JP5338918B2 - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信方法に関する。
現在、移動通信の標準化団体である3GPP(The Third Generation Partnership Project)において、次世代移動通信の規格であるE−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)に関しての仕様が策定されている。E−UTRAでは、上り回線の無線アクセス方式として、SC−FDMA(Single-Carrier Frequency-Division Multiple Access)方式を採用することが予定されている。SC−FDMA方式は、PRACH(Physical Random Access Channel)等の物理チャネルでデータ値を送信する無線アクセス方式である。
SC−FDMA方式を採用した無線通信装置は、時間領域におけるN個のデータ値に対して離散フーリエ変換処理を施すことによって、N個のデータ値を周波数領域におけるN個の離散フーリエ変換値(以下「変換値」ともいう)に変換する。そして、無線通信装置は、N個の変換値をサブキャリアにマッピングし、マッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施すことで得られる時間領域のデータ値をPRACH等の物理チャネルとして外部へ送信する。
国際公開第2007/91675号
しかしながら、上述したSC−FDMA方式を採用した従来の無線通信装置では、N個の離散フーリエ変換値の全てを離散フーリエ変換式を用いて算出するため、離散フーリエ変換値を算出する際の演算量が膨大になるという問題があった。具体的には、無線通信装置は、時間領域におけるN個のデータ値をxu,ncs(n)(0≦n<N)とすると、N個の変換値X(k)(0≦k<N)の全てを、以下の離散フーリエ変換式を用いて算出する。
Figure 0005338918
ただし、上記式(1)のWは、次式で定義される。
Figure 0005338918
上記式(1)にて実行される実数乗算の回数は、4N(N−1)という膨大な回数となる。例えば、無線送信装置がPRACHでデータ値を送信する場合には、N=839であるから、上記(1)にて実行される実数乗算の回数は、4×839×(839−1)=2,812,328となり、膨大な回数となる。
開示の技術は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、離散フーリエ変換値の算出に要する演算量を削減することができる無線通信装置及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本願の開示する無線通信装置は、一つの態様によれば、時間領域で連続するN個(Nは1以上の整数)のデータ値を周波数領域で連続するN個の変換値に変換する離散フーリエ変換式を用いて、N個のデータ値から周波数領域で連続する3つの変換値を算出する。そして、無線通信装置は、算出された3つの変換値から一定値となる位相差変化量を求め、求めた位相差変化量に基づいて、算出済みの変換値と未算出の変換値との間の位相差を算出する。そして、無線通信装置は、算出された位相差を回転角とする回転因子を算出済みの変換値に乗算することによって、未算出の変換値を順次算出する。そして、無線通信装置は、算出された変換値をサブキャリアにマッピングし、マッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施して送信する。
本願の開示する無線通信装置の一つの態様によれば、離散フーリエ変換値の算出に要する演算量を削減することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施例2に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図3は、位相差算出部による処理を説明するための図である。 図4は、第2の変換値算出部による処理を説明するための図である。 図5は、実施例2に係る無線通信装置による無線通信処理の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、実施例3に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図7は、実施例3に係る無線通信装置による無線通信処理の処理手順を示すフローチャートである。 図8は、実施例4に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図9は、実施例4に係る無線通信装置による無線通信処理の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、実施例5に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図11は、実施例5に係る無線通信装置による無線通信処理の処理手順を示すフローチャートである。 図12は、実施例6に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図13は、変換値記憶部に記憶された情報の一例を示す図である。 図14は、実施例6に係る無線通信装置による無線通信処理の処理手順を示すフローチャートである。 図15は、無線通信プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願の開示する無線通信装置及び無線通信方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、実施例1に係る無線通信装置の構成について説明する。図1は、実施例1に係る無線通信装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施例1に係る無線通信装置1は、第1の変換値算出部2と、位相差算出部3と、第2の変換値算出部4と、送信部5とを有する。
第1の変換値算出部2は、時間領域で連続するN個(Nは1以上の整数)のデータ値を周波数領域で連続するN個の変換値に変換する離散フーリエ変換式を用いて、N個のデータ値から周波数領域で連続する3つの変換値を算出する。位相差算出部3は、第1の変換値算出部2によって算出された3つの変換値から一定値となる位相差変化量を求め、求めた位相差変化量に基づいて、算出済みの変換値と未算出の変換値との間の位相差を算出する。第2の変換値算出部4は、位相差算出部3によって算出された位相差を回転角とする回転因子を算出済みの変換値に乗算することによって、未算出の変換値を順次算出する。送信部5は、第1の変換値算出部2により算出された変換値及び第2の変換値算出部4によって算出された変換値をサブキャリアにマッピングし、マッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施して送信する。
このように、実施例1に係る無線通信装置1は、N個のデータ値をN個の変換値に変換する離散フーリエ変換式を用いて、N個のデータ値から連続する3つの変換値を算出する。そして、無線通信装置1は、算出した3つの変換値から一定の位相差変化量を求め、位相差変化量から得られる回転因子を算出済みの変換値に乗算して未算出の変換値を算出する。つまり、無線通信装置1は、N個の変換値のうち連続する3つの変換値を離散フーリエ変換式を用いて算出する一方、N個の変換値のうち3つの変換値以外の残りの変換値を回転因子と算出済みの変換値との乗算により算出する。このため、実施例1に係る無線通信装置1は、N個の変換値の全てを離散フーリエ変換式を用いて算出する従来の手法と比較して、離散フーリエ変換値の算出に要する演算量を削減することができる。
次に、実施例2として、実施例1に係る無線通信装置1の具体例を説明する。実施例2に係る無線通信装置は、上り無線アクセス方式として、SC−FDMA(Single-Carrier Frequency-Division Multiple Access)方式を採用した携帯端末装置等の無線通信装置である。
まず、実施例2に係る無線通信装置の構成について説明する。図2は、実施例2に係る無線通信装置10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、実施例2に係る無線通信装置10は、データ値生成部11と、DFT部12と、データ値送信部13とを有する。
データ値生成部11は、N個の系列(以下「データ値」という)を生成し、生成したN個のデータ値をDFT部12へ出力する。具体的には、データ値生成部11は、ZC(Zadoff-Chu)系列生成部21と、サイクリックシフト(CS:Cyclic Shift)部22とを有する。
ZC系列生成部21は、時間領域で連続するN個のデータ値であるZC系列を生成する。具体的には、ZC系列生成部21は、無線通信装置10を制御する上位レイヤからZC系列番号が入力されると、入力されたZC系列番号に応じて、時間領域におけるN個のデータ値であるZC系列を生成する。ここで、ZC系列生成部21によって生成されるZC系列x(n)(0≦n<N)は、以下の式により表される。
Figure 0005338918
CS部22は、ZC系列生成部21から入力された時間領域におけるN個のデータ値をサイクリックシフトし、サイクリックシフトしたN個のデータ値をDFT部12へ出力する。具体的には、CS部22は、データ値をサイクリックシフトする量であるサイクリックシフト量(以下「CS量」と表す)が上位レイヤから入力されると、入力されたCS量に応じた順番だけN個のデータ値の順番をサイクリックシフトする。そして、CS部22は、サイクリックシフトしたN個のデータ値をDFT部12へ出力する。CS部22によりサイクリックシフトされたN個のデータ値xu,ncs(n)(0≦n<N)は、以下の式により表される。
Figure 0005338918
DFT部12は、データ値生成部11から入力された時間領域におけるN個のデータ値を周波数領域におけるN個の離散フーリエ変換値(以下、単に「変換値」ともいう)に変換する。具体的には、DFT部12は、第1の変換値算出部23と、位相差算出部24と、第2の変換値算出部25とを有する。
第1の変換値算出部23は、データ値生成部11から入力されるN個のデータ値をN個の変換値に変換する式である離散フーリエ変換式を用いて、N個のデータ値から連続する第1〜3番目の変換値を算出する。具体的には、第1の変換値算出部23は、上記式(1)で示した離散フーリエ変換式を用いて、N個の変換値X(k)(0≦k<N)のうち第1〜3番目の変換値X(0)、X(1)及びX(2)を算出する。
位相差算出部24は、第1の変換値算出部23により算出された3つの変換値から位相差変化量を求め、求めた位相差変化量に基づいて、N個の変換値のうち未算出の第4番目以降の任意の変換値と算出済みの変換値との間の位相差を算出する。ここで、図3を用いて、位相差算出部24による処理について具体的に説明する。図3は、位相差算出部24による処理を説明するための図である。
位相差算出部24は、まず、第1の変換値算出部23により算出された第1〜3番目の変換値の実数成分及び虚数成分を基に、第1〜3番目の変換値の位相を算出する。図3に示す例では、位相差算出部24は、第1〜3番目の変換値X(k)(0≦k≦2)の実数成分Re[X(k)]及び虚数成分Im[X(k)]を基に、第1〜3番目の変換値X(k)の位相θ(k)を算出する。第1〜3番目の変換値X(k)(0≦k≦2)の位相θ(k)は、次式で表される。
Figure 0005338918
続いて、位相差算出部24は、算出した第1〜3番目の変換値の位相を基に、第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差と、第2番目の変換値と第3番目の変換値との間の位相差とを算出する。第1〜3番目の変換値の位相をそれぞれθ(0)、θ(1)及びθ(2)とすると、第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差d(0)、及び、第2番目の変換値と第3番目の変換値との間の位相差d(1)は、次式で表される。
Figure 0005338918
Figure 0005338918
続いて、位相差算出部24は、算出した第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差と、第2番目の変換値と第3番目の変換値との位相差とを基に、位相差の変化量を算出する。ここで算出される位相差の変化量は、一定値である。
第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差をd(0)、及び、第2番目の変換値と第3番目の変換値との間の位相差をd(1)とすると、位相差の変化量aは、次式で表される。
Figure 0005338918
続いて、位相差算出部24は、算出した位相差の変化量を基に、N個の変換値のうち未算出の第4番目以降の任意の変換値と算出済みの変換値との間の位相差を算出する。位相差の変化量をaとすると、第4番目以降の任意の変換値X(k)(3≦k<N)と当該任意の変換値よりも順番が1つ前の変換値X(k−1)との間の位相差d(k−1)は、次式で表される。ここで、任意の変換値よりも順番が1つ前の変換値X(k−1)は、算出済みの変換値であるものとする。
Figure 0005338918
図2の説明に戻り、第2の変換値算出部25は、位相差算出部24によって算出された位相差を回転角とする回転因子を第4番目以降の任意の変換値よりも順番が1つ前の算出済みの変換値に乗算することによって、未算出の第4〜N番目の変換値を順次算出する。ここで、図4を用いて、第2の変換値算出部25による処理について具体的に説明する。図4は、第2の変換値算出部25による処理を説明するための図である。
N個の変換値は、一般に、複素平面における単位円上に位置する。図4に示す例では、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値X(k)(3≦k<N)と当該任意の変換値X(k)よりも順番が1つ前の算出済みの変換値X(k−1)とが、複素平面における単位円上に位置する。位相差Δθは、変換値X(k)と変換値X(k−1)との間の位相差を示す。
図4に示した状況の下で、第2の変換値算出部25は、位相差Δθを回転角とする回転因子exp(jΔθ)を変換値X(k−1)に乗算することによって、N個の変換値のうち第4〜N番目の変換値X(k)(3≦k<N)を算出する。すなわち、第4〜N番目の変換値X(k)(3≦k<N)は、次式により求められる。
Figure 0005338918
上記式(10)における位相差Δθは、位相差算出部24によって算出された位相差d(k−1)であるため、上記式(10)における位相差Δθを上記式(9)における位相差d(k−1)で置き換えると、上記(10)は、次式により表される。
Figure 0005338918
具体的な一例を説明すると、N個の変換値のうち第4番目の変換値X(3)を算出する場合には、第2の変換値算出部25は、位相差算出部24により算出された位相差d(2)を回転角とする回転因子を順番が1つ前の第3番目の変換値X(2)に乗算する。すなわち、第2の変換値算出部25は、上記式(11)を用いて、
X(3)=X(2)×exp[j×d(2)]
=X(2)×exp[j×{d(1)+a}]
の計算を実行する。
また、N個の変換値のうち第5番目の変換値X(4)を算出する場合には、第2の変換値算出部25は、位相差算出部24により算出された位相差d(3)を回転角とする回転因子を順番が1つ前の第4番目の変換値X(3)に乗算する。すなわち、第2の変換値算出部25は、上記式(11)を用いて、
X(4)=X(3)×exp[j×d(3)]
=X(3)×exp[j×{d(1)+2a}]
の計算を実行する。
第2の変換値算出部25は、このような計算を第N番目の変換値X(N−1)を算出するまで順次行う。このようにすることによって、第2の変換値算出部25は、N個の変換値のうち第4〜N番目の変換値を順次算出する。
図2の説明に戻る。データ値送信部13は、第1の変換値算出部23により算出された変換値及び第2の変換値算出部25により算出された変換値をサブキャリアにマッピングし、マッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施して送信する。具体的には、データ値送信部13は、サブキャリアマッピング部26と、IFFT部27と、CP(Cyclic Prefix)挿入部28と、フィルタ処理部29と、無線処理部30とを有する。
サブキャリアマッピング部26は、第1の変換値算出部23により算出された変換値及び第2の変換値算出部25により算出された変換値をサブキャリアにマッピングする。IFFT部27は、サブキャリアマッピング部26によってマッピングされた変換値に対して逆フーリエ変換処理を施すことによって、周波数領域の変換値を時間領域のデータ値へ変換する。
CP挿入部28は、IFFT部27から入力されたデータ値の末尾をCPとし、かかるCPをデータ値の先頭に挿入する。フィルタ処理部29は、CP挿入部28から入力されたデータ値どうしの境界を平滑化するフィルタ処理を行い、フィルタ処理後のデータ値を無線処理部30へ出力する。無線処理部30は、フィルタ処理部29から入力されるデータ値に対してD/A(Digital/Analog)変換やアップコンバート等の所定の無線処理を施し、無線処理を施した信号を外部へ送信する。
なお、上述したデータ値生成部11、DFT部12、データ値送信部13は、電子回路である。また、ZC系列生成部21、CS部22は、電子回路である。また、第1の変換値算出部23、位相差算出部24、第2の変換値算出部25は、電子回路である。また、サブキャリアマッピング部26、IFFT部27、CP挿入部28、フィルタ処理部29、無線処理部30は、電子回路である。ここで、電子回路の例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA (Field Programmable Gate Array)などの集積回路、又はCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などを適用する。
次に、実施例2に係る無線通信装置10による無線通信処理を説明する。図5は、実施例2に係る無線通信装置10による無線通信処理の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すように、実施例2に係る無線通信装置10では、データ値生成部11のZC系列生成部21が、N個のデータ値であるZC系列を生成する(ステップS11)。CS部22は、ZC系列生成部21から入力されたN個のデータ値をサイクリックシフトする(ステップS12)。そして、CS部22は、サイクリックシフトしたN個のデータ値をDFT部12へ出力する。
DFT部12の第1の変換値算出部23は、データ値生成部11から入力されるN個のデータ値をN個の変換値に変換する式である離散フーリエ変換式を用いて、N個の変換値のうち第1〜3番目の変換値を算出する(ステップS13)。
位相差算出部24は、第1の変換値算出部23により算出された第1〜3番目の変換値の実数成分及び虚数成分を基に、第1〜3番目の変換値の位相を算出する(ステップS14)。続いて、位相差算出部24は、算出した第1〜3番目の変換値の位相を基に、第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差と、第2番目の変換値と第3番目の変換値との間の位相差とを算出する(ステップS15)。続いて、位相差算出部24は、算出した第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差と、第2番目の変換値と第3番目の変換値との位相差とを基に、位相差の変化量を算出する(ステップS16)。続いて、位相差算出部24は、算出した位相差の変化量を基に、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と当該任意の変換値よりも順番が1つ前の算出済みの変換値との間の位相差を算出する(ステップS17)。
第2の変換値算出部25は、位相差算出部24によって算出された位相差を回転角とする回転因子を算出済みの変換値に乗算することによって、N個の変換値のうち未算出の第4〜N番目の変換値を順次算出する(ステップS18)。
続いて、データ値送信部13のサブキャリアマッピング部26は、第1の変換値算出部23により算出された第1〜3番目の変換値及び第2の変換値算出部25により算出された第4〜N番目の変換値をサブキャリアにマッピングする(ステップS19)。IFFT部27は、サブキャリアにマッピングされた変換値に対して逆フーリエ変換処理を施すことによって、周波数領域の変換値を時間領域のデータ値へ変換する(ステップS20)。CP挿入部28は、IFFT部27から入力されたデータ値の末尾をCPとし、かかるCPをデータ値の先頭に挿入する(ステップS21)。フィルタ処理部29は、CP挿入部28から入力されたデータ値どうしの境界を平滑化するフィルタ処理を行い、フィルタ処理後のデータ値を無線処理部30へ出力する(ステップS22)。無線処理部30は、フィルタ処理部29から入力されるデータ値に対してD/A変換やアップコンバート等の所定の無線処理を施し、無線処理後の信号を外部へ送信する(ステップS23)。
上述したように、実施例2に係る無線通信装置10は、N個のデータ値をN個の変換値に変換する離散フーリエ変換式を用いて、N個のデータ値から第1〜3番目の変換値を算出する。そして、無線通信装置10は、算出した第1〜3番目の変換値から一定の位相差変化量を求め、位相差変化量から得られる回転因子を第4番目以降の任意の変換値よりも順番が1つ前の算出済みの変換値に乗算することで、第4〜N番目の変換値を順次算出する。つまり、無線通信装置10は、N個の変換値のうち第1〜3番目の変換値を離散フーリエ変換式を用いて算出する一方、N個の変換値のうち第4〜N番目の変換値を回転因子と算出済みの変換値との乗算により算出する。このため、実施例2に係る無線通信装置10は、N個の変換値の全てを離散フーリエ変換式を用いて算出する従来の手法と比較して、離散フーリエ変換値の算出に要する演算量を削減することができる。
具体的には、N個の変換値のうち第1〜3番目の変換値を離散フーリエ変換式を用いて算出するために要する複素乗算の回数は、2N回である。また、N個の変換値のうち第4〜N番目の変換値を回転因子と算出済みの変換値との乗算により算出するために要する複素乗算の回数は、(N−3)回である。複素乗算が1回行われると、実数乗算が4回行われるので、実施例2に係る無線通信装置10は、N個の変換値を算出する際に、4{2N+(N−3)=12(N−1)回の実数乗算を行う。
一方、N個の変換値の全てを離散フーリエ変換式を用いて算出する従来の手法では、N個の変換値を算出する際に、4N(N−1)回の実数乗算を行う。したがって、実施例2に係る無線通信装置は、N個の変換値の全てを離散フーリエ変換式を用いて算出する従来の手法と比較して、実数乗算の回数を12(N−1)/{4N(N−1)}=3/N倍に削減することができる。例えば、無線通信装置10がPRACHでデータ値を送信する場合には、N=839であるから、無線通信装置10は、従来の手法と比較して、実数乗算の回数を3/839=0.004倍に削減することができる。
上記実施例2では、時間領域におけるN個のデータ値をサイクリックシフトし、サイクリックシフト後のN個のデータ値から周波数領域におけるN個の変換値を算出する例を示した。しかし、周波数領域におけるN個の変換値を算出する過程でサイクリックシフトを実行してもよい。そこで、実施例3では、周波数領域におけるN個の変換値を算出する過程でサイクリックシフトを実行する例について説明する。
まず、実施例3に係る無線通信装置40の構成について説明する。図6は、実施例3に係る無線通信装置40の構成を示すブロック図である。図6に示すように、実施例3に係る無線通信装置40は、データ値生成部41と、DFT部42と、データ値送信部43とを有する。データ値生成部41は、ZC系列生成部21を有する。ZC系列生成部21は、図2に示したZC系列生成部21に対応する。
DFT部42は、データ値生成部41から入力された時間領域におけるN個のデータ値を周波数領域におけるN個の変換値に変換する。具体的には、DFT部42は、第1の変換値算出部51と、CS部52と、位相差算出部53と、第2の変換値算出部54とを有する。
第1の変換値算出部51は、図2に示した第1の変換値算出部23と同様に、データ値生成部41から入力されるN個のデータ値をN個の変換値に変換する式である離散フーリエ変換式を用いて、N個の変換値のうち第1〜3番目の変換値を算出する。ただし、第1の変換値算出部51は、第1の変換値算出部23と異なり、以下の式で示した離散フーリエ変換式を用いて、N個の変換値X´(k)(0≦k<N)のうち第1〜3番目の変換値X´(0)、X´(1)及びX´(2)を算出する。
Figure 0005338918
上記式(12)中のx(n)は、上記式(3)で示したZadoff−Chu系列x(n)(0≦n<N)である。
CS部52は、第1の変換値算出部51によって算出された第1〜3番目の変換値をサイクリックシフトする。具体的には、CS部52は、上位レイヤからCS量が入力されると、入力されたCS量に応じた順番だけ第1〜3番目の変換値の順番をサイクリックシフトする。ここで、CS部52によりサイクリックシフトされた第1〜3番目の変換値X(k)(0≦k≦2)は、以下の式により表される。
Figure 0005338918
位相差算出部53は、CS部52によりサイクリックシフトされた第1〜3番目の変換値を用いて、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と当該任意の変換値よりも順番が1つ前の変換値との間の位相差を算出する。なお、位相差算出部53による具体的な処理は、実施例2の位相差算出部24と同様である。
第2の変換値算出部54は、位相差算出部53によって算出された位相差を回転角とする回転因子を第3番目以降の変換値に乗算することによって、N個の変換値のうち第4〜N番目の変換値を算出する。なお、第2の変換値算出部54による具体的な処理は、実施例2の第2の変換値算出部25と同様である。
データ値送信部43は、CS部52によりサイクリックシフトされた変換値及び第2の変換値算出部54により算出された変換値をサブキャリアにマッピングし、マッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施すことで得られるデータ値を外部へ送信する。具体的には、データ値送信部43は、サブキャリアマッピング部55と、IFFT部27と、CP挿入部28と、フィルタ処理部29と、無線処理部30とを有する。
このうち、IFFT部27、CP挿入部28、フィルタ処理部29、無線処理部30は、図2に示したIFFT部27、CP挿入部28、フィルタ処理部29、無線処理部30に対応する。サブキャリアマッピング部55は、CS部52によりサイクリックシフトされた変換値及び第2の変換値算出部54により算出された変換値をサブキャリアにマッピングする。
なお、上述したデータ値生成部41、DFT部42、データ値送信部43は、電子回路である。また、第1の変換値算出部51、CS部52、位相差算出部53、第2の変換値算出部54は、電子回路である。また、サブキャリアマッピング部55は、電子回路である。ここで、電子回路の例として、ASICやFPGAなどの集積回路、又はCPUやMPUなどを適用する。
次に、実施例3に係る無線通信装置40による無線通信処理を説明する。図7は、実施例3に係る無線通信装置40による無線通信処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS31、S35〜S38、S40〜S43は、実施例2におけるステップS11、S15〜S18、S20〜S23に対応するので、以下簡単に説明する。図7に示すように、実施例3に係る無線通信装置40では、データ値生成部41のZC系列生成部21が、N個のデータ値であるZadoff−Chu系列を生成する(ステップS31)。
DFT部42の第1の変換値算出部51は、データ値生成部41から入力されるN個のデータ値をN個の変換値に変換する式である離散フーリエ変換式を用いて、N個の変換値のうち第1〜3番目の変換値を算出する(ステップS32)。CS部52は、第1の変換値算出部51によって算出された第1〜3番目の変換値をサイクリックシフトする(ステップS33)。
位相差算出部53は、CS部52によりサイクリックシフトされた第1〜3番目の変換値の実数成分及び虚数成分を基に、第1〜3番目の変換値の位相を算出する(ステップS34)。続いて、位相差算出部53は、第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差と、第2番目の変換値と第3番目の変換値と間の位相差とを算出し(ステップS35)、位相差の変化量を算出する(ステップS36)。続いて、位相差算出部53は、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と当該任意の変換値よりも順番が1つ前の算出済みの変換値との間の位相差を算出する(ステップS37)。
第2の変換値算出部54は、位相差算出部53によって算出された位相差を回転角とする回転因子を算出済みの変換値に乗算することによって、N個の変換値のうち未算出の第4〜N番目の変換値を順次算出する(ステップS38)。
続いて、データ値送信部43のサブキャリアマッピング部55は、CS部52によりサイクリックシフトされた第1〜3番目の変換値及び第2の変換値算出部54により算出された第4〜N番目の変換値をサブキャリアにマッピングする(ステップS39)。続いて、IFFT部27は、逆フーリエ変換処理により周波数領域の変換値を時間領域のデータ値へ変換し(ステップS40)、CP挿入部28は、CPをデータ値の先頭に挿入する(ステップS41)。続いて、フィルタ処理部29は、フィルタ処理を実行し(ステップS42)、無線処理部30は、無線処理後の信号を外部へ送信する(ステップS43)。
上述したように、実施例3に係る無線通信装置40は、離散フーリエ変換式により算出した周波数領域における第1〜3番目の変換値をサイクリックシフトする。そして、無線通信装置40は、サイクリックシフトした第1〜3番目の変換値から一定の位相差変化量を求め、位相差変化量から得られる回転因子を第4番目以降の任意の変換値よりも順番が1つ前の算出済みの変換値に乗算することで、第4〜N番目の変換値を順次算出する。つまり、無線通信装置40は、周波数領域におけるN個の変換値を算出する過程で、周波数領域における第1〜3番目の変換値をサイクリックシフトする。この際のサイクリックシフトの実行回数は、3回である。このため、実施例3に係る無線通信装置40は、サイクリックシフト後のN個のデータ値から周波数領域におけるN個の変換値を算出する手法と比較して、サイクリックシフトの回数をN回から3回に削減することができる。
上記実施例2では、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と当該任意の変換値よりも順番が1つ前の算出済みの変換値との間の位相差を回転角とする回転因子を算出済みの変換値に乗算することで、第4〜N番目の変換値を順次算出する例を示した。しかし、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と算出済みの第1〜3番目の変換値のうちいずれか一つの変換値との間の位相差を回転角とする回転因子を当該一つの変換値に乗算することによって、第4〜N番目の変換値を算出してもよい。そこで、実施例4では、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と算出済みの第1〜3番目の変換値のうちいずれか一つの変換値との間の位相差を回転角とする回転因子を当該一つの変換値に乗算することで、第4〜N番目の変換値を算出する例を説明する。
まず、実施例4に係る無線通信装置60の構成について説明する。図8は、実施例4に係る無線通信装置60の構成を示すブロック図である。図8に示すように、実施例4に係る無線通信装置60は、データ値生成部11と、DFT部62と、データ値送信部13とを有する。データ値生成部11、データ値送信部13は、図2に示したデータ値生成部11、データ値送信部13に対応する。
DFT部62は、データ値生成部11から入力された時間領域におけるN個のデータ値を周波数領域におけるN個の変換値に変換する。具体的には、DFT部62は、第1の変換値算出部23と、位相差算出部63と、第2の変換値算出部64とを有する。このうち、第1の変換値算出部23は、図2に示した第1の変換値算出部23に対応する。
位相差算出部63は、第1の変換値算出部23により算出された変換値を用いて、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と算出済みの第1〜3番目の変換値のうちいずれか一つの変換値との間の位相差を算出する。ここでは、一例として、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と算出済みの第3番目の変換値との間の位相差を算出するものとして説明を行う。N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と第1番目の変換値又は第2番目の変換値との間の位相差を算出する処理は、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と第3番目の変換値との間の位相差を算出する処理と同様である。
具体的には、位相差算出部63は、まず、第1の変換値算出部23により算出された第1〜3番目の変換値の実数成分及び虚数成分を基に、第1〜3番目の変換値の位相を算出する。続いて、位相差算出部63は、算出した第1〜3番目の変換値の位相を基に、第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差と、第2番目の変換値と第3番目の変換値との間の位相差とを算出する。続いて、位相差算出部63は、算出した第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差と、第2番目の変換値と第3番目の変換値との位相差とを基に、位相差の変化量を算出する。ここまでの処理は、実施例2の位相差算出部24と同様である。
続いて、位相差算出部63は、算出した位相差の変化量を基に、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と第1の変換値算出部23により算出された第3番目の変換値との間の位相差を算出する。位相差の変化量をaとすると、第4番目以降の任意の変換値X(k)(3≦k<N)と第3番目の変換値X(2)との間の位相差f(k)は、次式で表される。
Figure 0005338918
第2の変換値算出部64は、位相差算出部63により算出された位相差を回転角とする回転因子を第1の変換値算出部23により算出された第1〜3番目の変換値のうちいずれか一つの変換値に乗算することで、未算出の第4〜N番目の変換値を算出する。ここでは、一例として、位相差算出部63によってN個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と算出済みの第3番目の変換値との間の位相差が算出されたものとして説明を行う。
具体的には、第2の変換値算出部64は、式(14)で示した位相差f(k)を回転角とする回転因子exp{j×f(k)}を第3番目の変換値X(2)に乗算することによって、N個の変換値のうち第4〜N番目の変換値X(k)(3≦k<N)を算出する。すなわち、第4〜N番目の変換値X(k)(3≦k<N)は、次式により求められる。
Figure 0005338918
なお、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と第1番目の変換値又は第2番目の変換値との間の位相差が算出された場合には、第2の変換値算出部は、当該位相差を回転角とする回転因子を第1番目の変換値又は第2番目の変換値に乗算する。
なお、上述したDFT部62は、電子回路である。また、位相差算出部63、第2の変換値算出部64は、電子回路である。ここで、電子回路の例として、ASICやFPGAなどの集積回路、又はCPUやMPUなどを適用する。
次に、実施例4に係る無線通信装置60による無線通信処理を説明する。図9は、実施例4に係る無線通信装置60による無線通信処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS51〜S56、S59〜S63は、実施例2におけるステップS11〜S16、S19〜S23に対応するので、以下簡単に説明する。図9に示すように、実施例4に係る無線通信装置60では、データ値生成部11のZC系列生成部21が、N個のデータ値であるZadoff−Chu系列を生成し(ステップS51)、CS部22は、N個のデータ値をサイクリックシフトする(ステップS52)。
DFT部62の第1の変換値算出部23は、データ値生成部11から入力されるN個のデータ値をN個の変換値に変換する式である離散フーリエ変換式を用いて、N個の変換値のうち第1〜3番目の変換値を算出する(ステップS53)。
位相差算出部63は、第1の変換値算出部23により算出された第1〜3番目の変換値の実数成分及び虚数成分を基に、第1〜3番目の変換値の位相を算出する(ステップS54)。続いて、位相差算出部63は、算出した第1〜3番目の変換値の位相を基に、第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差と、第2番目の変換値と第3番目の変換値との間の位相差とを算出する(ステップS55)。続いて、位相差算出部63は、算出した第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差と、第2番目の変換値と第3番目の変換値との位相差とを基に、位相差の変化量を算出する(ステップS56)。
続いて、位相差算出部63は、算出した位相差の変化量を基に、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と第1の変換値算出部23により算出された第1〜3番目の変換値のうちいずれか一つの変換値との間の位相差を算出する(ステップS57)。例えば、位相差算出部63は、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と第3番目の変換値との間の位相差を算出する。
そして、第2の変換値算出部64は、位相差算出部63によって算出された位相差を回転角とする回転因子を第1〜3番目の変換値のうちいずれか一つの変換値に乗算することによって、N個の変換値のうち第4〜N番目の変換値を算出する(ステップS58)。例えば、位相差算出部63により第4番目以降の任意の変換値と第3番目の変換値との間の位相差が算出された場合には、第2の変換値算出部64は、該位相差を回転角とする回転因子を第3番目の変換値に乗算することで、第4〜N番目の変換値を算出する。
続いて、データ値送信部13のサブキャリアマッピング部26は、第1の変換値算出部23により算出された第1〜3番目の変換値及び第2の変換値算出部64により算出された第4〜N番目の変換値をサブキャリアにマッピングする(ステップS59)。続いて、IFFT部27は、逆フーリエ変換処理により周波数領域の変換値を時間領域のデータ値へ変換し(ステップS60)、CP挿入部28は、CPをデータ値の先頭に挿入する(ステップS61)。続いて、フィルタ処理部29は、フィルタ処理を実行し(ステップS62)、無線処理部30は、無線処理後の信号を外部へ送信する(ステップS63)。
上述したように、実施例4に係る無線通信装置60は、第4番目以降の任意の変換値と第1〜3番目の変換値のうちいずれか一つの変換値との間の位相差を回転角とする回転因子を当該一つの変換値に乗算することで、第4〜N番目の変換値を算出する。このため、実施例4に係る無線通信装置60は、第4〜N番目の変換値をその順番通りに算出する必要がなくなり、第4〜N番目の変換値を並列で計算することができる。その結果、実施例4に係る無線通信装置60は、離散フーリエ変換値の算出速度を向上することができる。
上記実施例4では、時間領域におけるN個のデータ値をサイクリックシフトし、サイクリックシフト後のN個のデータ値から周波数領域におけるN個の変換値を算出する例を示した。しかし、周波数領域におけるN個の変換値を算出する過程でサイクリックシフトを実行してもよい。そこで、実施例5では、周波数領域におけるN個の変換値を算出する過程でサイクリックシフトを実行する例について説明する。
まず、実施例5に係る無線通信装置70の構成について説明する。図10は、実施例5に係る無線通信装置70の構成を示すブロック図である。図10に示すように、実施例5に係る無線通信装置70は、データ値生成部71と、DFT部72と、データ値送信部73とを有する。データ値生成部71は、ZC系列生成部21を有する。ZC系列生成部21は、図6に示したZC系列生成部21に対応する。
DFT部72は、データ値生成部71から入力された時間領域におけるN個のデータ値を周波数領域におけるN個の変換値に変換する。具体的には、DFT部72は、第1の変換値算出部51と、CS部52と、位相差算出部74と、第2の変換値算出部75とを有する。第1の変換値算出部51、CS部52は、図6に示した第1の変換値算出部51、CS部52に対応する。
位相差算出部74は、CS部52によりサイクリックシフトされた第1〜3番目の変換値を用いて、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と第1〜3番目の変換値のうちいずれか一つの変換値との間の位相差を算出する。なお、位相差算出部74による具体的な処理は、実施例4の位相差算出部63と同様である。
第2の変換値算出部75は、位相差算出部74によって算出された位相差を回転角とする回転因子を第3番目以降の変換値に乗算することによって、N個の変換値のうち第4〜N番目の変換値を算出する。なお、第2の変換値算出部75による具体的な処理は、実施例4の第2の変換値算出部64と同様である。
データ値送信部73は、CS部52によりサイクリックシフトされた変換値及び第2の変換値算出部75により算出された変換値をサブキャリアにマッピングし、マッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施すことで得られるデータ値を外部へ送信する。具体的には、データ値送信部73は、サブキャリアマッピング部76と、IFFT部27と、CP挿入部28と、フィルタ処理部29と、無線処理部30とを有する。
このうち、IFFT部27、CP挿入部28、フィルタ処理部29、無線処理部30は、図6に示したIFFT部27、CP挿入部28、フィルタ処理部29、無線処理部30に対応する。サブキャリアマッピング部76は、CS部52によりサイクリックシフトされた変換値及び第2の変換値算出部75により算出された変換値をサブキャリアにマッピングする。
なお、上述したデータ値生成部71、DFT部72、データ値送信部73は、電子回路である。また、位相差算出部74、第2の変換値算出部75は、電子回路である。また、サブキャリアマッピング部76は、電子回路である。ここで、電子回路の例として、ASICやFPGAなどの集積回路、又はCPUやMPUなどを適用する。
次に、実施例5に係る無線通信装置70による無線通信処理を説明する。図11は、実施例5に係る無線通信装置70による無線通信処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS71、S75〜S78、S80〜S83は、実施例4におけるステップS51、S55〜S58、S60〜S63に対応するので、以下簡単に説明する。図11に示すように、実施例5に係る無線通信装置70では、データ値生成部71のZC系列生成部21が、N個のデータ値であるZadoff−Chu系列を生成する(ステップS71)。
DFT部72の第1の変換値算出部51は、データ値生成部71から入力されるN個のデータ値をN個の変換値に変換する式である離散フーリエ変換式を用いて、N個の変換値のうち第1〜3番目の変換値を算出する(ステップS72)。CS部52は、第1の変換値算出部51によって算出された第1〜3番目の変換値をサイクリックシフトする(ステップS73)。
位相差算出部74は、CS部52によりサイクリックシフトされた第1〜3番目の変換値の実数成分及び虚数成分を基に、第1〜3番目の変換値の位相を算出する(ステップS74)。続いて、位相差算出部74は、第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差と、第2番目の変換値と第3番目の変換値と間の位相差とを算出し(ステップS75)、位相差の変化量を算出する(ステップS76)。続いて、位相差算出部74は、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と第1〜3番目の変換値のうちいずれか一つの変換値との間の位相差を算出する(ステップS77)。
そして、第2の変換値算出部75は、位相差算出部74によって算出された位相差を回転角とする回転因子を第1〜3番目の変換値のうちいずれか一つの変換値に乗算することによって、N個の変換値のうち第4〜N番目の変換値を算出する(ステップS78)。
続いて、データ値送信部73のサブキャリアマッピング部76は、CS部52によりサイクリックシフトされた第1〜3番目の変換値及び第2の変換値算出部75により算出された第4〜N番目の変換値をサブキャリアにマッピングする(ステップS79)。続いて、IFFT部27は、逆フーリエ変換処理により周波数領域の変換値を時間領域のデータ値へ変換し(ステップS80)、CP挿入部28は、CPをデータ値の先頭に挿入する(ステップS81)。続いて、フィルタ処理部29は、フィルタ処理を実行し(ステップS82)、無線処理部30は、無線処理後の信号を外部へ送信する(ステップS83)。
上述したように、実施例5に係る無線通信装置70は、離散フーリエ変換式により算出した周波数領域における第1〜3番目の変換値をサイクリックシフトする。そして、無線通信装置70は、サイクリックシフトした第1〜3番目の変換値から一定の位相差変化量を求め、位相差変化量から得られる回転因子を第1〜3番目の変換値のうちいずれか一つの変換値に乗算することで、第4〜N番目の変換値を算出する。つまり、無線通信装置70は、周波数領域におけるN個の変換値を算出する過程で、周波数領域における第1〜3番目の変換値をサイクリックシフトする。この際のサイクリックシフトの実行回数は、3回である。このため、実施例3に係る無線通信装置70は、サイクリックシフト後のN個のデータ値から周波数領域におけるN個の変換値を算出する手法と比較して、サイクリックシフトの回数をN回から3回に削減することができる。
上記実施例2〜5では、N個のデータ値を生成し、離散フーリエ変換式を用いてN個の変換値のうち第1〜3番目の変換値を算出する例を示した。しかし、離散フーリエ変換式を用いて算出される第1〜3番目の変換値を任意の系列番号に対応付けて所定の記憶部に予め記憶し、入力される系列番号に応じて記憶部に記憶した変換値を読み出すようにしてもよい。そこで、実施例6では、離散フーリエ変換式を用いて算出される第1〜3番目の変換値を任意の系列番号に対応付けて所定の記憶部に予め記憶し、入力される系列番号に応じて記憶部に記憶した変換値を読み出す例について説明する。
まず、実施例6に係る無線通信装置の構成について説明する。図12は、実施例6に係る無線通信装置80の構成を示すブロック図である。図12に示すように、実施例6に係る無線通信装置80は、DFT部81と、データ値送信部82とを有する。
DFT部81は、時間領域におけるN個のデータ値を周波数領域におけるN個の変換値に変換する。具体的には、DFT部81は、変換値記憶部83と、変換値読出部84と、CS部85と、位相差算出部86と、変換値算出部87とを有する。
変換値記憶部83は、時間領域におけるN個のデータ値をN個の変換値に変換する式である離散フーリエ変換式を用いて算出されるN個の変換値のうち第1〜3番目の変換値を任意の系列番号に対応付けて記憶する。なお、以下では、一例として、変換値記憶部83は、ZC系列から離散フーリエ変換式により算出されるN個の変換値のうち第1〜3番目の変換値をZC系列番号に対応付けて記憶するものとする。
変換値記憶部83に記憶された情報の一例を図13に示す。同図に示すように、変換値記憶部83は、ZC系列x(n)(0≦n<N)から上記式(12)により算出されるN個の変換値X´(k)(0≦k<N)のうち第1〜3番目の変換値X´(k)(0≦k≦2)をZC系列番号uに対応付けて記憶する。
変換値読出部84は、入力される系列番号に応じて変換値記憶部83に記憶された第1〜3番目の変換値を読み出す。具体的には、上位レイヤから入力されるZC系列番号uに応じて変換値記憶部83に記憶された第1〜3番目の変換値X´(k)(0≦k≦2)を読み出す。
CS部85は、変換値読出部84によって読み出された第1〜3番目の変換値をサイクリックシフトする。具体的には、CS部85は、CS量が上位レイヤから入力されると、入力されたCS量に応じた順番だけ第1〜3番目の変換値の順番をサイクリックシフトする。ここで、CS部85によりサイクリックシフトされた第1〜3番目の変換値X(k)(0≦k≦2)は、上記式(13)により表される。
位相差算出部86は、CS部85によりサイクリックシフトされた第1〜3番目の変換値を用いて、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と当該任意の変換値よりも順番が1つ前の変換値との間の位相差を算出する。なお、位相差算出部86による具体的な処理は、実施例2の位相差算出部24と同様である。
変換値算出部87は、位相差算出部86によって算出された位相差を回転角とする回転因子を第3番目以降の変換値に乗算することによって、N個の変換値のうち第4〜N番目の変換値を算出する。なお、変換値算出部87による具体的な処理は、実施例2の第2の変換値算出部25と同様である。
データ値送信部82は、CS部85によりサイクリックシフトされた変換値及び変換値算出部87により算出された変換値をサブキャリアにマッピングし、マッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施すことで得られるデータ値を外部へ送信する。具体的には、データ値送信部82は、サブキャリアマッピング部88と、IFFT部27と、CP挿入部28と、フィルタ処理部29と、無線処理部30とを有する。
このうち、IFFT部27、CP挿入部28、フィルタ処理部29、無線処理部30は、図2に示したIFFT部27、CP挿入部28、フィルタ処理部29、無線処理部30に対応する。サブキャリアマッピング部88は、CS部85によりサイクリックシフトされた変換値及び変換値算出部87により算出された変換値をサブキャリアにマッピングする。
なお、上述したDFT部81、データ値送信部82は、電子回路である。また、変換値読出部84、CS部85、位相差算出部86、変換値算出部87は、電子回路である。また、サブキャリアマッピング部88は、電子回路である。ここで、電子回路の例として、ASICやFPGAなどの集積回路、又はCPUやMPUなどを適用する。
また、変換値記憶部83は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ (flash memory)などの半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。
次に、実施例6に係る無線通信装置80による無線通信処理を説明する。図14は、実施例6に係る無線通信装置80による無線通信処理の処理手順を示すフローチャートである。図14に示すように、実施例6に係る無線通信装置80では、DFT部81の変換値読出部84が、入力される系列番号に応じて変換値記憶部83に記憶された第1〜3番目の変換値を読み出す(ステップS91)。CS部85は、変換値読出部84によって読み出された第1〜3番目の変換値をサイクリックシフトする(ステップS92)。
位相差算出部86は、CS部85によりサイクリックシフトされた第1〜3番目の変換値の実数成分及び虚数成分を基に、第1〜3番目の変換値の位相を算出する(ステップS93)。続いて、位相差算出部86は、第1番目の変換値と第2番目の変換値との間の位相差と、第2番目の変換値と第3番目の変換値と間の位相差とを算出し(ステップS94)、位相差の変化量を算出する(ステップS95)。続いて、位相差算出部86は、N個の変換値のうち第4番目以降の任意の変換値と当該任意の変換値よりも順番が1つ前の算出済みの変換値との間の位相差を算出する(ステップS96)。
変換値算出部87は、位相差算出部86によって算出された位相差を回転角とする回転因子を算出済みの変換値に乗算することによって、N個の変換値のうち未算出の第4〜N番目の変換値を順次算出する(ステップS97)。
続いて、データ値送信部82のサブキャリアマッピング部88は、CS部85によりサイクリックシフトされた第1〜3番目の変換値及び変換値算出部87により算出された第4〜N番目の変換値をサブキャリアにマッピングする(ステップS98)。続いて、IFFT部27は、逆フーリエ変換処理により周波数領域の変換値を時間領域のデータ値へ変換し(ステップS99)、CP挿入部28は、CPをデータ値の先頭に挿入する(ステップS100)。続いて、フィルタ処理部29は、フィルタ処理を実行し(ステップS101)、無線処理部30は、無線処理後の信号を外部へ送信する(ステップS102)。
上述したように、実施例6に係る無線通信装置80は、離散フーリエ変換式を用いて算出される第1〜3番目の変換値を任意の系列番号に対応付けて所定の記憶部に予め記憶し、入力される系列番号に応じて記憶部に記憶した変換値を読み出す。このため、実施例6に係る無線通信装置80は、N個の変換値のうち第1〜3番目の変換値を離散フーリエ変換式を用いて算出する処理を省略することができ、離散フーリエ変換値の算出に要する演算量をさらに削減することができる。
これまで本願の実施例について説明したが実施例は、上述した実施例以外にも様々な異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、他の実施例を説明する。
(1)無線アクセス方式
上記実施例2〜6では、本願の開示する無線通信装置を、上り回線の無線アクセス方式であるSC−FDMA方式を採用する無線通信装置に適用した。しかし、開示の技術はこれに限定されるものではない。離散フーリエ変換値の算出処理を行う無線アクセス方式であれば、SC−FDMA方式以外の他の無線アクセス方式が採用されている場合にも、同様に適用することが可能である。
(2)プログラム
上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図15を用いて、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図15は、無線通信プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
同図に示すように、無線通信装置としてのコンピュータ100は、ROM110、CPU120及びRAM130を備える。また、ROM110、CPU120及びRAM130は、バス140で接続される。
ROM110は、上記実施例と同様の機能を発揮する無線通信プログラム、つまり、図15に示すように、第1の変換値算出プログラム111、位相差算出プログラム112、第2の変換値算出プログラム113及び送信プログラム114を記憶する。なお、各プログラム111〜114は、必ずしもROM110に記憶される必要はない。
CPU120は、各プログラム111〜114をROM110から読み出して実行する。すると、図15に示すように、各プログラム111〜114は、第1の変換値算出プロセス121、位相差算出プロセス122、第2の変換値算出プロセス123及び送信プロセス124として機能する。なお、各プロセス121〜124は、図1に示した第1の変換値算出部2、位相差算出部3、第2の変換値算出部4及び送信部5にそれぞれ対応する。
なお、本実施例で説明した通信プログラムは、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto Optical Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読取可能な記録媒体に記録される。また、このプログラムは、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
1、10、40、60、70、80 無線通信装置
2、23、51 第1の変換値算出部
3、24、53、63、74、86 位相差算出部
4、25、54、64、75 第2の変換値算出部
5、13、43、73、82 送信部
11、41、71 データ値生成部
12、42、62、72、81 DFT部
21 ZC系列生成部
22、52、85 CS部
26、55、76、88 サブキャリアマッピング部
27 IFFT部
28 CP挿入部
29 フィルタ処理部
30 無線処理部
83 変換値記憶部
84 変換値読出部
87 変換値算出部

Claims (5)

  1. 時間領域で連続するN個(Nは1以上の整数)のデータ値を周波数領域で連続するN個の変換値に変換する離散フーリエ変換式を用いて、前記N個のデータ値から周波数領域で連続する3つの変換値を算出する第1の変換値算出部と、
    前記第1の変換値算出部によって算出された3つの変換値から一定値となる位相差変化量を求め、求めた位相差変化量に基づいて、算出済みの変換値と未算出の変換値との間の位相差を算出する位相差算出部と、
    前記位相差算出部によって算出された位相差を回転角とする回転因子を、前記未算出の変換値のうち任意の変換値よりも順番が1つ前の前記算出済みの変換値に乗算することによって、前記未算出の変換値を順次算出する第2の変換値算出部と、
    前記第1の変換値算出部によって算出された変換値及び前記第2の変換値算出部によって算出された変換値をサブキャリアにマッピングし、マッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施して送信する送信部と
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記第1の変換値算出部によって算出された変換値をサイクリックシフトするサイクリックシフト部をさらに備え、
    前記位相差算出部は、前記サイクリックシフト部によってサイクリックシフトされた変換値から一定値となる位相差変化量を求め、求めた位相差変化量に基づいて、算出済みの変換値と未算出の変換値との間の位相差を算出し、
    前記第2の変換値算出部は、前記位相差算出部によって算出された位相差を回転角とする回転因子を前記算出済みの変換値に乗算することによって、前記未算出の変換値を順次算出し、
    前記送信部は、前記サイクリックシフト部によってサイクリックシフトされた変換値及び前記第2の変換値算出部によって算出された変換値をサブキャリアにマッピングし、サブキャリアにマッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施して送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 時間領域で連続するN個(Nは1以上の整数)のデータ値を周波数領域で連続するN個の変換値に変換する離散フーリエ変換式を用いて、前記N個のデータ値から周波数領域で連続する3つの変換値を算出する第1の変換値算出部と、
    前記第1の変換値算出部によって算出された3つの変換値から一定値となる位相差変化量を求め、求めた位相差変化量に基づいて、算出済みの前記3つの変換値のうちいずれか一つの変換値と未算出の変換値との間の位相差を算出する位相差算出部と、
    前記位相差算出部によって算出された位相差を回転角とする回転因子を、一定値となる前記一つの変換値に並列的に乗算することによって、前記未算出の変換値を一括で算出する第2の変換値算出部と、
    前記第1の変換値算出部によって算出された変換値及び前記第2の変換値算出部によって算出された変換値をサブキャリアにマッピングし、マッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施して送信する送信部と
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  4. 時間領域で連続するN個(Nは1以上の整数)のデータ値を周波数領域で連続するN個の変換値に変換する離散フーリエ変換式を用いて算出される連続する3つの変換値を任意の系列番号に対応付けて記憶する変換値記憶部と、
    入力される系列番号に応じて前記記憶部に記憶された変換値を読み出す変換値読出部と、
    前記変換値読出部によって読み出された変換値をサイクリックシフトするサイクリックシフト部と、
    前記サイクリックシフト部によってサイクリックシフトされた3つの変換値から一定値となる位相差変化量を求め、求めた位相差変化量に基づいて、算出済みの変換値と未算出の変換値との間の位相差を算出する位相差算出部と、
    前記位相差算出部によって算出された位相差を回転角とする回転因子を前記算出済みの変換値に乗算することによって、前記未算出の変換値を順次算出する第2の変換値算出部と
    前記サイクリックシフト部によってサイクリックシフトされた変換値及び前記第2の変換値算出部によって算出された変換値をサブキャリアにマッピングし、サブキャリアにマッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施して送信する送信部と
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  5. 時間領域で連続するN個(Nは1以上の整数)のデータ値を周波数領域で連続するN個の変換値に変換する離散フーリエ変換式を用いて、前記N個のデータ値から周波数領域で連続する3つの変換値を算出する第1の変換値算出工程と、
    前記第1の変換値算出工程によって算出された3つの変換値から一定値となる位相差変化量を求め、求めた位相差変化量に基づいて、算出済みの変換値と未算出の変換値との間の位相差を算出する位相差算出工程と、
    前記位相差算出工程によって算出された位相差を回転角とする回転因子を、前記未算出の変換値のうち任意の変換値よりも順番が1つ前の前記算出済みの変換値に乗算することによって、前記未算出の変換値を順次算出する第2の変換値算出工程と、
    前記第1の変換値算出工程によって算出された変換値及び前記第2の変換値算出工程によって算出された変換値をサブキャリアにマッピングし、マッピングした変換値に対して逆フーリエ変換処理を施して送信する送信工程と
    を含んだことを特徴とする無線通信方法。
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