JP5332649B2 - シート折り装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
これとは別の構成としては、折りローラおよび従動ローラに代えて搬送路に用いられるレジストローラを用いる構成がある(例えば、特許文献4)。
(1)画像形成装置から排出されるシートを折りローラ対に挟持して折り加工するシート折り装置において、
シートを撓ませることにより撓み部をローラに挟持させ搬送方向の折り位置を決定する複数の先端ストッパ手段と、
ストッパ手段に突き当てることで撓みを形成させる折りローラ対と、
前記折りローラ対に向けてシートを搬送する搬送ローラ対と、
前記搬送ローラ対により搬送されるシートの斜行を補正するレジストローラ対とを備え、
前記レジストローラ対の一方側にガイドコロが同軸支持され、該ガイドコロは、軸方向において前記レジストローラよりも内側に配置されていることを特徴とするシート折り装置。
図1は、本発明によるシート折り装置を備えた画像形成装置1000を示しており、画像形成装置1000には、ソーターや綴じ装置が装備されている後処理装置1001に連続させるようにシート折り装置1002が仲介させてある。
図2においてシート折り装置1002は、図1においてシート受け入れ部IPから導入された記録紙などのシートをそのまま排出する排出路EPの途中に第1切替爪121を配置した分岐部が設けられており、分岐部を介して排紙路EPから分岐する位置には第1の搬送路101が連続している。
第4の搬送路104と第5の搬送路105との合流位置にはシートの移動方向を切り替える第4の切替爪122が配置されている。
各ストッパ141〜143は、図示しない制御部においてシートの長さや折り返し位置の情報に応じて各搬送路でのシート先端位置および折り返し位置の衝止ができる位置に移動することができる。
なお、図2において符号500は、叩きコロを示している。
つまり、第1および第2切替爪121,126が、シート受け入れ部IPから導入されたシートを第1搬送路101に向けてガイドする向きに設定され、第3切替爪125は、第1,第2の折ローラ111,112の挟持ニップP1から移動するシートを第3の搬送路103に向けガイドする向きに設定され、第4の切替爪122は、第4の搬送路104に向けシートをガイドする向きに、そして、第5の切替爪123は、第7の搬送路に向けシートをガイドする向きに設定されている。
これら各切替爪の向きは、後述するシートの折モードに応じて切り替えられる。
この折り加工は、図4〜図8に示す手順が用いられる。
(A−1)
図4において、第1の切替爪121がシートを第1の搬送路101に向けガイドする向きに設定され、そして、第2の切替爪126がシートを第2の搬送路102に導入する向きに設定されてシート受け入れ部IPから導入されたシートが第1の搬送路101を経由して第2の搬送路102に搬送される。このとき第2の搬送路102では、図5に示すように、シート先端を折り位置に対応させるように第1のストッパ141が位置決めされる。
(A−2)
図5に示すように、第2の搬送路102に向けて搬送されたシートは、第1折りローラ111を通過して第2の搬送路102内に導入される。第2の搬送路102では、導入されたシート折り長さに応じた位置にシート先端を規定するため、第1のストッパ141の位置が設定され、この第1のストッパ141によりシート先端が衝止される。
シートの搬送が継続されると、先端が衝止されているシートは、図6に示すように、第1のニップ部P1の近傍でシートに撓み変形が生じて膨らみが形成される。
(A−3)
図7に示すように、第1のニップ部P1の近傍でシートに膨らみが生じた状態が得られると、第2の折りローラ112が第1の折りローラ111と連れ回ることでシートの膨らみ部を第5のニップ部P2に導入するように挟持搬送される。
なお、シート先端の衝止位置までの搬送量および膨らみを生じさせるための搬送量は、制御部において各搬送ローラおよび折りローラの回転量を制御することで設定されるようになっている。
(A−4)
図8に示すように、第1の折りローラ111と第2の折りローラ112とで折り目を付けられた状態で挟持搬送されるシートは、第6の搬送路106に導入され、第5の切替爪123のガイドを介して排出部EPに向けて搬送される。
この折り加工は、図9〜図12に示す手順が用いられる。
(B−1)
この場合には、第1の切替爪121は、図1に示す状態と同様とされる一方、第2の切替爪126は、図9に示すように、シートを第1のニップ部P1に向け導入する態位に設定され、そして第3の切替爪125がシートを第3の搬送路103に導入する向きに設定され、さらに、第4の切替爪122はシートを第4の搬送路104に向け導入する向きに設定される。
シートは、図10に示すように、第1の切替爪121および第2の切替爪126の態位設定により第1の搬送路101に導入され、その先端が、第2の切替爪126にガイドされて、第1の折りローラ111と第2の折りローラ112とで構成される第1のニップ部P1を通過する状態となる。
(B−2)
第1のニップ部P1を通過したシートは、シートの折り目位置を設定できる位置に移動している第2のストッパ142により先端が衝止された状態で搬送を継続されると、図11に示すように、第1のニップ部P1を通過した位置近傍で膨らみが形成される。
(B−3)
シートの膨らみは、シートの搬送が継続されることにより、第2の折りローラ112と第3の折りローラ113とで構成される第2ニップ部P2内に入り込み、その折り目部分が、図12に示すように、第3のニップ部P3を通過して第4の搬送路104に位置する第4のストッパ143により衝止される。
(B−4)
図12に示した状態のシートは、さらに搬送が継続されると、図12に示すように、第4の搬送路104に位置する第4の折りローラ114とこれの対向ローラとで構成される第4のニップ部P4に入り込むことで、第4のストッパ143によって衝止されている折り目とは別の新たな折り目が形成されながら第6の搬送路106に向け搬送される。これにより、シートは、最初に形成された折り目と相対する位置に折り目が付けられてZ折りされた状態で搬送されることになる。
この折り加工の手順のうちで、1回目の折り目加工までの手順に関しては、二つ折りの場合と同じ手順が用いられ、この後の手順として2回目の折り目加工が行われる。
(C−1)
2回目の折り目加工に際しては、予め、第3の切替爪125がシートを第3の搬送路103に導入する向きに設定されている。
図13および図14は、内三つ折りを実行する場合における1回目の折り目加工の途中を示しており、図13においては、第2の搬送路102において第1の切替爪141により先端を衝止されたシートが搬送を継続されることで、図14に示すように、第1のニップ部P1近傍にシートの膨らみが生じている。
(C−2)
シートの膨らみは、図15に示すように、搬送の継続により第1のニップ部P1を通過し、その折り目位置が第3の搬送路103内に導入されて第2のストッパ142により衝止される。
(C−2)
1回目の折り目位置が第2のストッパ142により衝止された状態で搬送が継続されると、図16に示すように、第1のニップ部P1を通過した位置でシートに膨らみが生じる。
(C−3)
膨らみが生じているシートの搬送が継続されると、第2の折りローラ112と第3の折りローラ113とで構成される第2のニップ部P2を通過する際に2回目の折り目加工が施されながら移動し、図17に示すように、予め、第5の搬送路105へのシートの導入方向に切り替えられている第5の切替爪122を介して第5の搬送路105に向け搬送される。
(C−4)
第5の搬送路105に導入されたシートは、予め第7の搬送路107に向けシートを導入する向きを設定されている第5の切替爪123によって第7の搬送路107に移動し、図18に示すように、収容部131に排出される。なお、後処理加工が必要とされる場合には、第5の切替爪123の向きが排出路EPに向けられるので、排出路EPに向け移動することになる。
なお、内三つ折りを説明するために用いたシートの折り状態は、図面の煩雑性を回避するために図3に示す折り加工状態での折り曲げ方向を同じ状態として、片の長さに関しては無視している。
この折り加工は、図3に示すように3回の折り目加工が施される。このため、(B)に挙げたZ折りや、(C)に挙げた外三つ折り、内三つ折り、単純四つ折りの場合と同じ手順により2回目までの折り目加工が施される。
(D−1)
この場合には、図19に示すように、第4の切替爪122によって第2折りローラ112と第3の折りローラ113とで構成される第2のニップ部P2を通過した後、第4の搬送路104にシートが導入される。
第4の搬送路104では、予め3回目の折り位置が得られるように第3のストッパ143が位置決めされている。
(D−2)
第2のニップ部P2を通過して第3のストッパ104により折り位置が衝止されているシートは、図20に示すように、搬送が継続されると第3の折りローラ114と第4の折りローラ115とで構成される第4のニップ部P4に向けて膨らむ。
(D−3)
シートの膨らんだ部分は、シートの搬送が継続されることにより第4のニップ部P4を通過する際に、3回目の折り目加工が施される。
(D−4)
3回目の折り目加工が施されたシートは、図21に示すように、第4の搬送路104に連続する副搬送路104Aに向けて第4のニップ部P4から移動し、第6の搬送路016に向け搬送されると、その後の処理内容に応じて、第5の切替爪123を介して、後処理装置への排出路EPあるいは第7の搬送路107を経由して収容部131に向けて搬送される。
本実施形態の特徴は、折り込み作業の後に実行されるソーティングあるいは綴じ作業に際してシートを重ねて集積するプレスタックに用いられる搬送部材によるシートの斜行矯正にある。
シートは、第2の搬送路102に設けてある第1のストッパ141の位置決めが行われ、このストッパ141に衝止されるシートを集積する。
スキュー矯正ローラ502は、回転および停止が可能なレジストローラ対で構成されており、シートの搬送路を挟んで一方が駆動側(以下、便宜上、スキュー矯正レジスト駆動ローラともいう)、そして他方が駆動側に連れ動く従動側のローラ(以下、便宜上、スキュー矯正レジスト従動ローラともいう)とされている。
第1,第2のスキュー矯正ローラ501,502は、いずれも同じ構成であるが、第2のスキュー矯正ローラ502を対象として説明すると、図22(B)に示すように、シートの搬送路を挟んで対向当接するスキュー矯正レジスト駆動ローラ502A1とスキュー矯正レジスト従動ローラ502A2とで構成されている。
ガイドコロ504は、スキュー矯正レジスト従動ローラ501A2側の回転軸502Bの軸方向でスキュー矯正レジスト従動ローラ501A2よりも内側に配置されている。
スキューの矯正に先立ち、スキューが発生する原因について説明すると次の通りである。
図28に示したように、搬送ローラ503の軸方向での搬送ローラ503の取り付け間隔(L)に対して、スキュー矯正ローラ502のうちのスキュー矯正レジスト従動ローラ501A2を対象とした軸方向での取り付け間隔(L+α)の方が大きされて、各ローラ同士での取り付け間隔を設定した場合のようなシート幅の大きいシートには対応できないという不具合をなくすことができる反面、シートに対する搬送力を付与する位置にムラが生じ、軸方向で均等な搬送力が得られないことが原因してシートに斜行(スキュー)が生じやすくなる。
折りブレードは、複数枚のシートを同時に重ね折りするような場合、折りローラに直接接触しやすい最外側のシートのみが折り込まれるのを、折りローラのニップ部に対して重ねられたシートを一括して強制的に誘導することで重ね折り対象のシートに対するニップ作用を有効化する目的がある。
このような理由により、シートに発生した斜行(スキュー)は、スキュー矯正レジスト矯正ローラが停止しているときに先端を突き当てた状態で、さらに送り込まれることで幅方向での斜行を矯正される。
これにより、シートは折りローラに進入する前に平坦化されるとともに、スキュー矯正レジスト従動ローラに加えたガイドコロとで幅方向で傾斜するのを抑えられることになる。換言すれば、ニップ部を増やすことで1箇所でのニップを行った場合に発生するシートの幅方向での傾きを防止できる。
つまり、図25において、スキュー矯正レジスト従動ローラ502A2は、図示しない付勢手段によりスキュー矯正駆動ローラ501Aに当接させて配置されている。
スキュー矯正レジスト従動ローラ502A2の回転軸502Bには、揺動可能に設けられている変位レバー505の揺動端が対向当接しており、変位レバー505は、支軸505Aに装填されている基部の周面にセクターギヤ505Bが形成されている。
セクターギヤ505Bには、駆動モータMに連動するプーリ506と同軸上に支持されている駆動ギヤ506Aから駆動力を受ける減速ギヤ群507の一つが噛み合っている。
駆動モータMは、一枚のシートを折り込む場合と複数枚を纏めて重ね折りする場合とで回転量が変化されるようになっており、図25(A)は、一枚のシートを折り込む場合を、そして図25(B)は重ね折りの場合を示している。
図26は、このための構成を示す図であり、同図において、シートの幅方向において搬送ローラ503の両側には、シートが幅方向で斜行(スキュー)している場合を検知可能なセンサ510が配置されており、センサ510はスキュー矯正レジスト従動ローラ502A2の回転軸502Bを回転駆動する駆動モータMの制御部600に接続されている。
以上のようなガイドコロ504に関する構成により、シートがガイドコロによって平坦化され、さらに軽接触することでシートの幅方向での傾き方を抑えることができる。これにより、シートが斜めに撓むことがなくなるので、折り込み時の折り皺の発生を確実に防止することができる。
201 第1の折りローラ
202 第2の折りローラ
203 第3折りローラ
204 第4折りローラ
205 第1のニップ部
206 第2ニップ部
207 第3のニップ部
700 スタック部
700B トレイ
702 紙面検知センサ
705 制御部
1000 画像形成装置
1001 後処理装置
θ1,θ2 傾斜角度
Claims (10)
- 画像形成装置から排出されるシートを折りローラ対に挟持して折り加工するシート折り装置において、
シートを撓ませることにより撓み部をローラに挟持させ搬送方向の折り位置を決定する複数の先端ストッパ手段と、
ストッパ手段に突き当てることで撓みを形成させる折りローラ対と、
前記折りローラ対に向けてシートを搬送する搬送ローラ対と、
前記搬送ローラ対により搬送されるシートの斜行を補正するレジストローラ対とを備え、
前記レジストローラ対の一方側にガイドコロが同軸支持され、該ガイドコロは、軸方向において前記レジストローラよりも内側に配置されていることを特徴とするシート折り装置。 - 前記ガイドコロは、低摩擦材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
- 前記ガイドコロは、フッ素コーティング部を有していることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
- 前記ガイドコロは、中空状であることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
- 前記ガイドコロは、軸受け部材によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
- 前記ガイドコロは、レジストローラ対の一方における軸線上に複数個設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
- 前記ガイドコロが同軸支持されているレジストローラ対の一方は、駆動手段によりレジストローラ対の他方に対して接離可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のうちのいずれかに記載のシー折り装置。
- 前記折りローラに向けシートを搬送する搬送路には、前記レジストローラ対の一方よりもシート搬送方向上流側にレジスト検知手段が設けられ、該レジスト検知手段は、搬送されるシートの斜行状態を検知可能であることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載のシート折り装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
- 前記シート折り装置がシート後処理装置に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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