JP5482442B2 - ジョブ管理装置、ジョブ管理方法、およびジョブ管理プログラム - Google Patents
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Description
このような場合、上記特定のジョブフローだけでなく、そのジョブフローと依存関係にあるジョブも優先して実行サーバに対して投入する必要が生じる。
また、本来優先して処理する必要のないジョブが、優先して実行すべきジョブより先にジョブ実行サーバに投入された場合などには、優先して処理すべきジョブの投入が待たされてしまい、優先ジョブフローが設定された時間内に実行されないといった不都合が生じ得る。
このため、優先させて処理したいジョブフローの実行を迅速にすることを考慮してつつ、予めキューイングされたジョブのジョブ実行サーバへの投入順序を決定する必要がある。
しかしながら、これらの製品を用いて作成されるジョブフローには、一般的に、ジョブ間における上述のような依存関係が存在するため、ジョブフローそのものに対する優先度の設定だけでは適正なジョブ投入順序を決定することができないという不都合があった。
また、このような環境では人手でジョブ実行順序を決定したり、ジョブの並び替えを行ったりする必要があるが、この場合、人的ミスなどによるジョブ実行遅延が発生するといった不都合がある。
また、システム復旧時のような環境において、人手によりジョブ実行順序を決定したり、ジョブの並べ替えを行ったりする場合、人的ミスなどによるジョブ実行遅延が発生する可能性が高くなるといった不都合がある。
本発明は、上記関連技術の有する不都合を改善し、特定のジョブフローをより迅速に実行するためのジョブ実行順位を決定するジョブ管理装置、ジョブ管理方法、およびジョブ管理プログラムを提供することを、その目的とする。
前記投入順位決定部が、予め設定された異なるジョブの実行スケジュールを示す各ジョブフローに対して当該ジョブフローの実行完了時刻に基づき実行優先度を設定し(ジョブフロー優先度設定手段)、前記実行優先度が設定されたジョブフローとしての優先ジョブフローに含まれるジョブの実行が前記格納ジョブの実行後に行われる場合に、前記格納ジョブおよび当該格納ジョブに後続して実行される後続ジョブを前記優先ジョブフローとの依存関係を有する依存ジョブとして抽出し、当該依存ジョブおよび前記優先ジョブフローからなる優先ジョブグループを設定し(グループ設定手段)、前記優先ジョブグループに含まれるジョブの実行順位を、前記依存ジョブの依存関係を保持しつつ並べ替えると共に、当該並べ替えたジョブ実行順位のうちの前記優先ジョブグループの実行時間をグループ実行時間として算出し(グループ実行時間算出手段)、前記グループ実行時間が最短となる前記格納ジョブの実行順位を前記投入順位として決定する(ジョブ投入順位決定手段)ことを特徴としている。
優先ジョブフローに含まれるジョブの実行が格納ジョブの実行後に行われる場合に、格納ジョブおよび後続ジョブを優先ジョブフローとの依存関係を有する依存ジョブとして優先ジョブグループを設定するグループ設定手段と、依存ジョブの依存関係を保持しつつ優先ジョブグループの実行時間をグループ実行時間として算出し、このグループ実行時間が最短となる前記格納ジョブの実行順位を投入順位として決定するジョブ投入順位決定手段とを備えた構成とすることにより、予め設定された特定のジョブフローを優先して迅速に実行することを可能としたジョブ管理装置、ジョブ管理方法、およびジョブ管理プログラムを提供することができる。
次に、本発明の実施形態について、その基本的構成内容を説明する。
また、このジョブの実行待ちの対象となるジョブ部品(ジョブZに対応)を、「ジョブ待ち対象部品」と呼ぶものとする。
また、ジョブフロー解析部112は、優先ジョブフローとの依存関係がある格納ジョブを抽出し、この格納ジョブと優先フローを含むグループ(優先グループ)を設定するグルーピング機能を備えている。
これにより、優先ジョブフローとの連結点に含まれる格納ジョブは優先ジョブフローに対応してグルーピングされる。
これにより、ジョブE,GおよびIはそれぞれジョブフロー1との依存関係にあるものとて定義される。
尚、条件を満たしていない場合は予想実行時間を過去の待ち合わせ時間の実績値として設定する。
また、同等の優先度のグループ内のジョブに対しては、先にキューイングされたジョブを優先するものとする。
このジョブ再配置機能で、ジョブ投入順変更部114は、設定された優先度が最も高いグループ、つまり、最も優先度が高いジョブフローと、このジョブフローと依存関係にある格納ジョブを含むグループについて、投入順序決定部113で決定された投入順に基づき投入キュー115内における格納ジョブの並べ替えを行う。
このため、人手によるジョブ実行順序の並べ替えを行うことなく、最適なジョブ実行順序を設定することができ、更には、ジョブ並べ替えにかかる人的ミスに起因するジョブ実行遅延の発生を有効に抑制することができる。
次に、本実施形態の動作について、その概略を説明する。
まず、ジョブフロー解析部112が、予め設定された異なるジョブの実行スケジュールを示す各ジョブフローに対して当該ジョブフローの実行完了時刻に基づき実行優先度を設定する(ジョブフロー優先度設定行程)。
次いで、ジョブフロー解析部112は、実行優先度が設定されたジョブフローとしての優先ジョブフローに含まれるジョブの実行が前記格納ジョブの実行後に行われる場合に、前記格納ジョブおよび当該格納ジョブに後続して実行される後続ジョブを前記優先ジョブフローとの依存関係を有する依存ジョブとして抽出し、当該依存ジョブおよび前記優先ジョブフローからなる優先ジョブグループを設定する(グループ設定行程:グルーピング機能)。
次に、投入順決定部は113、優先ジョブグループに含まれるジョブの実行順位を、前記依存ジョブの依存関係を保持しつつ並べ替えると共に、当該並べ替えたジョブ実行順位のうちの前記優先ジョブグループの実行時間をグループ実行時間として算出し(グループ実行時間算出行程)、グループ実行時間が最短となる前記格納ジョブの実行順位を前記投入順位として決定する(ジョブ投入順位決定工程)。
尚、このジョブフロー1に設定された希望終了時刻(終了予定時間)は、図3に示すように、22:00であるものとする。
これにより、ジョブE,GおよびIはそれぞれジョブフロー1との依存関係にあるものとて定義される。
また、投入順決定部113は、図3に示すように、ジョブEの後続フローとしての、ジョブH→ジョブB→ジョブDの予想実行時間を算出し(ここでは、70秒であるものとする)、更には、ジョブIの後続フローとしての、ジョブJ→ジョブA→ジョブDの予想実行時間を算出する(ここでは、60秒であるものとする)。
ここでは、格納ジョブをG,I,Eの順に投入した場合に、優先ジョブフローであるジョブフロー1の実行完了までの時間が最短となるものとする。
また、優先度付けが行われたジョブフローが1つだけであるため、グループに所属しないジョブについては、並べ替えを行う前に格納されていた順(Y→X)に投入されるものとする。
また、投入キュー管理部111は、ジョブフロー1と依存関係にあるグループ内に所属するジョブ(例えば、ジョブE)が投入された後、上記グループ未所属のジョブやグループ未所属のジョブの後続フローのジョブよりも優先して後続フローのジョブを投入するものとする(ステップS108:ジョブ投入行程)。
尚、上記の実施形態の一部又は全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
ジョブの実行を行うジョブ実行サーバに対して予め設定された投入順位に基づきジョブを投入するジョブ要求投入部と、予め設定された投入キュー内に格納されたジョブである格納ジョブの投入順位を決定する投入順位決定部とを備えたジョブ管理装置であって、
前記投入順位決定部は、
予め設定された異なるジョブの実行スケジュールを示す各ジョブフローに対して当該ジョブフローの実行完了時刻に基づき実行優先度を設定するジョブフロー優先度設定手段と、
前記実行優先度が設定されたジョブフローとしての優先ジョブフローに含まれるジョブの実行が前記格納ジョブの実行後に行われる場合に、前記格納ジョブおよび当該格納ジョブに後続して実行される後続ジョブを前記優先ジョブフローとの依存関係を有する依存ジョブとして抽出すると共に、当該依存ジョブおよび前記優先ジョブフローからなる優先ジョブグループを設定するグループ設定手段と、
前記優先ジョブグループに含まれるジョブの実行順位を、前記依存ジョブの依存関係を保持しつつ並べ替えると共に、当該並べ替えたジョブ実行順位のうちの前記優先ジョブグループの実行時間をグループ実行時間として算出するグループ実行時間算出手段と、
前記グループ実行時間が最短となる前記格納ジョブの実行順位を前記投入順位として決定するジョブ投入順位決定手段とを備えたことを特徴とするジョブ管理装置。
付与1に記載のジョブ管理装置において、
前記グループ実行時間算出手段は、前記ジョブ実行サーバにおけるジョブの並行実行数に基づき前記グループ実行時間の算出を行う並行実行時間算出機能を備えたことを特徴とするジョブ管理装置。
付与1に記載のジョブ管理装置において、
ジョブ要求投入部は、
前記投入キュー内に予め格納された前記優先ジョブグループ以外の前記優先ジョブフローとの依存関係がないジョブを、前記優先ジョブグループの後続ジョブ部品として設定する後続投入ジョブ設定機能を備えたことを特徴とするジョブ管理装置。
ジョブの実行を行うジョブ実行サーバに対してジョブを投入するジョブ要求投入部と、予め設定された投入キュー内に格納されたジョブである格納ジョブを前記投入用に並べ替えを行う投入順位決定部とを備えたジョブ管理装置にあって、前記ジョブの前記ジョブ実行サーバへの投入順位を決定するジョブ管理方法であって、
前記投入順位決定部が、予め設定された異なるジョブの実行スケジュールを示す各ジョブフローに対して当該ジョブフローの実行完了時刻に基づき実行優先度を設定し、前記実行優先度が設定されたジョブフローとしての優先ジョブフローに含まれるジョブの実行が前記格納ジョブの実行後に行われる場合に、前記格納ジョブおよび当該格納ジョブに後続して実行される後続ジョブを前記優先ジョブフローとの依存関係を有する依存ジョブとして抽出し、当該依存ジョブおよび前記優先ジョブフローからなる優先ジョブグループを設定し、前記優先ジョブグループに含まれるジョブの実行順位を、前記依存ジョブの依存関係を保持しつつ並べ替えると共に、当該並べ替えたジョブ実行順位のうちの前記優先ジョブグループの実行時間をグループ実行時間として算出し、前記グループ実行時間が最短となる前記格納ジョブの実行順位を前記投入順位として決定することを特徴とするジョブ管理方法。
ジョブの実行を行うジョブ実行サーバに対してジョブを投入するジョブ要求投入部と、予め設定された投入キュー内に格納されたジョブである格納ジョブを前記投入用に並べ替えを行う投入順位決定部とを備えたジョブ管理装置にあって、前記ジョブの前記ジョブ実行サーバへの投入順位を決定するためのジョブ管理プログラムであって、
予め設定された異なるジョブの実行スケジュールを示す各ジョブフローに対して当該ジョブフローの実行完了時刻に基づき実行優先度を設定するジョブフロー優先度設定機能と、
前記実行優先度が設定されたジョブフローとしての優先ジョブフローに含まれるジョブの実行が前記格納ジョブの実行後に行われる場合に、前記格納ジョブおよび当該格納ジョブに後続して実行される後続ジョブを前記優先ジョブフローとの依存関係を有する依存ジョブとして抽出し、当該依存ジョブおよび前記優先ジョブフローからなる優先ジョブグループを設定するグループ設定機能と、
前記優先ジョブグループに含まれるジョブの実行順位を、前記依存ジョブの依存関係を保持しつつ並べ替えると共に、当該並べ替えたジョブ実行順位のうちの前記優先ジョブグループの実行時間をグループ実行時間として算出するグループ実行時間算出機能と、
前記グループ実行時間が最短となる前記格納ジョブの実行順位を前記投入順位として決定するジョブ投入順位決定機能とをコンピュータに実行させることを特徴とするジョブ管理プログラム。
111 投入キュー管理部
112 ジョブフロー解析部
113 投入順決定部
114 ジョブ投入順変更部
115 ジョブ実行サーバへの投入キュー(実行部)
116 ジョブフロー保存部
210 ジョブ実行サーバ
211 ジョブ実行キュー
Claims (5)
- ジョブの実行を行うジョブ実行サーバに対して予め設定された投入順位に基づきジョブを投入するジョブ要求投入部と、予め設定された投入キュー内に格納されたジョブである格納ジョブの投入順位を決定する投入順位決定部とを備えたジョブ管理装置であって、
前記投入順位決定部は、
予め設定された異なるジョブの実行スケジュールを示す各ジョブフローに対して当該ジョブフローの実行完了時刻に基づき実行優先度を設定するジョブフロー優先度設定手段と、
前記実行優先度が設定されたジョブフローとしての優先ジョブフローに含まれるジョブの実行が前記格納ジョブの実行後に行われる場合に、前記格納ジョブおよび当該格納ジョブに後続して実行される後続ジョブを前記優先ジョブフローとの依存関係を有する依存ジョブとして抽出すると共に、当該依存ジョブおよび前記優先ジョブフローからなる優先ジョブグループを設定するグループ設定手段と、
前記優先ジョブグループに含まれるジョブの実行順位を、前記依存ジョブの依存関係を保持しつつ並べ替えると共に、当該並べ替えたジョブ実行順位のうちの前記優先ジョブグループの実行時間をグループ実行時間として算出するグループ実行時間算出手段と、
前記グループ実行時間が最短となる前記格納ジョブの実行順位を前記投入順位として決定するジョブ投入順位決定手段とを備えたことを特徴とするジョブ管理装置。 - 請求項1に記載のジョブ管理装置において、
前記グループ実行時間算出手段は、前記ジョブ実行サーバにおけるジョブの並行実行数に基づき前記グループ実行時間の算出を行う並行実行時間算出機能を備えたことを特徴とするジョブ管理装置。 - 請求項1に記載のジョブ管理装置において、
ジョブ要求投入部は、
前記投入キュー内に予め格納された前記優先ジョブグループ以外の前記優先ジョブフローとの依存関係がないジョブを、前記優先ジョブグループの後続ジョブ部品として設定する後続投入ジョブ設定機能を備えたことを特徴とするジョブ管理装置。 - ジョブの実行を行うジョブ実行サーバに対してジョブを投入するジョブ要求投入部と、予め設定された投入キュー内に格納されたジョブである格納ジョブを前記投入用に並べ替えを行う投入順位決定部とを備えたジョブ管理装置にあって、前記ジョブの前記ジョブ実行サーバへの投入順位を決定するジョブ管理方法であって、
前記投入順位決定部が、予め設定された異なるジョブの実行スケジュールを示す各ジョブフローに対して当該ジョブフローの実行完了時刻に基づき実行優先度を設定し、前記実行優先度が設定されたジョブフローとしての優先ジョブフローに含まれるジョブの実行が前記格納ジョブの実行後に行われる場合に、前記格納ジョブおよび当該格納ジョブに後続して実行される後続ジョブを前記優先ジョブフローとの依存関係を有する依存ジョブとして抽出し、当該依存ジョブおよび前記優先ジョブフローからなる優先ジョブグループを設定し、前記優先ジョブグループに含まれるジョブの実行順位を、前記依存ジョブの依存関係を保持しつつ並べ替えると共に、当該並べ替えたジョブ実行順位のうちの前記優先ジョブグループの実行時間をグループ実行時間として算出し、前記グループ実行時間が最短となる前記格納ジョブの実行順位を前記投入順位として決定することを特徴とするジョブ管理方法。 - ジョブの実行を行うジョブ実行サーバに対してジョブを投入するジョブ要求投入部と、予め設定された投入キュー内に格納されたジョブである格納ジョブを前記投入用に並べ替えを行う投入順位決定部とを備えたジョブ管理装置にあって、前記ジョブの前記ジョブ実行サーバへの投入順位を決定するためのジョブ管理プログラムであって、
予め設定された異なるジョブの実行スケジュールを示す各ジョブフローに対して当該ジョブフローの実行完了時刻に基づき実行優先度を設定するジョブフロー優先度設定機能と、
前記実行優先度が設定されたジョブフローとしての優先ジョブフローに含まれるジョブの実行が前記格納ジョブの実行後に行われる場合に、前記格納ジョブおよび当該格納ジョブに後続して実行される後続ジョブを前記優先ジョブフローとの依存関係を有する依存ジョブとして抽出し、当該依存ジョブおよび前記優先ジョブフローからなる優先ジョブグループを設定するグループ設定機能と、
前記優先ジョブグループに含まれるジョブの実行順位を、前記依存ジョブの依存関係を保持しつつ並べ替えると共に、当該並べ替えたジョブ実行順位のうちの前記優先ジョブグループの実行時間をグループ実行時間として算出するグループ実行時間算出機能と、
前記グループ実行時間が最短となる前記格納ジョブの実行順位を前記投入順位として決定するジョブ投入順位決定機能とをコンピュータに実行させることを特徴とするジョブ管理プログラム。
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