JP5375230B2 - 通信システム、及び通信方法 - Google Patents
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Description
また、一度システムを構築してしまうと、新たな拡張はさらに困難である。
図1に示すように、オーディオ装置1は、リモコン装置2、3、・・と、電源ラインP、リクエストラインR、通信ラインNを介してそれぞれ接続されている。
電源SW12は、電源部11からのオーディオ装置1の各部に対しての電力供給を制御するためのスイッチである。
操作部14は、オーディオ装置1を操作するための操作キー群(例えば方向指示キー、決定キー、再生キー、停止キー等)を備える。操作部14は、ユーザにより操作キーが押下されると、操作キーに応じた操作信号を生成し、制御部15に出力する。
CPUは、ROMに格納された処理プログラム等を読み出して、RAMに展開して実行することにより、オーディオ装置1全体の制御を行う。
RAMは、CPUにより実行された処理プログラム等を、RAM内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
ROMは、例えば、半導体メモリで構成され、処理プログラムやデータ等が予め記憶されている。
通信バッファ17は、通信ラインNの状態(in:入力状態、out:出力状態)を保持するための記憶領域である。
リモコン装置2は、電源部21と、表示部22と、操作部23と、制御部24と、リクエストバッファ25と、通信バッファ26と、を備えて構成される。
操作部23は、リモコン装置2を操作するための操作キー群(例えば方向指示キー、決定キー、再生キー、停止キー等)を備える。操作部23は、ユーザにより操作キーが押下されると、操作キーに応じた操作信号を生成し、制御部24に出力する。
CPUは、ROMに格納された処理プログラム等を読み出して、RAMに展開して実行することにより、リモコン装置2全体の制御を行う。
RAMは、CPUにより実行された処理プログラム等を、RAM内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
ROMは、例えば、半導体メモリで構成され、処理プログラムやデータ等が予め記憶されている。
通信バッファ26は、通信ラインNの状態(in:入力状態、out:出力状態)を保持するための記憶領域である。
また、図3は、オーディオ装置からリモコン装置に対して通信要求を行う場合のリクエストラインR及び通信ラインNの様子について示したタイミングチャートである。
リモコン装置2は、オーディオ装置1がリクエストラインRをLにした(ステップA2)ことを確認すると、オーディオ装置1に対しての通信要求を禁止する(ステップB1)。
Startの上位4ビットにはコマンド分類、下位4ビットには端末No.が記述されている。なお、コマンド分類については図5に後述する。
端末No.は、リモコン装置がオーディオ装置1に接続された際に割り当てられる固有の識別情報(ユニークID)である。
オーディオ装置1が個別の端末(リモコン装置)に対してコマンドを送信する場合は当該端末に割り当てられた端末No.を、端末(リモコン装置)がオーディオ装置1に対してコマンドを送信する場合は自身に割り当てられた端末No.を、それぞれStartの下位4ビットに記述して送信する。
図5に示したように、コマンドには、例えば、コマンドエラーコマンド、ACKコマンド、NAKコマンド等がある。コマンドエラーコマンドは、形式的にはコマンドの条件を満たしているが、内容的に無効なコマンドのことを指す。ACKコマンドは、受信完了を意味するコマンドである。また、NAKコマンドは、受信失敗、すなわち形式的に無効なコマンドであることを意味するコマンドである。
リモコン装置2は、ステップB2でコマンドの受信が完了した2msec後に、通信ラインNを出力に切り換える(ステップB3:図3のP4参照)。
リモコン装置2は、コマンドの最終バイトの送信完了割り込み時に、通信ラインNを入力に切り換える(ステップB5:図3のP6参照)。
オーディオ装置1からリモコン装置2に対して送信するコマンドが複数ある場合は、ステップA4以降の処理を繰り返す。
リモコン装置2は、オーディオ装置1がリクエストラインRをHにした(ステップA7)ことを確認すると、オーディオ装置1に対しての通信要求の禁止を解除する(ステップB6)。
これにより、オーディオ装置1に設ける端子数及びライン数を削減できるので、安価に複数のリモコン装置(デバイス)を接続することが可能となる。また、デバイスの増設時に、端子及びラインを単純分岐で容易に接続することが可能となる。さらに、一旦通信システムを構築した後であっても、ソフトウェアのデバイス接続数の制限を変更するだけで、デバイスを増設することが可能となる。
次に、デバイス側からホスト側に対して通信要求を行う場合について、図6〜図10を用いて説明する。
図6は、本実施形態に係る通信システム内で行われる通信処理の一例(通信処理2)について示したフローチャートである。なお、図6では、リモコン装置3(デバイス側)からオーディオ装置1(ホスト側)に対して通信要求を行う場合について説明する。
また、図7は、リモコン装置からオーディオ装置に対して通信要求を行う場合のリクエストラインR及び通信ラインNの様子について示したタイミングチャートである。
オーディオ装置1及びリモコン装置2は、リモコン装置3がリクエストラインRをLにした(ステップC102)ことを確認する(ステップA101、ステップB101)。オーディオ装置1は、リクエストラインRがLであることを確認すると、自身でもリクエストラインRをLにし(ステップA102:図7のP2参照)、通信ラインNを出力に切り換える(ステップA103:図7のP3参照)。
リモコン装置2は、オーディオ装置1から送信された送信要求確認コマンドを受信する(ステップB102)と、ステップB102でコマンドの受信が完了した2msec後に、通信ラインNを出力に切り換える(ステップB103:図7のP5参照)。
リモコン装置2は、受信した送信要求確認コマンドに対して返答コマンドを送信する(ステップB104:図7のP6参照)。リモコン装置2が通信を要求していた場合は、ACKコマンドを送信する。一方、リモコン装置2が通信を要求していなかった場合は、送信要求確認コマンドと同内容のコマンドを送信する。本実施形態では、通信要求を行っている端末はリモコン装置3なので、送信要求確認コマンドと同内容のコマンドが送信される。
オーディオ装置1は、リモコン装置2から送信された送信要求確認コマンドを受信する(ステップA106)と、2msec後に通信ラインNを出力に切り換える(ステップA107:図7のP8参照)。そして、コマンド(送信要求確認コマンド)の送信先であるリモコン装置2が通信要求を行った端末であるか否かを判定する(ステップA108)。本実施形態では、リモコン装置3が通信要求を行っているので、リモコン装置2は通信要求を行った端末でないと判定し(ステップA108:NO)、端末No.nに1を加算して送信要求確認コマンドを端末No.n+1に向けて送信する(ステップA110:図7のP9参照)。そして、コマンドの最終バイトの送信完了割り込み時に、通信ラインNを入力に切り換える(ステップA111:図7のP10参照)。
リモコン装置3は、オーディオ装置1から送信された送信要求確認コマンドを受信する(ステップC103)と、ステップC103でコマンドの受信が完了した2msec後に、通信ラインNを出力に切り換える(ステップC104)。リモコン装置3は、受信した送信要求確認コマンドに対して返答コマンドを送信する(ステップC105)。本実施形態では、リモコン装置3が通信を要求しているので、ここではACKコマンドを送信する。
オーディオ装置1は、リモコン装置3から送信されたACKコマンドを受信する(ステップA112)と、ステップA107へと移行し、2msec後に通信ラインNを出力に切り換える(ステップA107)。そして、コマンド(ACKコマンド)の送信先であるリモコン装置3が通信要求を行った端末であるか否かを判定する(ステップA108)。本実施形態では、リモコン装置3が通信要求を行っているので、リモコン装置3は通信要求を行った端末であると特定する(ステップA109)。
リモコン装置3は、オーディオ装置1から送信された通信許可コマンドを受信する(ステップC107)と、ステップC107でコマンドの受信が完了した2msec後に、通信ラインNを出力に切り換える(ステップC108)。通信ラインNを出力に切り換えた後、リモコン装置3はコマンドを送信する(ステップC109)。そして、コマンドの最終バイトの送信完了割り込み時に、通信ラインNを入力に切り換える(ステップC110)。
オーディオ装置1は、リモコン装置3から送信されたコマンドを受信する(ステップA115)と、2msec後に通信ラインNを出力に切り換える。ここで、リモコン装置3に対してACKコマンド等の返答が必要な場合はコマンドを送信する。
リモコン装置3からの通信要求により新たなコマンド送信が必要な場合は、図2のステップA4以降の処理手順で、オーディオ装置1からのコマンド送信を開始する。
リモコン装置2は、オーディオ装置1がリクエストラインRをHにした(ステップA116)ことを確認すると、オーディオ装置1に対しての通信要求の禁止を解除する(ステップB106)。また、リモコン装置3は、オーディオ装置1がリクエストラインRをHにした(ステップA116)ことを確認する(ステップC111)。
これにより、オーディオ装置1に設ける端子数及びライン数を削減できるので、安価に複数のリモコン装置(デバイス)を接続することが可能となる。また、デバイスの増設時に、端子及びラインを単純分岐で容易に接続することが可能となる。さらに、一旦通信システムを構築した後であっても、ソフトウェアのデバイス接続数の制限を変更するだけで、デバイスを増設することが可能となる。
図8は、本実施形態に係る通信システム内で行われる通信処理の一例(通信処理3)について示したフローチャートである。なお、図8では、リモコン装置2(デバイス側)からオーディオ装置1(ホスト側)に対して通信要求を行う場合について説明する。
オーディオ装置1及びリモコン装置3は、リモコン装置2がリクエストラインRをLにした(ステップB202)ことを確認する(ステップA201、ステップC201)。オーディオ装置1は、リクエストラインRがLであることを確認すると、自身でもリクエストラインRをLにし(ステップA202)、通信ラインNを出力に切り換える(ステップA203)。
リモコン装置2は、オーディオ装置1から送信された送信要求確認コマンドを受信する(ステップB203)と、ステップB203でコマンドの受信が完了した2msec後に、通信ラインNを出力に切り換える(ステップB204)。一方、リモコン装置3は、オーディオ装置1から送信された送信要求確認コマンドを受信する(ステップC202)と、自分宛のコマンドではないことを確認し、当該コマンドを無視する。
リモコン装置2は、受信した送信要求確認コマンドに対して返答コマンド(ACKコマンド)を送信する(ステップB205)。
オーディオ装置1は、リモコン装置2から送信されたコマンド(ACKコマンド)を受信する(ステップA206)と、当該ACKコマンドを送信してきた端末(リモコン装置2)を特定し(ステップA207)、2msec後に通信ラインNを出力に切り換える(ステップA208)。
リモコン装置2は、オーディオ装置1から送信された通信許可コマンドを受信する(ステップB207)と、2msec後に通信ラインNを出力に切り換える(ステップB208)。通信ラインNを出力に切り換えた後、リモコン装置2はコマンドを送信する(ステップB209)。そして、コマンドの最終バイトの送信完了割り込み時に、通信ラインNを入力に切り換える(ステップB210)。
オーディオ装置1は、リモコン装置2から送信されたコマンドを受信する(ステップA211)と、2msec後に通信ラインNを出力に切り換える。
リモコン装置2は、オーディオ装置1がリクエストラインRをHにした(ステップA212)ことを確認すると、オーディオ装置1に対しての通信要求の禁止を解除する(ステップB211)。また、リモコン装置3は、オーディオ装置1がリクエストラインRをHにした(ステップA212)ことを確認する(ステップC203)。
第1実施形態と異なり、オーディオ装置1は、通信要求をしたデバイスを特定するためのコマンドを全端末に向けて一斉に送信するため、端末No.順にポーリング処理を行う場合に比して、処理時間を短くすることが可能となる。
図9は、本実施形態に係る通信システム内で行われる通信処理の一例(通信処理4)について示したフローチャートである。なお、図9では、リモコン装置2(デバイス側)からオーディオ装置1(ホスト側)に対して通信要求を行う場合について説明する。
オーディオ装置1及びリモコン装置3は、リモコン装置2がリクエストラインRをLにした(ステップB302)ことを確認する(ステップA301、ステップC301)。オーディオ装置1は、リクエストラインRがLであることを確認すると、自身でもリクエストラインRをLに切り換える(ステップA302)。
オーディオ装置1は、リモコン装置2から送信された送信要求確認コマンドを受信する(ステップA303)と、当該送信要求確認コマンドを送信してきた端末(リモコン装置2)を特定し(ステップA304)、ステップA303でコマンドの受信が完了した2msec後に、通信ラインNを出力に切り換える(ステップA305)。
リモコン装置2は、オーディオ装置1から送信された通信許可コマンドを受信する(ステップB306)と、2msec後に通信ラインNを出力に切り換える(ステップB307)。通信ラインNを出力に切り換えた後、リモコン装置2はコマンドを送信する(ステップB308)。そして、コマンドの最終バイトの送信完了割り込み時に、通信ラインNを入力に切り換える(ステップB309)。
オーディオ装置1は、リモコン装置2から送信されたコマンドを受信する(ステップA308)と、2msec後に通信ラインNを出力に切り換える。
リモコン装置2は、オーディオ装置1がリクエストラインRをHにした(ステップA309)ことを確認すると、オーディオ装置1に対しての通信要求の禁止を解除する(ステップB310)。また、リモコン装置3は、オーディオ装置1がリクエストラインRをHにした(ステップA309)ことを確認する(ステップC302)。
第1、第2実施形態と異なり、オーディオ装置1は、通信要求をしたデバイスを特定するためのコマンドをデバイスに向けて送信せず、デバイスから通信の要求を確認するコマンドを受信した場合に当該デバイスに対して通信を許可するようにしたので、ポーリング処理を行う必要がなく、処理時間を短くすることが可能となる。
図10は、本実施形態に係る通信システム内で行われる通信処理の一例(通信処理5)について示したフローチャートである。なお、図10では、リモコン装置2(デバイス側)からオーディオ装置1(ホスト側)に対して通信要求を行う場合について説明する。
オーディオ装置1及びリモコン装置3は、リモコン装置2がリクエストラインRをLにした(ステップB402)ことを確認する(ステップA401、ステップC401)。オーディオ装置1は、リクエストラインRがLであることを確認すると、自身でもリクエストラインRをLに切り換える(ステップA402)。
オーディオ装置1は、リモコン装置2から送信されたコマンドを受信する(ステップA403)と、当該コマンドを送信してきた端末(リモコン装置2)を特定し(ステップA404)、リクエストラインRをHにして通信を終了する(ステップA405)。
リモコン装置2は、オーディオ装置1がリクエストラインRをHにした(ステップA405)ことを確認すると、オーディオ装置1に対しての通信要求の禁止を解除する(ステップB406)。また、リモコン装置3は、オーディオ装置1がリクエストラインRをHにした(ステップA405)ことを確認する(ステップC402)。
第3実施形態と異なり、オーディオ装置1は、通信を許可することなくデバイスからコマンドを受け付けるようにしたので、さらに処理時間を短くすることが可能となる。
11 電源部
12 電源SW
13 表示部
14 操作部
15 制御部
16 リクエストバッファ
17 通信バッファ
2 リモコン装置
21 電源部
22 表示部
23 操作部
24 制御部
25 リクエストバッファ
26 通信バッファ
Claims (4)
- 通信の集中制御を行うホストと、当該ホストからの制御に基づいて各種処理を行う複数のデバイスと、が通信要求用のリクエストラインとデータ伝送用の通信ラインによって接続されている通信システムにおいて、
前記通信システムが用いる前記リクエストラインは1本のみであり、
前記ホストは、
前記リクエストラインの信号論理を確認して前記デバイスと通信可能な状態であるか否かを判断し、通信可能な状態であった場合に、前記信号論理を、通信状態を示す信号論理に変更するとともに前記デバイスからの通信要求を禁止し、前記通信ラインを介して、前記デバイスを制御するためのコマンドを前記デバイスに送信し、前記コマンドの送信が完了したら前記通信ラインを入力に切り換え、前記通信ラインを介して、前記デバイスからの返答コマンドを受信し、前記返答コマンドの受信が完了したら、前記リクエストラインの信号論理を前記デバイスと通信可能な状態にする制御手段を備え、
前記制御手段は、
前記デバイスから通信の要求を確認するコマンドを受信した場合に、当該コマンドを参照して当該通信要求をしたデバイスを特定し、当該特定したデバイスに対して通信を許可するコマンドを送信することを特徴とする通信システム。 - 前記ホストは、
通信システム内の通信状況を示す情報を生成する情報生成手段を更に有し、
前記デバイスは、
前記情報生成手段により生成された通信状況を示す情報を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記デバイスは、
前記制御手段により送信されたコマンドに応じた音声を出力する音声出力手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。 - 通信の集中制御を行うホストと、当該ホストからの制御に基づいて各種処理を行う複数のデバイスと、が通信要求用のリクエストラインとデータ伝送用の通信ラインによって接続されている通信システムにおける通信方法であって、
前記通信システムが用いる前記リクエストラインは1本のみであり、
制御手段により、前記リクエストラインの信号論理を確認して前記デバイスと通信可能な状態であるか否かを判断し、通信可能な状態であった場合に、前記信号論理を、通信状態を示す信号論理に変更するとともに前記デバイスからの通信要求を禁止し、前記通信ラインを介して、前記デバイスを制御するためのコマンドを前記デバイスに送信し、前記コマンドの送信が完了したら前記通信ラインを入力に切り換え、前記通信ラインを介して、前記デバイスからの返答コマンドを受信し、前記返答コマンドの受信が完了したら、前記リクエストラインの信号論理を前記デバイスと通信可能な状態にする工程、
を含み、
前記通信可能な状態にする工程は、
前記デバイスから通信の要求を確認するコマンドを受信した場合に、当該コマンドを参照して当該通信要求をしたデバイスを特定し、当該特定したデバイスに対して通信を許可するコマンドを送信することを特徴とする通信方法。
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