JP5342264B2 - めっき装置及びめっき方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェハ等の被めっき物(基板)の表面にめっきを行うめっき装置及びめっき方法に関し、特に半導体ウェハの表面に設けられた微細なトレンチやビアホール、レジスト開口部にめっき膜を形成したり、半導体ウェハの表面にパッケージの電極等と電気的に接続するバンプ(突起状電極)を形成したりするのに好適なめっき装置及びめっき方法に関する。
例えば、TAB(Tape Automated Bonding)やフリップチップにおいては、配線が形成された半導体チップの表面の所定箇所(電極)に金、銅、はんだ、或いはニッケル、更にこれらを多層に積層した突起状接続電極(バンプ)を形成し、このバンプを介してパッケージの電極やTAB電極と電気的に接続することが広く行われている。このバンプ形成方法としては、電解めっき法、蒸着法、印刷法、ボールバンプ法といった種々の手法があるが、半導体チップのI/O数の増加、ピッチの微細化に伴い、微細化可能で性能が比較的安定している電解めっき法が多く用いられている。
例えば、電解めっきにあっては、被めっき物の表面を純水等の前処理液で濡らす前処理(プリウェット処理)を行った後に、被めっき物の表面にめっきを行うことが広く行われている。出願人は、めっきに先立って、溶在気体を脱気した前処理液を使用した被めっき物の前処理を行うことで、半導体ウェハ等の被めっき物の表面に設けられた微細なトレンチやビアホール、或いはレジスト開口部内に前処理液を確実に浸入させて、めっき欠けやめっき未着等を防止するようにしたものを提案している(特許文献1参照)。
また、めっき工程で使用される洗浄水中の細菌類による製品歩留まりの悪化等を防止するため、光触媒機能を利用して洗浄液中の細菌類を殺菌するようにしたものや(特許文献2参照)、めっき液に紫外線を照射することで、めっき液中に含まれる有機物を除去して無害化するようにしたもの(特許文献3参照)等が提案されている。
特許第4043192号公報 特開2008−18352号公報 特開2003−27289号公報
例えば、純水を、プリウェット処理等の被めっき物の前処理を行う前処理液として使用し続けると、前処理液(純水)中に従属栄養細菌や酵母などの微生物が発生して前処理槽内に微生物が存在することになる。図1は、純水を室温で放置した場合の純水中の細菌(一般細菌、従属栄養細菌、カビ及び酵母)数を測定した結果における経過日数と生菌数(個/ml)の関係を示すグラフである。そして、微生物を含む純水を使用して、プリウェット処理等の被めっき物の前処理を行うと、被めっき物の表面に微生物が付着して、めっき欠けやめっき未着等のめっき不良を引き起こす原因となる。
このため、純水等の前処理液を頻繁に交換することで、前処理液中に微生物が発生することを防止するようにしているが、前処理液(純水)の交換が遅れると、微生物の発生に伴うめっき不良を引き起こす原因となり、前処理液(純水)の交換遅れをなくすため、前処理液(純水)の交換をより頻繁に行うと、装置稼働率の低下を招いてしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、純水等の前処理液を微生物の発生防止のために頻繁に交換することなく、前処理液中の微生物発生を抑制して、めっき欠けやめっき未着等のない良好なめっきを行うことができるようにしためっき装置及びめっき方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、被めっき物の表面に前処理液による前処理を行った後、めっきを行うめっき装置であって、前記前処理を行うための前処理槽と、前記前処理液中の溶存気体を脱気する脱気装置と、紫外線を照射することにより生じる光触媒反応を用いて前記前処理液中の微生物を分解する光触媒UV装置と、前記前処理液を循環させる前処理液循環系とを備え、前記前処理液循環系には、前記脱気装置と前記光触媒UV装置とが配置され、前記脱気装置は、前記光触媒UV装置の上流側に配置されていることを特徴とするめっき装置である。
これにより、前処理液中の溶存気体を脱気することで好気性の微生物の繁殖を抑えながら、前処理液中の微生物の発生を微生物処理装置で抑えることができる。しかも、微生物を分解して微生物の発生を抑えるようにした時に、微生物を分解する時に発生して前処理液中に混入する気体(二酸化炭素)を脱気装置で脱気することで、該気体のめっきに対する悪影響を防止することができる。
このように、紫外線を照射することにより生じる光触媒反応によりOHラジカルを発生させて微生物を分解する光触媒UV装置を使用することで、被めっき物にダメージを与えることなく、前処理液中の微生物をほぼ完全に分解除去することができる。
請求項に記載の発明は、前記前処理槽と前処理液循環タンクとの間で前処理液を循環させる第1前処理液循環系と、前記前処理液循環タンク内の前処理液を循環させる第2前処理液循環系とを備え、該第2前処理液循環系に、前記脱気装置と前記光触媒UV装置とを有することを特徴とする請求項1に記載のめっき装置である。
このように、前処理槽内の前処理液を循環させる第1前処理液循環系とは別に設けた、前処理液循環タンク内の前処理液を循環させる第2前処理液循環系に、脱気装置と光触媒UV装置とを備えることで、前処理槽内への前処理液の供給流量に左右されることなく、前処理液の安定した脱気及び微生物の発生抑制を行うことができる。
請求項に記載の発明は、前処理液中のパーティクル除去するろ過フィルタを更に有し、前記脱気装置は、脱気膜を有する脱気膜モジュールと真空ポンプとを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のめっき装置である。
請求項に記載の発明は、前記ろ過フィルタは、前記脱気装置の上流側及び下流側の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項に記載のめっき装置である。
脱気装置の上流側と下流側の2箇所にろ過フィルタを設けた場合、下流側に設けられるろ過フィルタの方が、上流側に設けられるろ過フィルタよりもフィルタ孔径が細かいことが望ましい。
請求項に記載の発明は、被めっき物の表面に前処理液による前処理を行った後、めっきを行うめっき装置であって、前処理液中の溶存気体を脱気する脱気装置と、前処理液中の微生物の発生を抑える微生物処理装置と、めっき槽内のめっき液を循環させるめっき液循環系を備え、前記めっき液循環系に、めっき液中の溶存気体を脱気する脱気装置と、めっき液中の微生物の発生を抑える微生物処理装置とを有することを特徴とするめっき装置である。
これにより、被めっき物の前処理を行う前処理液のみならず、めっき液に対しても、微生物の発生を抑える微生物処理を行って、微生物の存在に起因するめっき不良の発生をより確実に防止することができる。
請求項に記載の発明は、被めっき物の表面に前処理液による前処理を行った後、めっきを行うめっき装置であって、前処理液中の溶存気体を脱気する脱気装置と、前処理液中の微生物の発生を抑える微生物処理装置と、めっき槽とめっき液循環タンクとの間でめっき液を循環させる第1めっき液循環系と、めっき液循環タンク内のめっき液を循環させる第2めっき液循環系とを備え、前記第2めっき液循環系に、めっき液中の溶存気体を脱気する脱気装置と、めっき液中の微生物の発生を抑える微生物処理装置とを有することを特徴とするめっき装置である。
本発明の一参考例は、被めっき物の表面に前処理液による前処理を行った後、めっきを行うめっき装置であって、前処理液中の溶存気体を脱気する脱気装置と、脱気装置の上流側及び下流側に設置されたろ過フィルタとを有することを特徴とするめっき装置である。
脱気装置は、一般に数万本の細い樹脂製中空糸を備え、この中空糸内に脱気する流体を通すことで該流体の脱気を行うように構成されており、脱気装置も細菌発生の温床となる。このため、脱気装置の下流側にろ過フィルタを設置することで、脱気装置で発生した細菌類を前処理液から除去し、更に脱気装置の上流側にもろ過フィルタを設置することで、前処理液中の大きなゴミやパーティクル等を脱気装置の前でトラップし、脱気装置を構成する中空糸等の目詰まりを防止するとともに、脱気装置の下流側に設置されるろ過フィルタの目詰まりを遅延させることができる。
本参考例の好ましい態様は、前記ろ過フィルタは、前記脱気装置の上流側及び下流側に少なくともそれぞれ1段以上設けられていることを特徴とする。
このように、ろ過フィルタを脱気装置の上流側及び下流側に少なくともそれぞれ1段以上設けることで、細菌やカビ等の微生物をより確実に前処理液から除去することができる。
本参考例の好ましい態様は、前記脱気装置の下流側に設置されるろ過フィルタの孔径は、上流側に設置されるろ過フィルタの孔径よりも小さいことを特徴とする。
酵母やカビの大きさは、一般に3μm〜10μm程度で、細菌(バクテリア)の大きさは更に小さく1μm程度である。このため、脱気装置の上流側に設置されるろ過フィルタの孔径は、前処理液中の大きなゴミやパーティクル等を脱気装置の前でトラップするため3μm以上であることが好ましく、脱気装置の下流側に設置されるろ過フィルタの孔径は、細菌を除去できる1μm以下であることが好ましい。
本発明の他の参考例は、溶在気体を脱気する脱気処理と、微生物の発生を抑える微生物処理とを施した前処理液で被めっき物の表面を前処理し、しかる後、被めっき物の表面にめっきを行うことを特徴とするめっき方法である。
本発明によれば、純水等の前処理液を微生物の発生防止のために頻繁に交換することなく、従って、装置稼働率を低下させることなく、前処理液中の微生物発生を抑制して、めっき欠けやめっき未着等のない良好なめっきを行うことができる。
純水を室温で放置した場合の純水中の細菌(一般細菌、従属栄養細菌、カビ及び酵母)数を測定した結果における経過日数と生菌数(個/ml)の関係を示すグラフである。 本発明の実施形態のめっき装置を示す概要図である。 本発明の他の実施形態のめっき装置を示す概要図である。 本発明の更に他の実施形態のめっき装置を示す概要図である。 本発明の更に他の実施形態のめっき装置を示す概要図である。 本発明の更に他の実施形態のめっき装置を示す概要図である。 本発明の更に他の実施形態のめっき装置を示す概要図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、被めっき物として半導体ウェハ等の基板を使用して、基板の表面(被めっき面)にめっきを行うようにしているが、基板以外にも適用できることは勿論である。また、下記の各実施形態において、同一部材または相当部材には同一符号を付して重複した説明を省略する。
図2は、本発明の実施形態のめっき装置の概要を示す。図2に示すように、このめっき装置は、純水等の前処理液10を内部に保持する前処理槽12と、めっき液14を内部に保持するめっき槽16と、半導体ウェハ等の基板(被めっき物)Wを着脱自在に保持して搬送し、基板Wを保持したまま、基板Wに対する前処理及びめっきを行う基板ホルダ18とを有している。基板ホルダ18は、基板Wの裏面及び外周端部をシールし、表面(被めっき面)を露出させて基板Wを保持する。
前処理槽12には、前処理槽12の周壁上端縁をオーバフローした前処理液10を捕集するオーバフロー槽20が備えられ、このオーバフロー槽20と前処理槽12は、オーバフロー槽20内に貯まった前処理液10を前処理槽12に戻して循環させる前処理液循環系22で結ばれている。この前処理液循環系22には、オーバフロー槽20側から順に、循環ポンプ24a、ろ過フィルタ26a、脱気装置28a、微生物処理装置30a及び流量計32aが設置されており、微生物処理装置30aと流量計32aとの間でドレン弁34aを介してドレン口に連通している。ろ過フィルタ26aから延びるエア抜きライン36aは、前処理槽12の上方で開口している。
微生物処理装置30aは、前処理液中の微生物の発生を抑えるためのもので、この例では、微生物処理装置30aとして、紫外線を照射することにより生じる光触媒反応によりOHラジカルを発生させて微生物を分解する光触媒UV装置、具体的には、光触媒繊維モジュール「アクアソリューション」(宇部興産株式会社の商品名)を使用している。また、脱気膜を有する脱気膜モジュール38aと真空ポンプ40aを備えた脱気装置28aを使用して、前処理液循環系22に沿って流れる前処理液10中の溶存気体を除去するようにしている。このことは、以下の実施形態においても同様である。
このように、前処理液循環系22に微生物処理装置30aと脱気装置28aを設けることで、微生物を殺菌するための過酸化水素等の化学薬品を使用することなく、前処理液中の溶存気体を脱気装置28aで脱気して好気性の微生物の繁殖を抑えながら、微生物処理装置30aで前処理液中の微生物の発生を抑えることができる。また、微生物処理装置30aとして、微生物を分解除去する光触媒UV装置、例えば、光触媒繊維モジュール「アクアソリューション」(宇部興産株式会社の商品名)を使用することで、微生物を分解する時に発生して前処理液中に混入するする気体(二酸化炭素)を脱気装置28aで脱気して、該気体のめっきに対する悪影響を防止し、しかも、光触媒UV装置は、光触媒繊維が接する箇所でしか効果がないため、前処理槽12内に位置する基板Wにダメージを与えることなく、前処理液中の微生物をほぼ完全に分解除去することができる。
これにより、循環ポンプ24aの駆動に伴って、前処理槽12をオーバフローしてオーバフロー槽20内に貯まった前処理液10は、ろ過フィルタ26aを通過してろ過され、脱気装置28aを通過して脱気された後、微生物処理装置30aを通過して前処理液中の微生物が除去され、しかる後、流量計32aを通り、前処理槽12内に戻って循環するように構成されている。
この例では、脱気装置28aの上流側のみに、例えば孔径が3μm以上のろ過フィルタ26aを設けて、前処理液中のパーティクルをろ過フィルタ26aで除去するようにしているが、脱気装置28aの下流側、更には上流側と下流側の2カ所にろ過フィルタを設けるようにしてもよい。脱気装置の上流側と下流側の2箇所にろ過フィルタを設けた場合、脱気装置の下流側に設けられるろ過フィルタの方が、上流側に設けられるろ過フィルタよりもフィルタ孔径が細かいことが望ましい。このことは、以下同様である。
めっき槽16内には、アノードホルダ(図示せず)で保持されたアノード44がめっき液14中に浸漬されて配置されている。そして、このアノード44と対面する位置に基板ホルダ18で保持した基板Wを配置し、アノード44と基板Wとの間にめっき電源46を介してめっき電圧を印加することで、基板Wの表面にめっきが行われる。
めっき槽16には、めっき槽16の周壁上端縁をオーバフローしためっき液14を捕集するオーバフロー槽50が備えられ、このオーバフロー槽50とめっき槽16は、オーバフロー槽50内に貯まっためっき液14をめっき槽16に戻して循環させるめっき液循環系52で結ばれている。このめっき液循環系52には、前述の前処理液循環系22とほぼ同様に、オーバフロー槽50側から順に、循環ポンプ24b、ろ過フィルタ26b、脱気装置28b、微生物処理装置30b及び流量計32bが設置されており、微生物処理装置30bと流量計32bとの間でドレン弁34bを介してドレン口に連通している。ろ過フィルタ26bから延びるエア抜きライン36bは、めっき槽16の上方で開口している。
これにより、循環ポンプ24bの駆動に伴って、めっき槽16をオーバフローしてオーバフロー槽50内に貯まっためっき液14は、ろ過フィルタ26bを通過してろ過され、脱気装置28bを通過して脱気された後、微生物処理装置30bを通過してめっき液中の微生物が除去され、しかる後、流量計32bを通り、めっき槽16内に戻って循環するように構成されている。
このように、めっき液循環系52に脱気装置28b及び微生物処理装置30bを設けることで、めっき液に対しても、微生物の発生を抑える微生物処理を行って、微生物の存在に起因するめっき不良の発生をより確実に防止することができる。このめっき液循環系52の脱気装置28b及び微生物処理装置30bは、省略してもよい。
次に、このめっき装置の操作について説明する。まず、基板Wを保持した基板ホルダ18を前処理槽12の直上方まで移動させ、しかる後、下降させることで、基板Wを前処理槽12内の前処理液10に浸漬させ、これによって、基板Wの表面の純水等の前処理液10によるポリウェット処理等の前処理を行う。このとき、前処理液循環系22の循環ポンプ24aを駆動して、前処理槽12内の前処理液10を前処理液循環系22を通して循環させることで、前処理液中の溶在気体を脱気装置28aで脱気し、前処理液中の微生物を微生物処理装置30aで除去する。そして、所定時間、基板Wの前処理(ポリウェット処理)を行った後、基板ホルダ18を上昇させて、基板Wを前処理槽12内の前処理液10から引き上げる。
次に、基板Wを保持した基板ホルダ18をめっき槽16の直上方まで移動させ、しかる後、下降させることで、基板Wをめっき槽16内のめっき液14に浸漬させ、基板Wとアノード44との間にめっき電源46からめっき電圧を印加して、基板Wの表面にめっきを行う。このとき、めっき液循環系52の循環ポンプ24bを駆動して、めっき槽16内のめっき液14をめっき液循環系52を通して循環させることで、めっき液中の溶在気体を脱気装置28bで脱気し、めっき液中の微生物を微生物処理装置30bで除去する。そして、所定時間めっき処理を行った後、基板ホルダ18を上昇させ、基板Wをめっき槽16内のめっき液14から引き上げて、次工程に搬送する。
図2に示すめっき装置を使用して、前処理液としての純水中に発生する微生物(一般細菌、従属栄養細菌、カビ及び酵母)の数を検証した。その結果を表1の下段に「試験系:光触媒UV使用・循環」として示す。比較のため、純水をクリーンルーム内に放置した時に純水中に発生した微生物(一般細菌、従属栄養細菌、カビ及び酵母)の数を表1の上段に「試験系:クリーンルーム内放置」として示す。
Figure 0005342264
この表1から、図2に示すめっき装置を使用することで、純水(前処理液)中の微生物のうち、特に従属栄養細菌と酵母についての増殖が抑えられことが判る。また、試験終了後、前処理槽の純水が浸漬している壁面をウェスで拭き取って、壁面に付着していた微生物の数を測定したが、微生物の数は少なく、一般的な過酸化水素洗浄と同等レベルであったことが確認されている。
図3は、本発明の第2実施形態のめっき装置の概要を示す。このめっき装置の図2に示すめっき装置と異なる点は、前処理液循環系22のオーバフロー槽20と循環ポンプ24aとの間に循環タンク54aを設け、ドレン弁56aを介在させたドレンパイプ58aで循環タンク54aと前処理槽12とを繋いでいる点にある。更に、この例では、めっき液循環系52のオーバフロー槽50と循環ポンプ24bとの間に循環タンク54bを設け、ドレン弁56bを介在させたドレンパイプ58bで循環タンク54bとめっき槽16とを繋いでいる。
このように、前処理液循環系22に循環タンク54aを設けることにより、前処理槽12で発生したパーティクルが循環タンク54a内にも分散するようにして、パーティクルの発生を抑えることができる。また、めっき液循環系50にあっても同様に、めっき槽16で発生したパーティクルが循環タンク54a内にも分散するようにして、パーティクルの発生を抑えることができる。
図4は、本発明の第3実施形態のめっき装置の概要を示す。このめっき装置の図3に示すめっき装置と異なる点は、前処理槽12内の前処理液10を循環タンク54aを通して循環させる第1前処理液循環系60と、循環タンク54a内の前処理液10を独立に循環させる第2前処理液循環系62とを備え、この第2前処理液循環系62に、上記前処理液循環系22とほぼ同様に、循環タンク54a側から順に、循環ポンプ24a、ろ過フィルタ26a、脱気装置28a、微生物処理装置30a及び流量計32aを設置した点にある。第1前処理液循環系60には、循環ポンプ24c、ろ過フィルタ26c及び流量計32cが設置されている。
更に、この例では、めっき槽16内のめっき液14を循環タンク54bを通して循環させる第1めっき液循環系64と、循環タンク54b内のめっき液14を独立して循環させる第2めっき液循環系66とを備え、この第2めっき液循環系66に、上記めっき液循環系52とほぼ同様に、循環タンク54b側から順に、循環ポンプ24b、ろ過フィルタ26b、脱気装置28b、微生物処理装置30b及び流量計32bを設置している。第1めっき液循環系64には、循環ポンプ24d、ろ過フィルタ26d及び流量計32dが設置されている。
このように、処理槽12内の前処理液10を循環させる第1前処理液循環系60とは別に、循環タンク54a内の前処理液10を独立して循環させる第2前処理液循環系62を備え、この第2前処理液循環系62に脱気装置28a及び微生物処理装置30aを設置することで、前処理槽12内への前処理液10の供給流量に左右されることなく、前処理液10の安定した脱気及び微生物の発生抑制を行うことができる。
同様に、めっき槽16内のめっき液14を循環させる第1めっき液循環系64とは別に、循環タンク54b内のめっき液14を独立して循環させる第2めっき液循環系66を備え、この第2めっき液循環系66に脱気装置28b及び微生物処理装置30bを設置することで、めっき槽16内へのめっき液14の供給流量に左右されることなく、めっき液14の安定した脱気及び微生物の発生抑制を行うことができる。
図5は、本発明の第4実施形態のめっき装置を示す。このめっき装置の図2に示すめっき装置と異なる点は、脱気装置28aの上流側に設置されるろ過フィルタ26aの他に、脱気装置28aの下流側にもろ過フィルタ70aを設置して前処理液循環系22aを構成し、更に、脱気装置28bの上流側に設置されるろ過フィルタ26bの他に、脱気装置28bの下流側にもろ過フィルタ70bを設置してめっき液循環系52aを構成している点にある。
図2に示すように、前処理液循環系22の脱気装置28aは、数万本の細い樹脂製中空糸を有する脱気膜モジュール38aを備え、この中空糸内に脱気する流体(前処理液)を通すことで該流体の脱気を行うように構成されている。このため脱気装置28aも細菌発生の温床となる。このため、この例では、前処理液循環系22aにおいて、脱気装置28aの下流側にろ過フィルタ70aを設置することで脱気装置28aで発生した細菌類を前処理液から除去し、更に脱気装置28aの上流側にもろ過フィルタ26aを設置することで、前処理液中の大きなゴミやパーティクル等を脱気装置28aの前でトラップし、脱気装置28aを構成する中空糸等の目詰まりを防止するとともに、脱気装置28aの下流側に設置されるろ過フィルタ70aの目詰まりを遅延させるようにしている。
酵母やカビの大きさは、一般に3μm〜10μm程度で、細菌(バクテリア)の大きさは更に小さく1μm程度である。このため、この例では、脱気装置28aの上流側に設置されるろ過フィルタ26aとして、孔径が3μm以上のものを使用して、前処理液中の大きなゴミやパーティクル等を脱気装置28aの前でトラップし、脱気装置28aの下流側に設置されるろ過フィルタ70aとして、孔径が1μm以下のものを使用して、このろ過フィル70aで細菌を除去するようにしている。
めっき液循環系52aにあってもほぼ同様に、脱気装置28bの下流側に、例えば孔径が1μm以下のろ過フィルタ70bを設置することで、脱気装置28bで発生した細菌類をめっき液から除去するようにしている。
図6は、本発明の第5実施形態のめっき装置を示す。このめっき装置の図3に示すめっき装置と異なる点は、前述の図5に示すめっき装置とほぼ同様に、脱気装置28aの上流側に設置される、例えば孔径が3μm以上のろ過フィルタ26aの他に、脱気装置28aの下流側にも、例えば孔径が1μm以下のろ過フィルタ70aを設置して前処理液循環系22aを構成し、更に、脱気装置28bの上流側に設置される、例えば孔径が3μm以上のろ過フィルタ26bの他に、脱気装置28bの下流側にも、例えば孔径が1μm以下のろ過フィルタ70bを設置してめっき液循環系52aを構成している点にある。
図7は、本発明の第6実施形態のめっき装置を示す。このめっき装置の図4に示すめっき装置と異なる点は、脱気装置28aの上流側に設置される、例えば孔径が3μm以上のろ過フィルタ26aの他に、脱気装置28aの下流側にも、例えば孔径が1μm以下のろ過フィルタ70aを設置して第2前処理液循環系62aを構成し、更に、脱気装置28bの上流側に設置される、例えば孔径が3μm以上のろ過フィルタ26bの他に、脱気装置28bの下流側にも、例えば孔径が1μm以下のろ過フィルタ70bを設置して第2めっき液循環系66aを構成している点にある。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
10 前処理液
12 前処理槽
14 めっき液
16 めっき槽
18 基板ホルダ
20 オーバフロー槽
22,22a 前処理液循環系
24a,24b,24c,24d 循環ポンプ
26a,26b,26c,26d,70a,70b ろ過フィルタ
28a,28b 脱気装置
30a,30b 微生物処理装置(光触媒UV装置)
38a 脱気膜モジュール
40a 真空ポンプ
44 アノード
46 めっき電源
50 オーバフロー槽
52,52a めっき液循環系
54a,54b 循環タンク
60 第1前処理液循環系
62,62a 第2前処理液循環系
64 第1めっき液循環系
66,66a 第2めっき液循環系

Claims (6)

  1. 被めっき物の表面に前処理液による前処理を行った後、めっきを行うめっき装置であって、
    前記前処理を行うための前処理槽と、
    前記前処理液中の溶存気体を脱気する脱気装置と、
    紫外線を照射することにより生じる光触媒反応を用いて前記前処理液中の微生物を分解する光触媒UV装置と
    前記前処理液を循環させる前処理液循環系とを備え、
    前記前処理液循環系には、前記脱気装置と前記光触媒UV装置とが配置され、
    前記脱気装置は、前記光触媒UV装置の上流側に配置されていることを特徴とするめっき装置。
  2. 前記前処理槽と前処理液循環タンクとの間で前処理液を循環させる第1前処理液循環系と、前記前処理液循環タンク内の前処理液を循環させる第2前処理液循環系とを備え、該第2前処理液循環系に、前記脱気装置と前記光触媒UV装置とを有することを特徴とする請求項1に記載のめっき装置。
  3. 前処理液中のパーティクルを除去するろ過フィルタを更に有し、前記脱気装置は、脱気膜を有する脱気膜モジュールと真空ポンプとを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のめっき装置。
  4. 前記ろ過フィルタは、前記脱気装置の上流側及び下流側の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項に記載のめっき装置。
  5. 被めっき物の表面に前処理液による前処理を行った後、めっきを行うめっき装置であって、
    前処理液中の溶存気体を脱気する脱気装置と、
    前処理液中の微生物の発生を抑える微生物処理装置と、
    めっき槽内のめっき液を循環させるめっき液循環系を備え、
    前記めっき液循環系に、めっき液中の溶存気体を脱気する脱気装置と、めっき液中の微生物の発生を抑える微生物処理装置とを有することを特徴とするめっき装置。
  6. 被めっき物の表面に前処理液による前処理を行った後、めっきを行うめっき装置であって、
    前処理液中の溶存気体を脱気する脱気装置と、
    前処理液中の微生物の発生を抑える微生物処理装置と、
    めっき槽とめっき液循環タンクとの間でめっき液を循環させる第1めっき液循環系と、
    めっき液循環タンク内のめっき液を循環させる第2めっき液循環系とを備え、
    前記第2めっき液循環系に、めっき液中の溶存気体を脱気する脱気装置と、めっき液中の微生物の発生を抑える微生物処理装置とを有することを特徴とするめっき装置。
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