JP5492717B2 - 自動二輪車のウィンドスクリーン - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の車体の前部上方を覆うウィンドスクリーンに関するものである。
自動二輪車では、走行風からライダーを守るために、車体の前部上方にウィンドスクリーンを設けたものがある(例えば、特許文献1)。ウィンドスクリーンは、走行風を後方へ導くために、通常、外面側に膨出した形状を有している。
特開2004−168306号公報
一般に、ウィンドスクリーンは、その車幅方向寸法が大きいほど、風防効果が向上する。しかしながら、ウィンドスクリーンの車幅方向寸法を大きくし過ぎると、ハンドルに接触してしまう。また、ハンドルを避けるために、ウィンドスクリーンの一部分を単純に切欠すると、切欠部での応力集中により、ウィンドスクリーンの強度が低下する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ハンドルとの干渉を防ぎつつ、必要な強度を得ることができる自動二輪車のウィンドスクリーンを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る自動二輪車のウィンドスクリーンは、車体の前部上方を覆うウィンドスクリーンであって、左右方向の中央部を含む基部が外面側に膨出した予め定める仮想面に沿って形成され、上下方向中間部分の両側部におけるハンドルに近接した部分が、残余の側縁に比べて前記左右方向の中央部に向かって凹入し、かつ前記仮想面に対して外面側へ偏位した凹入縁部を形成しており、さらに、前記凹入縁部に連なるとともに、前記凹入縁部から遠ざかるにつれて前記仮想面に近接して、予め定める境界領域で前記基部に連なる反り返り部が形成されている。
この構成によれば、ウィンドスクリーンの左右方向縁部におけるハンドルに近接した部分が、残余の側縁に比べて前記左右方向の中央部に向かって凹入しているので、ハンドルとの干渉を避けることができる。さらに、ハンドル近接部分が、前記仮想面に対して外面側へ向かって変曲する凹入縁部を形成しているので、強度が低下し易い、左右の凹入縁部の強度を向上させることができる。また、凹入縁部と基部とは反り返り部を介して連結されているので、走行風が反り返り部により車体外側方に円滑に導かれ、風防効果が向上する。
本発明において、前記凹入縁部における下側領域で前記反り返り部と前記基部とのなす角度が、上側領域での前記反り返り部と前記基部とのなす角度よりも大きく設定されていることが好ましい。ここで、「反り返り部と基部とのなす角度」とは、基部の延長線と反り返り部の接線のなす角度をいう。この構成によれば、凹入縁部の下側領域の方が上側領域よりも反り返り部と基部とのなす角度が大きい、すなわち反り返り部が外面側に大きく反り返っているので、車体の前方に位置し走行風に対して強度を向上させる必要がある凹入縁部の下側領域で補強効果を高めることができる。一方、車体の後方に位置しライダーに近い上側領域では、反り返り部は外面側に大きく反り返っていないので、ライダーがウィンドスクリーンを介して前方を視る際の像の歪みが小さくなり、視認性が向上する。
本発明において、前記凹入縁部における車幅方向内側領域で前記反り返り部と前記基部とのなす角度が、車幅方向外側領域での前記反り返り部と前記基部とのなす角度よりも小さく設定されていることが好ましい。この構成によれば、視認性が要求される車幅方向内側領域では、反り返り部の反り返りが小さいので、ライダーがウィンドスクリーンを介して前方を視る際の像の歪みが小さくなり、視認性が向上する。一方、車幅方向外側領域では、反り返り部の反り返りが大きいので、補強効果を高めることができる。
本発明において、前記反り返り部は、前記凹入縁部近傍では、残余の部分に比べて外面側へ進出する形状を有していることが好ましい。この構成によれば、凹入縁部近傍が、残余の部分に比べて外面側へ進出する形状を有しているので、凹入縁部の強度が向上するうえに、走行風を外面側へ導き易くなって風防効果が向上する。
本発明において、前記凹入縁部の下端よりも上方に、前記ウィンドスクリーンを車体に支持する支持部材の少なくとも一部分が連結される連結部を有することが好ましい。この構成によれば、連結部が、凹入縁部の下端よりも上方、すなわち、左右の両凹入縁部の間に配置されるので、強度が低下し易い、左右の凹入縁部間の部分の強度を向上させることができる。
本発明に係る自動二輪車は、本発明のウィンドスクリーンと、前記ウィンドスクリーンの角度を調整する調整機構とを備えている。ウィンドスクリーンの角度の調整機構を備えた自動二輪車では、ウィンドスクリーンを寝かせた状態では、ハンドルとの干渉を解消する必要があり、ウィンドスクリーンを立てた状態では、風圧が大きくなるためにウィンドスクリーンの強度が必要となる。この構成によれば、上述の本発明のウィンドスクリーンを備えているので、ハンドルとの干渉を防ぎつつ、ウィンドスクリーンの強度を向上することができる。
本発明の自動二輪車のウィンドスクリーンによれば、ハンドルとの干渉を避けることができるうえに、強度が低下し易い、左右の凹入縁部の強度を向上させることができる。また、走行風が反り返り部により車体外側方に円滑に導かれ、風防効果が向上する
本発明の第1実施形態に係るウィンドスクリーンを取り付けた自動二輪車の前部を示す側面図である。 同自動二輪車の前部におけるハンドルが直進位置の状態を示す平面図である。 同ウィンドスクリーンを示す側面図である。 図3のIV-IV断面図である。 図3のV-V断面図である。 同ウィンドスクリーンを示す平面図である。 同ウィンドスクリーンの角度調整機構を示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係るウィンドスクリーンを装着した自動二輪車の前部の側面図である。車体フレームFRの前半部を形成するメインフレーム1の前端部にヘッドブロック4が設けられており、このヘッドブロック4に一体形成されたヘッドパイプ6に、図示しないステアリングシャフトを介してフロントフォーク8が回動自在に軸支されて、このフロントフォーク8に前車輪10が取り付けられている。フロントフォーク8の上部から上方に離間して操向用のハンドル12が固定されている。
メインフレーム1の上部に燃料タンク14が配置され、下部にエンジンEが支持されている。車体フレームFRの前部に、フロントフォーク8の上端部の前方から車体前部の側方にかけての部分を覆う樹脂製のカウリング16が装着されている。カウリング16には、ヘッドランプユニット18が装着されている。カウリング16におけるヘッドランプユニット18の上方に、車体の前部上方を覆って走行風からライダーを保護するウィンドスクリーン20が設けられている。ウィンドスクリーン20は、車体の前方から後方にかけて斜め上方に延びている。カウリング16におけるウィンドスクリーン20の両側方には左右一対のバックミラー21が取り付けられている。
カウリング16とウィンドスクリーン20は、ハンドル12およびフロントフォーク8とは一体的に連結されていないので、左右への操向時にも回動せず、車体に対して一定位置に保たれる。したがって、図2に示すように、ハンドル12を回動操作したとき、二点鎖線で示すように、ハンドル12がウィンドスクリーン20の側部に近接する。
ウィンドスクリーン20は、左右方向(車幅方向)中央のセンターラインC1に対して左右対称に形成される。ウィンドスクリーン20の上面は、大略的には、左右方向に直交する断面において前端部から後方に進むにつれて上方に向かうように湾曲して傾斜し、上下方向に直交する断面において左右方向中央部から左右方向外側に進むにつれて後方に向かうように湾曲して傾斜する。これにより、ウィンドスクリーン20の前端部に当たった走行風が上方および左右方向外側にガイドされて、ライダーが受ける走行風圧が低減される。また、ウィンドスクリーン20は透明な樹脂製であり、ライダーは、ウィンドスクリーン20を介して前方を視認できる。本実施形態では、ウィンドスクリーン20においてセンターラインC1に向かう方向を「内側」とし、その反対方向を「外側(外方)」という。
ウィンドスクリーン20は、左右方向の中央部を含む基部22を有し、上下方向中間部分19の側部における、回動したときの左右のハンドル12に近接する部分に、残余の側縁に比べて左右方向の中央部に向かって凹入した凹入部23が形成されている。凹入部23の縁である凹入縁部24と基部22とは反り返り部26を介して連結されている。
凹入縁部24は、ウィンドスクリーン20の左右方向中央のセンターラインC1に直交する方向である前方斜め上方から見てほぼ半楕円状の滑らかな曲線を形成している。また、凹入縁部24は、図3に示すように、側面視でほぼ半円状に上方へ凹入した滑らかな曲線を形成している。本明細書で、「ウィンドスクリーン20におけるハンドル12に近接した部分」とは、ウィンドスクリーン20にうちで、図2に二点鎖線で示すようにハンドル12を回動操作した際に、クラッチレバー13またはブレーキレバー(右側)を含んだハンドル12が近接している部分をいう。
図4は、図3の凹入縁部24における前方寄りの部位を示す、凹入縁部24と直交する面で切断した横断面図であり、この図4に示すように、基部22は、前記センターラインC1に直交する横断面において、外面側に膨出した予め定める仮想面Vに沿って形成されている。本実施形態では、仮想面Vは左右方向中央部で外方に滑らかに突出するように湾曲した凸面22aとなっており、その左右方向両側部がほぼ直線状に側方へ向かって下方に傾斜する第1傾斜面22bとなっている。ただし、仮想面Vの形状はこれに限定されない。第1傾斜面22bを両側方へ延長した延長面22baも仮想面Vに含まれる。
基部22は、予め定める境界領域28で前記反り返り部26に連なる。境界領域28は、ウィンドスクリーン20の横断面形状が変わる変曲点を形成している。つまり、反り返り部26も左右方向の両側方に進むにつれて下方に向かうほぼ直線状の第2傾斜面26aを有しているが、基部22の第1傾斜面22bとは傾斜角度が異なっている。具体的には、水平方向Hに対する第1傾斜面22bの傾斜角度α1の方が第2傾斜面26aの傾斜角度α2よりも大きく設定されている。これにより、反り返り部26の外側端部である凹入縁部24は、仮想面Vに対して外面側、本実施形態では上方へ向かって変曲している。換言すれば、反り返り部26は、凹入縁部24から外側方へ遠ざかるにつれて仮想面Vに近接し、境界領域28で、仮想面Vに合致した基部22に連なっている。
図5は、図3の凹入縁部24における後方寄りの部位を示す、凹入縁部24と直交する面で切断した横断面図であり、図4および5に示すように、基部22の第1傾斜面22bと反り返り部26の第2傾斜面26aとのなす角度θ1,θ2、すなわち横断面における前記境界領域28の内面の内側端を通る第1接線L1と、外側端を通る第2接線L2とのなす角度θ1,θ2は、図4の凹入縁部24における下側領域、すなわち、前方寄りの領域の角度θ1の方が、図5の上側領域、すなわち後方寄りの領域の角度θ2よりも大きく設定されている。換言すれば、凹入縁部24は、前方、つまり下側にいくほど外面側への偏位量が大きくなる。こうして、反り返り部26の凹入縁部24近傍、すなわち図4の反り返り部26の外側端29は、残余の部分である第2傾斜面26aに比べて外面側へ進出した形状となっている。このように、反り返り部26は、基部22の側方に位置して外面側へ若干反り返った形状となっているので、ウィンドスクリーン20の強度を向上させる。
角度θ1、θ2は、例えば、5〜20°である。角度θ1、θ2を前記範囲とすることで、ライダーがウィンドスクリーン20を介して前方を見た場合の像の歪みを抑えて視認性が確保される。図4に示す、凹入縁部24の下側領域では、先端部30は膨出した半円形状ないし半楕円状に形成され、その厚さt1が反り返り部26の厚さt2の1.3〜2.0倍程度に大きくなっている。これにより、凹入縁部24を補強するとともに、ライダーの手が凹入縁部24に接触した際の感覚をよくしている。
図5に示すように、凹入縁部24の上側領域においては、先端部30の板厚t1は、反り返り部26の板厚t2とほぼ同じ、またはこれよりも若干大きい(t1がt2の1.0〜1.3倍程度)となっている。ただし、凹入縁部24の上側領域においても、先端部30の板厚t1を、下側領域と同程度に大きく設定してもよい。その場合も、先端部30の板厚t1は、凹入縁部24の上側領域よりも下側領域の方を大きくすることが好ましい。ウィンドスクリーン20の前方である凹入縁部24の下側領域は、走行風の風圧が大きいので、高い強度が必要となるが、先端部30の厚さt1を大きくすることにより、車幅方向が狭く強度が不足しやすい凹入縁部24の下側領域の強度を向上させることができる。
また、図4に示す境界領域28の肉厚の中心面Sが、横断面においてウィンドスクリーンの外方に曲率中心Oを有し、かつ100〜300mmの曲率半径Rを有している。この曲率半径Rは、凹入縁部24の上側領域(図5)よりも下側領域(図4)の方が小さく設定されている。これにより、上述のように、下側領域の角度θ1が、上側領域の角度θ2よりも大きくなる。
図6に示す凹入縁部24の左右方向の凹入深さの最大値Dは、ウィンドスクリーン20の左右方向幅Wの0.1〜0.3である。最大値Dは、凹入部23が存在しない場合の仮想外側縁Yから凹入縁部24までの距離の最大値である。また、左右の境界領域28、28間の左右方向寸法Lは、ウィンドスクリーン20の左右方向幅Wの0.6〜0.8である。ライダーの視認性の観点から、左右の境界領域28、28間の左右方向寸法Lは大きいほうが好ましく、そのうえで、境界領域28の曲率半径R(図4)をなるべく大きくするのが好ましい。つまり、ハンドル12(図2)とウィンドスクリーン20との干渉を防ぐために、凹入縁部24の凹入深さの最大値Dが決まり、凹入縁部24を形成したことで低下した強度を、左右の境界領域28、28間の左右方向寸法Lを大きくすることと、図4の境界領域28の肉厚の中心面Sの曲率半径Rを大きくすることとで補う。
図6に示すように、基部22には、その両側部にそれぞれ前後(上下)方向に並んだ3つの取付孔32が形成されている。取付孔32の周囲には他の部分よりも肉厚が大きいボス部34が形成されており、このボス部34の周辺部分35の裏面(ウィンドスクリーン20の内面)にはシボ加工が施されている。図3に示すように、3つの取付孔32のうち、最も後方(上方)の取付孔32が、凹入縁部24の下端24aよりも上方に位置している。
ウィンドスクリーン20は、図7に示す角度調整機構36を介して車体に回動自在に支持されている。角度調整機構36は、車体フレームFRの一部であるヘッドブロック4にボルト固定されるブラケット38と、ウィンドスクリーン20が取り付けられる左右一対のスクリーンステー40とを有し、ブラケット38とスクリーンステー40とが回動機構42により連結されている。回動機構42は、例えば、ばね部材とラッチ機構とを組み合わせて、複数段の回動姿勢をとることで、図1に示すように、ウィンドスクリーン20の角度を前後方向に調整するものであるが、回動機構42の構成はこれに限定されない。
図7の各スクリーンステー40には、前後方向に並んだ3つの取付片44が一体形成されており、ボルトのような締結部材を図6のウィンドスクリーン20の取付孔32および図7の取付片44に形成された貫通孔に挿通してナットで締め付けることによりウィンドスクリーン20が角度調整機構36に取り付けられる。こうして、角度調整機構36はウィンドスクリーン20を車体に支持する支持部材として機能し、取付孔32は該支持部材の少なくとも一部分が連結される連結部として機能する。角度調整機構36には、U字形状のミラーステー46が固着されており、ミラーステー46の両端部に取り付けられた取付板48に、図1のカウリング16を介してバックミラー21がボルト固定されている。
上記構成において、図2に示すようにウィンドスクリーン20におけるハンドルに近接した部分に、凹入縁部24が形成されているので、ハンドル12とウィンドスクリーン20との干渉を避けることができる。また、凹入縁部24と基部22とは反り返り部26を介して連結されているので、強度が低下し易い、ウィンドスクリーン20における左右の凹入縁部24の強度を向上させることができるうえに、走行風が反り返り部26により車体外側方に円滑に導かれ、風防効果が向上する。
さらに、図4に示す凹入縁部24の下側領域における反り返り部26と基部22とのなす角度θ1の方が、図5に示す上側領域における反り返り部26と基部22とのなす角度θ2よりも大きいから、下側領域において反り返り部26が外面側に大きく反り返っており、その結果、強度向上の必要がある凹入縁部の下側(前側)領域で補強効果を高めることができる。一方、車体の後方に位置しライダーに近い上側領域では、反り返り部26が外面側に大きく反り返っていないので、ライダーがウィンドスクリーン20を介して前方を視る際の像の歪みが小さくなり、視認性が向上する。
また、凹入縁部24の車幅方向内側領域における反り返り部26と基部22とのなす角度θ1が、外側領域での角度θ2よりも小さく設定されているので、視認性が要求される車幅方向内側領域で反り返り部26の反り返りが小さくなり、その結果、ライダーがウィンドスクリーン20を介して前方を視る際の像の歪みが小さくなり、視認性が向上する。一方、車幅方向外側領域では、反り返り部26の反り返りが大きいので、補強効果を高めることができる。
さらに、反り返り部26の先端部30が、残余の部分に比べて外面側へ進出する形状を有しているので、凹入縁部24の強度が向上するうえに、走行風を外面側へ導き易くなって風防効果が向上する。
また、凹入縁部24の下端よりも上方に、ウィンドスクリーン20を車体に支持する取付孔32が設けられているので、強度が低下し易い、凹入縁部24,24間の部分の強度を向上させることができる。
さらに、ウィンドスクリーン20の角度を調整する角度調整機構36を備えているので、ウィンドスクリーン20を寝かせた状態でのハンドルとの干渉を防ぎつつ、ウィンドスクリーン20を立てた状態での走行風に対する強度も確保することができる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。上記実施形態では、ウィンドスクリーン20は角度調整機構36により調整可能に支持されていたが、角度調整不能に固定されていてもよい。したがって、そのような変更および修正は、添付のクレームから定まるこの発明の範囲内のものと解釈される。
12 ハンドル
20 ウィンドスクリーン
22 基部
24 凹入縁部
26 反り返り部
28 境界領域
36 角度調整機構
V 仮想面
θ1、θ2 反り返り部と基部とのなす角度

Claims (6)

  1. 車体の前部上方を覆うウィンドスクリーンであって、
    左右方向の中央部を含む基部が外面側に膨出した予め定める仮想面に沿って形成され、
    上下方向中間部分の両側部におけるハンドルに近接した部分が、残余の側縁に比べて前記左右方向の中央部に向かって凹入し、かつ前記仮想面に対して外面側へ偏位した凹入縁部を形成しており、
    さらに、前記凹入縁部に連なるとともに、前記凹入縁部から遠ざかるにつれて前記仮想面に近接して、予め定める境界領域で前記基部に連なる反り返り部が形成されている自動二輪車のウィンドスクリーン。
  2. 請求項1において、前記凹入縁部における下側領域で前記反り返り部と前記基部とのなす角度が、上側領域での前記反り返り部と前記基部とのなす角度よりも大きく設定されている自動二輪車のウィンドスクリーン。
  3. 請求項1または2において、前記凹入縁部における車幅方向内側領域で前記反り返り部と前記基部とのなす角度が、車幅方向外側領域での前記反り返り部と前記基部とのなす角度よりも小さく設定されている自動二輪車のウィンドスクリーン。
  4. 請求項1,2または3において、前記反り返り部は、前記凹入縁部近傍では、残余の部分に比べて外面側へ進出する形状を有している自動二輪車のウィンドスクリーン。
  5. 請求項1から4のいずれか一項において、前記凹入縁部の下端よりも上方に、前記ウィンドスクリーンを車体に支持する支持部材の少なくとも一部分が連結される連結部を有する自動二輪車のウィンドスクリーン。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のウィンドスクリーンと、
    前記ウィンドスクリーンの角度を調整する調整機構と、
    を備えた自動二輪車。
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