JP5310592B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を吐出する記録ヘッドを備えた記録装置に関する。
一般に、インクを吐出する吐出口が記録媒体の搬送方向と直交する主走査方向に沿って配列された主走査方向に長尺な吐出面を有しており、プリンタ本体に固定された支持部材に取り付けられるインクジェットヘッドを備えたライン式のインクジェットプリンタが知られている。かかるインクジェットヘッドの支持部材への固定方法として、例えば特許文献1には、インクジェットヘッドの長手方向に関する両端部に形成されたボルト孔と支持部材に形成されたボルト孔とナットとにボルトを螺合させて固定する方法が開示されている。
特開2007−112067号公報
しかしながら、上述のように、長尺な記録ヘッドの両端をボルトで固定する際には、ボルトの締め付け力により、記録ヘッドに対して大きなトルクが働く。したがって、記録ヘッドの支持部材に対する位置がずれるという問題が生じる。また、ヘッドを交換する際には、比較的狭い空間でボルトの締め付けや取り外しを行う必要があり、作業が煩雑である。
そこで、本発明の目的は、記録ヘッドの位置ずれを防ぎ、且つ記録ヘッドの組み付け・取り外しを容易に行うことができる記録装置を提供することである。
第1の観点によると、本発明の記録装置は、記録媒体に画像を形成するための液体を吐出する複数の吐出口が一方向に沿って配列された前記一方向に長尺な吐出面を有する記録ヘッドと、前記吐出面と対向する方向から前記記録ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材に前記記録ヘッドを固定する固定機構とを備える記録装置である。そして、前記支持部材が、前記一方向に関して前記吐出面の両端外側の部位において前記記録ヘッドを支持し、前記固定機構は、前記記録ヘッドを固定する固定位置と前記記録ヘッドの固定を解除する解除位置とをとりえるよう前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線に対して回動可能な回動部材と、前記回動部材を前記固定位置に係止する係止機構と、を備え、前記回動部材を前記固定位置に係止することで、前記記録ヘッドの前記吐出面の両端外側の部位を、前記回動部材と前記支持部材とによって挟んで固定し、前記固定機構の前記記録ヘッドとの当接面は、前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線を中心とした曲率半径を有する曲面である
第2の観点によると、本発明の記録装置は、記録媒体に画像を形成するための液体を吐出する複数の吐出口が一方向に沿って配列された前記一方向に長尺な吐出面を有する記録ヘッドと、前記吐出面と対向する方向から前記記録ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材に前記記録ヘッドを固定する固定機構とを備える記録装置である。そして、前記支持部材が、前記一方向に関して前記吐出面の両端外側の部位において前記記録ヘッドを支持し、前記固定機構は、前記記録ヘッドを固定する固定位置と前記記録ヘッドの固定を解除する解除位置とをとりえるよう前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線に対して回動可能な回動部材と、前記回動部材を前記固定位置に係止する係止機構と、を備え、前記回動部材を前記固定位置に係止することで、前記記録ヘッドの前記吐出面の両端外側の部位を、前記回動部材と前記支持部材とによって挟んで固定し、前記支持部材は、前記一方向に関して前記吐出面の両端外側の部位のうち少なくともいずれか一方において前記記録ヘッドと2箇所以上で当接しており、前記吐出面と直交する方向から見て、前記支持部材と前記記録ヘッドとの複数の当接部同士を線分で結ぶことで形成される多角形で囲まれた領域の内側に、前記固定機構により前記記録ヘッドに対して押圧力が加えられる押圧部の中心が位置している。
第3の観点によると、本発明の記録装置は、記録媒体に画像を形成するための液体を吐出する複数の吐出口が一方向に沿って配列された前記一方向に長尺な吐出面を有する記録ヘッドと、前記吐出面と対向する方向から前記記録ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材に前記記録ヘッドを固定する固定機構とを備える記録装置である。そして、前記支持部材が、前記一方向に関して前記吐出面の両端外側の部位において前記記録ヘッドを支持し、前記固定機構は、前記記録ヘッドを固定する固定位置と前記記録ヘッドの固定を解除する解除位置とをとりえるよう前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線に対して回動可能な回動部材と、前記回動部材を前記固定位置に係止する係止機構と、を備え、前記回動部材を前記固定位置に係止することで、前記記録ヘッドの前記吐出面の両端外側の部位を、前記回動部材と前記支持部材とによって挟んで固定し、前記固定機構は、前記一方向に関して前記吐出面の一端外側において前記記録ヘッドに前記押圧力を加える第1部分と、前記吐出面の他端外側において前記記録ヘッドに前記押圧力を加える第2部分とを有しており、前記回動部材の延在方向に沿って前記回動部材の軸支位置、前記第1部分、前記第2部分の順に配列されている。
第4の観点によると、本発明の記録装置は、記録媒体に画像を形成するための液体を吐出する複数の吐出口が一方向に沿って配列された前記一方向に長尺な吐出面を有する記録ヘッドと、前記吐出面と対向する方向から前記記録ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材に前記記録ヘッドを固定する固定機構とを備える記録装置である。そして、前記支持部材が、前記一方向に関して前記吐出面の両端外側の部位において前記記録ヘッドを支持し、前記固定機構は、前記記録ヘッドを固定する固定位置と前記記録ヘッドの固定を解除する解除位置とをとりえるよう前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線に対して回動可能な回動部材と、前記回動部材を前記固定位置に係止する係止機構と、を備え、前記回動部材を前記固定位置に係止することで、前記記録ヘッドの前記吐出面の両端外側の部位を、前記回動部材と前記支持部材とによって挟んで固定し、前記記録ヘッドは、前記記録ヘッドへ前記液体を供給する供給部をさらに有しており、前記供給部は、前記一方向に関して前記記録ヘッドの端部に設けられており、かつ、前記固定機構の外側に位置している。
上述の構成によると、記録ヘッドを回動部材と支持部材とで挟んで固定するので、記録ヘッドを固定する際に記録ヘッドに一方向の曲げトルクが加わるのを抑制することができる。したがって、記録ヘッドを固定する際の記録ヘッドの位置ずれを防ぐことができる。また、回動部材を回動させるだけで、記録ヘッドの組み付け・取り外しを容易に行うことができる。さらに、吐出面の外側で支持しているので吐出面に押圧力が働かず、吐出面のひずみが生じない固定構造となっている。
また、第1の観点によると、回動部材が回動して固定機構が記録ヘッドに当接する際の、記録ヘッドと固定機構との間の摺動をスムーズにすることができる。
加えて、第2の観点によると、支持部材が合計3箇所以上で記録ヘッドと当接するので、記憶ヘッドを安定して支持することができる。さらに、力学的なバランスが保たれた状態で安定して記録ヘッドを固定することができる。
また、第3の観点によると、簡易な構成で記録ヘッドを固定することができる。
さらに、第4の観点によると、固定機構の外側に供給部を設けることにより、供給部の周辺に固定機構が配置されることがなくなる。よって、記録ヘッドを固定した後の供給部へのインク供給管等の取り付けや付け替え作業が容易になる。
また、本発明の記録装置では、前記記録ヘッドの前記吐出面の両端外側の部位が、耐荷重構造に構成されていることが好ましい。この構成によると、記録ヘッド内において押圧力が作用する領域を耐荷重構造としているので、押圧力による記録ヘッドの変形が少ない。また、記録ヘッドの他の部位へ押圧力が作用してひずみ等の悪影響が発生することを防止できる。
さらに、本発明の記録装置では、前記固定機構は弾性部材をさらに有しており、前記弾性部材を介して前記記録ヘッドを固定してもよい。この構成によると、用いる弾性部材の選択により、記録ヘッドに作用する押圧力の大きさを容易に調整することができる。また、固定機構により固定した後に弾性部材の弾性力により記録ヘッドを押し続けることが容易に可能となる。
また、本発明の記録装置では、前記当接面は、前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線を回転中心として回転可能であってもよい。この構成によると、固定機構と記録ヘッドとの当接時の摺動をさらにスムーズにすることができる。
さらに、本発明の記録装置では、前記供給部から前記複数の吐出口までの間に配設される前記記録ヘッド内の液体流路が、前記固定機構によって押圧力が加えられる部材を避けて形成されていてもよい。この構成によると、液体流路が変形してインク供給に不具合が生じることを防止できる。
また、本発明の記録装置では、前記固定機構によって押圧力が加えられる部材が、液体記録ヘッドの内部において、前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な方向に分かれた二股の形状をなし、前記液体流路が前記二股の形状の間を前記一方向に貫通されていてもよい。この構成によると、押圧力が伝達される記録ヘッド内の部材について、二股として股の中心を液体流路が通るようにしているので、液体流路をヘッドの真ん中に配置して、インクを安定して供給することができる。
上述のように、本発明の記録装置では、記録ヘッドを回動部材と支持部材とで挟んで固定するので、記録ヘッドを固定する際に記録ヘッドに一方向の曲げトルクが加わるのを抑制することができる。したがって、記録ヘッドを固定する際の記録ヘッドの位置ずれを防ぐことができる。また、回動部材を回動させるだけで、記録ヘッドの組み付け・取り外しを容易に行うことができる。さらに、吐出面の外側で記録ヘッドを支持しているので吐出面に押圧力が働かず、吐出面のひずみが生じない固定構造となっている。
本発明の実施形態にかかるインクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。 図1に示す記録ヘッドが支持フレームに支持され固定機構により固定された状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は図2(a)に示す支持フレーム及び固定機構のb−b線に沿う断面図である。 図2(b)のIII-III線に沿う概略断面図である。 図1に示す記録ヘッドの分解斜視図である。 図1に示す記録ヘッドの上面図である。 図2に示す支持フレームにヘッドを組み付ける際の手順を示す図である。 本発明の固定機構の一変形例を示す図である。
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態のインクジェットプリンタ301は、直方体形状の筐体301aを有している。筐体301a内には、上方から下方に4つのインクジェットヘッド1(以下、「記録ヘッド1」とする)、用紙Pを搬送方向(図1中左方から右方に向かう方向)搬送する搬送機構316、用紙Pを給紙する給紙ユニット301b、及びインクを貯留するタンクユニット301cが配設されている。これら機構部と干渉しない位置には、各機構部の動作を司る制御部300が配置されている。また、筐体301aの天板上部には、用紙Pが排出される排紙部315が設けられている。
4つの記録ヘッド1は、いずれも主走査方向に長尺な略直方体形状を有している。各記録ヘッド1は、主走査方向に沿って複数の吐出口(図示せず)が配列された主走査方向に長尺な吐出面9aを有している。吐出面9aは、搬送される用紙Pに対して所定間隔を介して対向する。各吐出口からは、制御部300の制御によってインクが吐出される。また、各記録ヘッド1は、用紙Pの搬送方向(副走査方向)に沿って配列されて筐体301aに固定された支持フレーム2(図2参照)に支持されている。つまり、このプリンタ301はライン式のプリンタであり、主走査方向は搬送方向に直交する方向であって水平面に沿った方向である。
支持フレーム2は、図2に示すように、鉛直方向に立設された2枚のサイドプレート21と、両サイドプレート21の間に渡された底プレート23とからなる。記録ヘッド1は、2枚のサイドプレート21の間に配置され、底プレート23に形成された開口23aから吐出面9aが下方に露出した状態で、底プレート23の上面により吐出面9aと対向する方向から支持される。支持フレーム2に支持された記録ヘッド1は、固定機構3によって取り外し可能に固定されている。
図1に戻って、搬送機構316は、2つのベルトローラ306、307と、搬送ベルト308と、テンションローラ310と、プラテン318とを有している。搬送ベルト308は、両ローラ306、307の間に巻回されたエンドレスのベルトであり、テンションローラ310によってテンションが付加されている。プラテン318は、搬送ベルト308の内側領域に配置され、記録ヘッド1と対向する位置において、画像形成に適した間隔を作って搬送ベルト308を支持している。ベルトローラ307は、図示しないモータによって図1中時計回りに回転駆動される駆動ローラであって、搬送ベルト308を走行させる。ベルトローラ306は、搬送ベルト308が走行することによって回転する従動ローラである。これにより、搬送機構316は、搬送ベルト308上に載置された用紙Pを図1中左方から右方の搬送方向に搬送することができる。
給紙ユニット301bは、筐体301aに対して着脱可能に配置されており、給紙トレイ311と、給紙ローラ312とを有している。給紙トレイ311は、上方に向かって開口した箱形状を有しており、複数枚の用紙Pが積層された状態で収納される。給紙ローラ312は、制御部300の制御によって給紙トレイ311の最も上方にある用紙Pを送り出す。送り出された用紙Pは、ガイド313a、313bに沿って送りローラ対314により搬送機構316へと送られる。
タンクユニット301cは、内部に4つのメインタンク317を収納している。メインタンク317は、タンクユニット301cに対して着脱可能に装着されている。各メインタンク317には、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのインクがそれぞれ貯留されており、対応する記録ヘッド1にインクチューブ及びサブインクタンク(いずれも図示せず)を介してインクが供給される。
プリンタ301の内部には、図1に示すように、黒矢印に沿う搬送経路が形成されている。全体として、左右が反転したS字状の経路である。下方の給紙ユニット301bから給紙された用紙Pは、4つの記録ヘッド1の正面を通過する際に、順に制御部300の制御によってインクが吐出され、上面に所望のカラー画像が形成される。画像が形成された用紙Pは、搬送機構316から送り出される。さらに、用紙Pは、ガイド329a、329bに沿って送りローラ対328より筐体301aの上部に形成された排出口322から排紙部315へと排出される。
次に、図2〜図5を参照しつつ記録ヘッド1の構成について説明する。なお、図2(a)においては、記録ヘッド1内部のフィルタユニット7、リザーバユニット8、流路ユニット9、及び基部6を破線で示している。また、以下の説明においては、記録ヘッド1の長手方向(主走査方向)を単に「長手方向」と称し、記録ヘッド1の幅方向(副走査方向)を単に「幅方向」と称する。
記録ヘッド1は、図4に示すように、フィルタユニットケース4に収納されるフィルタユニット7、リザーバユニット8、及び流路ユニット9で主に構成されている。そして、これらフィルタユニット7、リザーバユニット8、及び流路ユニット9は、ホルダ5に支持される。フィルタユニットケース4の上部には、その下面に制御基板62等が組み付けられた基部6が取り付けられ、基部6は上カバー56で覆われる。また、フィルタユニットケース4の側壁は、サイドカバー57によって覆われる。
フィルタユニット7は、長手方向に長尺な形状を有しており、その一端に3つのジョイント1a、1b、1cが設けられている。そして、フィルタユニット7は、ジョイント1a、1b、1cにそれぞれ接続された3本の接続流路72、73、74が内部に設けられた接続部71と、長手方向他端部において幅方向に面して立設されたフィルタ7aを含むフィルタ部75とで構成されている。
接続部71は、全体として上下方向に厚みを有する略平板形状を有しており、その下面にジョイント1a、1b、1cが設けられている。そして、その内部に設けられた接続流路72、73、74は、いずれも長手方向に延びていると共に、幅方向に並設されている。接続流路72、73、74のジョイント1a、1b、1cに接続されている側とは反対側の端部は、接続部71の下面に開口している。
フィルタ部75は、全体として幅方向に厚みを有する略平板形状を有しており、フィルタ7aを挟んで両側に位置するインク室が内部に設けられている。したがって、フィルタ7aを介して、フィルタ7aの一方側のインク室から他方側のインク室にインクが流れ込む際に、インクに含まれる異物がフィルタ7aによって除去される。また、フィルタ部75の下面には、フィルタ部75内のインク室のインクが流出する流出流路となる貫通孔と、インク室にインクが流入する流入流路となる貫通孔とが形成された流路プレート79が取り付けられている。
フィルタユニット7のジョイント1aは、図示しないチューブを介してメインタンク317に接続されている。また、ジョイント1b、1cは、図示しないチューブ及びサブダンクを介してメインタンク317に接続されている。記録時やパージ時に、適宜、チューブに設けられた弁やポンプ等を制御部300により制御することによって、メインタンク317からジョイント1a、1b、1cを介してフィルタユニット7にインクが供給され、また、フィルタユニット7からジョイント1a、1b、1cを介してサブインクタンクへと気泡や粉塵等の異物混じりのインクが排出される。
リザーバユニット8は、平面視で略同一サイズの矩形状の4枚の金属プレートの積層体である。リザーバユニット8内には、上から2番目のプレートに形成された凹部によって構成された第1流路81と、上から3番目のプレートに形成された貫通孔によって構成された第2流路(図示せず)とが設けられている。
第2流路は、上から2番目のプレートに形成された貫通孔82、及び流路プレート79に形成された貫通孔を介してフィルタユニット7内のフィルタ室と連通していると共に、最も下のプレートに形成された貫通孔(図示せず)に連通している。なお、この最も下のプレートに形成された貫通孔は、流路ユニット9の上面9bに配置された開口92に接続されている。これにより、フィルタ室から流出したインクは、第2流路に流入し、流路ユニット9へと送られる。
第1流路81は、流路プレート79に形成された貫通孔を介してフィルタユニット7内のインク室と連通していると共に、最も下のプレートに形成された貫通孔と対向する位置において第1流路と連通している。これにより、異物混じりのインクを記録ヘッド1内から排出する際に、最も下のプレートに形成された貫通孔から第1流路81に戻ったインクは、フィルタユニット7内のインク室に送られる。
流路ユニット9の上面9bには、その表面に平型柔軟基板(COF:Chip On Film)95の一端部が接着された台形形状の8つのアクチュエータユニット(図示せず)が千鳥状に配置されている。また、流路ユニット9の上面9bには、アクチュエータユニットの配置領域を避けるように開口92が形成されている。流路ユニット9の下面は吐出面9aとなっており、各アクチュエータユニットの配置領域に対応する領域に複数の吐出口が開口している。流路ユニット9の内部には、吐出口毎の個別インク流路が形成されており、開口92を介して流路ユニット9に流入したインクは、各個別インク流路に分配され、吐出口から吐出される。
なお、リザーバユニット8の下面は、流路ユニット9の上面9bにおけるアクチュエータユニットが配置されていない部分に接着されている。すなわち、リザーバユニット8の下面には、その下面に開口する貫通孔を含む領域が凸部、その他の領域が凹部となるような凹凸が形成されており、当該凸部の先端が流路ユニット9の上面9bに当接している。リザーバユニット8の下面における凹部が形成された領域は、流路ユニット9の上面9b、当該上面9bに接着されたアクチュエータユニットの表面と、若干の隙間を介して対向している。そして、その一端がアクチュエータユニットの表面に接着された平型柔軟基板(COF:Chip On Film)95は、リザーバユニット8の下面とアクチュエータユニットの表面との間のすき間から引き出され、他端が制御基板62のコネクタ62aに接続される。
フィルタユニットケース4は、長手方向に沿って長尺な部材であり、上方に開口した空間を画定する部材である。そして、その内部空間にフィルタユニット7の接続部71を収容する第1部分41と、フィルタ部75を収容する第2部分45とからなる。第2部分45の長手方向に関する中央部分の底面には、開口(図示せず)が形成されている。第2部分45に収容されたフィルタユニット7の流路プレート79は、かかる開口を介してフィルタユニットケース4の下方に配置される。また、第2部分45の長手方向両端には、ねじにより基部6を固定する固定部46が上方に突出して設けられている。そして、基部6の下面に組み付けられた制御基板62等は、両固定部46の間に配置される。
基部6は、長手方向に沿って長尺であり、フィルタユニットケース4の第2部分45とほぼ同じ長さである。そして、基部6の両端には、上方に突き出た突起61が形成されている。幅方向に関して突起61の両側には、フィルタユニットケース4の固定部46に固定されるねじ止め部63が設けられている。上カバー56は、長手方向に沿って長尺であり、フィルタユニットケース4の全体の長さとほぼ同じ長さである。上カバー56の上面には開口56aが形成されており、基部6の突起61の上面は開口56a内に配置される。すなわち、上カバー56の上面と突起61の上面とが、ほぼ同じ面内に配置される。突起61には、後で詳述するように、固定機構3によって記録ヘッド1を固定する際に、押圧力が加えられる。
ホルダ5は、長手方向に沿って長尺な部材であり、下方に開口した空間を画定する部材である。そして、その内部空間にリザーバユニット8及び流路ユニット9を収容する。また、ホルダ5の長手方向に関してリザーバユニット8及び流路ユニット9の収容空間の外側には、フィルタユニットケース4の固定部46の下面に形成された図示しない貫通孔に挿通されるピン51が形成された受け部55が設けられている。ピン51をフィルタユニットケース4の貫通孔に挿通することで、フィルタユニットケース4とホルダ5との位置合わせを行うことができる。
ホルダ5の長手方向に関する中央部分には、フィルタユニットケース4の下方に露出しているフィルタユニット7の流路プレート79が配置される貫通孔5aが形成されている。そして、貫通孔5a内に配置された流路プレート79の下面は、ホルダ5の下方の空間に配置されている流路ユニット9の上面9bに当接する。
また、図2(b)に示すように、ホルダ5の受け部55の下面には、下方に突き出た突起52が形成されている。突起52は、長手方向に関して吐出面9aの両端外側に位置しており、支持フレーム2の底プレート23の上面に当接する。より詳細には、図5に示すように、ホルダ5の長手方向に関して一方(図中右方)の端部においては、その幅方向の両端に2つの突起52が形成されている。そして、他方(図中左方)の端部においては、その幅方向の中央に1つの突起52が形成されている。すなわち、突起52は合計3つ設けられている。図5に示すように、基部6に設けられる突起61の中心は、ホルダ5の突起52同士を線分で結ぶことによって形成される三角形で囲まれた領域(図中一点鎖線で示す領域)内に配置されている。
また、図2(b)に示すように、基部6の両端に設けられた突起61は、長手方向に関して吐出面9aの両端外側に位置している。そして、突起61に加えられた押圧力は、フィルタユニットケース4の固定部46、及びホルダ5の受け部55に伝わるようになっている。すなわち、例えば、図3に示すように、基部6の一端(図2(b)中右側端)に設けられた突起61は、幅方向に関してその両側に設けられたねじ止め部63に繋がっており、各ねじ止め部63はそれらの下方にそれぞれ位置するフィルタユニットケース4の固定部46にねじ止めされている。さらに、固定部46の下面は、ホルダ5の受け部55に当接している。そして、フィルタユニット7は、突起61、ねじ止め部63、及び固定部46により形成された幅方向に分かれた二股形状部の間に配置されており、その内部に形成されたインク流路は、二股の形状の間を長手方向に貫通している。
また、突起61に加えられる押圧力に耐えうるよう、記録ヘッド1の長手方向に関して吐出面9aの両端外側の部分は耐荷重構造となっている。具体的には、フィルタユニットケース4の固定部46及びホルダ5の受け部55には、補強リブ46a、55a(図4参照)が形成されている。
続いて、固定機構3について説明する。固定機構3は、図2(a)に示すように、記録ヘッド1の取り付け位置の上方において支持フレーム2に支持されている。なお、記録ヘッド1のジョイント1a、1b、1cは、長手方向に関して固定機構3の外側に位置している。
図2に示すように、固定機構3は、その一端(図中左側端)に形成された切欠32が、支持フレーム2のサイドプレート21に突設されており幅方向に沿って延びる支持軸25に係合されており、支持軸25に軸支されたアーム31を有している。そして、アーム31は、記録ヘッド1を支持フレーム2に固定する固定位置(図2(b)、図6(c)に示す位置)と、記録ヘッド1の固定を解除する解除位置(図6(a)に示す位置)とを取り得るように、支持軸25を中心に回動する。すなわち、アーム31は、記録ヘッド1の吐出面9aに垂直且つ長手方向に平行な面内において回動する。
なお、本実施形態では、アーム31は、長手方向に関して記録ヘッド1のジョイント1a、1b、1cが設けられた端部と反対側の端部(図2中左側)の外側において軸支されている。
アーム31は、その一端に切欠32が形成されたメインアーム31aと、メインアーム31aの切欠32が形成された一端とは反対側の端部に接続されたサブアーム31bとの2つの部材で構成されている。メインアーム31aは、アーム31の全長の約3分の2の長さを有している。サブアーム31bは、幅方向に平行な軸31cを中心に回動可能となっている。これにより、アーム31は、サブアーム31bを回動させて2つに折りたたむことができる。
また、アーム31には、アーム31が固定位置に配置された際に記録ヘッド1の一方(図2中左方)の突起61に押圧力を加える第1押圧部33と、他方(図中右方)の突起61に押圧力を加える第2押圧部34とが取り付けられている。すなわち、アーム31の延在方向に沿って、支持軸25に係合する切欠32、第1押圧部33、第2押圧部34の順に配列されている。
第1押圧部33は、メインアーム31aに嵌め込まれて固定されている筒状部材33aを有している。筒状部材33a内には、筒状部材33aの下端に形成された開口から一部が露出した状態で回転可能に支持された球状のころ33bと、ころ33bを下方に付勢するばね33cとが配置されている。したがって、アーム31が固定位置に配置された際には、筒状部材33aの先端から露出したころ33bが突起61と当接し、ばね33cの弾性力により突起61を押圧する。第2押圧部34についても第1押圧部33と同じ構造を有しており、サブアーム31bに嵌め込まれて固定されている筒状部材34aと、筒状部材34aの内部に配置されたころ34b及びばね34cとを備えている。
アーム31の長手方向に関する中央部分、すなわちメインアーム31aのサブアーム31bが接続されている側の端部には、アーム31を固定位置に係止するフック35が設けられている。フック35は、アーム31に取り付けられた幅方向に平行な軸35aを中心に回動可能であり、アーム31の上方に位置する操作部35bと、アーム31の下方に配置され略くの字状に屈曲した係止部35cとを有している。アーム31が固定位置に配置された際に、操作部35bを操作してフック35を回動させると、係止部35cがサイドプレート21に突設されたピン29に係止する。
ここで、図6を参照しつつ、支持フレーム2に記録ヘッド1を組み付ける際の手順について説明する。まず、図6(a)に示すように、記録ヘッド1の長手方向に関して吐出面9aの両端外側の部分が吐出面9aと対向する方向から支持フレーム2に支持されるように、記録ヘッド1を支持フレーム2にセットする。このとき、図6(a)において破線で示すように、サブアーム31bを回動させてアーム31を2つに折りたたむことによって、記録ヘッド1のセット位置の上方空間を広く空けることができる。したがって、支持フレーム2への記録ヘッド1の装着を容易に行うことができる。
次に、図6(a)に示すように、解除位置に位置する固定機構3のアーム31を図中時計回りに回動させて、図6(b)に示す固定位置とする。このとき、固定機構3の第1及び第2押圧部33、34により、記録ヘッド1の長手方向に関して吐出面9aの両端外側に位置する突起61に押圧力が加えられる。このとき、記録ヘッド1の長手方向に関して吐出面9aの両端外側の部分が、第1及び第2押圧部33、34と、底プレート23とによって挟まれる。最後に、フック35の操作部35bを操作して、図6(c)に示すように、係止部35cをピン29に係止させ、アーム31を固定位置に固定する。これにより、記録ヘッド1は、支持フレーム2に固定される。
支持フレーム2からの記録ヘッド1の取り外しは、上述の手順とは逆の手順で行われる。すなわち、フック35によるアーム31の固定を解除した後、アーム31を固定位置から解除位置まで回動させる。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ301は、幅方向に平行な支持軸25に軸支されており、記録ヘッド1を固定する固定位置と記録ヘッド1の固定を解除する解除位置とをとりえるように回動可能なアーム31と、アーム31を固定位置に係止するフック35とを備えた固定機構3を有している。そして、支持フレーム2の底プレート23によって、記録ヘッド1の長手方向に関して吐出面9aの両端外側の部分を吐出面9aと対向する方向から支持した状態で、アーム31を固定位置に係止することで、記録ヘッド1の長手方向に関して吐出面9aの両端外側の部分を、アーム31に取り付けられた第1及び第2押圧部33、34と、底プレート23とによって挟んで固定する。したがって、記録ヘッド1を固定する際に記録ヘッド1に一方向の曲げトルクが加わるのを抑制し、記録ヘッド1の位置ずれを防ぐことができる。また、アーム31を回動させるだけで、記録ヘッド1の組み付け・取り外しを容易に行うことができる。さらに、吐出面9aの外側で支持しているので吐出面9aに押圧力が働かず、吐出面9aのひずみが生じない固定構造となっている。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ301では、記録ヘッド1の長手方向に関して吐出面9aの両端外側の部位が、耐荷重構造に構成されている。したがって、記録ヘッド1内において押圧力が作用する領域を耐荷重構造としているので、押圧力による記録ヘッド1の変形が少ない。また、記録ヘッド1の他の部位へ押圧力が作用してひずみ等の悪影響が発生することを防止できる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ301では、固定機構3の第1及び第2押圧部33、34は、ばね33c、34cを備えており、ばね33c、34cを介して記録ヘッド1を固定する。したがって、用いるばねの選択により、記録ヘッド1に作用する押圧力の大きさを容易に調整することができる。また、固定機構3により固定した後にばね33c、34cの弾性力により記録ヘッド1を押し続けることが容易に可能となる。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ301では、固定機構3の第1及び第2押圧部33、34は、回転可能に支持された球状のころ33b、34bを備えており、ころ33b、34bが記録ヘッド1の突起61と当接する。したがって、アーム31が回動して第1及び第2押圧部33、34が記録ヘッド1に当接する際の、記録ヘッド1と第1及び第2押圧部33、34との間の摺動をスムーズにすることができる。
加えて、本実施形態のインクジェットプリンタ301では、記録ヘッド1の長手方向に関して吐出面9aの両端外側において下方に突き出ており、支持フレーム2の底プレート23と当接する突起52は、記録ヘッド1の長手方向に関して一方の端部に2つ、他方の端部に1つ形成されている。したがって、底プレート23が合計3箇所で記録ヘッド1と当接するので、記録ヘッド1を安定して支持することができる。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ301では、記録ヘッド1の押圧力が加えられる突起61の中心は、支持フレーム2の底プレート23と当接する突起52同士を線分で結ぶことによって形成される三角形で囲まれた領域内に配置されている。したがって、力学的なバランスが保たれた状態で安定して記録ヘッド1を固定することができる。
加えて、本実施形態のインクジェットプリンタ301では、アーム31の支持軸25への軸支位置と、記録ヘッド1の2つの突起61にそれぞれ押圧力を加える第1及び第2押圧部33、34とは、アーム31の延在に沿って、軸支位置、第1押圧部33、第2押圧部34の順に配列されている。したがって、簡易な構成で記録ヘッド1を固定することができる。
加えて、本実施形態のインクジェットプリンタ301では、記録ヘッド1のチューブ等を介してメインタンク317に接続されるジョイント1a、1b、1cが、長手方向に関する端部に設けられており、かつ、固定機構3の外側に位置している。したがって、ジョイント1a、1b、1cの周辺に固定機構3が配置されることがないので、記録ヘッド1を固定した後にジョイント1a、1b、1cへのチューブの取り付けや付け替え作業を容易に行うことができる。
加えて、本実施形態のインクジェットプリンタ301では、突起61に加えられた押圧力は、フィルタユニットケース4の固定部46、ホルダ5の受け部55に伝わるようになっている。すなわち、インクの流路が形成される部材である、フィルタユニット7、リザーバユニット8、流路ユニット9には、押圧力が加えられることがない。したがって、インク流路が変形してインク供給に不具合が生じることを防止できる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ301では、押圧力が加えられる突起61、及び突起61に接続されたねじ止め部63と、ねじ止め部63から押圧力が伝わるフィルタユニットケース4の固定部46とにより、幅方向に分かれた二股形状部が形成される。そして、フィルタユニット7は、この二股形状部の二股の間に配置されており、その内部に形成されたインク流路は、二股の形状の間を主走査方向に貫通している。したがって、インク流路を記録ヘッド1の真ん中に配置して、インクを安定して供給することができる。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
例えば、上述の実施形態では、1つのアーム31に第1及び第2押圧部33、34が取り付けられている場合について説明したが、図7に示すように、サイドプレート21に突設された2本の軸221、222にそれぞれ軸支された2つのアーム231a、231bを備えており、各アーム231a、231bにそれぞれ第1押圧部233及び第2押圧部234が取り付けられた固定機構203を採用してもよい。これにより、アーム231a、231bを短くすることができるので、狭い空間であってもアーム231a、231bを回動させて、記録ヘッド1の組み付け及び取り外しを行うことができる。
また、上述の実施形態では、記録ヘッド1の長手方向に関して吐出面9aの両端外側の部位に補強リブ46a、55aが形成されており、耐荷重構造に構成されている場合について説明したが、この吐出面9aの両端外側の部位の構造はこれには限定されず、ソリッド構造や稠密梁構造などを適宜採用してもよい。
また、上述の実施形態では、固定機構3は、回転可能に支持された球状のころ33b、34bの表面で記録ヘッド1の突起61と当接する場合について説明したが、これには限定されない。回転しない状態で支持された球状部材で突起61と接触する構成であってもよい。さらに、突起61との当接面は、球状部材の表面には限定されないが、幅方向に平行な軸線を中心とした曲率半径の有する曲面であることが好ましい。また、幅方向に延在する面(例えば、幅方向に長尺な筒状部材の表面など)で突起61と面接触する場合には、突起61との接触を安定させることができる。
また、上述の実施形態では、支持フレーム2の底プレート23と当接する突起52が、記録ヘッド1の長手方向に関して一方の端部に2つ、他方の端部に1つ形成されている場合について説明したが、これには限定されない。底プレート23と記録ヘッド1との当接は、記録ヘッド1の長手方向に関する両端のうち少なくともいずれか一方において2箇所以上で行われていることが好ましいが、両端で1箇所ずつ当接していてもよい。
さらに、上述の実施形態では、記録ヘッド1の突起61の中心が、支持フレーム2の底プレート23と記録ヘッド1との複数の当接部分同士を線分で結ぶことによって形成される多角形(本実施形態では三角形)で囲まれた領域内に配置されている場合について説明したが、突起61の配置位置はこれには限定されない。
また、上述の実施形態では、記録ヘッド1のジョイント1a、1b、1cが、長手方向に関する端部に設けられており、かつ、固定機構3の外側に位置している場合について説明したが、ジョイント1a、1b、1c及び固定機構3の配置位置はこれには限定されない。例えば、ジョイント1a、1b、1cが奥側となる方向で記録ヘッド1がインクジェットプリンタ301に装着される場合には、アーム31がジョイント1a、1b、1cの近傍で軸支されるようにすることが好ましい。すなわち、この場合は、装置の手前側から記録ヘッド1の組み付け又は取り外し動作を行う際に、作業空間を広く確保することができる。
さらに、上述の実施形態では、記録ヘッド1内のインク流路が形成される部材であるフィルタユニット7、リザーバユニット8、流路ユニット9に対して、突起61に加えられた押圧力が伝わらない構造である場合について説明したが、これらの部材に押圧力が伝わる構造であってもよい。
さらに、上述の実施形態では、突起61に加えられた押圧力が伝わる部材により、幅方向に分かれた二股形状部が形成されており、この二股の形状の間をインク流路が長手方向に貫通している場合について説明したが、このような二股形状部は形成されていなくてもよい。
また、上述の実施形態では、アーム31がメインアーム31aとサブアーム31bとの2つの部材で構成されており、2つに折りたたむことができるように構成されている場合について説明したが、アーム31は1つの部材で構成されていてもよい。
1 記録ヘッド
1a、1b、1c ジョイント(供給部)
2 支持フレーム(支持部材)
3 固定機構
31 アーム(回動部材)
33 第1押圧部(第1部分)
34 第2押圧部(第2部分)
33b、34b ころ
33c、34c ばね(弾性部材)
35 フック(係止機構)
61 突起(押圧部)

Claims (9)

  1. 記録媒体に画像を形成するための液体を吐出する複数の吐出口が一方向に沿って配列された前記一方向に長尺な吐出面を有する記録ヘッドと、
    前記吐出面と対向する方向から前記記録ヘッドを支持する支持部材と、
    前記支持部材に前記記録ヘッドを固定する固定機構とを備える記録装置であって、
    前記支持部材が、前記一方向に関して前記吐出面の両端外側の部位において前記記録ヘッドを支持し、
    前記固定機構は、前記記録ヘッドを固定する固定位置と前記記録ヘッドの固定を解除する解除位置とをとりえるよう前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線に対して回動可能な回動部材と、
    前記回動部材を前記固定位置に係止する係止機構と、を備え、
    前記回動部材を前記固定位置に係止することで、前記記録ヘッドの前記吐出面の両端外側の部位を、前記回動部材と前記支持部材とによって挟んで固定し、
    前記固定機構の前記記録ヘッドとの当接面は、前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線を中心とした曲率半径を有する曲面であることを特徴とする記録装置。
  2. 記録媒体に画像を形成するための液体を吐出する複数の吐出口が一方向に沿って配列された前記一方向に長尺な吐出面を有する記録ヘッドと、
    前記吐出面と対向する方向から前記記録ヘッドを支持する支持部材と、
    前記支持部材に前記記録ヘッドを固定する固定機構とを備える記録装置であって、
    前記支持部材が、前記一方向に関して前記吐出面の両端外側の部位において前記記録ヘッドを支持し、
    前記固定機構は、前記記録ヘッドを固定する固定位置と前記記録ヘッドの固定を解除する解除位置とをとりえるよう前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線に対して回動可能な回動部材と、
    前記回動部材を前記固定位置に係止する係止機構と、を備え、
    前記回動部材を前記固定位置に係止することで、前記記録ヘッドの前記吐出面の両端外側の部位を、前記回動部材と前記支持部材とによって挟んで固定し、
    前記支持部材は、前記一方向に関して前記吐出面の両端外側の部位のうち少なくともいずれか一方において前記記録ヘッドと2箇所以上で当接しており、
    前記吐出面と直交する方向から見て、前記支持部材と前記記録ヘッドとの複数の当接部同士を線分で結ぶことで形成される多角形で囲まれた領域の内側に、前記固定機構により前記記録ヘッドに対して押圧力が加えられる押圧部の中心が位置していることを特徴とする記録装置。
  3. 記録媒体に画像を形成するための液体を吐出する複数の吐出口が一方向に沿って配列された前記一方向に長尺な吐出面を有する記録ヘッドと、
    前記吐出面と対向する方向から前記記録ヘッドを支持する支持部材と、
    前記支持部材に前記記録ヘッドを固定する固定機構とを備える記録装置であって、
    前記支持部材が、前記一方向に関して前記吐出面の両端外側の部位において前記記録ヘッドを支持し、
    前記固定機構は、前記記録ヘッドを固定する固定位置と前記記録ヘッドの固定を解除する解除位置とをとりえるよう前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線に対して回動可能な回動部材と、
    前記回動部材を前記固定位置に係止する係止機構と、を備え、
    前記回動部材を前記固定位置に係止することで、前記記録ヘッドの前記吐出面の両端外側の部位を、前記回動部材と前記支持部材とによって挟んで固定し、
    前記固定機構は、前記一方向に関して前記吐出面の一端外側において前記記録ヘッドに前記押圧力を加える第1部分と、前記吐出面の他端外側において前記記録ヘッドに前記押圧力を加える第2部分とを有しており、前記回動部材の延在方向に沿って前記回動部材の軸支位置、前記第1部分、前記第2部分の順に配列されていることを特徴とする記録装置。
  4. 記録媒体に画像を形成するための液体を吐出する複数の吐出口が一方向に沿って配列された前記一方向に長尺な吐出面を有する記録ヘッドと、
    前記吐出面と対向する方向から前記記録ヘッドを支持する支持部材と、
    前記支持部材に前記記録ヘッドを固定する固定機構とを備える記録装置であって、
    前記支持部材が、前記一方向に関して前記吐出面の両端外側の部位において前記記録ヘッドを支持し、
    前記固定機構は、前記記録ヘッドを固定する固定位置と前記記録ヘッドの固定を解除する解除位置とをとりえるよう前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線に対して回動可能な回動部材と、
    前記回動部材を前記固定位置に係止する係止機構と、を備え、
    前記回動部材を前記固定位置に係止することで、前記記録ヘッドの前記吐出面の両端外側の部位を、前記回動部材と前記支持部材とによって挟んで固定し、
    前記記録ヘッドは、前記記録ヘッドへ前記液体を供給する供給部をさらに有しており、前記供給部は、前記一方向に関して前記記録ヘッドの端部に設けられており、かつ、前記固定機構の外側に位置していることを特徴とする記録装置。
  5. 前記当接面は、前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な軸線を回転中心として回転可能であることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  6. 前記供給部から前記複数の吐出口までの間に配設される前記記録ヘッド内の液体流路が、前記固定機構によって押圧力が加えられる部材を避けて形成されていることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  7. 前記固定機構によって押圧力が加えられる部材が、液体記録ヘッドの内部において、前記一方向に垂直かつ前記吐出面に平行な方向に分かれた二股の形状をなし、
    前記液体流路が前記二股の形状の間を前記一方向に貫通されていることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  8. 前記記録ヘッドの前記吐出面の両端外側の部位が、耐荷重構造に構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記固定機構は弾性部材をさらに有しており、前記弾性部材を介して前記記録ヘッドを固定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録装置。
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