JP5332034B2 - 無人車両の走行経路生成方法 - Google Patents

無人車両の走行経路生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5332034B2
JP5332034B2 JP2008242001A JP2008242001A JP5332034B2 JP 5332034 B2 JP5332034 B2 JP 5332034B2 JP 2008242001 A JP2008242001 A JP 2008242001A JP 2008242001 A JP2008242001 A JP 2008242001A JP 5332034 B2 JP5332034 B2 JP 5332034B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
route
travel route
switchback
unmanned vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008242001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010073080A (ja
Inventor
卓 前川
哲也 野田
重文 田村
友紀 尾▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Yokohama National University NUC
Original Assignee
Komatsu Ltd
Yokohama National University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd, Yokohama National University NUC filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2008242001A priority Critical patent/JP5332034B2/ja
Priority to AU2009217390A priority patent/AU2009217390B2/en
Priority to US12/563,563 priority patent/US8386110B2/en
Publication of JP2010073080A publication Critical patent/JP2010073080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5332034B2 publication Critical patent/JP5332034B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D1/00Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots
    • G05D1/02Control of position or course in two dimensions
    • G05D1/021Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles
    • G05D1/0212Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles with means for defining a desired trajectory
    • G05D1/0217Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles with means for defining a desired trajectory in accordance with energy consumption, time reduction or distance reduction criteria

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

本発明は、無人車両の走行経路生成方法に関し、特に、無人車両の走行コストを最小に抑えることができる走行経路を生成する方法に関するものである。
砕石現場、鉱山などの広域の作業現場では、土砂運搬作業を行なうに際して作業者の疲労による事故の回避、省人化、作業時間の延長による生産性の向上を図るべく、有人の車両、たとえば有人のオフロードダンプトラックの代わりに無人の車両を稼動させるための無人車両走行システムが導入されている。
以下、無人車両走行システムの概要について説明する。
作業現場には、積込場、排土場、給油所、駐機所といった各エリアがある。これら各エリアがホールロードと呼ばれる整備された搬送路やアクセスロードと呼ばれるホールロードから各エリアへの引込み線や交差点により接続されている。
積込場は、ダンプトラックへ土砂を積み込む作業を行う場所であり、ホイールローダ(フロントエンドローダ)、バックホー、ショベルといった掘削作業車両による掘削作業およびダンプトラックへの土砂の積み込み作業が行なわれる。
排土場は、ダンプトラックに積み込まれた土砂の排出(排土)を行う場所であり、固定位置に排土する場合と、エリア内に規則的に排土する場合とがある。固定位置に排土する場合とは、クラッシャと呼ばれる岩石の破砕機を備えたホッパと呼ばれる投入口に排土する場合である。また、排土場では、ドーザによって、排出された土砂の均し作業が行なわれることがある。この際に荒れた路面を補修するためにドーザによって排土位置が指示され、指示された排土位置へ排土が行われることがある。
給油所には、燃料ポンプが設置されている。給油所は、駐機場に併設されていることが多い。他のダンプトラックの運行の妨げにならないように給油車を用いて給油を行う場合であっても給油所を設ける場合もある。
駐機所は、有人作業の場合は、食事やオペレータ交代などのために車両を止める場所である。無人車両走行システムにおいては、定期点検時など、安全にダンプトラックに乗り込むためにダンプトラックを引き込んだり、発進操作が行われる場所である。
ここで、無人車両の走行経路の生成方法には、従来より以下の方法が試みられている。
(ティーチングによる経路生成方法)
すなわち、ホールロードやアクセスロード、交差点、クラッシャなどを含む走路が固定可能である場合には、作業開始前にダンプトラックを有人にて実際に走行し、そのときの走行軌跡のデータを教示、記憶する。
(図面に基づく経路生成方法)
鉱山などの現場の図面に基づいて予め計算しておくことにより、予め走行経路を決定する。
しかし、上述のティーチングによる経路生成方法では、作業前に事前に車両を走行させ様々なデータを人手を介して取得する必要があるため、走行経路作成に時間と労力を要する。このため全体の作業効率が損なわれてしまう。
そして、何よりも実際の積込場や排土場においては、作業の経過に伴い積込位置や排土位置が繁雑に変わり、作業の経過に伴い積込場の大きさや形状も変わるため、予め走行経路を決定しておくことはできない。すなわち、作業中にドーザなどの作業車両のオペレータが指示する排土位置や、作業の経過に伴い時々刻々と変化するエリア形状により計算される排土位置、積込位置へ到着できる走行経路を逐次作成できるようにすることが必要となる。上述の図面に基づく経路生成方法も同様の問題がある。
そこで、データシミュレーションにより経路を生成する手法が従来より試みられている。
経路を生成する技術としては、従来より下記のものが知られている。これら経路生成の研究は、ロボティクスの分野で従来から行われている。
a)円弧と直線の組み合わせによる経路生成
すなわち、メッシュ、ベクトルポテンシャルを用い、直線、円弧等を組み合わせて走行経路を生成する。またランダムサーチを用いた方法もある。
b)曲率連続を保つクロソイド曲線による経路生成
c)多項式曲線による経路生成
ティーチングに拠ることなく、無人車両が走行すべき走行経路生成範囲等のデータが与えられた場合に、そのデータに基づき無人車両の走行経路を自動的に生成するという発明は、本出願人などにより既に特許出願され、公知となっている。
特許文献1には、1台の無人車両が検出した障害物の情報を複数台の無人車両に共通の障害物の情報として共有して、その障害物を回避する走行経路を生成するという発明が記載されている。
特許文献2には、排土領域が与えられた場合に、排土領域内に複数の目標排土点を設定して、それら複数の目標排土点に向かう複数の走行経路を生成するという発明が記載されている。
特開平11-296229号公報 特開2000-137522号公報
上記a)、b)、c)に掲げた経路生成技術を無人車両の走行経路生成に適用すれば、ティーチングによる経路生成方法などと比較して経路生成時間の短縮等を図れる。しかし、無人車両の制御性、生産性を考慮した場合には様々な問題がある。
まず、従来技術を無人車両走行システムにそのまま適用しても、車両走行が可能となる最低限の制約条件を満たさないことがある。
たとえば、a)に掲げたメッシュ、ベクトルポテンシャルを用いた経路生成方法では、車両の旋回半径が考慮されていないため、生成された走行経路では無人車両が旋回できず、車両の走行が不可能になることがある。
さらには、他の従来技術であるランダムサーチによる手法では、アルゴリズムが乱数に頼ることもあり、その性質上、走行経路生成が不能になったときに原因を究明することが困難である。
また、従来技術によって生成された走行経路は、必ずしもコスト面で最適な経路とはいえない。
すなわち、実際の作業現場では、走行に伴うコストを削減するために、消耗部品の交換頻度や故障を極力少なくし無人車両が長時間信頼性高く稼動できるようにすることが望ましい。とりわけダンプトラックのタイヤは高価でありタイヤへの負荷を減らすことが重要となる。また、コストを削減するために、走行に要する所要時間を短くして作業時間、車両の稼動時間を短くすることが望ましい。また、コストを削減するために、低燃費で走行できるようにすることが望ましい。
そこで、走行する無人車両のタイヤや車体への負荷を小さくすることができたり、走行に要する所要時間を短くしたり、低燃費で走行できたりするなど、無人車両の走行に伴うコストが最小となる走行経路を作成することが重要な課題となる。すなわち、滑らかなステアリング操作が可能で、車体の加減速が小さく、それによってタイヤや車体への負荷を小さく抑えられることができれば、走行コストを削減できる。また、走行に要する所要時間を短く、それによって作業時間、車両稼動時間を短くできれば、走行コストを削減できる。また、走行経路を低燃費で走行できれば、走行コストを削減できる。
従来技術にあっては、上述した走行に伴うコストを考慮して最適な走行経路を作成するものではない。たとえば、上記a)円弧と直線の組み合わせによる経路生成方法では、円弧と直線の接続点で曲率が不連続となり、車速を落とさざるを得なかったり、無理なステアリング操作を強いられたりする。このため作業効率が悪く、生産性が低下する。
同様に、b)の曲率連続を保つクロソイド曲線による経路生成方法や、c)の多項式曲線による経路生成方法の場合、単一の曲線では曲率の連続性はある程度補償されているものの、ある曲線と別の曲線を接続しようとすると、そのつなぎ目で曲率の不連続や曲率の変化率の不連続が生じる。このため、曲線同士のつなぎ目で車速が低下したり無理なステアリング操作を強いられたりし、同様に生産性が低下するという問題がある。
また、無人車両を狭い作業現場で進行方向を変更等する場合には、走行経路の途中にスイッチバック点を導入する必要がある。しかし、従来技術では、スイッチバック点の位置をパターン化して定められる。このため、汎用性に問題を抱えている。すなわち、スイッチバック点はパターン化して一律に定められるため、そのスイッチバック点を含む走行経路は、上述の走行コストを削減できる最適なものではない。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、車両走行可能な最低の制約条件を満たしつつ、更に、タイヤや車体への負荷を小さく抑えたり、走行に要する所要時間を短くしたり、低燃費で走行させたりすることができる最適な走行経路を生成することによって、走行に伴うコストを最小に抑えることを解決課題とするものである。
なお、特許文献1、2に記載された発明は、走行経路を生成する際に、走行に伴うコストを考慮するものではない。
第1発明は、
無人車両の車幅、最小旋回半径を含む車両拘束条件を入力するとともに、無人車両が走行すべき走行経路生成範囲、回避すべき障害物、入口点および出口点の位置と方向を含む幾何学的拘束条件を入力する条件入力ステップと、
車両拘束条件および幾何学的拘束条件を満足し、かつカーブの大きさまたは/およびカーブの変化率を少なくともコスト要素とするコスト関数の関数値が最小になるように、走行経路を生成する走行経路生成ステップと
を含む無人車両の走行経路生成方法であることを特徴とする。
第2発明は、第1発明において、
前記カーブの大きさは、走行経路の曲率あるいはステアリング角より求めたものであり、前記カーブの変化率は、走行経路の曲率の変化率あるいはステアリング操作量より求めたものであることを特徴とする請求項1記載の無人車両の走行経路生成方法。
第3発明は、第1発明において、
走行経路生成ステップは、
スイッチバック点を導入して、無人車両の走行経路を生成するステップを含み、
スイッチバック点は、コスト関数の関数値が最小になるように定められること
を特徴とする。
第4発明は、第1発明において、
走行経路生成ステップは、
生成された走行経路が車両拘束条件または/および幾何学的拘束条件を満足していないか、あるいはスイッチバック点を導入した方がコスト関数の関数値が小さくなることを判断するステップと、
生成された走行経路が車両拘束条件または/および幾何学的拘束条件を満足しないと判断された場合あるいはスイッチバック点を導入した方がコスト関数の関数値が小さくなると判断された場合に、スイッチバック点を導入して、無人車両の走行経路を生成するス
テップとを含み、
スイッチバック点は、コスト関数の関数値が最小になるように定められること
を特徴とする。
第5発明は、第1発明において、
走行経路生成ステップは、
無人車両が走行すべき走行経路の各補間点を探索する補間点探索ステップと、
入口点から各補間点を経由して出口点に至る経路の各補間点を補間する補間ステップと
を含み、
補間点探索ステップにおける探索または/および補間ステップにおける補間は、コスト関数の関数値が最小になるように行うこと
を特徴とする。
第6発明は、第5発明において、
補間ステップにおける補間は、B−スプライン曲線を用いて行われること
を特徴とする。
すなわち、第1発明の方法は、図5(a)に示すように、つぎの手順からなる。
(条件入力ステップ)
無人車両20の車幅、最小旋回半径を含む車両拘束条件を入力するとともに、無人車両20が走行すべき走行経路生成範囲8、回避すべき障害物9、入口点11および出口点14の位置と方向を含む幾何学的拘束条件を入力する(ステップ201)。
(走行経路生成ステップ)
車両拘束条件および幾何学的拘束条件を満足し、かつカーブの大きさまたは/およびカーブの変化率を少なくともコスト要素とするコスト関数の関数値が最小になるように、走行経路10を生成する。具体的には、カーブの大きさは、走行経路の曲率あるいはステアリング角より求め、カーブの変化率は、走行経路の曲率の変化率あるいはステアリング操作量より求める(第2発明)。すなわち、車両拘束条件および幾何学的拘束条件を満足し、かつ走行経路10の曲率あるいはステアリング角または/および走行経路10の曲率の変化率あるいは無人車両20のステアリング操作量を少なくともコスト要素とするコスト関数の関数値が最小になるように、走行経路10を生成する(ステップ202)。
図5(b)は、第2発明の方法を説明する図であり、図5(a)における走行経路生成ステップ(ステップ201)に含まれる処理手順を示したものである。
すなわち、走行経路生成ステップ(ステップ201)は、つぎの手順を含む。
(スイッチバック点12を導入して、無人車両20の走行経路を生成するステップ)
コスト関数の関数値が最小になるようにスイッチバック点12を定めて、無人車両20の走行経路10を生成する(ステップ211)。
図5(c)は、第3発明の方法を説明する図であり、図5(a)における走行経路生成ステップ(ステップ201)に含まれる処理手順を示したものである。
すなわち、走行経路生成ステップ(ステップ201)は、つぎの手順を含む。
(スイッチバック点12の必要性を判断するステップ)
生成された走行経路10が車両拘束条件または/および幾何学的拘束条件を満足しないか、あるいはスイッチバック点12を導入した方がコスト関数の関数値が小さくなると判断する(ステップ221)。
(スイッチバック点12を導入して、無人車両20の走行経路を生成するステップ)
生成された走行経路10が車両拘束条件または/および幾何学的拘束条件を満足しないと判明された場合あるいはスイッチバック点12を導入した方がコスト関数の関数値が小さくなることが判明された場合に(ステップ221の判断YES)、コスト関数の関数値が最小になるようにスイッチバック点12を定めて、無人車両20の走行経路10を生成する(ステップ222)。
図5(d)は、第4発明の方法を説明する図であり、図5(a)における走行経路生成ステップ(ステップ202)に含まれる処理手順を示したものである。
すなわち、走行経路生成ステップ(ステップ202)は、つぎの手順を含む。
(補間点探索ステップ)
無人車両20が走行すべき走行経路10の各補間点を探索する。なお、補間点は、補間すべき区間を結ぶ点のことである(ステップ231)。
(補間ステップ)
入口点11から各補間点を経由して出口点14に至る経路の各補間点を補間する(ステップ232)。
ここで、補間点探索ステップにおける探索または/および補間ステップにおける補間は、コスト関数の関数値が最小になるように行う。
第5発明では、第4発明における補間ステップにおける補間を、B−スプライン曲線を用いて行う(ステップ232)。
第1発明によれば、つぎのような効果が得られる。
a)車両拘束条件または/および幾何学的拘束条件を満足するように走行経路10を生成するようにしているので、障害物9などと干渉することなく、自車の旋回能力などを超えることなく安全に走行させることができる。
b)コスト関数の関数値が最小となるように走行経路10を生成するようにしているので、
無人車両20がその走行経路10を走行した場合、タイヤや車体への負荷が小さくなり、走行に要する所要時間が短くなり、低燃費で走行できる。これにより走行に伴うコストが最小に抑制される。
第2発明、第3発明によれば、つぎのような効果が得られる。
c)スイッチバック点12を、コスト関数の関数値が最小になるように定めるようにしているため、そのスイッチバック点12を含む走行経路10を無人車両20が走行した場合、タイヤや車体への負荷が小さくなり、走行に要する所要時間が短くなり、低燃費で走行できる。これにより走行に伴うコストが最小に抑制される。
第4発明は、第1発明の走行経路生成ステップを特定する発明である。
第5発明は、第4発明の補間ステップを特定する発明である。
第5発明によれば、つぎのような効果が得られる。
d)B-スプライン曲線を用いて各補間点同士を補間しているので、曲率や曲率変化率が連続となる滑らかな形状の走行経路10を生成することができる。このため従来技術に比較して無人車両10が容易に追従できる走行経路10を生成することができる。また、従来技術で問題であった経路における曲率の不連続点や曲率の変化率の不連続点がないため、車速を落とす必要がなくなるとともに無理なステアリング操作を強いられたりすることがない。このため生産性の向上が図られる。
以下、図面を参照して本発明に係る無人車両の走行経路生成方法の実施の形態について説明する。なお、本実施形態では、無人車両としてオフロードダンプトラックを想定している。
図1は、無人車両走行システムの全体構成を示すとともに、作業現場の全体図を示している。
作業現場1には、積込場2、排土場3、給油所4、駐機所5といった各エリアがある。これら各エリアがホールロード6と呼ばれる整備された搬送路やアクセスロード7と呼ばれるホールロード6から各エリアへの引込み線や交差点により接続されている。
積込場2は、ダンプトラック20へ土砂を積み込む作業を行う場所であり、ホイールローダ(フロントエンドローダ)、バックホー、ショベルといった掘削作業車両91による掘削作業およびダンプトラック20への土砂の積み込み作業が行なわれる。
排土場3は、ダンプトラック20に積み込まれた土砂の排出(排土)を行う場所であり、固定位置に排土する場合と、エリア内に規則的に排土する場合とがある。固定位置に排土する場合とは、クラッシャと呼ばれる岩石の破砕機を備えたホッパと呼ばれる投入口92に排土する場合である。また、排土場3では、ドーザ93によって、排出された土砂の均し作業が行なわれることがある。この際に荒れた路面を補修するためにドーザ93によって排土位置が指示され、指示された排土位置へ排土が行われることがある。
給油所4には、燃料ポンプが設置されている。給油所4は、駐機場5に併設されていることが多い。他のダンプトラック20の運行の妨げにならないように給油車を用いて給油を行う場合であっても給油所を設ける場合もある。
駐機所5は、有人作業の場合は、食事やオペレータ交代などのために車両を止める場所である。無人車両走行システムにおいては、定期点検時など、安全にダンプトラック20に乗り込むためにダンプトラック20を引き込んだり、発進操作が行われる場所である。
図2は、実施形態の走行経路10が生成される経路生成範囲8の様子を例示している。経路生成範囲8は、たとえば上述の排土場3である。本実施形態では、土砂などの積荷を搭載したダンプトラックが無人車両20として走行経路10に沿って誘導走行されて経路生成範囲8内を走行する場合を想定する。すなわち、一例として、無人車両20は、経路生成範囲8に入口点11から入り、スイッチバック点12に向かい、スイッチバック点12でスイッチパックを行い、排土点である停止点(スポット点)13で停止して、土砂を排出する作業を行い、出口点14に向かい、出口点14から経路生成範囲8を出るという走行経路10を辿る。ただし、無人車両20は、経路生成範囲8内の障害物9を回避するように走行経路10に沿って走行する。こうした経路生成範囲8内に生成され、障害物9を回避しつつ入口点11から出口14まで無人車両20が走行する経路のことを、本実施形態では、「走行経路」というものとする。
無人車両20は、車体前方に運転席(キャブ)が設けられ、車体後方に荷台(ベッセル、ボディ)が設けられ、前輪と後輪が備えられた前輪ステアリングの車両である。
スイッチバック点12の前後では、無人車両20の進行方向は、前進方向から後進方向に、あるいは後進方向から前進方向に変化する。
無人車両20は、停止点(スポット点;排土点)13に向けて、後進状態で進入する。
図3は、実施形態の無人車両走行システムのブロック図を示している。
作業現場1には、多数の車両20、20…を管理、監視する管制装置30が設けられている。管制装置30には、処理部31とデータ入力部32と通信部33とが設けられている。一方、車両20には、通信部21と処理部22と位置計測部23と走行機構部24と操舵機構部25と走行経路記憶部26が設けられている。
車両20の位置計測部23では、自己の車両位置が計測される。位置計測の手段としては、たとえば車両20に設けられたタイヤ回転数センサとジャイロが使用される。これらタイヤ回転数センサの出力信号とジャイロの出力信号とに基づいて、車両位置が計測される。またGPS衛星94(図1)から送信される信号をGPSアンテナで受信し、GPSセンサで検出することにより車両位置を計測してもよい。
車両20で計測された位置データは、処理部22で処理され通信部21を介して管制装置30に送信される。管制装置30の通信部33では、複数の車両20、20…から送信された位置データを受信する。受信した位置データは、複数の車両20の管理、監視に使用される。
管制装置30のデータ入力部32には、後述するように、無人車両20の車幅、最小旋回半径を含む車両拘束条件が入力されるとともに、無人車両20が走行すべき走行経路生成8の範囲、回避すべき障害物9、入口点11および出口点14の位置と方向を含む幾何学的拘束条件が入力される。
走行経路10は、無人車両20から要求がある前に管制装置30で生成し保存、記憶しておく場合(図4(a))と、無人車両20から要求がある毎に生成する場合(図4(b)、(c))とがある。さらに無人車両20から要求がある毎に走行経路10を生成する場合でも管制装置30で走行経路10を生成する場合(図4(b))と管制装置30から無人車両20に走行経路10を生成するためのデータを送り無人車両20で走行経路10を生成する場合(図4(c))がある。
各場合の処理手順につき図4を併せ参照して説明する。
無人車両20から要求がある前に管制装置30で走行経路10を生成し保存、記憶しておく場合には、図4(a)に示すように、車両拘束条件および幾何学的拘束条件のデータ入力があると(ステップ101)、処理部31で車両拘束条件および幾何学的拘束条件に基づいて走行経路10を生成する処理が行われ、生成された走行経路10のデータが記憶される(ステップ102)。無人車両20から走行経路10を要求する旨の指令が通信部21から送信されると(ステップ103)、通信部33で受信され、処理部31は、この指令を受けて、記憶された走行経路10のデータを取り出し、通信部33に送出し、通信部21に向けて送信する(ステップ104)。
車両20の処理部22は、受信された走行経路10のデータに基づいて車両20を走行させ操舵するための走行指令および操舵指令を生成する。これら走行指令および操舵指令は、走行機構部24および操舵機構部25に出力される。この結果車両20は、管制装置30から送信された走行経路10に沿って走行、操舵される(ステップ105)。
無人車両20から要求がある毎に管制装置30で走行経路10を生成する場合には、図4(b)に示すように、まず、車両拘束条件および幾何学的拘束条件のデータが入力される(ステップ101)。
そして、無人車両20から走行経路10を要求する旨の指令が通信部21から送信されると(ステップ103)、通信部33で受信され、処理部31は、この指令を受けて、車両拘束条件および幾何学的拘束条件に基づいて走行経路10を生成する処理を行う(ステップ102)。そして、走行経路10のデータを通信部33に送出し、通信部21に向けて送信する(ステップ104)。車両20の処理部22は、受信された走行経路10のデータに基づいて車両20を走行させ操舵するための走行指令および操舵指令を生成する。これら走行指令および操舵指令は、走行機構部24および操舵機構部25に出力される。この結果車両20は、管制装置30から送信された走行経路10に沿って走行、操舵される(ステップ105)。
無人車両20から要求がある毎に管制装置30から無人車両20に走行経路10を生成するためのデータを送り無人車両20で走行経路10を生成する場合には、図4(c)に示すように、まず、車両拘束条件および幾何学的拘束条件のデータが入力される(ステップ101)。そして、無人車両20から走行経路10を生成するためのデータを要求する旨の指令が通信部21から送信されると(ステップ106)、通信部33で受信され、処理部31は、この指令を受けて、車両拘束条件および幾何学的拘束条件のデータを通信部33に送出し、通信部21に向けて送信する(ステップ107)。車両20の処理部22は、受信された車両拘束条件および幾何学的拘束条件のデータに基づいて走行経路10を生成する処理を行う(ステップ102)。つぎに、生成された走行経路10のデータに基づいて車両20を走行させ操舵するための走行指令および操舵指令を生成する。これら走行指令および操舵指令は、走行機構部24および操舵機構部25に出力される。この結果車両20は、管制装置30から送信された走行経路10に沿って走行、操舵される(ステップ105)。
つぎに、図5を参照して、本実施形態の走行経路10の生成方法の基本的処理手順について説明する。
図5(a)は、上述の図4(a)、(b)、(c)におけるステップ101のデータ入力処理およびステップ102の走行経路生成処理に相当する部分を抜き出したものである。
すなわち、本実施形態の方法は、図5(a)に示すように、つぎの手順からなる。
なお、つぎの手順以降に出てくるコスト要素は、無人車両20の運転にかかわるコストの要素であり、具体的には無人車両が走行する経路の長さ、走行経路上のカーブ等の曲率、無人車両のステアリング操作量を要素とするものである。つまり、走行時には、走行、制動が行なわれ、タイヤ、ブレーキ等の磨耗が生じる。同様にカーブの曲率が小さい、あるいはステアリング操作量が大きく(据え切り等)なればタイヤの負荷が大きくなりタイヤの磨耗が増大する。またこのような状態では走行速度が低下し生産性の低下を招くこととなるのでコスト要素に影響を与える。
また、コスト関数は、前記内容のものを関数化したものである。
(条件入力ステップ)
無人車両20の車幅、最小旋回半径を含む車両拘束条件を入力するとともに、無人車両20が走行すべき走行経路生成範囲8、回避すべき障害物9、入口点11および出口点14の位置と方向を含む幾何学的拘束条件を入力する(ステップ201)。
(走行経路生成ステップ)
車両拘束条件および幾何学的拘束条件を満足し、かつカーブの大きさまたは/およびカーブの変化率を少なくともコスト要素とするコスト関数の関数値が最小になるように、走行経路10を生成する。具体的には、カーブの大きさは、走行経路の曲率あるいはステアリング角より求め、カーブの変化率は、走行経路の曲率の変化率あるいはステアリング操作量より求める。すなわち、車両拘束条件および幾何学的拘束条件を満足し、かつ走行経路の曲率あるいはステアリング角または/および走行経路の曲率の変化率あるいは無人車両のステアリング操作量を少なくともコスト要素とするコスト関数の関数値が最小になるように、走行経路を生成する(ステップ202)。
ここで、コスト関数Eについて定義する。以下、コスト関数Eについて説明する。
最適性を考慮した経路生成を行う場合、距離だけではなく曲率の大きさやその変化率も問題となる。本実施例では、後述する改良ダイクストラ法により経路探索を行う。その際に各頂点に辿りつくまでのコストを距離だけではなく、以下のように曲率の大きさの推定値、曲率の変化率の推定値を加え、コストを見積もる。また、始点及び終点における車両方向も以下のように考慮して探索を行う。
・始点、終点における車両方向の考慮
始点、終点における車両方向を考慮するために、図40に示すように仮想点Ps、Pgを配置する、ただし、
Figure 0005332034
とする。
・ 曲率
曲線における曲率κは、接線傾斜θの変動率と定義され、以下の式(1)で表される。
κ=dθ/ds …(1)
そこで、図41に示すように、以下の式(2)に接合点Piにおける辺の角度変化Δθiを前後の辺の長さの平均値で割ることにより接合点Piにおける曲率の推定値κiを見積もることとする。
Figure 0005332034
ここで、スタート点P0、ゴール点Pnにおける曲率の推定値κ0、κnは、それぞれ三点P0、Ps、P1、三点Pn-1、Pg、Pnを通る円を曲率円と近似することで求める(図40参照)。図42に示すように、三点PA、PB、PCを通る円の中心P0(x0、y0)は下記式(3)、(4)から求めることができる。よって、半径rは下記式(5)で求められる。
Figure 0005332034
この半径rの逆数として曲率κを下記式(6)のごとく見積もる。
κ=1/r …(6)
・ 曲率変化率
上記のごとく求めた曲率の推定値κから、下記式(7)に示すように辺の接合点Piにおける曲率変化率の値を見積もることとする。ただし、始点P0における曲率変化率を0とする。
Figure 0005332034
・ コスト関数E
以上より、距離だけでなく曲率の大きさ、曲率変化率も考慮したコスト関数Eを下記(8)式のごとく定義する。式(8)における第一項は曲率を小さくすることで車両の旋回半径を小さくする項である。同第二項は曲率変化率を小さくすることで単位距離当たりのステアリング操作量を小さくする項である。同第三項は走行距離を短くする項である。ただし、α、β、γは重み定数とする。
Figure 0005332034

上記式(7)において、第一項の「走行経路の曲率」の代わりに「車両のステアリング角」を用いてもよい。また第二項の「走行経路の曲率の変化率」の代わりに「車両のステアリング操作量」を用いてもよい。
図5(b)は、図5(a)における走行経路生成ステップ(ステップ201)に含まれる処理手順を示したものである。
すなわち、走行経路生成ステップ(ステップ201)は、つぎの手順を含む。
(スイッチバック点12を導入して、無人車両20の走行経路を生成するステップ)
コスト関数の関数値が最小になるようにスイッチバック点12を定めて、無人車両20の走行経路10を生成する(ステップ211)。
図5(c)は、図5(a)における走行経路生成ステップ(ステップ201)に含まれる処理手順を示したものである。
すなわち、走行経路生成ステップ(ステップ201)は、つぎの手順を含む。
(スイッチバック点12の必要性を判断するステップ)
生成された走行経路10が車両拘束条件または/および幾何学的拘束条件を満足しないか、あるいはスイッチバック点12を導入した方がコスト関数の関数値が小さくなると判断する(ステップ221)。
(スイッチバック点12を導入して、無人車両20の走行経路を生成するステップ)
生成された走行経路10が車両拘束条件または/および幾何学的拘束条件を満足しないと判明された場合あるいはスイッチバック点12を導入した方がコスト関数の関数値が小さくなることが判明された場合に(ステップ221の判断YES)、コスト関数の関数値が最小になるようにスイッチバック点12を定めて、無人車両20の走行経路10を生成する(ステップ222)。
図5(d)は、図5(a)における走行経路生成ステップ(ステップ201)に含まれる処理手順を示したものである。
すなわち、走行経路生成ステップ(ステップ201)は、つぎの手順を含む。
(補間点探索ステップ)
無人車両20が走行すべき走行経路10の各補間点を探索する(ステップ231)。
(補間ステップ)
入口点11から各補間点を経由して出口点14に至る経路の各補間点を補間する(ステップ232)。
ただし、補間点探索ステップにおける探索または/および補間ステップにおける補間は、コスト関数の関数値が最小になるように行う。
また、補間ステップにおける補間は、B−スプライン曲線を用いて行う。
以下、上述の走行経路生成方法の内容について具体的に説明する。
(車両拘束条件)
図6(a)は、無人車両20のサイズ、走行、操縦等の限界としての拘束条件を示した表である。図6(b)は、無人車両20の上面図であり、無人車両20の各サイズを示す。図6(c)は、無人車両20が旋回する様子を示した上面図である。図7(a)は、無人車両20がステアリングを切る様子を示した上面図である。
車両拘束条件は、無人車両20の車両基準点20cから車体前端までの距離FSize(図6(a)、(b)参照)、車両基準点20cから車体後端までの距離RSize(図6(a)、(b)参照)、車幅Width(図6(a)、(b)参照)、ホイールベースWBL(図6(a)、(b)参照)、最小旋回半径(図6(a)、(c)参照)、最高前進速度、最高後進速度、最大加速度、最大減速度、最大許容後進加速度、単位時間当たりの平均的最大ステアリング操作量(図6(a)、図7(a)参照)などである。
(幾何学的拘束条件)
図7(b)は、無人車両20が走行する領域の拘束条件である幾何学的拘束条件を示したものである。無人車両20が走行すべき走行経路生成範囲8、回避すべき障害物9、入口点11の位置と方向、出口点14の位置と方向、停止点13の位置の方向、スイッチバック点12の位置と方法などが幾何学的拘束条件となる。
(経路の最適性条件)
無人車両20の走行コストを削減するためには、無人車両20の走行に要する所要時間を短くすること、低燃費であること、タイヤや車体への負荷を少なくすることが必要である。低燃費にするには、加減速度を小さくすること、総距離を短くすることなどが必要がである。また、車体やタイヤへの負荷を少なくするためには、単位距離当たりのステアリング操作量が少ないこと(曲率の変化率が小さいこと)、滑らかにステアリング操作が行えること(ステアリングの操作量の変化量が小さいこと)が必要である。なお、曲率の2次微分値を用いることによりステアリングの操作量の変化量の近似値とすることができる。
本実施形態では、上記の車両拘束条件、幾何学的拘束条件に加えて、上述するコストを考慮した経路の最適性条件が満たされるように走行経路10を生成するようにしている。
(基本的経路の生成)
以下では、走行経路10の基本的経路の生成方法について説明する。
図8は、基本的経路の生成方法の処理手順を示す。以下、図8を参照して説明する。
図8に示す処理は、図5に示す走行経路生成ステップ(ステップ201)の具体的処理手順を示したものである。
(ミンコフスキー和(Minkowski Sum)計算)
幾何学的拘束条件にミンコフスキ和の計算手法を適用して、経路生成範囲8、障害物9を膨張させる処理を行う。具体的には、無人車両20の車幅分の直径の円盤を経路生成範囲8、障害物9の境界に沿って移動させ、その総和となる部分を膨張範囲とする。膨張した経路生成範囲8、障害物9の外側を無人車両20が走行できる範囲と定めることにより、無人車両20が経路生成範囲8、障害物9に干渉しないようにすることができる。
図16(a)、(b)は、ミンコフスキー和の計算を説明するための図である。
図16(a)は、入力された経路生成範囲8と障害物9を示している。
経路生成範囲8の境界8a、障害物9の境界9aおよび走行すべき円盤の境界は、多角形に近似されて、ミンコフスキー和の計算が行われる。本実施例では、経路生成範囲8の境界や障害物9と干渉せずに無人車両20を移動させるために、経路生成範囲8の境界や障害物9を車幅の半分だけ拡大する。この量は、無人車両20が走行している場合に障害物に干渉させないための最小の量である。このため、必ずしも干渉を妨げるというものではない。走行中の無人車両20の向きは多様である。このため、適した量を見積もることは困難である。具体的には、セットAとセットBの和を、
Figure 0005332034
と定義するミンコフスキー和を用いる。
図16(b)は、経路生成範囲8、障害物9と円盤とのミンコフスキー和を示す。経路生成範囲8はその境界8aが外形線8bまで膨張される。同様に障害物9はその境界9aが外形線9bまで膨張される。
ミンコフスキ和で見積もられた経路生成範囲8と障害物9の外形線8b、9bは、円弧と直線で示される。円弧状になっている部分は、後述の可視グラフを引くために、円弧上に数点を取り、外形を多角形とする。
以上がミンコフスキー和計算処理の内容である(ステップ301)。
(可視グラフ(Visibility Graph)の作成)
つぎに、ミンコフスキー和で見積もられた経路生成範囲8と障害物9に対して可視グラフを引く。可視グラフとは、経路生成範囲8と障害物9の外形線(多角形)の各頂点同士を相互に結んだ辺の集合のことであって、障害物9を通り抜けない互いに「見える」ように結んだ辺の集合のことである。可視グラフは、最短距離を求めるためによく用いられるグラフである。ここで、最適な経路を求める場合、各頂点における可視辺が接線とならないとき最短経路となり得ない辺であるため、そのような接線とならない辺は予め除かれる。
図17は、ミンコフスキー和された経路生成範囲8と障害物9の外形線8b、9bに対して引かれた可視グラフを例示する。ミンコフスキー和された経路生成範囲8と障害物9の外形線8b、9bが円弧となっている部分については、弧長を五等分する点をとり、多角形とした。
ある2頂点に対して、「互いに見える」とき、つまり2頂点を結んだ線分が、どのミンコフスキー和された経路生成範囲8、障害物9の外形線8b、9bにも交差しないとき、互いに可視であるとして、それらを結ぶ線分(可視辺)を引く。障害物9上の隣り合う頂点からなる辺は可視辺となる。
最短距離を求める場合、各頂点において可視辺が接線とならない辺は最短距離となり得ない辺であるので、この辺は取り除かれる。凹形状となるときには接線にはならない。
接線か否かを判定する方法を図18を用いて説明する。
同図18に示すように、頂点Pから可視グラフ上のある点Qへ向かうベクトルをVとし、またPの両隣の頂点へ向うベクトルを
Figure 0005332034
とする。このとき
Figure 0005332034
と表される。上記(3.1)式における係数α、βを求めて、この2つの係数α、βの関係が
αβ<0
となるとき接線であると判定する。
つぎに、2頂点において、可視辺であり、この接線であるという条件を満たしているときのみ、線分を引く。こうして図17に示す可視グラフから接線にならない辺を取り除いたグラフを図19に示す。
ただし、この時点では、入口点11、出口点14、スイッチバック点12、停止点13の方向は考慮されていない。
以上が可視グラフを作成する処理の内容である(ステップ302)。
(改良ダイクストラ法による最適となる経路候補の辺(補間点候補)の探索)
つぎに改良ダイクストラ法を適用して最適となる経路候補の辺を探索する。
さて、一般的なダイクストラ法は、複数個の多角形障害物があるエリアの始点から終点までの最短経路をグラフ理論により求める手法である。しかし、無人車両20の経路生成の場合は、距離だけではなく曲率の大きさや曲率の変化率がコスト上、問題となる。そこで、本実施形態では、一般的なダイクストラ法を拡張した探索法を適用する。
まず、はじめに図20を用いて、基本的な距離を重みとする一般的なダイクストラ法について説明する。
図20は、始点から終点までの最短距離となる経路を示している。
図20に示す経路を求めるアルゴリムはおよそ以下のとおりである。すなわち、予め可視グラフで辺を形成している頂点i、jに対して距離を計算し、最大n×nの2次元配列MのMij,Mjiに格納しておく。ただし、辺を形成していない場合には、十分大きな値を格納する。始点から可視グラフのすべての辺へ等速度で広がっていくように調べていき、各頂点における始点からの最短距離を求める。1点づつ最短距離となる頂点を調べていき、終点まで辿りついたら終了させる。
このように距離を各辺の重みとすることで、重みが最小となる辺の組み合わせ、つまり総距離が最小となる辺の組み合わせを探索する。
こうして図20に示すごとく、最短距離となる経路が求められる。
ただし、一般的なダイクストラ法では、入口点11、出口点14、スイッチバック点12、停止点13の方向は考慮されていない。
これに対して本実施例では、一般的なダイクストラ法を改良した改良ダイクストラ法を適用する。改良ダイクストラ法では、各辺に対して距離に加えて、予想できる曲率の大きさ、単位距離当たりのステアリング操作量等を予測して重みを決めることで無人車両20にとって最適となる経路候補の辺の組み合わせを探索するものである。つまり、走行経路長に加えて走行経路10の曲率、無人車両20のステアリング操作量(曲率の変化率)をコスト要素とするコスト関数の関数値が最小になるように、経路候補の辺の組み合わせ、つまり補間点の候補を探索する。また、当然、経路の始点と始点の方向を考慮して探索を行う。
コスト関数Eは、以下のように定義される。
Figure 0005332034
ただし、κは曲率、θはステアリング操作量、sは始点からの距離である。また、w1、w2、w3は重み定数である。上記式の第1項は、旋回半径(曲率κの逆数)を大きくするための項、第2項は、単位距離当たりのステアリング操作量を少なくするための項、第3項は、走行距離を短くする項である。各項を小さくして、コスト関数Eの関数値を小さくすれば、旋回半径が大きくなり、単位距離当たりのステアリング操作量が少なくなり、走行距離が短くなる。
ステアリング角θと曲率κの関係は、ホイールベース長をWBLとすると、下記式の関係が成立する。
Figure 0005332034
よって、右辺第1項は、下記式のごとくなる。
Figure 0005332034
ただし、w´1=w1/WBLであり、θは小さいとし、また区間毎の曲率は一定として近似する。
また、右辺第2項は、図21に示すように、ある頂点の周りの2つの直線の変化角をステアリング操作量とし、それをその区間の距離で割ることで単位距離当たりのステアリング操作量として近似する。よって上記(3.2)式は、
Figure 0005332034
のようになる。
始点と終点では方向が与えられているため以下のような補正が必要となる。
図22におけるP点のコストを求めるには、始点の方向ベクトルと始点からつぎの点へのベクトルからなる角度を2分する直線上に、始点の向きを考慮するため、仮想的に点Stを配置する。また、Pから終点までのベクトルと終点の方向ベクトルの角度を2分する点Gtを同様に配置する。これらにより、始点と終点の向きを考慮に入れた経路を求めることができる。計算に用いる点は、たとえばDouglas-Peucker Algorithumによって特徴点のみを抽出して行う。これは、点の数が増えるとコストが増えるためである。計算アルゴリズムは、ダイクストラ法のアルゴリズムと同様であり、この方法により得られる結果は、図23に示すごとくなる。ここで図20に示す一般的なダイクストラ法を適用した結果では、始点と終点の向きは考慮されなかったが、図23に示す改良ダイクストラ法を適用した結果では、始点と終点の向きが考慮されているのがわかる。
以上が改良ダイクストラ法による処理の内容である(ステップ303)。
(B−スプライン曲線による補間)
つぎに、改良ダイクストラ法を適用して得られた辺を結ぶ頂点を補間点として、たとえば3次のB-スプライン曲線を用いて補間を行う。ただし、3次以外のBスプライン曲線でで補間してもよい。
以下では、n+1個の補間点{Qk}、k=0,…,nと、始点と終点における向きが与えられている場合のB-スプライン補間曲線の求め方を説明する。
B-スプライン曲線を描くには、制御点とノットベクトルが必要である。そこで、まず、ノットベクトルの求め方を示す。
弧長の和をdとすると、
Figure 0005332034
となり、そのとき、
Figure 0005332034
とすると、ノットベクトルの各成分は、p次の場合には、
Figure 0005332034
として求める。
つぎに、次数が3次の場合の制御点を求める。
制御点を{Pi}とする。ここで、始点と終点は向きが与えられているため、
Figure 0005332034
となり、P0,P1,Pn+1,Pn+2は直接求めることができる。ここでDiはそれぞれの単位ベクトルである。
3次のB-スプライン曲線で補間点は、
Figure 0005332034
のようになる。ただし、k=1,…,n−1である。
Figure 0005332034
とおくと、
Figure 0005332034
の対角システムを解くことにより制御点{Pi}を求める。このシステムは、未知数(n−1)個の線形システムである。図24に補間したB−スプライン曲線を例示する。
以上がB-スプライン曲線による補間処理の内容である(ステップ304)。
改良ダイクストラ法で得られた補間点の候補は、ミンコフスキ和された障害物9等の上にあることがある。このため、その補間点候補から求められる曲線は、無人車両20の旋回限界を満たさないなど、必ずしも最適な経路とはいえない。よって、補間点候補が無人車両20の最小旋回半径などの車両拘束条件を満たすか否かの判断を行うことにより、補間点の移動が必要か否かを判断する(ステップ305)。
(補間点の最適化)
補間点の移動が必要な場合(ステップ305の判断YES)には、補間点の移動を行い、補間点を最適化する。これは、改良ダイクストラ法で得られた補間点の近辺に任意の格子を設け、その格子点の中から、曲率やステアリング操作量をコスト要素とするコスト関数の関数値が最小となる点を新たな補間点とすることにより行う。
すなわち、ここまでに得られた補間点は、ミンコフスキー和された障害物上にあるため、その補間点を通過するように描かれた曲線は、図25(a)に修正前経路として示すように、無人車両20の最小旋回半径を満たさないなど、必ずしも適した経路とはなっていない。そこで、ここまでに得られた補間点に基づいて補間点を適宜移動して補間点の最適化を行う。
補間点を最適化するためのコスト関数(目的関数エネルギー)Eを
Figure 0005332034
と定義し、その関数値の最小化を行う。ここで、w4、w5は重み定数である。上述の式(3.5)と同様の近似により、
Figure 0005332034
となる。補間点近辺に車両幅Widthの二分の一となる幅となる格子を作り、その格子点の中からコスト関数Eの関数値が最小となる格子点を新たな補間点とする。
図25(b)に、新たな補間点とその補間点を通過するように描かれた修正後経路を示す(ステップ306)。
(最適補間)
補間点が同じであっても、補間点を通過する曲線の形状によって、無人車両20にかかるコストは異なるものとなる。そこで、曲率やステアリング操作量をコスト要素とするコスト関数の関数値が最小となるように各補間点を通過する曲線の形状を求める。具体的には、曲線の始点、終点における接線ベクトルα、βの大きさを最適化することにより行う。通常、曲線の始点、終点におけるα、βは単位ベクトルであり、大きさは与えられていない。方向ベクトルα、βの大きさによって各補間点を結ぶ曲線の曲率などが変動する。そこで、コストが最小となるように方向ベクトルα、βの大きさを調整して各補間点を結ぶ曲線の曲率を最適なものとする。
以下、具体的に説明する。
図26は、上述の(3.9)式に示す係数αと上述の(3.10)式に示す係数βの値によって補間点同士を結ぶ曲線の形状が変化する様子を示したものである。
そこで、以下の式をコスト関数(目的関数エネルギー)として、その関数値が最小になるように係数α、βを決定する。
Figure 0005332034
上記式の右辺第1項は、曲率の絶対値を小さくする項である。同右辺第2項は、単位距離当たりのステアリング操作量を少なくする項である。
ここで、上述した(3.13)式を解くことにより、制御点は、
Figure 0005332034
のように表される。
よって、B-スプライン曲線の定義式
Figure 0005332034
より、
Figure 0005332034
となる。ただし、
Figure 0005332034
となる。同様に、
Figure 0005332034
となる。これらの式を上述の(3.16)式に適用することでコスト関数Eが求められる。このコスト関数Eの関数値を最小化するために、たとえばSteepest Descent法を用いて最適化を行う。
Steepst Descent法は、最適化問題に用いられる手法である。この方法は、図27に示すように、ポテンシャル面の傾き(一階微分)のみから、系のエネルギーが小さくなる方向へ更新を繰り返すことにより、より小さくなる関数値E1、E2、E3、E4を順次探索し、最終的に最小値Eminを探索するというものである。計算方法の手順は以下のようになる。
1. まず初期値
Figure 0005332034
を入力する。
2. 状態xがx(k)のとき状態xの値を以下のように更新する。
Figure 0005332034
ここで、λは一回で更新する数値の割合を決めるパラメータであり、通常、λは小さな正の値をとる。
3.
Figure 0005332034
となるか(ただし、ωはしきい値)または、
Figure 0005332034
となるまで状態xの更新を繰り返す。
ここで、状態xの更新割合λについて説明する。
更新割合λは正の値であり、また、
Figure 0005332034
の条件を満たす必要がある。また、精度の良い最適化には、λは極めて微小な値が望ましいが、更新の回数が増えて計算に時間がかかってしまう。そこで、図28に示すようにλをパラメータとしたコスト関数(目的関数)E(λ)を、下に凸な二次関数で近似が可能となるように適当に三点を与え、近似を行う。この近似した二次関数の最小値をとる値λを状態xの更新割合と定める。この手法により効率的な計算が可能となる(ステップ307)。
(最大曲率の低減手法の適用)
3次のB−スプライン曲線は曲率連続であり、経路に適した曲線である。しかし、無人車両20の最小旋回半径よりも小さい経路半径では物理的に走行できない。そこで、最小の経路半径を大きくする、つまり最大曲率を小さくする方法を適用することにより、経路生成を行い易くする。
B−スプライン曲線は、曲線上の点を求めるために影響する制御点をノットベクトルの間隔により変えることができる。よって、曲率が大きいところのノット間隔を大きくすれば、その付近の制御点の影響が広範囲にわたる。これにより、元の曲線の凸形状よりも緩やかな凸形状になる。このことを利用したノットベクトルの変更方法を以下に示す。
すなわち、B−スプライン曲線は、Bezier曲線がノットの間隔ごとに連続的につながっているものである。そこで、各ノットごとに、
Figure 0005332034
を求める。ここで、曲率κには、最大曲率値Cmaxを割り当て、dsには、各ノットの間隔Δu=ui+1−uiを用いる。そこで各曲線の最大曲率を
Figure 0005332034
ノット間隔をΔu1,Δu2,…,Δui,…とする。ノットの間隔を変えるために、新しい間隔比を
Figure 0005332034
とする。ただし、Δu´iは新しいノット間隔比である。この操作を最大曲率を満たすまで、もしくは、一定回数繰り返す(ステップ308)。
(無人車両20との干渉チェック)
つぎに、無人車両20が障害物8等と干渉しないか否かをチェックする(ステップ309)。
無人車両20との干渉があると判断された場合には(ステップ309の判断YES)、手順はステップ306に戻り、補間点の移動を再度行う。
無人車両20との干渉がないと判断された場合には(ステップ309の判断NO)、処理を終える(ステップ310)。
以上が基本的経路の生成方法の内容である。
さて、無人車両20が停止点13にて排土作業(あるいは積込作業)を行うとき、後進状態で停止点13に進行する必要がある。このときには、経路生成範囲8内に単独のスイッチバック点12を設けて、無人車両20の車体の進行方向の転換(切り返し)を行う必要がある。また、上述の基本的経路生成の方法で得られた曲線で無人車両20の最小旋回半径を満たさないときにも、二点のスイッチバック点12、12を設けて、切り返しを行う必要がある。
スイッチバックの1点には、位置(x、y)と向き(θ)の3つの未知数がある。スイッチバック点12の位置(x、y)、そのスイッチバック点12における無人車両20の向き(θ)によって、得られる走行経路10は異なるものとする。また、これらの値により、無人車両20にかかる負荷が大きく異なる。
そこでスイッチバック点12を定める際にもコスト関数を定義して、コスト関数の関数値が最小になるように計算して、走行経路10を最適化する。スイッチバック点12を定める際に用いられるコスト関数のコスト要素は、後述するように曲率、ステアリング操作量、経路長、ステアリングの据えきり量からなる。
スイッチバック点12を最適化する処理を行う場合、経路生成範囲8内にはスイッチバック点12の候補となる点が無数に存在する。また、局所的な最適解も多く存在する。このため局所探索法は好ましくない。そこで、大域探索法として、シミュレーテッド アニーリング(Simulated Anneaiing)法を用いてスイッチバック点12の最適化を行う。
(スイッチバックの必要性判定)
スイッチバックの必要性があるとする判定基準は、以下に列挙するとおりである。
a)始点からの移動方向が後進かつ終点到達時の移動方向が前進
b)始点からの移動方向が前進かつ終点到達時の移動方向が後進
c)生成された経路が車両拘束条件を満足しない場合、たとえば最小旋回半径を満足しない場合である。
d)生成された経路が幾何学的拘束条件を満足しない場合、たとえば障害物9に干渉するおそれがある場合である。ただし、可視グラフ上での経路が存在しない場合は、スイッチバック点を増やすことにより改善されないので経路生成は失敗と判断する。
e)スイッチバックを導入した方がコスト関数の関数値が小さくなる場合。つまり最適化のためにスイッチバックを挿入した場合と、スイッチバックを挿入しない場合とを対比して、スイッチバックを挿入した方がコスト関数の関数値が小さくなる場合にスイッチバックの必要性があると判断する。
無人車両20の最小旋回半径を満足しないときにスイッチバックを導入する場合を図29に例示する。
すなわち、図29(a)に示すように、始点から終点までの経路がスイッチバックなく生成されたとする。しかし、この経路は、無人車両20の最小旋回半径を満足しない。そこで、図29(b)に示すように、二点のスイッチバック点12、12を経路の途中に設けて経路を生成し、無人車両20が最小旋回半径以上の旋回半径で走行できるようにする。
つぎに、スイッチバック点12の最適化に用いられるコスト関数について説明する。
スイッチバック点12を含めた経路のコスト関数Eは、以下のような各コスト要素からなる。
コスト関数E=A×旋回半径コスト
+B×ステアリング操作量コスト
+C×ステアリング操作の滑らかさコスト
+D×経路長コスト
+Ee×スイッチバック点におけるすえ切りコスト

(3.25)
ここで、A、B、C、D、Eeは、どのコストを重要視するかを規定する重み定数である。また、旋回半径コスト、ステアリング操作量コスト、ステアリング操作の滑らかさコスト、経路長コスト、スイッチバック点におけるすえ切りコストは、以下のように定義される。
(旋回半径コスト)
旋回半径コストは、曲率から求められる瞬時コストを経路に沿って全積分することによって得られる。例えば、経路に沿ってs移動した位置における曲率κ(s)が、しきい値κ0(s)より大きくなるときに、その地点における最高速度Vmax(s)に到達できないとすると、
Figure 0005332034
であるから、κ0(s)を用いて曲率から求められる瞬時コストEρ(s)を次のように定義する。
Figure 0005332034
このとき、旋回半径コストは、以下のとおりとなる。
Figure 0005332034
曲率κとステアリング角θの関係、
tan(θ)=ホイールベース長×κ
により、曲率κ(s)に対応するステアリング角θ(s)、しきい値κ0(s)に対応するステアリング角θ0(s)を求め、瞬時旋回半径コストEθ(s)、旋回半径コストを下記のように求めてもよい。
Figure 0005332034
としてもよい。
(ステアリング操作量コスト)
ステアリング操作量コストは、ステアリング操作量から求められる瞬時コストを経路に沿って線積分することによって得られる。例えば、経路に沿ってs移動した位置において、単位距離当たりのステアリング操作量dθ(s)がdθ0(s)より大きくなると、その地点の最高速度Vmax(s)に到達できないとすると、
Figure 0005332034
であるから、d0(θ)を用いてステアリング操作量から求められる瞬時コストEdθ(s)を次のように定義する。
Figure 0005332034
このときステアリング操作量コストは、以下のとおりとなる。
Figure 0005332034
η|dθ(s)|は、低速域におけるふらつき防止効果向上のための項であり、ηは重み定数である。
また、dθ0(s)の式を曲率κ(s)で解くと、対応する曲率の変化量dκ0(s)は、
Figure 0005332034
である。これを用いて、瞬時コストEdκ(s)、ステアリング操作量コストを下記のように求めてもよい。
Figure 0005332034
すなわち、ステアリング操作量コストは、曲率の変化量の経路沿いの線積分として求められる。
(ステアリング操作の滑らかさコスト)
ステアリング操作の滑らかさコストは、ステアリング操作量の変化量から求められる瞬時コストを経路に沿って線積分することによって得られる。例えば、瞬時コストおよびステアリング操作の滑らかさコストは、以下のとおりとなる。
Figure 0005332034
ステアリング操作の滑らかさコストは、曲率の2次微分値の経路沿いの線積分となるように求めてもよい。この場合、瞬時コストおよびステアリング操作の滑らかさコストは、以下のとおりとなる。
Figure 0005332034
(経路長コスト)
経路長コストは、
経路長コスト=経路長
なる式で求めることができる。ただし、前進と後進とで著しく走破性能が異なる場合などにおいては、
経路長コスト=前進コスト×前進経路長+後進コスト×後進経路長
のように、コースの性質に合わせて重み付けをして求めてもよい。
(スイッチバック点におけるすえ切りコスト)
スイッチバック点およびスイッチバック点の極近傍においてステアリング操作を行う経路となっているときには、すえ切りが発生する。このため、単位距離当たりのステアリング操作量dθ(s)をスイッチバック点の前後の短い区間に限定して線積分することによって、スイッチバック点におけるすえ切りコストを計算することができる。
すなわち、n番目のスイッチバック点が経路に沿ってsn移動した位置にあるとすると、短い距離定数Lを用いて、次のように、スイッチバック点におけるすえ切りコストを定義することができる。
Figure 0005332034
また、スイッチバック点におけるすえ切りコストは、つぎのとおり、曲率の変化率の線積分となるように求めてもよい。
Figure 0005332034
以上がスイッチバック点12を定める際のコスト関数Eの内容である。
シミュレーテッド アニーリング(Simulated Anneaiing;以下、SAと略す)法を用いてスイッチバック点12の最適化を行うアルゴリズムは、図9に示される。
さて、シミュレーテッド アニーリング(SA)は、モンテカルロ法的な最適化手法である。その名称は、金属工学における「焼きなまし」から来ている。焼きなましとは、金属材料を熱した後で徐々に冷やし、結晶を成長させてその欠陥を減らす作業である。熱によって原子は初期の内部エネルギーがローカルな極小状態から離され、よりエネルギーの高い状態へ遷移する。ゆっくり冷却することで、原子は初期状態よりも内部エネルギーがさらに極小な状態を得る可能性が多くなる。SAは焼きなまし法を計算で模倣したものである。局所探索法では局所最適解に陥った場合の対処を考慮する必要がある。しかし、SAの場合には、そのような必要がない。SAでは、探索空間の各点“s”は上記の“状態”に対応し、最小化すべき目的関数E(s)が内部エネルギーに対応する。以下では、スイッチバック点一つにつき三つのパラメータ(x、y、θ)をもつSAの計算過程を説明する。
すなわち、まず、アニーリングの温度T、スイッチバック点12の位置、方向の初期値の設定を行う。
状態sの初期設定、つまりスイッチバック点12の初期値設定は、スイッチバック点12が一点設けられる場合と二点設けられる場合とで異なる。
(一点設定の場合)
図30に示すように、経路の曲線上の停止点13から一定の距離L1の点(曲線長がL1に満たない場合、曲線のパラメータにおける中点)から曲線の凸側法線方向へ一定の距離L2分だけ距離をとった点を初期のスイッチバック点12とする。また、法線方向をそのスイッチバック点12における方向θとして指定する。
(二点設定の場合)
図31(a)に示すように、経路上で曲率半径が無人車両20の最小旋回半径を満たさない部分(破線部で示す)の始めの点をP(i1)とし、曲率最大値となる点を越えて曲率半径が無人車両20の最小旋回半径を満たさない部分の終わりの点をP(i2)とする。また、パラメータ上でi1,i2の中点となる点をQ(i0)とする。
つぎに、図31(b)に示すように、点P(i1)を基準としパラメータ降順に曲線長が一定距離L3分になる点をQ(i3)、同様に昇順に一定距離L4分になる点をQ(i4)とする。求めたQ(i3) 、Q(i4)から曲線の凸側法線方向へ一定距離L5だけ移動した点の位置をそれぞれスイッチバック点12、12の初期値(x1,y1)、(x2,y2)とする。また、その法線方向をスイッチバック点12、12における方向(θ1)、(θ2)として指定する(ステップ401)。
以下、初期温度Tからアニーリングを行う(ステップ402〜407)。
すなわち、各ステップでは、SAのヒューリスティック(heuristik;正解導入方法)は、現在状態soldのいくつかの近傍snewを検討し、現在状態sのままでよいか、いずれかの近傍状態に遷移するのがよいかを確率的に決定する。その際にシステムが最終的にエネルギーの低い状態へ向かうように考慮する。遷移確率は、
Figure 0005332034
である。ただし
Figure 0005332034
である。kはボルツマン定数、Tは温度である。
遷移条件は、
P>R (3.43)
であり、Rは、0<R<1を満たす無作為の実数である。
式(3.41)のように、EnewがEoldより小さいときには必ず遷移する。しかし、 EnewがEoldより大きいときには確率により遷移可能となる。これは局所的な最適解に張り付いてしまうことを防ぐためである。
状態s(x、y、θ)は温度Tに依存させて変化させる。その具体的な変化は以下のようになる。
Figure 0005332034
ここで、
Figure 0005332034
は経路生成範囲8のバウンディングボックス(bounding box;境界線を表す四角いエリア)におけるそれぞれの方向の辺の半分の値を最大値となる無作為の数である。
Figure 0005332034
は、範囲−π〜πの範囲の無作為な数である。
このアニーリングのステップは温度Tを徐々に上げていき、系のエネルギーの変化率が十分に大きくなるまで、たとえば10000%になるまで、あるいは予定された計算時間が尽きるまで、たとえば繰り返し200回になるまで行う。
以下、手順を説明する。
まず、乱数を用いて無作為な数を取得し、温度Tに依存させながら状態s(x、y、θ)を変化させ、上記式(3.44)のごとく、スイッチバック点12(位置x、y、方向θ)を変更する(ステップ402)。
つぎに、変更されたスイッチバック点12を通過するように基本的経路を生成する。基本的経路は、B−スプライン曲線を用いて生成される。前述の図8のステップ302ないしステップ310の処理が実行されて、スイッチバック点12を通過する基本的経路が生成される(ステップ403)。
つぎに、生成された基本経路の経路形状コストEを算出する。すなわち、生成された基本経路について、前述の(3.25)式のコスト関数Eを計算する(ステップ404)。
つぎに、遷移条件を満たすか否かが判断される。上述したようにコスト関数Eの関数値Enewが以前のものEoldよりも小さいときには、必ず遷移するが、コスト関数Eの関数値Enewが以前のものEoldよりも大きいときには確率により遷移可能となる(ステップ405)。
遷移条件を満たす場合には、スイッチバック点12(位置x、y、方向θ)を更新する(ステップ406)。
しかし、遷移条件を満たさない場合には、ステップ407に移行し、クーリング条件を満たすか否かを判断する。上述したように一定回数のカウント値を超えた場合あるいはコスト関数Eの変化が十分に小さくなったときをもって、クーリング条件が満たされたとして、つぎのステップ408のクーリングに移行する。
クーリングでは、アニーリング終了時の温度Tから温度を徐々に下げていく。このようにすると、システムは最初のうちはエネルギー関数Eの小さな変化を無視して最適解を求めて探索空間の広い領域をさまよい、徐々にエネルギーの低い領域に向かって探索範囲を狭めていき、最終的に最もエネルギーの低い状態に降りていく。クーリングスケジュールには、様々な方法がある。ただし、最終的には温度T=0で終わらなければならない。本実施形態では、図32に示すように、
Figure 0005332034
なる式で示すクーリングスケジュールでクーリングを行う。ただし、iはサイクルである(0≦i≦N)。
クーリングの具体定な手順は以下のとおりである。
すなわち、図32に示すクーリングスケジュールに従い、温度Tを更新していく(ステップ408)。
つぎにクーリングの終了条件が満たされているか否かが判断される。具体的には、図32に示すクーリングスケジュールが終了するか、あるいは、コスト関数Eの関数値がしきい値よりも小さくなったときをもって終了したと判断する(ステップ409)。クーリングの終了条件を満たす場合には、このスイッチバック点最適化アルゴリズムを終了させる(ステップ410)。
クーリングの終了条件を満たさない場合には、手順はステップ402に戻り、同様の処理を繰り返す。
つぎに、本実施形態の各実施例について説明する。
本実施例の方法には、大きく分けて「一度生成したスイッチバック点を固定する方法」と「スイッチバック点の追加に伴いスイッチバック点の最適化をやり直す方法」とがある。
図10は、「一度生成したスイッチバック点を固定する方法」を示している。
(一度生成したスイッチバック点を固定する方法)
同図10に示すように、まず、上述の図8のステップ301と同様に、経路生成範囲8、障害物9の境界に沿って車両幅を直径とする円盤を移動させて、ミンコフスキー和を計算する(ステップ501)。
つぎに、スイッチバック点12が必要か否かを判断する。この場合の判断基準は、上述の(スイッチバックの必要性判定)の各判定基準のうち、以下の判断基準により行なう。
a)始点からの移動方向が後進かつ終点到達時の移動方向が前進
b)始点からの移動方向が前進かつ終点到達時の移動方向が後進
(ステップ502)。
よって、入口点11の方向が後進で出口点14の方向が前進であるか、入口点11の方向が前進で出口点14の方向が後進である場合には、スイッチバック点12が必要であると判断し(ステップ502の判断YES)、スイッチバック点12を1箇所挿入する処理を行う。このステップ503の処理は、具体的には、図11に示す「スイッチバック点の挿入フロー」にて行われる。
「スイッチバック点の挿入フロー」では、同図11に示すように、まず、上述の図9のステップ401と同様に、挿入するスイッチバック点12の初期値設定が行われる。ただし、挿入するスイッチバック点12は、1箇所である。スイッチバック点12の1箇所について初期値が定められる(ステップ601)。
つぎに「ループ2」の処理を開始して(ステップ602)、ステップ603〜606の処理を終了条件に至るまで繰り返す(ステップ607)。「ループ2」の終了条件は、ループの回数が上限に達した場合、あるいは所定の収束条件を満足した場合などである。
「ループ2」の処理が開始されると、まず「ループ3」の処理が開始され(ステップ603)、各経路要素毎に、後述する「経路要素の最適化」の処理が行われる(ステップ604)。全ての経路要素について「経路要素の最適化」処理が行われると、「ループ3」の処理を終えて(ステップ605)、つぎのステップ606に移行する。
「ループ3」で処理が行われる「経路要素」は、つぎのように定義される。
すなわち、
1) 入口点11から最初のスイッチバック点12に至る経路
2) n番目のスイッチバック点12から(n+1)番目のスイッチバック点に至る経路
3) 出口点14の手前の最後のスイッチバック点12から出口点14に至る経路
について「ループ3」の処理が行われる。スイッチバック点12が無い状態からスイッチバック点12を1箇所挿入した場合には、経路要素は、「走行経路10の入口点11から最初のスイッチバック点12に至る経路」、「出口点14の手前の最後のスイッチバック点12から出口点14に至る経路」となる。
ステップ604の「経路要素の最適化」の処理は、具体的には図12に示す「経路要素の最適化フロー」にて行われる。
「経路要素の最適化フロー」では、同図12に示すように、まず、上述の図8のステップ302と同様にして、経路要素についての可視グラフが生成される。つまり「走行経路10の入口点11から最初のスイッチバック点12に至る経路」、「出口点14の手前の最後のスイッチバック点12から出口点14に至る経路」についての可視グラフが生成される(ステップ701)。
つぎに、上述の図8のステップ303と同様にして、改良ダイクストラ法を適用して可視グラフ上から最適となる経路候補の辺(補間点候補)が探索される(ステップ702)。
つぎに、上述の補間点候補を通過するようにB−スプライン曲線を用いて補間が行われる(ステップ703)。
つぎに、「ループ6」の処理が開始され(ステップ704)、ループ回数が上限に達するまで「ループ6」の処理が繰り返される(ステップ708)。
「ループ6」の処理が開始されると(ステップ704)、上述の図8のステップ305、306、307、308と同様にして、補間点の位置を補正するための補正量や、補間点を通過する曲線形状を補正するための補正量が計算され(ステップ705)、補間点の位置を補正する処理、補間点を通過する曲線形状を補正する処理が行われる(ステップ706)。
補正処理後、所定条件下で収束すると(ステップ707の判断YES)、「ループ6」の処理を抜けて、この図12の「経路要素の最適化フロー」の全処理を終える。またループ回数が上限に達するまで「ループ6」の処理が繰り返されると(ステップ708)、この図12の「経路要素の最適化フロー」の全処理を終える。
図12に示す「経路要素の最適化フロー」の代わりに、図38に示す「経路要素の最適化フロー」を実行してもよい。図38において、図12と同じ処理には、同じステップ番号(701〜708)を付している。図38に示すフローにおいては、上述のステップ702の処理を行った結果、最適となる経路候補の辺を探索することができた場合、つまり経路が存在する場合には(ステップ709の判断YES)、ステップ703に進み以後図12に示すのと同様の処理が行われるが、最適となる経路候補の辺を探索することできなかった場合、つまり経路が存在しない場合には(ステップ709の判断NO)、経路生成が致命的に失敗に終わったとして処理を終える(ステップ710)。
こうして図11のステップ604に示される「経路要素の最適化」の処理が、全ての経路要素、つまり「走行経路10の入口点11から最初のスイッチバック点12に至る経路」、「出口点14の手前の最後のスイッチバック点12から出口点14に至る経路」について終了すると(ステップ605)、この部分経路上のスイッチバック点12を補正する処理が行われる(ステップ606)。このステップ606におけるスイッチバック点12の補正処理は、上述の図9に示す「スイッチバック点最適化アルゴリズム」にて行われる。
図9に示す「スイッチバック点最適化アルゴリズム」は、前述の終了条件(ステップ409)を満たすまで行われる。そして、「ループ2」の終了条件を満足すると(ステップ607)、この図11に示す「スイッチバック点の挿入フロー」の全処理を終える。
以下、手順は、図10に示すステップ504に移行して、「ループ1」の処理を開始する(ステップ504)。また、ステップ502でスイッチバックが必要ないと判断した場合にも(ステップ502の判断NO)、ステップ504に移行して、「ループ1」の処理を開始する(ステップ504)。
「ループ1」の処理が開始されると、各経路要素毎に、後述する「経路要素間の経路生成」処理が行われる(ステップ505)。この「ループ1」の処理が行われる経路要素は、つぎのように定義される。すなわち、
A)スイッチバックがあるときは、
A−1)入口点11からスイッチバック点12に至る経路
A−2)スイッチバック点12から走行経路10の出口点14に至る経路
B)スイッチバックがないときは、
B−1)入口点11から出口点14に至る経路
経路について「ループ1」の処理が行われる。
つぎに、経路要素毎にその経路の生成が成功したか否かが判断される(ステップ506)。全ての経路要素について「経路要素間の経路生成」処理が行われ(ステップ505)、経路生成が成功したと判断されると(ステップ506の判断YES)、「ループ1」の処理を終える(ステップ507)。これにより最終的に無人車両20が走行すべき走行経路10が取得され、この図10に示す経路生成フローの全処理を終える(ステップ508)。ステップ506で経路生成が失敗したと判断されると(ステップ506の判断NO)、「ループ1」の処理を抜ける。これにより最終的に無人車両20が走行すべき走行経路10が取得されなかったとされ、この図10に示す経路生成フローの全処理を終える(ステップ509)。
ステップ505における「経路要素間の経路生成」処理は、具体的には図13に示す「経路要素間の経路生成フロー」にて行われる。
この「経路要素間の経路生成フロー」では、経路要素毎に、その経路要素の途中にスイッチバック点12の挿入が必要かが判断され、必要に応じてスイッチバック点12が挿入される。
すなわち、図13の「経路要素間の経路生成フロー」では、まず、経路要素について、上述の図12に示す「経路要素の最適化フロー」が実行される(ステップ801)。
つぎに、スイッチバック点12が必要か否かを判断する。この場合の判断基準は、上述の(スイッチバックの必要性判定)の各判定基準のうち、以下の判断基準により行なう。
c)生成された経路が車両拘束条件を満足しない場合、たとえば最小旋回半径を満足しない場合である。
d)生成された経路が幾何学的拘束条件を満足しない場合、たとえば障害物9に干渉するおそれがある場合である。
e)スイッチバック点を導入した方がコスト関数の関数値が小さくなる場合。つまり最適化のためにスイッチバックを挿入した場合と、スイッチバックを挿入しない場合とを対比して、スイッチバックを挿入した方がコスト関数の関数値が小さくなる場合にスイッチバックの必要性があると判断する(ステップ802)。
この結果、上記判断基準を満たしている場合には、スイッチバック点12を挿入すると判断し(ステップ803の判断YES)、ステップ804に移行する。一方、上記判断基準を満たしていない場合には、スイッチバック点12を挿入しないと判断し(ステップ803の判断NO)、ステップ809に移行する。
スイッチバック点12を挿入しないとしてステップ809に移行されると、経路生成の成否が判定される(ステップ809)。この結果、経路の生成が成功したと判断されると(ステップ810の判断YES)、経路生成が成功したとして、この図13に示す「経路要素間の経路生成フロー」の全処理を終える(ステップ811)。一方、経路の生成が失敗したと判断されると(ステップ810の判断NO)、経路生成が失敗したとして、この図13に示す「経路要素間の経路生成フロー」の全処理を終える(ステップ812)。
スイッチバック点12を挿入するとしてステップ804に移行されると、スイッチバック点12を偶数箇所挿入する処理が行われる。これは、経路要素の始点と終点の向きを変えないようにするためである。スイッチバック点12を2点若しくは4点あるいは場合によっては6点以上の偶数箇所挿入すれば、経路要素の始点と終点の向きをスイッチバック点12挿入前と同じ向きにすることができる。
このスイッチバック点12を偶数箇所挿入する処理は、上述の図11に示す「スイッチバック点の挿入フロー」にて行われる。ただし、上述の図11に示す説明では、スイッチバック点12が一点挿入されるものとして説明したが、これを「スイッチバック点12が偶数箇所挿入されたもの」として読み替えて同様の処理を行う(ステップ804)。
図11に示す「スイッチバック点の挿入フロー」の全処理を終えると、手順は、ステップ805に移行して、「ループ4」の処理を開始する(ステップ805)。
「ループ4」の処理が開始されると、各経路要素毎に、この図13に示す「経路要素間の経路生成」処理が行われる(ステップ806)。この「ループ4」の処理が行われる経路要素は、つぎのように定義される。
すなわち、
1) 入口点11から最初のスイッチバック点12に至る経路
2) n番目のスイッチバック点12から(n+1)番目のスイッチバック点に至る経路
3) 出口点14の手前の最後のスイッチバック点12から出口点14に至る経路
について「ループ4」の処理が行われる。
つぎに、経路要素毎にその経路の生成が成功したか否かが判断される(ステップ807)。全ての経路要素について「経路要素間の経路生成」処理が行われ(ステップ806)、経路生成が成功したと判断されると(ステップ807の判断YES)、「ループ4」の処理を終える。そして、経路生成が成功したとして、この図13に示す「経路要素間の経路生成フロー」の全処理を終える(ステップ811)。一方、経路の生成が失敗したと判断されると(ステップ807の判断NO)、「ループ4」を抜け、経路生成が失敗したとして、この図13に示す「経路要素間の経路生成フロー」の全処理を終える(ステップ812)。
図13に示す「経路要素間の経路生成フロー」の代わりに、図39に示す「経路要素間の経路生成フロー」を実行してもよい。図39において、図13と同じ処理には、同じステップ番号(801、803〜812)を付している。
図13に示すフローにおいては、上述のステップ802において、スイッチバック挿入前に予め、スイッチバックを挿入した場合の経路のコストと、スイッチバックを挿入しない場合の経路のコストを対比して、スイッチバックを挿入した方がコスト関数の関数値が小さくなる場合にスイッチバックの必要性があると判断し、その判断結果に従いスイッチバック点を挿入した経路を生成するようにしている。
しかし、図39に示すフローにおいては、スイッチバックを挿入する前の経路のコストと、実際にスイッチバックを挿入した場合の経路のコストを対比して、実際にスイッチバックを挿入した場合の経路のコストが、スイッチバックを挿入する前の経路のコストよりも低ければ、スイッチバックを挿入した経路を採用するが、実際にスイッチバックを挿入した場合の経路のコストが、スイッチバックを挿入する前の経路のコストよりも高くなれば、スイッチバックを挿入する前の経路に戻し、このスイッチバックを挿入する前の経路を採用するようにする。
以下、図13と異なるステップ802´、追加したステップ813、814、815における各処理内容について説明する。
(ステップ802´における処理)
図13のステップ802の代わりにステップ802´の処理が行われる。
ステップ802´においては、スイッチバック点12が必要か否かの判断と、スイッチバック点12を挿入する前の経路のコストを評価する処理が行われる。
まず、スイッチバック点12が必要であるとの判断基準は、以下の判断基準により行なう。
f)新たなスイッチバック点12の挿入によって、追加可能なスイッチバック数の上限値に達しないこと。
g)可視グラフ上での経路が存在しないなどの致命的な経路生成失敗になっていないこと。
h)スイッチバック点12の挿入によってコスト関数の関数値が小さくなる可能性があること。たとえば致命的でない経路生成失敗になっていること、経路上に旋回角180°を超える大きなカーブがある場合などである。
そして、スイッチバック点12を挿入する前の経路のコスト関数の関数値が求められる。つまりスイッチバック点挿入前のコスト評価が行われる。
(ステップ813における処理)
ステップ813においては、実際にスイッチバック点12を挿入した後の経路のコスト関数の関数値が求められる。つまりスイッチバック点挿入後のコスト評価が行われる。
(ステップ814および815における処理)
ステップ814においては、スイッチバック点挿入前のコスト評価で得られたコスト関数の関数値と、スイッチバック点挿入後のコスト評価で得られるコスト関数の関数値とが対比される。この判断の結果、実際にスイッチバック点12を挿入した後の経路のコストが、スイッチバック点12を挿入する前の経路のコストよりも低ければ(ステップ814の判断YES)、スイッチバック点12を挿入した後の経路を採用し、経路生成が成功したとするが(ステップ811)、実際にスイッチバック点12を挿入した後の経路のコストが、スイッチバック点12を挿入する前の経路のコストよりも高くなれば(ステップ814の判断NO)、スイッチバック点12を挿入する前の経路に戻し(ステップ815)、このスイッチバック点12を挿入する前の経路を採用し、経路生成が成功したとする(ステップ811)。
以上のようにして図10に示す経路生成フローの処理が行われる。
つぎに、「スイッチバック点の追加に伴いスイッチバック点の最適化をやり直す方法」について説明する。
図14は、「スイッチバック点の追加に伴いスイッチバック点の最適化をやり直す方法」を示している。
(スイッチバック点の追加に伴いスイッチバック点の最適化をやり直す方法)
同図14に示すように、ステップ901〜903では、図10のステップ501〜503と同様の処理が行われる。
つぎに、「ループ1」に入り(ステップ904)、ステップ905〜908の処理が繰り返し行なわれる。
ステップ905では、図15に示す「経路の最適化フロー」が実行される。
図15に示す「経路の最適化フロー」では、まず「ループ2」に入り(ステップ1001)、「ループ2」の処理が終了条件を満足するまで繰り返し行なわれる。この終了条件は、ループ回数が上限値に達したか、所定の収束条件を満足したかなどである(ステップ1006)。
「ループ2」に入ると、「ループ3」に入り(ステップ1002)、各構成要素毎に、上述の図12に示す「経路要素の最適化フロー」が行われる。この「ループ3」の処理が行われる経路要素は、つぎのように定義される。すなわち、
A)スイッチバックがあるときは、
A−1)入口点11からスイッチバック点12に至る経路
A−2)スイッチバック点12から走行経路10の出口点14に至る経路
B)スイッチバックがないときは、
B−1)入口点11から出口点14に至る経路
経路について「ループ3」の処理が行われる。
全ての経路要素について「経路要素の最適化」処理が行われると、「ループ3」の処理を終える(ステップ1004)。
つぎに、全てのスイッチバック点12について、その位置、方向を補正する処理が行われる(ステップ1005)。
このステップ1005における全てのスイッチバック点12の補正処理は、上述の図9に示す「スイッチバック点最適化アルゴリズム」にて行われる。
図9に示す「スイッチバック点最適化アルゴリズム」は、前述の終了条件(ステップ409)を満たすまで行われる。そして、「ループ2」の終了条件を満足すると(ステップ1006)、この図15に示す「経路の最適化フロー」の全処理を終える。
手順は、図14のステップ906に戻り、スイッチバック点12が必要か否かを判断する。この場合の判断基準は、上述の(スイッチバックの必要性判定)の各判定基準のうち、以下の判断基準により行なう。
c)生成された経路が車両拘束条件を満足しない場合、たとえば最小旋回半径を満足しない場合である。
d)生成された経路が幾何学的拘束条件を満足しない場合、たとえば障害物9に干渉するおそれがある場合である。
e)スイッチバック点を導入した方がコスト関数の関数値が小さくなる場合。つまり最適化のためにスイッチバックを挿入した場合と、スイッチバックを挿入しない場合とを対比して、スイッチバックを挿入した方がコスト関数の関数値が小さくなる場合にスイッチバックの必要性があると判断する(ステップ906)。
この結果、上記判断基準を満たしている場合には、スイッチバック点12を挿入すると判断し(ステップ907の判断YES)、ステップ908に移行する。一方、上記判断基準を満たしていない場合には、スイッチバック点12を挿入しないと判断し(ステップ907の判断NO)、「ループ1」を抜け、この図14に示す「経路生成フロー」の全処理を終える。
スイッチバック点12を挿入するとしてステップ908に移行されると、スイッチバック点12を偶数箇所挿入する処理が行われる。
このスイッチバック点12を偶数箇所挿入する処理は、上述の図11に示す「スイッチバック点の挿入フロー」にて行われる。ただし、上述の図11に示す説明では、スイッチバック点12が一点挿入されるものとして説明したが、これを「スイッチバック点12が偶数箇所挿入されたもの」として読み替えて同様の処理を行う(ステップ908)。
「ループ1」の終了条件が満足されると、この図14に示す「経路生成フロー」の全処理を終える。
以下、上述の実施例で生成された走行経路10の各経路生成例を例示する。
(経路生成例1)
図33(a)は、経路生成例1で与えられる幾何学的条件であり、8aが経路生成範囲8の外形線、9aが障害物9の外形線を示している。入口点11、出口点14、停止点13の各点における方向を矢印にて示している。経路生成例1における停止点13は、排土を行う場所であり、無人車両20は後進状態で停止点13へ到達しなければならない。
図33(b)は、経路生成範囲8の外形線8a、障害物9の外形線9aと円盤とのミンコフスキー和をとったときの経路生成範囲8の外形線8b、障害物9の外形線9bを示す。
図33(c)は、入口点11を原点とする走行距離を横軸として、走行経路10の曲率の分布と最小旋回半径による制限値を示す。図33(c)に示すように、入口点11からスイッチバック点12、スイッチバック点12から停止点13、停止点13から出口点14までは、それぞれ別の曲線で表される。このため、曲線の接続点では、曲率は連続にならない。無人車両20が静止している点においてステアリング操作は理論上は可能であるが、実際には、地面の状態や積み荷重などにより多大な操作ができない場合があることや、タイヤへの負荷が大きくなることから、望ましくない。しかし、式(3.16)に示すコスト関数Eの始点と終点付近で重みを大きくすることや、スイッチバック点算出のためのコスト関数E((3.25)式)においてスイッチバック点12前後の曲率変化を小さくするための関数を用いていることなどから、大きな差はなく、十分に、無人車両20を最小旋回半径以上の旋回半径で走行させることが可能である。
図33(d)は、入口点11を原点とする走行距離を横軸として、理論最大速度Vthを示す。図33(d)において、Vgは、走行経路10の曲率半径ρによる制限であり、
Vg=√(αρ)
により求められる。αは最大許容後進加速度である。また、図33(d)において、Vstは、ステアリング操作量による制限であり、
Vst=β/γ
により求められる。βは、単位時間当たりの最大ステアリング操作量、γは、単位距離当たりのステアリング操作量である。また、図33(d)において、Vmaxは、無人車両20の最大前(後)進速度である。これらの制限の下、最大加(減)速度による加減速のみで理論最大速度Vthが求められる。理論最大速度Vthは、旋回半径やステアリング操作量の影響を受けない速度が望ましい。すなわち、旋回半径が大きく、単位距離当たりのステアリング操作量が少ない走行経路10が望ましい。本実施形態では、これら旋回半径、単位距離当たりのステアリング操作量をコスト要素としてコスト最小となるように走行経路10を求めるようにしたので、図33(d)に示すように妥当な理論最大速度Vthが得られた。
(経路生成例2)
図34(a)、(b)、(c)、(d)は経路生成例2を示す図であり、上述の経路生成例1の図33(a)、(b)、(c)、(d)に対応する図である。
経路生成例2では、無人車両20は停止点13に後進状態で入り、積み込みを行う。本来、スイッチバック点12は、停止点13に近く後進距離が短いことが望ましい。しかし、この経路生成例2では、停止点13付近に障害物9があり、その条件では車両拘束条件を満たすスイッチバック点12が存在しない。本実施形態では、SA(大域探索法)を適用しているため、図34(b)に示すように最適なスイッチバック点12の探索を行うことができる。
(経路生成例3)
図35(a)、(b)、(c)、(d)は経路生成例3を示す図であり、上述の経路生成例1の図33(a)、(b)、(c)、(d)に対応する図である。
経路生成例3では、無人車両20は停止点13に後進状態で入り排土を行う。経路生成例3の経路生成範囲8には、多数の障害物9が存在するが、これら多数の障害物9を回避した最適な走行経路10を生成することができた。
(経路生成例4)
図36(a)、(b)、(c)、(d)は経路生成例4を示す図であり、上述の経路生成例1の図33(a)、(b)、(c)、(d)に対応する図である。
経路生成例4では、無人車両20は停止点13に後進状態で入り排土を行う。経路生成例4では、無人車両20の最小旋回半径を12mとした場合を示している。図36(b)に示すように、走行経路10の全行程を通してスイッチバック点12は一点で済むものの、出口点14に至る経路要素10aにおいては、曲率は最小旋回半径12mに応じた大きな値となる。
(経路生成例5)
図37(a)、(b)、(c)、(d)は経路生成例5を示す図であり、上述の経路生成例1の図33(a)、(b)、(c)、(d)に対応する図である。
経路生成例5の幾何学的条件(図37(a))は、経路生成例4の幾何学的条件(図36 (a))と同一である。
地面のぬかるみや無人車両20の積載量により車両拘束条件は変わる。経路生成例5では、無人車両20の最小旋回半径を20mとし、経路生成例4の最小旋回半径12mよりも大きくした場合を示している。図37(b)に示すように、出口点14に至る経路要素10aにおいてその曲率は経路生成例4のものよりも小さくなっているのがわかる。ただし、走行経路10の全行程を通してスイッチバック点12は三点必要となる。
このように本実施形態によれば、車両拘束条件の変更に対して柔軟かつ的確に走行経路10を生成することができる。
以上説明した実施形態では、図5(d)のステップ231の補間点探索ステップ、つまり無人車両20が走行すべき走行経路10の各補間点を探索するステップを、図8に示すように、
ミンコフスキー和を計算するステップ(ステップ301)と、
可視グラフを生成するステップ(ステップ302)と、
改良ダイクストラ法により最適となる経路候補の辺(補間点候補)を探索するステップ(ステップ303)と
を含むステップで行うものとして説明した。
また、図5(d)のステップ232の補間ステップ、つまり入口点11から各補間点を経由して出口点14に至る経路の各補間点を補間するステップを、図8に示すように、
B−スプライン曲線によリ補間するステップ(ステップ304)
を含むステップで行うものとして説明した。
しかし、これはあくまでも一例であり、他の探索方法を用いて補間点を探索したり、他の補間手法により補間点を補間してもよい。たとえばクロソイド曲線を用いて補間点を補間してもよく、3次関数曲線を用いて補間点を補間してもよく、サイン半波長逓減曲線を用いて補間点を補間してもよい。
また、実施形態では、補間点探索ステップにおいて補間点を探索する際および補間ステップにおいて補間を行う際に、コスト関数の関数値が最小になるように処理を行うようにしている。すなわち、図8のステップ303では、コスト関数の関数値が最小になるように、経路候補の辺の組み合わせ(補間点の候補)を探索しており、図8のステップ307では、コスト関数の関数値が最小となるように方向ベクトルα、βの大きさを調整して補間すべき曲線の曲率を最適なものとしている。しかし、本発明としては、補間点探索ステップにおいて補間点を探索する際のみにコスト関数の関数値が最小になるように処理を行ってもよく、補間ステップにおいて補間を行う際にのみにコスト関数の関数値が最小になるように処理を行ってもよい。
図1は、無人車両走行システムの全体構成を示すとともに、作業現場の全体を示した図である。 図2は、実施形態の走行経路が生成される経路生成範囲の様子を例示した図である。 図3は、実施形態の無人車両走行システムのブロック図である。 図4(a)、(b)、(c)は、無人車両と管制装置の間で行われる処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の各方法を説明するために用いたフローチャートである。 図6(a)は、無人車両のサイズ、走行、操縦等の限界としての拘束条件を示した表であり、図6(b)は、無人車両の上面図であり、無人車両の各サイズを示した図であり、図6(c)は、無人車両20が旋回する様子を示した上面図である。 図7(a)は、無人車両がステアリングを切る様子を示した上面図であり、図7(b)は、無人車両が走行する領域の拘束条件である幾何学的拘束条件を示した図である。 図8は、基本的経路の生成方法の処理手順を示したフローチャートである。 図9は、シミュレーテッド アニーリング(SA)法を用いてスイッチバック点の最適化を行うアルゴリズムを示すフローチャートである。 図10は、「一度生成したスイッチバック点を固定する方法」を説明するための経路生成フローである。 図11は、スイッチバック点の挿入フローである。 図12は、経路要素の最適化フローである。 図13は、経路要素間の経路生成フローである。 図14は、「スイッチバック点の追加に伴いスイッチバック点の最適化をやり直す方法」を説明するための経路生成フローである。 図15は、経路の最適化フローである。 図16(a)、(b)は、ミンコフスキー和の計算を説明するための図である。 図17は、ミンコフスキー和された経路生成範囲と障害物の外形線に対して引かれた可視グラフを例示した図である。 図18は、接線か否かを判定する方法を説明する図である。 図19は、図17に示す可視グラフから接線にならない辺を取り除いたグラフを示した図である。 図20は、始点から終点までの最短距離となる経路を示した図である。 図22はコスト関数を説明するために用いた図である。 図22はコスト関数を説明するために用いた図である。 図23は、改良ダイクストラ法を適用した結果を示す図である。 図24は、補間したB−スプライン曲線を例示した図である。 図25(a)、(b)は、補間点を修正する前と後の経路を示した図である。 図26は、補間点同士を結ぶ曲線の形状が変化する様子を示した図である。 、図27は、最適補間の手法を説明するために用いた図である。 、図28は、最適補間の計算を効率的に行うための方法を説明するために用いた図である。 図29(a)、(b)は、無人車両の最小旋回半径を満足しないときにスイッチバックを導入する場合を説明する図である。 図30は、スイッチバック点を一点設ける場合の初期設定の方法を説明する図である。 図31(a)、(b)は、スイッチバック点を二点設ける場合の初期設定の方法を説明する図である。 図32は、クーリングスケジュールを例示する図である。 図33(a)、(b)、(c)、(d)は、経路生成例1を説明するために用いた図である。 図34(a)、(b)、(c)、(d)は、経路生成例2を説明するために用いた図である。 図35(a)、(b)、(c)、(d)は、経路生成例3を説明するために用いた図である。 図36(a)、(b)、(c)、(d)は、経路生成例4を説明するために用いた図である。 図37(a)、(b)、(c)、(d)は、経路生成例5を説明するために用いた図である。 図38は、図12に示す経路要素の最適化フローに代わる経路要素の最適化フローである。 図39は、図13に示す経路要素間の経路生成フローに代わる経路要素間の経路生成フローである。 図40は、コスト関数の定義を説明するために用いた図である。 図41は、コスト関数の定義を説明するために用いた図である。 図42は、コスト関数の定義を説明するために用いた図である。
符号の説明
10 走行経路 20 無人車両

Claims (5)

  1. 無人車両の車幅、最小旋回半径を含む車両拘束条件を入力するとともに、無人車両が走行すべき走行経路の生成範囲、回避すべき障害物、入口点および出口点の位置と方向を含む幾何学的拘束条件を入力する条件入力ステップと、
    車両拘束条件および幾何学的拘束条件を満足し、かつ
    少なくとも、前記走行経路の曲率を小さくすることで前記無人車両の旋回半径を小さくするための第1項と、前記走行経路の曲率変化率を小さくすることで単位距離当たりステアリング操作量を小さくするための第2項と、前記走行経路の走行距離を短くするための第3項とからなるコスト関数であって、
    前記第1項は、前記走行経路の微小区間についての前記走行経路の曲率あるいは前記無人車両のステアリング角を、前記走行経路に沿って積分して求められ、
    前記第2項は、前記走行経路の微小区間についての前記走行経路の曲率変化率あるいは前記無人車両のステアリング操作量を、前記走行経路に沿って積分して求められ、
    前記第3項は、前記走行経路の微小区間についての前記走行経路の移動距離を、前記走行経路に沿って積分して求められるコスト関数
    の関数値が最小になるように、走行経路を生成する走行経路生成ステップと
    を含むことを特徴とする無人車両の走行経路生成方法。
  2. 前記コスト関数には、前記走行経路上のスイッチバック点におけるすえ切りコストを小さくするための第4項が追加され、
    前記第4項は、前記スイッチバック点前後の経路の微小区間についての前記無人車両のステアリング操作量あるいは前記走行経路の曲率変化率を、前記スイッチバック点前後の経路に沿って積分して求められるものであり、
    前記走行経路生成ステップは、
    前記スイッチバック点を導入して、無人車両の走行経路を生成するステップを含み、
    前記スイッチバック点は、前記コスト関数の関数値が最小になるように定められること
    を特徴とする請求項1記載の無人車両の走行経路生成方法。
  3. 走行経路生成ステップは、
    生成された走行経路が車両拘束条件または/および幾何学的拘束条件を満足していないか、あるいはスイッチバック点を導入した方がコスト関数の関数値が小さくなることを判断するステップと、
    生成された走行経路が車両拘束条件または/および幾何学的拘束条件を満足しないと判断された場合あるいはスイッチバック点を導入した方がコスト関数の関数値が小さくなると判断された場合に、スイッチバック点を導入して、無人車両の走行経路を生成するステップとを含み、
    スイッチバック点は、コスト関数の関数値が最小になるように定められること
    を特徴とする請求項1記載の無人車両の走行経路生成方法。
  4. 前記走行経路生成ステップは、
    無人車両が走行すべき走行経路の各補間点を探索する補間点探索ステップと、
    入口点から各補間点を経由して出口点に至る経路の各補間点を補間する補間ステップと
    を含み、
    補間点探索ステップにおける探索または/および補間ステップにおける補間は、コスト関数の関数値が最小になるように行うこと
    を特徴とする請求項1記載の無人車両の走行経路生成方法。
  5. 補間ステップにおける補間は、B−スプライン曲線を用いて行われること
    を特徴とする請求項記載の無人車両の走行経路生成方法。
JP2008242001A 2008-09-22 2008-09-22 無人車両の走行経路生成方法 Active JP5332034B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008242001A JP5332034B2 (ja) 2008-09-22 2008-09-22 無人車両の走行経路生成方法
AU2009217390A AU2009217390B2 (en) 2008-09-22 2009-09-18 Travel route generating method for unmanned vehicle
US12/563,563 US8386110B2 (en) 2008-09-22 2009-09-21 Travel route generating method for unmanned vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008242001A JP5332034B2 (ja) 2008-09-22 2008-09-22 無人車両の走行経路生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010073080A JP2010073080A (ja) 2010-04-02
JP5332034B2 true JP5332034B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=42038489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008242001A Active JP5332034B2 (ja) 2008-09-22 2008-09-22 無人車両の走行経路生成方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8386110B2 (ja)
JP (1) JP5332034B2 (ja)
AU (1) AU2009217390B2 (ja)

Families Citing this family (107)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4369419B2 (ja) * 2005-12-09 2009-11-18 株式会社小松製作所 無人車両の誘導走行制御装置
FI20095714A (fi) * 2009-06-24 2010-12-25 Sandvik Mining & Constr Oy Ajoreitin määrittäminen liikkuvan kaivoskoneen automaattisen ohjaamisen järjestämiseksi
US8509982B2 (en) 2010-10-05 2013-08-13 Google Inc. Zone driving
JP5140864B2 (ja) * 2010-11-22 2013-02-13 株式会社小松製作所 無人車両の走行システムおよび走行経路生成方法
KR101646276B1 (ko) * 2010-11-29 2016-08-05 현대자동차주식회사 가상 차선 생성 방법
US8548668B2 (en) 2010-11-30 2013-10-01 Caterpillar Inc. Control system having tool tracking
US8639393B2 (en) 2010-11-30 2014-01-28 Caterpillar Inc. System for automated excavation planning and control
US8868302B2 (en) 2010-11-30 2014-10-21 Caterpillar Inc. System for autonomous path planning and machine control
US8930043B2 (en) * 2010-11-30 2015-01-06 Caterpillar Inc. Machine control system having autonomous resource queuing
US8983707B2 (en) 2010-11-30 2015-03-17 Caterpillar Inc. Machine control system having autonomous dump queuing
JP5362691B2 (ja) * 2010-11-30 2013-12-11 株式会社小松製作所 無人車両の走行システムにおける走行制御方法および無人車両の走行システム
FR2968441B1 (fr) * 2010-12-07 2012-12-28 Airbus Operations Sas Procede et dispositif pour construire une trajectoire de vol optimale destinee a etre suivie par un aeronef.
GB201100841D0 (en) 2011-01-18 2011-08-17 Bae Systems Plc Trajectory planning
GB201100840D0 (en) * 2011-01-18 2011-08-17 Bae Systems Plc Trajectory planning
GB201100844D0 (en) 2011-01-18 2011-08-17 Bae Systems Plc Trajectory planning
GB201100843D0 (en) 2011-01-18 2011-08-17 Bae Systems Plc Trajectory planning
KR101196374B1 (ko) 2011-02-28 2012-11-05 한국과학기술연구원 이동 로봇의 경로 생성 시스템
US8738242B2 (en) * 2011-03-16 2014-05-27 Topcon Positioning Systems, Inc. Automatic blade slope control system
JP5618887B2 (ja) * 2011-04-01 2014-11-05 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 車両用制御装置
JP5845794B2 (ja) 2011-10-11 2016-01-20 富士通株式会社 移動軌跡補間装置、移動軌跡補間方法、及びプログラム
JP5868420B2 (ja) * 2011-11-09 2016-02-24 株式会社日立製作所 自律走行システム
WO2013069058A1 (ja) * 2011-11-09 2013-05-16 三菱電機株式会社 描画装置及び描画プログラム
US8718861B1 (en) 2012-04-11 2014-05-06 Google Inc. Determining when to drive autonomously
KR20130128893A (ko) * 2012-05-18 2013-11-27 현대모비스 주식회사 주차 지원 시스템 및 방법
US9120485B1 (en) 2012-09-14 2015-09-01 Google Inc. Methods and systems for smooth trajectory generation for a self-driving vehicle
US9633564B2 (en) 2012-09-27 2017-04-25 Google Inc. Determining changes in a driving environment based on vehicle behavior
US8949016B1 (en) 2012-09-28 2015-02-03 Google Inc. Systems and methods for determining whether a driving environment has changed
AU2013204965B2 (en) 2012-11-12 2016-07-28 C2 Systems Limited A system, method, computer program and data signal for the registration, monitoring and control of machines and devices
JP6131587B2 (ja) * 2012-12-12 2017-05-24 株式会社豊田中央研究所 経路修正装置
US9228315B2 (en) * 2012-12-20 2016-01-05 Caterpillar Inc. System and method for modifying a path for a machine
US9244464B2 (en) * 2013-01-28 2016-01-26 Caterpillar Inc. Machine control system having autonomous edge dumping
US9541401B1 (en) * 2013-02-13 2017-01-10 The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy Method and system for determining shortest oceanic routes
JP6414925B2 (ja) * 2013-04-30 2018-10-31 住友重機械工業株式会社 ショベルの処理装置及び作業内容判定方法
CN104769630B (zh) * 2013-08-20 2018-07-27 株式会社小松制作所 管理系统及管理方法
US9243923B2 (en) * 2013-08-30 2016-01-26 Komatsu Ltd. Mining machine management system and mining machine management method
CN105473352B (zh) * 2013-09-20 2017-10-27 株式会社小松制作所 轮胎管理系统和轮胎管理方法
EP2863177A1 (en) * 2013-10-18 2015-04-22 AEVO GmbH Method of calculation a path for use in a vehicle
US9321461B1 (en) 2014-08-29 2016-04-26 Google Inc. Change detection using curve alignment
US9248834B1 (en) 2014-10-02 2016-02-02 Google Inc. Predicting trajectories of objects based on contextual information
JP6412460B2 (ja) * 2015-04-14 2018-10-24 株式会社Soken 走行路推定装置
US20160334233A1 (en) * 2015-05-15 2016-11-17 Richard Gary John BAVERSTOCK Elevation query systems for vehicular route optimization and methods thereof
JP2016215921A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
DE102015010726A1 (de) * 2015-08-17 2017-02-23 Liebherr-Werk Biberach Gmbh Verfahren zur Baustellenüberwachung, Arbeitsmaschine und System zur Baustellenüberwachung
AU2015243312A1 (en) * 2015-10-19 2017-05-04 Caterpillar Of Australia Pty Ltd System and method for controlling access to a crest area
JP6473685B2 (ja) * 2015-11-19 2019-02-20 日立建機株式会社 車両制御装置及び作業機械
KR102560681B1 (ko) 2016-01-07 2023-07-28 한화에어로스페이스 주식회사 최적 경로 생성 방법 및 이를 위한 장치
US9464907B1 (en) 2016-01-08 2016-10-11 International Business Machines Corporation Dynamically establishing a temporary safe route via a network of unmanned vehicles
JP6159031B2 (ja) * 2016-04-28 2017-07-05 株式会社小松製作所 作業機械の管理装置
US10108196B2 (en) 2016-04-28 2018-10-23 Komatsu Ltd. Work machine management apparatus
US10061314B2 (en) * 2016-08-15 2018-08-28 Ford Global Technologies, Llc Enhanced vehicle operation
US10114376B2 (en) * 2016-08-25 2018-10-30 Caterpillar Inc. System and method for controlling edge dumping of mobile machines
JP6709578B2 (ja) * 2016-09-23 2020-06-17 株式会社小松製作所 作業車両の管理システム及び作業車両の管理方法
JP6662741B2 (ja) 2016-09-23 2020-03-11 株式会社小松製作所 作業車両の管理システム及び作業車両の管理方法
JP6712936B2 (ja) 2016-09-23 2020-06-24 株式会社小松製作所 作業車両の管理システム及び作業車両の管理方法
WO2018061612A1 (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 本田技研工業株式会社 車両制御装置
US20180108094A1 (en) * 2016-10-14 2018-04-19 Caterpillar Inc. Operating methods and systems for underground mining
US9874871B1 (en) * 2016-11-21 2018-01-23 Baidu Usa Llc Method to dynamically adjusting steering rates of autonomous vehicles
US20200056900A1 (en) * 2016-11-28 2020-02-20 Xinova, LLC Surveillance route management for a device
US10311657B2 (en) * 2016-12-16 2019-06-04 Caterpillar Inc. System and method for identifying machine work cycle phases
JP6515912B2 (ja) * 2016-12-22 2019-05-22 トヨタ自動車株式会社 車両運転支援装置
CA2988573C (en) 2017-02-28 2020-06-30 Komatsu Ltd. Control apparatus of work vehicle, work vehicle, and control method of work vehicle
CN107710096A (zh) * 2017-03-31 2018-02-16 株式会社小松制作所 运载车辆的控制系统、运载车辆及运载车辆的控制方法
US10392012B2 (en) 2017-04-24 2019-08-27 Adam Benjamin Tannenbaum System and method of use for vehicular driving safety
JP6235748B1 (ja) * 2017-06-22 2017-11-22 株式会社ショーワ 経路生成装置、車両、及び車両システム
IT201700073722A1 (it) * 2017-06-30 2018-12-30 Magneti Marelli Spa "Procedimento di pianificazione di percorso per il calcolo di manovre di parcheggio ottimale per veicoli stradali e sistema corrispondente"
US10474155B2 (en) * 2017-07-28 2019-11-12 Caterpillar Inc. System and method for material disposal
JP7133298B2 (ja) * 2017-08-10 2022-09-08 株式会社小松製作所 運搬車両の管制システム及び運搬車両の管理方法
US10515321B2 (en) * 2017-09-11 2019-12-24 Baidu Usa Llc Cost based path planning for autonomous driving vehicles
JP6972924B2 (ja) * 2017-10-27 2021-11-24 コベルコ建機株式会社 走行ルートガイダンス装置
JP7072376B2 (ja) * 2017-12-05 2022-05-20 株式会社クボタ 管理システム
US10859389B2 (en) 2018-01-03 2020-12-08 Wipro Limited Method for generation of a safe navigation path for a vehicle and system thereof
US10670412B2 (en) * 2018-02-20 2020-06-02 Veoneer Us, Inc. System and method for generating a target path for a vehicle
JP7027206B2 (ja) * 2018-03-19 2022-03-01 株式会社豊田中央研究所 軌道生成装置
CN109737961A (zh) * 2018-05-23 2019-05-10 哈尔滨理工大学 一种具有概率完备性的机器人最优化点到区路径规划方法
JP7022659B2 (ja) * 2018-06-22 2022-02-18 株式会社安藤・間 進路変更経路決定システム、自動走行式建設機械、及び進路変更経路決定プログラム
US10823575B2 (en) * 2018-06-27 2020-11-03 Baidu Usa Llc Reference line smoothing method using piecewise spiral curves with weighted geometry costs
CN111328385B (zh) * 2018-09-28 2023-08-15 百度时代网络技术(北京)有限公司 用于自动驾驶车辆的基于螺旋路径的三点转弯规划
WO2020136770A1 (ja) * 2018-12-26 2020-07-02 三菱電機株式会社 移動体制御装置、移動体制御学習装置、及び移動体制御方法
CN111121783B (zh) * 2018-12-28 2023-09-19 中国人民解放军国防科技大学 一种车载无人机电力巡检的双层路径规划方法与装置
US11066069B2 (en) * 2019-03-04 2021-07-20 Baidu Usa Llc Extra-freedom stitch method for reference line smoothing
JP2020154470A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 株式会社リコー 自律移動装置、自律移動装置の移動制御方法および自律移動装置と搬送対象車との連結制御方法
WO2020210607A1 (en) * 2019-04-10 2020-10-15 Kansas State University Research Foundation Autonomous robot system for steep terrain farming operations
US11126188B2 (en) * 2019-04-15 2021-09-21 Caterpillar Inc. System and method for maintaining a work surface at a worksite
CN110286671B (zh) * 2019-04-29 2022-03-29 北京工业大学 一种基于回旋曲线的自动驾驶车辆路径生成方法
US11731612B2 (en) * 2019-04-30 2023-08-22 Baidu Usa Llc Neural network approach for parameter learning to speed up planning for complex driving scenarios
CN110187706A (zh) * 2019-05-28 2019-08-30 上海钛米机器人科技有限公司 一种速度规划方法、装置、电子设备及存储介质
JPWO2021019879A1 (ja) 2019-07-26 2021-02-04
US11292454B2 (en) * 2019-09-19 2022-04-05 GM Global Technology Operations LLC Apparatus and method that determine parking feasibility
US11378964B2 (en) 2019-10-28 2022-07-05 Caterpillar Inc. Systems and methods for autonomous movement of material
CN112818727A (zh) * 2019-11-18 2021-05-18 华为技术有限公司 一种道路约束确定方法及装置
JP2021082058A (ja) * 2019-11-20 2021-05-27 株式会社豊田中央研究所 走路推定装置、および走路推定プログラム
CN111145068B (zh) * 2019-12-09 2023-09-26 南京航空航天大学 一种长距离高时效经济性巡航车速规划方法
CN111089594B (zh) * 2019-12-30 2021-09-07 浙江大学 一种适用于多场景的自主泊车轨迹规划方法
CN111158397B (zh) * 2020-01-14 2023-08-22 一飞智控(天津)科技有限公司 一种无人机集群飞行路径的跟随控制系统、方法、无人机
JP7084435B2 (ja) * 2020-02-13 2022-06-14 株式会社小松製作所 運搬車両の管理システム
JP7121774B2 (ja) * 2020-06-01 2022-08-18 株式会社小松製作所 無人ダンプトラックの管理システム及び無人ダンプトラックの管理方法
WO2022013996A1 (ja) * 2020-07-16 2022-01-20 Jfeコンテイナー株式会社 水素供給システム
US11236492B1 (en) * 2020-08-25 2022-02-01 Built Robotics Inc. Graphical user interface for real-time management of an earth shaping vehicle
US20220259822A1 (en) 2021-02-18 2022-08-18 Caterpillar Inc. Automated Mobilization of Mobile Machines
JP7257433B2 (ja) * 2021-03-04 2023-04-13 三菱重工業株式会社 ビークルの経路生成方法、ビークルの経路生成装置、ビークル及びプログラム
DE102021203809B4 (de) * 2021-03-16 2023-05-04 Continental Autonomous Mobility Germany GmbH Fahrverlaufsschätzung in einem Umfeldmodel
JP2022157259A (ja) 2021-03-31 2022-10-14 株式会社小松製作所 システム、方法および作業車両
JP2022178183A (ja) * 2021-05-19 2022-12-02 オムロン株式会社 走行経路設定装置およびこれを備える自律移動ロボット制御システム、走行経路設定方法、並びに走行経路設定プログラム
CN114035572B (zh) * 2021-10-09 2023-08-01 凤凰智能电子(杭州)有限公司 一种割草机器人的避障巡回方法及系统
CN114019971B (zh) * 2021-11-04 2024-03-26 北京三快在线科技有限公司 一种无人设备控制方法、装置、存储介质及电子设备
CN114326738B (zh) * 2021-12-30 2023-02-10 中铁十九局集团矿业投资有限公司北京信息技术分公司 一种矿用无人运输车控制方法、装置、介质和电子设备
US20240086801A1 (en) 2022-09-08 2024-03-14 Caterpillar Inc. Fleet size and dispatch scheme optimization

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5752207A (en) * 1995-09-29 1998-05-12 Caterpillar Inc. Method and apparatus for determining a path for a machine between a predetermined route and a final position
US6292725B1 (en) * 1997-04-04 2001-09-18 Komatsu Ltd. Interference preventing device for vehicle
JPH11296229A (ja) * 1998-02-13 1999-10-29 Komatsu Ltd 車両の誘導装置
JP3852647B2 (ja) 1998-11-04 2006-12-06 株式会社小松製作所 車両の誘導装置
JP2007257276A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Toyota Motor Corp 移動経路作成方法、自律移動体および自律移動体制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010073080A (ja) 2010-04-02
AU2009217390A1 (en) 2010-04-08
AU2009217390B2 (en) 2010-12-23
US20100076640A1 (en) 2010-03-25
US8386110B2 (en) 2013-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5332034B2 (ja) 無人車両の走行経路生成方法
JP5362691B2 (ja) 無人車両の走行システムにおける走行制御方法および無人車両の走行システム
González et al. Continuous curvature planning with obstacle avoidance capabilities in urban scenarios
CN111426330B (zh) 路径生成方法和设备、无人化运输系统和存储介质
US20130311153A1 (en) Virtual environment and method for sorting among potential route plans for operating autonomous machine at work site
US9228315B2 (en) System and method for modifying a path for a machine
KR101196374B1 (ko) 이동 로봇의 경로 생성 시스템
CN111026133B (zh) 路径规划方法及车辆、计算机可读介质
AU759055B2 (en) Device for guiding vehicle
US11532184B2 (en) Monitoring the operation of a work machine
US9298188B2 (en) Machine control system having autonomous edge dumping
US20090088979A1 (en) Automated machine navigation system with obstacle detection
Sánchez-Ibánez et al. Dynamic path planning for reconfigurable rovers using a multi-layered grid
JP6757749B2 (ja) 作業機械の管理システム、作業機械、作業機械の管理方法
AU2014200186B2 (en) Machine control system having autonomous edge dumping
Fu et al. Model predictive trajectory optimization and tracking in highly constrained environments
JP7043300B2 (ja) 作業機械の走行経路を計画するためのシステム、方法、及び作業機械
Hong et al. Path optimization for a wheel loader considering construction site terrain
US20230267390A1 (en) Systems and methods for optimizing the management of worksites
JP7352463B2 (ja) 作業機械を制御するためのシステムおよび方法
Nikolovski et al. Model-predictive control with parallelised optimisation for the navigation of autonomous mining vehicles
Murayama et al. Demonstration of Snow Removal Work by Wheel Loader in an Environment Surrounded by Obstacles
JP7417212B2 (ja) 運行最適化システム
Nagel et al. The Culebra algorithm for path planning and obstacle avoidance in Kat-5
EP4336426A1 (en) Fleet size and dispatch scheme optimization

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20111116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5332034

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250