JP5384828B2 - 呼吸器疾患の予防および治療に有用な山豆根抽出物 - Google Patents

呼吸器疾患の予防および治療に有用な山豆根抽出物 Download PDF

Info

Publication number
JP5384828B2
JP5384828B2 JP2007538822A JP2007538822A JP5384828B2 JP 5384828 B2 JP5384828 B2 JP 5384828B2 JP 2007538822 A JP2007538822 A JP 2007538822A JP 2007538822 A JP2007538822 A JP 2007538822A JP 5384828 B2 JP5384828 B2 JP 5384828B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ova
airway
administration
mice
sos
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007538822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008517999A5 (ja
JP2008517999A (ja
Inventor
ハン,チャン−クン
ジョアン,キーウォン
ヨー,フンセン
チョ,ヨン−バイク
ホ リュー,クーン
ヤーン バーク,ハイ
キム,ターク−ソー
ホ ジュン,イン
クァク,ウィ−ジョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SK Chemicals Co Ltd
Original Assignee
SK Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SK Chemicals Co Ltd filed Critical SK Chemicals Co Ltd
Publication of JP2008517999A publication Critical patent/JP2008517999A/ja
Publication of JP2008517999A5 publication Critical patent/JP2008517999A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5384828B2 publication Critical patent/JP5384828B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K36/00Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
    • A61K36/18Magnoliophyta (angiosperms)
    • A61K36/185Magnoliopsida (dicotyledons)
    • A61K36/48Fabaceae or Leguminosae (Pea or Legume family); Caesalpiniaceae; Mimosaceae; Papilionaceae
    • A61K36/489Sophora, e.g. necklacepod or mamani
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • A61P11/02Nasal agents, e.g. decongestants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • A61P11/06Antiasthmatics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2236/00Isolation or extraction methods of medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicine
    • A61K2236/30Extraction of the material
    • A61K2236/33Extraction of the material involving extraction with hydrophilic solvents, e.g. lower alcohols, esters or ketones

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Natural Medicines & Medicinal Plants (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Alternative & Traditional Medicine (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

本発明は呼吸器疾患の予防および治療に有用な山豆根抽出物に関する。また、気道収縮、気道感染、5−リポキシゲナーゼ、ホスホジエステラーゼ4、気道過敏性または気道リモデリング、ロイコトリエンD4の防止効果が優れていると共に鎮咳効果を有し、呼吸器疾患の予防および治療に有用な山豆根抽出物を含有する薬剤に関する。
代表的な呼吸器疾患である喘息は呼吸困難、咳、喘鳴の症状が反復的および発作的に表れる病状として、小児喘息患者の約30%が生後1年以内に、約80%が4〜5歳で喘息の症状を表し、韓国では約10%の発病率を示している。
喘息の発生率は国家、人種、年齢などにより差はあるが、1991年の英国の報告によると、成人の約7%、小児年齢層の13.5%が喘息を患っている。韓国でも生活環境の変化、公害、ストレスなどの増加により次第に増加している趨勢である。公害のような環境汚染が深刻となった現代においては発病の年齢層が低くなり、その症状もまた、長期化している。
喘息の特徴の一つである呼吸閉塞は3段階の過程により生じる。即ち、気管支平滑筋の収縮、肺粘膜の肥厚化、そして気管支と細気管支に粘り気のある粘液が蓄積する。この中、気管支平滑筋の収縮のみは容易に回復する。
外因性(アレルギー性)喘息の発病は抗体IgEが特に重要な役割を果たし、IgGもまた含まれる。IgEが肥満細胞を活性化させることで、過敏反応を引き起こす媒介因子(histamine、SRS−A、ECF−A、NCF、PAF、Kinin、PGsなど)を放出する。内因性(非アレルギー性)喘息の発病はまだ知られていないが、一部は自律神経により媒介されて発現する。内因性患者の中には、コリン性刺激が直接肥満細胞からヒスタミンなどの媒介物質を遊離させ、杯細胞の分泌が増加されて肺血管が拡張され、気管、気管支および巨大細気管支が収縮し、気管支痙攣が起こり粘液分泌が増加する。
現在、喘息の治療法がないのが実情である。治療には発作および合併症を予防するために多様な方法と薬物が使われるが満足な治療法ではない。喘息の発病を予防する最も効果的な方法は喘息を引き起こす誘発因子を探し出すことである。喘息の治療に使用される薬剤としては主に、吸入用気管支拡張剤、経口用または注射用気管支拡張剤(交感神経刺激剤およびテオフィリン製剤)、ステロイド剤(吸入用、経口用、注射用など)、ロイコトリエン拮抗剤(モンテルカスト、プランルカスト、ジロートンなど)、抗アレルギー剤(クロモグリク酸ジナトリウム、ケトチフェン)などが活用されている。
気管支炎は急性と慢性とに分けられ、原因別に、アレルギー性、感染性および外傷性があり、病理学的にはカタル性、化膿性、閉塞性、潰瘍性、浸潤性がある。最も多い原因としては細菌、ウィルス、真菌などの感染によるものである。普段前記病原体に感染されなかった人も全身の抵抗力が弱化された時に感染する。アレルギー性気管支炎はアレルゲンを吸入することで生じる直接アレルギー反応と全身のアレルギー反応による部分症状がある。外因性気管支炎は塩素や亜硫酸ガスなどの化学的刺激によるもの、埃などの物理的刺激によるものがある。空気が汚染された大都市に住むヒトは気管支炎に感染し易い。病理学的には、急性気管支炎の場合、発赤、腫脹、乾燥が見られ、粘膜または化膿性の分泌物もまた見られる。通常は合併症を引き起こすことなく回復するが、慢性に移行すると、粘膜の腫脹、肥厚、萎縮をもたらし、長期化すると、繊維の増殖、気管支狭窄または肺気腫が引き起こされたりもする。気管支炎の症状のうち最も特徴的なものは咳と喀痰であり、その原因が感染によるものである時は発熱、胸痛がしばしば見られ、一方、外因性の場合は口、鼻、目などの粘膜にも刺激症状が表れる。治療において、咳は一種の肉体的防御であるため、無理やり抑えようとするのは良くない。必ず原因に応じた治療を並行しなければならない。冬季には室内温度を上げ、少量のコデイン、アトロピン、エフェドリン、抗ヒスタミン剤などを使用する。炎症抑制の目的でステロイド剤やテオフィリン剤を使用するが、効果は期待できない。
アレルギー鼻炎は鼻アレルギーまたはアレルギー性鼻炎とも言い、症状は突然連続的に咳をし、透明な鼻汁が大量に出て鼻が詰まり、頭が重く涙が出たりもする。症状が非常に似ているが、抗原がはっきりないものを血管運動神経性鼻炎と言う。例えば、起床して一時的に体が冷えた時に前述したような症状が起きた後に数時間で良くなり、これらの症状は通常寒い季節に見られる。しばしば鼻風邪と混同されるが、風邪とは異なり、喘息や蕁麻疹を同伴することが多い。
アレルギー性鼻炎のアレルギー反応は一種の抗原−抗体の過敏反応として、肥満細胞と好塩基球の細胞膜からヒスタミンが遊離され、アラキドン酸が遊離されてシクロオキシゲナーゼ(COX)と5−リポキシゲナーゼ(5−LO)によりプロスタグランジン類とロイコトリエンが生成され、抗原を露出してから2〜90分の間に表れる初期反応と、4〜8時間後に表れる後期反応を媒介する。初期反応は主に媒介物質により、後期反応は主に細胞の浸潤により表れる。また、アレルギー性および非アレルギー性鼻炎は全て喘息発病の危険因子として作用する。
治療としては、抗原が明らかな時は脱感作療法を行い、その他に薬物療法、手術療法、理学的療法などを行うが、完全に治療することはできない。
気道感染症には、化膿菌、特殊細菌(結核菌、ジフテリア菌、スピロヘータなど)、ウィルスや真菌によるものなど様々であり、それらは急性と慢性にもまた分けられる。鼻腔、咽頭、喉頭が個別的に感染されている時は各々の気管名で呼ばれるが、これらの気管全体が感染状態にある時は上気道感染症と言い、その代表的なものは上気道炎である。また、特殊細菌や真菌の感染による場合は上気道結核、上気道ジフテリア、上気道カンジダ症のように特殊名で呼ぶ場合が多い。
以上のように喘息、アレルギー性鼻炎、急性・慢性気管支炎などの呼吸器疾患はその発病原因と症状において異なるが、下記の側面において共通点を有している。
第1に、全て炎症疾患である点である。これらの呼吸器疾患はアレルギー、感染などにより発病するが、疾患の悪化と治療において炎症が非常に重量な役割を果たす。即ち、アレルギー、感染などにより触発された白血球の呼吸器への流入と活性化、そしてこの時、白血球から遊離される各種サイトカイン、炎症媒介因子などが病気を悪化させて薬剤治療を困難にさせる。
第2に、気道の収縮、弛緩が正常的に行われないため、呼吸が困難であるという点である。即ち、気道が損傷され、一般的な刺激に対して過度反応を起こしたり(喘息)、気道が狭くなり一般的な気管支呼吸が困難になるため、それに対する適切な治療が必要である。
第3に、主な薬物治療法において、抗炎剤、気道収縮抑制および拡張剤、気道分泌抑制剤が重要な役割を果たし、その他の薬物もまた共通に使用される。例えば、抗ヒスタミン剤、抗コリン剤、ベータ2受容体作用薬、ステロイド剤、ロイコトリエンD4受容体拮抗剤、テオフィリン類のホスホジエステラーゼ4阻害剤などが多く使用されている。それにも関わらず、抗コリン剤、ベータ2受容体作用剤などの気管支拡張剤は炎症には効果がなく、単純に症状のみ緩和させるため、長期間使用する場合、薬剤耐性の発生および病状悪化の憂慮がある。炎症治療に効果があると知られていたステロイド剤は強い副作用により長期間の使用には問題があり、慢性気管支炎の治療には効果がない。従って、前記二つを併用処方する場合が多いが、ステロイド剤の副作用により経口剤より吸入剤の形態で剤形化されて服用が難しいため、服用順応度が落ちるという問題点がある。従って、前述した現在使用されている薬物治療剤の限界点を克服し、症状を効果的に改善することのできる新規の治療剤の開発が必要である。しかし、前述した通り、呼吸器疾患は様々な白血球とサイトカインおよび炎症媒介因子を含んでおり、単一成分の化学薬品では呼吸器疾患の治療が難しく、多様な活性成分と作用を有する天然物の抽出物が効果的な治療剤となり得る。
また、喘息、気管支炎、アレルギー性鼻炎、急性下気道感染症(気管支炎、細気管支炎など)、急性上気道感染症(扁桃炎、咽喉炎)のような呼吸器疾患はその原因が非常に多様であるだけでなく、姑息的な処置のみが行われている現状であり、治療後も再発するなどその治療に問題点がある。従って、呼吸器疾患の予防と治療は医学界の重要な任務中の一つとして台頭してきており、根本的な呼吸器疾患の予防および治療のための薬剤の開発が切実である。
本発明で使用する生薬である山豆根は潅木で、高さは1〜2mである。根は普通2〜5個であり、円柱の形をしており黄褐色である。幹は円柱で表面に窪みがあり、短く柔らかい毛が稠密に覆われており、幹の上部分は通常“之”字に曲がっている。薬材として使用される根は乾燥させた後に使用し、長い円柱の形で若干曲がっており、長さは10〜25〜35cm、直径が0.3〜1cmである。表面は茶色または黒褐色で、縦にしわがあり、横に長く若干突起した皮目がある。主産地は中国の廣西である。東方医学では、腫瘍、浮腫、疼痛、黄疸、下痢、痔などを治療する目的で使用されてきた。有効成分としては、マトリン、オキシマトリン、アナギリン、メチルシチシンなどのアルカロイド類およびソフォラノン、ソフォラジン、ソフォラノクロメン、ソフォラドクロメンなどのフラボノイド類が知られている(非特許文献1)。しかし、このような山豆根抽出物が呼吸器疾患に及ぼす影響に関しては未だに研究されたところはない。
[Chinese Medicine Encyclopedia、Jungdam Publishing、pp.2627-2632、1998]
そこで、本発明の発明者は呼吸器疾患を効果的に治療する薬剤を開発するために研究した結果、山豆根抽出物が気道収縮、気道感染、5−リポキシゲナーゼ、ホスホジエステラーゼ4、気道過敏性または気道リモデリングの防止効果が優れていると共に、ロイコトリエンD4の拮抗作用および鎮咳効果を有することを発見した。従って、本発明の目的は山豆根抽出物を有効成分として含有する呼吸器疾患の予防および治療用薬剤を提供することである。
本発明は呼吸器疾患の予防および治療に有用である山豆根抽出物に関する。更に、本発明は、気道収縮、気道感染、5−リポキシゲナーゼの活性、ホスホジエステラーゼ4の活性、気道過敏性の防止が優れ、気道リモデリングの活性抑制、ロイコトリエンD4に対する拮抗作用、鎮咳作用を有するため、喘息、急性・慢性気管支炎、アレルギー鼻炎、急性下気道感染症(気管支炎、細気管支炎など)、急性上気道感染症(咽頭炎、扁桃炎、喉頭炎)などの呼吸器疾患の予防および治療に有用な山豆根抽出物を有効成分として含有する薬剤に関する。
本発明を更に詳しく説明すると下記の通りである。
本発明による山豆根抽出物の製造過程を簡略に説明すると下記の通りである。
1)山豆根生薬を山豆根の重量の7〜10倍の水またはアルコール水溶液で還流抽出した後、濾過し、残渣に混合された山豆根の重量の4〜7倍の水またはアルコール水溶液を加えて加熱して抽出した後、濾過して得られた二つの濾液と混合して濾過する。
2)前記1)で得られた濾液を同量の水飽和低級アルコールまたは非極性溶媒で層分離した後、減圧下で50〜60℃で濃縮する。
3)前記2)で得られた濃縮物の総量の25〜50倍の水を加えて共沸濃縮し、同量の水で均質に懸濁させた後、凍結乾燥する。
更に詳しく説明すると、加工されていない山豆根生薬に水またはアルコール水溶液を加えて2〜5時間還流抽出し、この時、水またはアルコール水溶液の量は前記山豆根生薬の重量の7〜10倍が好ましい。その後、前記抽出液を濾過し、残渣に山豆根生薬の重量の4〜7倍の水またはアルコール水溶液を加えて加熱した後、2〜5時間再抽出して濾過し、前に得られた濾液と混合することで抽出効率を高める。
ここで水の量が非常に少ないと、効果的に攪拌ができなくなり、抽出物の溶解度もまた低くなるため抽出効率が減少する。一方、過度に多い場合は、下記精製段階で使用される低級アルコールおよび非極性溶媒の使用量が増加するため、非経済的で、取り扱いの面で問題が発生し得る。
本発明では1次および2次抽出とからなるが、生薬抽出物を大量生産する場合、効果的に濾過をしたとしても、生薬自体に水分含量が多いため、1次抽出のみでは抽出効率が落ちる。更に、本発明の発明者により抽出効率を検証した結果、2次抽出により得られた全体抽出量の80〜90%程度が抽出されることが分かり、3次以上の多段階抽出は不必要であり、また非経済性であることを示唆している。
前記のように1、2次抽出により得られた抽出液は濾過および濃縮した後、タンパク質、多糖類および脂肪酸などの不必要な不純物を除去して精製する。本発明では、濾液に同量の低級アルコールまたは非極性溶媒を加えて2〜4回、層の分離を実施して溶媒分画を得ることで不純物を精製する。この時、低級アルコールとしては炭素数1〜6のアルコールを使用し、好ましくは、ブチルアルコール、プロピルアルコールまたはイソプロピルアルコールを使用を使用し、非極性溶媒としては酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素またはメチルエチルケトンを使用する。低級アルコールまたは非極性溶媒の使用量が濾液に比べて少ない場合は、脂肪酸などの不純物により顆粒が生成され、層の分離が効率的に行われにくくなるだけでなく、活性成分の抽出効率が比較的低くなるため効率的でなくなる。層の分離後に得られた低級アルコールまたは非極性溶媒の分画を50〜60℃で減圧濃縮し、試料中に残存する溶媒を除去する。このように得られた濃縮物は濃縮物総量の25〜50倍の水で2〜3回共沸濃縮した後、同量の水を加えて均質に懸濁させる。共沸濃縮する主な理由は、生薬抽出液を薬剤の原料として使用するために残存する低級アルコールの含量を効果的に調節するためである。
また、本発明の山豆根抽出物は前記方法以外に、水、水飽和低級アルコールまたは非極性溶媒で抽出し精製することでも得られる。前記低級アルコールとしては炭素数1〜6のアルコールを含み、好ましくは、ブチルアルコール、プロピルアルコールまたはイソプロピルアルコールを使用し、非極性溶媒は酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素またはメチルエチルケトンを使用する。
こうして得られた山豆根抽出物を凍結乾燥させることで粉末状態の最終抽出物が得られる。この最終抽出物は気道収縮、気道感染、5−リポキシゲナーゼの活性、ホスホジエステラーゼ4の活性、気道過敏性、気道リモデリングの抑制に非常に優れていると共に、ロイコトリエンD4に対する拮抗作用、鎮咳作用などを有するため、呼吸器疾患の予防および治療に有用であると期待される。
本発明の山豆根抽出物は臨床研究時、経口または非経口などの様々な剤形で投与することができるが、剤形化する時には増量剤、充填剤、結合剤、湿潤剤、崩解剤、界面活性剤などの希釈剤または賦形剤を使用する。
経口投与のための固形製剤には錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、トローチ、坐薬などが含まれ、このような固形製剤はリグナンとラクトン化合物またはその誘導体に、澱粉、炭酸カルシウム、スクロースまたはラクトース、ゼラチンとからなる群から選択される少なくとも1種の賦形剤など加えて調剤する。また、単純な賦形剤以外にステアリン酸マグネシウム、タルクのような潤滑剤も使用される。坐薬の基剤としては固形脂肪トリグリセリドエステル、ポリエチレングリコール、ポリソルベート、カカオ脂、ラウリン脂、グリセロール、ゼラチンなどが使用される。
経口投与のための液状製剤としては懸濁剤、液剤(シロップ剤、ドリンク剤など)、乳剤などあり、例えば、湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤が使用され、それ以外にも最も使用される水、液体パラフィンなどの希釈剤が使用される。
非経口投与のための製剤には滅菌された溶剤、非水溶性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤が含まれる。非水溶性剤、懸濁剤または乳剤の溶媒としては植物性油、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブオイル、オレイン酸エチルが使用される。
本発明による山豆根抽出物は古くから民間療法として使用されており、毒性実験でも分かるように、安全な物質であることが確認された。山豆根抽出物の投与量は体内吸収率、体重、年齢、性別、健康状態、食餌、投与時間、投与方法、排泄率、疾患の重症度などの様々な要因により異なる。薬理実験で見られるように、一般的に山豆根抽出物は体重1kg当り1〜15mg程度を投与することが好ましい。従って、薬剤の有効成分として使用される本発明の山豆根抽出物は薬剤効能の有効量を考慮して製造するようにし、このように剤形化された単位投与形薬剤は一定間隔で投与したり、専門医の監督下または個人の要求に従って専門化された投与法を使用したりできる。
以下、本発明は下記実施例に依拠して更に詳しく説明するが、本発明がこれに限定されるわけではない。
製造例1:山豆根抽出物の製造
約1.0cmに刻んだ山豆根250gをよく混ぜた後、2Lの水を加えて攪拌しながら5時間加熱抽出した。濾液を取り集め、残渣に1.5Lの水を加えて3時間加熱抽出した。前記の二つの濾液を混合した後、1.5Lに濃縮した。前記濃縮液に同量の水飽和n−ブチルアルコールを加えて層の分離を3回行った後、n−ブチルアルコール分画のみを集めて58℃で生薬抽出物が乾燥するまで減圧濃縮した。大部分のn−ブチルアルコールと水が蒸発された後、0.1Lの水を加えて3回共沸濃縮し、残渣に同量の蒸留水を加えて懸濁させた後、凍結乾燥し、最終的に粉末の山豆根抽出物を得た。
製造例2:山豆根抽出物の製造
山豆根抽出物を水で洗浄して乾燥させる。山豆根250gに50%(v/v)エタノール水溶液2Lを加え、攪拌しながら6時間還流抽出した。濾液を取り集めて残渣に30%(v/v)エタノール水溶液1.5Lを加え、3時間加熱抽出した。前記の二つの濾液を混合した後、1.5Lに濃縮した。前記濃縮液に同量の水飽和n−ブチルアルコールを加えて層の分離を3回行った後、n−ブチルアルコール分画のみを集めて58℃で生薬抽出物が乾燥するまで減圧濃縮した。大部分のn−ブチルアルコールと水が蒸発された後、0.2Lの水を加えて3回共沸濃縮し、残渣に同量の蒸留水を加えて懸濁させた後、凍結乾燥し、最終的に粉末の山豆根抽出物を得た。
製造例3:山豆根抽出物の製造
山豆根抽出物を水で洗浄して乾燥させる。山豆根250gに水飽和ブチルアルコール水溶液2Lを加え、攪拌しながら6時間還流抽出した。濾液を取り集めて残渣に水飽和ブチルアルコール水溶液1.5Lを加え、3時間加熱抽出した。前記の二つの濾液を混合した後、58℃で生薬抽出物が乾燥するまで減圧濃縮した。大部分のn−ブチルアルコールと水が蒸発された後、0.2Lの水を加えて3回共沸濃縮し、残渣に同量の蒸留水を加えて懸濁させた後、凍結乾燥し、最終的に粉末の山豆根抽出物を得た。
気道収縮抑制試験(in vitro)
前記製造例1〜3により製造された山豆根抽出物の気道収縮抑制効果を評価するために摘出気管支を利用して下記の方法により実験を行い、その結果を下記表1に表した。
[実験方法]
Hartely系オスのモルモット(400〜450g、SLC、日本)に抗オボアルブミン抗血清1.5mL/kgを静脈注射して感作させた。感作48時間後にモルモットを放血死させた後、気管を摘出した。Krebs-Heseleit溶液で気管支に付着している他組織を除去した後、軟骨2〜3個が含まれるようにリングの形に切開した。損傷されていない気管支の筋肉を保存しながらリングの軟骨部分を切開し、両側に糸を連結した後、臓器浴槽(organ bath)に懸垂した。安定した後、カルバコール10μg/mLを添加して最大収縮を誘発させた。Krebs-Heseleit溶液で気管支を洗浄して安定化させた。1分後に試験物質であるXを臓器浴槽に入れ、インドメタシン2μmolを添加した。5分内に、オボアルブミン(OVA)10μg/mLを添加して収縮を誘発した。カルバコールとOVAにより誘発された収縮とを比較して気道収縮率を計算した。気道の収縮/弛緩は力変換器(FT4、BioPAC system)と連結された生理活性測定器(MP150、BioPAC system)を利用して測定した。
前記表1から分かる通り、本発明による山豆根抽出物は気道収縮抑制効果があることを確認することができる。
気道収縮抑制試験(in vivo)
前記製造例1〜3により製造された山豆根抽出物の気道収縮抑制活性を評価するために感作されたモルモットに抗原を露出させて下記の方法にて実験を行い、その結果を下記表2に表した。
[実験方法]
Hartely系オスのモルモット(400〜450g、SLC、日本)に抗オボアルブミン抗血清1.5mL/kgを静脈注射して感作させた。感作48時間後に薬物を経口投与し、30分内にマレイン酸ピリラミン10mg/kg、インドメタシン10mg/kg、およびプロプラノロール0.1mg/kgを各々注射して前処理を行った。その後、モルモットの各種呼吸指数を測定するために足容積測定装置(plethysmometer)が装着されたダブルチャンバー容積脈波計ボックス(Double Chamber Plethysmograph Box、HSE、独)に入れて基本気道抵抗値を測定した。前処理30分後に1%のOVAを高圧下で圧縮空気を利用してエアゾールを作り2分間噴霧した。気管支痙攣の指標として気道抵抗を30分間測定した。
前記表2から分かる通り、本発明による山豆根抽出物は感作されたモルモットの気道収縮抑制効果を持つことを確認することができる。
気道感染抑制試験
前記製造例1〜3により製造された山豆根抽出物の気道感染抑制活性を評価するために感作されたマウスに抗原を露出させ、肺気管支への好酸球などの白血球の増加反応を利用して下記の方法にて実施し、その結果を下記表3に表した。
[実験方法]
BALB/c系メスのマウス(6週、SLC、日本)に10μgのOVAとミョウバン(alum)の混合液0.2mLを0、7および14日に腹腔内に投与して感作させた。最終感作の8日後と10日後に、0.7%OVAを高圧下で圧縮空気を利用してエアゾールを作り、50分間マウスに噴霧して気道感染を誘発させた。気道感染の誘発24時間後に気管支肺胞をリン酸緩衝液1.5mLで洗浄して洗浄液を集め、洗浄液中の白血球の数と好酸球の数を各々数えた。また、肺組織に対するヘマトキシリンとエオシン染色を利用して組織中への白血球浸透、組織の機能的損傷などを観察して点数化した。山豆根抽出物は最終感作の7〜10日後に経口投与した。
前記表3から分かる通り、本発明による山豆根抽出物は気道感染抑制効果があることを確認することができる。陽性対照群であるモンテルカストの効果は容量依存性なしに低容量で比較的に薬効の飽和が表れるが、本発明の山豆根抽出物は容量依存的に充分な薬効を有していることが分かる。
5−リポキシゲナーゼ(5−LO)の活性抑制
前記製造例1〜3により製造された山豆根抽出物の喘息の主要発病作用を行うロイコトリエン生成酵素の抑制効果を評価するために下記の方法にて実験を行い、その結果を下記表4に表した。
[実験方法]
ヒトの末梢血単核白血球(PBML)をハンクの平衡塩類溶液(HBSS)にて37℃で安定化させた後、山豆根抽出物を添加して15分間反応させた。ここに基質としてアラキドン酸を添加し、15分間ルイコトリエンB4(LTB4)を生成させた。生成されたLTB4の量は酵素免疫測定法(EIS)キットを利用して測定した。
前記表4から分かる通り、本発明による山豆根抽出物は5−リポキシゲナーゼの活性抑制効果があることを確認することができる。
ホスホジエステラーゼ4(PDE4)の活性抑制
前記製造例1〜3により製造された山豆根抽出物の喘息の主要発病作用を行うホスホジエステラーゼ4の抑制効果を評価するために下記の方法にて実験を行い、その結果を下記表5に表した。
[実験方法]
ヒトのU937細胞を50mMTris−HCLと5mM MgCL2(pH7.5)の混合溶液にて25℃で安定化させた。山豆根抽出物と基質として1.01μMの([3H]cAMP+cAMP)を混合し、20分間反応させてアデノシンを生成した。前記生成されたアデノシンの量を[3H]アデノシンの量を測定することで定量した。
前記表5から分かる通り、本発明による山豆根抽出物はホスホジエステラーゼ4の活性抑制効果があることを確認することができる。
ロイコトリエンD4受容体(LTD4)に対する拮抗作用
前記製造例1〜3により製造された山豆根抽出物の喘息の主要発病作用を行うLTD4受容体の抑制効果を評価するために下記の方法にて実験を行い、その結果を下記表6に表した。
[実験方法]
Duncan Hartely系モルモットの肺組織から分離したLTD4の受容体を50mMTris−HCL緩衝液(5mM CaCaL2、5mM MgCl2、100μg/mLバシトラシン、1mMベンズアミジン、0.1mMフェニルメチルスルホニルフッ化物)にて25℃で安定化させた後、山豆根抽出物と0.2nM[3H]LTD4を前記混合液に添加して反応させた。放射リガンド結合分析を通して結合率を分析し、非特異的結合は0.1μMLTD4を利用して決定した。特異結合率85%、Kd 0.2nM、Bmax 0.24pmol/mgタンパク質であった。
前記表6から分かる通り、本発明による山豆根抽出物はLTD4受容体の活性抑制効果があることを確認することができる。
鎮咳効果
実験に使用した方法はM.H.Boskabadyなどの方法(Journal of Entnopharmacology97、2005、79-82)を若干変形させたものである。
Hartley系オスのモルモット(450〜500g、SLC、日本)に薬物を経口投与した。1時間後、モルモットを足容積測定装置(plethysmometer)が装着されたダブルチャンバー容積脈波計ボックス(Double Chamber Plethysmograph Box、HSE、独)に入れ、5分間適用時間を与えて安定化させた。安定化後、0.6Mクエン酸を高圧下で圧縮空気を利用してエアゾールを作り、7分間噴霧した。訓練された観察者が持続的にモルモットを観察し、前記クエン酸エアゾール噴霧により誘発される咳の回数をマイクロホンとスピーカーを利用して測定した。咳には口を開いたまま出す独特で高い音、腹部の動き、瞬間的な空気の流れの変化が表れ、これを根拠にくしゃみと区分した。
前記表7から分かる通り、本発明による山豆根抽出物は鎮咳効果があることを確認することができる。
気道過敏性の抑制
BALB/c系メスのマウス(6週、SLC、日本)に10μgのOVAとミョウバン(alum)の混合液0.2mLを0、7および14日に腹腔内に投与して感作させた。最終感作の8日後と10日後に、0.7%OVAを高圧下で圧縮空気を利用してエアゾールを作り、50分間噴霧して気道過敏性を誘発させた。気道過敏性の測定は気圧容積脈波計チャンバー(All Medicus、ソウル、韓国)内で実施し、全てのマウスの動きが自由で意識のある状態を維持しながら行われた。気道過敏性の基底値は3分間の測定値の平均を使用し、その後、メタコリンを2.5mg/mLから50mg/mLの濃度まで次第に高めながら各濃度ごとに3分ずつ吸入させた後、各濃度での気道過敏性のレベルを測定した。Enhanced pause(Penh)は気道抵抗の程度を表す優れた指標として知られており、これを算出する公式は下記数学式1の通りである。
(数1)
Enhanced pause(Penh)= [expiratory time(Te)/relaxation time(RT)-1] X [peak expira
tory flow(PEF)/peak inspiratory flow(PIF)]
気道抵抗を測定する間、10秒ごとにPenhの平均値が記録され、図面には1分ごとに表示される。
図1から分かる通り、本発明による山豆根抽出物は気道過敏性の活性抑制があることを確認することができる。
気道リモデリング抑制
無菌処理された8〜10週目のメスのBALB/c系マウスを使用して第1実験日にOVA500μgと水酸化アルミニウム1.0mgを混合して腹腔内に注射することで感作させ(1次)、超音波煙霧器を利用して第11実験日には2%OVAを吸入させ(2次)、第21、22、23実験日には3%OVAを吸入させた(3次)。その後、3日間隔で8週間、1%OVAを吸入させることで、気道リモデリングが誘導された喘息モデルを作った。3次OVA吸入の24時間前の晩に製造例2の抽出物(SOS)を1回投与し、3次OVA吸入日(21、22、23実験日)には吸入1時間前と3次OVA吸入日の晩の1日2回投与した後、気道リモデリングのための8週間のOVA吸入期間には1日2回投与した。また、気道リモデリングの分析法として下記分析法を使用した。
・コラーゲン分析(Collagen assay):組織の繊維化の程度を定量的に分析するための方法
・PAS染色(PAS staining):肺細胞の過形成を測定するための方法
・気管支周囲のトリクロム染色(PeribronchiaL trichrome stain):マッソンのトリクロムを使用して組織を染色した後、気管支周囲の気管支下部の繊維化の程度を見るための染色技法として、全ての気管支は基底膜の長さを基準としてサイズが類似し、円形である10個の気管支を選び平均値を得た。内径が150〜200μmである細気管支を基準に基底膜の厚さをマイクロメーターで表示し、その比率をコンピューター処理画像分析プログラムを利用して測定する。
また、採取した肺組織は10%ホルムアルデヒド溶液を利用して固定させた後、パラピン切片に埋めた。そしてパラピン切片を1.5μmの厚さに切り取りスライドを製作した。製作されたスライドはH&E染色を通して肺の組織変化の観察に利用した。
図2はOVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織においての気道粘液発現に対する製造例2の山豆根抽出物(SOS)またはモンテルカストの効果を表したものである。肺の典型的なPAS−染色された切片のサンプリングを、食塩水の投与と共に食塩水−吸入したマウス(A)、食塩水の投与と共にOVA−吸入したマウス(B)、モンテルカストの投与と主にOVA−吸入されたマウス(C)、SOS50mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(D)、SOS 100mg/kgの投与と主にOVA−吸入したマウス(E)、およびSOS 200mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(F)で、最終試験48時間後に行った。棒は50μmの等級を表す。棒は50μmの等級を表す。
図3はOVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織においての気道粘液発現に対するSOSまたはモンテルカストの効果を表したものである。個別的な細気管支でPAS−陽性およびPAS−陰性の上皮細胞の数を、食塩水の投与と共に食塩水−吸入したマウス(SAL+SAL)、食塩水の投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SAL)、モンテルカストの投与と主にOVA−吸入したマウス(DVR+MONTE)、SOS50mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS50)、SOS 100mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS100)、SOS 200mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS200)で、試験後48時間目に計算した。棒は6個の独立した試験からの平均SEMを表す。#、p<0.05対SAL+SAL;*、p<0.05対OVA+SAL。
PASにより陽性染色された気道上皮の比率は食塩水吸入後の前記比率に比べてOVA吸入後48時間目に著しく増加した(図2、3)。前記PASにより陽性染色された気道上皮の増加した比率はSOSまたはモンテルカストの投与により著しく減少した。
図4はOVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織においてのα−平滑筋発現に対するSOSまたはモンテルカストの効果を表したものである。肺のα−平滑筋アクチンに対する典型的な免疫組織化学的染色切片のサンプリングを、食塩水の投与と共に食塩水−吸入したマウス(A)、食塩水の投与と共にOVA−吸入したマウス(B)、モンテルカストの投与と主にOVA−吸入されたマウス(C)、SOS50mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(D)、SOS 100mg/kgの投与と主にOVA−吸入したマウス(E)、およびSOS 200mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(F)で、最終試験48時間後に行った。棒は50μmの等級を表す。
図5はOVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織においてのα−平滑筋発現に対するSOSまたはモンテルカストの効果を表したものである。α−平滑筋アクチンの免疫染色面積を、食塩水の投与と共に食塩水−吸入したマウス(SAL+SAL)、食塩水の投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SAL)、モンテルカストの投与と主にOVA−吸入したマウス(DVR+MONTE)、SOS50mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS50)、SOS 100mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS100)、SOS 200mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS200)で、試験後48時間目に測定した。棒は6個の独立した試験からの平均SEMを表す。#、p<0.05対SAL+SAL;*、p<0.05対OVA+SAL。
気管支周囲のα−平滑筋アクチンの免疫染色面積は、食塩水吸入後の面積に比べてOVA吸入48時間後に著しく増加した(図4、5)。前記増加した気管支周囲のα−平滑筋アクチン免疫染色の面積はSOSまたはモンテルカストの投与により著しく減少した。
図6はOVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織においての気管支周囲の繊維症に対するSOSまたはモンテルカストの効果を表したものである。肺の典型的なマッソン・トリクロム(Masson Trichrome)−染色された切片のサンプリングを、食塩水の投与と共に食塩水−吸入したマウス(A)、食塩水の投与と共にOVA−吸入したマウス(B)、モンテルカストの投与と主にOVA−吸入されたマウス(C)、SOS50mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(D)、SOS 100mg/kgの投与と主にOVA−吸入したマウス(E)、およびSOS 200mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(F)で、最終試験48時間後に行った。棒は50μmの等級を表す。
図7はOVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織においての線維症に対するSOSまたはモンテルカストの効果を表したものである。パラピン−埋没された肺において気管支周囲トリクロムの染色面積を、食塩水の投与と共に食塩水−吸入したマウス(SAL+SAL)、食塩水の投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SAL)、モンテルカストの投与と主にOVA−吸入したマウス(DVR+MONTE)、SOS50mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS50)、SOS 100mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS100)、SOS 200mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS200)で、試験48時間後に測定した。棒は6個の独立した試験からの平均SEMを表す。#、p<0.05対SAL+SAL;*、p<0.05対OVA+SAL。
気管支周囲トリクロムの染色面積は食塩水吸入後の面積に比べてOVA吸入48時間後に著しく増加した(図6、7)。前記増加した気管支周囲トリクロムの染色面積はSOSまたはモンテルカストの投与により著しく減少した。
図8はOVA−感作され、−試験感染されたマウスの全体の肺コラーゲンの含量に対するSOSまたはモンテルカストの効果を表したものである。肺コラーゲンの量をコラーゲン分析キットを使用して測定し、食塩水の投与と共に食塩水−吸入したマウス(SAL+SAL)、食塩水の投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SAL)、モンテルカストの投与と主にOVA−吸入したマウス(OVA+MONTE)、SOS50mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS50)、SOS 100mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS100)、SOS 200mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS200)で、最終試験後48時間目にサンプリングを行った。棒は6個の独立した試験からの平均SEMを表す。#、p<0.05対SAL+SAL;*、p<0.05対OVA+SAL。
肺コラーゲンの水準が塩水吸入後の面積に比べてOVA吸入48時間後に著しく増加した(図8)。前記増加した肺コラーゲンの水準はSOSまたはモンテルカストの投与により著しく減少した。
ウエスタンブロット分析を利用したサイトカイン(IL−4、5および13)OVA−特異性IgEの測定
肺組織の洗浄液内のサイトカイン(IL−4、5および13)の濃度と血清内のOVA−特異性IgEの濃度はELISAキット(サイトカイン:R&D systems、Abingdon、UK/OVA-特異性IgE;BD sciences)を利用して測定した。
図9はOVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織においてのIL−4、IL−5およびIL−13タンパク質の発現に対するSOSまたはモンテルカストの効果を表したものである。IL−4、IL−5およびIL−13タンパク質の発現を、食塩水の投与と共に食塩水−吸入したマウス(SAL+SAL)、食塩水の投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SAL)、モンテルカストの投与と主にOVA−吸入したマウス(DVR+MONTE)、SOS50mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS50)、SOS 100mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS100)、SOS 200mg/kgの投与と共にOVA−吸入したマウス(OVA+SOS200)で、最終試験後48時間目に測定した。結果は8個の独立した試験と類似していた。
ウエスタンブラット分析は肺組織においてのIL−4、IL−5およびIL−13タンパク質の水準が食塩水吸入後の水準に比べてOVA吸入48時間後に著しく増加したことを明らかにした(図9)。前記増加したサイトカインの水準はSOSまたはモンテルカストの投与により著しく減少した。
ラットに対する反復経口投与の毒性実験
6週目の特定病原体未感染(SPF)SD系ラットを使用して反復投与の毒性実験を下記のように実施した。
群当り6匹ずつのラットに製造例1〜3により製造された山豆根抽出物を溶解し、2g/kgの容量で2週間経口投与した。
投与後、動物の斃死可否、臨床症状、体重変化を観察して血液学的検査と血液生化学的検査を実施し、マウスを剖検して肉眼で腹部および胸部臓器の異常を観察した。その結果、全ての動物が生存し、臨床症状に関しても特別な兆候は見られなかった。また、毒性検査、血液検査、血液性化学検査、剖検でも特記な所見は見られなかった。
従って、本発明による山豆根抽出物は、ラットに対して2,000mg/kgまで毒性を表さなかったため安全な物質であることを確認した。
製剤例1:錠剤の製造
本発明の山豆根抽出物を利用して下記のような組成で経口投与用錠剤を湿式顆粒法および乾式顆粒法を利用して製造した。
[組成]
山豆根抽出物250mg、軽質無水ケイ酸10mg、ステアリン酸マグネシウム2mg、微細結晶セルロース50mg、澱粉グリコール酸ナトリウム25mg、トウモロコシ澱粉113mg、無水エタノール適量。
製剤例2:軟膏剤の製造
本発明の山豆根抽出物を利用して下記のような組成で軟膏剤を製造した。
[組成]
山豆根抽出物7g、パルミチン酸セチル20g、セタノール40g、ステアリルアルコール40g、ミリスチン酸イソプロピル80g、モノステアリン酸ソルビタン20g、ポリソルベート60g、パラオキシ安息香酸プロピル1g、パラオキシ安息香酸メチル1g、リン酸および精製水適量。
製剤例3:注射剤の製造
本発明の山豆根抽出物を利用して下記のような組成で注射剤を製造した。
[組成]
山豆根抽出物50mg、マンニトール180mg、リン酸水素二ナトリウム25mg、注射用蒸留水2,970mg。
製剤例4:局所薬の製造
本発明の山豆根抽出物を利用して下記のような組成で局所薬を製造した。
[組成1]
山豆根抽出物0.3g、ポリアクリル酸ナトリウム1.3g、グリセリン3.6g、水酸化アルミニウム0.04g、メチルパラベン0.2g、水14g。
[組成2]
山豆根抽出物0.6g、プロピレングリコール1.6g、流動パラフィン0.8g、ミリスチン酸イソプロピル0.4g、アクリル接着剤1430g、水16.4g。
製剤例5:トローチ剤の製造
本発明の山豆根抽出物を利用して下記のような組成でトローチ剤を製造した。
[組成]
山豆根抽出物1g、白糖50g、ゼラチン3g、グリセリン10g、アカシアガム1g、水適量。
製剤例6:シロップ剤の製造
本発明の山豆根抽出物を利用して下記のような組成でシロップ剤を製造した。
[組成]
山豆根抽出物2g、サッカリン0.8g、糖25.4g、グリセリン8.0g、香味料0.04g、エタノール4.0g、ソルビン酸0.4g、蒸留水適量。
以上説明した通り、本発明による山豆根抽出物は、既存の合成薬剤が数種制限された呼吸器疾患モデルでのみ効果を見せるのとは異なり、多様な呼吸器疾患モデルで優れた薬効を示す。即ち、本発明の山豆根抽出物は、気道収縮、気道感染、5−リポキシゲナーゼの活性、ホスホジエステラーゼ4の活性、気道過敏性および気道リモデリングの抑制効果が優れていると共に、ロイコトリエンD4に対する拮抗作用および鎮咳効果を有し、また、喘息、急性・慢性気管支炎、アレルギー性鼻炎、急性下気道感染症(気管支炎、細気管支炎など)、急性上気道感染症(扁桃炎、咽喉炎)のような呼吸器疾患の予防および治療に有用である。
気道過敏性に対する影響を表すグラフである[SAL:食塩水、OVA:オボアルブミン、SOS:製造例2の抽出物]。 図2のA−FはOVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織において気道粘膜の発現に対する製造例2の抽出物(SOS)またはモンテルカストの効果を表した写真である。 OVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織において気道粘膜の発現に対する製造例2の抽出物(SOS)またはモンテルカストの効果を表したヒストグラムである。 図4のA−FはOVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織においてα−平滑筋の発現に対する製造例2の抽出物(SOS)またはモンテルカストの効果を表した写真である。 OVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織においてα−平滑筋の発現に対する製造例2の抽出物(SOS)またはモンテルカストの効果を表したヒストグラムである。 図6のA−FはOVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織において気管支周囲の繊維症に対する製造例2の抽出物(SOS)またはモンテルカストの効果を表した写真である。 OVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織において繊維症に対する製造例2の抽出物(SOS)またはモンテルカストの効果を表したヒストグラムである。 OVA−感作され、−試験感染されたマウスの全体の肺コラーゲンの含量に対する製造例2の抽出物(SOS)またはモンテルカストの効果を表したヒストグラムである。 OVA−感作され、−試験感染されたマウスの肺組織においてIL−4、IL−5およびIL−13タンパク質の発現に対するSOSまたはモンテルカストの効果を表したウエスタンブロットの結果である。

Claims (3)

  1. 山豆根抽出物を有効成分として含有し、前記山豆根抽出物は単一の中心材料としての山豆根をエタノール水溶液又はブチルアルコール水溶液で抽出した後、水飽和n−ブチルアルコールにより精製したことを特徴とする、呼吸器疾患の予防および治療用薬剤。
  2. 前記呼吸器疾患は喘息、急性または慢性気管支炎、アレルギー性鼻炎、急性上気道感染症および急性下気道感染症の中から選択されたものであることを特徴とする、請求項に記載の薬剤。
  3. 前記呼吸器疾患は気道収縮、気道感染、5−リポキシゲナーゼ、ホスホジエステラーゼ4、気道過敏性または気道リモデリング、ロイコトリエンD4、および鎮咳効果により発病されることを特徴とする、請求項に記載の薬剤。
JP2007538822A 2004-10-27 2005-10-21 呼吸器疾患の予防および治療に有用な山豆根抽出物 Expired - Fee Related JP5384828B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2004-0086282 2004-10-27
KR1020040086282A KR101086037B1 (ko) 2004-10-27 2004-10-27 호흡기질환 예방 및 치료에 유용한 산두근 추출물
PCT/KR2005/003522 WO2006046814A1 (en) 2004-10-27 2005-10-21 Sophorae subprostratae radix extract for prevention and treatment of respiratory diseases

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008517999A JP2008517999A (ja) 2008-05-29
JP2008517999A5 JP2008517999A5 (ja) 2012-06-07
JP5384828B2 true JP5384828B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=36228031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007538822A Expired - Fee Related JP5384828B2 (ja) 2004-10-27 2005-10-21 呼吸器疾患の予防および治療に有用な山豆根抽出物

Country Status (10)

Country Link
US (2) US20080107757A1 (ja)
EP (1) EP1811940A4 (ja)
JP (1) JP5384828B2 (ja)
KR (1) KR101086037B1 (ja)
CN (2) CN101072574A (ja)
AU (1) AU2005300218A1 (ja)
CA (1) CA2585657A1 (ja)
RU (1) RU2390349C2 (ja)
TW (1) TWI375561B (ja)
WO (1) WO2006046814A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ771180A (en) 2009-04-29 2022-07-29 Amarin Pharmaceuticals Ie Ltd Pharmaceutical compositions comprising epa and a cardiovascular agent and methods of using the same
KR20110097462A (ko) * 2010-02-25 2011-08-31 한국 한의학 연구원 산두근 추출물을 유효성분으로 함유하는 아토피 예방 또는 치료용 조성물 및 이의 제조방법
CN102648958B (zh) * 2012-04-20 2013-08-14 宋庆银 一种治疗小儿急性上呼吸道感染的中药灌肠剂
US10406191B2 (en) * 2013-01-21 2019-09-10 Xui-Min Li Compounds, extracts and methods from chinese medicinal herb sophora flavescens that inhibit airway contraction
CN109068630A (zh) * 2016-11-09 2018-12-21 利仁生物株式会社 悬浮在植物油基乳液中的生物农药组合物及其制备方法

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07119175B2 (ja) * 1989-06-26 1995-12-20 博隆 伊藤 アレルギー性鼻炎薬
JPH04346912A (ja) * 1991-05-24 1992-12-02 Nonogawa Shoji Kk 化粧料
CA2094465A1 (en) * 1992-04-23 1993-10-24 Pierre Andre Raymond Bruneau Cycloalkane derivatives
CN1100313A (zh) * 1993-09-15 1995-03-22 尹子君 治疗咽炎的中药
CN1101278A (zh) * 1994-05-10 1995-04-12 广东国营燕塘兽药厂 一种禽用中成药
CN1112004A (zh) * 1994-08-26 1995-11-22 天津市中医药科技开发神农公司 驱感利咽喷雾剂及其制备方法
CN1142942A (zh) * 1995-08-16 1997-02-19 蒋达 复方两面针含片
CN1199619A (zh) * 1996-12-18 1998-11-25 虎发光 一种治疗咽炎的中成药
CA2206157C (en) * 1997-05-26 2000-06-13 Cheng, Peter Method of extraction of commercially valuable fractions of fenugreek
CN1060081C (zh) * 1997-07-11 2001-01-03 云南省德宏傣族景颇族自治州民族医院 一种纯中药糖浆制剂及其制作工艺
KR100239879B1 (ko) * 1997-11-05 2000-02-01 김상조 간암 예방 및 치료용 생약제
KR20010001582A (ko) * 1999-06-07 2001-01-05 안철희 한약재를 이용한 금연제 제조방법
KR19990073578A (ko) * 1999-07-26 1999-10-05 안종석 금연제 및 그 금연제 제조방법
DE10031650A1 (de) * 2000-06-29 2002-01-17 Schwabe Willmar Gmbh & Co Verwendung von Extrakten aus Sophora flavescens oder Sophora subprostrata zur Prophylaxe und Therapie von Krankheitszuständen, die durch einen Mangel an Östrogenen oder durch andere hormonelle Dysregulationen verursacht werden
KR100384661B1 (ko) 2000-12-18 2003-05-22 강삼식 항염증 작용을 하는 프레닐화된 프라보노이드 유도체들 및이들을 함유하는 고삼 추출물
CN1136901C (zh) * 2001-11-01 2004-02-04 王爱丽 治疗慢性咽炎的药物及其制备方法
KR20030039509A (ko) 2001-11-13 2003-05-22 강삼식 소포라플라바논 g 또는 이를 포함하는 고삼 추출물을함유한 피부 미백제
US20030194456A1 (en) * 2002-01-10 2003-10-16 Lupin Limited Herbal composition for treating various disorders including psoriasis, a process for preparation thereof and method for treatment of such disorders
CN1174772C (zh) * 2002-07-24 2004-11-10 李如元 一种治疗食道癌的药物组合物
KR20040022763A (ko) * 2002-09-07 2004-03-18 최은규 한약재를 이용한 금연제 및 그 제조방법
CN1264554C (zh) * 2003-07-02 2006-07-19 山西亚宝药业集团股份有限公司 一种治疗病毒性上呼吸道感染的中药组合物及其制备方法
CN1283273C (zh) * 2004-03-08 2006-11-08 张邦师 一种治疗鸡呼吸道疾病的药物
CN1679744A (zh) * 2005-01-27 2005-10-12 胡楠 一种治疗慢性咽炎的药剂

Also Published As

Publication number Publication date
KR20060037120A (ko) 2006-05-03
RU2007118579A (ru) 2008-12-10
RU2390349C2 (ru) 2010-05-27
EP1811940A4 (en) 2009-12-02
CN103690594A (zh) 2014-04-02
TW200626167A (en) 2006-08-01
AU2005300218A1 (en) 2006-05-04
CA2585657A1 (en) 2006-05-04
JP2008517999A (ja) 2008-05-29
US20080107757A1 (en) 2008-05-08
EP1811940A1 (en) 2007-08-01
WO2006046814A1 (en) 2006-05-04
CN101072574A (zh) 2007-11-14
US20100221371A1 (en) 2010-09-02
KR101086037B1 (ko) 2011-11-22
US9180153B2 (en) 2015-11-10
TWI375561B (en) 2012-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5502197B2 (ja) 気管支炎の治療のための医薬組成物およびその調製
JP5384828B2 (ja) 呼吸器疾患の予防および治療に有用な山豆根抽出物
ES2394316T3 (es) Composiciones farmac�uticas de Carapa Guianensis.
RU2519672C2 (ru) Традиционная китайская лекарственная композиция для лечения бронхиальной астмы и способ ее приготовления
KR20030007243A (ko) 의이인, 상백피, 어성초, 길경, 생지황, 금은화, 삼백초, 생강, 진피, 적작을 주성분으로 함유하는 의약 조성물
BR112014030570B1 (pt) extratos de tomilho selvagem e uso destes
CN106539908A (zh) 一种治疗过敏性鼻炎和皮肤过敏的中药组合物
KR101758639B1 (ko) 인동등, 우방자 및 황금 혼합물을 유효성분으로 하는 호흡기 질환의 예방, 개선 또는 치료를 위한 조성물
KR20050121094A (ko) 호흡기질환 예방 및 치료에 유용한 희첨 추출물
WO2018090276A1 (zh) 一种预防及治疗过敏性鼻炎哮喘综合症的中药组合物及其制备方法
KR101086258B1 (ko) 호흡기질환 예방 및 치료에 유용한 생약 추출물
CN106539979A (zh) 一种治疗过敏性鼻炎的中药制剂
Rasve et al. Evaluation of Antiulcer activity of Aconitum heterophyllum on experimental animal
HUE033992T2 (hu) Körömvirág (calendula) kivonatainak alkalmazása kognitív és mentális funkciók zavarainak és károsodásainak kezelésére és megelõzésére
KR101086256B1 (ko) 호흡기질환 예방 및 치료에 유용한 진교 추출물
AU2011265583A1 (en) Sophorae Subprostratae Radix Extract for Prevention and Treatment of Respiratory Diseases
CN105343167A (zh) 通关开窍滴鼻剂
AU2014208241A1 (en) Sophorae Subprostratae Radix Extract for Prevention and Treatment of Respiratory Diseases
Ezike et al. Experimental evaluation of antiulcer and spasmolytic potentials of leaves of Cajanus cajan
CN102579762B (zh) 一种治疗鼻炎的中成药-芷鹅鼻炎颗粒及其制备方法
CN106110116A (zh) 含山芝麻的中药组合物及其制备方法
ENC EVALUATION OF ANTIASTHMATIC ACTIVITY
CN105963603A (zh) 感冒药及其制备方法
CN105902914A (zh) 一种治疗风热感冒的中药组合物及其制备方法
CN105998977A (zh) 一种抗感冒药制剂

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081009

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081009

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120104

A524 Written submission of copy of amendment under section 19 (pct)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20120402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120814

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130618

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees