JP5483068B2 - Pc鋼線挿入機 - Google Patents

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Description

本発明は、構造物等に埋設するPC鋼線を鉛直方向に挿入するためのPC鋼線挿入機に関する。
従来、LNG用の地上PCタンク等のコンクリート構造物では、鉛直方向にPC鋼線が配置される構造がある。このような地上PCタンクにおいて鉛直方向にPC鋼線を挿入する作業の場合では、例えば高さ35m、幅1.4m程度の狭小なPC防液堤頂部に通路を確保し、その堤頂部よりPC鋼線の挿入作業を行っている(例えば、特許文献1参照)。
そして、準備作業として、ピラスターと呼ばれるPC鋼線定着用の拡幅部に鋼線束のコイルを設置し、鋼線を導くガイドとして架設足場用の建枠を前記ピラスターから所定の挿入部位まで組み立てを行っているのが一般的である。
特公平7−45774号公報
しかしながら、従来の地上PCタンク等の鉛直方向に埋設されているPC鋼線の挿入作業では、狭いスペースでの作業となるうえ、PC鋼線挿入作業のうち鋼線挿入までの一連の準備作業にかかる割合が大きく、時間と手間がかかり、さらに鋼線ガイド用の仮設建枠や通路の設置、撤去などを繰り返して行う必要があり、労務、資材が増えて作業効率が低下し、コストも増大するといった問題があることから、その点で改良の余地があった。
そして、PC鋼線の挿入作業中は、PC防液堤頂部の多くが鋼線挿入作業に専有されるので、他の工事を並行して作業することができないという欠点があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、構造物内に鉛直方向に延在するPC鋼線を狭い作業スペースであっても効率よく挿入することができ、作業時間の低減が図れ、工期を短縮することが可能となり、工事費を低減することができるPC鋼線挿入機を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、挿入時のPC鋼線のばらけを防止することで、作業効率の向上が図れるPC鋼線挿入機を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係るPC鋼線挿入機では、構造物の上方から鉛直方向下方に向けてPC鋼線を挿入するためのPC鋼線挿入機であって、PC鋼線を双方の間に通過させて回転により一方向に向けて移動させる上下一対の送りローラーと、送りローラーから送出されたPC鋼線の向きを鉛直方向下方に向けて誘導するとともに、送りローラーから送出されたPC鋼線の送り出し方向となる前後方向に進退可能な案内部と、上下一対の送りローラー同士が近接する方向への圧力を、少なくとも一方のローラーに作用させる圧力調整部とを備えたことを特徴としている。
本発明では、鉛直方向に延びるPC鋼線が配設される構造物の上部にPC鋼線挿入機を設置し、例えばPC鋼線が収容されたターンテーブル等から引き込んだPC鋼線を一対の送りローラーにより一方向に向けて移動させ、さらに案内部によって鉛直方向下方に向けて誘導することが可能であるので、構造物に予め形成されている鉛直方向の挿通孔に対してスムーズにPC鋼線を挿入することができ、PC鋼線を構造物上であちこちに巻き回す必要がなく狭い作業スペースであっても効率よく挿入作業を行うことができる。
そして、少なくとも一方の送りローラーには圧力調整部により上下一対の送りローラー同士が近接する方向への圧力が付与され、送り出すPC鋼線と送りローラーとに所定の摩擦力を作用させてブレーキをかけることができるので、PC鋼線の先端が最下部に到達してもその自重によってPC鋼線挿入機よりPC鋼線が滑り出し、必要長さ以上のPC鋼線がPC鋼線挿入機より送出され、拠り線で束になっているPC鋼線がばらけるといった不具合をなくすことができる。
また、本発明に係るPC鋼線挿入機では、横方向に一定の間隔をあけて配列され、双方の間に一方向に移動するPC鋼線を通過させる一対の上下方向の移動を規制する水平ローラーが設けられ、水平ローラーのそれぞれの上下端部同士の間隔がPC鋼線の外径寸法よりも小さいことが好ましい。
この場合、拠り線の束であるPC鋼線は、一対の水平ローラーの周面と上下端部によって囲まれる範囲内を通過することになり、横方向および上下方向への移動が規制されているので、ばらけの発生を防止することができる。そのため、PC鋼線挿入機内で移動する間にばらけたPC鋼線が送りローラー等に巻き込まれるといった不具合をなくすことができる。
また、本発明に係るPC鋼線挿入機では、送りローラーの外周面には、硬質ウレタンが被覆されていることがより好ましい。
これにより、送りローラーの回転時にPC鋼線に損傷を与えず、且つPC鋼線の滑りを抑えることができる。
本発明のPC鋼線挿入機によれば、案内部によって鉛直方向下方に向けてPC鋼線を誘導することで、構造物に対してスムーズにPC鋼線を挿入することができ、狭い作業スペースであっても効率よく挿入作業を行うことができることから、作業時間の低減が図れ、工期を短縮することが可能となり、工事費を低減することができる。
また、圧力調整部によって送り出すPC鋼線と送りローラーとに所定の摩擦力を作用させることができ、これによりPC鋼線の滑り出しを抑えることが可能となり、挿入時のPC鋼線のばらけが防止され、作業効率の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態によるPC鋼線挿入機を用いたPC鋼線の挿入状態を示す図である。 図1に示すPC鋼線挿入機の側面図である。 同じくPC鋼線挿入機の上面図である。 図3に示すA−A線矢視図である。
以下、本発明の実施の形態によるPC鋼線挿入機について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態によるPC鋼線挿入機10は、鉄筋コンクリート構造物など導入されるPC鋼線のうち鉛直方向に延在するPC鋼線1を前記構造物の上方から鉛直方向下方に向けて挿入するためのものである。ここで、本実施の形態では、構造物としてLNG(液化天然ガス)等の液化ガスを貯蔵する地上PCタンク2を採用した例により説明する。
地上PCタンク2は、底版上に円筒状の側壁21が一体に形成されて立ち上げられ、側壁21にはその堤頂部21aから底版(図示省略)にわたって上下方向に延在するPC鋼線1が配設されていて、そのPC鋼線1によって側壁21全体に対して上下方向の圧縮力(プレストレス)を導入することで、タンクのひび割れを防いで液化ガスの外部への流出を防ぐ構造となっている。なお、PC鋼線1は、複数本(とくに図示はしないが、例えば19本)の拠り線の束になっている。
地上PCタンク2には、PC鋼線1を挿通させるための挿通孔22が形成されている。この挿通孔22は、両端が側壁21の堤頂部21aに開口するとともに底部側に湾曲部22aを有するU字状をなし、円筒状の側壁21の周方向に所定間隔をあけて複数配置されている。そして、挿通孔22には、PC鋼線1に対応したシース管3が予め挿入された状態となっている。
PC鋼線挿入機10は、地上PCタンク2の所定の上方位置に配置され、巻出機4から送出されるPC鋼線1を地上PCタンク2の所定の挿通孔22に向けて挿入するためのものである。そして、本実施の形態では、PC鋼線挿入機10より挿入されたPC鋼線1の先端1aが側壁21の堤頂部21aに配置された周知の電動ウインチからなる巻取機5によって巻き取られるようになっている。
図2〜図4に示すように、PC鋼線挿入機10は、架台11と、PC鋼線1を略水平方向となる一方向へ向けて移動させる4つの送りローラー31(31A〜31D)を有する送り機構30と、送り機構30から送出されたPC鋼線1の向きを鉛直方向下方へ誘導する案内機構40(案内部)とを備えて概略構成されている。
なお、PC鋼線挿入機10において、PC鋼線1の送出方向を「移動方向」と以下統一して用いる。
送り機構30は、上下一対で1組の送りローラー31がPC鋼線1の水平移動方向に2組配列され、各組の上下の送りローラー31A、31B(31C、31D)間をそれらローラーの回転によりPC鋼線1を通過させるようになっている。さらに、送り機構30には、PC鋼線1の移動方向で上流側の入口部E1および下流側の出口部E2のそれぞれに設けられた水平ローラー32と、送りローラー31を一定圧力で保持する圧力調整部33と、送りローラー31を駆動するための駆動モータ34とが設けられている。
なお、必要に応じて、送りローラーのうち上側に配置されるものを上側送りローラー31A、31Cとし、下側に配置されるものを下側送りローラー31B、31Dとして以下説明する。
送りローラー31は、PC鋼線1の移動方向に直交する水平面方向に平行な回転軸31aを中心にして架台11上に立設された支柱12に回転可能に支持され、それぞれの送りローラー31A〜31Dの回転軸31aが平行に配置されている。図4に示すように、下側送りローラー31B、31Dは駆動モータ34により直接駆動され、上側送りローラー31A、31Cは下側送りローラー31B、31Dの回転軸31aに掛止された駆動チェーン34aを介して駆動力が伝達されている。
また、各送りローラー31は、外周部に周方向全周にわたって凹溝状の凹曲面31b(図4参照)が形成されている。この凹曲面31bは、PC鋼線1の外径寸法にほぼ一致するように湾曲する曲面をなし、少なくとも凹曲面31b内の表面が硬質ウレタン等の保護材によって塗布されて被覆されている。これにより、送りローラー31の回転時にPC鋼線1に損傷を与えず、且つPC鋼線1の滑りを抑えることができる。
送り機構30の入口部E1および出口部E2に配置される水平ローラー32は、送り出し方向に対して左右方向に一定の間隔をあけて一対で配列され、双方の間に一方向に移動するPC鋼線1を通過させ、束状になっているPC鋼線1の上下左右方向へのばらけを防止する機能を有している。つまり、一対の水平ローラー32、32は、PC鋼線1を挟んで両側に位置し、それぞれの回転軸32a(図3参照)が鉛直方向に平行に配置されている。そして、ローラー全周にわたって凹曲面32b(本発明の周面に相当)が形成されている。この凹曲面32bは、PC鋼線1の外径寸法にほぼ一致する形状で湾曲する曲面をなしている。つまり、水平ローラー32は、上下方向中央部から上下端部32c、32cへ向かうにしたがって漸次拡径するとともに、上下方向中央部で最小径となる形状となっている。そして、一対の水平ローラー32、32は、それぞれの上下端部32c、32c同士の間隔がPC鋼線1の外径寸法よりも小さい寸法となっている。
入口部E1および出口部E2において、それぞれ一対の水平ローラー32、32によって、PC鋼線1の上下方向のばらけは上下端部32c、32cによって規制され、左右方向のばらけは凹曲面32bによって規制される。なお、一対の水平ローラー32、32同士の間隔(凹曲面32b、32b同士によって囲まれる領域)は、PC鋼線1の束の外形よりも僅かに大きくなる程度の寸法に設定されており、これにより、少々のばらけは許容されるものの、それ以上のばらけが生じないようになっている。
図2に示すように、圧力調整部33は、送りローラー31のベアリング35aを上下方向(矢印Y方向)に移動可能に支持するベアリングユニット35と、ベアリングユニット35を上方から付勢した状態で保持するコイルばね36と、ベアリングユニット35とコイルばね36との間に介装されて回転によりばね36の付勢力を調整する調整ねじ37とを備えており、上下一対の送りローラー31同士が近接する方向への圧力を、上側送りローラー31A(31C)に作用させる構成となっている(図4参照)。この圧力調整部33は、コイルばね36を用いてほどよくPC鋼線1を保持できるように上側送りローラー31の圧力を可変調整できる機構となっている。
ベアリングユニット35は、各上側送りローラー31A、31Bの回転軸31aに一体的に設けられ、回転軸31aやベアリング35aとともに上下に所定移動量(例えば、上下15cm)だけスライドできるように支柱12に支持されている。
コイルばね36は、支柱12の上端に軸方向を鉛直方向に向けて固定された支持ロッド38とベアリングユニット35との間に介装され、ベアリングユニット35を上部から常時付勢した状態で保持している。支持ロッド38の下端には、ベアリングユニット35に設けられた例えば角ねじ等の調整ねじ37が螺合されており、その調整ねじ37の回転により調整ねじ37とともにベアリングユニット35が上下に移動する構造となっている。つまり、調整ねじ37を回転させることにより、コイルばね36を伸縮させ、上側送りローラー31A、31Cの押圧力を調整し、PC鋼線1の送出量を安定させる構造となっている。
なお、下側送りローラー31B、31Dは、その回転軸31aが上下方向にスライドせず架台11に対して固定されている。
駆動モータ34は、下側送りローラー31B、31Dを駆動し、図4に示す駆動チェーン34aを介して上側送りローラー31A、31Cに駆動力を伝達し、これにより上下の送りローラー31の回転速度が一定となり、これら送りローラー31によって送り出されるPC鋼線1の移動速度が一定に保たれるようになっている。
そして、駆動モータ34はインバータ制御により段階的に速度調整可能であり、これによりPC鋼線1の構造物への挿入速度が調整することができる。
案内機構40は、架台11からPC鋼線1の移動方向下方へ向けて象の鼻状に延びるとともに一定の間隔をもって配置された一対の側板41、41と、送り機構30の出口部E2から送出されるPC鋼線1を鉛直方向下方に向けて案内するようにして側板41、41間に回転可能に支持されて配列された複数の案内ガイドローラー42、42、…とを備えている。
また、架台11のPC鋼線1の移動方向側の端面11a(図2で右側の端面)には、水平方向に突出する一対の進退レール43、43が幅方向に間隔をあけて設けられている。そして、それら進退レール43、43の間には、前記一対の側板41、41が複数の案内ガイドローラー42、42、…とともに進退レール43に沿って前後方向(矢印X方向)に摺動可能に配置されている。また、この進退レール43の先端上部には、案内ガイドローラー42に案内されるPC鋼線1の上方への浮き上がりを規制する規制ガイド44が設けられている。
巻出機4は、図1に示すように、所定長のPC鋼線1を環状に巻いた状態で収納可能な籠形状をなし、ターンテーブル7の回転軸7aに同軸に且つ回転可能に設けられる構成となっている。収納されているPC鋼線1が引き出されるときに、巻出機4が回転してスムーズに送出される。
次に、PC鋼線挿入機10の作用とPC鋼線挿入機10を用いてPC鋼線1を地上PCタンク2内に挿入する際の作業手順について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、先ず、地上PCタンク2の側壁21の堤頂部21aに設けた専用架台6上にターンテーブル7を設置し、そのターンテーブル7に巻出機4をセットする。
続いて、PC鋼線1を引き出してPC鋼線挿入機10にセットし、案内機構40より例えば2mほど出しておく。すなわち、巻出機4から引き出されたPC鋼線1は、PC鋼線挿入機10の送り機構30を通過させ、さらに案内機構40にガイドさせて鉛直方向下方に向けて垂らした状態とする。なお、ここまでの作業工程については、地上で行ってから巻出機4やPC鋼線挿入機10等を据えた専用架台6をクレーンにより地上PCタンク2の堤頂部21aに据え付けるようにしてもかまわない。
なお、案内機構40から垂らされるPC鋼線1の位置は、案内ガイドローラー42を備えた側壁41を進退レール43に沿って前後にスライドさせることで、その位置を挿入孔22の位置に合わせて微調整することができる。
ここで、PC鋼線1の挿入前に、PC鋼線1の先端部には予めシース管3を挿通されせた巻取機5のワイヤー等の牽引材の先端を取り付けておく。そして、PC鋼線挿入機10から鉛直方向下方に垂らした状態のPC鋼線1の先端を、地上PCタンク2の挿通孔22に備えておいたシース管3に挿入する。さらに、PC鋼線挿入機10を作動させてPC鋼線1をシース管3に挿入させるとともに、巻取機5を作動させてPC鋼線1の先端を所定位置まで引き上げる。
このように、鉛直方向に延びるPC鋼線1が配設される地上PCタンク2の堤頂部21aにPC鋼線挿入機10を設置し、PC鋼線1が収容された巻出機4から引き込んだPC鋼線1を一対の送りローラー31により一方向に向けて移動させ、さらに案内機構40によって鉛直方向下方に向けて誘導することが可能であるので、地上PCタンク2に予め形成されている鉛直方向の挿通孔22に対してスムーズにPC鋼線1を挿入することができ、PC鋼線1を地上PCタンク2上であちこちに巻き回す必要がなく狭い作業スペースであっても効率よく挿入作業を行うことができる。
そして、上側送りローラー31には圧力調整部33により上下一対の送りローラー31、31同士が近接する方向への圧力が付与され、送り出すPC鋼線1と送りローラー31とに所定の摩擦力を作用させてブレーキをかけることができるので、PC鋼線1の先端が最下部に到達してもその自重によってPC鋼線挿入機10よりPC鋼線1が滑り出し、必要長さ以上のPC鋼線1がPC鋼線挿入機10より送出されたり、拠り線で束状になっているPC鋼線1がばらけるといった不具合をなくすことができる。
また、水平ローラー32を設けることにより、拠り線の束であるPC鋼線1は、一対の水平ローラー32、32の凹曲面32bと上下端部32cによって囲まれる範囲内を通過することになり、横方向および上下方向への移動が規制されているので、ばらけの発生を防止することができる。そのため、PC鋼線挿入機10内で移動する間にばらけたPC鋼線1が送りローラー31等に巻き込まれるといった不具合をなくすことができる。
上述のように本実施の形態によるPC鋼線挿入機では、案内機構40によって鉛直方向下方に向けてPC鋼線1を誘導することで、地上PCタンク2に対してスムーズにPC鋼線1を挿入することができ、狭い作業スペースであっても効率よく挿入作業を行うことができることから、作業時間の低減が図れ、工期を短縮することが可能となり、工事費を低減することができる。
また、圧力調整部33によって送り出すPC鋼線1と送りローラー31とに所定の摩擦力を作用させることができ、これによりPC鋼線1の滑り出しを抑えることが可能となり、挿入時のPC鋼線1のばらけが防止され、作業効率の向上を図ることができる。
以上、本発明によるPC鋼線挿入機の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では地上PCタンク2を鉛直方向にPC鋼線が埋設される構造物としているが、地上PCタンク2を対象とすることに制限されることはなく、他の構造物であってもかまわない。
また、本実施の形態のPC鋼線挿入機10において、送り機構30の送りローラー31、水平ローラー32、圧力調整部33、案内部40の側板41、案内ガイドローラー42、進退レール42の位置、形状、大きさ等の構成は、上述した実施の形態に限定されることはなく、PC鋼線1の拠り線数、挿入対象となる構造物の条件に応じて適宜設定することが可能である。
1 PC鋼線
2 地上PCタンク(構造物)
3 シース管
4 巻出機
5 巻取機
10 PC鋼線挿入機
11 架台
21 側壁
21a 堤頂部
22 挿通孔
30 送り機構
31 送りローラー
31A、31C 上側送りローラー
31B、31D 下側送りローラー
31b 凹曲面
32 水平ローラー
32b 凹曲面(周面)
32c 上下端部
33 圧力調整部
34 駆動モータ
35 ベアリングユニット
36 コイルばね
37 調整ねじ
40 案内機構(案内部)
41 側板
42 案内ガイドローラー
43 進退レール

Claims (3)

  1. 構造物の上方から鉛直方向下方に向けてPC鋼線を挿入するためのPC鋼線挿入機であって、
    前記PC鋼線を双方の間に通過させて回転により一方向に向けて移動させる上下一対の送りローラーと、
    該送りローラーから送出されたPC鋼線の向きを鉛直方向下方に向けて誘導するとともに、前記送りローラーから送出されたPC鋼線の送り出し方向となる前後方向に進退可能な案内部と、
    上下一対の前記送りローラー同士が近接する方向への圧力を、少なくとも一方のローラーに作用させる圧力調整部と、
    を備えたことを特徴とするPC鋼線挿入機。
  2. 横方向に一定の間隔をあけて配列され、双方の間に前記一方向に移動する前記PC鋼線を通過させる一対の上下方向の移動を規制する水平ローラーが設けられ、
    該水平ローラーのそれぞれの上下端部同士の間隔が前記PC鋼線の外径寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のPC鋼線挿入機。
  3. 前記送りローラーの外周面には、硬質ウレタンが被覆されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のPC鋼線挿入機。
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