JP5398848B2 - 電子部品収容ケース付端子台及び電子機器 - Google Patents
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Description
本願は、2010年1月29日に、日本に出願された特願2010−018208号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
図7は、従来の電子部品をケースの外側に実装した電子機器の一例を示す斜視図である。
この電子機器は、発熱量の大きいベアチップ等の電子部品101がケース103内に収容されており、熱に対して弱い電解コンデンサ(電子部品)102がケース103の外側に突出させた状態で固定されている。
また、この電子機器は、上記の電子回路を外部に電気接続する配線としてのコネクタ部104、105も備えており、電解コンデンサ102と同様、ケース103の外側に突出している。
一方、耐熱性の弱い電子部品をケース内部に実装したタイプの電子機器では、電子部品をケース内部に実装した分、電子機器自体が大きくなってしまうという問題点、及びケース内部における電子部品の占有面積が限られてしまうために、例えば、コンデンサの容量を大きくしたい場合、容量の変化に対して柔軟性に欠けるという問題点があった。
さらには、コンデンサの端子と端子板とを溶接する必要がある等の問題点もあった。
また、電子部品を他の特性や形状のものに交換する必要が生じた場合においても、他の特性や形状の電子部品を一方の開口部から収容ケースに挿入することで、電子部品の特性や形状を容易に変えることが可能である。
また、この電子部品収容ケース付端子台では、収容ケースを複数個、一列に配列し、これらの収容ケース各々の他方の開口部に一対の端子板を固定し、これらの収容ケース各々に収容される電子部品各々を一対の端子板により並列接続したことにより、収容ケースの個数を容易に変更することが可能である。これにより、収容する電子部品の数に応じて収容ケースの個数を変更することが容易になり、汎用性が向上する。
この電子部品収容ケース付端子台では、収容ケースの電子部品の挿入方向と、内部端子の延在方向とを、異なる方向としたことにより、電子部品の挿入と、内部端子の接続とを、互いに支障なく行うことが可能である。
この確認作業は、自動外観検査装置等を導入することで、より速くかつ正確に行うことが可能であり、製造工程のさらなる改善が可能である。
また、電子部品を他の特性や形状のものに交換する必要が生じた場合においても、他の特性や形状の電子部品を一方の開口部から収容ケースに挿入することで、電子部品の特性や形状を容易に変えることができる。
また、収容ケースを複数個、一列に配列し、これらの収容ケース各々の他方の開口部に一対の端子板を固定し、これらの収容ケース各々に収容される電子部品各々を一対の端子板により並列接続すれば、収容する電子部品の数に応じて収容ケースの個数を変更することができ、汎用性が向上したものとなる。
また、収容ケースの他方の開口部と一対の端子板との隙間を、電子部品の収容状態を点検するための窓とすれば、電子部品の端子の極性の正誤を容易に確認することができ、工程改善効果を高めることができる。
また、前記樹脂が、収容ケースと内部端子との間に、前記内部端子の延在方向に向かって高さが低くなるように傾斜した傾斜面と、互いに隣接する収容ケースのケース本体の間に設けられた開口部の側面に、当該開口部が前記電子部品の挿入方向に向かって狭くなるように傾斜した傾斜面と、のいずれか一方または双方を有することとすれば、樹脂モールドの際に気泡を容易に抜けさせることで気泡が溜まるのを防止することができる。その結果、気泡が無く緻密な樹脂をモールドすることができる。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図において、符号1は電子部品収容ケース付端子台(以下、単に端子台と略称する)であり、後述する電子回路を内蔵した本体ユニットの内側に固定されることで、本体ユニットと共に電子モジュール(電子機器)を構成するものである。
図1に示すように、樹脂21は樹脂22の一面から垂直(図中、矢印B方向)に延伸し、複数の収容ケース3が樹脂21の一面から垂直(図中、矢印Aと反対方向)に延伸している。図2に示すように、樹脂23は、内部端子6a、6b、7と収容ケース3とを一体成形すると共に、樹脂21と一体化している。
この収容ケース3は、内径が収容する電解コンデンサ2より大きな円筒状とされ、両端部に開口部31a、31bを有し、開口部31a(一方の開口部)から電解コンデンサ2を収容するケース本体31と、このケース本体31の開口部31a側の側壁の一部を該ケース本体31の軸方向に延伸させた複数本(図1では3本)の柱材により構成された一対の案内部32とにより構成されている。
このように、収容ケース3の電解コンデンサ2の挿入方向と、内部端子6a、6b、7の延在方向とを、異なる方向としたことで、電解コンデンサ2の挿入と、内部端子6a、6b、7の接続とを、互いに支障なく行うことが可能である。
この突起部33は、電解コンデンサ2を収容ケース3内に挿入する際に、この電解コンデンサ2の底部(一端部)2aにより外側へ押し開かれ、この電解コンデンサ2が収容ケース3内に収容された際には、電解コンデンサ2の底部2aに当接することにより電解コンデンサ2を収容ケース3内に固定するようになっている。
このように、電解コンデンサ2を他の特性や形状のものに交換する必要が生じた場合においても、他の特性や形状の電解コンデンサを開口部31aから収容ケース3内に挿入し、はんだ等により電気接続することで、電解コンデンサの特性や形状を容易に変えることが可能である。
このように、電解コンデンサ2を収容ケース3内に収容した際、あるいは、後工程において、この窓41から電解コンデンサ2の収容状態、あるいは接続状態を目視にて観察することで、電解コンデンサ2の陽極側リード電極34及び陰極側リード電極35の極性の正誤を容易に確認することが可能である。これにより、電解コンデンサ2の陽極側リード電極34及び陰極側リード電極35の誤挿入による接続不良等の工程上のトラブルを防止することが可能になり、工程改善効果が高まる。
また、図2に示すように、この収容ケース3と内部端子6a、6b、7とを一体成形する樹脂23には傾斜面42が形成されている。傾斜面42は、図2において樹脂23の高さ(図中、矢印A方向の高さ)が内部端子6a、6b、7の延在方向(図中、矢印B方向)に向かって低くなるように傾斜している。この傾斜面42により、樹脂モールドの際に気泡が溜まること無く、容易に抜けることが可能となる。
さらに、図5に示すように、互いに隣接する二つの収容ケース3の各ケース本体31の一端部(開口部31b側)を一体成形する樹脂21に設けられた開口部21aの側面にも傾斜面43が形成されている。傾斜面43は、図5において開口部21aが電界コンデンサ2の挿入方向(図中、矢印A方向)に向かって狭くなるように傾斜している。この傾斜面43により、樹脂モールドの際に気泡が溜まること無く、容易に抜けることが可能となる。
以上により、収容ケース3と内部端子6a、6b、7とを一体成形する樹脂23に傾斜面42を、また、互いに隣接する二つの収容ケース3の各ケース本体31の一端部(開口部31b側)を一体成形する樹脂21に設けられた開口部21aの側面に傾斜面43を、それぞれ形成することにより、樹脂モールドの際の気泡の溜まりを防止し、よって、樹脂21、22、23における気泡に起因する強度低下等の不具合が防止される。
図において、符号61はモジュールであり、本実施形態の端子台1と、電子回路を内蔵した本体ユニット62とを備えている。
このモジュール61は、端子台1の両側部に形成された嵌合溝51を、本体ユニット62の内面に形成された嵌合突条63に嵌め込むことにより、端子台1の内部端子6a、6b、7及び内部端子12が本体ユニット62の電子回路(図示略)に電気接続されるようになっている。
また、電解コンデンサ2を他の特性や形状のものに交換する必要が生じた場合においても、不要の電解コンデンサ2を開口部31aから収容ケース3外に取り出し、他の特性や形状の電解コンデンサを開口部31aから収容ケース3に挿入することで、電解コンデンサの特性や形状を容易に変えることができる。
また、収容ケース3を複数個、一列に配列し、これらの収容ケース3各々の開口部に一対の端子板4a、4bを固定し、これらの収容ケース3各々に収容される電解コンデンサ2を並列接続したので、電解コンデンサ2の数に応じて収容ケース3の個数を変更することができ、汎用性も向上する。
また、樹脂21に形成された収容ケース3の開口部31bと端子板4a、4bとの隙間を、電解コンデンサ2の電気接続を点検するための窓41としたので、この窓41から電解コンデンサ2の収容状態、あるいは接続状態を目視にて観察することで、電解コンデンサ2の陽極側リード電極34及び陰極側リード電極35の極性の正誤を容易に確認することができる。したがって、電解コンデンサ2の陽極側リード電極34及び陰極側リード電極35の誤挿入による接続不良等の工程上のトラブルを防止することができ、工程改善効果を高めることができる。
また、これらの収容ケース3と内部端子6a、6b、7との位置関係についても、用いられるモジュールの構造に合わせて適宜変更可能であり、図1に示した位置関係に限定されることはない。
2 電解コンデンサ(電子部品)
3 収容ケース
4a、4b 端子板
5、11 コネクタ(外部端子)
6a、6b 内部端子
21、22、23 樹脂
21a 開口部
31 ケース本体
31a、31b 開口部
32 案内部
33 突起部
34 陽極側リード電極(端子)
35 陰極側リード電極(端子)
41 窓
42、43 傾斜面
61 モジュール
62 本体ユニット
Claims (7)
- 電子回路を内蔵した本体ユニットに固定される端子台であって、
両端部に開口部を有し、一方の前記開口部から電子部品を収容する収容ケースと、
前記収容ケースの他方の開口部に固定されて前記電子部品の端子に電気接続される一対の端子板とを備え、
これらの端子板は、その一端部が前記電子回路に電気接続する内部端子とされるとともに、その他端部が外部配線に電気接続する外部端子とされ、
前記収容ケースと、前記一対の端子板とは、樹脂により一体成形されており、
前記一対の端子板はそれぞれ帯状を呈し、平面視で離間し互いに隣り合って配置され、
前記収容ケースが複数個、前記一対の端子板に沿って一列に配列され、
これらの収容ケース各々の前記他方の開口部には、前記一対の端子板が固定され、
これらの収容ケース各々に収容される前記電子部品各々は、前記電子部品が有する一対の電極を前記一対の端子板にそれぞれ電気接続することにより並列接続されることを特徴とする電子部品収容ケース付端子台。 - 前記外部端子は、前記樹脂により前記収容ケースと一体成形されたコネクタの内部に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品収容ケース付端子台。
- 前記収容ケースの前記電子部品の挿入方向と、前記内部端子の延在方向とは、異なる方向であることを特徴とする請求項1または2記載の電子部品収容ケース付端子台。
- 前記収容ケースの前記一方の開口部には、前記電子部品の一端部に当接することにより該電子部品を前記収容ケース内に固定する弾性を有する突起部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の電子部品収容ケース付端子台。
- 前記収容ケースの前記他方の開口部と前記一対の端子板との隙間を、前記電子部品の電気接続を点検するための窓としたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の電子部品収容ケース付端子台。
- 前記樹脂は、前記収容ケースと前記内部端子との間に、前記内部端子の延在方向に向かって高さが低くなるように傾斜した傾斜面と、互いに隣接する前記収容ケースのケース本体の間に設けられた開口部の側面に、当該開口部が前記電子部品の挿入方向に向かって狭くなるように傾斜した傾斜面と、のいずれか一方または双方を有し、当該傾斜面は、樹脂モールドの際の気泡抜け用の傾斜面であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の電子部品収容ケース付端子台。
- 請求項1ないし6のいずれか1項記載の電子部品収容ケース付端子台と、前記電子回路を内蔵した前記本体ユニットとを備え、
前記電子部品収容ケース付端子台が前記本体ユニットに固定された状態で、前記内部端子が前記電子回路に電気接続されていることを特徴とする電子機器。
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