物理量センサにおける検出感度の微調整のための高精度なアナログ回路は不要である。
ところで、本発明の物理量センサにおいて、増幅回路60の増幅率は、発振出力S4の周波数とコンデンサ61bの容量値と、帰還抵抗68の抵抗値とで決定するが、増幅回路60はオペアンプ69を用いた反転増幅回路であることから、この直流増幅率Kは
K=−帰還抵抗値/入力抵抗値
=−Rf/Re
∝ Rf/(1/(Cs・fo))
∝ (Rf/R)・(Cs/C)
と表すことができる。
なお、Rfは帰還抵抗68の抵抗値であり、Reはスイッチトキャパシタ回路61の等価抵抗値である。また、Csはコンデンサ61bの容量であり、foは発振出力S4の周波数であり、Rは基準抵抗47の抵抗値であり、Cは発振容量44の容量値である。
すなわち増幅回路60の増幅率は、コンデンサ61bの容量Csと発振容量44の容量Cとの容量比(Cs/C)と、帰還抵抗68の抵抗値Rfと基準抵抗47の抵抗値Rとの抵抗比(Rf/R)に依存することが分かる。半導体製造プロセスにおいては、ロット間やチップ間における製造誤差があっても、同一チップ内の相対的な誤差は極めて小さいことが知られている(1%未満)。
本発明に用いるコンデンサや抵抗素子には、サイズは異なるが同一チップ上に構成した同一構造のものを用いている。そのため、コンデンサ61bの容量Csと発振容量44の容量C、および帰還抵抗68の抵抗値Rfと基準抵抗47の抵抗値Rとのそれぞれの相対的な誤差は極めて小さいと予想される。上記で表される増幅率の式において、容量Csと容量C、および抵抗値Rfと抵抗値Rは、それぞれ分子および分母に現れて、その誤差は互いに相殺されるため、本発明の増幅回路60においては、仮にコンデンサや抵抗の絶対値誤差が生じても、増幅率の値は高精度に維持される。
例えば、製造誤差から抵抗素子のシート抵抗が高めに形成されたチップでは、基準抵抗47の抵抗値が高くなることで発振出力S4の周波数は低くなる。この結果、スイッチトキャパシタ回路61の等価抵抗値は大きくなるが、これと同じ割合で帰還抵抗68の抵抗値も高く形成されているので、これらの増幅回路60への影響は相殺し、増幅回路60の増幅率は一定の値となる。
これは、抵抗素子のシート抵抗が低めの場合や、コンデンサのシート容量の製造誤差がある場合についても増幅回路60の増幅率が一定であることは明らかである。さらに、この特性は物理量センサの周囲温度変化による抵抗素子やコンデンサの値の変化が生じた場合でも同様である。
このように、本発明では発振回路40に設けた発振容量44と増幅回路60に設けたスイッチトキャパシタ回路61のコンデンサ61bとを同一チップ上に構成した同一構造のものを用い、また、発振回路40に設けた基準抵抗47と増幅回路60に設けた帰還抵抗68とを同一チップ上に構成した同一構造のものを用いたことで、コンデンサや抵抗素子の絶対値誤差が生じても、増幅率の値は高精度に維持される。
従来技術の特許文献1の場合には、増幅回路6の増幅率を決定するもう一方の回路要素(抵抗素子8)として、半導体チップ上に構成可能なポリシリコン抵抗や、外付けの抵抗素子を用いることが考えられる。
しかしながら、これらの素子は前述のMOS素子7とは電気的特性に相関がないため、増幅回路の増幅率の絶対値誤差が大きいばかりでなく、周囲温度の変化によって増幅回路6の増幅率が大きく変化してしまうという問題が発生するが、上述したように、本発明では、このような従来技術の問題は解消できる。
なお、上記の発振回路40には電圧制御発振回路を用いることとしたが、これに限定されない。物理量センサの出力レベルを電源電圧Vddに対して変化させない場合は、発振回路40にはより単純な構成のものを用いてもよい。例えば、上記の実施形態中の発振回路40におけるインバータ42を使用せず、インバータ41の入出力端子間に抵抗素子を接続することで構成できる、一般的なCR発振回路を用いることも可能である。
この場合、発振回路40の発振周波数は電源電圧Vddによらず一定であるが、上記で付加した抵抗素子を基準抵抗47と同一構造にすることで、増幅回路60の増幅率に与える半導体の製造誤差や温度特性を相殺でき、増幅回路60の増幅率の安定化が可能となる。
[増幅回路の別の構成例の説明:図8,9]
以下、図8,図9を用いて増幅回路の別の構成例について説明する。
図8に示す増幅回路の構成例は、上記したオペアンプを用いた反転増幅回路の可変抵抗として、スイッチトキャパシタ回路に代えて、スイッチの開閉による可変抵抗器を用いる構成である。図8において、反転増幅回路60Aを構成するオペアンプ69の反転入力端子に接続する入力抵抗として、可変抵抗器62を接続する。なお、オペアンプ69の出力端子と反転入力端子との間には、帰還抵抗68とコンデンサ67とが並列に接続され、オペアンプ69の出力端子からセンサ出力S6が出力される。
可変抵抗器62は、抵抗62bとスイッチ62aとの直列接続回路と抵抗62cとの並列接続で構成され、オペアンプ69の反転入力端子に入力抵抗として接続する。スイッチ62aは、伝達ゲート(トランスミッションゲート)で構成され、パルス生成回路30からのパルス変調信号によって開閉制御が行われる。スイッチ62aは、パルス変調信号によって開閉制御することによって等価抵抗を形成し、その等価抵抗値はパルス変調信号のデューティー比の平均値で定めることができる。
この可変抵抗器62の抵抗値を可変とすることで、前記した構成例と同様にして、増幅回路の増幅率を可変とすることができ、パルス変調信号を電源電圧の変化に応じて変えることによって、センサ検出出力をレシオメトリック特性としたり、高いリニアリティ特性を得ることができる。
図9に示す増幅回路の構成例は、電圧−電流変換回路(OTA:operational transconductance amplifier)を用いたフィルタ機能付きのゲイン調整回路であり、2つの電圧−電流変換回路をスイッチを挟んで接続することで構成する。増幅回路60Bのゲイン調整回路63は、電圧−電流変換回路63bと63cをスイッチ63aおよびコンデンサ63dを挟んで接続して構成され、スイッチ63aをパルス生成回路30からのパルス変調信号によって開閉制御する。開閉制御されたON/OFFのデューティー比をdとする。電圧−電流変換回路63bの正端子は検波出力S2を入力し、負端子との電圧差に変換係数gm1を乗じた大きさの電流に変換する。スイッチ63aは、この電流をパルス変調信号のパルス周波数あるいはデューティー比に応じてコンデンサ63dに充電する。電圧−電流変換回路63bは、このコンデンサ63dに蓄積された電圧を変換係数-gm2を乗じた大きさの電流に変換して出力する。
この増幅回路60Bの伝達関数は、(gm1/gm2)・(1/(1+s(C/gm2)))・dで表される。なお、ここでdはスイッチ63aのオンオフのパルスデューティー比によって定めるため、パルス生成回路30からのパルス変調信号を電源電圧に応じて変えることによって、増幅回路60Bの増幅率を可変とすることができる。なお、スイッチ63aは伝達ゲート(トランスミッションゲート)で構成することができる。
[スイッチ機構の説明:図10,図11]
上記した増幅回路の各構成例では、増幅率可変回路を1つのスイッチによって構成し、このスイッチをパルス生成回路30からのパルス変調信号で切り替えることによって増幅率を可変としている。このスイッチ構成は、1つのスイッチに限らず、2つのスイッチで構成することもできる。図10(a)は図6の61aで示した1つのスイッチ機構の構成例である。図10(a)はスイッチ64を2つの伝達ゲート(トランスミッションゲート)で構成する。2つの伝達ゲート(トランスミッションゲート)は、切り替え信号SWによって交互にオンオフすることで、コンデンサ61bへの充放電を行い、この信号切り替えを周波数によって調整することで、等価抵抗を形成する。
図10(b)は、1つのスイッチ機構の別の構成例である。図10(b)はスイッチ65を2つのフォトMOSで構成する。2つのフォトMOS65は、切り替え信号SWによって交互に発光ダイオードを発光制御することで、コンデンサ61bへの充放電を行い、この信号切り替えを周波数によって調整することで、等価抵抗を形成する。
また、スイッチ機構としては、前記した伝達ゲート(トランスミッションゲート)やフォトMOSの他に、図10(c)に示すような電磁リレー66を用いてもよい。電磁リレー66は、切り替え信号SWによって電磁コイルを駆動することで、スイッチのオンオフ制御を行う。
図11は、増幅率可変回路の異なる例を示している。図11(a)は1つのスイッチ機構による構成を示し、前記図6に示すスイッチトキャパシタ回路61の構成、および図10(a),(b)に相当する。この構成では、入力端子(in)と出力端子(out)との間を、コンデンサを介して1つのスイッチ機構で切り替え、この切り替えを周波数によって調整することで、等価抵抗を形成する。
これに対して、図11(b)は、2つのスイッチ機構による構成を示している。この構成では、入力端子(in)と出力端子(out)との間にコンデンサを備える2つのスイッチ機構を設け、この2つスイッチ機構の切り替えを周波数によって調整することで、等価抵抗を形成する。なお、図11(b)は、図10(a)または図10(b)で示したスイッチ機構を2つ設ければ実現できる。
[パルス変調回路の構成例の説明:図12,図13]
パルス生成回路30において、パルス幅(デューティー比)を可変とするパルス変調回路の構成例について図12,図13を用いて説明する。図12において、パルス生成回路30は、三角波生成器30aと、比較器30bと、抵抗器30cを備える。この抵抗器30cは、電源電圧を分圧出力するものであり、抵抗値とその分圧比とを任意に設定できる。比較器30bは、三角波生成器30aから発生した一定振幅値の三角波信号を抵抗器30cで設定した電圧値とを比較し、パルス信号を生成する。したがって、比較器30bは電源電圧に応じて変化しない一定振幅値の三角波信号と、電源電圧に応じて変化するしきい値電圧とを比較する。
図13(a)は、パルス信号を作り出す一例であり、三角波生成器30aが発生する三角波信号Vaと、抵抗器30cで形成するしきい値電圧Vb,Vc,Vdを示している。比較器30bは、三角波信号Vaとしきい値電圧Vb,Vc,Vdとを比較し、大小に応じてパルス信号を形成する。図13(b)は、三角波信号Vaとしきい値電圧Vbとの比較によって得られるパルス信号であり、しきい値電圧Vbが三角波信号Vaの振幅の1/2である場合には、デューティー比が0.5 のパルス信号が得られる。図13(c)は、三角波信号Vaとしきい値電圧Vcとの比較によって得られるパルス信号であり、しきい値電圧Vcが三角波信号Vaの振幅の1/2より大である場合には、得られるパルス信号のデューティー比は、0.5より小さな値となる。また、図13(d)は、三角波信号Vaとしきい値電圧Vdとの比較によって得られるパルス信号であり、しきい値電圧Vdが三角波信号Vaの振幅の1/2より小である場合には、得られるパルス信号のデューティー比は、0.5より大きな値となる。
したがって、抵抗器30cで形成するしきい値電圧を電源電圧と連動して定めることによって、電源電圧に応じたパルス変調信号を形成することができる。
以上、本発明の実施形態による物理量センサについて説明した。本発明によれば、従来は難しかったセンサ検出出力の高いリニアリティ特性とレシオメトリック特性とを同時に持たせることが可能となる。その上さらに、製造誤差や温度変化の影響も受けにくく、検出感度を高精度に調整可能な物理量センサを得ることができる。
本発明は、振動ジャイロを代表とする角速度センサや磁気センサ、加速度センサなどの幅広い種類の物理量センサの出力信号レベル調整に適用することが可能である。

Claims (11)

  1. 外部から印加された物理量を電気信号に変換して検出信号を出力するセンサ回路と、
    前記センサ回路からの検出信号を所定の信号に調整する調整回路と、を有する物理量センサにおいて、
    前記調整回路は、
    この調整回路を駆動する電源電圧に基づいてパルス変調信号を生成するパルス生成回路と、
    センサ回路からの検出信号を、パルス変調信号により増幅率を可変として増幅する増幅回路とを有し、
    前記パルス生成回路は、
    電源電圧に依存しない一定電圧を生成し、
    電源電圧を前記生成した電源電圧に依存しない一定電圧と比較することによって、電源電圧に基づいてパルス周波数またはパルス幅を変調してパルス変調信号を生成し、
    前記増幅回路は、入力抵抗回路と帰還抵抗回路の抵抗値比によって増幅率が定まる増幅器であり、
    前記入力抵抗回路は、前記パルス生成回路で生成したパルス変調信号によって抵抗値を可変とする可変抵抗回路であり、当該入力抵抗回路の抵抗値を前記パルス変調信号により電源電圧に反比例するように可変とすることによって、前記増幅回路の増幅率を電源電圧に比例して変動させ、前記増幅回路から出力される出力信号の検出感度を前記電源電圧に応じて可変とすることを特徴とする、物理量センサ。
  2. 前記パルス生成回路は、電源電圧に基づいてパルス周波数を変調し、電源電圧に比例したパルス周波数のパルス変調信号を生成することを特徴とする、請求項1に記載の物理量センサ。
  3. 前記可変抵抗回路は、スイッチトキャパシタ回路で構成され、当該スイッチトキャパシタ回路のコンデンサに対するスイッチの切り替えを前記パルス変調信号で行うことにより等価抵抗を電源電圧に反比例して可変とすることを特徴とする、請求項2に記載の物理量センサ。
  4. 前記可変抵抗回路は、切り替え信号によって交互にオンオフする2つの伝達ゲートからなるスイッチをコンデンサを挟んで接続して構成され、当該2つのスイッチの切り替えを前記パルス変調信号で行ってコンデンサを充放電することにより等価抵抗を電源電圧に反比例して可変とすることを特徴とする、請求項2に記載の物理量センサ。
  5. 前記パルス生成回路は、発振回路を有するクロック生成回路で構成され、
    前記発振回路は電源電圧に比例した周波数を出力する電圧制御発振回路であり、
    前記クロック生成回路は、前記電圧制御発振回路により電源電圧に基づいてパルス周波数を変調し、電源電圧に比例したパルス周波数のクロック信号をパルス変調信号として生成することを特徴とする、請求項2に記載の物理量センサ。
  6. 前記電圧制御発振回路は、インバータと、前記インバータの出力端と接続する発振容量と、電源電圧に依存しない一定電圧を生成する定電圧回路と、 前記インバータの出力端にバイアス電圧を印加するバイアス電圧生成回路とを備え、
    前記バイアス電圧生成回路は、
    電源電圧を前記一定電圧と比較して、電源電圧に比例したバイアス電圧を生成し、
    前記バイアス電圧により前記インバータの出力端に、電源電圧に比例した電流値を設定し、
    前記発振容量の容量値と前記インバータに設定した電流値によって、電源電圧に比例した周波数を出力することを特徴とする請求項5に記載の物理量センサ。
  7. 前記パルス生成回路はコンデンサを備えた発振回路を有し、この発振回路の前記コンデンサは、前記増幅回路に設けたコンデンサと同一構造であることを特徴とする請求項1に記載の物理量センサ。
  8. 前記パルス生成回路は抵抗素子を備えた発振回路を有し、前記発振回路の前記抵抗素子は、前記増幅回路に設けた抵抗素子と同一構造であることを特徴とする請求項1に記載の物理量センサ。
  9. 前記パルス生成回路は、電源電圧に基づいてパルス幅を変調し、電源電圧に比例したパルス幅のパルス変調信号を生成することを特徴とする、請求項1に記載の物理量センサ。
  10. 前記可変抵抗回路は、抵抗とスイッチとの直列接続を含む構成であり、前記スイッチを前記パルス変調信号で断続することにより等価抵抗を前記パルス変調信号のパルス幅によって定め、電源電圧に反比例して可変とすることを特徴とする、請求項9に記載の物理量センサ。
  11. 前記パルス生成回路は、振幅が一定の三角波を所定のしきい値と比較し、当該しきい値に対する大あるいは小の期間でパルスを生成する回路であり、当該しきい値として電源電圧を用いることを特徴とする、請求項9に記載の物理量センサ。
JP2007519037A 2005-06-01 2006-05-31 物理量センサ Expired - Fee Related JP5495356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007519037A JP5495356B2 (ja) 2005-06-01 2006-05-31 物理量センサ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005160956 2005-06-01
JP2005160956 2005-06-01
PCT/JP2006/310880 WO2006129712A1 (ja) 2005-06-01 2006-05-31 物理量センサ
JP2007519037A JP5495356B2 (ja) 2005-06-01 2006-05-31 物理量センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006129712A1 JPWO2006129712A1 (ja) 2009-01-08
JP5495356B2 true JP5495356B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=37481641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007519037A Expired - Fee Related JP5495356B2 (ja) 2005-06-01 2006-05-31 物理量センサ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7788977B2 (ja)
JP (1) JP5495356B2 (ja)
CN (1) CN101184973B (ja)
WO (1) WO2006129712A1 (ja)

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5041122B2 (ja) * 2006-04-27 2012-10-03 セイコーエプソン株式会社 振動ジャイロセンサ
JP5294228B2 (ja) * 2006-09-27 2013-09-18 シチズンホールディングス株式会社 物理量センサ
JP4449972B2 (ja) 2006-11-10 2010-04-14 セイコーエプソン株式会社 検出装置、センサ及び電子機器
JP4211840B2 (ja) * 2006-11-10 2009-01-21 セイコーエプソン株式会社 検出装置、センサ及び電子機器
JP5182480B2 (ja) * 2006-12-20 2013-04-17 セイコーエプソン株式会社 振動ジャイロセンサ
JP4450029B2 (ja) 2007-07-24 2010-04-14 セイコーエプソン株式会社 発振駆動回路、発振駆動装置、物理量測定回路、物理量測定装置および電子機器
JP2010075669A (ja) * 2008-09-01 2010-04-08 Panasonic Corp 洗濯機
JP4821900B2 (ja) * 2009-09-11 2011-11-24 セイコーエプソン株式会社 検出装置、物理量測定装置及び電子機器
JP5083287B2 (ja) * 2009-09-11 2012-11-28 セイコーエプソン株式会社 検出装置、物理量測定装置及び電子機器
CN102753936B (zh) * 2010-02-17 2015-11-25 株式会社村田制作所 振动型惯性力传感器
DE102010010409A1 (de) * 2010-03-05 2011-09-08 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zum Betreiben einer Energiespeicheranordnung und Energiespeicheranordnung
JP5717376B2 (ja) * 2010-03-31 2015-05-13 シチズンホールディングス株式会社 物理量センサ
CN101819047B (zh) * 2010-04-13 2012-01-25 浙江大学 一种评测光纤陀螺电源敏感性的装置及方法
JP5548531B2 (ja) * 2010-06-17 2014-07-16 アズビル株式会社 デュアル物理量センサ
DE102010030843A1 (de) * 2010-07-02 2012-01-05 Robert Bosch Gmbh Temperaturerfassungsvorrichtung mit einer Diode und einem Analog-Digital-Wandler
JP5638419B2 (ja) 2011-02-25 2014-12-10 セイコーエプソン株式会社 信号処理回路、物理量検出装置、角速度検出装置、集積回路装置及び電子機器
JP5975601B2 (ja) * 2011-02-25 2016-08-23 セイコーエプソン株式会社 検出回路、物理量検出装置、角速度検出装置、集積回路装置及び電子機器
JP5752441B2 (ja) * 2011-02-25 2015-07-22 セイコーエプソン株式会社 駆動回路、物理量検出装置、角速度検出装置、集積回路装置及び電子機器
US9525925B2 (en) 2011-02-25 2016-12-20 Infineon Technologies Ag Sensor with movable part and biasing
US9310240B2 (en) * 2011-03-22 2016-04-12 Seiko Epson Corporation Circuit device, integrated circuit and detection device
JP2012202872A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Toshiba Corp センサ制御回路およびセンサシステム
US9735673B2 (en) * 2011-03-30 2017-08-15 Infineon Technologies Ag Burst-mode operation of a switching converter
JP2013046496A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Fujitsu Semiconductor Ltd 制御回路、電源装置及び電源の制御方法
CN103472277A (zh) * 2013-09-12 2013-12-25 昆山新金福精密电子有限公司 一种电压表电路
DE102013113053B4 (de) * 2013-11-26 2019-03-28 Schott Ag Treiberschaltung mit einer Halbleiterlichtquelle sowie Verfahren zum Betrieb einer Treiberschaltung
CN104848847B (zh) * 2014-02-19 2017-11-03 无锡华润上华科技有限公司 一种陀螺仪传感器控制电路和电子装置
JP6299322B2 (ja) * 2014-03-25 2018-03-28 セイコーエプソン株式会社 物理量検出センサー、電子機器、移動体および電子回路
FR3020680B1 (fr) * 2014-05-02 2017-11-24 Michelin & Cie Systeme d'evaluation de l'etat d'un pneumatique
US9374101B2 (en) * 2014-10-21 2016-06-21 Electronics And Telecommunications Research Institute Sensor device including high-resolution analog to digital converter
FR3030744A1 (fr) * 2014-12-17 2016-06-24 Michelin & Cie Systeme d'evaluation de l'etat d'un pneumatique
FR3030374B1 (fr) 2014-12-17 2017-01-13 Michelin & Cie Procede de detection et d'alerte de l'etat de sous-gonflage d'un pneumatique
JP6455174B2 (ja) * 2015-01-22 2019-01-23 セイコーエプソン株式会社 回路装置、電子機器、移動体及び物理量検出装置の製造方法
CN104567850B (zh) * 2015-02-02 2018-02-09 杭州士兰微电子股份有限公司 相移电路及其控制方法、以及mems陀螺仪驱动电路
KR101650012B1 (ko) * 2015-06-22 2016-08-22 (주)엘센 센서 장치 및 센싱 방법
CN106052844B (zh) * 2016-05-19 2019-11-05 杭州电子科技大学 一种基于外部中断的振动信号调理电路
JP6805188B2 (ja) * 2018-01-26 2020-12-23 株式会社東芝 検出器
CN111380605B (zh) * 2020-05-19 2024-07-23 中国工程物理研究院总体工程研究所 一种基于iepe适调器测量振动速度的传感器信号调理电路

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61154213A (ja) * 1984-12-26 1986-07-12 Nec Corp 逆相一次ハイパスフイルタ回路
JPH01253657A (ja) * 1988-04-01 1989-10-09 Hitachi Ltd 加速度センサ
JPH01265710A (ja) * 1988-04-18 1989-10-23 Nec Corp スイッチトキャパシタ型オートボリウム回路
JPH057117A (ja) * 1991-06-18 1993-01-14 Fujitsu Ltd ハイパスフイルタ型自動利得制御増幅器
JPH0946150A (ja) * 1995-07-27 1997-02-14 At & T Ipm Corp ゲイン選択技術
JP2000114896A (ja) * 1998-10-07 2000-04-21 Nec Corp 利得制御回路及びその制御方法
JP2001227983A (ja) * 1999-12-23 2001-08-24 Texas Instr Inc <Ti> 信号処理回路
JP2002335144A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Fujitsu Ltd スイッチド・キャパシタ・フィルタ回路
JP2004053396A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 角速度センサおよびそれを用いた自動車

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4932261A (en) * 1988-06-20 1990-06-12 Triton Technologies, Inc. Micro-machined accelerometer with tilt compensation
US5365768A (en) * 1989-07-20 1994-11-22 Hitachi, Ltd. Sensor
US5006487A (en) * 1989-07-27 1991-04-09 Honeywell Inc. Method of making an electrostatic silicon accelerometer
EP0459723B1 (en) * 1990-05-30 1996-01-17 Hitachi, Ltd. Semiconductor acceleration sensor and vehicle control system using the same
FR2689627B1 (fr) * 1992-04-07 1997-06-20 Sextant Avionique Perfectionnement aux micro-capteurs pendulaires asservis.
EP0590658A1 (fr) * 1992-10-02 1994-04-06 CSEM, Centre Suisse d'Electronique et de Microtechnique S.A. Dispositif de mesure d'une force
JP3216455B2 (ja) * 1994-12-22 2001-10-09 株式会社村田製作所 容量型静電サーボ加速度センサ
DE19806752B4 (de) * 1998-02-18 2004-03-25 Conti Temic Microelectronic Gmbh Offsetregelung
JP3514240B2 (ja) * 2001-02-19 2004-03-31 株式会社村田製作所 加速度センサ
US7287429B2 (en) * 2004-03-25 2007-10-30 Denso Corporation Capacitive acceleration sensor system

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61154213A (ja) * 1984-12-26 1986-07-12 Nec Corp 逆相一次ハイパスフイルタ回路
JPH01253657A (ja) * 1988-04-01 1989-10-09 Hitachi Ltd 加速度センサ
JPH01265710A (ja) * 1988-04-18 1989-10-23 Nec Corp スイッチトキャパシタ型オートボリウム回路
JPH057117A (ja) * 1991-06-18 1993-01-14 Fujitsu Ltd ハイパスフイルタ型自動利得制御増幅器
JPH0946150A (ja) * 1995-07-27 1997-02-14 At & T Ipm Corp ゲイン選択技術
JP2000114896A (ja) * 1998-10-07 2000-04-21 Nec Corp 利得制御回路及びその制御方法
JP2001227983A (ja) * 1999-12-23 2001-08-24 Texas Instr Inc <Ti> 信号処理回路
JP2002335144A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Fujitsu Ltd スイッチド・キャパシタ・フィルタ回路
JP2004053396A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 角速度センサおよびそれを用いた自動車

Also Published As

Publication number Publication date
CN101184973A (zh) 2008-05-21
WO2006129712A1 (ja) 2006-12-07
US20100011856A1 (en) 2010-01-21
US7788977B2 (en) 2010-09-07
CN101184973B (zh) 2012-06-13
JPWO2006129712A1 (ja) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5495356B2 (ja) 物理量センサ
JP5294228B2 (ja) 物理量センサ
JP4671305B2 (ja) 物理量センサ
JP4670406B2 (ja) 温度補償型圧電発振器
JP4089672B2 (ja) 発振回路及びこの発振回路を有する半導体装置
JP4902390B2 (ja) カレント検出回路及び電流モード型スイッチングレギュレータ
JP2007057340A (ja) 発振回路及び角速度センサ
JP2007124394A (ja) 発振器
US6803802B2 (en) Switched-capacitor integrator
JP2006351945A (ja) 半導体レーザ駆動回路
JPH05111241A (ja) Dc−dcコンバータ
JP2009075060A (ja) 物理量センサ
JP2009075060A6 (ja) 物理量センサ
JP3141810B2 (ja) 発振回路
KR100834590B1 (ko) 셔터용 액튜에이터 구동 회로 및 셔터용 액튜에이터 장치
JP4416577B2 (ja) シャッタ用アクチュエータ駆動回路及びシャッタ用アクチュエータ装置
JP4871003B2 (ja) 発振回路
JP4994149B2 (ja) 物理量センサ
JP5234336B2 (ja) 電磁流量計
JP2006033092A (ja) 圧電発振器
JP2009141459A (ja) 圧電発振器
JPH06216722A (ja) 三角波発振回路
JP4374892B2 (ja) 可変容量回路
JPH0362325B2 (ja)
JPH08189835A (ja) 振動ジャイロの基準電圧作成回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121116

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121126

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20130111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5495356

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees