JP5408122B2 - シリンダヘッドの潤滑油供給構造 - Google Patents
シリンダヘッドの潤滑油供給構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5408122B2 JP5408122B2 JP2010290035A JP2010290035A JP5408122B2 JP 5408122 B2 JP5408122 B2 JP 5408122B2 JP 2010290035 A JP2010290035 A JP 2010290035A JP 2010290035 A JP2010290035 A JP 2010290035A JP 5408122 B2 JP5408122 B2 JP 5408122B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder head
- timing chain
- lubricating oil
- chain
- oil supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
すなわち、前記切り欠きは、前記端壁部の上縁から凹状に削除して形成されることが好ましい。
また、前記切り欠きには、前記スプロケットが固定されるカムシャフトの軸端部を軸支する軸受部材を取り付ける軸受取付用基部が対をなして突設されることが好ましい。
シリンダヘッドに形成されたオイル案内用傾斜面を備える場合、シリンダヘッド内のエンジンオイルをシリンダヘッドの端壁部に形成された切り欠きの最下部に向けて案内して、このエンジンオイルが切り欠きの最下部から端壁部の外面に隣接したタイミングチェーンに供給されるので、タイミングチェーンにエンジンオイルを潤滑油として供給することができる。
スプロケットの下方に配置され下降するタイミングチェーンを案内するチェーンガイドが装備される場合、タイミングチェーンの潤滑油供給個所を、タイミングチェーンがスプロケットとの係合を終えた直後の個所に設定すれば、タイミングチェーンとチェーンガイドとの摺接部分に潤沢にエンジンオイルを供給することができ、タイミングチェーンに関連するフリクションの低減や、タイミングチェーンやチェーンガイドの摩耗抑制をより促進することができる。
図1〜図3は本発明の一実施形態にかかるシリンダヘッドの潤滑油供給構造を説明する図であり、これらの図に基づいて説明する。
図2に示すように、本実施形態にかかるエンジン2は、シリンダブロック4と、シリンダブロック4の上部に結合されたシリンダヘッド6と、シリンダブロック4の下部に結合されたオイルパン8とをそなえて構成される。シリンダブロック4内の上部には、図示しないシリンダが複数並んで形成され、各シリンダ内には図示しないピストンがエンジン行程に応じて往復動するように装備される。シリンダブロック4内の下部には、図示しないクランクシャフトが前記ピストンの図示しないピストンロッドと接続されて装備され、ピストンの往復動に応じて回転する。
このようなシリンダブロック4の端壁部10には、スプロケット12,14及びタイミングチェーン16を覆うように、図示しないチェーンカバーが装着される。端壁部10とチェーンカバーとで囲繞されるタイミングチェーン16等を収容する空間は、下方のオイルパン8内のエンジンオイル収容空間と連通しており、クランクシャフトの回転に伴いオイルパン8内で飛散するエンジンオイルの一部が、この近傍のスプロケット12及びタイミングチェーン16のスプロケット12に巻き付いている個所に付着する。
しかしながら、スプロケット12近傍の回動軌道下部においてタイミングチェーン16に十分なエンジンオイルが付着しても、この付着したエンジンオイルは、タイミングチェーン16が上昇する過程で、上記摺接部分に供給されるだけでなく、タイミングチェーン16の回転に伴って飛散するため、タイミングチェーン16が上昇してスプロケット14近傍の回動軌道上部に達した段階では、エンジンオイルが不足する。特に、タイミングチェーン16とチェーンガイド20のガイド面20aとの摺接部分の潤滑が不足する。
図1,図3に示すように、シリンダヘッド6の上面には上方に開口した凹所24が形成されている。この凹所24は、シリンダヘッド6に略水平方向に延びて形成された面6aを底面とし、軸方向に沿って形成されたシリンダヘッド6の側壁6b,6bと、軸方向端部に形成されたシリンダヘッド6の両端壁部10とに包囲されて形成されるが、チェーンガイド20が装備される側の端壁部10には、端壁部10を上縁から切り欠いて形成された切り欠き26が形成されている。
潤滑油供給個所とは、タイミングチェーン16が下降しながらスプロケット14との係合を終えた直後の個所(換言すれば、タイミングチェーン16がスプロケット14から離れた直後の個所)Pであって、タイミングチェーン16を案内するチェーンガイド20は、この潤滑油供給個所Pの直下でタイミングチェーン16と摺接する。また、潤滑油供給個所Pに対応する個所とは、シリンダヘッド6の凹所24の底部の面6aに落下したエンジンオイルをオイル案内用傾斜面28により案内して切り欠き26へと導いて端壁部10の外側に流下させると、オイルの流れが矢印Fで示すように潤滑油供給個所Pに向かう個所である。
なお、切り欠き26の部分にはスプロケット14が固定されるカムシャフト34の軸端部を軸支する軸受部材32を取り付ける軸受取付用基部30が対をなして突設されている。
特に、端壁部10に形成した切り欠き26は、端壁部10を貫通する穴のようには流路断面積が制約されないので、タイミングチェーン16に潤沢にエンジンオイルを供給することができる。これにより、タイミングチェーン16に関連したフリクションの低減や、タイミングチェーン16やチェーンガイド14の摩耗を十分に抑えることができる。
例えば、図1(b)に示す切り欠き26の形状やオイル案内用傾斜面28の形状はこれに特定されるものではない。オイル溜り28aの形状もこれに特定されるものではなく、また、このオイル溜り28aを省略することも考えられる。
4 シリンダブロック
6 シリンダヘッド
8 オイルパン
10 壁部(端壁部)
12,14 スプロケット
16 タイミングチェーン
18,20 チェーンガイド
22 チェーンテンショナ
24 凹所
26 切り欠き
26a 最下部
28 オイル案内用傾斜面
28a オイル溜り
P 潤滑油供給個所
Claims (3)
- 一端側の端壁部の外面に隣接してスプロケットに巻掛けられたタイミングチェーンが装備されたエンジンのシリンダヘッドにおいて、前記シリンダヘッド内のエンジンオイルを潤滑油として前記タイミングチェーンの潤滑油供給個所に供給する構造であって、
前記端壁部に、前記潤滑油供給個所に対応する個所を最下部として上縁から切り欠いて形成された切り欠きをそなえ、
前記シリンダヘッドの上面に形成された凹所の他側から一側寄りに偏倚して設けられた前記最下部に向けて平面状に連続的に下降傾斜し、前記切り欠きと連続するように形成されたオイル案内用傾斜面をそなえ、
前記シリンダヘッドの前記最下部は、前記タイミングチェーンの回転方向において下降方向側であり、
前記スプロケットの下方に配置され下降する前記タイミングチェーンを案内するチェーンガイドが装備され、
前記タイミングチェーンの前記潤滑油供給個所は、前記タイミングチェーンが前記スプロケットとの係合を終えた個所であって、前記タイミングチェーンと前記チェーンガイドとが接触する直上に設定され、
前記オイル案内用傾斜面は、前記シリンダヘッドの他端側の端壁部から前記端壁部に向けて下降傾斜している
ことを特徴とする、シリンダヘッドの潤滑油供給構造。 - 前記切り欠きは、前記端壁部の上縁から凹状に削除して形成される
ことを特徴とする、請求項1記載のシリンダヘッドの潤滑油供給構造。 - 前記切り欠きには、前記スプロケットが固定されるカムシャフトの軸端部を軸支する軸受部材を取り付ける軸受取付用基部が対をなして突設される
ことを特徴とする、請求項2記載のシリンダヘッドの潤滑油供給構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010290035A JP5408122B2 (ja) | 2010-12-27 | 2010-12-27 | シリンダヘッドの潤滑油供給構造 |
CN201110390661.6A CN102562216B (zh) | 2010-12-27 | 2011-11-30 | 汽缸盖的润滑油供给构造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010290035A JP5408122B2 (ja) | 2010-12-27 | 2010-12-27 | シリンダヘッドの潤滑油供給構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012137026A JP2012137026A (ja) | 2012-07-19 |
JP5408122B2 true JP5408122B2 (ja) | 2014-02-05 |
Family
ID=46408630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010290035A Active JP5408122B2 (ja) | 2010-12-27 | 2010-12-27 | シリンダヘッドの潤滑油供給構造 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5408122B2 (ja) |
CN (1) | CN102562216B (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5892992B2 (ja) * | 2013-11-08 | 2016-03-23 | 本田技研工業株式会社 | ドライサンプエンジンの油路構造、及び、v型ドライサンプエンジンの油路構造 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62284913A (ja) * | 1986-06-03 | 1987-12-10 | Yamaha Motor Co Ltd | 内燃エンジン用カムスプロケツトの潤滑構造 |
JPH08135427A (ja) * | 1994-11-04 | 1996-05-28 | Suzuki Motor Corp | タイミングチェーンの潤滑構造 |
CN2742147Y (zh) * | 2004-11-23 | 2005-11-23 | 三阳工业股份有限公司 | 凸轮链条导引片的润滑结构 |
JP2008045417A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-28 | Aichi Mach Ind Co Ltd | シリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関 |
JP2009236149A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Honda Motor Co Ltd | 潤滑構造が設けられたチェーン伝動装置 |
-
2010
- 2010-12-27 JP JP2010290035A patent/JP5408122B2/ja active Active
-
2011
- 2011-11-30 CN CN201110390661.6A patent/CN102562216B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN102562216A (zh) | 2012-07-11 |
CN102562216B (zh) | 2015-03-04 |
JP2012137026A (ja) | 2012-07-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3172103B2 (ja) | エンジンの動弁機構潤滑装置 | |
US6786643B2 (en) | Cam bracket | |
JP5408122B2 (ja) | シリンダヘッドの潤滑油供給構造 | |
JP4960828B2 (ja) | エンジンのオイル循環構造 | |
JP2004060456A (ja) | ヘッドカバー | |
JP2007507668A (ja) | エンジンのオイルシール及びドレン構造 | |
JP2012225198A (ja) | シリンダヘッド構造 | |
US6561315B2 (en) | Lubricating system for OHC engine | |
JP4661862B2 (ja) | 内燃機関のオイル供給構造 | |
JP4319102B2 (ja) | 内燃機関のオイルパン | |
JP4038111B2 (ja) | 動弁機構の潤滑装置 | |
JP5846374B2 (ja) | カムシャフトのスラスト軸受潤滑構造 | |
CN203321778U (zh) | 一种压缩机用曲轴 | |
JP2009215939A (ja) | バルブ軸端潤滑構造 | |
JP6572165B2 (ja) | 動弁装置 | |
JP5817289B2 (ja) | エンジンのオイル通路構造 | |
KR101261161B1 (ko) | 자동차용 내연기관의 밸브 트레인 오일공급장치 | |
JP2017172513A (ja) | カムチェーンガイド | |
JP4200688B2 (ja) | 内燃機関の動弁系潤滑構造 | |
JP5322250B2 (ja) | バルブ軸端潤滑構造 | |
JPH0618014Y2 (ja) | 4サイクルエンジンの潤滑装置 | |
JP2005090246A (ja) | 頭上弁エンジン | |
JP5585789B2 (ja) | カムシャフトの潤滑構造 | |
JPH09151717A (ja) | 内燃機関のオイル通路構造 | |
RU2555920C2 (ru) | Маслоснабжающее устройство |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130423 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130425 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130716 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130917 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131008 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131021 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5408122 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |