JP5335243B2 - 改良された金属合金を用いた医療用部材 - Google Patents

改良された金属合金を用いた医療用部材 Download PDF

Info

Publication number
JP5335243B2
JP5335243B2 JP2007558001A JP2007558001A JP5335243B2 JP 5335243 B2 JP5335243 B2 JP 5335243B2 JP 2007558001 A JP2007558001 A JP 2007558001A JP 2007558001 A JP2007558001 A JP 2007558001A JP 5335243 B2 JP5335243 B2 JP 5335243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal alloy
weight
stent
ppm
medical member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007558001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008531189A5 (ja
JP2008531189A (ja
Inventor
ジー ファースト,ジョセフ
ダブリュー ジュニア ブックマン,レイモンド
パテル,ウダヤン
Original Assignee
アイコン メディカル コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US11/282,376 external-priority patent/US7452501B2/en
Application filed by アイコン メディカル コーポレーション filed Critical アイコン メディカル コーポレーション
Publication of JP2008531189A publication Critical patent/JP2008531189A/ja
Publication of JP2008531189A5 publication Critical patent/JP2008531189A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5335243B2 publication Critical patent/JP5335243B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L31/00Materials for other surgical articles, e.g. stents, stent-grafts, shunts, surgical drapes, guide wires, materials for adhesion prevention, occluding devices, surgical gloves, tissue fixation devices
    • A61L31/02Inorganic materials
    • A61L31/022Metals or alloys
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L31/00Materials for other surgical articles, e.g. stents, stent-grafts, shunts, surgical drapes, guide wires, materials for adhesion prevention, occluding devices, surgical gloves, tissue fixation devices
    • A61L31/12Composite materials, i.e. containing one material dispersed in a matrix of the same or different material
    • A61L31/121Composite materials, i.e. containing one material dispersed in a matrix of the same or different material having an inorganic matrix
    • A61L31/124Composite materials, i.e. containing one material dispersed in a matrix of the same or different material having an inorganic matrix of other specific inorganic materials not covered by A61L31/122 or A61L31/123
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L31/00Materials for other surgical articles, e.g. stents, stent-grafts, shunts, surgical drapes, guide wires, materials for adhesion prevention, occluding devices, surgical gloves, tissue fixation devices
    • A61L31/14Materials characterised by their function or physical properties, e.g. injectable or lubricating compositions, shape-memory materials, surface modified materials
    • A61L31/18Materials at least partially X-ray or laser opaque
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C27/00Alloys based on rhenium or a refractory metal not mentioned in groups C22C14/00 or C22C16/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C27/00Alloys based on rhenium or a refractory metal not mentioned in groups C22C14/00 or C22C16/00
    • C22C27/04Alloys based on tungsten or molybdenum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C30/00Alloys containing less than 50% by weight of each constituent

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Description

本発明は、一般に、医学用器具に関し、そして特に新規なモリブデンおよびレニウム金属合金から少なくとも部分的に形成される医学用器具に関し、さらに特に新規な金属合金から少なくとも部分的に形成されるステントに関し、該ステントは身体の管状組織を治療するのに有用である。
種々の病気または疾患の医学的治療は、普通、1つ以上の医学用器具の使用を含む。種々のタイプの身体の管状組織を修復するのに通常使用される2つのタイプの医学用器具は、拡張できる移植物すなわちステントか、または外科用移植物である。これらの器具は、哺乳動物の解剖学的構造の種々の領域に移植される。ステントの1つの目的は、閉鎖されたまたは部分的に閉鎖された身体の管状組織を開くことである。ステントが血管で使用されるとき、ステントは、閉塞された血管を開くのに使用されて、器官の解剖学的機能をもたらすのに必要な改善された血流を達成する。閉鎖されたまたは部分的に閉鎖された身体の管状組織を開く方法は、通常、医学用器具例えば誘導針さや、ガイド用カテーテル、ガイド用ワイヤ、血管形成バルーンなど(これらに限定しない)と組み合わされる1つ以上のステントの使用を含む。
或るステントの種々の物理的属性が、器具の成功率に直接寄与する。これらの物理的属性は、放射線不透過性、輪の強さ、半径方向力、金属の厚さ、金属のディメンジョンなどを含む。コバルトおよびクロムの合金並びにステンレス鋼が、ステントを形成するのに通常使用される。これらの材料は、安全、有効性および生体適合性の周知の履歴を有することから、普通使用される。これらの材料は、しかし、サイズ、強さ、重量、曲げ能力、生体安定性および放射線不透過性について制限された物理的特徴を有する。
本発明は、一般に、医学用器具の物理的性質を改善しそれによりこれら医学用器具の成功率を高める新規な金属合金から少なくとも部分的に形成されるステントに関するが、これに限定しない。
本発明は、一般に、過去の医学用器具に比べて、改善された性質を有する新規な金属合金から少なくとも部分的に形成される医学用器具に関する。医学用器具を少なくとも部分的に形成するのに使用される新規な金属合金は、この医学用器具の1つ以上の性質(例えば、強さ、耐久性、硬度、生体安定性、曲げ能力、摩擦係数、半径方向力、たわみ性、引張り強さ、引張り伸び、縦方向の延び、ひずみ−応力性、改善された反撥性、放射線不透過性、熱感受性、生体適合性など)を改善する。新規な金属合金のこれらの1つ以上の改善された物理的性質は、医学用器具のかさ、体積および/または重量を増大されることなく、医学用器具で達成できるものであり、或る場合には、これらの改善された物理的性質は、従来のステンレス鋼またはコバルトおよびクロムの合金の材料から少なくとも部分的に形成される医学用器具に比べて、たとえ医学用器具の体積、かさおよび/または重量が減少するときでも、これらの改善された物理的性質を得ることができる。
医学用器具を少なくとも部分的に形成するのに使用される新規な金属合金は、以下のことができる。1)医学用器具の放射線不透過性の増加、2)医学用器具の半径方向力の増加、3)医学用器具の降伏強さおよび/または極限引張り強さの増大、4)医学用器具のひずみ−応力性の改善、5)医学用器具の捲縮および/または拡張の性質の改善、6)医学用器具の曲げ能力および/またはたわみ性の改善、7)医学用器具の強さおよび/または耐久性の改善、8)医学用器具の硬度の増加、9)医学用器具の縦方向の延びの性質の改善、10)医学用器具の反撥性の改善、11)医学用器具の摩擦係数の改善、12)医学用器具の熱感受性の改善、13)医学用器具の生体安定性および/または生体適合性の改善、および/または14)より小さい、薄いおよび/または軽い医学用器具の製造の可能性。
医学用器具は、一般に、医学用器具を製造するのに必要な製造工程に耐えるように、医学用器具に所望の性質を付与する1つ以上の材料を含む。これらの製造工程は、レーザー切断、エッチング、捲縮、アンニーリング、延伸、ピリガーリング、電気メッキ、電気磨き、化学磨き、クリーニング、酸洗い、イオンビーム溶着または注入、スパッターコーティング、真空溶着などを含み得るが、これらに限定されない。
本発明を限定しない本発明の1つの側面では、新規な金属合金を含むことのできる医学用器具は、身体の管状組織に使用されるステントであるが、しかし、他のタイプの医学用器具も新規な金属合金から少なくとも部分的に形成されると考えられることを理解すべきである。本明細書で使用されるとき、用語「身体の管状組織」は、生体の器官(例えば、胆管、細気管支管、鼻腔、血管、心臓、食道、気管、胃、ファロピー管、子宮、尿道、尿管、腸、リンパ管、鼻道、ユースタキス管、耳道など)のすべての管状組織または体腔をいうものとする。治療域に医学用器具を伝達するのに用いられる技術は、血管形成、血管吻合、侵襲方法およびこれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない。血管への応用では、用語「身体の管状組織」は、血管および心臓の室を主にいう。ステントは、バルーンおよび/または他の手段により拡張できる拡張可能なステントであり得る。ステントは、多くの形状および形態を有し得る。これらの形状は、米国特許6206916および6436133並びにこれら特許に引用されたすべての従来技術に開示されたステントを含み得るが、これらに限定されない。これら特許のステントのこれらの種々のデザインおよび構造、参照により本明細書に取り込む
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の側面では、ステントは、一般に、少なくとも約25重量%の新規な金属合金を含むようにデザインされるが、これは必須ではない。本発明を限定しない1つの態様では、ステントは、少なくとも約40重量%の新規な金属合金を含む。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、ステントは、少なくとも約50重量%の新規な金属合金を含む。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、ステントは、少なくとも約60重量%の新規な金属合金を含む。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、ステントは、少なくとも約70重量%の新規な金属合金を含む。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、ステントは、少なくとも約85重量%の新規な金属合金を含む。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、ステントは、少なくとも約90重量%の新規な金属合金を含む。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、ステントは、少なくとも約95重量%の新規な金属合金を含む。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、ステントは、約100重量%の新規な金属合金を含む。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の側面では、ステントの一部または全部を形成するのに使用される新規な金属合金は、1)他の金属上にクラディング、金属噴霧、メッキおよび/または加工(例えば、冷間加工、熱間加工など)されていないか、または2)新規な金属合金上に他の金属または金属合金金属噴霧、メッキ、クラディングおよび/または加工されていない。或る応用では、ステントの一部または全部を形成するとき、本発明の新規な金属合金、他の金属上にクラッディング、金属噴霧、メッキおよび/または加工してもよいし、または他の金属または金属合金を、新規な金属合金上にメッキ、金属噴霧、クラッディングおよび/または加工してもよいことも理解されるだろう。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の側面では、ステントの一部または全部を形成するのに使用される新規な金属合金は、過半数の重量%のレニウムおよびモリブデンを含む。新規な金属合金は、1つ以上の他の金属例えばカルシウム、クロム、コバルト、銅、金、鉄、鉛、マグネシウム、ニッケル、ニオブ、白金、希土類金属、銀、タンタル、チタン、タングステン、イットリウム、亜鉛、ジルコニウムおよび/またはこれらの合金を含むことができるが、これらに限定しない。
本発明を限定しない1つの組成物では、新規な金属合金中のモリブデンおよびレニウムの含量は、少なくとも約90重量%である。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金中のモリブデンおよびレニウムの含量は、少なくとも約95重量%である。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金中のモリブデンおよびレニウムの追加の含量は、少なくとも約98重量%である。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金中のモリブデンおよびレニウムの含量は、少なくとも約99重量%である。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金中のモリブデンおよびレニウムの含量は、少なくとも約99.5重量%である。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金中のモリブデンおよびレニウムの含量は、少なくとも約99.9重量%である。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金中のモリブデンおよびレニウムの含量は、少なくとも約99.95重量%である。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金中のモリブデンおよびレニウムの含量は、少なくとも約99.99重量%である。理解できると思われるが、新規な金属合金中のモリブデンおよびレニウムの他の重量%も使用できる。
本発明を限定しない1つの組成物では、新規な金属合金の純度レベルは、新規金属合金の固溶体を生成するである。固溶体は、2つ以上の主要な金属を含みそして主要な金属の合わせた重量%が少なくとも約95重量%、典型的に少なくとも約99重量%、より典型的に少なくとも約99.5重量%、さらに典型的に少なくとも約99.8重量%そして一層典型的に少なくとも約99.9重量%である金属合金として定義される。主要な金属は、金属不純物ではない金属合金の金属成分である。主要な金属としてモリブデンおよびレニウムを含む新規な金属合金の固溶体は、少なくとも約95−99重量%のモリブデンおよびレニウムを含む合金である。95重量%より少ない純度レベルのモリブデンおよびレニウムが、ステントを形成および/または使用するのに有用であるかまたは望ましい金属合金の1つ以上の物理的性質に悪影響を与えるものと考えられる。
本発明の1つの態様では、本発明による新規な金属合金のレニウム含量は、少なくとも約40重量%である。本発明を限定しない本発明の1つの組成物では、本発明による新規な金属合金のレニウム含量は、少なくとも約45重量%である。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の組成物では、本発明による新規な金属合金のレニウム含量は、約45−50重量%である。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の組成物では、本発明による新規な金属合金のレニウム含量は、約47−48重量%である。本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の組成物では、本発明による新規な金属合金のレニウム含量は、約47.6−49.5重量%である。理解できると思われるが、新規な金属合金のレニウム含量の他の重量%も使用できる
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、新規な金属合金のモリブデン含量は、少なくとも約40重量%である。本発明を限定しない1つの組成物では、新規な金属合金のモリブデン含量は、少なくとも約45重量%である。本発明を限定しない他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金のモリブデン含量は、少なくとも約50重量%である。本発明を限定しない他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金のモリブデン含量は、約50−60重量%である。本発明を限定しない他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金のモリブデン含量は、約50−56重量%である。理解できると思われるが、新規な金属合金のモリブデン含量の他の重量%も使用できる。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の側面では、金属合金は、約5重量%より少ない他の金属および/または不純物を含。新規な金属合金の高い純度レベルは、一層均質な合金の形成をもたらし、次に新規な金属合金全体に一層均質な密度をもたらし、そしてまた新規な金属合金の所望の降伏および極限引張り強さをもたらす。新規な金属合金の密度は、一般に、少なくとも約12g/cc、典型的に少なくとも約13g/ccである。新規な金属合金のこの実質的に均一な高い密度は、新規な金属合金の放射線不透過性を顕著に改善する。本発明を限定しない1つの組成物では、新規な金属合金は、約1重量%より少ない他の金属合金および/または不純物を含む。本発明を限定しない他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金は、約0.5重量%より少ない他の金属および/または不純物を含みうる。本発明を限定しない他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金は、約0.4重量%より少ない他の金属合金および/または不純物を含みうる。本発明を限定しない他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金は、約0.2重量%より少ない他の金属合金および/または不純物を含みうる。本発明を限定しない他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金は、約0.1重量%より少ない他の金属合金および/または不純物を含みうる。本発明を限定しない他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金は、約0.05重量%より少ない他の金属合金および/または不純物を含みうる。本発明を限定しない他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金は、約0.02重量%より少ない他の金属合金および/または不純物を含みうる。本発明を限定しない他のおよび/または代替の組成物では、新規な金属合金は、約0.01重量%より少ない他の金属合金および/または不純物を含みうる。理解できると思われるが、新規な金属合金中の他の金属および/または不純物の量の他の重量%も存在できる。
本発明を限定しない他のおよび/または代替の本発明の側面では、新規な金属合金は、或る量の炭素および酸素を含む。これらの2つの元素は、新規な金属合金の加工性および脆さに影響することが見いだされた。新規な金属合金中の炭素および酸素のコントロールされた原子比は、また、新規な合金のステントへの加工中および/または身体の管状組織内でのステントの拡張中、新規な金属合金がミクロクラックを形成する傾向を最小化にするのに使用できる
本発明を限定しない本発明の1つの態様では、約200ppm以内の炭素および約150ppm以内の酸素を含む。新規な金属合金中の炭素および酸素の含量が多いほど、ステントを形成および/または使用するのに有用であるかまたは望ましい金属合金の1つ以上の物理的性質に悪影響を与えると思われる。
本発明を限定しない1つの処方では、新規な金属合金は約150ppm以内の炭素を含む。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金は約100ppm以内の炭素を含む。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金は約50ppm未満の炭素を含む。
本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金は約100ppm以内の酸素を含む。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金は約75ppm以内の酸素を含む。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金は約50ppm以内の酸素を含む。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金は約30ppm以内の酸素を含む。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金は約20ppm未満の酸素を含む。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金は約10ppm未満の酸素を含む。理解できると思われるが、新規な金属合金中の炭素および/または酸素の他の量も存在できる
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、新規な金属合金中の炭素対酸素の原子比は、一般に、少なくとも約2:1(すなわち約1.5:1の重量比)である。新規な金属合金中の炭素対酸素の原子比のコントロールは、金属合金中の酸素の再分配を可能にして、新規な合金の医学用器具への加工中および/または身体の管状組織内での医学用器具の使用および/または拡張中に新規な金属合金のミクロクラッキングが生じる傾向を最小化する。原子比で酸素1に対して炭素が2−2.5より低くなるとき(すなわち約1.5−1.88:1の重量比)、新規な金属合金の伸びの程度が低下しそしてミクロクラッキングの発生が増加し、それによりステントの加工および/または使用に有用であるかまたは望ましい金属合金の1つ以上の物理的性質に悪影響を与える。本発明を限定しない1つの処方では、新規な金属合金中の炭素対酸素の原子比は、一般に、少なくとも約2.5:1(すなわち約1.88:1の重量比)である。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金中の炭素対酸素の原子比は、一般に、少なくとも約3:1(すなわち約2.25:1の重量比)である。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金中の炭素対酸素の原子比は、一般に、少なくとも約4:1(すなわち約3:1の重量比)である。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金中の炭素対酸素の原子比は、一般に、少なくとも約5:1(すなわち約3.75:1の重量比)である。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金中の炭素対酸素の原子比は、一般に、約2.5−50:1(すなわち約1.88−37.54:1の重量比)である。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金中の炭素対酸素の原子比は、一般に、約2.5−20:1(すなわち約1.88−15:1の重量比)である。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金中の炭素対酸素の原子比は、一般に、約2.5−10:1(すなわち約1.88−7.5:1の重量比)である。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金中の炭素対酸素の原子比は、一般に、約2.5−5:1(すなわち約1.88−3.75:1の重量比)である。理解できると思われるが、新規な金属合金中の炭素対酸素の他の原子比も使用できる。
本発明を限定しない他のおよび/または代替の態様では、新規な金属合金は、コントロールされた量の窒素を含む。新規な金属合金中の窒素の量が多くなればなるほど、新規な金属合金の延性に悪影響を与える。これは、次に新規な金属合金の伸びの性質に悪影響を与える。20ppmを超える新規な金属合金中の窒素含量は、新規な金属合金の延性を許容できないほど低下させ始め、従ってステントを形成および/または使用するのに有用であるかまたは望ましい金属合金の1つ以上の物理的性質に悪影響を与える。本発明を限定しない本発明の1つの態様では、新規な金属合金は約30ppmより少ない窒素を含む。本発明を限定しない1つの処方では、新規な金属合金は、新規な金属合金は約25ppmより少ない窒素を含む。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金は、約10ppmより少ない窒素を含む。本発明を限定しない他のおよび/または代替の処方では、新規な金属合金は、約5ppmより少ない窒素を含む。理解できると思われるが、新規な金属合金中の窒素の他の量も存在できる。
本発明を限定しない他のおよび/または代替の側面では、新規な金属合金は、ステントが金属合金から少なくとも部分的に形成されるとき、ステントにプラス方向に影響するいくつかの物理的性質を有する。
本発明を限定しない本発明の1つの態様では、ステントを形成するのに使用される金属合金管の平均硬度は、一般に、華氏77度で少なくとも約60(HRC)である。本発明を限定しない本発明の1つの側面では、ステントを形成するのに使用される金属合金管の平均硬度は、一般に、華氏77度で少なくとも約70(HRC)であり、そして典型的に華氏77度で約80−100(HRC)である。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、ステントを形成するのに使用される金属合金の平均極限引張り強さは、一般に、少なくとも約60UTS(ksi)である。本発明を限定しないこの態様の1つの側面では、ステントを形成するのに使用される金属合金の平均極限引張り強さは、少なくとも約70UTS(ksi)であり、そして典型的に約80−150UTS(ksi)であり、より典型的には約100−150UTS(ksi)である。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、ステントを形成するのに使用される金属合金の平均降伏強さは、少なくとも約70ksiである。本発明を限定しないこの態様の1つの側面では、ステントを形成するのに使用される金属合金の平均降伏強さは、少なくとも約80ksiであり、そして典型的に約98−112ksiである。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、ステントを形成するのに使用される金属合金の平均粒子サイズは、ASTM粒度番号で5(例えばASTM E112−96)より大きい(なお、以下、○ASTMとの表記でASTM粒度番号が○であることを示すこととする)。金属合金の小さい粒子サイズは、ステントの加工、捲縮および/または拡張を可能にするのに有用な所望の伸びおよび延性の性質をステントが有することができるようにする。本発明を限定しないこの態様の1つの側面では、ステントを形成するのに使用される金属合金の平均粒子サイズは、約5.2−10ASTM、典型的に約5.5−9ASTM、より典型的に約6−9ASTM、なお典型的に約6−8ASTM、さらに典型的に約6−7ASTMそして一層典型的に約6.5−7ASTMである。
発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の態様では、ステントを形成するのに使用される金属合金の平均引張り伸びは、少なくとも約25%である。金属合金に関する少なくとも25%の平均引張り伸びは、ステントが身体の管状組織の治療域に配置される、ステントが適切に拡張することを可能にするために重要である。少なくとも約25%の平均引張り伸びを有しないステントは、ステントの加工、捲縮および/または拡張中、ミクロクラックおよび/または破壊を生じ得る。本発明を限定しないこの態様の1つの側面では、ステントを形成するのに使用される金属合金の平均引張り伸びは、約25−35%である。本発明を限定しないこの態様の他のおよび/または代替の側面では、ステントを形成するのに使用される金属合金の平均引張り伸びは、約28−32%である。
合金の所望の純度および組成並びに金属合金の所望の粒子サイズを達成することと組み合わされた金属合金中のレニウム含量の独特な組み合わせは、以下のことを生ずる。1)ほぼ室温で所望の高い延性を有するステント、2)所望の量の引張り伸びを有するステント、3)高い放射線不透過性を有する金属合金の均質溶体または固溶体、4)金属合金管がステントを形成するために或るサイズにされるおよび/または切断される際の、ミクロクラックの形成および/または金属合金管の破壊の減少または予防、5)ステントが身体の管状組織への挿入のためにバルーンおよび/または他のタイプの医学用器具上に捲縮される際の、ミクロクラックの形成および/または金属合金管の破壊の減少または予防、7)所望の極限引張り強さおよび降伏強さを有するステント、8)非常に薄い壁の厚さを有し、さらにステントが拡張される際に、身体の管状組織を開いた状態で維持するのに必要な所望の半径方向力を有するステント、および/または9)ステントを伝達システム上に捲縮させるおよび/または身体の管状組織に拡張させるとき、低い反撥を示すステント。
本発明による新規な金属合金の本発明を限定しないいくつかの例を以下に示す。
金属/重量% 例1 例2 例3
C ≦150ppm ≦150ppm ≦150ppm
Ca 0% 0% 0%
Mg 0% 0% 0%
Mo 50−60% 50−60% 50−55%
O ≦100ppm ≦100ppm ≦100ppm
N ≦40ppm ≦40ppm ≦40ppm
Nb 0% ≦5% 0%
希土類金属 0% ≦4% 0%
Re 40−50% 40−50% 45−50%
Ta 0% ≦3% 0%
Ti 0% ≦1% 0%
W 0% ≦3% 0%
Y 0% ≦0.1% 0%
Zn 0% ≦0.1% 0%
Zr 0% ≦2% 0%
金属/重量% 例4 例5 例6
C ≦150ppm ≦150ppm ≦150ppm
Ca 0% 0% 0%
Mg 0% 0% 0%
Mo 52−55.5% 51−58% 50−56%
O ≦100ppm ≦100ppm ≦100ppm
N ≦20ppm ≦20ppm ≦20ppm
希土類金属 0% % 0%
Re 44.5−48% 2−49% 44−50%
Ta 0% 0% 0%
Ti 0% 0% 0%
W 0% 0% 0%
Y 0% 0% 0%
Zn 0% 0% 0%
Zr 0% 0% 0%
上記の例1、3−6において、新規な金属合金は、レニウムおよびモリブデンから主としてなり、そして他の金属および/または不純物の含量は、新規な金属合金の約0.2重量%より少ない。上記の例1−6において、炭素対酸素の原子比は、少なくとも約2.5:1(即ち少なくとも約1.88:1の炭素対酸素の重量比)であり、そして新規な金属合金の平均粒子サイズは、約6−10ASTMである。
本発明による新規な合金の本発明を限定しない3つの追加例を以下に示す。
金属/重量% 例7 例8 例9
150ppm 50ppm 50ppm
Mo 51−54% 52.5−55.5% 50.5−52.4%
50ppm 10ppm 10ppm
20ppm 10ppm 10ppm
Re 46−49% 44.5−47.5% 47.6−49.5%
上記の例7−9において、新規な金属合金は、レニウムおよびモリブデンから主としてなり、そして他の金属および/または不純物の含量は、新規な金属合金の約0.1重量%より少なく、炭素対酸素の原子比は、約2.5−10:1(即ち重量比約1.88−7.5:1)であり、新規な金属合金の平均粒子サイズは、約6−9ASTMであり、金属合金の引張り伸びは、約25−35%であり、金属合金の平均密度は、少なくとも約13.4g/ccであり、金属合金の平均降伏強さは、少なくとも約98−122(ksi)であり、金属合金の平均極限引張り強さは、約100−150UTS(ksi)であり、そして金属合金の平均硬度は、華氏77度で約80−100(HRC)である
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の側面では、ステントにおける新規な金属合金の使用は、ステンレス鋼またはクロム−コバルトの合金に比べて、ステントの強さを増加させ、従って異なる金属から形成されるステントに比べて同様な強さをより少ない量の新規な金属合金をステントに使用して達成することができる。そのため、新規な金属合金の使用により、ステントの強さおよび耐久性を犠牲にすることなく、得られるステントは一層小さくしかもかさばることがないものとすることができるこうしたステントは、より小さい断面を有し、それゆえより小さい面積、開口および/または管状組織に挿入できる。新規な金属合金は、またステントの半径方向力を増加し得る。例えば、ステントの壁の厚さおよび/またはステントを形成するのに使用されるワイヤを、より薄く製造でき、そしてステンレス鋼またはコバルトおよびクロムの合金から形成された一層厚い壁のステントに比べて、同様なまたは改善された半径方向力を達成し得
新規な金属合金は、また、ステントのひずみ−応力性、曲げ能力およびたわみ性を改善し、それゆえステントの寿命を延長する。例えば、ステントは、ステントが曲げられる領域で使用できる。新規な金属合金からのステントの改善された物理的性質によって、ステントは、このようなしばしば曲げられる環境での破砕に対して改善された抵抗性を有する。さらにまたはそれとは別に、新規な金属合金の使用によるステントの改善された曲げ能力およびたわみ性は、ステントが身体の管状組織中により容易に挿入されることを可能にする。新規な金属合金は、また、ステントの捲縮および/または拡張中の反撥の程度を低下させる。例えば、ステントは、新規な金属合金の使用により、その捲縮された形をより良く維持するおよび/または拡張後その拡張された形をより良く維持する。そのため、ステントが捲縮されて伝達器具に設けられるときに、ステントは、身体の管状組織へのステントの挿入中、そのより小さい断面をより良く維持する。また、ステントは、その拡張された断面を拡張後より良く維持して、治療域のステントの成功を助ける。
新規な金属合金の使用によるステントの改善された物理的性質に加えて、新規な金属合金は、標準的な材料例えばステンレス鋼またはコバルト−クロムの合金に比べて、改善された放射性不透過性を有し、それによりステント上のマーカー材料の使用の必要性を減少または排除する。例えば、新規な金属合金は、ステンレス鋼またはコバルト−クロムの合金よりも少なくとも約10−20%放射性不透過性である。特に、新規な金属合金は、コバルト−クロム合金よりも少なくとも約33%放射線不透過性であり、そしてステンレス鋼より少なくとも約41.5%放射線不透過性であり得る。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の側面では、新規な金属合金から少なくとも部分的に形成されるステントは、種々の製造技術により形成できる。本発明を限定しない本発明の1つの態様では、ステントは、新規な金属合金の棒または管から形成できる。新規な金属合金の固体の棒が形成される場合、棒ドリル(例えばガンドリル、EDMなど)、棒を部分的または完全に通るまたは通路を形成することができる。棒または管、清浄、磨、アンニール、延伸するなどして金属管の所望の直径および/または壁の厚さを得ることができる。金属管が所望の直径および壁の厚さに形成された後、金属管から、例えばレーザー切断、エッチングなど(これらに限定されない)の工程によりステント形成することができる。ステントが形成された後に、ステント、ステントの最終の処理のために清浄、磨、滅菌するなどすることができる
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の側面では、ステントは、双安定の構造を含む。このデザインでは、ステントは、2つ以上の安定な構造を有し、第一の断面の形状を有する第一の安定な構造および第二の断面の形状を有する第二の安定な構造を含む。ステントのすべてまたは一部は、双安定の構造を含むことができる。双安定の構造は、ステントの形状にほぼ均一な変化を生じさせるか、またはステントの一部が1つ以上の構造に変化しそしてステントの1つ以上の他の部分が1つ以上の他の構造に変化する。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の側面では、ステントは、或る他の器具(例えばバルーンなど)の使用により拡張できる、および/または自体で拡張する拡張可能な器具である。拡張できるステントは、形状記憶の特性を全くまたは実質的に有しない材料から少なくとも部分的に構築される、および/または形状記憶の特性を有する材料から少なくとも部分的に構築される。
本発明を限定しない本発明の1つの応用では、新規な金属合金から少なくとも部分的に形成されるステントの形の医学用器具が提供される。新規な金属合金は、ステントに1つ以上の改善された物理的性質(例えば、強さ、耐久性、硬度、生体安定性、曲げ能力、摩擦係数、半径方向力、たわみ性、引張り強さ、伸び、縦方向の延び、ひずみ−応力性、改善された反撥性、放射線不透過性、熱感受性、生体適合性など)を与える。新規な金属合金は、少なくとも約99重量%のレニウムおよびモリブデンを含む。ステントは、例えば血管系、食道、気道、大腸、胆管または尿管への配置(これらに限定されない)など種々の応用を有するが、しかし、ステントは他の応用も有する。ステントは、1つ以上のボディ部材を有しこのとき、それぞれのボディ部材は、第一と第二との末端、そして第一の末端と第二の末端との間に置かれた壁表面を含む。それぞれのボディ部材は、身体の管状組織へのボディ部材の伝達を可能にする第一の断面と、第二の拡張した断面を有し得る。ステントのボディ部材の拡張は、種々の方法で達成される。典型的に、ボディ部材は、ボディ部材の内部の領域から少なくとも部分的に適用される半径方向の外側へ延在する力(例えば、バルーンなどの使用により)によって、その第二の断面に拡張されるが、しかし、これは必須ではない。第二の断面可変なとき、第二の断面は、典型的に、ボディ部材に適用される半径方向の外側への力の量に依存する。
ステントは、ボディ部材の始めの長さを維持しつつボディ部材が拡張するようにデザインされるが、しかし、これは必須ではない。ボディ部材は、実質的に管状のボディ部材を形成するようにほぼ円状である第一の断面の形状を有することができるが、しかし、ボディ部材は、他の断面の形状を有することができる。ステントが多くのボディ部材の2つを含むとき、多くのボディ部材の2つは、少なくとも1つの接続部分によりともに接続され。ステントが身体の管状組織に挿入されるおよび/または身体の管状組織で拡張されるとき、身体の管状組織への損傷を最小化および/または予防するため、ステントは、円い、平滑なおよび/または端を切った表面を含み得るが、しかし、これは必須ではない。ステントは、ガンマ、ベータおよび/またはe−ビームの照射および/またはそれら以外の滅菌により処理されるが、しかし、これは必須ではない。ステントは複数のセクションを有することができる。ステントのセクションは、均一な構造を有する構成を有するか、または異なる構造を有する構成を有し得る。ステントのセクションのそれぞれは、単一の部分から形成されるか、または貼り付けられた複数の部分から形成される。セクションが複数の部分から形成されるとき、典型的に、セクションは1つの連続した片に形成されるが、これは必須ではない。ステントの1つ以上の部分は、1つ以上の生物学的剤により被覆できる。1つ以上の生物学的剤は、使用時に、ステントからコントロールされてまたはコントロールされることなく放出されるように被覆できる。
新規な金属合金をステンとの一部又は全部を形成するために用いることは、他の材料から形成されたステントを上回る種々の利点をもたらす。限定されるものではないが、種々の利点を以下に列記する。
新規な金属合金は、ステンレス鋼またはクロム−コバルトの合金と比べて増加した強さを有し、それゆえ、異なる金属から形成されるステント同様強さを、より少ない量の新規な金属合金をステント使用して達成できる。そのため、新規な金属合金の使用により、ステントの強さおよび耐久性を犠牲にすることなく、得られるステントを一層小さいそしてかさばらないようにできる。ステントは、また、より小さい断面を有し、従って一層小さい領域、開口および/または管状組織中に挿入できる。新規な金属合金の増加した強さは、また、ステントの増大した半径方向の強さをもたらし得る。例えば、ステントの壁の厚さおよび/またはステントを形成するのに使用されるワイヤを薄くさせ、そしてステンレス鋼またはコバルトおよびクロムの合金から形成されるより厚い壁のステントに比べて、同様なまたは改善された半径方向の強さを達成し得る。
新規な金属合金は、ステンレス鋼またはクロム−コバルトの合金に比べて、ステントの改善したひずみ−応力性、曲げ能力、伸びおよび/またはたわみ性を有し、これによりステンとの寿命は延長される。例えば、ステントは、ステントが繰り返し曲げられる領域で使用できる。新規な金属合金に由来するステントの改善された物理的性質のおかげで、ステントは、このような頻繁な曲げ環境で砕に対する改善された抵抗性を有する。これらの改善された物理的性質は、少なくともその一部、新規な金属合金の組成、新規な金属合金の粒子サイズ、新規な金属合金の炭素、酸素および窒素の含量および/または新規な金属合金の炭素/酸素の比から生ずる。
新規な金属合金は、ステンレス鋼またはクロム−コバルトの合金に比べて、ステントの捲縮および/または拡張中の反撥の程度を低下させる。新規な金属合金から形成されるステントは、新規な金属合金の使用により、その捲縮された形をより良く維持する、および/または拡張後その拡張された形をより良く維持する。そのため、ステントが捲縮されるとき、ステントが伝達器具上に設けられる場合、ステントは、身体の管状組織へのステントの挿入中そのより小さい断面をより良く維持する。また、ステントは、拡張後その拡張された断面をより良く維持して、治療域でのステントの成功を助ける。
新規な金属合金は、標準的な材料例えばステンレス鋼またはクロム−コバルトの合金に比べて、改善された放射線不透過性を有し、従ってステント上のマーカー材料の使用の必要性を減少または排除する。例えば、新規な金属合金は、ステンレス鋼またはクロム−コバルトの合金より少なくとも約10−20%放射線不透過性である。
新規な金属合金は、ステンレス鋼またはクロム−コバルトの合金よりも身体に刺激的でなく、従って炎症の減少、早い治癒、ステントの成功率の増大をもたらし得る。ステントが身体の管状組織で拡張される、管状組織の内部へのいくつかの小さい損傷が生ずることがある。身体がこれらの小さい損傷を治し始めるとき、身体は、新規な金属合金の存在に対して、他の金属例えばステンレス鋼またはクロム−コバルトの合金比べて、より少ない副作用を示す
本発明を限定しない本発明の1つの目的は、新規な金属合金から少なくとも部分的に形成される医学用器具の提供である。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の目的は、改善された成功率を有する医学用器具の提供である。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の目的は、医学用器具の物理的性質を改善する材料から形成される医学用器具の提供である。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の目的は、拡大した強さを有しそしてまたマーカー材料として使用できる新規な金属合金から少なくとも部分的に形成される医学用器具の提供である。
本発明を限定しない本発明の他のおよび/または代替の目的は、従来の医学用器具に比べて、医学用器具の強さを犠牲にすることなく、医学用器具を少ない材料から形成できる新規な金属合金を少なくとも部分的に含む医学用器具の提供である。
これらの利点および他の利点は、図面を参照しつつ本明細書の記述を読むことにより当業者に明らかになるだろう。
図面は、本発明の態様を説明することのみを目的としそして本発明を限定することを目的としていないが、図1−2は、身体の管状組織で使用されるステントの形の医学用器具を開示している。本発明のステントは、改善された物理的性質を有する新規な金属合金から少なくとも部分的に形成できる。ステントを少なくとも部分的に形成されるのに使用される新規な金属合金は、このステントの1つ以上の性質(例えば、強さ、耐久性、硬度、生体安定性、曲げ能力、摩擦係数、半径方向力、たわみ性、引張り強さ、引張り伸び、縦方向の延び、ひずみ−応力性、改善された反撥性、放射線不透過性、熱感受性、生体適合性など)を改善する。或る場合には、新規な金属合金の使用は、従来の材料から製造される従来のステントに比べて、ステントの体積、かさおよび/または重量を低下できるが、しかし、これは必須ではない。ステントを形成するのに使用される1つ以上の材料は、ステントの成功を促進する1つ以上の性質を含む。
図1−2に画かれたステントは、身体の管状組織の疾患の域に挿入可能なようにデザインされ、そして身体の管状組織を通るさらに良いまたは適切な流体の流れを可能にするように疾患の域を拡張するようにデザインされるが、しかし、ステントは、他のまたは追加の理由のために使用できる。本発明を限定しない1つの特定の例では、ステントは、閉鎖された血管を開くのに使用できる。図1−2は、心血管の領域で使用されるステントを画いているが、ステントは、他の医学領域(例えば、整形外科領域、心臓病学領域、肺臓学領域、泌尿器科学領域、腎臓病学領域、胃腸病学領域、婦人科学領域、耳咽喉科学領域など)で使用できる。ステントは、心血管領域で使用されるとき、種々の医学的問題、例えば再閉塞、動脈硬化、アテローム塞栓、狭心症、虚血性疾患、急性心筋梗塞に伴う鬱血性心不全または肺水腫、血栓、高血圧における血圧のコントロール、血小板付着、血小板凝集、平滑筋細胞増殖、血管合併症、損傷、心筋梗塞、肺血栓、脳血栓、血栓静脈炎、血小板減少および/または出血障害を治療するのに使用できる。
ステントを少なくとも部分的に形成する新規な金属合金は、過半数の重量%のMoおよびReを含む。新規な金属合金は、典型的に、少なくとも過半数の重量%のステントを形成するが、しかし、これは必須ではない。図1−2に画かれているように、ステント20の部分構造36は、98−100%の新規な金属合金40から形成される。本発明を限定しない1つの新規な金属合金の組成物では、金属合金は、約44−48重量%のRe、約52−56重量%のMoを含む。本発明を限定しない1つの例では、新規な金属合金は、約44.5−47.5重量%のRe、52.5−55.5重量%のMo、少なくとも約99.9%のRe+Mo、約50ppmより少ない炭素、約10ppmより少ない酸素、約20ppmより少ない窒素、炭素対酸素の原子比が約2.5−10:1でありそして約0.1重量%以下の不純物を含みうる固溶体である。金属合金の引張り伸びは、約25−35%であり、金属合金の平均密度は少なくとも約13.4g/ccであり、金属合金の平均降伏強さは約98−122(ksi)であり、金属合金の平均極限引張り強さは約100−150UTS(ksi)であり、そして金属合金の平均硬度は華氏77度で約80−100(HRC)である。金属合金の99.9重量%の純度は、固溶体または均一溶体を形成する。炭素および酸素の独特な組み合わせは、金属合金の粒子の境界で酸素を再分配し、そして、最終的に形成されるステントにおけるミクロクロック(欠陥)を低下させるのを助ける。コントロールされた炭素対酸素の原子比は、また、一部引張り伸びとして測定できる金属合金の高い延性を得るのに使用できる。引張り伸びの増加は、金属合金をステントに形成するとき、重要な属性である。金属合金の純度は、また、金属合金全体で実質的に均一な密度をもたらす。金属合金の均質な固溶体の密度は、金属合金の高い放射線不透過性をもたらす。金属合金におけるレニウムの添加は、モリブデンの延性を改善する。
新規な金属合金の固溶体または均一溶体は、新規な金属合金の所望の引張り降伏強さおよび極限引張り強さを有する金属合金をもたらす。新規な金属合金の窒素は、延性脆化転移温度(DBTT)を上げる格子間元素である。DBTTが余りに高いと、新規な金属合金は、脆くなり得る。約20ppmより少なく窒素を維持することは、この脆化の問題を克服する。金属合金の固溶体または均一溶体の種々性質の組み合わせは、金属合金から、例えば高い放射線不透過性(これに限定されない)など優れた性能特徴を有しつつ、より薄く狭い支柱を備え、同時に血管の空間をかなり開かせしかもどんな反撥も防ぐのに適切な半径方向力を有するステントを形成することを可能にする。金属合金は、約0.070インチ(約1.8mm)程の小さい外径および約0.002インチ(約0.051mm)程の薄い壁の厚さを有する管から構築できる。1つの特定のデザインでは、最終処理工程後の合金管の平均の壁の厚さは、約0.0021−0.00362インチ(約0.053−0.091mm)であり、そして最終処理工程後の合金管の平均の同心偏差は、約1−20%である。理解できると思われるが、上記の処理金棒のサイズ値は、金属合金を使用して患者の血管系で使用されるステントを形成するための単なる例示である。金属合金が、身体の異なる域に使用される他のタイプのステントを形成するために使用されるとき、最終処金属合金のサイズ値は、異なっていてもよい。金属合金の固溶体または均一溶体、ステントの性質に不利益なミクロクラックを生ずることなく金属合金からステント管構築することを可能にするような、純度、延性、粒子サイズ、引張り伸び、降伏強さおよび極限引張り強さの独特な特徴を有する。
図1−2に関して、ステントは、身体の管状組織の閉塞された部分を少なくとも部分的に拡張するのに使用できる拡張可能なステントであるが、しかし、ステントは他のまたは追加の使用も有する。例えば、拡張可能なステントは、以下のように使用できるが、これらに限定されない。1)内部の支持なしでは崩壊する可能性がある経腔的再開通により開かれ血管内の支持的ステント留置術、2)手術不能なガンにより閉塞された縦隔静脈および/または他の血管を通るカテーテル通路の形成、3)門脈圧亢進症の患者の門脈および/または肝静脈間の肝臓内連絡をなすカテーテルの補強、4)食道、腸、尿道および/または尿管の狭窄の支持的ステント留置術および/または5)閉塞後開された胆管の支持的ステント補強。従って、用語「ステント」の使用は、種々のタイプの身体の管状組織内の前記または他の使用を含み、そしてまた身体の管状組織を拡張するための使用を含む。ステントは、バルーン伝達、さやカテーテル伝達など(これらに限定されない)のような技術によって身体の管状組織に移植または適用できる。
図1に示されるように、ステント20は、第一の末端32、第二の末端34、および第一および第二の末端間に配置された部材構造36を有する少なくとも1つのボディ部材30を含む。ボディ部材は、典型的に、管状の形状を有するが、しかし、ステントが種々の形状および/または構造を有し得ることは理解できるだろう。また理解できると思われるが、ステントは、ともに接続された複数のボディ部材からなる1つのボディ部材から形成できることも分かるだろう。ボディ部材30は、身体の管状組織中にボディ部材の伝達を可能にする第一の直径を有する。ボディ部材の第一の直径は、ボディ部材の長軸方向の長さに沿って実質的に一定に画かれている。理解できると思われるが、ボディ部材は、ボディ部材の長軸方向の長さに少なくとも一部に沿って変化する第一の直径を有することができる。ボディ部材は、また、図示されていない第二の拡張された直径を有する。第二の直径は、典型的に、サイズが可変であるが、しかし、可変でなくともよい。ステントは、種々の方法で、例えばバルーンで、拡張され、またはそれ自体で拡張し得る。バルーンで拡張可能なステントは、典型的に、血管形成バルーンカテーテル上に予め設けられるか、または捲縮される。バルーンカテーテルは、次に、ガイドワイヤにより患者の体内に配置される。ステントが適切に配置された時点で、バルーンカテーテルを、ステントの拡張のため適切な圧力膨らます。ステント拡張した後、バルーンカテーテルから、空気を抜取り出、治療域に配置されたステントを残す。ステントを少なくとも部分的に形成するのに使用される新規な金属合金は、非常に少ない反撥を有し、従って一度ステントが拡張されると、ステントは、その拡張された形状を実質的に維持する。
ステントの1つ以上の表面は、ほぼ平滑な表面を有するように処理される。一般に、末端は、やすり掛け、バフ掛け、磨き、研削および/またはコーティングなどにより処理されるが、しかし、これは必須ではない。その結果、鋭い端、尖った表面などがステントの末端部分から実質的に排除される。最も典型的に、すべてではないが、ステントの末端は、平滑な表面を有するように処理される。末端の平滑な表面は、ステントが身体の管状組織に配置されおよび/または拡張される、周りの組織への損傷を減らす。ステントの1つ以上の部分は、1つ以上の生物学的剤を含むことができる。
前記の記述から明らかになったもののなかで、前記の目的が、有効に達成され、そして或る変化が本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく記述された構造でできるため、上記の記述および図面に含まれたすべてのものが、例示として解釈され、本発明を限定するものと解釈されないことを目的とする。本発明は、好ましくそして代替できる態様を参照して記述された。改変および代替は、本明細書で提供された本発明の詳細な記述を読み理解することによって、当業者に明らかになるだろう。本発明は、本発明の範囲に入る限り、すべてのこのような改変および代替を含むことを目的とする。請求の範囲は、本明細書に記載された本発明の一般的かつ特定の特徴のすべてをカバーすることを目指しており、そして本発明の範囲のすべての記述はそのなかに入るものと言えることを理解すべきである。
身体の管状組織中へのステントの伝達を可能にする拡張されていないステン トの形の医学用器具の部分の透視図である。 医学用器具を形成する新規な金属合金材料を示す図1の線2−2に沿った断 面図である。
20 ステント
30 ボディ部材
32 第一の末端
34 第二の末端
36 部材構造
40 金属合金

Claims (23)

  1. 医療用部材の強度及び放射線不透過性を改善する金属合金から少なくとも部分的に形成されている医療用部材であって、
    前記金属合金は、レニウム、モリブデン、炭素、酸素、窒素、及び、不純物を含有し、
    前記レニウム及び前記モリブデンの合計含有量は前記金属合金の少なくとも95重量%であり、
    前記レニウムは前記金属合金の少なくとも40重量%であり、
    前記モリブデンは前記金属合金の少なくとも40重量%であり、
    前記金属合金の窒素含有量は30ppm未満であり、
    前記金属合金の炭素含有量は200ppmまでであり、
    前記金属合金の酸素含有量は100ppmまでであり、且つ、
    前記金属合金の炭素対酸素の原子比率は2:1〜50:1である、
    ことを特徴とする医療用部材。
  2. 前記レニウム及び前記モリブデンの前記合計含有量は前記金属合金の少なくとも99重量%である、請求項1に記載の医療用部材。
  3. 前記レニウム及び前記モリブデンの前記合計含有量は前記金属合金の少なくとも99.95重量%である、請求項1又は2に記載の医療用部材。
  4. 前記レニウムは前記金属合金の40〜55重量%であり、
    前記モリブデンは前記金属合金の45〜60重量%であり、且つ、
    前記金属合金の各成分の重量は合計が100重量%を超えないように選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用部材。
  5. 前記レニウムは前記金属合金の40〜50重量%であり、
    前記モリブデンは前記金属合金の50〜60重量%であり、且つ、
    前記金属合金の各成分の重量は合計が100重量%を超えないように選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療用部材。
  6. 前記レニウムは前記金属合金の45〜50重量%であり、
    前記モリブデンは前記金属合金の50〜55重量%であり、且つ、
    前記金属合金の各成分の重量は合計が100重量%を超えないように選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の医療用部材。
  7. 前記金属合金は46〜49重量%のレニウム及び51〜54重量%のモリブデンを含み、且つ、
    前記金属合金の各成分の重量は合計が100重量%を超えないように選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の医療用部材。
  8. 前記金属合金は、20ppm未満の窒素含有量、150ppm未満の炭素含有量、及び、75ppm未満の酸素含有量を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医療用部材。
  9. 前記金属合金は、20ppm未満の窒素含有量、150ppm未満の炭素含有量、及び、50ppm未満の酸素含有量を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の医療用部材。
  10. 前記金属合金の炭素含有量は100ppm未満であり、且つ、
    前記金属合金の酸素含有量は50ppm未満である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の医療用部材。
  11. 前記金属合金の炭素含有量は50ppm未満であり、且つ、
    前記金属合金の酸素含有量は10ppm未満である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の医療用部材。
  12. 前記金属合金の窒素含有量は10ppm未満であり、請求項1〜11のいずれか1項に記載の医療用部材。
  13. 前記金属合金の炭素対酸素の原子比率は20以下:1である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の医療用部材。
  14. 前記金属合金の炭素対窒素の原子比率は40未満:1であり、且つ、
    前記金属合金の酸素対窒素の原子比率は30未満:1である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の医療用部材。
  15. 前記金属合金の前記炭素対酸素の原子比率は2.5〜10:1である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の医療用部材。
  16. 前記金属合金は少なくとも70ksiの平均降伏応力を有し、
    前記金属合金は80〜150ksiの平均最大張力を有し、
    前記金属合金はASTM E112−96に従って測定して5〜10ASTM粒度番号の平均粒子サイズを有し、且つ、
    前記金属合金は少なくとも25%の平均引張伸度を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の医療用部材。
  17. 前記金属合金は、ASTM E112−96に従って測定して6〜9ASTM粒度番号の平均粒子サイズを有する、請求項16に記載の医療用部材。
  18. 前記金属合金は、少なくとも13.5g/ccの平均密度を有する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の医療用部材。
  19. 前記医療用部材は、ステント、移植物、棒、さや、ガイドワイヤー、バルーンカテーテル、又は、カテーテルである、請求項1〜18のいずれか1項に記載の医療用部材。
  20. 前記金属合金は、重量%で、
    C ≦150ppm
    Mo 50〜55%
    O ≦100ppm
    N ≦40ppm
    Re 45〜50%
    Ti ≦0.1%
    Y ≦0.1%
    Zr ≦0.2%
    を含み、且つ、
    前記金属合金の各成分の重量は合計が100重量%を超えないように選択される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の医療用部材。
  21. 前記金属合金は、重量%で、
    C <150ppm
    Mo 5156%
    O <50ppm
    N <20ppm
    Re 4449%
    を含み、
    前記金属合金は、ASTM E112−96に従って測定して6〜8ASTM粒度番号平均粒子サイズ、及び、25〜35%の平均引張り伸びを有し、
    前記レニウム及び前記モリブデンの前記合計含有量は少なくとも99.9重量%であり、且つ、
    前記金属合金の各成分の重量は合計が100重量%を超えないように選択される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の医療用部材。
  22. 前記金属合金は、重量%で、
    C <50ppm
    Mo 52.555.5%
    O <10ppm
    N <10ppm
    Re 44.547.5%
    を含み、
    前記金属合金は、ASTM E112−96に従って測定して6〜7ASTM粒度番号平均粒子サイズ、及び、25〜35%の平均引張り伸びを有し、
    前記レニウム及び前記モリブデンの前記合計含有量は少なくとも99.9重量%であり、且つ、
    前記金属合金の各成分の重量は合計が100重量%を超えないように選択される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の医療用部材。
  23. 前記金属合金は、重量%で、
    C <50ppm
    Mo 52.5%
    O <10ppm
    N <10ppm
    Re 47.5%
    を含み、
    前記金属合金は、ASTM E112−96に従って測定して6〜7ASTM粒度番号平均粒子サイズ、及び、25〜35%の平均引張り伸びを有し、
    前記レニウム及び前記モリブデンの前記合計含有量は少なくとも99.9重量%であり、且つ、
    前記金属合金の各成分の重量は合計が100重量%を超えないように選択される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の医療用部材。
JP2007558001A 2005-03-03 2006-01-09 改良された金属合金を用いた医療用部材 Active JP5335243B2 (ja)

Applications Claiming Priority (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US65822605P 2005-03-03 2005-03-03
US60/658,226 2005-03-03
US69488105P 2005-06-29 2005-06-29
US69489105P 2005-06-29 2005-06-29
US60/694,891 2005-06-29
US60/694,881 2005-06-29
US11/282,376 US7452501B2 (en) 2005-03-03 2005-11-18 Metal alloy for a stent
US11/282,376 2005-11-18
US11/282,461 US7452502B2 (en) 2005-03-03 2005-11-18 Metal alloy for a stent
US11/282,461 2005-11-18
PCT/US2006/000693 WO2006096236A2 (en) 2005-03-03 2006-01-09 Metal alloy for a stent

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008531189A JP2008531189A (ja) 2008-08-14
JP2008531189A5 JP2008531189A5 (ja) 2012-06-14
JP5335243B2 true JP5335243B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=36953784

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007558000A Active JP5335242B2 (ja) 2005-03-03 2006-01-06 改良された金属合金を用いた医療用部材
JP2007558001A Active JP5335243B2 (ja) 2005-03-03 2006-01-09 改良された金属合金を用いた医療用部材

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007558000A Active JP5335242B2 (ja) 2005-03-03 2006-01-06 改良された金属合金を用いた医療用部材

Country Status (4)

Country Link
EP (2) EP1893780B1 (ja)
JP (2) JP5335242B2 (ja)
AU (2) AU2006221094B2 (ja)
WO (2) WO2006096230A2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1858440B1 (en) * 2005-03-03 2024-04-24 MiRus LLC Improved metal alloys for medical device
WO2008088423A1 (en) * 2007-01-16 2008-07-24 Icon Medical Corp. Improved metal alloys for medical devices
JP7184652B2 (ja) * 2019-01-07 2022-12-06 日本特殊陶業株式会社 保持装置

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6436A (en) 1849-05-08 Machinery eor working timber into irregular eorms
US133A (en) 1837-03-03 benjamin bull
SU263888A1 (ru) * 1968-12-17 1970-02-10 Е. М. Савицкий, М. А. Тылкина , Б. А. Гусынин Институт металлургии А. А. Байкова СССР Деформируемый молибден-рениевый сплав для упругих элементов приборов
SU333209A1 (ru) * 1970-09-28 1972-03-21 В. И. Трефилов, Ю. В. Мильман, Г. Г. Курдюмова, Н. И. Фрезе, А. А. Щукин, М. В. Мальцев , А. В. Абалихин Сплав на основе молибдена
SU489801A1 (ru) * 1972-11-09 1975-10-30 Узбекский комбинат тугоплавких и жаропрочных металлов Сплав на основе молибдена
CA2130121A1 (en) * 1992-02-14 1993-08-19 E. I. Du Pont De Nemours And Company Alloys of molybdenum, rhenium and tungsten
US5437744A (en) * 1993-01-28 1995-08-01 Rhenium Alloys, Inc. Molybdenum-rhenium alloy
JP3011325B2 (ja) * 1994-09-12 2000-02-21 株式会社ジャパンエナジー 生体用締結チタンワイヤ−およびその製造方法
EP0700685A3 (en) * 1994-09-12 2000-01-12 Japan Energy Corporation Titanium implantation materials for the living body
JP3166586B2 (ja) * 1995-10-24 2001-05-14 核燃料サイクル開発機構 超耐熱Mo基合金およびその製造方法
US5843172A (en) * 1997-04-15 1998-12-01 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Porous medicated stent
US6206916B1 (en) 1998-04-15 2001-03-27 Joseph G. Furst Coated intraluminal graft
US6767418B1 (en) * 1999-04-23 2004-07-27 Terumo Kabushiki Kaisha Ti-Zr type alloy and medical appliance formed thereof
US6702849B1 (en) * 1999-12-13 2004-03-09 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Method of processing open-celled microcellular polymeric foams with controlled porosity for use as vascular grafts and stent covers
US20030077200A1 (en) * 2000-07-07 2003-04-24 Craig Charles H. Enhanced radiopaque alloy stent
US6780261B2 (en) * 2002-06-27 2004-08-24 Scimed Life Systems, Inc. Method of manufacturing an implantable stent having improved mechanical properties
US20040049261A1 (en) 2002-09-09 2004-03-11 Yixin Xu Medical devices
EP1858440B1 (en) * 2005-03-03 2024-04-24 MiRus LLC Improved metal alloys for medical device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5335242B2 (ja) 2013-11-06
EP1866453A2 (en) 2007-12-19
EP1866453A4 (en) 2011-03-30
WO2006096230A2 (en) 2006-09-14
AU2006221094A1 (en) 2006-09-14
EP1893780B1 (en) 2024-04-24
JP2008531188A (ja) 2008-08-14
AU2006221100A1 (en) 2006-09-14
WO2006096236A2 (en) 2006-09-14
EP1866453B1 (en) 2024-05-01
AU2006221094B2 (en) 2011-01-27
EP1893780A4 (en) 2011-03-30
WO2006096236A3 (en) 2007-01-25
WO2006096230A3 (en) 2007-04-12
EP1893780A2 (en) 2008-03-05
JP2008531189A (ja) 2008-08-14
AU2006221100B2 (en) 2011-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7648590B2 (en) Metal alloy for a stent
US7540994B2 (en) Process for forming an improved metal alloy stent
JP4439813B2 (ja) 放射線不透過性の合金からなるステント
US7540995B2 (en) Process for forming an improved metal alloy stent
JP2004520883A (ja) 医療装置用放射線不透過性ニチノール合金
JPH07505319A (ja) 医療用管状エンドプロテーゼ
JP2006501926A (ja) 医療機器用の放射線不透過性ニチノール合金
US9427500B2 (en) Stent made of a cobalt alloy
US20190175326A1 (en) Neurovascular Stent
JP5335243B2 (ja) 改良された金属合金を用いた医療用部材
JP2008531189A5 (ja)
JPH0543392B2 (ja)
JP2008531188A5 (ja)
US20100312327A1 (en) Medical device of ternary alloy of molybdenum and rhenium
JP2005027840A (ja) 生体軟組織用医療用具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081002

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120118

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120118

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120201

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120220

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120227

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120316

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120326

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20120418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20120626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5335243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250