JP5454074B2 - 軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主軸を非接触で支承する軸受装置及びその製造方法に関する。
例えば、マシニングセンタや旋盤等の超精密加工機には、主軸を非接触で支承する静圧気体軸受や磁気軸受等を有する軸受装置が用いられる。この軸受装置によれば主軸を高精度に回転させることができるので、被加工物の加工精度を向上させることができる。しかし、主軸を非接触で支承する軸受装置では、主軸のアキシャル(スラスト)方向及びラジアル方向の位置がずれる可能性が高い。例えば、特許文献1には、小径部材及び該小径部材のアキシャル方向両端に設けられた2つの大径部材を有する主軸(主軸部)と、ラジアル静圧気体軸受(ラジアル軸受部)及びアキシャル静圧気体軸受(主スラスト軸受部)とを備えた軸受装置が開示されている。
この主軸は、小径部材の外周面が2つのラジアル静圧気体軸受で支承され、2つの大径部材の対向面が2つのアキシャル静圧気体軸受で夫々支承され、さらに、主軸の後部端面が調整アキシャル静圧気体軸受(調整スラスト軸受部)で支承されている。そして、調整アキシャル静圧気体軸受を介して主軸に対しアキシャル方向の力を発生し、主軸のアキシャル方向の位置ずれを調整する変位調整力発生手段(変位検出手段、制御部、駆動部)を備えている。この軸受装置によれば、主軸のアキシャル方向の位置を高精度に位置決めすることができ、また主軸のラジアル方向の位置ずれは2つのラジアル静圧気体軸受で抑えることができるので、被加工物の加工精度を向上させることができる。
特開2008−275102号公報(段落0007〜0018、図2)
特許文献1に記載の軸受装置では、2つのラジアル静圧気体軸受が主軸の小径部材を支承しているため、軸受面積が小さくなって静剛性が低くなる傾向にある。また、2つのラジアル静圧気体軸受は主軸の小径部材において近接して配置されていることから主軸の支持力が低いため、主軸の前部に回転工具や被加工物等を取り付ける際に発生する主軸のラジアル方向のモーメント負荷によって主軸が大きく変位するおそれがある。また、主軸を非接触で支承する静圧気体軸受や磁気軸受等は、軸受クリアランスが数μmから数十μmと小さいため、軸受装置の構成部品には高い面精度が求められる。ところが、構成部品を研削加工で加工した場合、サブミクロンの精度を得ることが非常に困難であり、そのため軸受装置の組付けによる誤差が大きくなる傾向にある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、支承している主軸の静剛性が高く、主軸のラジアル方向及びアキシャル方向の変位を抑え、高精度な組付けが可能な軸受装置及びその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、
小径部材及び該小径部材のアキシャル方向両端に設けられた2つの大径部材を有する主軸と、
2つの前記大径部材の外周面を夫々支承する2つのラジアル静圧気体軸受と、
2つの前記大径部材の対向面を夫々支承する2つのアキシャル静圧気体軸受と、
2つの前記ラジアル静圧気体軸受を夫々支持する第1、第2軸受ハウジングと、
2つの前記アキシャル静圧気体軸受を支持する第3軸受ハウジングと、
前記主軸の変位調整部材の端面を支承する調整アキシャル静圧気体軸受と、
該調整アキシャル静圧気体軸受を介して前記主軸に対しアキシャル方向の力を発生し、前記主軸のアキシャル方向の変位を調整する変位調整力発生手段と、
前記調整アキシャル静圧気体軸受を支持する第4軸受ハウジングと、を備え、
前記主軸の変位調整部材の端面及び前記調整アキシャル静圧気体軸受における前記主軸の変位調整部材の端面と対向する面が鏡面仕上げされていることである。
請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、
前記大径部材の外周面が鏡面仕上げされ、
前記ラジアル静圧気体軸受における前記大径部材の外周面と対向する面と、前記第1、第2軸受ハウジングの外周面とが、同軸に鏡面仕上げされていることである。
請求項に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、
前記第4軸受ハウジングにおける前記調整アキシャル静圧気体軸受を支承する面が、該調整アキシャル静圧気体軸受から離間していることである。
請求項に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1〜3の何れか一項において、
前記主軸の変位測定部材に当接して該主軸のアキシャル方向の変位を検出する変位検出手段を備え、
前記変位検出手段が当接する前記変位測定部材の当接部が、該変位測定部材と一体の球面加工されていることである。
請求項に記載の発明の構成上の特徴は、
請求項2に記載の軸受装置であって、前記第1軸受ハウジングと前記第2軸受ハウジングとが第3軸受ハウジングを挟んで別体である軸受装置の製造方法において、
前記第1軸受ハウジングに前記第3軸受ハウジングを挟んで前記第2軸受ハウジングを組付ける際に、前記第1、第2軸受ハウジングの外周を基準にして同軸に組付けることである。
請求項に記載の発明の構成上の特徴は、
請求項2に記載の軸受装置の製造方法において、
前記主軸と前記第1、第2軸受ハウジングとを組付ける際に、前記主軸の外周と前記各軸受ハウジングの外周とを基準にして同軸に組付けることである。
請求項1に係る発明によれば、ラジアル静圧気体軸受が主軸の大径部材を支承しているため、このラジアル静圧気体軸受の軸受面積は小径部材を支承するラジアル静圧気体軸受の軸受面積よりも大きくなり主軸の静剛性を高めることができる。また、2つのラジアル静圧気体軸受は主軸の小径部材を挟んで設けられている2つの大径部材に夫々配置されていることから、このラジアル静圧気体軸受間の距離は小径部材を支承するラジアル静圧気体軸受間の距離よりも長くなる。よって、大径部材を支承するラジアル静圧気体軸受による主軸の支持力は、小径部材を支承するラジアル静圧気体軸受による主軸の支持力よりも高くなるため、主軸の前部に回転工具や被加工物等を取り付ける際に発生する主軸のラジアル方向のモーメント負荷による主軸の変位を低減することができる。そして、主軸の変位調整部材と調整アキシャル静圧気体軸受との互いの対向面が鏡面仕上げされているので、主軸と調整アキシャル静圧気体軸受との軸受クリアランスをサブミクロンの精度で得ることができる。よって、アキシャル静圧気体軸受を使用したことによる主軸のアキシャル方向の位置ずれを高精度に調整することができる。
請求項2に係る発明によれば、ラジアル静圧気体軸受と大径部材との互いの対向面が鏡面仕上げされているので、軸受クリアランスとしてサブミクロンの精度を容易に得ることができる。また、ラジアル静圧気体軸受における大径部材の外周面と対向する面と、第1、第2軸受ハウジングの外周面とが、同軸に鏡面仕上げされているので、軸受装置として組付ける際の誤差を小さくすることができる。
請求項に係る発明によれば、第4軸受ハウジングと調整アキシャル静圧気体軸受との互いの対向面間にクリアランスが設けられているので、調整アキシャル静圧気体軸受の運動性能を損なうことはなく、主軸のアキシャル方向の位置ずれを高精度に調整することができる。また、第4軸受ハウジングから調整アキシャル静圧気体軸受に供給される気体が、上記クリアランスから流出して変位調整力発生手段付近を循環するので、変位調整力発生手段の発熱を低減することができる。
請求項に係る発明によれば、主軸の変位測定部材の当接部が一体で球面加工されているので、軸中心を精度良くセンシングすることが可能となり、主軸のアキシャル方向の位置ずれを高精度に調整することができる。特に、従来はボールを介して軸中心をセンシングしていたが、ボールが不用となるため低コスト化を図ることができる。
請求項に係る発明によれば、ラジアル静圧気体軸受における大径部材の外周面と対向する面と、第1、第2軸受ハウジングの外周面とが、同軸に鏡面仕上げされているので、第1軸受ハウジングに第3軸受ハウジングを挟んで第2軸受ハウジングを組付ける際に、第1、第2軸受ハウジングの外周を基準にして同軸度を確認しながら組付けることで、ラジアル静圧気体軸受における大径部材の外周面と対向する面の同軸度を出すことができ、組付誤差が低減され、高精度な軸受装置ができる。
請求項に係る発明によれば、ラジアル静圧気体軸受における大径部材の外周面と対向する面と、第1、第2軸受ハウジングの外周面とが、同軸に鏡面仕上げされているので、主軸と第1、第2軸受ハウジングとを組付ける際に、主軸の外周と各軸受ハウジングの外周とを基準にして同軸度を確認しながら組付けることで、ラジアル静圧気体軸受における大径部材の外周面と対向する面と、主軸の外周面との同軸度を出すことができ、組付誤差が低減され、高精度な軸受装置ができる。

本発明の実施の形態の軸受装置の全体構成を示す図である。 図1の制御部を除く軸受装置を軸方向に切断した断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の軸受装置の全体構成を示す図、図2は、図1の制御部を除く軸受装置を軸方向に切断した断面図である。尚、図1,2において、左右方向が軸線方向であり、左方を前方とする。まず、本実施形態の軸受装置の概略について図1を参照して説明する。本実施形態の軸受装置は、主軸1と、第1、第2ラジアル軸受部2,3と、アキシャル軸受部4と、モータ部5と、変位調整部6と、制御部7とを備えている。
主軸1は、鋼により略円筒状に形成されており、前端側に図略の被加工物もしくは回転工具が取り付けられる。そして、主軸1は、前部側が第1、第2ラジアル軸受部2,3及びそれらの軸受部2,3間に配置されるアキシャル軸受部4で支承され、後部側がモータ部5を挟んで変位調整部6で支承される。第1、第2ラジアル軸受部2,3、アキシャル軸受部4及び変位調整部6は、後述する静圧気体軸受22,32,42,43,62を備えており、主軸1を非接触に回転可能に支承している。モータ部5は、主軸1の軸中心を中心に主軸1を高速回転させる。変位調整部6は、主軸1のアキシャル方向の位置ずれを検出して調整する。制御部7は、マイクロコンピュータ等の演算処理装置であり、変位調整部6等を制御する。
次に、本実施形態の軸受装置の詳細な構造について図2を参照して説明する。主軸1は、第1大径部材11と、小径部材12と、第2大径部材13と、段付大径ロータ部材14と、小径ロータ部材15と、変位調整部材16と、変位測定部材17とからなっている。各部材11〜17は、個別に加工されてボルト等により締結固定され、もしくは任意の複数の部材が一体加工されてボルト等により締結固定されている。
第1、第2大径部材11,13は、同一外径の円筒状に形成され、小径部材12は、第1、第2大径部材11,13の外径より小さい外径の円筒状に形成されている。第1大径部材11の後方側の端面11bの中央に小径部材12の前方側の端面12aが取り付けられ、第2大径部材13の前方側の端面13aの中央に小径部材12の後方側の端面12bが取り付けられている。
段付大径ロータ部材14は、第1、第2大径部材11,13の外径より僅かに小さい外径の円筒状の部分とさらに小さい外径の円筒状の部分が一体に形成され、前方側の端面14aが第2大径部材13の後方側の端面13bの中央に取り付けられている。小径ロータ部材15は、段付大径ロータ部材14の後方側の部分の外径と略同一の外径の円筒状に形成され、前方側の端面15aが段付大径ロータ部材14の後方側の端面14bの中央に取り付けられている。
変位調整部材16は、小径ロータ部材15の外径と略同一の外径の円筒状に形成され、前方側の端面16aが小径ロータ部材15の後方側の端面15bの中央に取り付けられている。変位測定部材17は、変位調整部材16の外径より小さい外径の円筒状に形成され、前方側の端面17aが変位調整部材16の後方側の端面16bの中央に取り付けられている。この変位測定部材17の後端は、詳細は後述するが、ロータ17bとして球面加工されている。以上のように、主軸1の各部11〜17は、軸中心が一致するように一体的に取り付けられている。
第1、第2ラジアル軸受部2,3は、第1、第2軸受ハウジング21,31と、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32とを備えている。第1、第2軸受ハウジング21,31は、鋼により同一外径の円筒状に形成されている。この第1、第2軸受ハウジング21,31には、図略の気体ポンプ等から供給される気体の供給路となる管状の主流路21a,31aが設けられている。この主流路21a,31aは、第1、第2軸受ハウジング21,31のラジアル方向、すなわち第1、第2軸受ハウジング21,31の外周面中央21b,31bから内周面中央にかけて形成されている。
第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32は、円筒状の所謂メタル(砲金)からなり、外径が第1、第2軸受ハウジング21,31の内径よりも僅かに大きく、内径が主軸1の第1、第2大径部材11,13の外径よりも僅かに大きくなるように形成されている。第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32は、第1、第2軸受ハウジング21,31の内周面21c,31cに焼き嵌め固定されている。第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32の内周面22a,32aは、第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13cに全周に亘って非接触に対向配置されている。つまり、図示しないが、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32の内周面22a,32aと第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13cとの間には、全周に亘って、数μmの軸受クリアランスがある。
第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32には、第1、第2軸受ハウジング21,31の主流路21a,31aから流入される気体の供給路となる周状流路22b,32bと、管状の第1、第2分流路22c,32c、22d,32dとが設けられている。周状流路22b,32bは、主流路21a,31aの径方向内方端に連通するように、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32の外周面中央に外周に沿って全周、すなわち環状に形成されている。
第1分流路22c,32c及び第2分流路22d,32dは、周状流路22b,32bから第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32のアキシャル方向の前方及び後方に向かって分岐して前方側及び後方側の端面近傍まで延在し、その端面近傍位置から第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32のラジアル方向、すなわちラジアル静圧気体軸受22,32の外周から中心に向かうように形成されている。第1、第2分流路22c,32c、22d,32dは、周状流路22b,32bにおいて所定角度間隔で複数形成されている。そして、第1、第2分流路22c,32c、22d,32dの先端には、縮径して気体を噴出する絞り流路22e,32e、22f,32fが設けられている。
第1、第2ラジアル軸受部2,3では、気体ポンプ等から主流路21a,31a、周状流路22b,32b及び第1、第2分流路22c,32c、22d,32dを介して、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32の内周面22a,32aと主軸1の第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13cとの軸受クリアランスに気体が供給される。これにより、第1、第2ラジアル軸受部2,3は、主軸1の第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13cに対して気体によりラジアル方向の力を発生させる。よって、主軸1は、第1、第2ラジアル軸受部2,3に対してラジアル方向に位置決めされる。
アキシャル軸受部4は、第3軸受ハウジング41と、第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43と、を備えている。第3軸受ハウジング41は、外径が第1、第2軸受ハウジング21,31の外径と同一径であり、内径が主軸1の小径部材12の外径よりも僅かに大きい円筒状に鋼により形成されている。第3軸受ハウジング41は、前方の端面41aの径方向内方部分に円筒状に陥没した第1陥没部41cが形成され、後方の端面41bの径方向内方部分に円筒状に陥没した第2陥没部41dが形成されている。第1、第2陥没部41c,41dは、内径が主軸1の第1、第2大径部材11,13の外径と同一径となるように形成されている。
この第3軸受ハウジング41には、気体ポンプ等から供給される気体の供給路となる管状の主流路41eと、第1、第2周状流路41f,41gと、が設けられている。主流路41eは、第3軸受ハウジング41のラジアル方向、すなわち第3軸受ハウジング41の外周面41h中央から中心に一旦向かい、途中位置から第3軸受ハウジング41のアキシャル方向の前方及び後方に向かって分岐して第1、第2陥没部41c,41dに連通するように形成されている。第1、第2周状流路41f,41gは、第1、第2陥没部41c,41dにおいて主流路41eと連通するように、第1、第2陥没部41c,41dの底面に沿って全周、すなわち環状に形成されている。
第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43は、円筒状のメタルからなり、外径が第1、第2陥没部41c,41dの内径よりも僅かに小さく、内径が主軸1の小径部材12の外径よりも僅かに大きくなるように形成されている。第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43は、第3軸受ハウジング41の第1、第2陥没部41c,41dに接着固定されている。第1アキシャル静圧気体軸受42の前方側の端面42aは、第1大径部材11の後方側の端面11bに全面に亘って非接触に対向配置され、第2アキシャル静圧気体軸受43の後方側の端面43aは、第2大径部材13の前方側の端面13aに全面に亘って非接触に対向配置されている。つまり、図示しないが、第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43の端面42a,43aと第1、第2大径部材11,13の端面11b,13aとの間には、全面に亘って、数μmの軸受クリアランスがある。
第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43には、第3軸受ハウジング41の主流路41e及び第1、第2周状流路41f,41gから流入される気体の供給路となる管状の流路42b,43bが設けられている。流路42b,43bは、第1、第2周状流路41f,41gと連通するように、第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43の後方側の端面及び前方側の端面から第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43のアキシャル方向の前方及び後方に向かって前方側の端面42a及び後方側の端面43aまで延在するように形成されている。流路42b,43bは、所定角度間隔で複数形成されている。そして、流路42b,43bの先端には、縮径して気体を噴出する絞り流路42c,43cが設けられている。
アキシャル軸受部4では、気体ポンプ等から主流路41e、第1、第2周状流路41f,41g及び流路42b,43bを介して、第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43の端面42a,43aと主軸1の第1、第2大径部材11,13の端面11b,13aとの軸受クリアランスに気体が供給される。これにより、第1アキシャル静圧気体軸受42は、主軸1の第1大径部材11の端面11bに対して気体により前方のアキシャル方向の力を発生させる。一方、第2アキシャル静圧気体軸受43は、主軸1の第2大径部材13の端面13bに対して気体により後方のアキシャル方向の力を発生させる。よって、これらのアキシャル方向の力と、後述する変位調整部6で発生するアキシャル方向の調整力との釣り合いにより、主軸1は、アキシャル軸受部4に対してアキシャル方向に位置決めされる。
モータ部5は、ステータ51と、ロータ52と、モータハウジング53とを有している。ステータ51は、主軸1の小径ロータ部材15のラジアル方向の外方に位置し、モータハウジング53の内周面に固定されている。ロータ52は、小径ロータ部材15の外周面に固定されている。
変位調整部6は、第4軸受ハウジング61と、調整アキシャル静圧気体軸受62と、駆動部(本発明の「変位調整力発生手段」に相当する)63と、変位検出部(本発明の「変位検出手段」に相当する)64と、を備えている。第4軸受ハウジング61は、鋼により円筒状に形成されており、気体ポンプ等から供給される気体の供給路となる主流路61aと、周状流路61bとが設けられている。主流路61aは、第4軸受ハウジング61のラジアル方向、すなわち第4軸受ハウジング61の外周面61c中央から内周面61d中央にかけて形成されている。周状流路61bは、第4軸受ハウジング61の内周面61dにおいて主流路61aと連通するように、第4軸受ハウジング61の内周面61dに沿って全周、すなわち環状に形成されている。
調整アキシャル静圧気体軸受62は、円筒状のアルミニウムからなり、外径が第4軸受ハウジング61の内径よりも小さく、内径が後述する変位検出部64のガイド部材64aの外径よりも大きくなるように形成されている。調整アキシャル静圧気体軸受62をアルミニウムにより形成することにより、加工性が良好なため複雑な形状であっても対応可能であり、また軽量な材料であるため慣性力を抑制することができる。特に、後述する駆動部63のピエゾ63aは引っ張りに弱い圧電セラミック材料でなるため、慣性力を抑制することでピエゾ63aを保護することができる。
調整アキシャル静圧気体軸受62の外周面62aは、第4軸受ハウジング61の内周面61dから離間している。このように第4軸受ハウジング61と調整アキシャル静圧気体軸受62の互いの対向面間にクリアランスが設けられているので、駆動部63のピエゾ63aによる調整アキシャル静圧気体軸受62のアキシャル方向の運動性能を損なうことはなく、主軸1のアキシャル方向の位置ずれを高精度に調整することができる。また、第4軸受ハウジング61から調整アキシャル静圧気体軸受62に供給される気体が、上記クリアランスから流出して駆動部63のピエゾ63a付近を循環するので、駆動部63のピエゾ63aの発熱を抑制することができる。また、第4軸受ハウジング61と調整アキシャル静圧気体軸受62の間にシール部材を設ける必要がないので、組付けが容易となり、部品点数を減らして低コスト化を図ることができる。調整アキシャル静圧気体軸受62の前方側の端面62bは、主軸1の変位調整部材16の後方側の端面16bに全面に亘って非接触に対向配置されている。つまり、図示しないが、調整アキシャル静圧気体軸受62の端面62bと変位調整部材16の端面16bとの間には、全面に亘って、数〜十数μmの軸受クリアランスがある。
調整アキシャル静圧気体軸受62には、第4軸受ハウジング61の主流路61a及び周状流路61bから流入される気体の供給路となる管状の流路62cが設けられている。流路62cは、周状流路61bと連通するように、調整アキシャル静圧気体軸受62の外周面から中心に一旦向かい、途中位置から調整アキシャル静圧気体軸受62のアキシャル方向の前方に向かって前方側の端面62bまで延在するように形成されている。流路62cは、所定角度間隔で複数形成されている。そして、流路62cの先端には、縮径して気体を噴出する絞り流路62dが設けられている。
変位調整部6では、気体ポンプ等から主流路61a、周状流路61b及び流路62cを介して、調整アキシャル静圧気体軸受62の端面62bと主軸1の変位調整部材16の端面16bとの軸受クリアランスに気体が供給される。これにより、調整アキシャル静圧気体軸受62は、主軸1の変位調整部材16の端面16bに対して気体により前方のアキシャル方向の調整力を発生させる。
駆動部63は、ピエゾ63aと、ピエゾハウジング63bと、からなっている。ピエゾ63aは、円筒状の圧電セラミック素子であり、前方側の端面が調整アキシャル静圧気体軸受62の内面全周に亘って突設されている円筒状の凸部62eの後方側の端面に接着固定されている。ピエゾハウジング63bは、略円筒状に形成されており、前方側の端面の外周部が第4軸受ハウジング61の後方側の端面に当接されてボルトにより締結固定され、前方側の端面の内周部がピエゾ63aの後方側の端面に接着固定されている。ピエゾ63aは、制御部7の制御により、アキシャル方向に伸縮してアキシャル方向の調整力を高精度に変更することができる。ここで、ピエゾ63aを例えば角柱状に形成して複数配置した構成とした場合、各ピエゾの個体差により伸縮精度が低下する。この伸縮精度の低下を防止するには各ピエゾを駆動する駆動源が必要となるためコスト高となる。本実施形態のピエゾ63aは円筒状に形成されているため、1つのピエゾ63aで対応可能であり、伸縮精度を高めることができると共に、1つの駆動源を用意すれば良いので低コスト化を図ることができる。
変位検出部64は、ガイド部材64aと、検出部材64bとを有している。ガイド部材64aは、主軸1の変位測定部材17の外周に螺設されたオネジに螺合可能なメネジが内周に螺設された円筒状に形成されている。ガイド部材64aの軸長は、主軸1の変位測定部材17の軸長よりも長尺に形成されている。検出部材64bは、略円筒状に形成されており、前方側の先端は円錐台形状に突設されている。ガイド部材64aは、内周に主軸1の変位測定部材17が挿入されてネジ固定される。
検出部材64bは、ガイド部材64aの内周に後方側から挿入されて検出部材64bの先端が主軸1の変位測定部材17の後端の軸中心に当接され、後部がピエゾハウジング63bの後方に配置されたエンコーダ8を覆うカバー9に固定される。ここで、主軸1の変位測定部材17の後端は球面加工されたロータ17bとなっているので、軸中心を精度良くセンシングすることが可能である。従来はボールを介して軸中心をセンシングしていたが、ボールが不用となるため低コスト化を図ることができる。これにより、制御部7は、主軸1のアキシャル軸受部4に対するアキシャル方向の変位を検出部材64bを介して検出することができ、駆動部63のピエゾ63aを駆動制御して主軸1の外乱による位置ずれを調整することができる。
以上のような構成の軸受装置によれば、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32が主軸1の第1、第2大径部材11,13を支承しているため、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32の軸受面積は従来の小径部材を支承するラジアル静圧気体軸受の軸受面積よりも大きくなり主軸1の静剛性を高めることができる。また、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32は主軸1の小径部材12を挟んで設けられている第1、第2大径部材11,13に夫々配置されていることから、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32間の距離は小径部材12を支承するラジアル静圧気体軸受間の距離よりも長くなる。よって、第1、第2大径部材11,13を支承する第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32による主軸1の支持力は、小径部材を支承するラジアル静圧気体軸受による主軸の支持力よりも高くなるため、主軸1の前部に回転工具や被加工物等を取り付ける際に発生する主軸1のラジアル方向のモーメント負荷による主軸1の変位を低減することができる。
本実施形態の軸受装置は、組付け精度を高めるため各構成部品は全面が鏡面仕上げされている。ここで、鏡面仕上げとは、例えば面粗度が5nmRa以下に加工することである。この鏡面仕上げは、例えばダイヤモンドバイトによる超精密加工により得ることができる。ただし、構成部品が炭素を含まないメタルやアルミニウム等でなるラジアル静圧気体軸受22,32、アキシャル静圧気体軸受42、調整アキシャル静圧気体軸受62の場合は、そのままダイヤモンドバイトによる超精密加工により鏡面仕上げ加工が可能であるが、構成部品が炭素を含む鋼等でなる主軸1や各ハウジング21等の場合は、構成部品の表面を一旦無電解ニッケルリン(Ni−P)メッキを施してからダイヤモンドバイトによる超精密加工により鏡面仕上げ加工が可能となる。鏡面仕上げ加工は各構成部品の全面に施すことが望ましいが、特に以下の構成部品に鏡面仕上げ加工を施すことにより各効果を得ることができる。
第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13c及び対向面11b,13a、並びに第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32における第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13cと対向する面22a,32a及び第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43における第1、第2大径部材11,13の対向面11b,13aと対向する面42a,43aを、鏡面仕上げ加工する。これにより、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32及び第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43の軸受クリアランスとしてサブミクロンの精度を容易に得ることができる。また、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32における第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13cと対向する面22a,32aと、第1、第2軸受ハウジング21,31の外周面21b,31bとが、同軸に鏡面仕上げされているので、軸受装置として組付ける際の誤差を小さくすることができる。
また、第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43が接着された第3軸受ハウジング41の両端面41a,41b、及び第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32が焼き嵌めされた第1、第2軸受ハウジング21,31における第3軸受ハウジング41の両端面41a,41bに対向する面11b,13aを、鏡面仕上げ加工する。これにより、第1、第2軸受ハウジング21,31と第3軸受ハウジング41との平行度をサブミクロンの精度で得ることができる。さらに、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32の内周面22a,32aと第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43を含む第1、第2軸受ハウジング21,31の端面11b,13aとの直角度を高精度にすることができる。
また、第1、第2、第3軸受ハウジング21,31,41の外周面21b,31b,41hを、鏡面仕上げ加工する。これにより、軸受装置として組付ける際の誤差を小さくすることができる。
また、主軸1の変位調整部材16の端面16b及び調整アキシャル静圧気体軸受62における主軸1の変位調整部材16の端面16bと対向する面62bを鏡面仕上げ加工する。これにより、主軸1と調整アキシャル静圧気体軸受62との軸受クリアランスをサブミクロンの精度で得ることができる。よって、第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43を使用したことによる主軸1のアキシャル方向の位置ずれを高精度に調整することができる。
以上のような構成の軸受装置の製造方法(加工及び組付け手順)について説明する。先ず、軸受装置の加工においては、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32を第1、第2軸受ハウジング21,31に焼き嵌めしてメッキを施し、第1、第2アキシャル静圧気体軸受42,43を第3軸受ハウジング31に接着してメッキを施し、調整アキシャル静圧気体軸受62を第4軸受ハウジング61に接着してメッキを施す。そして、第1〜第4軸受ハウジング21,31,41,61の各内周面22a,32a等を鏡面加工した後、第1〜第4軸受ハウジング21,31,41,61の各外周面21b,31b,41h,61cを各内周面22a,32a等に対して同軸に鏡面加工し、さらに各端面42a,43a等も各内周面22a,32a等に対して直角に鏡面加工し、第1、第2ラジアル軸受部2,3、アキシャル軸受部4及び調整アキシャル静圧気体軸受62とする。
次に、軸受装置の組付けにおいては、組付け用テーブル上に設置された組付け用気体軸受及びダイアルゲージでなる組付け装置が使用される。ここで、第1大径部材11と小径部材12は一体加工され、段付大径ロータ部材14と小径ロータ部材15と変位調整部材16と変位測定部材17も一体加工されているとする。また、ステータ51とロータ52とモータハウジング53は組み立てられてモータ部5とされ、第4軸受ハウジング61と調整アキシャル静圧気体軸受62と駆動部63と変位検出部64、さらにエンコーダ8とカバー9もボルト締結等により組み立てられて変位調整部6とされているとする。
先ず、組付け用テーブル上に設置された組付け用気体軸受上にアキシャル軸受部4及び第1ラジアル軸受部2を載置して回転し、ダイアルゲージのプローブを第3軸受ハウジング41及び第1軸受ハウジング21の外周面41h,21bに当接させる。そして、ダイアルゲージの振れを見ながら同軸となるように位置決めし、ボルトにより両ハウジング41,21を締結固定する。次に、小径部材12側を下方に向けて小径部材12及び第1大径部材11をアキシャル軸受部4及び第1ラジアル軸受部2の内周に挿入し、その組み立て品を組付け用気体軸受上にて上下逆に反転して載置する。
次に、第2大径部材13を小径部材12上に載置して回転し、ダイアルゲージのプローブを第2大径部材13及び第3軸受ハウジング41の外周面13c,41hに当接させる。そして、ダイアルゲージの振れを見ながら同軸となるように位置決めし、ボルトにより第2大径部材13と小径部材12を締結固定する。そして、アキシャル軸受部4及び第1ラジアル軸受部2に気体を供給して芯出しし、第2ラジアル軸受部3の内周を第2大径部材13の外周に嵌め込む。そして、その組み立て品を回転し、ダイアルゲージのプローブを第2軸受ハウジング31及び第3軸受ハウジング41の外周面31b,41hに当接させてダイアルゲージの振れを見ながら同軸となるように位置決めし、ボルトにより両ハウジング31,41を締結固定する。
次に、段付大径ロータ部材14、小径ロータ部材15、変位調整部材16及び変位測定部材17を第2大径部材13上に載置して回転し、ダイアルゲージのプローブを変位調整部材16及び第2軸受ハウジング31の外周面31bに当接させる。そして、ダイアルゲージの振れを見ながら同軸となるように位置決めし、ボルトにより段付大径ロータ部材14と第2大径部材13を締結固定する。そして、第2ラジアル軸受部3上にモータ部5を載置して回転し、ダイアルゲージのプローブをモータハウジング53及び第2軸受ハウジング31の外周面53a,31bに当接させる。そして、ダイアルゲージの振れを見ながら同軸となるように位置決めし、ボルトにより両ハウジング53,31を締結固定する。最後に、モータ部5上に変位調整部6を載置して回転し、ダイアルゲージのプローブを第4軸受ハウジング61及びモータハウジング53の外周面61c,53aに当接させる。そして、ダイアルゲージの振れを見ながら同軸となるように位置決めし、ボルトにより両ハウジング61,53を締結固定する。以上により軸受装置の高精度な組付けが完了する。
従来は、第1、第2軸受ハウジング21,31の各内周面22a,32aの同軸度を確認しながら第1、第2軸受ハウジング21,31を組付けることができなかったが、本実施形態では、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32における第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13cと対向する面22a,32aと、第1、第2軸受ハウジング21,31の外周面21b,31bとが、同軸に鏡面仕上げされている。よって、第1軸受ハウジング21に第3軸受ハウジング41を挟んで第2軸受ハウジング31を組付ける際に、第1、第2軸受ハウジング21,31の外周を基準にして同軸度を確認しながら組付けることで、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32における第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13cと対向する面22a,32aの同軸度を出すことができ、組付誤差が低減され、高精度な軸受装置ができる。
また、従来は、第1、第2軸受ハウジング21,31の各内周面22a,32aと第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13cとの同軸度を確認しながら第1、第2軸受ハウジング21,31と第1、第2大径部材11,13を組付けることができなかったが、本実施形態では、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32における第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13cと対向する面22a,32aと、第1、第2軸受ハウジング21,31の外周面21b,31bとが、同軸に鏡面仕上げされている。よって、第1、第2軸受ハウジング21,31と第1、第2大径部材11,13とを組付ける際に、第1、第2大径部材11,13の外周と第1、第2軸受ハウジング21,31の各外周とを基準にして同軸度を確認しながら組付けることで、第1、第2ラジアル静圧気体軸受22,32における第1、第2大径部材11,13の外周面11c,13cと対向する面22a,32aと、第1、第2軸受ハウジング21,31の外周面21b,31bとの同軸度を出すことができ、組付誤差が低減され、高精度な軸受装置ができる。
なお、上述した実施形態では、主軸1を非接触で支承する軸受として静圧気体軸受を用いたが、磁気軸受を用いても同様の効果を奏する。また、軸受装置の各構成部品に無電解ニッケルリン(Ni−P)メッキを施したが、メッキであれば特に限定されるものではない。
1:主軸、 2:第1ラジアル軸受部、 3:第2ラジアル軸受部、 4:アキシャル軸受部、 5:モータ部、 6:変位調整部、 7:制御部、11:第1大径部材、 12:小径部材、 13:第2大径部材、 16:変位調整部材、 17:変位測定部材、 21:第1軸受ハウジング、 31:第2軸受ハウジング、 22:第1ラジアル静圧気体軸受、 32:第2ラジアル静圧気体軸受、 41:第3軸受ハウジング、 42:第1アキシャル静圧気体軸受、 43:第2アキシャル静圧気体軸受、 61:第4軸受ハウジング61、 62:調整アキシャル静圧気体軸受、 63:駆動部(変位調整力発生手段)、 64:変位検出部(変位検出手段)。

Claims (6)

  1. 小径部材及び該小径部材のアキシャル方向両端に設けられた2つの大径部材を有する主軸と、
    2つの前記大径部材の外周面を夫々支承する2つのラジアル静圧気体軸受と、
    2つの前記大径部材の対向面を夫々支承する2つのアキシャル静圧気体軸受と、
    2つの前記ラジアル静圧気体軸受を夫々支持する第1、第2軸受ハウジングと、
    2つの前記アキシャル静圧気体軸受を支持する第3軸受ハウジングと、
    前記主軸の変位調整部材の端面を支承する調整アキシャル静圧気体軸受と、
    該調整アキシャル静圧気体軸受を介して前記主軸に対しアキシャル方向の力を発生し、前記主軸のアキシャル方向の変位を調整する変位調整力発生手段と、
    前記調整アキシャル静圧気体軸受を支持する第4軸受ハウジングと、を備え、
    前記主軸の変位調整部材の端面及び前記調整アキシャル静圧気体軸受における前記主軸の変位調整部材の端面と対向する面が鏡面仕上げされていることを特徴とする軸受装置。
  2. 請求項1において、
    前記大径部材の外周面が鏡面仕上げされ、
    前記ラジアル静圧気体軸受における前記大径部材の外周面と対向する面と、前記第1、第2軸受ハウジングの外周面とが、同軸に鏡面仕上げされていることを特徴とする軸受装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第4軸受ハウジングにおける前記調整アキシャル静圧気体軸受を支承する面が、該調整アキシャル静圧気体軸受から離間していることを特徴とする軸受装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記主軸の変位測定部材に当接して該主軸のアキシャル方向の変位を検出する変位検出手段を備え、
    前記変位検出手段が当接する前記変位測定部材の当接部が、該変位測定部材と一体の球面加工されていることを特徴とする軸受装置。
  5. 請求項2に記載の軸受装置であって、前記第1軸受ハウジングと前記第2軸受ハウジングとが第3軸受ハウジングを挟んで別体である軸受装置の製造方法において、
    前記第1軸受ハウジングに前記第3軸受ハウジングを挟んで前記第2軸受ハウジングを組付ける際に、前記第1、第2軸受ハウジングの外周を基準にして同軸に組付けることを特徴とする軸受装置の製造方法。
  6. 請求項2に記載の軸受装置の製造方法において、
    前記主軸と前記第1、第2軸受ハウジングとを組付ける際に、前記主軸の外周と前記各軸受ハウジングの外周とを基準にして同軸に組付けることを特徴とする軸受装置の製造方法。
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