JP5408016B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮比可変機構を備えてハイブリッド車両に使用される内燃機関を制御するための制御装置に関する。
ハイブリッド車両用の内燃機関において、各運転状態の熱効率を高めるために、シリンダブロックをクランクケースに対して相対移動させることにより機械圧縮比を可変とすることが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−044433 特開2002−138867
このような内燃機関の出力軸がモータジェネレータの回転軸と歯車を介して機械的に連結されている場合において、例えば、モータジェネレータの発生トルク及び回生トルクがゼロ近傍である時には、モータジェネレータの回転軸に固定された歯車において歯打ち音が発生し易くなるために、内燃機関の発生トルクを減少させて歯打ち音を減少させると共に、要求パワーを維持するために回転数を高めることが考えられる。
しかしながら、このようにして要求パワーに対する最大熱効率の運転状態から運転状態を変化させると、圧縮比可変機構によって機械圧縮比が変化後の運転状態に対して最適に制御されても熱効率が低下するために、燃料消費が悪化してしまう。
従って、本発明の目的は、圧縮比可変機構を備えてハイブリッド車両に使用される内燃機関において、モータジェネレータの回転軸に固定された歯車の歯打ち音を十分に低減するために要求パワーを維持して発生トルクを減少させる際に、燃料消費の悪化を抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することである。
本発明による請求項1に記載の内燃機関の制御装置は、圧縮比可変機構を備えてハイブリッド車両に使用される内燃機関の制御装置であって、モータジェネレータの回転軸に固定された歯車の歯打ち音を許容レベルに低減するために現在の要求パワーを維持して内燃機関の発生トルクを減少させる制御において、歯打ち音が許容レベルになる許容レベルの運転範囲が予め定められており、要求パワーに基づいて熱効率が最大になる最適機械圧縮比において、最大熱効率を実現できる運転状態から許容レベルの運転範囲まで前記発生トルクを減少させて回転数を増加した高圧縮比側運転状態と、最適機械圧縮比よりも小さい機械圧縮比において、要求パワーを出力するときの最大熱効率を実現できる運転状態から許容レベルの運転範囲まで前記発生トルクを減少させて回転数を増加した低圧縮比側運転状態とを比較する。そして、低圧縮比側運転状態の熱効率が高圧縮比側運転状態の熱効率よりも高い場合には、低圧縮比側運転状態にて運転を行うことを特徴とする。
本発明による請求項2に記載の内燃機関の制御装置は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記低圧縮比側運転状態は、前記圧縮比可変機構により実現可能で燃焼を可能とする最低機械圧縮比の運転状態であることを特徴とする。
本発明による請求項1に記載の内燃機関の制御装置によれば、圧縮比可変機構を備えてハイブリッド車両に使用される内燃機関の制御装置であって、モータジェネレータの回転軸に固定された歯車の歯打ち音を許容レベルに低減するために現在の要求パワーを維持して内燃機関の発生トルクを減少させる制御において、歯打ち音が許容レベルになる許容レベルの運転範囲が予め定められており、要求パワーに基づいて熱効率が最大になる最適機械圧縮比において、最大熱効率を実現できる運転状態から許容レベルの運転範囲まで前記発生トルクを減少させて回転数を増加した高圧縮比側運転状態と、最適機械圧縮比よりも小さい機械圧縮比において、要求パワーを出力するときの最大熱効率を実現できる運転状態から許容レベルの運転範囲まで前記発生トルクを減少させて回転数を増加した低圧縮比側運転状態とを比較し、低圧縮比側運転状態の熱効率が高圧縮比側運転状態の熱効率よりも高い場合には、低圧縮比側運転状態にて運転を行うために、モータジェネレータの回転軸に固定された歯車の歯打ち音を許容レベルに低減するために、低圧縮比側運転状態が採用された時には、常に高圧縮比側運転状態とされる場合に比較して燃料消費の悪化を抑制することができる。
本発明による請求項2に記載の内燃機関の制御装置によれば、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、低圧縮比側運転状態は、圧縮比可変機構により実現可能で燃焼を可能とする最低機械圧縮比の運転状態であるために、歯打ち音を許容レベルに低減するための発生トルクの減少分は最も小さくすることができ、低圧縮比側運転状態が採用される機会を増大させることができる。
本発明の制御装置により制御される内燃機関を使用するハイブリッド車両を示す概略図である。 図1のハイブリッド車両の基本的動作を説明するための共線図である。 図1のハイブリッド車両の高速定常走行時を示す共線図である。 図1の内燃機関の圧縮比を可変とする圧縮比可変機構を説明するための図である。 本発明の制御装置により実施される歯打ち音を低減するための制御を示すフローチャートである。 圧縮比可変機構により最適機械圧縮比を実現した場合の各運転状態の熱効率を示すマップである。 圧縮比可変機構により燃焼を可能とする最低機械圧縮比を実現した場合の各運転状態の熱効率を示すマップである。
図1は、本発明の制御装置により制御される内燃機関を使用するハイブリッド車両を示す概略図である。同図において、EGが内燃機関であり、MG1は第一モータジェネレータ、MG2は第二モータジェネレータである。これら内燃機関EG、第一モータジェネレータMG1、及び、第二モータジェネレータMG2は、本発明の制御装置ECU(電子制御装置)により制御される。
第一及び第二モータジェネレータMG1及びMG2は、同期電動発電機として構成されている。内燃機関EGと第一モータジェネレータMG1と第二モータジェネレータMG2とは、プラネタリギヤ(遊星歯車装置)を介して機械的に結合されている。
プラネタリギヤは、中心で回転するサンギヤ31と、サンギヤ31の周囲を自転しながら公転するプラネタリピニオンギヤ33と、その外周で回転するリングギヤ32とを有している。プラネタリピニオンギヤ33はプラネタリキャリア34に軸支されている。内燃機関EGのクランクシャフト50はダンパ51を介してプラネタリキャリア34の回転軸35に結合されている。ダンパ51はクランクシャフト50に生じる捻り振動を吸収するために設けられている。
第一モータジェネレータMG1の回転子R1はサンギヤ31の回転軸36に結合されている。また、第二モータジェネレータMG2の回転子R2はリングギヤ32の回転軸37に結合されている。リングギヤ32の回転は、チェーンベルト38を介して駆動軸40へ伝達され、最終的に車輪41及び42へ伝達される。
プラネタリギヤは、上述の三つの回転軸35、36、37のうちの二つの回転軸の回転数及びトルク(以下、回転状態と称する)が決定されると、残りの回転軸の回転状態が定まる性質を有している。各回転軸35、36、37の回転状態の関係は、機構学において周知の計算式によって求めることができるが、図2及び3に示すような共線図により幾何学的に求めることもできる。
図2において、縦軸は各回転軸の回転数を示しており、横軸は各ギヤのギヤ比を距離的な関係で示している。サンギヤ31の回転軸36(S)と、リングギヤ32の回転軸37(R)とを両端とし、位置Sと位置Rとの間を1:pに内分する位置Cをプラネタリキャリア34の回転軸35の位置Cとする。pはリングギヤ32の歯数に対するサンギヤ31の歯数の比である。こうして定義された位置S、C、及びRに、各ギヤの回転軸35、36、37の回転数Ne、Ns、Nrをプロットすると、一直線となり、この直線が動作共線と呼ばれる。動作共線は、二点が決まれば一義的に定まるために、三つの回転軸35、36、37のうちの二つの回転軸の回転数から残りの回転軸の回転数を求めることができる。
また、プラネタリギヤでは、各回転軸のトルクを動作共線に働く力に置き換えて示した時に、動作共線が剛体として釣り合いが保たれる。例えば、プラネタリキャリア34の回転軸35に作用するトルクをTeとする。この時に、図2に示すように、トルクTeに相当する大きさの力を位置Cにおいて動作共線に下側から鉛直方向に作用させる。また、リングギヤ32の回転軸37から出力されるトルクTrを位置Rにおいて動作共線に上側から鉛直方向に作用させる。図2において、Tes及びTerは剛体に作用する力の分配法則に基づいてトルクTeを等価な二つの力に分配したものである。すなわち、Tes=p/(1+p)*Teとなり、Ter=1/(1+p)*Teとなる。これらの力が作用した状態で、動作共線が剛体として釣り合いがとれているという条件を考慮すれば、サンギヤ31の回転軸36に作用すべきトルクTm1と、リングギヤ32の回転軸37に作用すべきトルクTm2とを求めることができる。トルクTm1はトルクTesに等しくなり、トルクTm2はトルクTrとトルクTerとの差分に等しくなる。
プラネタリキャリア34の回転軸35に結合された内燃機関EGが回転している時に、動作共線に関する上述の条件を満足すれば、サンギヤ31及びリングギヤ32は様々な回転状態で回転することができる。サンギヤ31が回転している時は、その回転動力を利用して第一モータジェネレータMG1により発電することが可能である。また、リングギヤ32が回転している時は、内燃機関EGから出力された動力を駆動軸40に伝達することが可能である。また、内燃機関EGから出力された動力を駆動軸40に機械的に伝達される動力と、電力として回生される動力に分配し、さらに回生された電力を利用して第二モータジェネレータMG2を電動機として作動させて動力のアシストを行わせることもできる。
第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2の動力により車両を走行させることができ、この時には、内燃機関EGを停止させたり、アイドル運転させたりすることができる。
図3は、車両の高速定常走行時の共線図を示している。図2に示す共線図ではサンギヤ31の回転軸36の回転数Nsは正であったが、内燃機関EGの回転数Neとリングギヤ32の回転軸37の回転数Nrとによって、図3の共線図ではサンギヤ31の回転軸36の回転数Nsは負となっている。この時には、第一モータジェネレータMG1では、回転の方向とトルクの作用する方向とが同じになるから、第一モータジェネレータMG1は電動機として動作し、トルクTm1と回転数Nsとの積で表される電気エネルギを消費する。一方、第二モータジェネレータMG2では、回転の方向とトルクの作用する方向とが逆になるから、第二モータジェネレータMG2は発電機として動作し、トルクTm2と回転数Nrとの積で表される電気エネルギをリングギヤ32の回転軸37から回生することになる。このように、本ハイブリッド車両は、プラネタリギヤの作用に基づいて種々の運転状態で走行することができる。
本内燃機関EGは、各運転状態(発生トルクと回転数との組み合わせ)において最適な機械圧縮比((上死点シリンダ容積+行程容積)/上死点シリンダ容積)を実現して熱効率を高めるために、シリンダブロックをクランクケースに対して相対移動させる圧縮比可変機構を有している。図4は、圧縮比可変機構の一例を説明するための図である。同図において、100はシリンダブロック、200はクランクケース、300は圧縮上死点位置のピストンである。本内燃機関は直列気筒配置型である。
図4に示す正面視において、シリンダブロック100の下部の一方側には第一サポート11が設けられ、シリンダブロック100の下部の他方側には第二サポート12が設けられ、クランクケース200の上部の一方側には第三サポート21が設けられ、クランクケース200の上部の他方側には第四サポート22が設けられている。図4(A)で示すシリンダブロック100の最下位置において、第一サポート11及び第三サポート21には同心の第一穴及び第三穴が形成され、第二サポート12及び第四サポート22には、同心の第二穴及び第四穴が形成されている。第一穴、第二穴、第三穴、及び第四穴は同一径を有している。
第一穴、第二穴、第三穴、及び第四穴には、それぞれ回動可能に第一ボス13、第二ボス14、第三ボス、及び第四ボスが配置されている。第一ボス13、第二ボス14、第三ボス、及び第四ボスには同一位置に同一径の偏心穴が形成され、第一ボス13の偏心穴及び第三ボスの偏心穴には回動可能に第一軸15が挿入され、第二ボス14の偏心穴及び第四ボスの偏心穴には回転可能に第二軸16が挿入されている。
このように構成された圧縮比可変機構により、シリンダブロック100の最下位置(A)において、第一ボス13(反時計方向)及び第二ボス14(時計方向)を互いに反対方向に90度回動させると、シリンダブロック100はクランクケース200に対して中間位置(B)へ上昇する。その結果、上死点シリンダ容積が大きくなってシリンダブロック100の最下位置(A)に比較して機械圧縮比((上死点シリンダ容積+行程容積)/上死点シリンダ容積)を小さくすることができる。
さらに、シリンダブロック100の中間位置(B)において、第一ボス13を図1において反時計方向に90度回動させると同時に第二ボス14を図1において時計方向に90度回動させると、シリンダブロック100はクランクケース200に対して最上位置(C)へ上昇する。その結果、上死点シリンダ容積がさらに大きくなってシリンダブロック100の中間位置(B)に比較して機械圧縮比((上死点シリンダ容積+行程容積)/上死点シリンダ容積)を小さくすることができる。こうして、第一ボス13及び第二ボス14を互いに反対方向に任意の角度だけ回動させることにより所望機械圧縮比を実現することができる。
内燃機関には、このような圧縮比可変機構に加えて、少なくとも吸気弁の閉弁時期と排気弁の開弁時期とを可変とする可変バルブタイミング機構も設けられており、それにより、圧縮比可変機構により実現される機械圧縮比に対して、所望の実圧縮比((上死点シリンダ容積+吸気弁閉弁時からの行程容積)/上死点シリンダ容積)と、所望の実膨張比((上死点シリンダ容積+排気弁開弁までの行程容積)/上死点シリンダ容積)とを実現することができる。
ところで、前述のように、内燃機関EGのクランク軸50がモータジェネレータMG1及びMG2の回転子と歯車を介して機械的に連結されている場合において、例えば、第二モータジェネレータMG2の発生トルク(電動機としての作動時)及び回生トルク(発電機としての作動時)がゼロ近傍である時には、第二モータジェネレータMG2の回転子に固定されたリングギヤ32において大きな歯打ち音が発生し易くなるために、要求パワーに対する最大熱効率の運転状態で運転されている内燃機関EGは、発生トルクを減少させて歯打ち音を減少させることが望まれる。しかしながら、内燃機関EGの要求パワーを低下させることはできず、要求パワーを維持するために回転数が高められる。
しかしながら、このようにして要求パワーに対する最大熱効率の運転状態から運転状態を変化させると、圧縮比可変機構によって機械圧縮比が変化後の運転状態に対して最適に制御されても熱効率が低下するために、燃料消費が悪化してしまう。
本実施形態の制御装置は、モータジェネレータの回転軸(回転子)に固定された歯車の歯打ち音を十分に低減するために要求パワーを維持して発生トルクを減少させる際に、燃料消費の悪化を抑制することを目的とし、図5に示すフローチャートに従って歯打ち音を低減させている。
先ず、ステップ101において、第二モータジェネレータMG2のトルクT(発生トルク及び回生トルク)がほぼ0であるか否か、すなわち、第二モータジェネレータMG2が電動機及び発電機のいずれとしても殆ど作動していない時であるか否かが判断される。この判断が否定される時にはそのまま終了するが、ステップ101の判断が肯定される時には、第二モータジェネレータMG2側からリングギヤ32に正負いずれのトルクも殆ど作用しないために、内燃機関EG側から大きなトルクがプラネタリピニオンギヤ33を介してリングギヤ32へ伝達されると、プラネタリピニオンギヤ33とリングギヤ32との間で大きな歯打ち音が発生することがある。
それにより、ステップ101の判断が肯定される時には、ステップ102において、歯打ち音を許容レベルとする高圧縮比側運転状態が決定される。ここで、高圧縮比側運転状態は、図6に示すようなマップに設定された運転状態であり、各運転状態においては、機械圧縮比可変機構により熱効率を最大とする最適機械圧縮比が実現されるようになっている。等熱効率の運転状態を結ぶ各等熱効率線が図示されている。図6の点線は各要求パワーの最大熱効率を実現する運転状態であり、通常は、要求パワーの変化に対して点線上の運転状態が採用されることとなる。
現在の要求パワーに対して最大熱効率の運転状態C1において運転されている場合において、線LH1は、この時の等要求パワーの運転状態を示しており、線LCHは各要求パワーにおいて歯打ち音を許容レベルとする運転状態を示しており、線LH1と線LCHとの交点の運転状態CH1が要求パワーを維持して歯打ち音を許容レベルとする高圧縮比側運転状態CH1となる。この高圧縮比側運転状態CH1の熱効率Aは例えば25%となっている。
次いで、ステップ103において、歯打ち音を許容レベルとする低圧縮比側運転状態が決定される。ここで、低圧縮比側運転状態は、図7に示すようなマップに設定された運転状態であり、各運転状態においては、機械圧縮比可変機構により燃焼を可能とする最低機械圧縮比が実現されるようになっている。等熱効率の運転状態を結ぶ各等熱効率線が図示されており、図6のマップに比較して、対応する運転状態の熱効率は当然に低くなる。図7の点線は図6の点線と同じに最適機械圧縮比とされて各要求パワーの最大熱効率を実現する運転状態である。
前述と同じ運転状態C1において運転されている場合において、線LL1は、この時の等要求パワーの運転状態を示しており、線LCLは各要求パワーにおいて歯打ち音を許容レベルとする運転状態を示しており、線LL1と線LCLとの交点の運転状態CL1が要求パワーを維持して歯打ち音を許容レベルとする低圧縮比側運転状態CL1となる。この低圧縮比側運転状態の熱効率Bは例えば24%となっている。
次いで、ステップ104において、高圧縮比側運転状態の熱効率Aが低圧縮比側運転状態の熱効率B以上であるか否かが判断される。この判断が肯定される時には、ステップ105において、ステップ102において決定された高圧縮比運転状態が実施されて歯打ち音が許容レベルとされ、ステップ104の判断が否定される時には、ステップ106において、ステップ103において決定された低圧縮比運転状態が実施されて歯打ち音が許容レベルとされる。前述の場合には、ステップ104の判断が肯定されるために、ステップ105において、高圧縮比運転状態が実施されて歯打ち音が許容レベルとされる。
次いで、ステップ107において、ステップ101と同様に、第二モータジェネレータMG2のトルクT(発生トルク及び回生トルク)がほぼ0であるか否かが判断され、この判断が肯定される時には、ステップ105又は106において実施されている歯打ち音低減運転を持続する。ステップ107の判断が否定されると、歯打ち音低減運転は中止され、図6及び7に点線で示す最大熱効率の運転に切り換えられる。
図7の各要求パワーの歯打ち音を許容レベルとする運転状態(LCL)は、図6の各要求パワーの歯打ち音を許容レベルとする運転状態(LCH)に比較して、高トルク高回転となっている。これは、図7の各運転状態は、図6の各運転状態に比較して、機械圧縮比が低くされているために実圧縮比も低くされ、燃焼が緩慢となってトルク変動(クランク角度毎のトルク変化)が小さくなり、大きな歯打ち音が発生し難くなるためである。
こうして、図7の低圧縮比側運転は、図6の高圧縮比側運転に比較して、対応する運転状態の熱効率は低くなるが、歯打ち音を許容レベルとする同じ要求パワーの運転状態は、熱効率が高くなる高トルク高回転側となるために、例えば、現在の要求パワーに対して最大熱効率の運転状態C2において運転されている場合においては、要求パワーを維持して歯打ち音を許容レベルとする高圧縮比側運転状態は、図6において線LH2と線LCHとの交点の運転状態CH2となり、その熱効率Aは例えば30%となっているが、これに対して、要求パワーを維持して歯打ち音を許容レベルとする低圧縮比側運転状態は、図7において線LL2と線LCLとの交点の運転状態CL2となり、その熱効率Bは例えば31%となっている。
この場合においては、ステップ104の判断が否定され、低圧縮比側運転状態が実施されて歯打ち音が許容レベルとされる。こうして、歯打ち音を低減するために、常に図6に示す高圧縮比側運転状態が実施される場合に比較して、図7に示す低圧縮比側運転状態が実施されれば、この時には、高圧縮比側運転状態より熱効率が高いために、燃料消費を低減することができる。
本実施形態において、図7に示す低圧縮比側運転状態は、圧縮比可変機構により燃焼を可能とする最低機械圧縮比の運転状態としており、歯打ち音を許容レベルに低減するための発生トルクの減少分は最も小さくすることができ、低圧縮比側運転状態が採用される機会を増大させることができる。また、圧縮比可変機構により実現可能な最も低い機械圧縮比(シリンダブロックとクランクケースとを最大に離間させた場合)が、運転状態によっては燃焼を可能とする最低機械圧縮比より大きい場合があるが、この時には、対応する運転状態の機械圧縮比は、圧縮比可変機構により実現可能な最も低い機械圧縮比とされる。
図7に示す各低圧縮比側運転状態は、図6に示す対応する高圧縮比側運転状態に比較して機械圧縮比が低くされていれば、すなわち、熱効率を高くする最適機械圧縮比より低い機械圧縮比とされていれば、燃焼を可能とする最低機械圧縮比とされていなくても良いが、少なくとも一つの要求パワーに対して歯打ち音を許容レベルとする低圧縮比側運転状態が、同じ要求パワーに対して歯打ち音を許容レベルとする高圧縮比側運転状態(熱効率を高める最適機械圧縮比)より熱効率が高くなっていることが必要である。
本実施形態は、第二モータジェネレータMG2の歯打ち音を低減するようにしたが、もちろん、第一モータジェネレータMG1のトルクが0近傍である時に、同様な歯打ち音低減の制御を実施するようにしても良い。
EG 内燃機関
MG1 第一モータジェネレータ
MG2 第二モータジェネレータ
100 シリンダブロック
200 クランクケース

Claims (2)

  1. 圧縮比可変機構を備えてハイブリッド車両に使用される内燃機関の制御装置であって、モータジェネレータの回転軸に固定された歯車の歯打ち音を許容レベルに低減するために現在の要求パワーを維持して内燃機関の発生トルクを減少させる制御において
    歯打ち音が許容レベルになる許容レベルの運転範囲が予め定められており、
    要求パワーに基づいて熱効率が最大になる最適機械圧縮比において、最大熱効率を実現できる運転状態から許容レベルの運転範囲まで前記発生トルクを減少させて回転数を増加した高圧縮比側運転状態と、最適機械圧縮比よりも小さい機械圧縮比において、要求パワーを出力するときの最大熱効率を実現できる運転状態から許容レベルの運転範囲まで前記発生トルクを減少させて回転数を増加した低圧縮比側運転状態とを比較し、
    低圧縮比側運転状態の熱効率が高圧縮比側運転状態の熱効率よりも高い場合には、低圧縮比側運転状態にて運転を行うことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記低圧縮比側運転状態は、前記圧縮比可変機構により実現可能で燃焼を可能とする最低機械圧縮比の運転状態であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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