JP5368312B2 - 間隔を置いて配置された軽量複合材料防護物品 - Google Patents

間隔を置いて配置された軽量複合材料防護物品 Download PDF

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Description

本発明は軽量の弾道抵抗性構造部材に関する。さらに詳しくは、本発明は、軽量で優れた耐衝撃及び弾道抵抗性能を有する2つ以上の間隔を置いて配置された弾道抵抗性パネルを組み込んだ防護構造部材に関する。
発射体に対して優れた性質を有する高強度繊維を含む弾道抵抗性物品はよく知られている。一般に用いられる高強度繊維にはポリオレフィン繊維、例えば伸び切り鎖ポリエチレン繊維、及びアラミド繊維、例えばパラ−及びメタ−アラミド繊維が含まれる。多くの用途では、繊維は織布又は編布に用いられる。他の用途では、繊維は、マトリックス材料に封入され又は埋め込まれて、不織の硬質又は軟質布帛を形成しうる。
ヘルメット、構造部材パネル及び弾道抵抗性ベストのような硬質又は軟質防護物品の形成に有用な様々な弾道抵抗性構造部材が知られている。例えば、米国特許第4,403,012号;第4,457,985号;第4,613,535号;第4,623,574号;第4,650,710号;第4,737,402号;第4,748,064号;第5,552,208号;第5,587,230号;第6,642,159号;第6,841,492号;第6,846,758号(参照することによって全てここに記載されたものとする)には、伸び切り鎖超高分子量ポリエチレンのような材料から製造された高強度繊維を含む弾道抵抗性複合材料が記載されている。これらの複合材料は銃弾、薬きょう、散弾等の発射体からの高速衝撃による貫通に対して様々な程度の抵抗性を示す。
例えば、米国特許第4,623,574号及び第4,748,064号には、弾性マトリックス中に埋め込まれた高強度繊維を含む簡単な複合材料構造部材が開示されている。米国特許第4,650,710号には、高強度伸び切り鎖ポリオレフィン(ECP)繊維からなる複数の軟質層を含む軟質物品が開示されている。網状構造の繊維は低弾性率エラストマー材料で被覆されている。米国特許第5,552,208号;第5,587,230号には、少なくとも1つの網状構造の高強度繊維並びにビニルエステル及びジアリルフタレートを含有するマトリックス組成物を含む物品及びその製造法が開示されている。第6,642,159号には、マトリックス中に配されたフィラメントの網状構造を含む複数の繊維層及び該繊維層間に弾性層を有する耐衝撃性硬質複合材料が開示されている。複合材料は、防護物品貫通発射体に対する防護を高めるために硬質プレートに結合させる。
最近の防護物品構造部材は、必要に応じて鋼又はセラミックプレート表面仕上材を伴う布帛防護物品材料の単一シートとして製造され、設置されている。増大する弾道抵抗性への要求に対応するため、弾道抵抗性を高めるように材料の厚さを増加させるようになった結果、防護物品構造部材には通常相当な重量が加わっている。そこで、構造部材に相当な重量を加えることなく防護物品の弾道抵抗性を高める手段が当分野で求められている。
米国特許第4,403,012号 米国特許第4,457,985号 米国特許第4,613,535号 米国特許第4,623,574号 米国特許第4,650,710号 米国特許第4,737,402号 米国特許第4,748,064号 米国特許第5,552,208号 米国特許第5,587,230号 米国特許第6,642,159号 米国特許第6,841,492号 米国特許第6,846,758号
本発明はこの要望の解決法を提供する。特に、本発明は、軽量であって、優れた耐衝撃及び弾道抵抗性能を有する2つ以上の間隔を置いて接合された弾道抵抗性パネルを含む防護物品構造部材を提供する。高速発射体が第1防護物品パネルに当たったとき、発射体は第2防護物品パネルに達する前に変形し、速度を落とす。第2防護物品パネルに当たったとき、発射体はさらに速度を落とすか、あるいは停止する。間隔を置いた配置は、多数のパネルが互いに直接結合している配置に比べて、裏面変形を減じる。また、弾道抵抗性の改善により、より軽い重量の構造部材を用いて、より重い材料を用いて実現されるような優れた弾道抵抗性を保持することが可能になる。
本発明は、
a)複数の繊維層を含む第1パネル、ここで、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;及び
b)第1パネルに接続された第2パネル、ここで、第2パネルは複数の繊維層を含み、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;
を含み、そして
c)第1パネル及び第2パネルが、互いに少なくとも約2mmの間隔を置いて配置されるように接合具によって接合されていることを特徴とする、弾道抵抗性物品
を提供する。
本発明はまた、弾道抵抗性物品を形成する方法であって、
a)複数の繊維層を含む第1パネルを用意すること、ここで、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;
b)第2パネルを第1パネルに接続すること、ここで、第2パネルは複数の繊維層を含み、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;
を含み、そして
第1パネル及び第2パネルは、互いに少なくとも約2mmの間隔を置いて配置されるように接合具によって接続されることを特徴とする、前記方法
を提供する。
本発明はさらに、弾道抵抗性物品と結合された物品を含む強化物品であって、弾道抵抗性物品が、
a)複数の繊維層を含む第1パネル、ここで、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;及び
b)第1パネルに接続された第2パネル、ここで、第2パネルは複数の繊維層を含み、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;
を含み、そして
c)第1パネル及び第2パネルが、互いに少なくとも約2mmの間隔を置いて配置されるように接合具によって接合されていることを特徴とする、前記強化物品
を提供する。
図1は、接合アンカーによって間隔を置いて接合された2つの弾道抵抗性パネルを含む本発明の弾道抵抗性物品の端面図である。 図2は、フレームによって間隔を置いて接合された2つの弾道抵抗性パネルを含む本発明の弾道抵抗性物品の端面図である。 図3は、フレーム構造部材の透視図である。 図4は、空気抜きを切り取ったフレーム構造部材の透視図である。
本発明は、高い構造一体性に加えて優れた弾道抵抗性及び耐衝撃性を必要とする車両並びに他の物品の構造部材を形成するための弾道抵抗性物品を提供する。特に、本発明は、パネルが互いに間隔を置いて配置されるように互いに接合されている多層パネル弾道抵抗性物品を提供する。
本発明のために、優れた弾道抵抗貫通性を有する物品は、変形可能な発射体に対して優れた性質を示すものを意味する。物品はまた、散弾のような破片の貫通に対して優れた抵抗性を示す。
図1及び図2に示すように、弾道抵抗性物品は少なくとも2つの個々のパネル12及び14を含み、各パネルは約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有する高強度繊維を含む。最も広義には、本発明の弾道抵抗性物品10は第2パネル14に取り付けられた第1パネル12を含み、各パネルは1つ以上の繊維層を含み、各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は必要に応じて高分子組成物で被覆されている。図から分るように、パネルは接合具16によって接合されており、互いに少なくとも約2mmの間隔を置いて配置されている。本発明の弾道抵抗性物品は、第2パネルに接合された少なくとも1つの追加パネルを含み、ここで、各追加パネルは織り繊維若しくは不織の繊維、又はそれらの組み合わせを含んでいてもよく、第1パネル、第2パネル及び各追加パネルは各パネルが互いに間隔を置いて配置されるように接合具16によって接合されている。
本発明の目的のため、「繊維」は細長い物体であり、その縦寸法は幅及び厚みの横断寸法よりはるかに大きい。本発明で用いられる繊維の断面は様々であってよい。それらの断面は円形、扁平又は楕円形であってよい。従って、繊維という用語には、規則的な又は不規則な断面を有するフィラメント、リボン、ストリップ等が含まれる。それらはまた、繊維の線軸又は長軸から突き出た1つ以上の規則的な又は不規則的なローブを有する不規則的な又は規則的なマルチローブ断面のものであってもよい。繊維が単一ローブであり、断面が実質的に円形であるのが好ましい。
本明細書中で用いられる「ヤーン」は絡み合った繊維のストランドである。「アレイ」は繊維又はヤーンの規則正しい配列を、「並行アレイ」は繊維又はヤーンの規則正しい並行配列を意味する。繊維「層」は織り繊維若しくは不織の繊維又はヤーンの平らな配列を意味する。繊維「網状構造」は複数の連結した繊維又はヤーン層を意味する。「圧密化網状構造」は繊維層と高分子組成物の圧密化された(融合された)一体物を表す。本明細書中に用いられる「単層」構造部材は、単一構造部材に圧密化された1つ以上の個々の繊維層からなる一体構造部材を指す。一般に、「布帛」は織物材料は不織の材料のいずれかに関する。
本発明は、各パネルが不織繊維層、織り繊維層、又はそれらの組み合わせを含む、2つ以上の弾道抵抗性パネルを含む各種態様を提供する。本発明の好ましい態様では、不織繊維層のパネルは、好ましくは、繊維及び弾性若しくは硬質高分子組成物の単層圧密化網状構造を含む。高分子組成物は本技術分野では高分子マトリックス組成物とも称される。「高分子組成物」及び「高分子マトリックス組成物」は本明細書中では互いに取り替えて用いることができる。さらに詳細には、繊維の単層圧密化網状構造は共に積み重なった複数の繊維層(又はプライ)を含み、各繊維層(プライ)は高分子組成物で被覆されかつ共通の繊維方向に沿って互いに実質的に並行となるように一方向に配列された複数の繊維を含む。本技術分野において従来から知られているように、優れた弾道抵抗性は、1つの層の繊維配列方向が別の繊維の繊維配列方向に対してある角度で回転しているように、個々の繊維層がクロスプライされた場合に得られる。従って、そのような一方向に並んだ繊維の連続層は前の層に対して回転しているのが好ましい。1つの例は、隣接層(プライ)が0°/90°配向となるように配列されている2層(2プライ)構造部材である。ここで、各個々の不織プライは「ユニテープ」としても知られている。しかしながら、隣接層は、別の層の縦繊維方向に対して、約0°〜約90°の実質的にどの角度で並んでいてもよい。例えば、5層不織構造部材は0°/45°/90°/45°/0°配向又は他の角度のプライを有する。本発明の好ましい態様では、0°及び90°でクロスプライされた2つの個々の不織層が単層網状構造に圧密化され、1つ以上の該単層網状構造が単一不織パネルを構成する。しかしながら、本発明の単層圧密化網状構造はいくつかのクロスプライされた(又はクロスプライされていない)プライを一般に含みうることを理解すべきである。最も一般的には、単層圧密化網状構造は1〜約6のプライを含むが、各種用途に望ましいときは約10〜約20ものプライを含んでいてもよい。そのような回転された一方向配列は、例えば、米国特許第4,457,985号;第4,748,064号;第4,916,000号;第4,403,012号;第4,623,573号;及び第4,737,402号に記載されている。同様に、「パネル」は、任意の数の構成繊維層を含んでよいが、通常は1〜約5の繊維層を含む一体構造である。各パネルは、不織繊維を含む複数の繊維層、織り繊維を含む複数の繊維層、又は織り繊維層と不織繊維層の組み合わせを含む。本発明の弾道抵抗性物品は、不織繊維を含む複数の繊維層を含む少なくとも1つのパネル、及び織り繊維を含む複数の繊維層を含む少なくとも1つのパネルを含んでいてもよい。
積層繊維層は、熱及び圧力を加えることによって一体構造に圧密化、すなわち合体されて、単層圧密化網状構造を形成し、各構成繊維層の繊維及び高分子組成物を融合させる。不織繊維網状構造は周知の方法、例えば米国特許第6,642,159号に記載の方法によりつくることができる。圧密化網状構造はまた、そのような高分子組成物で被覆され、複数の層に形成され、そして布帛に圧密化される複数のヤーンを含んでいてもよい。あるいは、不織繊維網状構造は、従来公知の技術を用いて形成されるフェルト構造を含んでいてよく、適当な高分子組成物に埋め込まれた、ランダムな配向の、絡まり合い、圧縮された繊維を含む。
本発明のために、「被覆される」という用語は、高分子組成物が繊維表面へ塗布される方法に限定されるものではない。高分子組成物の塗布は繊維層の圧密化前に行われ、高分子組成物を繊維表面へ施す任意の適切な方法も用いてよい。従って、高分子組成物を繊維に塗布し、更に、必要に応じて、組成物−繊維一体物を圧密化して複合材材料が形成することによって、本発明の繊維は高分子組成物で被覆され、含浸され、埋め込まれ、又は別の態様で塗布される。上記のように、「圧密化する」ということは、高分子組成物材料及び個々の繊維層のそれぞれが単一の層に合体されることを意味する。圧密化は、乾燥、冷却、加熱、加圧又はそれらの組み合わせにより生じうる。「複合材料」という用語は、繊維と高分子マトリックス組成物の圧密化された組み合わせを指す。ここで用いられる「マトリックス」という用語は本技術分野で周知の用語であり、圧密化後に繊維を共に結合する高分子結合材料を表すのに用いられる。
本発明の織り繊維層はまた、平織、千鳥綾織、バスケット織、スタチン織、綾織等のような布帛織りを用いる本技術分野で周知の技術を用いて形成される。平織が最も一般的である。織る前に、各織り繊維材料の個々の繊維は、不織繊維層と同じ高分子組成物を用いて不織繊維層と同様のやり方で高分子組成物で被覆されてよく、又は被覆されなくてよい。
本発明の好ましい態様では、本発明の弾道抵抗性物品を形成するパネルは、互いに少なくとも約2mm、好ましくは約2〜約13mm、より好ましくは約6〜約13mmの間隔を置いて配置されるように1つ以上の接合具によって互いに接合されている。パネルはあるいは13mmを越えて互いに間隔を置いて配置されていてもよいが、より大きな間隔は好ましくなく、間隔が大きすぎると物品の機能を低下させるおそれがある。3以上のパネルで本発明の物品を形成してもよく、パネルが3以上含まれるとき、各パネルは互いに少なくとも約2mm、好ましくは約2〜約13mm、より好ましくは約6〜約13mmの間隔を置いて配置されるように接合具によって各隣接パネルに接合される。弾道抵抗性パネルを互いに間隔を置いて配置すると、多数のパネルが共に直接結合される配置に比べて裏面変形が減少し、一方、優れた弾道抵抗性は維持されることが意外にも見出された。
本明細書中に用いられる「接合される」という用語は、パネルが単一合体物品の一体化構成部材として接合具によって共に結合されているが、パネルの表面は互いに触れていないことを意味する。本明細書中に記載の「接合具」は、互いに少なくとも約2mmの間隔を置いて配置されるように2つ以上の本発明のパネルを接合し、そして本発明の弾道抵抗性物品の一体化構成部材を形成する部材又は材料を指す。その結果、本発明の接合されたパネルは空気のみによって分離され、オープンスペースが隣接パネル間に存在する。あるいは、接合具16(又は複数の接合具16)は、隣接パネル間のスペースの全部又はスペースの一部を満たす材料であり、分離媒体がスペーサーの材料であってもよい。例えば、隣接パネルは木材、耐火ボード、パーティクルボード、セラミック材、金属シート又はプラスチックシートから形成される非布帛中間接合具によって分離されていてよい。中間接合具はあるいは接合フォーム、好ましくは軟質連続気泡フォームでもよい。これらの材料は本発明の物品を形成する各パネル間に配置され且つ各パネルと接触している。
様々な器具が本発明の多層弾道抵抗性パネルを接合するのに用いられる。限定されないが、接合具の例は、接合アンカー、例えばリベット、ボルト、クギ、ネジ及び無頭クギ;フラットスペーサーストリップ;スペーサーフレーム及び押出し溝形材である。好適なスペーサーフレームには、スロット付きフレーム(本発明のパネルは、スロット(溝)を適所に保持するフレームの該スロット(溝)に配置される);隣接パネル間に配置され、これらに取り付けられて、パネルを分離し且つ接合する、スロットなしフレームが含まれる。フレームは本技術分野における当業者によって決定されるような適当な材料から形成され、例えば、木材フレーム、金属フレーム及び繊維強化ポリマー複合材料フレームがある。押出し溝形材は押出し可能な材料、例えば金属及びポリマーから形成しうる。そのような方法で多数のパネルを接合するための好ましい接合具は、金属、セラミック、プラスチック、木材又は他の材料から形成される比較的硬質の非布帛コネクターであり、コネクターはパネルの間に配置され且つパネルに隣接して取り付けられる。図1は、2つの弾道抵抗性パネルがパネル12及び14のコーナーの接合アンカー16によって間隔を置いて配置されている態様を示す。図2は、パネルがスロット付きフレームによって離されている態様を示す。図3及び4は、スロットなしフレーム構造部材の透視図である。フレームは任意の幾何学的な形状をとり得るが、通常は正方形又は長方形である。本発明の接合具は特に接着剤及び布帛材料、たとえば他の弾道抵抗性布帛、他の非弾道抵抗性布帛又はガラス繊維を排除している。本発明において、木材は繊維材料とは考えらてはおらず、繊維強化ポリマー複合材料は布帛と考えられていない。すなわち、接着剤は接合具ではなく、別の布帛は本発明のための接合具ではない。
そのようなコネクターストリップ又はフレームはどのような材料から形成されてもよい。それらの例は、金属、木材、プラスチック、複合材料又はその他の好適な材料である。コネクターストリップ又は接合スペーサーフレームの寸法は、パネルの望ましいサイズに合わせることができ、上で詳述した隣接パネル間のスペースを含むように設計すべきである。例えば、多数のスロット溝を有するアルミニウムフレームを用いることができ、ここで、第1パネルは第1スロットにスライドさせ、第2パネルは、第1スロットから約1/4インチ(6.35mm)又は1/2インチ(12.7mm)の間隔を置いた第2スロットへスライドさせる。3つ以上のパネルを有する物品では、2つのパネルの各セット間の間隔は、2つのパネルの別のセットと同じでも異なっていてもよい。パネルは様々な方法、例えば接着剤、リベット、ナット及びボルト、縫い合わせ、又本技術分野における当業者によって決定される他の適当な手段を用いて、間隔設定−接合フレーム、ストリップ又は他の構造部材に取り付けることができる。接合具はパネルの表面全体と接触してよく、又は接触しなくてよい。例えば、コネクターは、パネル間境界面の1つ以上のエッジに沿ってのみ配置されてよく、あるいは境界面のコーナーのみに配置されてよい。
好ましい接合フォームは第1パネルと第2パネルとの間、及び追加パネル間に配置される軟質の連続気泡フォームであり、連続気泡フォームは各パネルと接している。好適な連続気泡フォームの例は、限定されないが、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリ塩化ビニル(PVC)フォーム、及び他の熱可塑性樹脂フォームである。ポリウレタンフォームが最も一般的である。連続気泡フォームは商業的に入手することができ、例えば、米国特許第6,174,741号;第6,093,752号;第5,824,710号;第5,114,773号及び第4,957,798号に記載されている(参照することによって全て本明細書中に援用する)。フォームについてはArthur H. LandrockによるHandbook of Plastic Faoms, Noves Publication(1995)にも記載されている。フォーム原料製造業者は、例えば、ミシガン州ミッドランドのダウ・ケミカル社及びペンシルベニア州ピッツバーグのバイエル社である。フォーム転換業者は、例えば、テキサス州のアメリカン・イクセルシア社、マサチューセッツ州のフォームテック社、ウィスコンシン州のウィスコンシン・フォーム・プロダクツ社、マサチューセッツ州のUFPテクノロジー社及びニュージャージー州のシールド・エア社である。硬質の独立気泡フォームも用いうるが、これらは弾道発射体衝突の際に剛性材料として挙動し得る捕捉空気を含むので、本発明には好ましくない。フォームは物品に防音性を加えることも知られている。
中間フォームは、別個の接着剤を用いることなく各パネルに接着できることが好ましい。本発明の好ましい態様では、本発明のパネルは、パネル間にある空気が圧縮されることなく発射体による衝撃で容易に逃げられるように、接合具によって接合される。
本発明の別の態様では、パネルを接合具へ取り付ける前に、各パネルを強化することが好ましい。例えば、エッジ・モールドを用いて又は固体金属フレーム状構造部材、例えば固体金属ピクチャーフレーム状構造部材を用いて、エッジを溶融してもよい。エッジ・モールド又は固体金属フレームはオーブンを用いて加熱しても、あるいは加熱及び冷却能力を有するプレスに取り付けてもよい。モールド又は金属フレームはエッジのみをプレス及び成形する。溶融条件、例えば温度、圧力及び時間は、繊維層又はパネルの数、及びそれらの厚さのようなファクターによって決まる。そのような条件は本技術分野における当業者によって容易に決められる。パネルの境界が強化されると、パネルをナット及びボルトで処理することはより容易であり、金属ストリップ、複合材料コネクター又はスペーサーフレーム構造部材のような接合具に取り付けることはより容易である。さらに、可能ならば、使用コネクターの種類に応じて、同様の技術を用いてパネルを共に溶融することによって、パネルをコネクターへ同様に取り付けてもよい。
最適な弾道抵抗性能のために、接合具により空気が隣接パネル間に取り込まれる態様では、空気抜きを接合具とパネルの少なくとも1つとの境界面に、好ましくはパネルと接合具との間の取り付け境界面間のエッジに存在させて、発射体が最前列のパネルに衝突したとき取り込まれた空気を逃がすことができるようにするとさらに好ましい。例えば、図4に示すように、フレームの一部が切り取られているスロットのないスペーサーフレームを用いると、空気を抜くことが可能である。スペーサーフレーム部分は任意の有用な技術で切り取ることができる。空気抜きの切り取りを容易にするために、空気抜きを有するフレームは合板のような木材から形成するのが好ましいが、任意の材料から形成することができる。例えば、金属及び金属溝形材も空気抜きが必要であるかもしれない。空気抜きがないと、弾道抵抗性能は低下する。取り込まれた空気が剛性材料として作用し、第1パネルの変形を少なくし、それによってパネルの弾道抵抗性能が低下するからである。本技術分野における当業者によって決められる限り、その他の空気抜きの手段も同様に用いることができる。好ましい態様では、スロットなしスペーサーフレームのエッジ幅は1/2”、奥行き1/4”であり、2つの向かい合ったエッジが1/8”の奥行きで切り取られた空気抜きを有する。この種のスロットなしフレームは2つの隣接布帛パネル間に配置され、パネルは本技術分野で一般に知られた手段、例えば接着によってフレームに取り付けられる。
本発明の各パネルは繊維と任意のマトリックス組成物の組み合わせを含む。一般に、十分な弾道抵抗性を有する布帛物品を製造するには、各パネル中の繊維の割合は、繊維及び任意高分子マトリックス組成物の重量の好ましくは約45〜約95重量%、より好ましくは約60〜約90重量%、最も好ましくは約65〜約85重量%である。本技術分野で一般に知られているように、マトリックス組成物は他の添加剤、カーボンブラック又はシリカのような充填材を含んでいてもよく、油で増量されていてもよく、あるいは硫黄、過酸化物、金属酸化物また本技術分野で周知の放射線硬化系によって加硫されていてもよい。パネルを形成する繊維が高分子組成物で被覆されていないパネルでは、繊維はパネルの重量の100%を構成する。
さらに、織り繊維層又は不織繊維層の各パネルは複数の構成繊維層を含むことが好ましく、層の数が増すほど弾道抵抗性は増すが、重量も増加する。不織繊維パネルは、特に、モノリシックパネルへ圧密化される2つ以上の層を含むのが好ましい。織り繊維パネルも複数の圧密化された、織り繊維層を含んでいてもよく、これらは加圧成形によって圧密化される。本発明の好ましい構造部材は弾道脅威、例えば変形可能な脅威及び変形可能ではない脅威、脅威に付随するエネルギー、並びに望ましいパネル間隔によって決まる。構造部材は全てが織り成形パネル、全てが不織パネル、又は織りパネルと不織パネルの混成物でもよい。
単一パネルを形成する層の数、及び不織複合材料を形成する層の数は、望ましい弾道抵抗性物品の最終目的により変わる。例えば、軍隊用防護ベストでは、望ましい1.0ポンド/フィート面積密度(4.9kg/m)を達成する物品複合材料を形成するためには、合計22の個々の層(又はプライ)が必要であり、プライは本明細書中に記載の高強度繊維から形成される織り布帛、編み布帛、フエルト布帛又はは不織の布帛でもよく、該層は共に結び付いていてよく、又は結び付いていなくてよい。別の態様では、警察用防護ベストはNational Insutitute of Justice (NIJ) の脅威レベルに基づく層の数を有する。例えば、NIJ 脅威レベル IIIAベストでは合計22層である。NIJ 脅威レベルがそれより低い場合には、それより少ない層が用いられる。
本発明の織り繊維層又は不織の繊維層は、低弾性率弾性材料及び高弾性率硬質材料を含む様々な高分子組成物(高分子マトリックス組成物)材料を用いて製造しうる。好適な高分子組成物材料としては、以下のものに限定はされないが、ASTM D638により37℃でそれぞれ測定して、約6,000psi(41.3MPa)未満の初期引張弾性率を有する低弾性率弾性材料、及び少なくとも約300,000psi(2068MPa)の初期引張弾性率を有する高弾性率硬質材料が含まれる。ここで通して用いられるように、引張弾性率とは、繊維についてはASTM2256によってそして高分子組成物材料についてはASTM D638によって測定した弾性率を意味する。
弾性高分子組成物は様々な高分子及び非高分子材料を含み得る。好ましい弾性高分子組成物は低弾性率弾性材料を含む。本発明のためには、低弾性率弾性材料はASTM D638試験法により約6,000psi(41.4MPa)以下の引張弾性率を有する。エラストマーの引張弾性率は、好ましくは約4,000psi(27.6MPa)以下、より好ましくは約2400psi(16.5MPa)以下、より好ましくは約1200psi(8.23MPa)以下、最も好ましくは約500psi(3.45MPa)以下である。エラストマーのガラス転移温度(Tg)は、好ましくは約0℃未満、より好ましくは約−40℃未満、最も好ましくは約−50℃未満である。エラストマーはまた、好ましくは少なくとも約50%、より好ましくは少なくとも約100%、最も好ましくは少なくとも約300%の破断点伸びを有する。
低弾性率を有する広い範囲の材料及び配合物を高分子組成物として用いることができる。代表的な例は、ポリブタジエン、ポリイソプレン、天然ゴム、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー、ポリスルフィドポリマー、ポリウレタンエラストマー、クロロスルホン化ポリエチレン、ポリクロロプレン、可塑化ポリビニルクロリド、ブタジエンアクリロニトリルエラストマー、イソブチレン−イソプレンコポリマー、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリエーテル、フルオロエラストマー、シリコーンエラストマー、エチレンのコポリマー、及びそれらの組み合わせ、並びにポリオレフィン繊維の融点未満の温度で硬化可能な他の低弾性率ポリマー及びコポリマーである。異なるエラストマー材料のブレンド、又はエラストマー材料と1種以上の熱可塑性樹脂とのブレンドも好ましい。高分子組成物はまた、カーボンブラック又はシリカのような充填材を含んでいてもよく、油で増量されていてよく、硫黄、過酸化物、金属酸化物又は本技術分野で周知の放射線硬化系によって加硫されていてよい。
共役ジエン及びビニル芳香族モノマーのブロックコポリマーが特に有用である。ブタジエン及びイソプレンは好ましい共役ジエンエラストマーである。スチレン、ビニルトルエン及びt−ブチルスチレンは好ましい共役芳香族モノマーである。ポリイソプレンを組み込んでいるブロックコポリマーは水素添加すると飽和炭化水素エラストマーセグメントを有する熱可塑性エラストマーを生成しうる。ポリマーはタイプA−B−Aの簡単なトリ−ブロックコポリマー、タイプ(AB)(n=2〜10)のマルチ−ブロックコポリマー又はタイプR−(BA)(x=3〜150)の放射形状コポリマー(Aはポリビニル芳香族モノマーからのブロックであり、Bは共役ジエンエラストマーからのブロックである)でもよい。これらのポリマーの多くはテキサス州ヒューストンのクレイトン・ポリマーズ社により商業的に製造されており、広報誌「Kraton Thermoplastic Rubber」,SC−68−81に記載されている。最も好ましい高分子組成物ポリマーとしては、クレイトン・ポリマーズ社により商業的に製造され、Kratonの登録商標で販売されているスチレンブロックコポリマーを挙げることができる。最も好ましい低弾性率高分子マトリックス組成物はポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレンブロックコポリマーを含む。
本発明において有用な好ましい高弾性率硬質高分子組成物材料は、ビニルエステルポリマー又はスチレン−ブタジエンブロックコポリマーのような材料、並びにビニルエステル及びジアリルフタレート又はフェノールホルムアルデヒド及びポリビニルブチラールのようなポリマーの混合物も含む。本発明で用いるのに特に好ましい硬質高分子組成物材料は、好ましくはメチルエチルケトンのような炭素−炭素飽和溶媒に可溶性であり、そしてASTM D638により測定して、硬化したとき、少なくとも約1×10psi(6895MPa)の高引張弾性率を有する、熱硬化性ポリマーである。特に好ましい硬質高分子組成物材料は、米国特許第6,642,159号(参考とすることにより本明細書に援用されるものとする)に記載のものである。
不織繊維層の他に、織り繊維層も高分子組成物で被覆されていることが好ましい。好ましくは、繊維を含む織り繊維層は高分子組成物で少なくとも部分的に被覆され、次いで、不織繊維層で行われたのと同様の圧密化工程が実施される。しかしながら、織り繊維層の高分子組成物での被覆は必要とされない。例えば、本発明のパネルを形成する複数の織り繊維層は圧密化されることは必ずしも必要ではなく、他の手段、例えば一般的な接着剤で又は縫い合わせることによって結合されてもよい。一般に、高分子組成物被覆は複数の繊維層を十分に融合、すなわち圧密化する必要がある。本発明の好ましい態様では、マトリックスのないパネルが含まれるならば、該パネルは、高分子組成物で被覆されていない1種以上の織り繊維層を含むのが好ましく、ここで、多数の織り層は縫い合わせ又は他の一般的な方法で結合されうる。
本発明の布帛複合材から形成された物品の剛性、耐衝撃及び弾道抵抗性は、高分子組成物ポリマーの引張弾性率に影響される。例えば、米国特許第4,623,574号には、約6,000psi(41,300kPa)未満の引張弾性率を有するエラストマーマトリックスで構成された繊維強化複合材料が、弾性率がより高いポリマーで構成された複合材と比較して、及びまた高分子マトリックス組成物を含まない同じ繊維構造部材と比較して、優れた弾道抵抗性を有することが開示されている。しかしながら、低引張弾性率高分子マトリックス組成物ポリマーは、また、剛性がより低い複合材料を生じさせる。さらに、ある用途では、特に、複合材料が弾道抵抗性と構造部材様式の両方の機能を果たさなければならない用途では、弾道抵抗性と剛性の優れた組み合わせが必要とされる。従って、用いられる高分子組成物ポリマーの最も適切な種類は本発明の布帛から形成される物品の種類によって異なる。両方の性質の調和させるために、好適な高分子組成物は低弾性率及び高弾性率の両材料を組み合わせて単一高分子組成物を形成しうる。
複合材料の残りの部分は繊維からなるのが好ましい。本発明では、繊維を含む織り繊維層及び不織の繊維層は高強度高引張弾性率繊維を含む。ここで用いられるように、「高強度高引張弾性率繊維」は、ASTM D2256により測定して、少なくとも約7g/デニール以上の靭性及び少なくとも約150g/デニール以上の引張弾性率、そして好ましくは少なくとも約8J/g以上の破断エネルギーを有するものである。本明細書中に用いられる「デニール」は、繊維又はヤーンの9000m当たりのgでの質量に等しい線密度の単位を指す。本明細書中に用いられる「靭性」は、応力の加えられていない試料の単位線密度(デニール)当たりの力(g)として表される引張応力を指す。繊維の「初期弾性率」は、その変形抵抗性を表す材料の性質である。「引っ張り弾性率」は、デニール当たりのグラム重で表される靭性の変化(g/d)と本来の繊維長さの分率として表される歪の変化(インチ/インチ)との比を指す。
特に好適な高強度高引張弾性率繊維材料の例は、ポリオレフィン繊維、特に伸び切り鎖ポリオレフィン繊維、例えば高延伸、高分子量ポリエチレン繊維、特に超高分子量ポリエチレン繊維及び超高分子量ポリプロピレン繊維である。アラミド繊維、特にパラ−アラミド繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、伸び切り鎖ポリビニルアルコール繊維、伸び切り鎖ポリアクリロニトリル繊維、ポリベンズアゾール繊維、例えばポリベンゾオキサゾール(PBO)及びポリベンゾチアゾール(PBT)繊維、並びに液晶コポリエステル繊維も適している。これらの繊維の種類はそれぞれ本技術分野で一般に知られている。
ポリエチレンの場合、好ましい繊維は、分子量が少なくとも500,000、好ましくは少なくとも1,000,000、より好ましくは2,000,000〜5,000,000の伸び切り鎖ポリエチレンである。そのような伸び切り鎖ポリエチレン(ECPE)繊維は、米国特許第4,137,394号又は第4,356,138号(参照することによって本明細書に援用されるものとする)に記載の溶液紡糸法で成長させてよく、あるいは米国特許第4,551,296号及び第5,006,390号(参照することによって本明細書中に援用されるものとする)に記載のように溶液から紡糸してゲル構造を形成してよい。本発明で用いるのに特に好ましい繊維の種類は、ハネウエル・インターナショナル社からSPECTRAの登録商標で販売されているポリエチレン繊維である。SPECTRA繊維は本技術分野でよく知られており、例えば、米国特許第4,623,547号及び第4,748,064号に記載されている。
アラミド(芳香族ポリアミド)又はパラ−アラミド繊維も特に好ましい。それらは商業的に入手可能であり、例えば、米国特許第3,671,542号に記載されている。例えば、有用なポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)フィラメントはデュポン社によりKEVLARの登録商標で商業的に製造されている。デュポン社がNOMEXの登録商標で商業的に製造しているポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)繊維、テイジン社がTWARONの登録商標で商業的に製造している繊維;韓国のコロン・インダストリーズ社がHeracronの登録商標で商業的に製造しているアラミド繊維;ロシアのカメンスク・ボロクノJSC社がSVM及びRusarの登録商標で商業的に製造しているp−アラミド繊維及びロシアのJSC Chimボロクノ社がArmosの登録商標で商業的に製造しているp−アラミド繊維も本発明を実施する際に有用である。
本発明を実施するのに好適なポリベンズアゾ−ル繊維は商業的に入手可能であり、例えば、米国特許第5,286,833号、第5,296,185号、第5,356,584号、第5,534,205号及び第6,040,050号(参照することによってここに記載されたものとする)に記載されている。好ましいポリベンズアゾ−ル繊維は東洋紡社のZYLON(登録商標)ブランド繊維である。本発明の実施に適した液晶コポリエステル繊維は商業的に入手可能であり、例えば、米国特許第3,975,487号、第4,118,372号及び第4,161,470号(参照することによって本明細書中に援用されるものとする)に記載されている。
好適なポリプロピレン繊維には、米国特許第4,413,110号(参照することによって本明細書中に援用されるものとする)に記載のような高延伸伸び切り鎖ポリプロピレン(ECPP)繊維が含まれる。好適なポリビニルアルコール(PV−OH)繊維は、例えば、米国特許第4,440,711号及び第4,599,267号(参照することによって本明細書中に援用されるものとする)に記載されている。好適なポリアクリロニトリル(PAN)繊維は、例えば、米国特許第4,535,027号(参照することによって本明細書中に援用されるものとする)に記載されている。これらの繊維の種類はそれぞれ公知であり、広く商業的に入手可能である。
本発明で用いるのに適した他の繊維の種類は、例えば、ガラス繊維、炭素から形成される繊維、玄武岩又は他の鉱物から形成される繊維、M5(登録商標)繊維のような硬質ロッド繊維、及び上記物質全ての組み合わせであり、これらはいずれも商業的に入手可能である。例えば、繊維層はSPECTRA(登録商標)繊維とKEVLAR(登録商標)繊維の組み合わせから形成してもよい。M5繊維はバージニア州リッチモンドのマゼラン・システムズ・インターナショナル社により製造され、例えば、米国特許第5,674,969号、第5,939,553号、第5,945,537号及び第6,040,478号(参照することによっていずれも本明細書中に援用されるものとする)に記載されている。特に好ましい繊維には、M5繊維、ポリエチレンSPECTRA繊維及びアラミドKEVLAR繊維が含まれる。繊維は任意の好適なデニールでもよく、例えば、50〜約3000デニール、より好ましくは約200〜約3000デニール、最も好ましくは約650〜約1500デニールである。
本発明のために最も好ましい繊維は高強度高引張弾性率伸び切り鎖ポリエチレン繊維又は高強度高引張弾性率パラ−アラミド繊維である。上記のように、高強度高引張弾性率繊維は、ASTM D2256により測定して、約7g/デニール以上の好ましい靭性及び約150g/デニール以上の好ましい引張弾性率、そして約8J/g以上の好ましい破断エネルギーを有するものである。本発明の好ましい態様では、繊維の靭性は約15g/デニール以上、好ましくは約20g/デニール以上、より好ましくは約25g/デニール以上、最も好ましくは約30g/デニール以上である。本発明の繊維はまた、好ましくは約300g/デニール以上、より好ましくは約400g/デニール以上、より好ましくは約500g/デニール以上、より好ましくは約1,000g/デニール以上、最も好ましくは約1,500g/デニール以上の引張弾性率を有する。本発明の繊維はまた、好ましくは約15J/g以上、より好ましくは約25J/g以上、より好ましくは約30J/g以上、最も好ましくは約40J/g以上の破断エネルギーを有する。
これらの高強度特性の組み合わせは周知の方法を用いることによって得られる。米国特許第4,413,110号、第4,440,711、号、第4,535,027号、第4,457,985号、第4,623,547号、第4,650,710号及び第4,748,064号には、本発明で用いられる好ましい高強度伸び切り鎖ポリエチレン繊維の形成について一般的に説明されている。溶液成長又はゲル繊維法を含むそのような方法は本技術分野でよく知られている。パラ−アラミド繊維を含む他の好ましい繊維の各種類の形成法も本技術分野で一般に知られており、繊維は商業的に入手可能である。
上記のとおり、高分子組成物(マトリックス)は様々な方法で繊維に塗布することができる。「被覆される」という用語は、高分子組成物が繊維表面(単数又は複数)に塗布される方法に限定することを意図したものではない。例えば、高分子組成物は、高分子組成物を繊維表面へ吹付け又はロール塗布し(溶液の一部は望ましい1種以上のポリマーを含み、溶液の一部は1種以上のポリマーを溶解することができる溶媒を含む)、その後、乾燥することによって溶液の形で付与してもよい。別の方法は、被覆材料のそのままのポリマーを繊維へ液体、懸濁液中の粘着固体もしくは粒子として、又は流動床として塗布する方法である。あるいは、塗布する温度において繊維の性質に悪影響を及ぼさない好適な溶媒中での溶液又はエマルジョンとして被覆を施してもよい。例えば、繊維を高分子組成物の溶液に通して繊維を実質的に被覆し、そして乾燥して被覆繊維を形成してもよい。得られた被覆繊維は、望ましい網状構造に配置されている。別の被覆技術では、繊維の1つの層をまず用意し、その後、層を適当な溶媒に溶解された高分子組成物を含む溶液の浴に浸し、それによって、個々の繊維をそれぞれ高分子組成物で実質的に被覆し、そして、その後、溶媒の蒸発又は揮散により乾燥する。望ましい量の高分子組成物を繊維に被覆するために、浸漬手順は、必要に応じて数回繰り返す。個々の繊維のそれぞれを高分子組成物で封入するか、あるいは繊維表面の100%を高分子組成物で覆うのが好ましい。
ポリマーを溶解又は分散することができる任意の液体を用いることができるが、好ましい溶媒の群には、水、パラフィン油及び芳香族溶媒又は炭化水素溶媒が含まれ、具体例となる溶媒としては、パラフィン油、キシレン、トルエン、オクタン、シクロヘキサン、メチルエチルケトン(MEK)及びアセトンである。被覆ポリマーを溶媒に溶解又は分散するのに用いられる技術は、類似物質の各種基体への被覆に一般的に用いられるものである。
溶媒を繊維から除去する前又は後(ゲル−紡糸繊維形成技術を用いる場合)、繊維を高温延伸操作する前に高弾性率先駆体を被覆することを含む、繊維に被覆を施す他の技術を用いてもよい。次に、繊維を高温で延伸して被覆繊維を得る。ゲル繊維は、望ましい被覆を達成するための条件下で適切な被覆用ポリマーの溶液に通してもよい。ゲル繊維中での高分子量ポリマーの結晶化は、繊維を溶液に通す前に行っても、行わなくてもよい。あるいは、繊維を適切な高分子粉末の流動床に押出してもよい。さらに、延伸操作又は他の操作法、例えば、溶媒交換、乾燥等が行われるならば、被覆は最終繊維の先駆体に施される。本発明の最も好ましい態様では、本発明の繊維は高分子組成物でまず被覆され、その後、複数の繊維を織り繊維層又は不織の繊維層のいずれかを形成するように配列させる。そのような技術は本技術分野ではよく知られている。
本発明の別の好ましい態様では、少なくとも1つのポリマーフィルムが本発明のいずれかのパネルの1つ以上の外面へ取り付けられる。いくつかのパネルの種類は粘着表面を有するので、ポリマーフィルムはパネル間の摩擦を減じるために望ましいかもしれない。該ポリマーフィルムに適したポリマーとしては、以下のものに限定するわけではないが、熱可塑性及び熱硬化性ポリマーが含まれる。好適な熱可塑性ポリマーは、以下のものに限定されるわけではないが、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ビニルポリマー、フルオロポリマー、並びにこれらのコポリマー及び混合物よりなる群から選択してよい。これらの中で、ポリオレフィン層が好ましい。好ましいポリオレフィンはポリエチレンである。ポリエチレンフィルムの非限定的な例は、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、線状中密度ポリエチレン(LMDPE)、線状の非常に低密度のポリエチレン(VLDPE)、線状超低密度ポリエチレン(ULDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)である。これらの中で、最も好ましいポリエチレンはLLDPEである。好適な熱硬化性ポリマーには、以下のものに限定されるわけではないが、熱硬化性アリル、アミノ、シアネート、エポキシ、フェノール、不飽和ポリエステル、ビスマレイミド、硬質ポリウレタン、シリコーン、ビニルエステル、並びにそれらのコポリマー及びブレンドが含まれ、これらのポリマーは、例えば、米国特許第6,846,758号、第6,841,942号及び第6,642,159号に記載されている。本明細書中に記載のポリマーフィルムには、ポリマー被覆が含まれる。
そのような任意のポリマーフィルムは、周知の積層技術を用いて、パネルの一方又は両方の外面に取り付けることができる。一般に、積層は、層を一体化させて単一フィルムを形成するのに十分な熱及び圧力の条件下で、個々のフィルムを互いの上に配置することによって行われる。個々の層は互いの上に配置され、この組み合わせ物は、通常、本技術分野で周知の技術により一対の加熱積層ローラーのニップに通される。積層加熱は約95〜約175℃、好ましくは約105〜約175℃の温度、約5psig(0.034MPa)〜約100psig(0.69MPa)の圧力で、約5秒〜約36時間、好ましくは約30秒〜約24時間行われる。あるいは、ポリマーフィルムは下記の成形工程の間にパネルへ取り付けてもよい。本発明の好ましい態様では、任意的なポリマーフィルム層は、繊維、高分子マトリックス組成物及びポリマーフィルムの合計重量に基づいて、約2〜約25重量%、より好ましくは約2〜約17重量%、最も好ましくは約2〜約12重量%を構成する。ポリマーフィルム層の重量%は一般的にはパネルを形成する布帛層の数により変わる。
本発明のパネルの形成では、好適な成形装置を使用して、多数の繊維層が加熱下及び加圧下に成形されるのが好ましい。一般に、パネルは約50psi(344.7kPa)〜約5000psi(34470kPa)、より好ましくは約100psi(689.5kPa)〜約1500psi(10340kPa)、最も好ましくは約150psi(1034kPa)〜約1000psi(6895kPa)の圧力で成形される。あるいは、繊維層は約500psi(3447kPa)〜約5000psi、より好ましくは約750psi(5171kPa)〜約5000psi、より好ましくは約1000psi〜約5000psiのより高い圧力で成形されてよい。成形工程は約4秒〜約45分かけてよい。好ましい成形温度は約200°F(〜93℃)〜約350°F(〜177℃)、より好ましくは約200°F〜約300°F(〜149℃)、最も好ましくは約200°F〜約280°F(〜121℃)である。好適な成形温度、圧力及び時間は、一般的には高分子組成物の種類、高分子組成物の含有量及び繊維の種類により変わる。本発明の布帛が成形される圧力は、得られる成形品の剛性又は柔軟性に直接影響する。特に、布帛が成形される圧力が高いほど、剛性は高くなり、逆の場合もまた同様である。さらに、成形圧力に加えて、布帛層の量、厚さ及び組成、高分子組成物の種類及び任意的なポリマー被覆も本発明の布帛から形成される物品の剛性に直接影響する。
本明細書中に記載の各成形及び圧密化技術は類似しているようにみえるが、各プロセスは異なる。特に、成形はバッチプロセスであり、圧密化は連続プロセスである。さらに、成形は、フラットパネルを形成するとき、成形モールド又はマッチ−ダイ・モールドのようなモールドの使用が一般に含まれる。
別個の圧密化工程を実施して、成形前に1つ以上の単層圧密化網状構造を形成するならば、圧密化は本技術分野で従来から知られているようにオートクレーブ中で行ってもよい。加熱する場合、高分子組成物を完全に溶解することなく粘着又は流動させることは可能である。しかしながら、一般に、高分子組成物材料を溶融させるならば、複合材料の形成に必要な圧力は比較的わずかであり、一方、高分子組成物材料を粘着点に加熱するだけならば、より高い圧力が一般に必要である。圧密化段階は一般に約10秒〜約24時間かかる。成形と同様に、好適な圧密化温度、圧力及び時間は、一般に、ポリマーの種類、ポリマーの含有量、用いるプロセス及び繊維の種類による。
本発明のパネル又は布帛は、加熱下及び加圧下でカレンダーに掛けてそれらの表面を滑らかにし、又は、みがくことができる。カレンダリング法は本技術分野でよく知られており、成形の前又は後に実施することができる。
個々の布帛層及びパネルの厚さは個々の繊維の厚さに相当する。従って、好ましい織り繊維層の厚さは、好ましくは約25〜約500μm、より好ましくは約75〜約385μm、最も好ましくは約125〜約255μmである。好ましい単層圧密化網状構造の厚さは、好ましくは約12〜約500μm、より好ましくは約75〜約385μm、最も好ましくは約125〜約255μmである。単層圧密化網状構造の厚さは、好ましくは約12〜約500μm、より好ましくは約75〜約385μm、最も好ましくは約125〜約255μmである。ポリマーフィルムの厚さは非常に薄いのが好ましく、厚さは、好ましくは約1〜約250μm、より好ましくは約5〜約25μm、最も好ましくは約5〜約9μmである。一連の連結弾道抵抗性パネル及び任意的なポリマーフィルムを含む弾道抵抗性物品の全体の厚さは、好ましくは約5〜約1000μm、より好ましくは約6〜約750μm、最も好ましくは約7〜約500μmである。そのような厚さが好ましいが、特定のニーズを満たようにしつつ、本発明の範囲に入るように、別のフィルム厚さを形成してよいことは当然である。本発明の多層パネル物品の面積密度は、好ましくは約0.25Lb/ft(psf)(1.22kg/m(ksm))〜約8.0psf(39.04ksm)、より好ましくは約0.5psf(2.44ksm)〜約6.0psf(29.29ksm)、より好ましくは約0.7psf(3.41ksm)〜約5.0psf(24.41ksm)、最も好ましくは約0.75psf〜約4.0psf(19.53ksm)である。
別の態様では、少なくとも1つの硬質プレートを本発明の弾道抵抗性物品に取り付けて防護物品を突き通す発射体に対する防護を高めることができる。弾道抵抗性ベスト及び防護車では、硬質プレートを含む物品が一般に望ましい。そのような硬質プレートは、セラミック、ガラス、金属入り複合材料、セラミック入り複合材料、ガラス入り複合材料、セメント、高硬度鋼(HHS)、防護用アルミニウム合金、チタン、又はそれらの組み合わせを含み、ここで、硬質プレート及び本発明のパネルは向かい合わせて共に積み重ねられる。唯一の硬質プレートを、一連の個別のパネルのそれぞれにではなく、一連のパネルの最上部表面へ取り付けるのが好ましい。最も好ましい3種類のセラミックスは、酸化アルミニウム、炭化ケイ素及び炭化ホウ素である。
本発明の弾道抵抗性パネルは単一のモノリシック・セラミックプレートを組み込んでよくも、あるいは軟質樹脂中に懸濁された小さいタイル又はセラミックボールを含んでいてよい。好適な樹脂は本技術分野でよく知られている。さらに、タイルの多数の層又は列を本発明のプレートへ取り付けてもよい。例えば、薄いポリウレタン接着フィルムを用いて多数の3”×3”×0.1”(7.62cm×7.62cm×0.254cm)セラミックタイルを12”×12”(30.48cm×30.48cm)パネルに取り付けてもよく、全てのセラミックタイルはタイル間に間隙がないように並べるのが好ましい。次に、接合部が分散されるように食違い状態で、タイルの第2の列をセラミックの第1の列に取り付ける。これを、防護物品全体をカバーするように続ける。最も軽い重量で高性能を得るためには、硬質プレートを取り付ける前にパネルを成形することが好ましい。しかしながら、大きなパネル、例えば、4’×6’(1.219m×1.829m)又は4’×8’(1.219m×2.438m)の場合、パネルは単一低圧オートクレーブプロセスで硬質プレートと共に成形することができる。
本発明の多層パネル構造部材は、周知の技術を使用して各種弾道抵抗性物品を形成する様々な用途に用いることができる。例えば、弾道抵抗性物品の形成に適した技術は、例えば、米国特許第4,623,574号、第4,650,710号、第4,748,064号、第5,552,208号、第5,587,230号、第6,642,159号、第6,841,492号及び第6,846,758号に記載されている。
多層パネル構造部材は柔軟で軟質の防護物品、例えば、多くの弾道脅威、例えば9mmフルメタルジャケット(FMJ)銃弾、並びに手榴弾の爆発、大砲、簡易爆発物 (IED)及び軍隊や平和維持活動で遭遇する他の同様な装置による様々な破片に対応可能な軍人用のベスト、パンツ、帽子又は他の衣服物品のような衣類、カバー又は毛布の形成に有用である。本発明の多層パネル構造部材は、航空機構造部材部材及び他の車両の部材、例えば自動車及び船舶のドアー並びに隔壁構造部材のような物品を強化するのに特に有用であり、この場合、本発明の構造部材は、構造部材部材に取り付けられたり、あるいは構造部材部材の内側に配置される。これらの構造部材はまた、大きな建築物の爆発からの保護、並びに可動弾道壁、燃料庫及び類似構造部材の強化にも有用である。
ここで用いられるように、「軟質な」又は「柔軟な」防護物品は、相当な大きさの応力を加えたときその形状を維持せず、且つつぶれずに自立的な状態でいることができない防護物品である。多層パネル構造部材はまた、剛性で硬質の防護物品の形成にも有用である。「硬質」防護物品は、ヘルメット、軍用車のパネル、又は盾のような物品を意味し、それらは相当な大きさの応力を加えたとき構造剛性を維持し、かつつぶれずに自立的な状態でいることができるくらいの十分な機械的強度を有する。構造部材は、複数の不連続シートに切断し、積層して物品にしても、あるいはそれらを、物品の形成にその後用いられる先駆体にしてもよい。そのような技術は本技術分野でよく知られている。
本発明の衣類は本技術分野で従来公知の方法によって形成される。衣類は、本発明の弾道抵抗性物品を衣類物品に隣接することによって形成することができる。例えば、ベストは、本発明の弾道抵抗性構造部材に接合された一般的な布帛ベストからなり、本発明の物品は戦略的に配置されたポケットに挿入される。最良の結果を得るには、最も多量の高分子組成物を有するパネルを可能性のある弾道脅威に最も近いところに配置し、最も少ない量の高分子組成物を有するパネルを可能性のある弾道脅威に最も遠いところに配置すべきである。これによってベストの重量をできるだけ軽くしながら、最高の弾道保護が可能になる。本明細書にで用いられる「接合する」又は「接合される」という用語は、縫い合わせ又は接着等によるような結合、並びに、弾道抵抗性物品がベスト又は他の衣類物品から必要に応じて容易に取り外せるように、他の布帛との非結合性の連結又は並置を含むことを意味する。柔軟なシート、ベスト及びその他の衣類のような柔軟性構造部材の形成に用いられる物品は、低引張弾性率高分子マトリックス組成物を用いて形成されることが好ましい。ヘルメット及び防護物品のような硬質物品は、高引張弾性率高分子マトリックス組成物を用いて形成されるのが好ましい。
弾道抵抗性能は、本技術分野で周知の標準試験法を用いて測定される。特に、構造部材の保護能又は貫通抵抗性は、通常、V50値としても知られる、発射体の50%が複合材料を貫通し、50%がシールドによって停止される際の衝突速度を引用して表示される。ここで用いられるように、物品の「貫通抵抗性」は、指定された脅威、例えば銃弾、破片、散弾等の物理的対象、及び爆風のような非物理的対象による貫通抵抗性である。等しい面積密度(複合材料パネルの重量を表面積で除したもの)の複合材料では、V50が高いほど、複合材料の抵抗性がよい。本発明の物品の弾道抵抗性は多くのファクター、特に布帛製造に用いられる繊維の種類によって変わる。
本発明によって形成される柔軟な弾道防護物品のV50は、17グレンの破片に似せた発射体で衝撃を与えたとき、少なくとも約1400フィート/秒(fps)(427m/秒)であることが好ましい。
次の実施例で本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例1〜8
様々な形態を有する弾道試験パッケージを、Spectra Shiels(登録商標) II SR 3124弾道抵抗性複合材料の複数の層から組み立てた。1つの層は、SPECTRA 1000繊維(1300デニール)及び水性KRATON(登録商標)樹脂(樹脂は4プライ層の約16%を構成する)でできた不織圧密化材料(隣接プライは0°、90°でクロスプライされている)の4つのプライ(すなわち、4枚のユニテープ)を含む。組み立て試験パッケージは、成形パネルのV50を測定する軍隊試験標準MIL−STD−662Eに従う17グレンの破片に似せた発射体(FSP)(MIL−P−46593A(ORD))に対して試験を実施した。試験パッケージはSpectra Shiels II SR3124の1つ以上の12”×12”成形パネルから形成した。これらは下記の形態を有し、表1に概要が示されている(パネル成形条件:240°F(115.6℃)、10分予熱、10分500psiで加圧、冷却せず)。試験パッケージの各パネルの平均全体面積密度は1.04psf(5.08ksm)であった。
実施例1(比較)では、単一成形パネルを含む試験パッケージについて試験を実施した。この単一成形パネルは、対照試料として、Spectra Shiels II SR3124の20の4プライ層(すなわち、パネル中に80枚のユニテープ、隣接プライは0°/90°でクロスプライされている)を含んでいた。各4プライ層をまず圧密化し、次に、20層を上記条件の下で一緒に成形してパネルを形成した。
実施例2(比較)では、個別に成形された20枚のパネルを含み、各パネルが、Spectra Shiels II SR3124の1つの4プライ層(すなわち、パネル毎に4枚のユニテープ、隣接プライは0°/90°でクロスプライされている)を含む、試験パッケージについて試験を実施した。ユニテープは上記条件の下で一緒に成形して各パネルを形成した。パネルは、それらの表面が互いに接する状態でc−クランプによって試験装置に一緒に保持し、縫い合わせ、接着剤又はその他の手段によって連結しなかった。パネルの間隔はあいていなかった。
実施例3(比較)では、個別に成形された4枚のパネルを含み、各パネルが、Spectra Shiels II SR3124の5つの4プライ層(すなわち、パネル毎に20枚のユニテープ、隣接プライは0°/90°でクロスプライされている)を含む、試験パッケージについて試験を実施した。4プライ層をまず圧密化し、次に、それらの5つを上記条件の下で一緒に成形して各パネルを形成した。パネルは、それらの表面が互いに接する状態でクランプによって試験装置に一緒に保持したが、連結されていなかった。パネルの間隔はあいていなかった。
実施例4(比較)では、個別に成形された2枚のパネルを含み、各パネルが、Spectra Shiels II SR3124の10枚の4プライ層(すなわち、パネル毎に40枚のユニテープ、隣接ユニテーププライは0°/90°でクロスプライされている)を含む、試験パッケージについて試験を実施した。4プライ層をまず圧密化し、次に、それらの10枚を上記条件の下で一緒に成形して各パネルを形成した。パネルは、それらの表面が互いに接する状態でクランプによって試験装置に一緒に保持したが、連結されていなかった。パネルの間隔はあいていなかった。
実施例5では、個別に成形された4枚のパネルを含み、各パネルが、Spectra Shiels II SR3124の5つの4プライ層を含む、実施例3と類似の試験パッケージについて試験を実施した。しかしながら、パネルは、間隔があけられており、そして互いに1/4”の間隔があくようにスロット付き木材フレームにそれらを挿入することによって連結した。
実施例6では、個別に成形された2枚のパネルを含み、各パネルが、Spectra Shiels II SR3124の10枚の4プライ層を含む、実施例4と類似の試験パッケージについて試験を実施した。しかしながら、パネルは、間隔があけられており、そして互いに1/4”の間隔があくようにスロット付き木材フレームにそれらを挿入することによって連結した。
実施例7では実施例6と類似の試験パッケージについて試験を実施した。しかしながら、パネルは、間隔があけられており、そしてパネルが互いに1/2”の間隔をおいて配置されるように、軟質連続気泡フォーム(密度:4.4Lb/ft(0.07g・cm)よりなる中間媒体によって連結した。
実施例8では実施例6と類似の試験パッケージについて試験を実施した。しかしながら、パネルは、間隔があけられており、そしてパネルが互いに1/4”の間隔をおいて配置されるように、1/4”合板よりなる中間媒体によって連結した。パネルは合板に吹付け接着剤(Hi-Strength90接着剤、ミネソタ州セントポールの3M(登録商標)から商業的に入手可能)で結合した。
Figure 0005368312
上記の試験から、間隔を置いた成形パネルの17グレンFSPに対する弾道抵抗性能が、様々な層数において維持されることが観察された。17グレンFSPに対する性能は、「硬質」合板を成形パネル間に挿入すると増加する。合板はある程度の弾道抵抗性を有していたが、定量化できなかった。
実施例9〜14
様々な形態を有する弾道試験パッケージを、Spectra Shiels II SR 3124弾道抵抗性複合材料から組み立てた。パネルは、軍隊試験標準MIL−STD−662Eに従う9mmフルメタルジャケット(FMJ)銃弾に対するV50について試験した。試験パッケージはSpectra Shiels II SR3124の1つ以上の21”×21”成形パネルから形成した。これらは下記の形態を有し、表2に概要が示されている(パネル成形条件:240°F(115.6℃)、10分予熱、10分500psiで加圧、冷却せず)。各成形パネルの平均全体面積密度は1.04psf(5.01ksm)であった。
比較実施例9〜12では、それぞれ、比較実施例1〜4と同じ試験パッケージ形態を用いた。実施例13及び14では、それぞれ、実施例5及び6と同じ試験パッケージ形態を用いた。
Figure 0005368312
上記の試験から、間隔を置いた成形パネルの9MM FMJ弾道脅威に対する弾道抵抗性能が、成形パネルがそれほど薄くない場合に維持されることが観察された。
実施例15〜19
様々な形態を有する弾道試験パッケージを、Spectra Shiels II SR 3124弾道抵抗性複合材料の複数の層から組み立てた。組み立て試験パッケージは、軍隊試験標準MIL−STD−662Eに従うハイパワーライフルUS軍隊M80弾丸(重量:9.65g)に対して試験して成形パネルのV50を測定した。試験パッケージはSpectra Shiels II SR3124の1つ以上の21”×21”成形パネルから形成した。これらは下記の形態を有し、表3に概要が示されている(パネル成形条件:240°F(115.6℃)、10分予熱、10分500psiで加圧、冷却せず;ただし、実施例15で製造されたパネルは厚いため25分間予熱した)。
実施例15(比較)では、単一成形パネルを含む試験パッケージについて試験を実施した。この単一成形パネルは、対照試料として、68枚の4プライ層(すなわち、パネル中に272枚のユニテープ、隣接ユニテープは0°/90°でクロスプライされている)を含んでいた。4プライ層をまず圧密化し、次に、それらの68枚を上記条件の下で一緒に成形してパネルを形成した。パネルの全体面積重量は3.52psf(17.17ksm)であった。
実施例16(比較)では、個別に成形された4つのパネルを含み、各パネルが、Spectra Shiels II SR3124の17枚の4プライ層(すなわち、パネル毎に68枚のユニテープ、隣接ユニテープは0°/90°でクロスプライされている)を含む、試験パッケージについて試験を実施した。4プライ層をまず圧密化し、次に、それらの17枚を上記条件の下で一緒に成形して各パネルを形成した。パネルの全体面積重量は3.51psf(17.13ksm)であった。パネルは、それらの表面が互いに接する状態でクランプによって試験装置に一緒に保持したが、連結されていなかった。パネルの間隔はあいていなかった。
実施例17(比較)では、個別に成形された2つのパネルを含み、各パネルが、Spectra Shiels II SR3124の34枚の4プライ層(すなわち、パネル毎に136枚のユニテープ、隣接ユニテープは0°/90°でクロスプライされている)を含む、試験パッケージについて試験を実施した。4プライ層をまず圧密化し、次に、それらの34枚を上記条件の下で共に成形して各パネルを形成した。パネルの全体面積重量は3.53psf(17.22ksm)であった。パネルは、それらの表面が互いに接する状態でクランプによって試験装置に共に保持したが連結しなかった。パネルの間隔はあいていなかった。
実施例18では、個別に成形された4つのパネルを含み、各パネルが、Spectra Shiels II SR3124の17枚の4プライ層を含む、実施例16と類似の試験パッケージについて試験を実施した。しかしながら、パネルは間隔があけられており、そして互いに1/4”の間隔があくようにスロット付き木材フレームにそれらを挿入することによって連結した。パネルの全体面積重量は3.46psf(16.88ksm)であった。
実施例19では、個別に成形された2つのパネルを含み、各パネルが、Spectra Shiels II SR3124の34枚の4プライ層を含む、実施例17と類似の試験パッケージについて試験を実施した。しかしながら、パネルは、間隔があけられており、そして互いに1/4”の間隔があくようにスロット付き木材フレームにそれらを挿入することによって連結した。パネルの全体面積重量は3.52psf(17.17ksm)であった。
Figure 0005368312
上記の試験から、互いに触れているパネルの弾道抵抗性能は、重量の等しい単一成形パネルと比較してより高いことが観察された。1/4”の空隙を有する2枚パネルの弾道抵抗性能は増加し、第1パネルは銃弾を変形させ且つ不安定化した。1/4”の間隔を保った4枚の比較的より薄いパネルの性能は、モノリシック・パネルと同様に効果的に銃弾を変形させ又は不安定化しないことを示した。
好ましい態様を参照して本発明を詳しく示しかつ説明してきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々に変更しうることは本技術分野における当業者にとって明らかなことであろう。請求の範囲は、開示された態様、上記の代替物、及び均等物の全てをカバーするものである。
10 弾道抵抗性物品
12 第1パネル
14 第2パネル
16 接合具

Claims (6)

  1. 弾道抵抗性物品であって、
    a)複数の繊維層を含む第1パネル、ここで、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;及び
    b)第1パネルに接合された第2パネル、ここで、第2パネルは複数の繊維層を含み、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;
    を含み、そして
    c)第1パネル及び第2パネルが、互いに隣接しており、かつ、互いに少なくとも約2mmの間隔を置いて配置されるように接合具によって接合されており、該隣接して接合されたパネル間に、該パネルが空気のみによって分離されるようにオープンスペースが存在することを特徴とする、前記弾道抵抗性物品。
  2. 第1パネル及び第2パネルが、互いに約6mm〜約13mmの間隔を置いて配置されている、請求項1に記載の弾道抵抗性物品。
  3. 接合具及び少なくとも1つのパネルの境界面で空気抜きをさらに含む、請求項1に記載の弾道抵抗性物品。
  4. 第2パネルに接合された少なくとも1つの追加パネルを更に含んでおり、ここで、第1パネル、第2パネル及び少なくとも1つの追加パネルが、各パネルが互いに間隔を置いて配置されるように接合されていることを特徴とする、請求項1に記載の弾道抵抗性物品。
  5. 弾道抵抗性物品の形成方法であって、
    a)複数の繊維層を含む第1パネルを用意すること、ここで、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;
    b)第2パネルを第1パネルに接合すること、ここで第2パネルは複数の繊維層を含み、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;
    を含み、そして
    第1パネル及び第2パネルは、互いに隣接しており、かつ、互いに少なくとも約2mmの間隔を置いて配置されるように接合具によって接合され、該隣接して接合されたパネル間に、該パネルが空気のみによって分離されるようにオープンスペースを存在させることを特徴とする、前記方法。
  6. 弾道抵抗性物品と結合された物品を含む強化物品であって、弾道抵抗性物品が、
    a)複数の繊維層を含む第1パネル、ここで、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;及び
    b)第1パネルに接合された第2パネル、ここで、第2パネルは複数の繊維層を含み、該複数の繊維層は圧密化されており;各繊維層は複数の繊維を含み、該繊維は約7g/デニール以上の靭性及び約150g/デニール以上の引張弾性率を有し;該繊維は各々表面を有し、該繊維の表面は高分子組成物で被覆されている;
    を含み、そして
    c)第1パネル及び第2パネルが、互いに隣接しており、かつ、互いに少なくとも約2mmの間隔を置いて配置されるように接合具によって接合されており、該隣接して接合されたパネル間に、該パネルが空気のみによって分離されるようにオープンスペースが存在することを特徴とする、前記強化物品。
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