JP5396534B2 - 分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、分析装置に係り、特に抗原−抗体反応による精製と質量分析検出を組合せた分析装置に関する。
タンパク質,ペプチド,ホルモン及びそれらの代謝物等の生理活性物質は生体内で特定の器官の働きを調整するための情報伝達を担う物質であり、生命活動において重要な役割を果たしている。このため生理活性物質の濃度を検査することは特定の疾患において重要である。例えば、女性ホルモンであるエストロゲンの増減と乳がんのリスクが関連あることが報告されている。生理活性物質は、非常に微量でその作用を発揮し、体内の濃度はpg/mL〜ng/mLレベルと非常に低い。そこで生体試料中の生理活性物質を簡便に、正確に定量する手法が求められている。
生理活性物質を定量する手法のひとつとして免疫法がある。免疫法を用いた自動分析装置はランダムアクセス可能であり、スループットが高いことから臨床検査装置として広く用いられている(特許文献2)。例えば免疫法は測定対象成分を特異的に認識する抗体を応用し、例えば検体中の測定対象成分を抗体(一次抗体)で捕捉した後に、その一次抗体をさらに選択的に捕捉する二次抗体を利用して検出する。一方、一般的に免疫法では交差反応性が生じることが知られている。交差反応性は、一次抗体が本来認識すべき測定対象成分だけでなく、例えば測定対象成分の代謝物のように類似した構造を有する分子をも捕捉する現象である。特に、生理活性物質は低分子であり、抗体認識の特異性が低いため交差反応が現れる。
また、質量分析法の臨床検査への応用も広まっており、生理活性物質を定量する手法として用いられている。質量分析法は対象成分の質量に基づいて測定するため、例えば代謝物等の類似構造分子との識別が可能な測定技術である。特に選択性の高い三連四重質量分析計のMRM(Multiple Reaction Monitoring)モードは、一段目の四重極でプリカーサ信号のみを通し、その信号を次のコリジョンセルで開裂させ、生成した化合物に特異的なプロダクト信号のみを二段目の四重極でモニターする方法である。この方法では、化合物の特異的な質量および価数情報が得られ、あらかじめ添加しておいた既知濃度の内部標準物質で補正することにより測定対象成分の相対定量が可能となる。
抗原−抗体反応と質量分析法を応用した特許文献1が公開されている。これはタンパク質の定量を目的としている。手法は、まず、血清等の検体に酵素を加えて、タンパク質をペプチドに消化する。次に、抗ペプチド抗体を固定化した抗体−磁気ビーズおよび測定対象成分であるペプチドに安定同位体標識した内部標準物質を添加し、反応させ測定対象成分であるペプチドおよび内部標準物質を抗体−磁気ビーズに結合させる。そして、処理検体は、測定対象成分を濃縮でき、かつ質量分析により検出できる装置に導入され、ペプチドの定量が行われる。この装置の構成は、前段に複数のバルブを介して配管が繋がれており、一部の配管の外側に磁石が配置されている。濃縮されたペプチドは、エレクトロイオンスプレー法(ESI)でイオン化され、高速液体クロマトグラフ/質量分析計(LC−ESI−MS)で解析が行われる。この装置により抗体−磁気ビーズと結合した測定対象物質の濃縮,抗体−磁気ビーズからの脱離および質量分析計でのオンライン検出が可能となっている。非特許文献1では、抗原−抗体反応と質量分析法を応用し、生理活性作用をもつペプチドの解析を行っている。抗体を固定化したポリスチレンビーズを用いて測定対象物質であるタンパク質を結合させ、濃縮を行っている。そして濃縮したタンパク質を酵素消化し、測定対象物質であるペプチドに切断し、マトリックス支援レーザー脱離イオン化法(MALDI)でイオン化し、質量分析装置(MALDI−MS)で解析が行われる。非特許文献2では抗原−抗体反応および酵素消化の工程は同様であるがエレクトロイオンスプレー法(ESI)でイオン化され、高速液体クロマトグラフ/質量分析計(LC−ESI−MS)で解析が行われる。酵素消化までの工程は自動化ピペッティングツールを用いて例えば96穴プレート内で処理を行い、スループット向上を図っている。
US2008/0217254 A1 特開平5−80059号公報
M. F. Lopez, et.al., Selected Reaction Monitoring-Mass Spectrometric Immunoassay Responsive to Parathyroid Hormone and Related Variants, Clin. Chem., 56, 2, 281-290, 2010 V. Kumar, et. al., Quantification of Serum 1-84 Parathyroid Hormone in Patients with Hyperparathyroidism by Immunocapture In Situ Digestion Liquid Chromatography-Tandem Mass Spectrometry, Clin. Chem., 56, 2, 306-313, 2010 H. A. Hendriks, et. al., Standardized Comparison of Processing Capacity and Efficiency of Five New-Generation Immunoassay Analyzers, Clin. Chem., 46, 1, 105-111, 2000
しかしながら、特許文献1,非特許文献1および非特許文献2のような従来方法では、「測定精度」,「スループット」および「装置の設置面積」について課題があった。
「測定精度」の課題について説明する。特許文献1の手法で生理活性物質を定量する場合、酵素消化および抗体−磁気ビーズと生理活性物質(特許文献1ではペプチド)を結合する工程は用手法である。したがって、検体の吸引・吐出,抗体−磁気ビーズとの反応時間,攪拌速度等に起因する測定者の手技間差によりデータが変動する要因になり、正確な定量値を得ることが難しい。同様に非特許文献1および2ではサンプルをプレートに添加する工程および酵素消化処理を行ったサンプルを質量分析計へ導入するために処理溶液を移送する工程は用手法であるため、測定者の手技間差によりデータが変動する要因となる。
また、特許文献1では、抗体−磁気ビーズに結合した生理活性物質の濃縮,脱離,質量分析までの工程はオンラインで行われる。したがって、配管内を極微量の生理活性物質が送液されることとなり、配管内への吸着によるロスが生じるともに、異なる検体を導入する際にはキャリーオーバー,コンタミネーションが生じ、正確な定量値を得ることが難しい。また、臨床検査に応用する場合、連続的に検体を導入し続けることとなる。すなわち、検体中に含まれる、例えば血清に含まれるタンパク質,脂質等により配管が詰まる可能性があり、その場合にはメンテナンス作業が発生し多大な労力,時間がかかる。
「スループット」の課題について説明する。特許文献1では、測定対象成分を濃縮でき、かつ質量分析により検出できる装置において、内径50〜300μmの配管が複数のバルブを介してオンラインで接続されている。特許文献1および非特許文献2では測定は高速液体クロマトグラフ/質量分析計(LC−ESI−MS)を用いて解析を行っているので測定時間が長く、一般的な臨床検査装置として必要なスループットである200検査/時間(非特許文献3)を達成することができない。非特許文献1ではマトリックス支援レーザー脱離イオン化法(MALDI)でイオン化し、質量分析装置(MALDI−MS)で解析が行われるため、測定時間は短く測定にかかるスループットは小さいが、MALDIプレート上に滴下した液体を乾燥させる等の前処理に時間がかかるので全体的なスループットを短縮することはできない。したがって測定時間が長く、ルーチンで、例えば200検査/時間検査する臨床検査用途には向かない。
「装置の設置面積」の課題について説明する。上記スループットを向上させるためには、本装置を並列に並べることとなる。その場合には装置設置面積の増大およびコストが増大することが明白である。
生理活性物質の検出において、簡便で正確に定量することが可能な装置及び方法が提供できると、臨床分野に応用でき、生体内のホルモンの増減に起因した様々な疾病に対する新たなアプローチが実現する。
本発明の目的は、血中濃度がpg/mL〜ng/mLレベル程度の小さい測定対象物質に対しても簡便に定量することが可能な分析装置および分析手法を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明の分析装置は、検体容器が搭載された検体ディスクと、試薬容器が搭載された試薬ディスクと、前記検体の測定対象成分の精製を行う第1の容器が搭載された第1のディスクと、前記第1の容器内の精製された検体の精製を行う第2の容器が搭載された第2のディスクと、前記第2の容器内で精製された検体を測定する質量分析部と、を備えることを特徴とする分析装置である。例えば第1のディスクでは抗体−磁気ビーズと生理活性物質を結合する工程を行い、第2のディスクでは固相抽出カートリッジにより生理活性物質の結合を行うこととなる。第1のディスクで抗体−磁気ビーズにより濃縮された検体は、そのままでは塩等の不純物の混入やpH等のイオン化条件がイオン化に適さないため直接、質量分析部に導入することはできない。そのため第2のディスクでは固相抽出カートリッジにより生理活性物質の精製を行うことになる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、第1のディスクにおいて、第1の精製を行い、第2のディスクにおいて、第1のディスクにおいて精製された検体に対して再度精製を行う。第1のディスクおよび第2のディスクはオフラインで接続されており、また第2のディスクで精製が完了したサンプルについてもオフラインで例えば質量分析計のような装置に導入することができる。つまりランダムアクセスが可能となり臨床検査用途に適している。
これにより、装置を大型化することなく、2回精製を行うことで精製度が十分でなく質量分析部801で検出が難しかった血中濃度が低濃度の項目を分析できる。
本発明の抗原−抗体反応による精製と質量分析検出を組合せた分析装置の一実施の形態の概略を示す概略平面図である。 図1の分析装置における動作の流れを説明する図である。 検体濃縮ディスクのディスポーザブル容器の位置と動作の関係について説明する図である。 検体濃縮ディスクの形態の概略を示す側面図である。 固相抽出カートリッジディスクの固相抽出カートリッジの位置と動作の関係について説明する図である。 検査装置に用いる圧力負荷部の構成を示すブロック図である。
以下、発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは原則として同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略するようにしている。
なお、本発明では、検体や試薬の搬送機構として、ディスク方式を例にして説明するが、それに限られず、ベルトコンベア等の搬送機構であってもよい。本発明では、検体濃度が低い場合に二段階で精製を行う機構を備えていることが主な特徴である。
図1は本発明の抗原−抗体反応による精製と質量分析検出を組合せた分析装置の一実施の形態の概略を示す概略平面図であり、図2は、図1の分析装置における動作の流れを説明する図である。図3は検体濃縮ディスクのディスポーザブル容器の位置と動作の関係について説明する図である。図4は検体濃縮ディスクの形態の概略を示す側面図である。また、制御部,表示部,入力部および記憶部の図示は、いずれの図でも敢えて省略している。
本発明の装置構成を図1により説明する。図1に示した分析装置は、検体濃縮ディスク101と、試薬ディスク201と、検体ディスク301と、固相抽出カートリッジディスク401と、受皿ディスク501と、ディスポーザブル容器収容部103と、消耗品収容部404と、質量分析部801と、検体プローブ601と、試薬プローブ602を備えている。
検体濃縮ディスク101は、ディスポーザブル容器102が同心円上に所定間隔で配置されている。ディスポーザブル容器102では、測定対象成分を特異的に認識する抗体をあらかじめアジビン−ビオチン結合により結合させた磁性ビーズを用いることで測定対象成分の濃縮が行われる。なお、検体濃縮ディスク101は抗原−抗体反応の最適温度に保たれており、本実施例では37℃に設定されている。
試薬ディスク201は、検体濃縮ディスク101および固相抽出カートリッジディスク401の側方に設けられており、試薬を保管する試薬容器202が同心円上に所定間隔で配置されている。試薬は測定対象物質の内部標準物質と、磁性ビーズの懸濁液と、磁性ビーズに保持された測定対象成分以外の夾雑物を洗浄する洗浄液と、測定対象成分を磁性ビーズから溶離させる溶出液が試薬容器202に約10℃で保冷されている。
検体ディスク301は、検体濃縮ディスク101および固相抽出カートリッジディスク401の側方に設けられており、検体を保持する検体容器302が同心円上に所定間隔で配置されている。
固相抽出カートリッジディスク401は、検体濃縮ディスク101と、試薬ディスク201と、検体ディスク301の側方に設けられており、固相抽出カートリッジ402が同心円上に所定間隔で配置されている。固相抽出カートリッジ402では、検体濃縮ディスク101で精製された検体について再度精製が行われる。なお、図示は省略しているが固相抽出カートリッジディスク401には、検体もしくは検体濃縮ディスク101で濃縮された検体を内部標準物質または試薬と攪拌する攪拌機構と、固相抽出カートリッジの抽出時における液面高さ、つまり固相抽出の進行状況を例えばCCDカメラ等で検知する液面検知機構を備えている。また、固相抽出カートリッジ402での精製操作は固相抽出カートリッジ402の固相のコンディショニング工程,固相の平衡化工程,検体を固相へ吸着させる工程,固相の洗浄工程,固相から精製された検体を溶離させる溶出工程の5工程からなる。各工程で固相の上方から下方へ溶液を通液ため、圧力負荷部403が固相抽出カートリッジ402の上方に備わっている。
固相抽出カートリッジ402は、カートリッジ本体402aと、上段フィルタ402bと、下段フィルタ402cと、固相抽出剤402dとから構成されている。固相抽出剤402dは、上段フィルタ402bと下段フィルタ402cの間に挟まれて、カートリッジ本体402aの内部に保持されている。固相抽出剤402dは、疎水性相互作用により血液試料溶液中の免役抑制剤を吸着する作用がある、一般に逆相系と呼ばれる充填剤を用いることができる。例えば、有機高分子表面にオクダデシル基を付加した微小粒子を用いることができる。上段フィルタ402b及び下段フィルタ402cは、例えば、フィルタ径が1.0μm程度のものを用いている。
圧力負荷部403は、圧力負荷部ホールダ403aと、加圧用シリンジ403bとを備えている。圧力負荷部ホールダ403aは、固相抽出カートリッジ402の上部に隙間無く装着される。
加圧用シリンジ403bを固相抽出カートリッジ402側(図6の下方向)に移動させることで、カートリッジ内部の気体を圧縮し、カートリッジ内部の圧力を上昇させる。加圧することにより、溶液は下段フィルタ402cを通じて外部に排出される。
受皿ディスク501は、固相抽出カートリッジディスク401の下方に配置し、固相抽出カートリッジ402の下方より溶出する溶出液を捕捉することが可能な受皿容器502が同心円上に所定間隔で配置されている。上方から見て少なくとも2箇所の固相抽出カートリッジ402と受皿容器502は重なっている。このことで受皿容器の上方に空間が生じるため、精製後の検体へのアクセスが容易な構成となっている。
ディスポーザブル容器収容部103は、検体濃縮ディスク101の側方に設けられている。ディスポーザブル容器102は、ディスポーザブル容器移送機構104により移送され、検体濃縮ディスク101に設置される。
消耗品収容部404は、固相抽出カートリッジディスク401の側方に設けられている。消耗品である固相抽出カートリッジ402と受皿容器502は、消耗品収容部404から固相抽出カートリッジディスク401と受皿ディスク501にそれぞれ設置される。
検体プローブ601は、液体の吸引・吐出を行う検体分注機構を備えており、検体濃縮ディスク101と、検体ディスク301と、固相抽出カートリッジディスク401の側方に設けられている。検体プローブ601は回転しながら、検体濃縮ディスク101上の1つのディスポーザブル容器102と、検体ディスク301上の1つの検体容器302と、固相抽出カートリッジディスク401上の1つの固相抽出カートリッジ402から検体を吸引・吐出できる動作範囲を有する。すなわち、検体プローブ601の回転軌道は、検体濃縮ディスク101の回転軌道と、検体ディスク301の回転軌道上と、固相抽出カートリッジディスク401の回転軌道とそれぞれ少なくとも1点交差することになる。
試薬プローブ602は、液体の吸引・吐出を行う試薬分注機構を備えており、試薬ディスク201と、検体ディスク301と、固相抽出カートリッジディスク401の側方に設けられている。試薬プローブ602は回転しながら、試薬ディスク201上の1つの試薬容器202と、検体ディスク301上の1つの検体容器302と、固相抽出カートリッジディスク401上の1つの固相抽出カートリッジ402から検体を吸引・吐出できる動作範囲を有する。すなわち、試薬プローブ602の回転軌道は、試薬ディスク201の回転軌道と、検体濃縮ディスク101の回転軌道と、固相抽出カートリッジディスク401の回転軌道とそれぞれ少なくとも1点交差することになる。
前処理検体導入機構701は、受皿ディスク501上に設けられており、液体の吸引・吐出を行う検体分注機構を備えている。受皿ディスク501上の1つの受皿容器502から前処理が完了した検体を吸引し、質量分析部801へ吐出できる。
質量分析部801は、受皿ディスク501の側方に設けられており、溶液を押し出しイオン化部へサンプルを導入するポンプと、電圧を負荷することでサンプルのイオン化を行うイオン化部と測定対象物質を分析する質量分析計を備えている。
つづいて、図1の分析装置における動作の流れを説明する。本実施例では女性ホルモンの1種である17β−エストラジオールの分析について説明する。17β−エストラジオールは骨粗鬆症の予防・治療にも用いられる。また、環境ホルモンの一つであり水環境や魚類へ生物濃縮が起こるとの報告例もある。本実施例では、エストラジオールを含む血清を検体として用いた。検体として血清以外に、全血,尿,唾液および細胞組織も分析することが可能である。なお、本分析装置を用いることで検体中の測定対象成分の濃度がpg/mL以下のホルモン,抗がん剤,分子標的剤およびそれらの代謝物等が分析可能である。これらの測定対象物を分析する場合、固相抽出カートリッジ402での精製操作のみでは夾雑物が残存し、質量分析装置の感度が足りず、精度良く分析することが難しいため、検体濃縮ディスク101での抗体磁性ビーズ901による精製操作を行うことで精度を上げることができる。
つまり、検体中の測定対象成分の濃度がpg/mL以下のホルモン,抗がん剤,分子標的剤およびそれらの代謝物等を分析する場合は、検体ディスク301に保持された検体を検体濃縮ディスク101に設置されたディスポーザブル容器102の内部に添加することになる。また、試薬ディスク201に保持された内部標準物質に関しても、検体濃縮ディスク101に設置されたディスポーザブル容器102の内部に添加することになる。
なお、一方で、検体中の測定対象成分の濃度がμg/mL以上の抗てんかん剤や抗菌剤等は検体濃縮ディスク101での抗体磁性ビーズ901による精製は行わなくてもよい。その場合、検体は検体濃縮ディスク101ではなく、固相抽出カートリッジディスク401に設置された固相抽出カートリッジ402に移送される。また、試薬ディスク201に保持された内部標準物質に関しても、固相抽出カートリッジディスク401に設置された固相抽出カートリッジ402の内部に添加することになる。
そのため、検体濃度に応じて精製の手順を変えてもよい。例えば、検体濃度をあらかじめ規定しておき、所定濃度以上においては、検体濃縮ディスク101を解さずに直接固相抽出カートリッジ402の内部に添加し、所定濃度以下においては、検体濃縮ディスク101に添加して第1の濃縮,精製を行い、その後検体濃縮ディスク101から固相抽出カートリッジ402の内部に添加し、再精製を行うように、分析装置を制御することも有効である。
17β−エストラジオールの測定において、検体濃縮ディスク101のディスポーザブル容器102の位置と動作の関係について図3を用いて説明する。検体濃縮ディスク101は回転し、4箇所の位置でディスポーザブル容器102の設置と、検体および試薬の吸引・吐出および攪拌を行う。位置Aでは、ディスポーザブル容器収容部103からディスポーザブル容器移送機構104によりディスポーザブル容器102を検体濃縮ディスク101に設置および廃棄を行う位置である。位置Bは、検体ディスク301上の検体容器302から検体プローブ601により移送された検体の吐出を行う位置である。位置Cでは、試薬ディスク201から試薬プローブ602により移送された内部標準物質,抗体−磁気ビーズ,洗浄液および溶出液の吐出を行う位置である。また、位置Cでは、反応溶液の吸引が行われ廃棄される。さらに、精製が完了した検体を検体プローブ601で吸引する位置であり、吸引された処理検体は固相抽出カートリッジディスク401へ移送される。なお、各溶液の廃棄を行うプローブは試薬プローブ602とは別に専用プローブを設けても良い。また、図4のように位置Cではディスポーザブル容器102の側面に磁石902が固定されており磁性ビーズと溶液が混合した懸濁液から磁性ビーズのみを磁石902に集めて洗浄液,溶出液との分離を行う。位置Dは、攪拌を行う位置である。
分析の流れについて説明する。まず、検体の前処理として、抗体磁性ビーズ901による測定対象成分の濃縮を行い、続いて固相抽出カートリッジによる測定対象成分の精製という流れで前処理が行われる。まず、分析者が17β−エストラジオールを含む血清が添加された検体容器302を検体ディスク301にセットする。そして分析者が分析項目を入力部において入力を行う。本実施例では17β−エストラジオールを選択し入力する。入力した情報に基づいて、あらかじめ制御部に格納されている分析条件に従い、自動的に分析が始まる。
つぎに、抗体磁性ビーズ901による測定対象成分の濃縮操作について説明する。ディスポーザブル容器移送機構104が回転し、ディスポーザブル容器収容部103からディスポーザブル容器102を移送し、検体濃縮ディスク101の位置Aに設置が行われる。
検体ディスク301は回転し、検体容器302は検体プローブ601の稼動範囲まで移動する。そして検体を吸引し、検体濃縮ディスク101の位置Bに吐出する。
つぎに、試薬ディスク201が回転し、内部標準物質である17β−エストラジオール−16,16,17−d3が充填されている試薬容器202は試薬プローブ602の稼動範囲まで回転し、内部標準物質を吸引する。あらかじめ位置Cに移動したディスポーザブル容器102に内部標準物質は吐出される。そして、検体濃縮ディスク101は回転し、ディスポーザブル容器102は位置Dまで回転し、攪拌が行われる。
続いて、試薬ディスク201が回転し、抗体磁性ビーズ901懸濁液が充填されている試薬容器202は試薬プローブ602の稼動範囲まで移動し、抗体磁性ビーズ901懸濁液を吸引する。あらかじめ位置Cに移動したディスポーザブル容器102に抗体磁性ビーズ901懸濁液は吐出される。そして、検体濃縮ディスク101は位置Dまで回転し、攪拌が行われる。ここで、抗体磁性ビーズ901に17β−エストラジオールおよび17β−エストラジオール−16,16,17−d3が特異的に捕捉される。
続いて、検体濃縮ディスク101は回転し、ディスポーザブル容器102は位置Cまで回転する。図5に示すように、ディスポーザブル容器102の側面に固定された磁石902の磁力により抗体磁性ビーズ901はディスポーザブル容器102の壁面に集められる。ディスポーザブル容器102内の溶液は試薬プローブ602により吸引され、廃棄される。
続いて、試薬ディスク201が回転し、最初の洗浄液である100mmol/Lの酢酸アンモニウムが充填されている試薬容器202は試薬プローブ602の稼動範囲まで移動し、100μLの酢酸アンモニウムを吸引する。そして、あらかじめ位置Cに移動したディスポーザブル容器102に酢酸アンモニウムは吐出される。そして、検体濃縮ディスク101は位置Dまで回転し、攪拌が行われる。そして、検体濃縮ディスク101は回転し、ディスポーザブル容器102は位置Cまで回転し、さきほどと同様に磁石902により抗体磁性ビーズ901は集められ、試薬プローブ602によりディスポーザブル容器102内の溶液は吸引され、廃棄される。
続いて、試薬ディスク201が回転し、2つめの洗浄液であるH2Oが充填されている試薬容器202は試薬プローブ602の稼動範囲まで移動し、100μLのH2Oを吸引する。そして、あらかじめ位置Cに移動したディスポーザブル容器102にH2Oは吐出される。そして、検体濃縮ディスク101は位置Dまで回転し、攪拌が行われる。そして、検体濃縮ディスク101は回転し、ディスポーザブル容器102は位置Cまで回転し、さきほどと同様に磁石902により抗体磁性ビーズ901は集められ、試薬プローブ602によりディスポーザブル容器102内の溶液は吸引され、廃棄される。
続いて、試薬ディスク201が回転し、溶出液である2%の酢酸水溶液が充填されている試薬容器202は試薬プローブ602の稼動範囲まで移動し、酢酸水溶液を吸引する。そして、あらかじめ位置Cに移動したディスポーザブル容器102に酢酸水溶液は吐出される。そして、検体濃縮ディスク101は位置Dまで回転し、攪拌が行われる。ここで、抗体磁性ビーズ901に捕捉されていた17β−エストラジオールおよび17β−エストラジオール−16,16,17−d3が遊離し、酢酸水溶液中に溶出する。そして、検体濃縮ディスク101は回転し、ディスポーザブル容器102は位置Cまで回転し、磁石902により抗体磁性ビーズ901は集められ、試薬プローブ602によりディスポーザブル容器102内の溶液は吸引される。そして試薬プローブ602は固相抽出カートリッジディスク401上の固相抽出カートリッジ402まで回転し、固相抽出カートリッジディスク401上のサンプル添加位置にて固相抽出カートリッジ402に溶液が吐出される。なお、洗浄液に酢酸アンモニウムと水を用いたが、求めている精製度によって省略または複数回洗浄を行っても良い。溶出液に酢酸を用いたが、ギ酸,塩酸等を用いた酸性処理の他に、アルカリ性処理,イオン強度性処理で磁性ビーズから測定対象物質を遊離させても良い。
以上のように一連の流れによって検体濃縮ディスク101上で、血清試料から17β−エストラジオールおよび17β−エストラジオール−16,16,17−d3の精製が行われる。本分析装置では、ホルモンであるテストステロン,アルドステロン,サイロキシン,トリヨードサイロニン等の他に、例えば抗がん剤であるトラスツズマブ,イリノテカン等、抗HIV剤であるサキナビル,リトナビル等およびそれらの代謝物が精製可能である。
つぎに、固相抽出カートリッジによる測定対象成分の精製について図5を用いて説明する。図5は固相抽出カートリッジディスクの固相抽出カートリッジの位置と動作の関係について説明する図である。
固相抽出は5つの工程から成り立ち、その各工程は具体的には(1)有機溶媒を固相に通液させる固相のコンディショニング工程 (2)水系溶媒を固相に通液させる固相の平衡化工程 (3)サンプルを固相に通液させる測定対象物質の固相への保持工程 (4)水を固相に通液させる洗浄工程 (5)有機溶媒を固相に通液させ測定対象物質を固相から溶出させる工程である。
まず、有機溶媒を固相に通液させる固相のコンディショニング工程について説明する。固相抽出カートリッジディスク401の位置aに消耗品収容部404から固相抽出カートリッジ402が移送され、設置される。そして、固相抽出カートリッジディスク401上の固相抽出カートリッジ402が位置bに回転し、メタノールディスペンサー(図示省略)から200μLのメタノールが固相抽出カートリッジ402に添加される。そして、固相抽出カートリッジディスク401上の固相抽出カートリッジ402が位置cに回転し、圧力負荷部403が固相抽出カートリッジ402の上部に密着して加圧され、メタノールが固相抽出カートリッジ402を通液することで固相のコンディショニングが完了する。溶出した廃液であるメタノールは、固相抽出カートリッジ402の下方に位置し、位置c,e,i,kからの溶出液を受けることができる受皿1002に落下する。この受皿1002は水平方向より傾いており溶出液が廃液タンク1001に自然と流れ込む仕組みになっている。
次に水系溶媒を固相に通液させる固相の平衡化工程について説明する。固相抽出カートリッジディスク401上の固相抽出カートリッジ402が位置dに回転し、水ディスペンサー(図示省略)から200μLの水が固相抽出カートリッジ402に添加される。そして、固相抽出カートリッジディスク401上の固相抽出カートリッジ402が位置eに回転し、圧力負荷部403が固相抽出カートリッジ402の上部に密着して加圧され、水が固相抽出カートリッジ402を通液することで固相の平衡化工程が完了する。
続いて、サンプルを固相に通液させる測定対象物質の固相への保持工程について説明する。固相抽出カートリッジディスク401上の固相抽出カートリッジ402が位置fに回転するのと同期して、検体濃縮ディスク101で測定対象成分の精製が完了した検体が試薬プローブ602で吸引され、位置fの固相抽出カートリッジ402に吐出される。そして、固相抽出カートリッジディスク401上の固相抽出カートリッジ402が位置gに回転し、圧力負荷部403が固相抽出カートリッジ402の上部に密着して加圧され、サンプルを含む溶液が固相抽出カートリッジ402を通液することで測定対象物質の固相への保持工程が完了する。
続いて、水を固相に通液させる洗浄工程について説明する。固相抽出カートリッジディスク401上の固相抽出カートリッジ402が位置hに回転するのと同期して、水ディスペンサーから200μLの水が固相抽出カートリッジ402に添加される。
そして、固相抽出カートリッジディスク401上の固相抽出カートリッジ402が位置iに回転し、圧力負荷部403が固相抽出カートリッジ402の上部に密着して加圧され、水が固相抽出カートリッジ402を通液することで洗浄工程が完了する。
続いて、有機溶媒を固相に通液させ測定対象物質を固相から溶出させる工程について説明する。固相抽出カートリッジ402上の固相抽出カートリッジ402が位置jに回転するのと同期して、メタノールディスペンサーから100μLのメタノールが固相抽出カートリッジ402に添加される。そして、固相抽出カートリッジディスク401上の固相抽出カートリッジ402が位置kに回転するのと同期して、受皿ディスク501の位置kに消耗品収容部404から受皿容器502が移送され設置される。その後、圧力負荷部403が固相抽出カートリッジ402の上部に密着して加圧され、サンプルが固相抽出カートリッジ402を通液し、固相抽出が行われたサンプルが受皿容器502に溶出される。そして、固相抽出カートリッジ402上の固相抽出カートリッジ402が位置lに回転しカートリッジの廃棄が行われる。
前処理済み検体が保持されている受皿容器502は、前処理検体導入機構701の駆動位置まで回転し、受皿容器502から吸引された前処理済み検体が質量分析部801に導入される。質量分析計のQ1/Q3のパラメーターは、17β−エストラジオールがネガティブモードでイオン化が行われQ1/Q3=271/145,17β−エストラジオール−16,16,17−d3がQ1/Q3=274/148に設定され、検出されたイオン量が計測値として出力される。この出力値を、あらかじめ制御部に格納されているQC(クォリティーコントロール)サンプルの検量線データにフィッティングを行うことで測定対象成分である17β−エストラジオールの定量値が算出される。
このように、本発明の分析装置では、固相抽出処理の前段で検体濃縮ディスク101上で抗体−磁性ビーズによる抗原−抗体反応の原理により測定対象成分の濃縮を行う機構となっている。これにより前処理に固相抽出処理した後に質量分析計で検出する従来の分析装置では定量が困難であった低濃度領域の測定対象成分、例えば血中濃度がng/mL程度のホルモン類においても、検出することができる。また、5つのディスクの配置,各ディスク間を検体および試薬を移送するプローブをディスクごとに専用とせず、機能を共用化することで装置を大型化することなく、分析の高精度化かつ低コスト化を実現できる。
101 検体濃縮ディスク
102 ディスポーザブル容器
103 ディスポーザブル容器収容部
104 ディスポーザブル容器移送機構
201 試薬ディスク
202 試薬容器
301 検体ディスク
302 検体容器
401 固相抽出カートリッジディスク
402 固相抽出カートリッジ
402a カートリッジ本体
402b 上段フィルタ
402c 下段フィルタ
402d 固相抽出剤
403,403c 圧力負荷部
403a 圧力負荷部ホールダ
403b 加圧用シリンジ
404 消耗品収容部
501 受皿ディスク
502 受皿容器
601 検体プローブ
602 試薬プローブ
701 前処理検体導入機構
801 質量分析部
901 抗体磁性ビーズ
902 磁石
1001 廃液タンク
1002 受皿

Claims (12)

  1. 検体容器が搭載された検体ディスクと、
    試薬容器が搭載された試薬ディスクと、
    前記検体の測定対象成分の精製を行う第1の容器が搭載された第1のディスクと、
    前記第1の容器内の精製された検体の精製を行う第2の容器が搭載された第2のディスクと、
    前記第2の容器内で精製された検体を測定する質量分析部と、
    を備え
    前記第1の容器内で抗原−抗体反応を用いて検体を精製し、前記第2の容器内で、精製された検体を固相抽出により精製することを特徴とする分析装置。
  2. 請求項1の分析装置において、
    前記検体容器,前記第1の容器,前記第2の容器にアクセス可能なプローブと、
    前記試薬容器,前記第1の容器,前記第2の容器にアクセス可能なプローブと、
    を備え、当該各プローブは、前記各容器内の溶液の吸入,吐出を行うことを特徴とする分析装置。
  3. 請求項1の分析装置において、
    前記第2のディスクの容器内で精製された検体を収容する第3の容器が搭載された第3のディスクが、前記第2のディスクより下に配置され、第2の容器から滴下した精製された検体を第3の容器に収容することを特徴とする分析装置。
  4. 請求項1の分析装置において、
    検体濃度が所定値以下の検体を分析する場合には、前記検体容器内の前記検体を前記第1の容器内で検体の精製を行い、当該第1の容器内で精製された検体を前記第2の容器内で検体を精製し、
    検体濃度が所定値以上の検体を分析する場合には、前記検体容器内の前記検体を前記第2の容器内で精製を行うことを特徴とする分析装置。
  5. 請求項1の分析装置において、
    検体濃度が所定値以下の検体を分析する場合には、前記試薬容器内の第1の試薬を前記第1の容器内に吐出して検体の精製を行った後、当該精製された検体が収容された前記第2の容器内に前記試薬容器内の第2の試薬を吐出して検体の精製を行い、
    検体濃度が所定値以上の検体を分析する場合には、前記検体容器内の前記検体が収容された前記第2の容器内に前記試薬容器内の第2の試薬を吐出して検体の精製を行うことを特徴とする分析装置。
  6. 請求項1の分析装置において、
    前記第1のディスクが設定した温度で保つ温度調節機構を備えたことを特徴とする分析装置。
  7. 検体容器が搭載された検体搬送手段と、
    試薬容器が搭載された試薬搬送手段と、
    前記検体の測定対象成分の精製を行う第1の容器が搭載された第1の搬送手段と、
    前記第1の容器内の精製された検体の精製を行う第2の容器が搭載された第2の搬送手段と、
    前記第2の容器内で精製された検体を測定する質量分析部と、
    を備え、
    前記第1の容器内で抗原−抗体反応を用いて検体を精製し、前記第2の容器内で、精製された検体を固相抽出により精製することを特徴とする分析装置。
  8. 請求項7の分析装置において、
    前記検体容器,前記第1の容器,前記第2の容器にアクセス可能なプローブと、
    前記試薬容器,前記第1の容器,前記第2の容器にアクセス可能なプローブと、
    を備え、当該各プローブは、前記各容器内の溶液の吸入,吐出を行うことを特徴とする分析装置。
  9. 請求項7の分析装置において、
    前記第2の搬送手段の容器内で精製された検体を収容する第3の容器が搭載された第3の搬送手段が、前記第2の搬送手段より下に配置され、第2の容器から滴下した精製された検体を第3の容器に収容することを特徴とする分析装置。
  10. 検体容器が搭載された無限軌道をもった検体搬送手段と、
    試薬容器が搭載された無限軌道をもった試薬搬送手段と、
    前記検体の測定対象成分の精製を行う第1の容器が搭載された第1の無限軌道をもった搬送手段と、
    前記第1の容器内の精製された検体の精製を行う第2の容器が搭載された第2の無限軌道をもった搬送手段と、
    前記第2の容器内で精製された検体を測定する質量分析部と、
    を備え、
    前記第1の容器内で抗原−抗体反応を用いて検体を精製し、前記第2の容器内で、精製された検体を固相抽出により精製することを特徴とする分析装置。
  11. 請求項10の分析装置において、
    前記検体容器,前記第1の容器,前記第2の容器にアクセス可能なプローブと、
    前記試薬容器,前記第1の容器,前記第2の容器にアクセス可能なプローブと、
    を備え、当該各プローブは、前記各容器内の溶液の吸入,吐出を行うことを特徴とする分析装置。
  12. 請求項10の分析装置において、
    前記第2の無限軌道をもった搬送手段の容器内で精製された検体を収容する第3の容器が搭載された第3の無限軌道をもった搬送手段が、前記第2の無限軌道をもった搬送手段より下に配置され、第2の容器から滴下した精製された検体を第3の容器に収容することを特徴とする分析装置。
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