JP5414048B2 - Demolition work machine - Google Patents
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Description
本発明は、ビル等の建物や構築物を解体するための解体作業機の技術分野に属するものである。 The present invention belongs to the technical field of a demolition work machine for dismantling a building or structure such as a building.
一般に、ビル等の建物や構築物を解体するための解体作業機として、クローラ式の下部走行体と、該下部走行体に旋回自在に支持される上部旋回体と、該上部旋回体に装着されるフロント作業機とを備えると共に、該フロント作業機を、基端部が上部旋回体に上下揺動自在に支持される作業腕の先端部に解体作業用のアタッチメントを装着して構成したものが知られている。この様な解体作業機では、高所での解体作業を容易に行なえるように、例えば、ブームと多関節アームとからなる長尺の作業腕が用いられるのが一般的であるが、この様な長尺の作業腕を用いた場合には、フロント作業機が機体バランスに及ぼす影響が大きいため、上部旋回体に対する解体作業用アタッチメントの位置や、上部旋回体の旋回位置によっては機体バランスが損なわれてしまう惧れが生じる。
そこで従来、前述したような解体作業機において、作業腕の先端部と上部旋回体との距離を検出する距離検出手段と、下部走行体に対する上部旋回体の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、水平面に対する上部旋回体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段と、これら各検出手段からの検出値に基づいて作業腕の先端部と上部旋回体との水平方向の転倒限界距離を演算し、該転倒限界距離と上部旋回体から作業腕の先端部までの水平距離とを比較して該水平距離が転倒限界距離以上になると、転倒限界距離を越える方向への作業腕の駆動を停止させる制御手段とを設けた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
Generally, as a demolition work machine for dismantling a building or a structure such as a building, a crawler-type lower traveling body, an upper revolving body that is rotatably supported by the lower traveling body, and an upper revolving body are mounted. It is known that a front work machine is provided, and the front work machine is configured by attaching an attachment for dismantling work to the distal end portion of a work arm whose base end portion is supported by the upper swing body so as to be swingable up and down. It has been. In such a dismantling work machine, for example, a long work arm composed of a boom and an articulated arm is generally used so that the dismantling work at a high place can be easily performed. If a long work arm is used, the front work machine has a large effect on the balance of the aircraft, so the balance of the aircraft may be lost depending on the position of the attachment for dismantling work relative to the upper turning body and the turning position of the upper turning body. There is a risk of being lost.
Therefore, conventionally, in the dismantling work machine as described above, distance detection means for detecting the distance between the tip of the working arm and the upper swing body, and a swing angle detection means for detecting the swing angle of the upper swing body with respect to the lower traveling body, , A tilt angle detection means for detecting the tilt angle of the upper swing body relative to the horizontal plane, and a horizontal fall limit distance between the tip of the work arm and the upper swing body based on the detection values from these detection means, Control for stopping the driving of the work arm in a direction exceeding the overturn limit distance when the overturn limit distance is compared with the horizontal distance from the upper swing body to the tip of the work arm and the horizontal distance exceeds the overturn limit distance. A technique provided with means is known (for example, see Patent Document 1).
ところで、前記特許文献1のものでは、上部旋回体の旋回位置に応じて演算される転倒限界距離が異なることになるが、例えば、フロント作業機がクローラの前後方向に対して同方向を向く前方作業姿勢のときに、作業腕の先端部と上部旋回体との水平距離が転倒限界距離内であっても、作業腕を動かすことなくこのまま旋回させて、フロント作業機がクローラの前後方向に対して左右側方を向く側方作業姿勢にすると、該側方作業姿勢は前方作業姿勢よりも機体安定性が悪いため転倒限界距離が短くなって、上記水平距離が転倒限界距離を越えてしまう場合がある。このため、上部旋回体を旋回させる場合には、まず、最も機体安定性が悪いときの転倒限界距離を想定し、該転倒限界距離を越えないように作業腕の先端部を上部旋回体に近付けてから旋回操作を行なわなければならず、この操作を怠ると、機体安定性を保持できない惧れが生じるという問題がある。
そこで、機体安定性を確実に保持するために、特許文献1の作業腕の駆動を停止させる制御に加えて、上部旋回体の旋回を停止させる制御も行なうことが提唱される。しかるにこの場合、作業腕が駆動停止する解体作業用アタッチメントの位置や旋回停止位置をオペレータが容易に把握できるようになっていないと、作業中に度々作業腕が停止したり旋回が停止したりすることになって、その度作業が中断して作業効率に劣るという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
さらに、前記特許文献1のものでは、下部走行体に対する上部旋回体の旋回角度を検出する旋回角度検出手段として、旋回継手の部分に設置されたポテンショメータが用いられている。しかるに、この様な旋回角度検出用のポテンショメータを設置する場合には、旋回中心軸部分にポテンショメータの設置スペースを確保する必要があるが、旋回中心軸部やその周辺部には、スイベルジョイントや旋回用モータ、及びこれらスイベルジョイントや旋回用モータに接続される多数の油圧配管等が配設されているため、既存のレイアウトにポテンショメータの設置スペースを新たに確保することは難しいという問題があり、ここにも本発明が解決しようとする課題がある。
By the way, in the thing of the said
Therefore, in order to reliably maintain the airframe stability, it is proposed to perform control for stopping the turning of the upper-part turning body in addition to the control for stopping the driving of the working arm of
Furthermore, in the thing of the said
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、クローラ式の下部走行体と、該下部走行体に旋回自在に支持される上部旋回体と、該上部旋回体に装着されるフロント作業機とを備えると共に、該フロント作業機は、基端部が上部旋回体に上下揺動自在に支持される作業腕の先端部に解体作業用のアタッチメントを装着してなる解体作業機において、該解体作業機に、上部旋回体に対するアタッチメントの位置を検出するアタッチメント位置検出手段と、下部走行体に対する上部旋回体の旋回位置を検出する旋回位置検出手段と、上部旋回体の旋回操作を検出する旋回操作検出手段と、上部旋回体の旋回中心からアタッチメントまでの旋回半径によって設定されるアタッチメントの許容作業範囲を記憶する許容作業範囲記憶手段と、作業腕の駆動を規制する作業腕規制手段と、上部旋回体の旋回を規制する旋回規制手段と、解体作業機の機体安定性を保持するべく前記作業腕規制手段及び旋回規制手段に制御信号を出力する制御装置とを具備した制御システムを設けるにあたり、前記許容作業範囲記憶手段には、上部旋回体の旋回位置が予め設定される前方作業旋回範囲、側方作業旋回範囲の何れの旋回範囲であっても機体安定性を保持できる第一許容作業範囲と、該第一許容作業範囲よりも外側で、且つ、上部旋回体の旋回位置が前方作業旋回範囲のときに機体安定性を保持できる第二許容作業範囲とが記憶されていると共に、前記制御装置は、上部旋回体の旋回位置が側方作業旋回範囲の場合には第一許容作業範囲の外側へのアタッチメントの移動を減速、停止し、前方作業旋回範囲の場合には第二許容作業範囲の外側へのアタッチメントの移動を減速、停止するべく作業腕規制手段に制御信号を出力する作業腕制御手段と、アタッチメントが第一許容作業範囲の外側に位置している場合には、上部旋回体の旋回位置が前方作業旋回範囲から側方作業旋回範囲に達する所定角度手前の旋回減速範囲では旋回速度を減速させ、旋回減速範囲から側方作業旋回範囲に達した時点で旋回を停止させるべく旋回規制手段に制御信号を出力する一方、上部旋回体の前方作業旋回範囲から側方作業旋回範囲への旋回中に、旋回減速範囲内においてアタッチメントの位置が第一許容作業範囲の外側から内側に変位した場合には、減速を維持しながら旋回を続行させるべく旋回規制手段に制御信号を出力する旋回制御手段とを有することを特徴とする解体作業機である。
請求項2の発明は、請求項1において、旋回位置検出手段は、上部旋回体側に設けられる一対の第一、第二切換スイッチと、該第一、第二切換スイッチを上部旋回体の旋回範囲に応じて切換えるべく下部走行体側に設けられる切換部材とを用いて構成されると共に、第一、第二切換スイッチは、上部旋回体の旋回位置が前記旋回減速範囲を除く前方作業旋回範囲のときには共にONになり、旋回減速範囲のときには何れか一方がONで他方がOFFになり、側方作業旋回範囲のときには共にOFFになるように設けたことを特徴とする解体作業機である。
The present invention has been created in order to solve these problems in view of the above circumstances, and the invention of
The invention according to
請求項1の発明とすることにより、上部旋回体の旋回位置が側方作業旋回範囲の場合には、第一許容作業範囲の外側へのアタッチメントの移動が減速、停止し、また、前方作業旋回範囲の場合には、第二許容作業範囲の外側へのアタッチメントの移動が減速、停止すると共に、アタッチメントが第一許容作業範囲の外側に位置しているときには、上部旋回体の前方作業旋回範囲から側方作業旋回範囲への旋回が減速、停止することになり、よって、上部旋回体の旋回位置や旋回操作に関わらず、確実に機体安定性を確保できることになるが、この場合に、前記第一許容作業範囲及び第二許容作業範囲は、上部旋回体の旋回中心からアタッチメントまでの旋回半径によって設定されているから、オペレータが第一許容作業範囲及び第二許容作業範囲を把握することは容易であると共に、作業中のオペレータは、上部旋回体の旋回位置が前方作業旋回範囲か側方作業旋回範囲かを意識していれば、第一許容作業範囲、第二許容作業範囲の何れの許容作業範囲内で作業を行なえばアタッチメントが停止しないか、或いは途中で停止することなく上部旋回体を旋回させることができるか否かの判断を容易に行えることになる。この結果、機体安定性を確実に保持できるものでありながら、作業中にアタッチメントが停止したり旋回停止したりして、作業が中断してしまうことを可及的に回避できることになり、作業効率の向上に大きく貢献できる。しかも旋回減速範囲内において、アタッチメントの位置を第一許容作業範囲の外側から内側に移動させれば、途中で停止することなく旋回を続行でき、作業効率が向上すると共に、側方作業旋回範囲に入っても減速は維持されるから、オペレータが違和感を感じることなく旋回を続行することができる。
According to the invention of
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1は解体作業機であって、該解体作業機1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回体3のフロント部に装着されるフロント作業機4を備えて構成されると共に、該フロント作業機4は、屈曲自在な作業腕5の先端部に破砕機(本発明の解体作業用のアタッチメントに相当する)6を装着して構成されている。前記作業腕5は、本実施の形態では、基端部が上部旋回体3に上下揺動自在に支持されるブーム7と、該ブーム7の先端部に上下揺動自在に支持される第一アーム8と、該第一アーム8の先端部に上下揺動自在に支持される第二アーム9とを用いて構成されており、そして、該作業腕5の最も先端側に位置する第二アーム9の先端部に、破砕機6の基端部が揺動自在に支持されている。さらに、10、11、12、13は、前記ブーム7、第一アーム8、第二アーム9、破砕機6をそれぞれ揺動せしめるべく伸縮作動するブーム用シリンダ、第一アーム用シリンダ、第二アーム用シリンダ、アタッチメント用シリンダである。
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In FIG. 1,
また、14は上部旋回体3に対するブーム7の揺動角度(ブーム角度α)を検出するブーム角度センサ、15はブーム7に対する第一アーム8の揺動角度(第一アーム角度β)を検出する第一アーム角度センサ、16は第一アーム8に対する第二アーム9の揺動角度(第二アーム角度γ)を検出する第二アーム角度センサであって、これら各角度センサ14〜16の検出信号は、後述する制御装置17に入力されるようになっている。尚、上記ブーム角度センサ14、第一アーム角度センサ15、第二アーム角度センサ16は、本発明のアタッチメント位置検出手段を構成する。
さらに、18は上部旋回体3を旋回せしめる旋回用モータ、19は下部走行体2に上部旋回体3を旋回自在に支持する旋回ベアリングであって、該旋回ベアリング19は、上部旋回体3側に取付けられるアウターレース19Aと、下部走行体2側に取付けられるインナーレース19Bとを用いて構成されると共に、インナーレース19Bの外周面部には、前後の旋回位置検出用プレート20a、20bが止着されている。一方、上部旋回体3の下面には、前後の旋回位置検出用プレート20a、20bの近接を検知する一対の第一、第二近接スイッチ21R、21Lがブラケット3bを介して止着されており、これら第一、第二近接スイッチ21R、21Lの検出信号は、前記制御装置17に入力されるようになっている。前記第一、第二近接スイッチ21R、21Lは、旋回位置検出用プレート20a、20bを検出していないときには「OFF」で、旋回位置検出用プレート20a、20bを検出することにより「ON」に切換るように構成されている。
Further, 18 is a turning motor for turning the
ここで、上部旋回体3の旋回位置の範囲として、図2に示す如く、前方作業旋回範囲Aと側方作業旋回範囲Bとが設定され、さらに、前方作業旋回範囲Aの範囲内に、旋回非制限範囲AMと右旋回減速範囲ARと左旋回減速範囲ALとが設定されている。前方作業旋回範囲Aは、フロント作業機4が下部走行体2のクローラ22の前後方向に対して同方向を向く前方作業姿勢のときの上部旋回体3の旋回位置の範囲であり、また、側方作業旋回範囲Bは、フロント作業機4がクローラ22の前後方向に対して左右側方を向く側方作業姿勢のときの上部旋回体3の旋回位置の範囲である。さらに、右旋回減速範囲ARは、上部旋回体3が前方作業旋回範囲Aから右旋回して側方作業旋回範囲Bに達する所定角度θ手前の範囲であり、また、左旋回減速範囲ALは、上部旋回体3が前方作業旋回範囲Aから左旋回して側方作業旋回範囲Bに達する所定角度θ手前の範囲であり、また、旋回非制限範囲AMは、右旋回減速範囲ARと左旋回減速範囲ALとの間の範囲である。尚、前方作業旋回範囲A、側方作業旋回範囲B、及び上記所定角度θによって決まる右旋回減速範囲AR、左旋回減速範囲AL、旋回非制限範囲AMは、作業腕5の長さや破砕機6のサイズ、或いはクローラ22の前後長等に応じて、適宜設定される。また、上記右旋回減速範囲AR及び左旋回減速範囲ALは、本発明の旋回減速範囲に相当し、旋回非制限範囲AMは、本発明の旋回減速範囲を除く前方作業旋回範囲に相当する。
Here, as shown in FIG. 2, a front work turning range A and a side work turning range B are set as the range of the turning position of the
そして、前記旋回位置検出用プレート20a、20bと第一、第二近接スイッチ21R、21Lとは、上部旋回体3の旋回位置が旋回非制限範囲AMのときには、第一、第二近接スイッチ21R、21Lが共に「ON」になり(図3(A)、(B)参照)、また、右旋回減速範囲ARのときには、第一近接スイッチ21Rは「OFF」で第二近接スイッチ21Lは「ON」になり(図3(C)、(D)参照)、また、左旋回減速範囲ALのときには、第一近接スイッチ21Rは「ON」で第二近接スイッチ21Lは「OFF」になり(図4(A)、(B)参照)、さらに、側方作業旋回範囲Bのときには、第一、第二近接スイッチ21R、21Lが共に「OFF」になる(図4(C)、(D)参照)ように取り付けられている。尚、前記旋回位置検出用プレート20a、20b(本発明の切換部材に相当する)および第一、第二近接スイッチ(本発明の第一、第二切換スイッチに相当する)21R、21Lは、本発明の旋回位置検出手段を構成する。
The turning
次いで、図5に、前記旋回用モータ18、ブーム用シリンダ10、第一アーム用シリンダ11、第二アーム用シリンダ12の油圧回路を示すが、該図5において、23は解体作業機1に設けられる各種油圧アクチュエータの油圧供給源になる油圧ポンプ、24はパイロット油圧源になるパイロットポンプ、25は油タンク、26、27、28、29は旋回用、ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各コントロールバルブである。
Next, FIG. 5 shows a hydraulic circuit of the turning
前記旋回用コントロールバルブ26は、右旋回用、左旋回用の各パイロットポート26a、26bを備えた三位置切換弁であって、両パイロットポート26a、26bにパイロット圧が入力されていない状態では、旋回用モータ18に対する油給排を行なわない中立位置Nに位置しているが、右旋回用或いは左旋回用パイロットポート26a、26bにパイロット圧が入力されることにより右旋回位置X或いは左旋回位置Yに切換わって、旋回用モータ18を右旋回側或いは左旋回側に回転せしめるべく油給排制御を行なうように構成されている。
The turning
また、30は旋回用パイロットバルブであって、該旋回用パイロットバルブ30は、旋回用操作具31の右旋回側、左旋回側操作に基づいて、前記旋回用コントロールバルブ26の右旋回用、左旋回用パイロットポート26a、26bにパイロット圧を出力する。而して、旋回用操作具31の操作に基づいて旋回用パイロットバルブ30から出力されるパイロット圧により旋回用コントロールバルブ26が右旋回位置X或いは左旋回位置Yに切換わって、旋回用モータ18が右旋回側或いは左旋回側に回転駆動する構成になっている。
さらに、32A、32Bは右旋回側、左旋回側電磁比例減圧弁であって、これら電磁比例減圧弁32A、32Bは、前記旋回用パイロットバルブ30から旋回用コントロールバルブ26の右旋回側、左旋回側パイロットポート26a、26bに至るパイロット油路に配されている。そして、これら右旋回側、左旋回側電磁比例減圧弁32A、32Bが、後述するように制御装置17からの制御指令に基づいて、旋回用パイロットバルブ30から右旋回側、左旋回側パイロットポート26a、26bへの出力パイロット圧を遮断、或いは減圧することによって、旋回用操作具31が操作されていても右旋回側、左旋回側パイロットポート26a、26bにパイロット圧が入力されない、或いは減圧されることになり、これによって旋回用モータ18の回転駆動を停止、或いは減速させることができるようになっている。尚、上記右旋回側、左旋回側電磁比例減圧弁32A、32Bは、本発明の旋回規制手段に相当する。
Further, 32A and 32B are right-turning and left-turning electromagnetic proportional pressure reducing valves. These electromagnetic proportional pressure-reducing
さらにまた、33は旋回操作検出用圧力スイッチであって、該旋回操作検出用圧力スイッチ33は、高圧側を選択するシャトル弁34を介して、前記旋回用パイロットバルブ30から旋回用コントロールバルブ26の右旋回側、左旋回側パイロットポート26a、26bに至るパイロット油路に接続されている。そして、この旋回操作検出用圧力スイッチ33は、旋回用操作具31が操作されていない状態、つまり、旋回用パイロットバルブ30からパイロット圧が出力されていない状態では「OFF」になっているが、旋回用操作具31が右旋回側或いは左旋回側に操作されて旋回用パイロットバルブ30からパイロット圧が出力されることにより「ON」に切換り、これによって旋回用操作具31が操作されているか否かの検出を行なうように構成されているが、該旋回操作検出用圧力スイッチ33の検出信号は、前記制御装置17に入力されるようになっている。尚、上記旋回操作検出用圧力スイッチ33は、本発明の旋回操作検出手段を構成する。
Further,
一方、前記ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各コントロールバルブ27〜29は、伸長側、縮小側パイロットポート27a〜29a、27b〜29bを備えた三位置切換弁であって、両パイロットポート27a〜29a、27b〜29bにパイロット圧が入力されていない状態では、ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各シリンダ10〜12に対する油給排を行なわない中立位置Nに位置しているが、伸長側或いは縮小側パイロットポート27a〜29a、27b〜29bにパイロット圧が入力されることにより伸長側位置X或いは縮小側位置Yに切換わって、各シリンダ10〜12を伸長或いは縮小せしめるべく油給排制御を行なうように構成されている。
On the other hand, the
また、35〜37はブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各パイロットバルブであって、これらパイロットバルブ35〜37は、ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各操作具38〜40の操作に基づいて、前記ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各コントロールバルブ27〜29のパイロットポート27a〜29a、27b〜29bにパイロット圧を出力する。而して、ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各操作具38〜40の操作に基づいてパイロットバルブ35〜37から出力されるパイロット圧によりコントロールバルブ27〜29が伸長側位置X或いは縮小側位置Yに切換わって、ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各シリンダ10〜12の伸縮作動が行なわれる構成になっている。
さらに、41A〜43A、41B〜43Bはブーム用、第一アーム用、第二アーム用の伸長側、縮小側電磁比例減圧弁であって、これら電磁比例減圧弁41A〜43A、41B〜43Bは、前記ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各パイロットバルブ35〜37からブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各コントロールバルブ27〜29の伸長側、縮小側パイロットポート27a〜29a、27b〜29bに至るパイロット油路に配されている。そして、これらブーム用、第一アーム用、第二アーム用の伸長側、縮小側電磁比例減圧弁41A〜43A、41B〜43Bが、後述するように制御装置17からの制御指令に基づいて、ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各パイロットバルブ35〜37から伸長側、縮小側パイロットポート27a〜29a、27b〜29bへの出力パイロット圧を遮断、或いは減圧することによって、ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各操作具38〜40が操作されてもブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各コントロールバルブ27〜29の伸長側、縮小側パイロットポート27a〜29a、27b〜29bにパイロット圧が入力されない、或いは減圧されることになり、これによってブーム用、第一アーム用、第二アーム用の各シリンダ10〜12の伸縮作動を停止、或いは減速させることができるようになっている。尚、上記ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の伸長側、縮小側電磁比例減圧弁41A〜43A、41B〜43Bは、本発明の作業腕規制手段に相当する。
Further, 41A to 43A and 41B to 43B are expansion side and reduction side electromagnetic proportional pressure reducing valves for the boom, the first arm, and the second arm, and these electromagnetic proportional
一方、前記制御装置17は、マイクロコンピュータ等を用いて構成されるものであって、図6のブロック図に示すごとく、入力側に、前記ブーム角度センサ14、第一アーム角度センサ15、第二アーム角度センサ16、第一近接スイッチ21R、第二近接スイッチ21L、旋回操作検出用圧力スイッチ33等が接続され、また、出力側に、前記右旋回側電磁比例減圧弁32A、左旋回側電磁比例減圧弁32B、ブーム用伸長側電磁比例減圧弁41A、ブーム用縮小側電磁比例減圧弁41B、第一アーム用伸長側電磁比例減圧弁42A、第一アーム用縮小側電磁比例減圧弁42B、第二アーム用伸長側電磁比例減圧弁43A、第二アーム用縮小側電磁比例減圧弁43B、解体作業機1のキャブ1a内に配設されるモニタ表示器44、ブザー等の警報器45が接続されていると共に、後述する各種制御を実行するためのアタッチメント位置演算部46、旋回範囲判断部47、許容作業範囲切換部48、作業腕制御部49、旋回制御部50やメモリ51等を備えて構成されている。
On the other hand, the control device 17 is configured using a microcomputer or the like. As shown in the block diagram of FIG. 6, the
前記メモリ51には、作業腕データ部52と第一許容作業範囲データ部53と第二許容作業範囲データ部54とが設けられている。作業腕データ部52には、作業腕5を構成する各部材(ブーム7、第一アーム8、第二アーム9)の寸法や軸支位置等のデータが保存されている。また、第一許容作業範囲データ部53には、上部旋回体3の旋回位置が前述した前方作業旋回範囲A、側方作業旋回範囲Bの何れの旋回範囲であっても機体安定性を保持しながら作業を行うことができる破砕機6の許容作業範囲のデータが、第一許容作業範囲Cとして保存されている。さらに、第一許容作業範囲データ部53には、上部旋回体3の旋回位置が側方作業旋回範囲Bのときに、第一許容作業範囲Cの外側への破砕機6の移動を減速させるべく第一許容作業範囲Cの外側に設けられる第一減速範囲Dのデータと、破砕機6を停止させるべく第一減速範囲Dの外側に設けられる第一停止範囲Eのデータとが保存されている。一方、第二許容作業範囲データ部54には、上部旋回体3の旋回位置が前述した前方作業旋回範囲Aのときに機体安定性を保持しながら作業を行うことができる破砕機6の許容作業範囲のデータが、第二許容作業範囲Fとして保存されているが、上部旋回体3が前方作業旋回範囲Aのときは側方作業旋回範囲Bのときよりも機体安定性が良いため、第二許容作業範囲Fは、第一許容作業範囲Cよりも外側に設けられる。さらに、第二許容作業範囲データ部54には、上部旋回体3の旋回位置が前方作業旋回範囲Aのときに、第二許容作業範囲Fの外側への破砕機6の移動を減速させるべく第二許容作業範囲Fの外側に設けられる第二減速範囲Gのデータと、破砕機6を停止させるべく第二減速範囲Gの外側に設けられる第二停止範囲Hのデータとが保存されている。尚、上記第一許容作業範囲C、第一減速範囲D、第一停止範囲E、第二許容作業範囲F、第二減速範囲G、第二停止範囲Hは、上部旋回体3の旋回中心Oから破砕機6までの旋回半径によって設定されている。また、上記第一許容作業範囲データ部53および第二許容作業範囲データ部54は、本発明の許容作業範囲記憶手段に相当する。また、上記第一許容作業範囲データ部53および第二許容作業範囲データ部54に保存されているデータは、装着される破砕機6のサイズや、作業現場等に応じて書換え可能に構成されている。
The memory 51 is provided with a work arm data part 52, a first allowable work range data part 53, and a second allowable work range data part 54. In the work arm data section 52, data such as dimensions and pivot positions of the members (the
次に、前記制御装置17の行なう制御について、前記図6に示すブロック図及び図7〜図10に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、図7に示すフローチャート図に基づいてメインルーチンを説明すると、制御装置17は、システムが開始すると、初期設定として、メモリ51の作業腕データ部52、第一許容作業範囲データ部53、第二許容作業範囲データ部54に保存されているデータを読み込む(ステップS1)。さらに、前方作業モードフラグを「OFF」にセットする(ステップS2)。該前方作業モードフラグは、第一許容作業範囲データ部53に保存されているデータに基づいて作業腕5の制限制御を行なう場合に「ON」にセットされ、また、第二許容作業範囲データ部54に保存されているデータに基づいて作業腕5の制限制御を行なう場合に「OFF」にセットされるフラグである。
Next, the control performed by the control device 17 will be described based on the block diagram shown in FIG. 6 and the flowcharts shown in FIGS. First, the main routine will be described based on the flowchart shown in FIG. 7. When the system starts, the control device 17 performs initial setting as a work arm data unit 52, a first allowable work range data unit 53, Data stored in the second allowable work range data section 54 is read (step S1). Further, the forward work mode flag is set to “OFF” (step S2). The forward work mode flag is set to “ON” when the restriction control of the
次いで、制御装置17は、ブーム角度センサ14、第一アーム角度センサ15、第二アーム角度センサ16により検出されるブーム角度α、第一アーム角度β、第二アーム角度γと、第一、第二近接スイッチ21R、21Lの検出信号と、旋回操作検出用圧力スイッチ33からの検出信号とを読込む(ステップS3)。そして、前記ステップS1で読込まれたブーム7、第一アーム8、第二アーム9のデータと、ステップS3で読込まれたブーム角度α、第一アーム角度β、第二アーム角度γとに基づいて、アタッチメント位置演算部46において破砕機6の位置Pを演算する(ステップS4)。尚、本実施の形態では、破砕機6の基端部が取付けられる第二アーム9の先端部位置Pを、破砕機6の位置Pとする。また、破砕機6の位置は、上部旋回体3の旋回中心Oから破砕機6までの水平方向の距離で表される。
Next, the control device 17 performs the boom angle α, the first arm angle β, the second arm angle γ detected by the
続けて、制御装置17は、前記ステップS4で演算された破砕機6の位置Pが、第一許容作業範囲Cの外側であるか否かを判断する(ステップS5)。そして、該ステップS5の判断で「YES」、つまり、破砕機6の位置Pが第一許容作業範囲Cの外側の場合には、旋回範囲判断部47において後述する『旋回範囲判断制御』を実行し(ステップS6)、また、ステップS5の判断で「NO」、つまり、破砕機6の位置Pが第一許容作業範囲Cの内側の場合には、許容作業範囲切換部48において後述する『許容作業範囲切換制御』を実行する(ステップS7)。
Subsequently, the control device 17 determines whether or not the position P of the
前記『旋回範囲判断制御』或いは『許容作業範囲切換制御』の実行後は、旋回制御部50において後述する『旋回制限制御』を実行する(ステップS8)。
After the “turning range determination control” or “allowable work range switching control” is executed, the turning
前記『旋回制限制御』の実行後、制御装置17は、前方作業モードフラグが「ON」であるか否かを判断する(ステップS9)。そして、該ステップS9の判断で「YES」、つまり、前方作業モードフラグが「ON」の場合には、作業腕制御部49において後述する『前方作業制限制御』を実行し(ステップS10)、また、ステップS9の判断で「NO」、つまり、前方作業モードフラグが「OFF」の場合には、作業腕制御部49において後述する『側方作業制限制御』を実行する(ステップS11)。そして、『前方作業制限制御』或いは『側方作業制限制御』の実行後は、前記ステップS3の処理に戻る。尚、前記アタッチメント位置演算部46、旋回範囲判断部47、旋回制御部50は、本発明の旋回制御手段を構成する。また、アタッチメント位置演算部46、旋回範囲判断部47、許容作業範囲切換部48、作業腕制御部49は、本発明の作業腕制御手段を構成する。
After executing the “turn limit control”, the control device 17 determines whether or not the forward work mode flag is “ON” (step S9). If the determination in step S9 is “YES”, that is, if the front work mode flag is “ON”, the work
次に、前記ステップS6の『旋回範囲判断制御』について、図8のフローチャート図に基づいて説明する。この『旋回範囲判断制御』は、前述したように、破砕機6の位置Pが第一許容作業範囲Cの外側の場合に実行される制御であるが、該『旋回範囲判断制御』では、まず、第一近接スイッチ21Rが「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS21)。
Next, the “turning range determination control” in step S6 will be described based on the flowchart of FIG. As described above, the “turning range determination control” is executed when the position P of the
前記ステップS21の判断で、第一近接スイッチ21Rが「ON」と判断された場合には、続けて、第二近接スイッチ21Lが「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS22)。そして、該ステップS22の判断で、第二近接スイッチ21Lが「ON」と判断された場合には、そのままメインルーチンに戻り、また、第二近接スイッチ21Lが「OFF」と判断された場合には、左旋回減速フラグを「ON」にセット(ステップS23)した後、メインルーチンに戻る。
If it is determined in step S21 that the
一方、前記ステップS21の判断で、第一近接スイッチ21Rが「OFF」と判断された場合には、続けて、第二近接スイッチ21Lが「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS24)。そして、該ステップS24の判断で、第二近接スイッチ21Lが「ON」と判断された場合には、右旋回減速フラグを「ON」にセット(ステップS25)した後、メインルーチンに戻り、また、第二近接スイッチ21Lが「OFF」と判断された場合には、停止フラグを「ON」にセット(ステップS26)した後、メインルーチンに戻る。
On the other hand, if it is determined in step S21 that the
つまり、『旋回範囲判断制御』は、破砕機6が第一許容作業範囲Cの外側に位置している場合に実行される制御であると共に、該『旋回範囲判断制御』では、第一、第二近接スイッチ21R、21Lが共に「OFF」の場合には、上部旋回体3の旋回位置が側方作業旋回範囲Bであると判断して停止フラグを「ON」にセットし、また、第一近接スイッチ21Rが「ON」で第二近接スイッチ21Lが「OFF」の場合には、左旋回減速範囲ALであると判断して左旋回減速フラグを「ON」にセットし、また、第一近接スイッチ21Rが「OFF」で第二近接スイッチ21Lが「ON」の場合には、右旋回減速範囲ARであると判断して右旋回減速フラグを「ON」にセットするようになっている。
That is, the “turning range determination control” is a control that is executed when the
次に、前記ステップS7の『許容作業範囲切換制御』について、図9のフローチャート図に基づいて説明する。この『許容作業範囲切換制御』は、前述したように、破砕機6の位置Pが第一許容作業範囲Cの内側の場合に実行される制御であるが、該『許容作業範囲切換制御』では、まず、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS31)。
Next, the “allowable work range switching control” in step S7 will be described based on the flowchart of FIG. As described above, the “allowable work range switching control” is executed when the position P of the
前記ステップS31の判断で、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「ON」と判断された場合には、続けて、第一、第二近接スイッチ21R、21Lが共に「ON」であるか否かが判断される(ステップS33)。
If it is determined in step S31 that the turning operation
一方、前記ステップS31の判断で、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「OFF」と判断された場合には、停止フラグ、右旋回減速フラグ、左旋回減速フラグを全て「OFF」にセット(ステップS32)した後、前記ステップS33の判断に進む。
On the other hand, if it is determined in step S31 that the turning operation
前記ステップS33の判断で「YES」、つまり、第一、第二近接スイッチ21R、21Lが共に「ON」である場合には、再び、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS34)。
If “YES” in the determination in step S33, that is, if both the first and second proximity switches 21R and 21L are “ON”, the turning operation
前記ステップS34の判断で、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「ON」の場合には、そのままメインルーチンに戻る。また、ステップS34の判断で、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「OFF」の場合には、前方作業モードフラグを「ON」にセット(ステップS35)した後、メインルーチンに戻る。
If it is determined in step S34 that the turning operation
一方、前記ステップS33の判断で「NO」、つまり、第一、第二近接スイッチ21R、21Lの少なくとも一方が「OFF」の場合には、続けて、第一、第二近接スイッチ21R、21Lからの検出信号が共に「OFF」であるか否かが判断される(ステップS36)。 On the other hand, if “NO” in the determination in step S33, that is, if at least one of the first and second proximity switches 21R and 21L is “OFF”, the first and second proximity switches 21R and 21L continue. It is determined whether or not both detection signals are "OFF" (step S36).
前記ステップS36の判断で「YES」、つまり、第一、第二近接スイッチ21R、21Lが共に「OFF」の場合には、前方作業モードフラグを「OFF」にセット(ステップS37)した後、メインルーチンに戻る。また、ステップS36の判断で「NO」、つまり、第一、第二近接スイッチ21R、21Lの何れか一方が「ON」の場合には、そのままメインルーチンに戻る。 If “YES” is determined in step S36, that is, if both the first and second proximity switches 21R and 21L are “OFF”, the front work mode flag is set to “OFF” (step S37), and then the main Return to the routine. If “NO” in the determination of step S36, that is, if any one of the first and second proximity switches 21R and 21L is “ON”, the process directly returns to the main routine.
つまり、『許容作業範囲切換制御』は、破砕機6が第一許容作業範囲Cの内側に位置している場合に実行される制御であると共に、該『許容作業範囲切換制御』は、上部旋回体3の旋回位置が旋回非制限範囲AM(第一、第二近接スイッチ21R、21Lが共に「ON」)で、且つ、旋回停止している(旋回操作検出用圧力スイッチ33が「OFF」)場合には、前方作業モードフラグを「ON」にセットし、また、上部旋回体3の旋回位置が側方作業旋回範囲B(第一、第二近接スイッチ21R、21Lが共に「OFF」)の場合には、前方作業モードフラグを「OFF」にセットするようになっている。これにより、前方作業モードフラグの「OFF」から「ON」への切換は、上部旋回体3の旋回位置が旋回非制限範囲AMで、且つ、旋回停止しているときのみ行なわれる一方、前方作業モードフラグの「ON」から「OFF」への切換は、上部旋回体3の旋回位置が側方作業旋回範囲Bになれば行なわれるようになっている。
That is, the “allowable work range switching control” is a control executed when the
次に、前記ステップS8の『旋回制限制御』について、図10のフローチャート図に基づいて説明する。該『旋回制限制御』では、まず、停止フラグが「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS41)。 Next, the “turn limit control” in step S8 will be described based on the flowchart of FIG. In the “turn limit control”, it is first determined whether the stop flag is “ON” or “OFF” (step S41).
前記ステップS41の判断で、停止フラグが「OFF」と判断された場合には、続けて、右旋回減速フラグが「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS42)。 If it is determined in step S41 that the stop flag is “OFF”, it is subsequently determined whether the right-turn deceleration flag is “ON” or “OFF” (step S42).
前記ステップS42の判断で、右旋回減速フラグが「ON」と判断された場合には、続けて、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS43)。
If it is determined in step S42 that the right turn deceleration flag is “ON”, it is subsequently determined whether the turning operation
前記ステップS43の判断で、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「ON」と判断された場合には、右旋回側電磁比例減圧弁32Aに対して、右旋回減速の制御信号、つまり、旋回用パイロットバルブ30から旋回用コントロールバルブ26の右旋回側パイロットポート26aへの出力パイロット圧を減圧するように制御信号を出力する(ステップS44)。これにより、上部旋回体3の右旋回速度が減速される。ステップS44の処理後は、メインルーチンに戻る。
If it is determined in step S43 that the turning operation
また、前記ステップS43の判断で、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「OFF」と判断された場合には、停止フラグをONにセット(ステップS45)した後、メインルーチンに戻る。
If it is determined in step S43 that the turning operation
一方、前記ステップS42の判断で、右旋回減速フラグが「OFF」と判断された場合には、続けて、左旋回減速フラグが「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS46)。 On the other hand, if it is determined in step S42 that the right turn deceleration flag is "OFF", it is subsequently determined whether the left turn deceleration flag is "ON" or "OFF" (step S46). .
前記ステップS46の判断で、左旋回減速フラグが「ON」と判断された場合には、続けて、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS47)。一方、前記ステップS46の判断で、左旋回減速フラグが「OFF」と判断された場合には、そのままメインルーチンに戻る。
If it is determined in step S46 that the left turn deceleration flag is “ON”, it is subsequently determined whether the turn operation
前記ステップS47の判断で、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「ON」と判断された場合には、左旋回側電磁比例減圧弁32Bに対して、左旋回減速の制御信号、つまり、旋回用パイロットバルブ30から旋回用コントロールバルブ26の左旋回側パイロットポート26bへの出力パイロット圧を減圧するように制御信号を出力する(ステップS48)。これにより、上部旋回体3の左旋回速度が減速される。ステップS48の処理後は、メインルーチンに戻る。
If it is determined in step S47 that the turning operation
また、前記ステップS47の判断で、旋回操作検出用圧力スイッチ33が「OFF」と判断された場合には、停止フラグをONにセット(ステップS49)した後、メインルーチンに戻る。
If it is determined in step S47 that the turning operation
一方、前記ステップS41の判断で、停止フラグが「ON」と判断された場合には、続けて、右旋回減速フラグが「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS50)。 On the other hand, if it is determined in step S41 that the stop flag is “ON”, it is subsequently determined whether the right turn deceleration flag is “ON” or “OFF” (step S50).
前記ステップS50の判断で、右旋回減速フラグが「ON」と判断された場合には、右旋回側電磁比例減圧弁32Aに対して、右旋回停止の制御信号、つまり、旋回用パイロットバルブ30から旋回用コントロールバルブ26の右旋回側パイロットポート26aへのパイロット圧の出力を遮断するように制御信号を出力する(ステップS51)。これにより、上部旋回体3の右旋回が停止する。ステップS51の処理後は、メインルーチンに戻る。
If it is determined in step S50 that the right turn deceleration flag is "ON", a right turn stop control signal, that is, a turn pilot, is supplied to the right turn electromagnetic proportional
また、前記ステップS50の判断で、右旋回減速フラグが「OFF」と判断された場合には、続けて、左旋回減速フラグが「ON」か「OFF」かが判断される(ステップS52)。 If it is determined in step S50 that the right turn deceleration flag is "OFF", it is subsequently determined whether the left turn deceleration flag is "ON" or "OFF" (step S52). .
前記ステップS52の判断で、左旋回減速フラグが「ON」と判断された場合には、左旋回側電磁比例減圧弁32Bに対して、左旋回停止の制御信号、つまり、旋回用パイロットバルブ30から旋回用コントロールバルブ26の左旋回側パイロットポート26bへのパイロット圧の出力を遮断するように制御信号を出力する(ステップS53)。これにより、上部旋回体3の左旋回が停止する。ステップS53の処理後は、メインルーチンに戻る。また、前記ステップS52の判断で、左旋回減速フラグが「OFF」と判断された場合には、そのままメインルーチンに戻る。
If it is determined in step S52 that the left turn deceleration flag is “ON”, the left turn-side electromagnetic proportional
つまり、『旋回制限制御』が実行されることにより、破砕機6が第一許容作業範囲Cの外側に位置しているときに、上部旋回体3の旋回位置が右旋回減速範囲AR(右旋回減速フラグが「ON」)の場合には、旋回操作中であれば右旋回速度が減速される一方、旋回操作を一旦停止すれば右旋回の再開が禁止され、また、上部旋回体3の旋回位置が左旋回減速範囲AL(左旋回減速フラグが「ON」)の場合には、旋回操作中であれば左旋回速度が減速される一方、旋回操作を一旦停止すれば左旋回の再開が禁止されるようになっている。さらに、破砕機6が第一許容作業範囲Cの外側に位置しているときに、上部旋回体3の旋回位置が左旋回減速範囲ALから側方作業旋回範囲Bに達した時点(右旋回減速フラグが「ON」で停止フラグが「ON」)で右旋回が停止し、また、左旋回減速範囲ALから左旋回して側方作業旋回範囲Bに達した時点(左旋回減速フラグが「ON」で停止フラグが「ON」)で、左旋回が停止するようになっている。さらにまた、『旋回制限制御』は前記『旋回範囲判断制御』で判断された旋回範囲に基づいて行なわれる制御であると共に、『旋回範囲判断制御』は破砕機6が第一許容作業範囲Cの外側に位置している場合に実行される制御であるため、上部旋回体3の右旋回中、或いは左旋回中に、右旋回減速範囲AR或いは左旋回減速範囲ALにおいて破砕機6を第一許容作業範囲Cの外側から内側に移動させた場合、上部旋回体3の旋回は、旋回操作が停止されるまで減速を維持したままの状態で続行されるようになっている。
That is, when the “turning restriction control” is executed, when the
次に、前記ステップS10の『前方作業制限制御』について説明すると、該『前方作業制限制御』では、まず、破砕機6の位置Pと、第二許容作業範囲データ部54に保存されている第二許容作業範囲F、第二減速範囲G、第二停止範囲Hのデータとに基づいて、破砕機6が第二許容作業範囲Fの外側に出たか否か(つまり、第二減速範囲Gに侵入したか否か)、及び、第二停止範囲Hの内側境界線HLに達したか否かを判断する。そして、破砕機6が第二許容作業範囲Fの外側に出たと判断された場合には、モニタ表示器44に第二許容作業範囲Fの外側に出たことを表示するべく制御指令を出力すると共に、警報器45に対して警告を発するように制御指令を出力する。さらに、破砕機6が旋回中心Oから遠ざかる方向へのブーム用シリンダ10、第一アーム用シリンダ11、第二アーム用シリンダ12の伸縮作動を減速するべく、ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の伸長側、縮小側電磁比例減圧弁41A〜43A、41B〜43Bに対して、ブーム用、第一アーム用、第二アーム用のパイロットバルブ35〜37からブーム用、第一アーム用、第二アーム用のコントロールバルブ27〜29の伸長側、縮小側パイロットポート27a〜29a、27b〜29bへの出力パイロットを減圧するように制御指令を出力する。これにより、破砕機6が第二許容作業範囲Fの外側に出て第二減速範囲Gに侵入すると、破砕機6が旋回中心Oから遠ざかる方向への作業腕5の駆動が減速されるようになっている。
Next, the “front work restriction control” in step S10 will be described. In the “front work restriction control”, first, the position P of the
さらに、『前方作業制限制御』において、破砕機6が第二停止範囲Hの内側境界線HLに達したと判断された場合には、モニタ表示器44に第二停止範囲Hに達したことを表示すると共に、警報器45に対して警告を発するように制御指令を出力する。さらに、破砕機6が旋回中心Oから遠ざかる方向へのブーム用シリンダ10、第一アーム用シリンダ11、第二アーム用シリンダ12の伸縮作動を停止するべく、ブーム用、第一アーム用、第二アーム用の伸長側、縮小側電磁比例減圧弁41A〜43A、41B〜43Bに対して、ブーム用、第一アーム用、第二アーム用のパイロットバルブ35〜37からブーム用、第一アーム用、第二アーム用のコントロールバルブ27〜29の伸長側、縮小側パイロットポート27a〜29a、27b〜29bへの出力パイロットを遮断するように制御指令を出力する。これにより、破砕機6が第二停止範囲Hの内側境界線HLに達した場合には、破砕機6が旋回中心Oから遠ざかる方向へのブーム用シリンダ10、第一アーム用シリンダ11、第二アーム用シリンダ12の伸縮作動が停止して、破砕機6の第二停止範囲Hへの侵入が阻止されるようになっている。
Furthermore, in the “front work restriction control”, when it is determined that the
つまり、『前方作業制限制御』においては、第二許容作業範囲データ部54に保存されている第二許容作業範囲F、第二減速範囲G、第二停止範囲Hのデータに基づいて、第二許容作業範囲Fの外側への破砕機6の移動を減速、停止するべく、作業腕5の駆動を制限する制御が実行されるようになっている。
That is, in the “front work restriction control”, the second allowable work range data part 54 stores the second allowable work range F, the second deceleration range G, and the second stop range H based on the data. In order to decelerate and stop the movement of the
次に、前記ステップS11の『側方作業制限制御』について説明すると、該『側方作業制限制御』では、まず、破砕機6の位置Pと、第一許容作業範囲データ部53に保存されている第一許容作業範囲C、第一減速範囲D、第一停止範囲Eのデータとに基づいて、破砕機6が第一許容作業範囲Cの外側に出たか否か(つまり、第一減速範囲Dに侵入したか否か)、及び、第一停止範囲Eの内側境界線ELに達したか否かを判断する。そして、破砕機6が第一許容作業範囲Cの外側に出たと判断された場合には、前述した『前方作業制限制御』において第二許容作業範囲Fの外側に出たと判断された場合の制御と同様に、モニタ表示器44への制御指令の出力、及び警報器45への制御指令の出力が行なわれると共に、破砕機6が旋回中心Oから遠ざかる方向への作業腕5の駆動が減速されるようになっている。また、破砕機6が第一停止範囲Eの内側境界線ELに達したと判断された場合には、前述した『前方作業制限制御』において第二停止範囲Hの内側境界線HLに達したと判断された場合の制御と同様に、モニタ表示器44への制御指令の出力、及び警報器45への制御指令の出力が行なわれると共に、破砕機6が旋回中心Oから遠ざかる方向への作業腕5の駆動を停止するようになっている。
Next, the “side work restriction control” in step S11 will be described. In the “side work restriction control”, first, the position P of the
つまり、『側方作業制限制御』においては、第一許容作業範囲データ部53に保存されている第一許容作業範囲C、第一減速範囲D、第一停止範囲Eのデータに基づいて、第一許容作業範囲Cの外側への破砕機6の移動を減速、停止するべく、作業腕5の駆動を制限する制御が実行されるようになっている。
That is, in the “side work restriction control”, the first allowable work range C, the first deceleration range D, and the first stop range E stored in the first allowable work range data unit 53 are In order to decelerate and stop the movement of the
ここで、前述した制御装置17の一連の制御に基づく上部旋回体3の旋回制限制御および作業腕5の駆動制限制御の具体例について、説明する。まず、旋回操作具31が操作されていない状態、つまり、旋回停止している状態では、旋回位置が前方作業旋回範囲A(旋回非制限範囲AM、右旋回減速範囲AR、左旋回減速範囲AL)の場合には前述した『前方作業制限制御』が実行され、また、旋回位置が側方作業旋回範囲Bの場合には前述した『側方作業制限制御』が実行される。
Here, a specific example of the turning restriction control of the
また、破砕機6の位置Pが第一許容作業範囲Cの外側で、且つ、旋回位置が旋回非制限範囲AMの状態から、破砕機6を第一許容作業範囲Cの外側に位置させたままの状態で旋回用操作具31を右旋回側(或いは左旋回側)に操作した場合、旋回非制限範囲AMの範囲内では旋回速度の減速および停止は行なわれないが、右旋回減速範囲AR(或いは左旋回減速範囲AL)内に侵入すると右旋回速度(或いは左旋回速度)は減速され、側方作業旋回範囲Bに達した時点で右旋回(或いは左旋回)は停止する。
Further, the
また、破砕機6の位置Pが第一許容作業範囲Cの外側で、且つ、旋回位置が右旋回減速範囲AR(或いは左旋回減速範囲AL)で、且つ、旋回停止している状態から、破砕機6を第一許容作業範囲Cの外側に位置させたままの状態で旋回用操作具31を右旋回側(或いは左旋回側)に操作した場合、上部旋回体3の右旋回(或いは左旋回)を行なうことはできない。
Further, from the state where the position P of the
また、破砕機6を第一許容作業範囲Cの内側から外側に移動させながら旋回用操作具31を右旋回側(或いは左旋回側)に操作した場合、破砕機6が第一許容作業範囲Cの外側に出て、且つ、右旋回減速範囲AR(或いは左旋回減速範囲AL)内に侵入すると右旋回速度(或いは左旋回速度)は減速され、側方作業旋回範囲Bに達した時点で右旋回(或いは左旋回)は停止する。
Further, when the turning operation tool 31 is operated to the right turning side (or the left turning side) while moving the
また、破砕機6の位置Pが第一許容作業範囲Cの外側で、且つ、旋回位置が右旋回減速範囲AR(或いは左旋回減速範囲AL)で、且つ、旋回用操作具31が右旋回側(或いは左旋回側)に操作されている場合、上部旋回体3は減速された状態で右旋回(或いは左旋回)しているが、この状態から、破砕機6を第一許容作業範囲Cの内側に移動させながら旋回用操作具31の右旋回側操作(或いは左旋回側操作)を続行した場合、破砕機6が第一許容作業範囲Cの内側に入っても右旋回速度(或いは左旋回速度)の減速が保持されたままの状態で右旋回(或いは左旋回)が続行される。該右旋回速度(或いは左旋回速度)の減速制御は、旋回用操作具31の操作を停止した時点で解除される。
Further, the position P of the
また、破砕機6が第一許容作業範囲Cの内側に位置している状態で、旋回用操作具31を右旋回側或いは左旋回側に操作して前方作業旋回範囲A(旋回非制限範囲AM、右旋回減速範囲AR、左旋回減速範囲AL)から側方作業旋回範囲Bに入った場合、旋回の制限制御は行なわれない。この場合、旋回位置が前方作業旋回範囲Aのときには『前方作業制限制御』が実行される一方、側方作業旋回範囲Bに入ると『側方作業制限制御』が実行される。
In the state where the
また、破砕機6が第一許容作業範囲Cの内側に位置している状態で、旋回用操作具31を右旋回側或いは左旋回側に操作して側方作業旋回範囲Bから前方作業旋回範囲A(旋回非制限範囲AM、右旋回減速範囲AR、左旋回減速範囲AL)に入った場合、旋回の制限制御は行なわれない。この場合、旋回位置が側方作業旋回範囲Bのときには『側方作業制限制御』が実行されるが、該『側方作業制限制御』は、旋回位置が前方作業旋回範囲Aに入っても、旋回用操作具31の旋回操作が停止しないうちは続行される一方、前方作業旋回範囲Aに入って旋回操作が停止した時点以降は、『前方作業制限制御』が実行される。
Further, in a state where the
叙述の如く構成された本形態において、解体作業機1には、機体の安定性を保持した状態で破砕機6(解体作業用アタッチメント)の作業を行なうべく、上部旋回体3に対する破砕機6の位置を検出するためのブーム角度センサ14、第一アーム角度センサ15、第二アーム角度センサ16(アタッチメント位置検出手段)と、下部走行体2に対する上部旋回体3の旋回位置を検出する第一、第二近接スイッチ21R、21L及び旋回位置検出用プレート20a、20b(旋回位置検出手段)と、上部旋回体3の旋回操作を検出する旋回操作検出用圧力スイッチ33(旋回操作検出手段)と、上部旋回体3の旋回中心Oから破砕機6までの旋回半径によって設定される破砕機6の許容作業範囲を記憶する第一許容作業範囲データ部53及び第二許容作業範囲データ部54(許容作業範囲記憶手段)と、作業腕5の駆動を規制するべくブーム用シリンダ10、第一アーム用シリンダ11、第二アーム用シリンダ12の油圧回路に配されるブーム用、第一アーム用、第二アーム用の伸長側、縮小側電磁比例減圧弁41A〜43A、41B〜43B(作業腕規制手段)と、上部旋回体3の旋回を規制するべく旋回用モータ18の油圧回路に配される右旋回側、左旋回側電磁比例減圧弁32A、32B(旋回規制手段)と、解体作業機1の機体安定性を保持するべく上記作業腕規制手段及び旋回規制手段に制御信号を出力する制御装置17とを具備した制御システムが設けられているが、上記第一許容作業範囲データ部53には、上部旋回体3の旋回位置が予め設定される前方作業旋回範囲A、側方作業旋回範囲Bの何れの範囲であっても機体安定性を保持できる第一許容作業範囲Cのデータが保存され、また、第二許容作業範囲データ部54には、前記第一許容作業範囲Cよりも外側で、且つ、上部旋回体3の旋回位置が前方作業旋回範囲Aのときに機体安定性を保持できる第二許容作業範囲Fとが記憶されていると共に、制御装置17には、上部旋回体3の旋回位置が側方作業旋回範囲Bの場合には第一許容作業範囲Cの外側への破砕機6の移動を減速、停止し、前方作業旋回範囲Aの場合には第二許容作業範囲Fの外側への破砕機6の移動を減速、停止するべく作業腕規制手段に制御信号を出力する作業腕制御手段(アタッチメント位置演算部46、旋回範囲判断部47、許容作業範囲切換部48、作業腕制御部49)と、 破砕機6が第一許容作業範囲Cの外側に位置しているときに、上部旋回体3の前方作業旋回範囲Aから側方作業旋回範囲Bへの旋回を減速、停止するべく旋回規制手段に制御信号を出力する旋回制御手段(アタッチメント位置演算部46、旋回範囲判断部47、旋回制御部50)とが設けられている。
In the present embodiment configured as described, the
而して、上部旋回体3の旋回位置が側方作業旋回範囲Bの場合には、第一許容作業範囲Cの外側への破砕機6の移動が減速、停止し、また、前方作業旋回範囲Aの場合には、第二許容作業範囲Fの外側への破砕機6の移動が減速、停止すると共に、破砕機6が第一許容作業範囲Cの外側に位置しているときには、上部旋回体3の前方作業旋回範囲Aから側方作業旋回範囲Bへの旋回が減速、停止することになり、よって、上部旋回体3の旋回位置や旋回操作に関わらず、確実に機体安定性を確保できることになるが、この場合に、前記第一許容作業範囲C及び第二許容作業範囲Fは、上部旋回体3の旋回中心Oから破砕機6までの旋回半径によって設定されているから、オペレータが第一許容作業範囲C及び第二許容作業範囲Fを把握することは容易であると共に、作業中のオペレータは、上部旋回体3の旋回位置が前方作業旋回範囲Aか側方作業旋回範囲Bかを意識していれば、第一許容作業範囲C或いは第二許容作業範囲Fの何れの許容作業範囲内で作業を行なえば破砕機6の移動が停止しないか、或いは途中で停止することなく上部旋回体3を旋回させることができるか否かの判断を容易に行えることになる。この結果、機体安定性を確実に保持できるものでありながら、作業中に破砕機6の移動が停止したり旋回停止したりして、作業が中断してしまうことを可及的に回避できることになり、作業効率の向上に大きく貢献できる。
Thus, when the turning position of the
さらにこのものにおいて、前記旋回制御手段は、破砕機6が第一許容作業範囲Cの外側に位置しているときに、上部旋回体3の旋回位置が前方作業旋回範囲Aから側方作業旋回範囲Bに達する所定角度θ手前の右旋回減速範囲AR或いは左旋回減速範囲ALでは旋回速度を減速させ、右旋回減速範囲AR或いは左旋回減速範囲ALから側方作業旋回範囲Bに達した時点で旋回を停止させる構成であると共に、上部旋回体3の旋回位置を検出するための旋回位置検出手段は、上部旋回体3側に設けられる一対の第一、第二近接スイッチ21R、21L(第一、第二切換スイッチ)と、該第一、第二近接スイッチ21R、21Lを上部旋回体3の旋回位置に応じて切換えるべく下部走行体2側に設けられる旋回位置検出用プレート20a、20b(切換部材)とを用いて構成されている。そして、前記第一、第二近接スイッチ21R、21Lは、上部旋回体3の旋回位置が旋回非制限範囲AM(前方作業旋回範囲Aのうち前記右旋回減速範囲AR及び左旋回減速範囲ALを除く範囲)のときには共に「ON」になり、右旋回減速範囲AR或いは左旋回減速範囲ALのときには何れか一方が「ON」で他方が「OFF」になり、側方作業旋回範囲Bのときには共に「OFF」になるように設けられている。
Further, in this configuration, when the
この結果、前記一対の第一、第二近接スイッチ21R、21Lと旋回位置検出用プレート20a、20bとによって、上部旋回体3の旋回位置が旋回非制限位置AM、右旋回減速範囲AR、左旋回減速範囲AL、側方作業旋回範囲Bの何れの範囲であるかを検出することができることになるが、これら第一、第二近接スイッチ21R、21L及び旋回位置検出用プレート20a、20bは、旋回中心軸の近傍に配設する必要はない(本実施の形態では、旋回位置検出用プレート20a、20bは旋回ペアリング19のインナーレース19Bの外周面部に、また、第一、第二近接スイッチ21R、21Lはブラケット3bを介して上部旋回体3の下面に止着されている)から、旋回中心軸の近傍にスペースの余裕のない機種であっても、旋回位置検出手段の配設が容易になる。
As a result, by the pair of first and second proximity switches 21R and 21L and the turning
しかも、前記第一、第二近接スイッチ21R、21Lの回路が万一断線した場合には、上部旋回体3の旋回位置に関わらず「OFF」信号が制御装置17に入力されることになるが、この場合に制御装置17は、上部旋回体3の旋回範囲を側方作業旋回範囲Bと判断して、破砕機6の第一許容作業範囲Cの外側への移動が減速、停止するように制御することになるため、実際の旋回位置が前方作業旋回範囲A、側方作業旋回範囲Bの何れであっても機体安定性を保持することができる。而して、旋回位置検出手段を構成する第一、第二近接スイッチ21R、21Lの回路が万一断線しても、確実に機体安定性を確実に保持できることになって、信頼性に優れる。
In addition, if the circuits of the first and second proximity switches 21R and 21L are disconnected, an “OFF” signal is input to the control device 17 regardless of the turning position of the
また、前記旋回制御手段は、上部旋回体3の前方作業旋回範囲Aから側方作業旋回範囲Bへの旋回中に、右旋回減速範囲AR或いは左旋回減速範囲AL内において、破砕機6の位置を第一許容作業範囲Cの外側から内側に移動させた場合には、減速を維持しながら旋回を続行させるべく旋回規制手段に制御信号を出力する。而して、右旋回減速範囲AR或いは左旋回減速範囲AL内において、旋回速度が減速することによりオペレータが前方作業旋回範囲Aから側方作業旋回範囲Bへの旋回中であることを認識して、破砕機6の位置を第一許容作業範囲Cの外側から内側に移動させれば、途中で停止することなく旋回を続行でき、作業効率が向上すると共に、側方作業旋回範囲Bに入っても旋回操作を停止するまで減速が維持されるから、側方作業旋回範囲Bに入ると減速が解除されるように制御する場合のように、側方作業旋回範囲Bに入ったら旋回用操作具31を増速側に操作してしないのに減速解除されて旋回速度が増速してしまうような不自然さがなく、オペレータが違和感を感じることなく旋回を続行できることになる。
In addition, the turning control means is configured so that the crushing
尚、本発明は、前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、例えば、前記実施の形態では、第一、第二切換スイッチとして、旋回位置検出用プレート20a、20bの近接を検知する第一、第二近接スイッチ21R、21Lが用いられているが、これに限定されることなく、例えば、下部走行体に設けられた切換部材に接触して切換わるリミットスイッチを用いて、第一、第二切換スイッチを構成することもできる。また、作業腕としては、前記実施の形態のようにブームと第一、第二アームとから構成されるものに限定されることなく、例えば、ブームと一本のアームとから構成されるもの、或いは伸縮自在なブームやアームから構成されているもの等であっても良い。さらに、作業アタッチメントの位置を検出するアタッチメント位置検出手段は、前記作業腕を構成する各種部材に応じた検出手段を、適宜採用することができる。
Needless to say, the present invention is not limited to the above-described embodiment. For example, in the above-described embodiment, the proximity of the turning
本発明は、ビル等の建物や構築物を解体する解体作業機において、機体安定性を保持するための制御システムを設ける場合に利用することができる。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can be used in a demolition work machine that dismantles a building such as a building or a structure and provides a control system for maintaining airframe stability.
1 解体作業機
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 フロント作業機
5 作業腕
6 破砕機
14 ブーム角度センサ
15 第一アーム角度センサ
16 第二アーム角度センサ
17 制御装置
20a、20b 旋回位置検出用プレート
21R、21L 第一、第二近接スイッチ
31 旋回用操作具
32A、32B 右旋回側、左旋回側電磁比例減圧弁
33 旋回操作検出用圧力スイッチ
41A、41B ブーム用伸長側、縮小側電磁比例減圧弁
42A、42B 第一アーム用伸長側、縮小側電磁比例減圧弁
43A、43B 第二アーム用伸長側、縮小側電磁比例減圧弁
46 アタッチメント位置演算部
47 旋回範囲判断部
48 許容作業範囲切換部
49 作業腕制御部
50 旋回制御部
53 第一許容作業範囲データ部
54 第二許容作業範囲データ部
DESCRIPTION OF
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