JP5400674B2 - エレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法 - Google Patents

エレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法 Download PDF

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本発明は、エレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法に関する。
従来、エレベータかごの昇降動作の制御は、利用者が上向きあるいは下向きの呼びボタンを押すことで、利用者がいる階の近くに位置するエレベータかごをその階へ移動させるのが一般的であった。近年では、利用者の待ち時間を短縮するために、利用者が乗っていない空のエレベータかごを高速で昇降させる制御システム(例えば、特許文献1参照)や、各階の入退室管理装置と連動して滞在人数が多い階にエレベータかごを待機させる制御システム(例えば、特許文献2参照)があった。
特開2004−338891号公報 特開2004−345790号公報
しかしながら、従来のエレベータ制御システムでは、実際にエレベータを待っている全体の待ち人数や、上向きまたは下向きの待ち人数の把握をしていない。オフィスビル等のエレベータでは、時間帯によっては、上向きまたは下向きの待ち人数に偏りが発生する場合があるが、前記した従来のようなエレベータ制御システムでは、上向きまたは下向きの待ち人数の偏りを考慮していないので、上向きまたは下向きのいずれかの待ち人数がエレベータの定員を超えてしまう場合があった。この場合、乗り残された利用者は、再度呼びボタンを押してから次のエレベータかごを呼ぶこととなるため、待ち時間が非常に長くなってしまう問題があった。
そこで、本発明は前記の問題を解決すべく案出されたものであって、エレベータを待つ人の全体での待ち時間の短縮を達成できるエレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、複数のエレベータの昇降動作を制御するエレベータ制御システムにおいて、各階の複数のエレベータ乗降部毎に設けられ、エレベータ扉の周辺部に設けられた2台のカメラで捉えたエレベータ利用者の顔画像を解析して両目の視線を非接触で検出する非接触視線検出装置と、各階の複数のエレベータ乗降部毎に設けられ、前記2台のカメラの左右外側に互いに離間して設けられた上向きマークおよび下向きマークと、前記非接触視線検出装置で検出されたエレベータ利用者の視線が前記上向きマークまたは前記下向きマークのいずれを視認しているかの情報に基づいてエレベータかごの昇降制御を行う昇降制御装置と、を備えており、前記昇降制御装置は、前記非接触視線検出装置からの情報を受信する受信部と、前記情報を基に各階ごとに前記上向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の上向き待ち人数と前記下向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の下向き待ち人数とを区別してカウントするカウント部と、カウントされた前記上向き待ち人数および前記下向き待ち人数の中から最多人数を抽出する比較部と、最多人数のグループがいる階に少なくとも一つの前記エレベータかごを優先的に移動させるための指令を発するとともに、優先的に移動させた前記エレベータかごの行き先を前記最多人数グループのエレベータ利用者が視線を向けた前記上向きマークまたは前記下向きマークが向いている方向とするための指令を発する作動指示部と、を有していることを特徴とするエレベータ制御システムである。
このような構成によれば、エレベータ利用者を、エレベータの前で待っている人数だけでなく上向きと下向きまで分類して待ち人数をカウントして、最多人数グループを抽出して、その最多人数グループがいる階にエレベータかごを優先的に移動させることによって、エレベータを待つ全ての人の移動方向も考慮した効率的なエレベータ制御を行うことができ、エレベータ前での待ち人数を効率的に減らすことができる。これによって、乗り残しを低減することができ、エレベータを待つ人の全体での待ち時間の短縮を達成できる。
また、本発明は、前記作動指示部は、カウントされた前記上向き待ち人数および前記下向き待ち人数から乗り残しが発生することが判定された場合に、複数のエレベータかごを乗り残しが発生する階へ移動させる昇降制御を行うことを特徴とする。このような構成によれば、乗り残しが発生した場合でも、エレベータかごを、乗り残された人がいる階へ短い時間で順次到着させることができる。また、乗り残しが発生することが判定された場合に、エレベータかごの移動動作を継続的に行うようにすれば、乗り残された人が新たに呼びボタンを押さなくても済む。
さらに、本発明は、前記非接触視線検出装置は、前記エレベータ乗降部の前にエレベータ利用者が立った時点で作動開始することを特徴とする。このような構成によれば、エレベータ呼びボタンが押される前に、エレベータかごの移動が開始されるので、待ち時間をより一層減らすことができる。
さらに、本発明は、複数のエレベータの昇降動作を制御するエレベータ制御システムにおいて、各階のエレベータ利用者の待ち人数をカウントする待ち人数カウント装置と、各階の複数のエレベータ乗降部毎に設けられ、エレベータ扉の周辺部に設けられた2台のカメラで捉えた前記エレベータ利用者の顔画像を解析して両目の視線を非接触で検出する非接触視線検出装置と、各階の複数のエレベータ乗降部毎に設けられ、前記2台のカメラの左右外側に互いに離間して設けられた上向きマークおよび下向きマークと、前記待ち人数カウント装置でカウントされた各階の待ち人数の情報と、前記非接触視線検出装置で検出されたエレベータ利用者の視線が前記上向きマークまたは前記下向きマークのいずれを視認しているかの情報に基づいてエレベータかごの昇降制御を行う昇降制御装置と、を備えており、前記昇降制御装置は、前記待ち人数カウント装置からの情報を受信する第一受信部と、カウントされた各階の待ち人数に基づいて待ち人数が一番多い最多人数階を抽出する第一比較部と、前記最多人数階に少なくとも一つの前記エレベータかごを優先的に移動させるための指令を発するとともに、前記非接触視線検出装置で前記最多人数階にいるエレベータ利用者の視線が前記上向きマークまたは前記下向きマークのいずれを視認しているかを検出させるための指令を発する第一作動指示部と、前記非接触視線検出装置からの情報を受信する第二受信部と、前記情報を前記上向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の上向き待ち人数と前記下向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の下向き待ち人数とをカウントするカウント部と、カウントされた前記上向き待ち人数と前記下向き待ち人数のどちらが多いかを判定する第二比較部と、優先的に移動させた前記エレベータかごの行き先を前記最多人数階にいるエレベータ利用者が視線を向けた前記上向きマークまたは前記下向きマークのうち多い方が向いている方向とするための指令を発する第二作動指示部と、を有していることを特徴とするエレベータ制御システムである。このような構成によれば、請求項1の発明と同様に、エレベータを待つ全ての人の移動方向も考慮した効率的なエレベータ制御を行え、エレベータ前での待ち人数を効率的に減らすことができる。これによって、乗り残しを低減することができ、エレベータを待つ人の全体での待ち時間の短縮を達成できる。さらに、非接触視線検出装置による視線の検知は、最多人数階のみで行えばよく、判定人数が少なくて済む。
また、本発明は、2台のカメラで捉えた顔画像を解析して両目の視線を非接触で検出する非接触視線検出装置を用いてエレベータ利用者の行き先を判定して、複数のエレベータの昇降動作を制御するエレベータ制御方法であって、各階の複数のエレベータ乗降部毎に設けられた前記2台のカメラで前記エレベータ利用者の顔を撮影し、撮影された映像を基に前記エレベータ利用者の視線が前記2台のカメラの左右外側に離間して設けられた上向きマークまたは下向きマークのいずれを視認しているかを検出し、各階ごとに前記上向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の上向き待ち人数と前記下向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の下向き待ち人数とを区別してカウントし、カウントされた前記上向き待ち人数および前記下向き待ち人数の中から最多人数を抽出し、その最多人数のグループがいる階に少なくとも一つの前記エレベータかごを優先的に移動させるとともに、優先的に移動させた前記エレベータかごの行き先を前記最多人数グループのエレベータ利用者が視線を向けた前記上向きマークまたは前記下向きマークが向いている方向とすることを特徴とする。このような方法によれば、請求項1の発明と同様に、エレベータを待つ全ての人の移動方向も考慮した効率的なエレベータ制御を行え、エレベータ前での待ち人数を効率的に減らすことができる。これによって、乗り残しを低減することができ、エレベータを待つ人の全体での待ち時間の短縮を達成できる。
本発明によれば、エレベータを待つ人の全体での待ち時間の短縮を達成できるといった優れた効果を発揮する。
本発明の一実施形態に係るエレベータ制御システムを示した全体構成図である。
次に、本発明に係るエレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法を実施するための一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係るエレベータ制御システム1は、図1に示すように、複数のエレベータ2の昇降動作を制御するシステムである。複数のエレベータ2にはエレベータかご7を昇降させる昇降装置8がそれぞれ設けられている。エレベータ制御システム1は、非接触視線検出装置10と、上向きマーク31および下向きマーク32と、昇降制御装置30とを備えて構成されている。
非接触視線検出装置10は、各階の複数のエレベータ乗降部3毎に設けられ、エレベータ扉4の周辺部に設けられた2台のカメラ11a,11bで捉えた顔画像を解析して両目の視線を非接触で検出する周知の装置(例えば、特開2005−198743号公報参照)である。非接触視線検出装置10は、2台のカメラ11a,11bと2個の光源(図示せず)を用いて両目の視線を同時測定する三次元視点計測装置である。非接触視線検出装置10は、2台のカメラ11a,11bに接続された画像処理演算部(図示せず)で、2台のカメラ11a,11bで捉えた両目を含む顔画像から三角測量により、視点の三次元位置を計測する。
上向きマーク31および下向きマーク32は、各階の複数のエレベータ乗降部3毎に設けられている。2台のカメラ11a,11bは、エレベータ扉4を囲む三方枠4aの上枠4bの上方で、エレベータの間口方向中間部に設けられている。上向きマーク31および下向きマーク32は、2台のカメラ11a,11bと略同じ高さあるいは少し下で、2台のカメラ11a,11bの左右外側に互いに離間して設けられている。上向きマーク31は、エレベータ扉4を囲む三方枠4aの上枠4bの上方で向かって左端部近傍に設けられている。下向きマーク32は上枠4bの上方で向かって右端部近傍に設けられている。なお、上向きマーク31および下向きマーク32の左右位置は、これに限定されるものではなく、逆であってもよい。
なお、2台のカメラ11a,11bの位置は、エレベータの間口方向中間部に限定されるものではなく、一方のカメラ11aを上向きマーク31の近傍に配置し、他方のカメラ11bを下向きマーク32の近傍に配置してもよい。このとき、カメラ11a,11bの位置は、上向きマーク31と下向きマーク32との間であってもよいし、上向きマーク31と下向きマーク32の外側であってもよい。また、例えば、カメラの撮影範囲(画角)が足りない場合や、エレベータの三方枠がエレベータホール壁面より奥にオフセットされている場合など、撮影範囲の死角ができてしまうときは、カメラの台数(カメラ11a,11bの組数)を増やす。エレベータの間口方向中間部に設けられたカメラは、顔の向きを読み取って視認する方向を判定する。
上向きマーク31は、上に向かうエレベータかご7がエレベータ利用者の待つ階のエレベータ乗降部3に近付いたときに点灯して、エレベータかご7が間もなく到着することをエレベータ利用者に知らせるものである。下向きマーク32は、下に向かうエレベータかご7がエレベータ利用者の待つ階のエレベータ乗降部3に近付いたときに点灯して、エレベータかご7が間もなく到着することをエレベータ利用者に知らせるものである。
ここで、エレベータ利用者は、自身が向かう方向の上向きマーク31あるいは下向きマーク32を見る傾向があるが、本発明は、この傾向を利用して、上向きマーク31を見たエレベータ利用者を上に行く者と推定し、下向きマーク32を見たエレベータ利用者を下に行く者と推定し、上向きおよび下向きの人数に応じてエレベータかご7の移動を制御するようにしたことを特徴とする。
なお、上向きマーク31と下向きマーク32は、前記のような構成のマークに限定されるものではない。例えば、そのマークが設けられているエレベータのエレベータかごが上下のいずれに向かって昇降しているかの進行方向を示すものであってもよい。但し、上向きマーク31または下向きマーク32のいずれかを見た視線の向きでエレベータ利用者が向かう向きを推定する本実施形態においては、上向きマーク31および下向きマーク32がエレベータかご7の到着を知らせるものである方が、エレベータ利用者が向かう向きに対応する上向きマーク31または下向きマーク32を見る傾向が高いので好ましい。
非接触視線検出装置10で解析して得られた視点が上向きマーク31である場合、あるいは視点が上向きマーク31の近傍である場合に、画像処理演算部は、エレベータ利用者が上向きマーク31の方向を向いて視認していると判定する。また、視点が下向きマーク32である場合、あるいは視点が下向きマーク32の近傍である場合に、画像処理演算部は、エレベータ利用者が下向きマーク32の方向を向いて視認していると判定する。そして、非接触視線検出装置10は、当該エレベータ利用者が上向きマーク31(または下向きマーク32)に視線を向けている情報を、昇降制御装置30へ送信する。非接触視線検出装置10は、2台のカメラ11a,11bで撮影した全てのエレベータ利用者について、視点を解析して、どちらの方向を視認しているかの情報を昇降制御装置30へ送信する。画像処理演算部では、エレベータ利用者の顔の位置で人物を特定しておき、同一人物が上向きマーク31または下向きマーク32の一方を繰り返し見た場合、複数回見たとカウントせずに1回だけ見たものと判断する。また、画像処理演算部では、同一人物が上向きマーク31と下向きマーク32の両方を繰り返し見た場合、見た回数を比較して多い方のマークを1回だけ見たものと判断する。
昇降制御装置30は、図示しない受信部と、カウント部と、比較部と、作動指示部と、送信部とを有している。昇降制御装置30は、各部の動作が適宜為されるようにプログラムされたマイクロコンピュータにて構成されている。受信部は、非接触視線検出装置10からの情報を受信してカウント部に送る。カウント部は、非接触視線検出装置10から送信された情報を基に、各階ごとにエレベータ利用者の待ち人数をカウントする。このとき、待ち人数は、上向きマーク31に視線を向けたエレベータ利用者の上向き待ち人数と、下向きマーク32に視線を向けたエレベータ利用者の下向き待ち人数とを区別してカウントされる。
比較部は、カウント部でカウントされた待ち人数を比較して、カウントされた待ち人数のうち、どの階の上下どちら向きのマーク(上向きマーク31または下向きマーク32)に視線を向けたエレベータ利用者の待ち人数が多いかを判定して抽出する。つまり、カウントされた上向き待ち人数および下向き待ち人数の中から一番人数が多い最多人数を抽出する
そして、作動指示部は、最多人数のグループがいる階に少なくとも一つのエレベータかご7を優先的に移動させるための指令を発する。さらに作動指示部は、優先的に移動させたエレベータかご7の行き先を、最多人数グループのエレベータ利用者が視線を向けた上向きマークまたは下向きマークが向いている方向とするための指令を発する。送信部は、作動指示部から発せられた指令を選択して、エレベータかご7を昇降させる昇降装置8に駆動信号として送信する。ここで、前記指令よりも優先される指令(例えば、地震時の停止指令等)がなければ、前記指令が送信部を介して昇降装置8に送信される。これによって、最多人数グループがいる階に、そのエレベータ利用者が視線を向けた上向きマーク31または下向きマーク32が向いている方向へ向かうエレベータかご7が移動する。なお、エレベータかご7の作動指示は、エレベータ利用者が乗っておらず内部の行先指定ボタンが押されていない空のエレベータかご7に向かって行われる。
さらに、昇降制御装置30は、乗り残し発生判定部を有している。乗り残し発生判定部は、各階ごとにおける同一方向へ向かうエレベータ利用者の待ち人数をカウントして、これとエレベータかご7の定員とを比較して、乗り残りが発生するかどうかを判定する。具体的には、乗り残し発生判定部は、あるフロアーにおける同じ方向へ向かう待ち人数が一つのエレベータかご7の定員を超えている場合や、複数のフロアーにおける同じ方向へ向かう待ち人数の合計がエレベータかご7の定員を超えている場合等に、乗り残りが発生すると判定する。なお、乗り残り発生の判定方法は、前記の方法に限定されるものではない。例えば、エレベータ2に重量センサ(図示せず)を設け、エレベータかご7に乗れる残りの搭乗可能人数を算出して、その搭乗可能人数と待ち人数を比較することで、乗り残りの発生を判定するようにしてもよい。
乗り残し発生判定部が、乗り残しが発生すると判定した場合は、その信号が作動指示部へと送られる。そして、乗り残しが発生するとの信号を受けた作動指示部は、複数のエレベータかご7,7を、エレベータ利用者が待つ階へ移動させる信号を昇降装置8へと送信する。なお、作動指示部は、乗り残し発生判定部で乗り残しが発生すると判定された場合に、乗り残された人が新たに呼びボタン9を押さなくても、呼びボタン9を継続的に点灯させるとともに、エレベータかご7の移動動作を継続的に行うように制御するのが好ましい。
次に、本実施形態に係るエレベータ制御方法を、具体的な一例を挙げて説明する。エレベータ制御システム1は、複数のエレベータ利用者が、エレベータ乗降部3の側部に設けられているエレベータ呼びボタン9を、複数階または複数の方向で押した時点で作動する。つまり、ある一つの階の一方向への呼びボタン9のみが押された場合は、単純に、近くに止まっているエレベータかご7が呼ばれた階へと移動するだけであるが、エレベータかご7が到着する前に、他の方向あるいは他の階の呼びボタン9が押されると、エレベータ制御方法がスタートする。
エレベータ制御方法は、まず、呼びボタン9が押された階のエレベータ乗降部3の前に立っているエレベータ利用者を、2台のカメラ11a,11bでエレベータ利用者を撮影する。そして、非接触視線検出装置10の画像処理演算部で、エレベータ利用者の人数と、各エレベータ利用者が上向きマーク31または下向きマーク32のいずれの方向を見ているかを判定して検出する。
ここで、例えば、1階において、上向きマーク31を見たと判定されたエレベータ利用者がU人、下向きマーク32を見たと判定されたエレベータ利用者がD人、2階において、上向きマーク31を見たと判定されたエレベータ利用者がU人、下向きマーク32を見たと判定されたエレベータ利用者がD人、・・・n階において、上向きマーク31を見たと判定されたエレベータ利用者がU人、下向きマーク32を見たと判定されたエレベータ利用者がD人とする。これらの上向き待ち人数U,U・・・Uと、下向き待ち人数D,D・・・Dは、昇降制御装置30のカウント部でカウントされる。そして、これら人数が比較部で比較されて、上向き待ち人数U,U・・・Uおよび下向き待ち人数D,D・・・Dの中から最多人数(本実施形態では、例えば、Dとする)が抽出される。
そして、作動指示部では、比較部からn階において下向きマークを見たと判定されたエレベータ利用者の下向き待ち人数Dが最多人数であるという情報を受けて、空のエレベータかご7を、最多人数のグループがいるn階へ優先的に移動させる指令を発する。これとともに、作動指示部では、優先的に移動させたエレベータかご7の行き先を最多人数グループのエレベータ利用者が見たと判定された方向である下向きとするための指令を発する。そして、送信部より、前記の指令が、エレベータかご7を昇降させる昇降装置8に駆動信号として送信される。
なお、この駆動信号は、エレベータかご7がn階に到着する前に、各階の待ち人数U,U・・・U、D,D・・・Dが変動して最多人数グループが変わった場合は、新たに最多人数グループがいる場所へ優先的にエレベータかご7が到着するように変更される。
ここで、エレベータかご7の定員がP人であるとすると、n階における下階へ向かうエレベータ利用者の下向き待ち人数Dが定員Pを超えた場合、乗り残し発生判定部によって乗り残しが発生すると判定される。乗り残しが発生する情報を受けた作動指示部は、さらに別途のエレベータかご7をn階へと移動させる駆動信号を送信する。なお、作動支持部は、下階へ向かうエレベータかご7の移動と並行して、上階へ向かうエレベータかご7を移動させるように駆動信号を送信する。この場合も、乗り残し発生判定部で、上階へ向かうエレベータかご7で乗り残しが発生するかを判定する。そして乗り残しが発生すると判定された場合は、他のエレベータかご7を移動させ、乗り残しが発生しないと判定された場合は、他のエレベータかご7は移動されない。
なお、前記実施形態では、エレベータ制御方法の一例を記載したが、前記の方法に限定する趣旨ではない。例えば、作動指示部が駆動信号を送るエレベータかご7は、エレベータ利用者が乗っていない空のエレベータかご7に限定されるものではなく、エレベータ利用者が既に行先ボタンを押して移動中であっても、エレベータ利用者が待つ階に近くて移動方向が合えば、そのエレベータかご7を移動させるようにしてもよい。
また、n階における上向き待ち人数Uと下向き待ち人数Dの差が大きい場合、例えば、上向き待ち人数が1人で、下向き待ち人数が10人のときであって、既にエレベータかごに利用者が乗っていて、エレベータが下方からn階よりも上方に向かって移動している際には、以下のような制御を行ってもよい。利用者が乗って上昇しているエレベータかごは、n階を通過させて先に目的階へ到着させる。その後、エレベータかごをn階に移動(下降)させて、人数の多い下向き待ちの人を先に乗せる。n階における人数の少ない上向き待ちの人は、その後にエレベータかご(他のエレベータかごであってもよい)に乗せる。このようにすることで、人数の少ない方向を飛ばして、人数の多い方向を優先することで、のべ待ち時間(待ち時間に待ち人数を乗じた値)を減らすことができる。
前記のエレベータ制御システム1およびこれを用いたエレベータ制御方法によれば、エレベータ利用者を、各階のエレベータ乗降部3の前で待っている人数だけでなく上向きと下向きまで分類して待ち人数をカウントして、待ち人数の多い階にエレベータかご7を優先的に移動させることによって、エレベータ2を待つ全ての人の移動方向を考慮して、エレベータかご7を効率よく割り当てることができる。したがって、エレベータ乗降部3前での待ち人数を効率的に減らすことができる。これによって、待ち人数がエレベータの定員よりも多い場合であっても、乗り残しを低減することができ、エレベータ2を待つ人の全体での待ち時間の短縮を達成できる。
エレベータ利用者の中でも、特に、急いでいる利用者は上向きマーク31または下向きマーク32を注視する傾向があり、このような利用者は確実に待ち人数としてカウントされるので、優先してエレベータかご7が供給される確率が高く、待ち時間が長くなることによるイライラ感を緩和することができる。
また、本発明は、乗り残しが発生すると判定された場合には、複数のエレベータかご7をエレベータ利用者が待つ階へ移動させる昇降制御を行うので、乗り残しが発生した場合でも、別途のエレベータかご7を、乗り残された人がいる階へ短い時間で順次到着させることができる。したがって、乗り残されたエレベータ利用者の待ち時間を減らすことができる。
さらに、本実施形態では、エレベータ利用者の視点まで検出できる非接触視線検出装置10を用いているので、エレベータ利用者がどこを見ているかを確実に検出でき、エレベータ利用者の向かう方向の推定精度を高くすることができる。
なお、前記実施形態では、複数のエレベータ利用者が、エレベータ乗降部3の側部に設けられているエレベータ呼びボタン9を、複数階または複数の方向で押した時点で、エレベータ制御システムが作動するようになっているが、これに限定されるものではなく、以下のようにしてもよい。例えば、エレベータ乗降部3の前にエレベータ利用者が立った時点で、非接触視線検出装置10を作動開始させ、各エレベータ利用者が上向きマーク31または下向きマーク32のいずれの方向を見ているかを判定して検出する。そして、その情報に基づいてエレベータかごを移動させる。このようにすれば、エレベータ呼びボタン9が押される前に、エレベータ制御が行われ、エレベータかごの移動が開始されるので、待ち時間をより一層減らすことができる。
また、非接触視線検出装置が、エレベータ利用者が上向きマーク31を見ていることを検出したときに、上向きのエレベータ呼びボタンが押されたとみなすとともに、エレベータ利用者が下向きマーク32を見ていることを検出したときに、下向きのエレベータ呼びボタンが押されたとみなすように構成してもよい。このようにすれば、エレベータ呼びボタンが押されなくてもエレベータかごの移動を開始できるので、エレベータ呼びボタンを省略することができ、コストダウンを図ることができる。
次に他の形態に係るエレベータ制御システムについて説明する。
前記実施形態に係るエレベータ制御システム1では、全ての階のエレベータ利用者について上向きマーク31または下向きマーク32に視線を向けているかを判定し、全ての上向き待ち人数および下向き待ち人数の中から最多人数を抽出するようにしているが、本実施形態に係るエレベータ制御システムは、まず、各階のエレベータ利用者の待ち人数を上向き下向きに区別せずカウントして比較し、その情報に基づいて待ち人数が最も多い最多人数階を抽出し、その最多人数階のエレベータ利用者についてのみ上向きマークまたは下向きマークのいずれに視線を向けているかを判定することを特徴とする。
本実施形態に係るエレベータ制御システム(図示せず)は、待ち人数カウント装置と、非接触視線検出装置と、上向きマークおよび下向きマークと、昇降制御装置とを備えて構成されている。
待ち人数カウント装置は、各階ごとにエレベータ利用者の待ち人数をカウントする装置であって、上向き下向きに区別せずにカウントする。待ち人数カウント装置は、例えば、エレベータホールの入口部分に設けた光センサーやレーザーセンサーを用いてもよいし、非接触視線検出装置のカメラで撮影した画像から人数を判定するようにしてもよい。
非接触視線検出装置は、各階の複数のエレベータ乗降部毎に設けられ、エレベータ扉の周辺部に設けられた2台のカメラで捉えた顔画像を解析して両目の視線を非接触で検出する装置である。非接触視線検出装置は、前記実施形態と同等の構成の物が採用されている。
上向きマークおよび下向きマークは、2台のカメラの左右外側に互いに離間して設けられており、前記実施形態と同等の構成となっている。
昇降制御装置は、待ち人数カウント装置でカウントされた各階の待ち人数の情報と、非接触視線検出装置で検出されたエレベータ利用者の視線が上向きマークまたは下向きマークのいずれを視認しているかの情報に基づいてエレベータかごの昇降制御を行う装置である。昇降制御装置は、第一受信部と、第一比較部と、第一作動指示部と、第二受信部と、カウント部と、第二比較部と、第二作動指示部と、送信部とを有している。
第一受信部は、各階にエレベータ利用者の待ち人数が何人いるかの情報を待ち人数カウント装置から受信して、第一比較部に送る。第一比較部は、カウントされた各階の待ち人数の情報に基づいて、待ち人数が一番多い最多人数階を抽出して、どの階が最多人数階であるかの情報を第一作動指示部に送る。
第一作動指示部は、最多人数階に少なくとも一つのエレベータかごを優先的に移動させるための指令を発する。この移動指令は、送信部を介して、エレベータかごを昇降させる昇降装置に駆動信号として送信される。さらに第一作動指示部は、最多人数階と判定された階にいるエレベータ利用者の視線が上向きマークまたは下向きマークのいずれを向いて視認しているかを、非接触視線検出装置で検出させるための指令を発する。この検出指令は、送信部を介して、非接触視線検出装置に送信される。なお、最多人数階のエレベータ利用者の視線が上向きマークまたは下向きマークのいずれか一方のみの場合は、二番目に人数の多い階にいるエレベータ利用者の視線が上向きマークまたは下向きマークのいずれを向いて視認しているかを、非接触視線検出装置で検出させるための指令を発する。
検出指令を受けた非接触視線検出装置は、最多人数階で待っているエレベータ利用者を撮影し、そのエレベータ利用者の視線が上向きマークまたは下向きマークのいずれを向いて視認しているかを判定して、第二受信部に情報を送信する。ここで、エレベータ利用者が上向きマークも下向きマークも見ない場合や、エレベータ利用者が重なって顔の画像が撮影できない場合等、非接触視線検出装置による画像判定ができない場合が発生することがある。このような場合は、上向きマークに向いたと判定されたエレベータ利用者の人数と、下向きマークに向いたと判定されたエレベータ利用者の人数との割合を、エレベータ利用者全体の待ち人数に当てはめて、上向き待ち人数と下向き待ち人数をそれぞれ算出するとよい。このように各待ち人数を算出することで、推定ではあるが、乗り残しの判定を行うことができる。
第二受信部は、非接触視線検出装置からの情報を受信してカウント部に送る。カウント部は、非接触視線検出装置から送信された情報を基に、最多人数階にいるエレベータ利用者の待ち人数を、上向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の上向き待ち人数と、下向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の下向き待ち人数とを区別してカウントする。
第二比較部は、カウント部でカウントされた上向き待ち人数と下向き待ち人数とを比較して、どちらが多いかを判定する。第二作動指示部は、優先的に移動させた前記エレベータかごの行き先を、最多人数階にいるエレベータ利用者が視線を向けた上向きマークまたは下向きマークのうち多い方が向いている方向とするための指令を発する。送信部は、第二作動指示部から発せられた指令を選択して、エレベータかごを昇降させる昇降装置に駆動信号として送信する。
なお、本実施形態では、最多人数階のエレベータ利用者について上向きマークまたは下向きマークのいずれに視線を向けているかを判定するようにしているが、同じ方向に向かう人が集中する出社時や退社時等の特定の時間帯では、視線の判定を行わずに、エレベータかごの行き先の方向を推定して決定する。具体的には、例えば、出社時において、地上階や駅からアクセスされる地下階に優先的に移動させるエレベータかごの行き先は、オフィスが位置する階に向かう向き(多くの場合は上向き)とする。また、退社時において、オフィスが位置する階に地下階に優先的に移動させるエレベータかごの行き先は、地上階や駅からアクセスされる地下階に向かう向き(多くの場合は下向き)とする。
次に、本実施形態に係るエレベータ制御システムを用いたエレベータ制御方法を、具体的な一例を挙げて説明する。このエレベータ制御方法は、まず、呼びボタン9が押された階で待っているエレベータ利用者の待ち人数を、人数カウント装置でカウントする。ここで、例えば、1階で待つエレベータ利用者がM人、2階で待つエレベータ利用者がM人、・・・n階で待つエレベータ利用者がM人とする。これらの各階での待ち人数の情報は、昇降制御装置の第一受信部に送られ、第一比較部へと送られる。第一比較部では、各階の待ち人数M,M・・・Mを比較して、最多人数のエレベータ利用者がいる最多人数階(本実施形態では、例えば、n階とする)を抽出して、どの階が最多人数階であるかを第一作動指示部に送る。
第一作動指示部では、最多人数階(n階)に少なくとも一つのエレベータかごを優先的に移動させるための指令を発する。この移動指令は、送信部を介して、エレベータかごを昇降させる昇降装置に駆動信号として送信される。ここで、n階で、上向きの呼びボタンと下向きの呼びボタンの両方が押されている場合は、二つのエレベータかごを移動させるようにする。
これと同時に、第一作動指示部では、n階にいるエレベータ利用者の視線が上向きマークまたは下向きマークのいずれを向いて視認しているかを、非接触視線検出装置で検出させるための指令を発する。この検出指令は、送信部を介して、非接触視線検出装置に送信される。なお、最多人数階(n階)で押された呼びボタンが、上向きまたは下向きのいずれか一方のみの場合は、二番目に待ち人数の多い階で、エレベータ利用者の視線が上向きマークまたは下向きマークのいずれを向いて視認しているかを検出させるようにする。
検出指令を受けた非接触視線検出装置は、n階で待っているエレベータ利用者を2台のカメラで撮影し、そのエレベータ利用者の視線が上向きマークまたは下向きマークのいずれを向いて視認しているかを判定して、第二受信部に情報を送信する。
昇降制御装置の第二受信部は、非接触視線検出装置からの情報を受信してカウント部に送る。カウント部は、非接触視線検出装置から送信された情報を基に、n階にいるエレベータ利用者の待ち人数Mを、上向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の上向き待ち人数Uと、下向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の下向き待ち人数Dとを区別してカウントする。そして、第二比較部は、カウント部でカウントされた上向き待ち人数Uと下向き待ち人数Dとを比較して、どちらが多いか(本実施形態では、上向き待ち人数Uとする)を判定して、その情報を第二作動指示部へと送る。第二作動指示部は、優先的に移動させた前記エレベータかごの行き先を、最多人数階(n階)にいるエレベータ利用者が視線を向けた上向きマークまたは下向きマークのうち多い方(上向きマーク)が向いている方向(上向き)とするための指令を発する。これによって、n階に最初に到着するエレベータかごが上向きとして供給される。その後、別のエレベータかごが下向きとしてn階に順次供給される。
本実施形態でも、n階における待ち人数とエレベータかごの定員との比較を、前記実施形態と同様に行い、乗り残しが発生するかの判定を行う。そして、乗り残しが発生すると判定された場合には、行き先が同じ方向(例えば、上向き)となるエレベータかごを複数移動させるようにする。
このような構成のエレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法によれば、前記実施形態と同様の作用効果を得られる他に、非接触視線検出装置による視線の検知は最多人数階(上向きと下向きのエレベータ利用者が混在する階のうちの最多人数階)のみで行えばよいので、判定人数が少なくて済むといった作用効果を得られる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定する趣旨ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、2台のカメラ11a,11bと2個の光源を用いて両目の視線を同時測定する非接触視線検出装置10を用いて、エレベータ利用者の視点までを検出するようにしているが、これに限定されるものではない。エレベータ利用者の視点までは検出せずとも視線の方向が検出できるものであれば他の構成の非接触視線検出装置を用いてもよい。このような非接触視線検出装置を利用して、エレベータ利用者が上向きマーク31または下向きマーク32のどちらの方向を向いているかを検出することで、エレベータ利用者の向かう方向を推定するようにしてもよい。
1 エレベータ制御システム
2 エレベータ
3 エレベータ乗降部
4 エレベータ扉
7 エレベータかご
10 非接触視線検出装置
11a カメラ
11b カメラ
30 昇降制御装置
31 上向きマーク
32 下向きマーク

Claims (5)

  1. 複数のエレベータの昇降動作を制御するエレベータ制御システムにおいて、
    各階の複数のエレベータ乗降部毎に設けられ、エレベータ扉の周辺部に設けられた2台のカメラで捉えたエレベータ利用者の顔画像を解析して両目の視線を非接触で検出する非接触視線検出装置と、
    各階の複数のエレベータ乗降部毎に設けられ、前記2台のカメラの左右外側に互いに離間して設けられた上向きマークおよび下向きマークと、
    前記非接触視線検出装置で検出された前記エレベータ利用者の視線が前記上向きマークまたは前記下向きマークのいずれを視認しているかの情報に基づいてエレベータかごの昇降制御を行う昇降制御装置と、を備えており、
    前記昇降制御装置は、前記非接触視線検出装置からの情報を受信する受信部と、前記情報を基に各階ごとに前記上向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の上向き待ち人数と前記下向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の下向き待ち人数とを区別してカウントするカウント部と、カウントされた前記上向き待ち人数および前記下向き待ち人数の中から最多人数を抽出する比較部と、最多人数のグループがいる階に少なくとも一つの前記エレベータかごを優先的に移動させるための指令を発するとともに、優先的に移動させた前記エレベータかごの行き先を前記最多人数グループのエレベータ利用者が視線を向けた前記上向きマークまたは前記下向きマークが向いている方向とするための指令を発する作動指示部と、を有している
    ことを特徴とするエレベータ制御システム。
  2. 前記作動指示部は、カウントされた前記上向き待ち人数および前記下向き待ち人数から乗り残しが発生することが判定された場合に、複数のエレベータかごを乗り残しが発生する階へ移動させる昇降制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御システム。
  3. 前記非接触視線検出装置は、前記エレベータ乗降部の前にエレベータ利用者が立った時点で作動開始する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御システム。
  4. 複数のエレベータの昇降動作を制御するエレベータ制御システムにおいて、
    各階のエレベータ利用者の待ち人数をカウントする待ち人数カウント装置と、
    各階の複数のエレベータ乗降部毎に設けられ、エレベータ扉の周辺部に設けられた2台のカメラで捉えた前記エレベータ利用者の顔画像を解析して両目の視線を非接触で検出する非接触視線検出装置と、
    各階の複数のエレベータ乗降部毎に設けられ、前記2台のカメラの左右外側に互いに離間して設けられた上向きマークおよび下向きマークと、
    前記待ち人数カウント装置でカウントされた各階の待ち人数の情報と、前記非接触視線検出装置で検出されたエレベータ利用者の視線が前記上向きマークまたは前記下向きマークのいずれを視認しているかの情報に基づいてエレベータかごの昇降制御を行う昇降制御装置と、を備えており、
    前記昇降制御装置は、前記待ち人数カウント装置からの情報を受信する第一受信部と、カウントされた各階の待ち人数に基づいて待ち人数が一番多い最多人数階を抽出する第一比較部と、前記最多人数階に少なくとも一つの前記エレベータかごを優先的に移動させるための指令を発するとともに、前記非接触視線検出装置で前記最多人数階にいるエレベータ利用者の視線が前記上向きマークまたは前記下向きマークのいずれを向いているかを検出させるための指令を発する第一作動指示部と、前記非接触視線検出装置からの情報を受信する第二受信部と、前記情報から前記上向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の上向き待ち人数と前記下向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の下向き待ち人数とをカウントするカウント部と、カウントされた前記上向き待ち人数と前記下向き待ち人数のどちらが多いかを判定する第二比較部と、優先的に移動させた前記エレベータかごの行き先を前記最多人数階にいるエレベータ利用者が視線を向けた前記上向きマークまたは前記下向きマークのうち多い方が向いている方向とするための指令を発する第二作動指示部と、を有している
    ことを特徴とするエレベータ制御システム。
  5. 2台のカメラで捉えた顔画像を解析して両目の視線を非接触で検出する非接触視線検出装置を用いてエレベータ利用者の行き先を判定して、複数のエレベータの昇降動作を制御するエレベータ制御方法であって、
    各階の複数のエレベータ乗降部毎に設けられた前記2台のカメラで前記エレベータ利用者の顔を撮影し、撮影された映像を基に前記エレベータ利用者の視線が前記2台のカメラの左右外側に離間して設けられた上向きマークまたは下向きマークのいずれを視認しているかを検出し、
    各階ごとに前記上向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の上向き待ち人数と前記下向きマークに視線を向けたエレベータ利用者の下向き待ち人数とを区別してカウントし、
    カウントされた前記上向き待ち人数および前記下向き待ち人数の中から最多人数を抽出し、その最多人数のグループがいる階に少なくとも一つの前記エレベータかごを優先的に移動させるとともに、優先的に移動させた前記エレベータかごの行き先を前記最多人数グループのエレベータ利用者が視線を向けた前記上向きマークまたは前記下向きマークが向いている方向とする
    ことを特徴とするエレベータ制御方法。
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