JP5404733B2 - 塗布フィルム - Google Patents
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Description
塗布フィルムの基材フィルムは、ポリエステルフィルムである。かかるポリエステルとは、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、1,4−シクロヘキシルジカルボン酸のようなジカルボン酸またはそのエステルとエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールのようなグリコールとを溶融重縮合させて製造されるポリエステルである。これらの酸成分とグリコール成分とからなるポリエステルは、通常行われている方法を任意に使用して製造することができる。例えば、芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエステルとグリコールとの間でエステル交換反応をさせるか、あるいは芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接エステル化させるかして、実質的に芳香族ジカルボン酸のビスグリコールエステル、またはその低重合体を形成させ、次いでこれを減圧下、加熱して重縮合させる方法が採用される。その目的に応じ、脂肪族ジカルボン酸等を共重合しても構わない。
塗布層を設けるための塗布液には、下記一般式の構造を有する高分子化合物を含む必要がある。
における塗布層を設けるための塗布液には、シランカップリング剤を含む必要がある。シランカップリング剤とは、分子中に反応性基部位Yとアルコキシル基部位OR2の2つを含有する、Y―Si(OR2)3で表されるアルコキシシラン化合物のことであるが、分子中に反応性基部位Yとアルコキシル基部位OR2を含有しているシラン化合物であれば、合成上可能である、どのようなシランカップリング剤でも本発明において使用することが可能である。
また、これら架橋剤には他のポリマー骨格に反応性基を持たせた、ポリマー型架橋反応性化合物も含まれており、さらに本発明においては、これら架橋剤を2種以上併用して使用することも可能である。
また、実際の塗布層の厚みは、塗布フィルムをルテニウム化合物やオスミウム化合物等の重金属を用いて染色を行い、超薄切片法により塗布フィルムの断面を調整した後、透過型電子顕微鏡にて塗布フィルム断面の塗布層を複数個所観測し、その実測値を平均することで確認することができる。
塗布フィルムを暗室でハロゲンランプを用いて目視検査し、フィルム表面の塗布ムラを下記の基準により判定した。
○:塗布ムラが確認できない
○△:ほとんど塗布ムラが確認できない
×:明確な塗布ムラが確認できる
製品としての性能を鑑みた結果、○△以上を合格とした。
JIS−K7136に準じて、日本電色工業社製積分球式濁度計NDH−2000によりフィルムのヘーズを測定し、塗布層を設けていないフィルム(ヘーズ0.7%)に対するヘーズの上昇値(ΔH)を求めた。塗布層を設けていないフィルムに対して、塗布層を設けることによるヘーズの上昇値(ΔH)が小さいほど、塗布層の透明性が優れるといえる。製品としての性能を鑑みた結果、○△以上を合格とした。
○:ΔHが0%以下
○△:ΔHが0.3〜0.1%以下
×:ΔHが0.4%以上
アジレントテクノロジー社製高抵抗測定器:HP4339Bおよび測定電極:HP16008Bを使用し、23℃,50%RHの測定雰囲気でサンプルを30分間調湿後、印可電圧100Vで1分後の塗布層の表面固有抵抗値を測定した。
試行回数は2回で、その平均を表面固有抵抗値とした。
製品としての性能を鑑みた結果、表面固有抵抗値が5×1012Ω未満の値を合格とした。
○:表面固有抵抗値が5×1012Ω未満
×:表面固有抵抗値が5×1012Ω以上
40℃の温水に24時間サンプルフィルムを浸した後、定性濾紙(TOYOアドヴァンテック製「No2」)で軽く挟んで付着した水分を取り除き、室温で一昼夜乾燥した後に、上記(3)に示すとおりの方法にて表面固有抵抗を測定した。
製品としての性能を鑑みた結果、○△以上を合格とした。
○:表面固有抵抗値が5×1011Ω未満
○△:表面固有抵抗値が5×1011Ω以上〜5×1012Ω未満
×:表面固有抵抗値が5×1012Ω以上
(ポリエステル1)
実質的に粒子を含有しない、極限粘度0.66のポリエチレンテレフタレートのチップ
(ポリエステル2)
平均粒径2.5μmの非晶質シリカを0.2重量部含有する、極限粘度0.66のポリエチレンテレフタレートのチップ
(A−1):ポリスチレンスルホン酸、重量平均分子量が約70000
(B−1):3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、平均分子量236
(C−1):グリシジルエーテルを有する多官能エポキシ化合物。
(D−1):前記一般式でn=2であるポリグリセリン骨格への、ポリエチレンオキサイド付加物。平均分子量350
ポリエステル1とポリエステル2とを重量比で95/5でブレンドし、十分に乾燥した後、280〜300℃に加熱溶融し、T字型口金よりシート状に押し出し、静電密着法を用いて表面温度40〜50℃の鏡面冷却ドラムに密着させながら冷却固化させて、未延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを作成した。このフィルムを85℃の加熱ロール群を通過させながら長手方向に3.7倍延伸し、一軸配向フィルムとした。次いでこのフィルムをテンター延伸機に導き、100℃で幅方向に4.0倍延伸し、さらに230℃で熱処理を施し、フィルム厚みが100μmの二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。なお、この二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムのヘーズを日本電色工業社製積分球式濁度計NDH−2000により測定したところ0.7%であった。
上記のポリエステルフィルムの製造例において、一軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムを作成した後、この一軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムに、下記の表1の比較例1および実施例1〜3の塗布組成物を塗布し、次いで上記のポリエステルの製造例と同様の操作を行うことで、フィルム厚みが100μmの二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、表1中に記載の塗工量の塗布層を有する塗布フィルムを得た。
なお、表1中に記載してある比の数値は、不揮発分重量比を表している。
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