JP5458669B2 - 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、表示装置、および電子機器 - Google Patents

薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、表示装置、および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、有機半導体を用いた薄膜トランジスタとその製造方法、更にはこの薄膜トランジスタを用いた表示装置および電子機器に関する。
有機半導体層をチャネルとして用いた薄膜トランジスタのうち、トップゲート型の薄膜トランジスタにおいては、有機半導体層にダメージを与えることなくゲート絶縁膜を形成することが、良好な素子特性を得る上で重要なポイントになる。このようなゲート絶縁膜の一つとして、アモルファスフッ素樹脂を用いる構成が提案されている。溶媒に可溶なある種のアモルファスフッ素樹脂は、有機半導体層にダメージを与えることなく、塗布法などの簡便な方法による成膜が可能な材料である(例えば下記非特許文献1参照)。
ところが、アモルファスフッ素樹脂を含むフッ素樹脂は、比誘電率2程度の低誘電率材料である。このため、フッ素樹脂からなるゲート絶縁膜を用いた薄膜トランジスタでは、リーク電流の発生を抑えつつ十分な電流駆動能力を得ることが困難である。
そこで、フッ素樹脂などの低誘電率材料層上に、高誘電率材料層を積層した2層ゲート絶縁膜構造(下記特許文献1参照)を採用することが考えられる。このような構成によれば、有機半導体層上にダメージを与えることなくフッ素樹脂膜を形成し、この上部に設けた高誘電率材料層によってリーク電流の発生を抑えつつ相互コンダクタンスを確保することで電流駆動能力の向上が図られる。
US2005/0104058A1
"Gate insulators in organic field-effect transistors"、「Chem. Mater.」、16号、2004年、p.4543≡4555
しかしながら、上述した2層ゲート絶縁膜構造では、下層に設けられるフッ素樹脂層の表面が高い撥水・撥油性である。このため、有機半導体層に対してダメージを与えることなくフッ素樹脂層を形成したとしても、このフッ素樹脂層の上部に高誘電率樹脂層を再現性良く均一に塗布形成することは困難である。したがって、当該2層ゲート絶縁膜構造を有する薄膜トランジスタは、ゲート絶縁膜の膜厚ばらつきが大きく、電流駆動能力を含むトランジスタ特性を確実に向上させることが困難であった。
そこで本発明は、有機半導体層を用いたトップゲート構造において、電流駆動能力の向上を確実に図ることが可能な薄膜トランジスタを提供すること、さらにはその製造方法を提供することを目的とする。またこのような薄膜トランジスタを用いることにより表示特性に優れた表示装置および信頼性の高い電子機器を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の薄膜トランジスタは、有機半導体層上に絶縁ゲート絶縁膜を介してゲート電極が設けられたトップゲート構造であり、特にゲート絶縁膜が3層構造で構成されたことを特徴としている。すなわちゲート絶縁膜は、フッ素系溶媒に可溶な樹脂からなるフッ素樹脂層、金属材料からなる密着層、およびフッ素樹脂層を構成する樹脂よりも誘電率が高い樹脂材料からなる高誘電率樹脂層をこの順に積層した3層構造である。
また本発明は、このような構成の薄膜トランジスタの製造方法でもあり、ソース電極、ドレイン電極、および有機半導体層が形成された基板上に、上述した3層構造のゲート絶縁膜を形成した後、ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する方法である。
また本発明は以上のような構成の薄膜トランジスタを画素電極に接続させた表示装置、および導電性パターンに接続させた電子機器でもある。
上述した構成の薄膜トランジスタおよびその製造方法では、有機半導体層上にフッ素系溶媒に可溶な樹脂からなるフッ素樹脂層を設けることにより有機半導体層の膜質を確保した状態で、さらに上層を成膜することができる。これにより、有機半導体層に形成されるチャネル部において電荷の移動度を確保することができる。さらに、フッ素樹脂層上には、密着層を介して高誘電率樹脂層が設けられるため、撥水・撥油性が高いフッ素樹脂層上に均一に高誘電率樹脂層が設けられる。これにより、均一な高誘電率樹脂層をゲート絶縁膜として用いることができ、確実に相互コンダクタンスを向上させることができる。
以上説明したように本発明によれば、有機半導体層を用いたトップゲート構造の薄膜トランジスタにおいて、チャネル部の電荷移動度と相互コンダクタンスの向上とを確実に向上させることで、確実に電流駆動能力の向上を図ることが可能になる。またこのような薄膜トランジスタを画素電極に接続した表示装置においては、表示特性の向上を図ることが可能である。さらにこのような薄膜トランジスタを導電性パターンに接続させた電子機器においては、動作特性の信頼性向上を図ることが可能である。
第1実施形態の半導体装置の断面図である。 図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面工程図である。 第2実施形態の半導体装置の断面図である。 図2に示す半導体装置の製造方法の特徴部を示す断面工程図である。 第3実施形態の表示装置の回路構成図である。 第3実施形態の表示装置の一例を示す断面図である。 本発明が適用される封止された構成のモジュール形状の表示装置を示す構成図である。 本発明の表示装置を用いたテレビを示す斜視図である。 本発明の表示装置を用いたデジタルカメラを示す斜視図であり、(A)は表側から見た斜視図、(B)は裏側から見た斜視図である。 本発明の表示装置を用いたノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。 本発明の表示装置を用いたビデオカメラを示す斜視図である。 本発明の表示装置を用いた携帯端末装置、例えば携帯電話機を示す斜視図であり、(A)は開いた状態での正面図、(B)はその側面図、(C)は閉じた状態での正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は上面図、(G)は下面図である。
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて、次に示す順に実施の形態を説明する。
1.第1実施形態(フッ素樹脂層と密着層とが同一パターンである構成例)
2.第2実施形態(フッ素樹脂層よりも密着層を一回り小さくした構成例)
3.第3実施形態(薄膜トランジスタを用いた表示装置への適用例)
4.第4実施形態(電子機器への適用例)
尚、第1実施形態および第2実施形態においては、薄膜トランジスタの製造方法を説明し、次いで得られた薄膜トランジスタの構成を説明する。
≪1.第1実施形態≫
図1は、第1実施形態の薄膜トランジスタ1-1の断面図である。この図に示す薄膜トランジスタ1-1は、トップゲート・ボトムコンタクト型であり、基板11上のソース電極13sおよびドレイン電極13dに有機半導体層15が設けられ、この上部にゲート絶縁膜17を介してゲート電極19を設けてなる。そして特に、ゲート絶縁膜17が、フッ素樹脂層17a、密着層17b、および高誘電率樹脂層17cの3層構造で構成されているところが特徴的である。
以下、各構成要素の詳細を、図2の断面工程図に基づいて製造工程順に説明する。
先ず、図2(1)に示すように、少なくとも表面が絶縁性材料からなる基板11上に、ソース電極13sおよびドレイン電極13dを形成する。ここでは例えば、金(Au)、白金(Pt)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)等の金属材料膜を蒸着成膜し、この上部にフォトリソグラフィー法によってレジストパターンを形成し、これをマスクにして金属材料膜をパターンエッチングする。これにより、金属材料膜からなるソース電極13sおよびドレイン電極13dを形成する。
ソース電極13sおよびドレイン電極13dの形成後には、レジストパターンの除去を行う。この際、レジストパターンがポジ型であれば、全面に紫外光(UV光)を照射し、次いで現像液(Tetra Methyl Anmonium Hydrooxideの3%水溶液)に浸漬することによってレジストパターンを剥離除去する。尚、ソース電極13sおよびドレイン電極13dの材質、および材料膜の成膜方法を含む形成方法が限定されることはなく、リフトオフ法や印刷法を適用しても良い。
次に、図2(2)に示すように、ソース電極13sおよびドレイン電極13dが形成された基板11上の全面に、有機半導体層15を成膜する。ここでは例えばペンタセンやTri isopropyl silylethynyl(TIPS)ペンタセン等の有機半導体材料を用い、スピンコート法、キャップコート法、ディップコート法等の塗布法、または真空蒸着法によって成膜する。尚、有機半導体層15を構成する有機半導体材料や、その成膜方法が限定されることはない。
次いで、図2(3)に示すように、有機半導体層15上の全面に、フッ素樹脂層17aを成膜し、さらにフッ素樹脂層17a上に密着層17bを成膜する。
フッ素樹脂層17aは、有機半導体層15との界面がチャネル領域となる膜である。このようなフッ素樹脂層17aは、フッ素系溶媒に可溶な樹脂を用いることにより、有機半導体層15にダメージを与えることなく、しかもスピンコート法等の塗布法により簡便に成膜することができる。この際、例えば塗布溶媒によってインク状にしたフッ素樹脂材料を、有機半導体層15上に所定の塗布膜厚で塗布した後、焼成によって塗布溶媒を除去することによってフッ素樹脂層17aを得る。
このような塗布成膜に用いられるフッ素系溶媒に可溶な樹脂としては、例えばサイトップ(登録商標)のようなアモルファスフッ素樹脂が用いられる。また塗布溶媒となるフッ素系溶媒には例えばペルフルオロ溶媒が用いられる。この場合、塗布膜厚100nmで塗布成膜された層に対して、焼成温度100℃で10分間の焼成が行われる。
密着層17bは、フッ素樹脂層17aの表面濡れ性を改善して上層との密着性を良好するための膜であり無機材料を用いて真空プロセスで成膜する。ここで用いられる無機材料としては、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)などの遮光性を有する金属材料が好ましく用いられるが、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)、酸化アルミニウム(Al23)等の無機絶縁膜であっても良い。
またこれらの材料からなる密着層17bは、下地となるフッ素樹脂層17aの表面濡れ性を改善できる程度の膜厚として、例えば膜厚1nm以上で成膜されることとする。また密着層17bの膜厚としてさらに好ましい値としては、以降に行う工程で照射される紫外線を遮光できる程度であることとし、例えばAuからなる密着層17bを成膜する場合であれば膜厚20nm程度で成膜されることとする。
さらにこれらの材料からなる密着層17bを成膜する際の真空プロセスとしては、例えば金属材料であれば抵抗加熱法やスパッタ法、無機絶縁性材料であればスパッタ法が適用される。ただしスパッタ法を適用して密着層17bを成膜する場合には、フッ素樹脂層17aを介してさらに下層の有機半導体層15に対してダメージを与えないように成膜条件を選択することとする。
次に、図2(4)に示すように、フォトリソグラフィー技術によって、密着層17b上に島状のレジストパターン21を形成する。このレジストパターン21は、例えばポジ型のレジスト材料を用いて形成する。次いで、レジストパターン21をマスクにして、密着層17b、フッ素樹脂層17a、さらには有機半導体層15を適宜の方法で島状にパターンエッチングして素子分離を行なう。これにより、フッ素樹脂層17aおよび密着層17bによって有機半導体層15を保護しつつ、有機半導体層15、フッ素樹脂層17a、および密着層17bの積層構造を島状にパターニングしてなる“メサ”を形成する。
この際先ず、Auからなる密着層17bのパターンエッチングは、ヨウ化カリウム水溶液等を用いたウェットエッチングを行う。次にフッ素樹脂層17aと有機半導体層15とを、反応性イオンエッチング(RIE)法等のドライエッチング法によりパターンエッチングする。この際、反応ガス種として酸素(O2)や、酸素O2と4フッ化メタン(CF4)との混合ガスが用いられる。
以上の後には、ポジ型のレジストパターン21の全面に紫外光(UV光)を照射し、次いで現像液(Tetra Methyl Anmonium Hydrooxideの3%水溶液)に浸漬してレジストパターン21を剥離除去する。この際、密着層17bが、遮光性を有する金属材料で構成されていれば、紫外光(UV光)照射による有機半導体層15の劣化が防止される。
尚、密着層17b、フッ素樹脂層17a、さらには有機半導体層15をパターニングして形成する島状は、素子分離可能な範囲で、少なくともソース電極13s−ドレイン電極13d間にわたって配置される大きさであれば良い。
その後、図2(5)に示すように、素子分離された有機半導体層15と、その上部のフッ素樹脂層17aおよび密着層17bとからなる島状を覆う状態で、基板11上に高誘電率樹脂層17cを成膜し、有機半導体層15の側壁を高誘電率絶縁膜17cで保護する。
高誘電率樹脂層17cを構成する樹脂材料としては、フッ素樹脂よりも高誘電率である樹脂材料が用いられ、誘電率が高いほど好ましい。またこのような材料の中でも、Poly(vinyl cinnamate):PVCNのように、末端に水酸基を持たない材料であることが特に好ましい。これは、PVCNをゲート絶縁膜として用いた有機薄膜トランジスタにおいては、バイアスストレス安定性が得られるとした報告(Jang,J. Kim,S. Nam,S. Chung,D. Yang,C. Yun,W. Park,C and Koo,J;”Hysteresis-free organic field-effect transistors and inverters using photocrosslinkable poly(vinyl cinnamate) as a gate dielectric”,「Appl.Phys.Lett」,92(2008)143306参照)に基づいている。ここではPVCNが末端に水酸基を持たない分子からなるためであると説明されている。したがって、PVCN以外であっても、末端に水酸基を持たない分子から構成される樹脂を高誘電率樹脂層17の構成材料として用いることにより、バイアスストレス安定性が確保される。
また高誘電率樹脂材料として紫外線(UV光)硬化樹脂を選択して用いることにより、プロセスの低温化を図ることが可能になる。このため、基板11としてプラスチック材料を用いることができる。
このような高誘電率樹脂材料を用いた高誘電率樹脂層17の成膜は、スピンコート法、キャップコート法、ディップコート法等の塗布法によって行われる。高誘電率樹脂材料と共に塗布インクを構成する溶媒は、島状の側壁に露出している有機半導体層15を侵食しない溶媒を選択することが好ましい。例えば有機半導体層15がTIPSペンタセンからなるものであり、高誘電率樹脂材料としてPVCNを用いる場合であれば、このような溶媒としてγ-ブチルラクトンが好適に用いられる。
ここでは例えば、PVCNのγ-ブチルラクトン溶液をスピンコート法により全面塗布する。続けて溶媒揮発のためのベーキングを経て、紫外光(UV光)を基板11上の全面から照射して高誘電率脂樹材料を硬化させて高誘電率樹脂層17cを得る。これにより、高誘電率樹脂層17c上に電極や層間絶縁膜などを形成し得る充分な耐薬品性を発現させると共に、層間リーク低減のために十分な絶縁性を得る。この際、密着層17bが、遮光性を有する金属材料で構成されていれば、紫外光(UV光)照射による有機半導体層15の劣化が防止される。
以上により、島状の有機半導体層15上に、これと同一形状で設けられたフッ素樹脂層17aおよび密着層17bと、これらの島状部分を覆う状態で基板11上の全面に成膜された高誘電率樹脂層17cとの3層構造のゲート絶縁膜17が形成される。
以上の後には図1に示したように、ゲート絶縁膜17上において、少なくともソース電極13s−ドレイン電極13d間にわたる位置に、ゲート電極19およびここから引き出される配線を形成する。ゲート電極19の形成は、ソース電極13sおよびドレイン電極13dの形成と同様に行うことができる。
以上により、ゲート絶縁膜17が、フッ素樹脂層17a、密着層17b、および高誘電率樹脂層17cの3層構造で構成されたトップゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタ1-1が得られる。
このような第1実施形態によれば、有機半導体層15上に、フッ素系溶媒に可溶な樹脂からなるフッ素樹脂層17aを塗布成膜する構成であるため、有機半導体層15の膜質を確保した状態で、さらに上層を成膜することができる。これにより、有機半導体層15に形成されるチャネル部において電荷の移動度を確保することができる。
また、フッ素樹脂層17a上には、密着層17bを介して高誘電率樹脂層17cを設ける構成としたことにより、撥水・撥油性が高いフッ素樹脂層17a上に、均一に高誘電率樹脂層17cを設けることが可能になる。これにより、均一な高誘電率樹脂層17cをゲート絶縁膜17の構成要素として用いることができ、確実に相互コンダクタンスを向上させることができる。
またさらに、フッ素樹脂層17aの表面濡れ性(密着性)の改善方法としてアッシングによる表面改質が知られているが、本第1実施形態の密着層17bを成膜する方法は、アッシング処理と比較して、高誘電率樹脂層17cの下地面の密着性の向上が確実である。しかも、アッシング処理に起因する有機半導体層15のプラズマダメージの懸念もない。このため、低誘電率のフッ素樹脂層17aを薄膜化することができる。これにより、ゲート絶縁膜17全体を確実に高誘電率化することができる。このことからも、相互コンダクタンスの向上が可能である。
そして以上のように、チャネル部の電荷移動度と相互コンダクタンスの向上とを確実に向上させることが可能であることから、薄膜トランジスタ1-1においての電流駆動能力の向上を確実に図ることが可能になる。
≪2.第2実施形態≫
図3は、第2実施形態の薄膜トランジスタ1-2の断面図である。この図に示す薄膜トランジスタ1-2が、第1実施形態の薄膜トランジスタと異なるところは、3層構造で構成されたゲート絶縁膜17’において、フッ素樹脂層17aよりも密着層17b’を一回り小さくした構成にある。このような構成は、特に密着層17b’が金属材料からなる場合に有効である。
このような構成の薄膜トランジスタ1-2製造方法の特徴部を、図4の断面工程図に基づいて説明する。
先ず、第1実施形態において図2(1)〜図2(3)を用いて説明したと同様の工程を行い、基板11上にソース電極13sおよびドレイン電極13dを形成し、さらに基板11上の全面に有機半導体層15、フッ素樹脂層17a、および密着層17bを成膜する。この際、密着層17bは、第1実施形態と同様に無機材料を用いて真空プロセスを適用して成膜されるが、無機材料の中でも特に金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)などの遮光性を有する金属材料を選択して用いる。
次に、図4(1)に示すように、フォトリソグラフィー技術によって、密着層17b上に島状のレジストパターン21を形成する。このレジストパターン21は、例えばポジ型のレジスト材料を用いて形成する。次いで、レジストパターン21をマスクにして、密着層17b、フッ素樹脂層17a、さらには有機半導体層15を適宜の方法で島状にパターンエッチングして素子分離を行なう。これにより、有機半導体層15、フッ素樹脂層17a、および密着層17bの積層構造を島状にパターニングしてなる“メサ”が形成される。
この際、密着層17b’のパターンエッチングは、ウェットエッチング等の等方性エッチングを行うことにより、密着層17b’のエッチング側壁をレジストパターン21の側壁面よりも内側に後退させる。これにより、レジストパターン21よりも一回り小さい平面の島状に密着層17b’をパターニングする。例えば、Auからなる密着層17b’であれば、ヨウ化カリウム水溶液等を用いたウェットエッチングを行うが、オーバーエッチングを行うことによってレジストパターン21よりも一回り小さい平面の島状に密着層17b’をパターニングする。
次いで、フッ素樹脂層17aと有機半導体層15とに対して、第1実施形態と同様の反応性イオンエッチング(RIE)法等の等方性エッチングを行う。これによりフッ素樹脂層17aと有機半導体層15とを、レジストパターン21と略同一の平面形状にパターンエッチングする。パターンエッチング終了後には、ポジ型のレジストパターン21の全面に紫外光(UV光)を照射し、次いで現像液(TetraMethylAnmoniumHydrooxideの3%水溶液)に浸漬してレジストパターン21を剥離除去する。
その後、図4(1)に示すように、素子分離された有機半導体層15と、その上部のフッ素樹脂層17aおよび密着層17b'とからなる島状を覆う状態で、基板11上に高誘電率樹脂層17cを成膜する。この誘電率樹脂層17cの成膜は、第1実施形態において図2(5)を用いて説明したと同様に行われる。
以上により、有機半導体層15と同一の島状に形状されたフッ素樹脂層17a、フッ素樹脂層17aよりも一回り小さい密着層17b’、およびこれらを覆う高誘電率樹脂層17cとの3層構造のゲート絶縁膜17’が形成される。
以上の後には図3に示したように、ゲート絶縁膜17’上において、少なくともソース電極13s−ドレイン電極13d間にわたる位置に、ゲート電極19およびここから引き出される配線を形成する。ゲート電極19の形成は、ソース電極13sおよびドレイン電極13dの形成と同様に行うことができる。
以上により、ゲート絶縁膜17’、島状のフッ素樹脂層17a、これよりも1回り小さい島状の密着層17b’、およびこれらを覆う高誘電率樹脂層17cの3層構造で構成されたトップゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタ1-2が得られる。
このような第2実施形態によれば、3層構造で構成されたゲート絶縁膜17'において、フッ素樹脂層17aよりも一回り小さい島状として密着層17b'を構成した。これにより、密着層17b'の上方の周縁角部において、島状を覆う高誘電率樹脂層17cの膜厚が薄くなることを防止できる。このため、第1実施形態の効果に加えて、金属材料かなる密着層17b'と、高誘電率樹脂層17c上に設けたゲート電極19およびこれと同層の配線との間でのリークの発生を防止できる効果を有する。
尚、上述した第1実施形態および第2実施形態においては、トップゲート型の薄膜トランジスタとしてトップゲート・ボトムコンタクト型を例示した。しかしながら、本発明の薄膜トランジスタは、トップゲート・トップコンタクト型にも適用可能である。
≪3.第3実施形態≫
次に、本発明の第3実施形態として、上述の実施形態で説明した薄膜トランジスタを備えた表示装置を説明する。ここでは第2実施形態で説明した薄膜トランジスタ1-2と共に、有機電界発光素子ELとを用いたアクティブマトリックス型の表示装置30を説明する。
図5には、表示装置30の回路構成図を示す。この図に示すように、表示装置30の基板11上には、表示領域11aとその周辺領域11bとが設定されている。表示領域11aには、複数の走査線31と複数の信号線33とが縦横に配線されており、それぞれの交差部に対応して1つの画素aが設けられた画素アレイ部として構成されている。また周辺領域11bには、走査線31を走査駆動する走査線駆動回路35と、輝度情報に応じた映像信号(すなわち入力信号)を信号線33に供給する信号線駆動回路37とが配置されている。
走査線31と信号線33との各交差部に設けられる画素回路は、例えばスイッチング用の薄膜トランジスタTr1、駆動用の薄膜トランジスタTr2、保持容量Cs、および有機電界発光素子ELで構成されている。
そして、走査線駆動回路35による駆動により、スイッチング用の薄膜トランジスタTr1を介して信号線33から書き込まれた映像信号が保持容量Csに保持され、保持された信号量に応じた電流が駆動用の薄膜トランジスタTr2から有機電界発光素子ELに供給され、この電流値に応じた輝度で有機電界発光素子ELが発光する。尚、駆動用の薄膜トランジスタTr2は、共通の電源供給線(Vcc)39に接続されている。
尚、以上のような画素回路の構成は、あくまでも一例であり、必要に応じて画素回路内に容量素子を設けたり、さらに複数のトランジスタを設けて画素回路を構成しても良い。また、周辺領域11bには、画素回路の変更に応じて必要な駆動回路が追加される。
図6には、以上のような回路構成の表示装置5における1画素分の断面図として、薄膜トランジスタTr2,Tr1および容量素子Csと、有機電界発光素子ELとが積層された部分の断面図を示す。
この図に示すように、各画素には薄膜トランジスタTr2,Tr1として、例えば図1で示した第1実施形態の薄膜トランジスタ(1-1)または、図3で示した第2実施形態の薄膜トランジスタ(1-2)が設けられている。
薄膜トランジスタTr1のソース電極13sと、薄膜トランジスタTr2のゲート電極19bとは、ゲート絶縁膜17を構成する高誘電率樹脂層17cに設けられた接続孔17hを介して接続されている。また、薄膜トランジスタTr2のゲート電極19bを延設した部分と、ソース電極13sを延設した部分との間に、ゲート絶縁膜17における高誘電率樹脂層17cを挟持させて容量素子Csが構成されている。また、図5の回路図にも示したように、薄膜トランジスタTr1のゲート電極19aは走査線(31)に、薄膜トランジスタTr1のドレイン電極13dは信号線(33)に、薄膜トランジスタTr2のソース電極13sは電源供給線(39)にそれぞれ延設される。
尚、画素回路に示した信号線33および電源供給線39は、断面図のソース電極13sおよびドレイン電極13dと同一層を用いて同一の層構造で構成されていて良い。
以上の薄膜トランジスタTr1,Tr2および容量素子Csは、例えば保護膜を介して層間絶縁膜41で覆われている。この層間絶縁膜41は、平坦化膜として構成されることが好ましい。この層間絶縁膜41とゲート絶縁膜17を構成する高誘電率樹脂層17cとには、薄膜トランジスタTr2のドレイン電極13dに達する接続孔41hが設けられている。
そして、層間絶縁膜41上の各画素に、接続孔41aを介して薄膜トランジスタTr2に接続された有機電界発光素子ELが設けられている。この有機電界発光素子ELは、層間絶縁膜41上に設けられた絶縁性パターン43で素子分離されている。
この有機電界発光素子ELは、層間絶縁膜41上に設けられた画素電極45を備えている。この画素電極45は、各画素毎に導電性パターンとして形成され、層間絶縁膜41に設けられた接続孔41aを介して薄膜トランジスタTr2のドレイン電極13dに接続されている。このような画素電極45は、例えば陽極として用いられるものであり、光反射性を有して構成されていることとする。
そして、この画素電極45の周縁が、有機電界発光素子ELを素子分離するための絶縁性パターン43で覆われている。この絶縁性パターン43は、画素電極45を広く露出させる開口窓43aを備えており、この開口窓43aが有機電界発光素子ELの画素開口となる。このような絶縁性パターン43は、例えば感光性樹脂を用いて構成され、リソグラフィー法を適用してパターニングされたものであることとする。
そして、このような絶縁性パターン53から露出する画素電極45上を覆う状態で、有機層47が設けられている。この有機層47は、少なくとも有機発光層を備えた積層構造からなり、必要に応じて陽極(ここでは画素電極55)側から順に、正孔注入層、正孔輸送層、有機発光層、電子輸送層、電子注入層、さらには他の層を積層してなる。また有機層47は、例えば各有機電界発光素子ELで発生させる発光光の波長毎に、少なくとも有機発光層を含む層が画素毎に異なる構成でパターン形成されていることとする。また、各波長の画素で共通の層を有していても良い。さらに、この有機電界発光素子ELが、微小共振器構造として構成されている場合、各有機電界発光素子ELから取り出す波長に合わせて有機層47の膜厚が調整されていることとする。
以上のような有機層47を覆い、画素電極45との間に有機層47を狭持する状態で、共通電極49が設けられている。この共通電極49は、有機電界発光素子ELの有機発光層で発生させた光を取り出す側の電極であり、光透過性を有する材料で構成されていることとする。またここでは、画素電極55が陽極として機能するものであるため、この共通電極49は、少なくとも有機層47に接する側が陰極として機能する材料を用いて構成されていることとする。さらに、この有機電界発光素子ELが、微小共振器構造として構成されている場合、この共通電極49は、半透過半反射性を有する構成であることとする。尚、図5の回路図にも示したように、この共通電極49はGNDに設置されている。
そして、以上のような画素電極45と共通電極49との間に有機層47が挟持された各画素部分が、有機電界発光素子ELとして機能する部分となる。
またここでの図示は省略したが、各有機電界発光素子ELの形成面側は、光透過性材料からなる封止樹脂で覆われ、さらにこの封止樹脂を介して光透過性材料からなる対向基板が張り合わされた状態で表示装置5が構成されている。
以上のような構成の表示装置30によれば、第1実施形態および第2実施形態で説明したように、トランジスタ特性が良好でかつ均一な薄膜トランジスタ(1-1,1-2)を用いて画素回路を構成しているため、表示特性の向上を図ることが可能になる。特に、薄膜トランジスタ(1-1,1-2)は、電流駆動能力が高いものであるため、高い輝度で有機電界発光素子ELを発光させた表示が可能である。
尚、上述した実施形態においては、有機電界発光素子ELを用いたアクティブマトリックス型の表示装置を例示した。しかしながら本発明の表示装置は、有機半導体層を用いた薄膜トランジスタを搭載した表示装置に広く適用可能であり、例えば液晶表示装置や電気泳動型ディスプレイにも適用できる。
また以上説明した本発明に係る表示装置30は、図7に開示したような、封止された構成のモジュール形状のものをも含む。例えば、画素アレイ部である表示領域11aを囲むようにシーリング部51が設けられ、このシーリング部51を接着剤として、透明なガラス等の対向部(封止基板53)に貼り付けられ形成された表示モジュールが該当する。この透明な封止基板53には、カラーフィルタ、保護膜、遮光膜等が設けられてもよい。尚、表示領域11aが形成された表示モジュールとしての基板11には、外部から表示領域11a(画素アレイ部)への信号等を入出力するためのフレキシブルプリント基板53が設けられていても良い。
≪4.第4実施形態≫
図8〜12には、以上説明した本発明に係る表示装置を表示部として用いた電子機器の一例を示す。本発明の表示装置は、電子機器に入力された映像信号、さらに電子機器内で生成した映像信号を表示するあらゆる分野の電子機器における表示部に適用することが可能である。以下に、本発明が適用される電子機器の一例について説明する。
図8は、本発明が適用されるテレビを示す斜視図である。本適用例に係るテレビは、フロントパネル102やフィルターガラス103等から構成される映像表示画面部101を含み、その映像表示画面部101として本発明に係る表示装置を用いることにより作成される。
図9は、本発明が適用されるデジタルカメラを示す図であり、(A)は表側から見た斜視図、(B)は裏側から見た斜視図である。本適用例に係るデジタルカメラは、フラッシュ用の発光部111、表示部112、メニュースイッチ113、シャッターボタン114等を含み、その表示部112として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
図10は、本発明が適用されるノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。本適用例に係るノート型パーソナルコンピュータは、本体121に、文字等を入力するとき操作されるキーボード122、画像を表示する表示部123等を含み、その表示部123として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
図11は、本発明が適用されるビデオカメラを示す斜視図である。本適用例に係るビデオカメラは、本体部131、前方を向いた側面に被写体撮影用のレンズ132、撮影時のスタート/ストップスイッチ133、表示部134等を含み、その表示部134として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
図12は、本発明が適用される携帯端末装置、例えば携帯電話機を示す図であり、(A)は開いた状態での正面図、(B)はその側面図、(C)は閉じた状態での正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は上面図、(G)は下面図である。本適用例に係る携帯電話機は、上側筐体141、下側筐体142、連結部(ここではヒンジ部)143、ディスプレイ144、サブディスプレイ145、ピクチャーライト146、カメラ147等を含み、そのディスプレイ144やサブディスプレイ145として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
尚、上述した実施形態においては、第1実施形態または第2実施形態で説明した薄膜トランジスタを備えた電子機器の一例として、アクティブマトリックス型の表示部を備えた電子機器を示した。しかしながら本発明の電子機器は、薄膜トランジスタを導電性パターンに接続させた状態で搭載した電子機器に広く適用可能であり、表示部を設けたもの以外であっても、IDタグ、センサー等の電子機器への適用が可能であり、同様の効果を得ることができる。
1-1,1-2…薄膜トランジスタ、11…基板、13s…ソース電極、13d…ドレイン電極、15…有機半導体層、17…ゲート絶縁膜、17a…フッ素樹脂層、17b…密着層、17c…高誘電率樹脂層、19,19a,19b…ゲート電極、30…表示装置、45…画素電極(導電性パターン)

Claims (15)

  1. 基板上のソース電極およびドレイン電極と、
    前記ソース電極とドレイン電極との間にわたって設けられた有機半導体層と、
    前記ソース電極、前記ドレイン電極、および前記有機半導体層が形成された前記基板上に、フッ素系溶媒に可溶な樹脂からなるフッ素樹脂層、金属材料からなる密着層、および前記フッ素樹脂層を構成する樹脂よりも誘電率が高い樹脂材料からなる高誘電率樹脂層をこの順に積層したゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上のゲート電極とを備えた
    薄膜トランジスタ。
  2. 前記金属材料は遮光性であり
    前記高誘電率樹脂層は、紫外線硬化樹脂で構成されている
    請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記有機半導体層は、前記ソース電極および前記ドレイン電極が形成された前記基板上に設けられている
    請求項1または2に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 前記有機半導体層は、前記密着層および前記フッ素樹脂層と共に島状にパターニグされ、前記高誘電率樹脂層で覆われている
    請求項に記載の薄膜トランジスタ。
  5. 前記密着層は、前記有機半導体層および前記フッ素樹脂層よりも一回り小さい島状にパターニングされている
    請求項4に記載の薄膜トランジスタ。
  6. 基板上に、ソース電極およびドレイン電極と、当該ソース電極とドレイン電極との間にわたる有機半導体層とを形成する工程と、
    前記ソース電極、前記ドレイン電極、および前記有機半導体層が形成された前記基板上に、フッ素系溶媒に可溶な樹脂からなるフッ素樹脂層、金属材料からなる密着層、および前記フッ素樹脂層を構成する樹脂よりも誘電率が高い樹脂材料からなる高誘電率樹脂層をこの順に積層成膜したゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程とを行なう
    薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 前記密着層の成膜は、真空プロセスを適用して行われる
    請求項6に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  8. 前記ゲート絶縁膜を形成する工程では、遮光性の前記金属材料を用いて前記密着層を成膜した後、紫外線硬化樹脂を用いて前記高誘電率樹脂層を成膜する
    請求項またはに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  9. 前記基板上に前記ソース電極および前記ドレイン電極を形成した後に、当該基板上に前記有機半導体層を形成する
    請求項6〜8の何れかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  10. 前記ゲート絶縁膜を形成する工程では、前記有機半導体層上に、前記フッ素樹脂層と前記密着層とをこの順に成膜した後、前記有機半導体層と共に当該密着層およびフッ素樹脂層とを島状にパターニングすることにより素子分離を行ない、次に前記高誘電率樹脂層を成膜する
    請求項9に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  11. 記素子分離を行なう際には、前記有機半導体層および前記フッ素樹脂層よりも一回り小さい島状に前記密着層をパターニングする
    請求項10に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  12. 薄膜トランジスタと、当該薄膜トランジスタに接続された画素電極とを有し、
    前記薄膜トランジスタは、
    前記基板上のソース電極およびドレイン電極と、
    前記ソース電極とドレイン電極との間にわたって設けられた有機半導体層と、
    前記ソース電極、前記ドレイン電極、および前記有機半導体層が形成された前記基板上に、フッ素系溶媒に可溶な樹脂からなるフッ素樹脂層、金属材料からなる密着層、および前記フッ素樹脂層を構成する樹脂よりも誘電率が高い樹脂材料からなる高誘電率樹脂層をこの順に積層したゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上のゲート電極とを備えた
    表示装置。
  13. 前記金属材料は遮光性であり、
    前記高誘電率樹脂層は、紫外線硬化樹脂で構成されている
    請求項12に記載の表示装置。
  14. 薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタに接続された導電性パターンとを有し、
    前記薄膜トランジスタは、
    板上のソース電極およびドレイン電極と、
    前記ソース電極とドレイン電極との間にわたって設けられた有機半導体層と、
    前記ソース電極、前記ドレイン電極、および前記有機半導体層が形成された前記基板上に、フッ素系溶媒に可溶な樹脂からなるフッ素樹脂層、金属材料からなる密着層、および前記フッ素樹脂層を構成する樹脂よりも誘電率が高い樹脂材料からなる高誘電率樹脂層をこの順に積層したゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上のゲート電極とを備えた
    電子機器。
  15. 前記金属材料は遮光性であり、
    前記高誘電率樹脂層は、紫外線硬化樹脂で構成されている
    請求項14に記載の電子機器。
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