JP5441754B2 - 貯蔵庫の棚受金具 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に知られるような棚受金具は、金属製の板材を鋭角に折曲した略V字の金具で、棚部材の端部が載置される載置部と、該載置部に加わる荷重を支持する支持部から成り、載置部側には載置部端部と略直角に接続される第1係止片が備えられ、支持部側には支持部端部と略直角に接続される第2係止片が備えられている。上下一対の係止片は、貯蔵庫の内部空間を画成する金属製の側壁面に所要間隔で設けられた係止孔に取り付けられることで、載置部は略水平に保持され、載置部と鋭角を成すよう折曲された支持部により荷重が支えられる。
貯蔵庫の側壁面に設けられた係止孔は、棚部材が所定の高さに保持されるよう開設高さ及び間隔が左右一定となるよう設けられている。これにより着脱自在である棚受金具を付け替えることで貯蔵庫内の棚位置のレイアウトは自在となる。
また、棚受金具を取り付ける係止孔は貯蔵庫内の側壁面に直接設ける他に、特許文献2に知られるような貯蔵庫内の側部に備えられる、断面形状が略コの字の棚柱に設けられる構造もある。
また、特許文献2のような側壁に設けた断面形状が略コの字の棚柱に棚受金具を取り付けるものにおいても、材料コストの削減などの目的のため棚柱の板厚を薄くすると棚受金具の載置部と接続する第1係止片と接する部分の変形が生じていた。
また、本案の棚受金具は、載置部と第1係止片を接続する部分において、前記補助支持部の向かい側に、載置部下方に折曲する傾斜部を備えているところに特徴を有する。
また、本案の棚受金具は主支持部において長手方向に設けられた補強リブを備えているところに特徴を有する。
貯蔵庫1は回動式の扉12により前方が開放される断熱箱体10を備え、貯蔵庫となる断熱箱体内部11には、棚柱20が後方と左右側部の壁面に設けられる。
図1、図2に示すように棚柱20には上下一定間隔で設けられた係止孔22が設けられ、棚受金具30は一個につき、上下1対の係止孔22を利用して取り付けられ、それぞれ第1係止片33と第2係止片34が係止孔22に挿通され、棚柱20に固定されている。棚部材21が所要高さ水平となるように別の棚柱にも棚受金具30が取り付けられる。係止孔22は、棚受金具30の板厚のおよそ2倍の高さで、第1係止片のおよそ1.5倍の幅を備えている上下辺が水平となる長円形状となっている。
図2、3に示されるように棚受金具30には、載置部31と第1係止片33を接続する部分に、係止孔22の下辺22aに向けて折曲し形成される平面部分36aと、第1係止片と接続される曲面部36bとから構成される補助支持部36が備えられている。第1係止片33と曲面部36bは上記平面部分36aの終端に近い位置から載置部31の幅のおよそ3分の1の幅寸法となり、上方に向けて屈曲される。
棚受金具30を棚柱20に取り付けるには、第1係止片33を係止孔22に下方からを挿入させ、次に載置部31と主支持部32を挟圧して棚受金具30の開放端を狭めるように金属の弾性を利用して撓ませた状態で、主支持部32の端部に形成された第2係止片34を下の係止孔22に挿入した後、挟圧状態を解除することで、棚受金具30は棚柱20に固定される。この作業を同一平面内に位置する棚柱20の係止孔22についても行い、棚受金具30の載置部31に棚部材21の端部を載置することで、棚部材21貯蔵庫内に水平に設置される。
次に、本発明の第2実施形態を図4により説明する。この第2実施形態では補助支持部36の形状に変更が加えられている。
第2実施形態の棚受金具40は、載置部31と第1係止片33を接続する部分において、係止孔22の下辺22aに向けて折曲して形成された平面部分46aと、第1係止片33と接続される水平な平面部46bとから構成される補助支持部46が備えられている。第1係止片33と平面部46bは上記平面部分46aの終端に近い位置から載置部31の幅のおよそ3分の1の幅寸法となり、上方に向けて屈曲される。
棚部材21に貯蔵物品が載置されることで棚受金具40が撓み、平面部46bが係止孔22の下辺部22aと垂直に当接するようになり、荷重を効率よく下方に分散することが出来る。これにより第1係止片33から貯蔵庫11内に向けて引っ張る荷重が低減されることになり、棚柱20の薄肉化においても安定した品質の棚受構造を提供できる。
次に、本発明の第3実施形態を図5により説明する。この第3実施形態では載置部31の形状に変更が加えられている。
実施形態3の棚受金具50は、載置部31と第1係止片33を接続する部分において、係止孔22の下辺22aに向けて折曲して形成された平面部分56aと、第1係止片と接続される曲面部56bとから構成される補助支持部56が備えられていることに加え、載置部31から切り起こし35の根元にかけて下方に折曲する傾斜部57を備えている。傾斜部57は載置部31の幅寸法と同一となっている。
棚受金具50は傾斜部57を備えることで屈曲部が増加したので、棚受金具50の開放端を撓ませる際に必要な力を低減することが出来るようになり、取り外しの容易な棚受金具を提供できる。
次に、本発明の第4実施形態を図6、図7により説明する。この第4実施形態では図6に示すような主支持部62の中央、長手方向に形成された断面が略半円状のリブ68が設けられている。この場合、棚部材の上を冷凍物のような硬度の比較的高いものが移動して棚受金具の主支持部62に正面から衝突しても、補強リブにより主支持部62の中央から屈曲するような変形を防ぎ、第1、第2係止片が係止孔から外れることが原因の棚受金具の脱落・棚部材の落下といった不具合を防ぐことが出来る。
(1)上記の実施形態は、係止孔を設けた棚柱に棚受金具を取り付けるもので示したが、貯蔵庫側部の壁面である金属製の側壁13に直接係止孔を設けたものに棚受金具を取り付けるものでもかまわない。この場合でも第1係止片33から貯蔵庫11内に向けて引っ張る荷重が低減されることになり、側壁13の薄肉化においても安定した品質の棚受構造を提供できる。
(2)第3実施形態の変形例として図8に示される棚受金具70のように、傾斜部77が補助支持部76の平面部分76aと近接するものでもかまわない。この場合も傾斜部77を備えることで屈曲部が増加したので、棚受金具70の開放端を撓ませる際に必要な力を低減することが出来るようになり、取り外しの容易な棚受金具を提供できる。
30、40、50、60、70、130…棚受金具
31…載置部 32、62…主支持部 33…第1係止片 34…第2係止片
36、46、56、76…補助支持部
Claims (3)
- 貯蔵庫内の側部に所定の高さで設けられた上下1対の係止孔に、前記貯蔵庫内に備えられる棚部材を受ける載置部と略直角上方に向けて形成される第1係止片と、前記載置部と鋭角をもって折曲する主支持部端部に形成される第2係止片とが係合することで取り付けられる棚受金具において、前記載置部と第1係止片を接続する部分は、載置部から前記係止孔の下辺に向けて折曲し形成される平面部分と、該平面部分から第1係止片と接続される曲面部または平面部により構成される補助支持部を有することを特徴とする貯蔵庫の棚受金具。
- 前記載置部は、前記補助支持部の向かい側に載置部下方に折曲する傾斜部を備えていることに特徴を有する請求項1に記載の貯蔵庫の棚受金具。
- 前記主支持部に補強リブを設けたところに特徴を有する請求項1または請求項2に記載の貯蔵庫の棚受金具。
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