JP5309830B2 - スケジュール生成装置、画像処理装置、コンピュータシステム、及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明の目的は、装置を制御する複数の制御プログラムの動作スケジュールを、他の制御プログラムと動作が両立しない制御プログラムを明示した形で提示することにある。
請求項2に記載の発明は、前記複数の制御プログラムのうちの一の制御プログラムと動作が両立しない他の制御プログラムを変換するためのプログラムコードであって当該一の制御プログラムと動作が両立しない状態を回避するための動作を記述したプログラムコードである変換コードを抽出する抽出手段を更に備え、前記出力手段は、前記抽出手段により抽出された前記変換コードを更に出力することを特徴とする請求項1記載のスケジュール生成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記決定手段は、前記複数の制御プログラムの各々が使用する資源を特定する情報に更に基づいて、前記判定対象の制御プログラムが動作しないことを決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスケジュール生成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記複数の制御プログラムのうちの自装置に既に組み込まれた第1の制御プログラムとその動作時刻とを関連付けた第1の動作時刻情報を前記記憶手段から取得し、自装置に新たに組み込むものとして指定された第2の制御プログラムとその動作時刻とを関連付けた第2の動作時刻情報を外部から取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記第1の動作時刻情報及び前記第2の動作時刻情報に基づいて、前記第2の制御プログラムの動作が制限されるかどうかを判定する判定手段とを更に備え、前記出力手段は、前記判定手段による判定結果を更に出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスケジュール生成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記判定手段は、前記第1の制御プログラムが使用する資源を特定する情報と、前記第2の制御プログラムが使用する資源を特定する情報とに更に基づいて、当該第2の制御プログラムの動作が制限されるかどうかを判定することを特徴とする請求項4記載のスケジュール生成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記出力手段は、前記判定手段により前記第2の制御プログラムの動作が制限されると判定された場合に、当該第2の制御プログラムの動作の制限を解除するものとして予め定められたプログラムコードを出力することを特徴とする請求項4記載のスケジュール生成装置である。
請求項7に記載の発明は、自装置の電源の投入及び遮断を管理する電源管理手段と、外部から入力された画像データに基づいて画像処理を行う画像処理手段と、前記電源管理手段を制御するために動作する制御プログラムと前記画像処理手段を制御するために動作する制御プログラムとを含む複数の制御プログラムの各々とその動作時刻とを関連付けた動作時刻情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムの動作スケジュールを表すスケジュール情報を生成する生成手段と、前記記憶手段に記憶された前記動作時刻情報に基づいて、前記画像処理手段を制御するために動作する制御プログラムのうちの判定対象の制御プログラムの動作時刻と、当該判定対象の制御プログラムの動作時刻から遡って初めて見つかった前記電源管理手段を制御するために動作する制御プログラムのうちの自装置の電源をオフする制御プログラムの動作時刻との間に、自装置の電源をオンする制御プログラムの動作時刻がないと判定することにより、当該判定対象の制御プログラムが動作しないことを決定する決定手段と、前記生成手段により生成された前記スケジュール情報と、前記決定手段により決定された前記判定対象の制御プログラムが動作しないことを明示する標識を当該スケジュール情報に付加するための付加情報とを出力する出力手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記複数の制御プログラムのうちの一の制御プログラムと動作が両立しない他の制御プログラムを変換するためのプログラムコードであって当該一の制御プログラムと動作が両立しない状態を回避するための動作を記述したプログラムコードである変換コードを抽出する抽出手段を更に備え、前記出力手段は、前記抽出手段により抽出された前記変換コードを更に出力することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置である。
請求項9に記載の発明は、自装置を制御するために動作する複数の制御プログラムを実行するプログラム実行装置と、前記プログラム実行装置に前記複数の制御プログラムを送信するプログラム送信装置とを備え、前記プログラム実行装置は、前記複数の制御プログラムの各々とその動作時刻とを関連付けた動作時刻情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムの動作スケジュールを表すスケジュール情報を生成する生成手段と、前記記憶手段に記憶された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムのうちの判定対象の制御プログラムの動作時刻と、当該判定対象の制御プログラムの動作時刻から遡って初めて見つかった前記複数の制御プログラムのうちの自装置の電源をオフする制御プログラムの動作時刻との間に、自装置の電源をオンする制御プログラムの動作時刻がないと判定することにより、当該判定対象の制御プログラムが動作しないことを決定する決定手段と、前記生成手段により生成された前記スケジュール情報と、前記決定手段により決定された前記判定対象の制御プログラムが動作しないことを明示する標識を当該スケジュール情報に付加するための付加情報とを前記プログラム送信装置に送信する送信手段とを備えたことを特徴とするコンピュータシステムである。
請求項10に記載の発明は、前記複数の制御プログラムのうちの一の制御プログラムと動作が両立しない他の制御プログラムを変換するためのプログラムコードであって当該一の制御プログラムと動作が両立しない状態を回避するための動作を記述したプログラムコードである変換コードを抽出する抽出手段を更に備え、前記出力手段は、前記抽出手段により抽出された前記変換コードを更に出力することを特徴とする請求項9記載のコンピュータシステムである。
請求項11に記載の発明は、前記プログラム送信装置は、前記複数の制御プログラムのうちの前記プログラム実行装置に既に組み込まれた第1の制御プログラムとその動作時刻とを関連付けた第1の動作時刻情報を当該プログラム実行装置から受信する受信手段と、前記プログラム実行装置に新たに組み込むものとして指定された第2の制御プログラムとその動作時刻とを関連付けた第2の動作時刻情報を外部から受け付ける受付手段と、前記受信手段により受信した前記第1の動作時刻情報と、前記受付手段により受け付けた前記第2の動作時刻情報とに基づいて、前記第2の制御プログラムの動作が制限されるかどうかを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のコンピュータシステムである。
請求項12に記載の発明は、コンピュータに、自装置を制御するために動作する複数の制御プログラムの各々とその動作時刻とを関連付けた動作時刻情報を記憶した記憶装置から、当該動作時刻情報を読み出す機能と、読み出された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムの動作スケジュールを表すスケジュール情報を生成する機能と、読み出された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムのうちの判定対象の制御プログラムの動作時刻と、当該判定対象の制御プログラムの動作時刻から遡って初めて見つかった前記複数の制御プログラムのうちの自装置の電源をオフする制御プログラムの動作時刻との間に、自装置の電源をオンする制御プログラムの動作時刻がないと判定することにより、当該判定対象の制御プログラムが動作しないことを決定する機能と、生成された前記スケジュール情報と、決定された前記判定対象の制御プログラムが動作しないことを明示する標識を当該スケジュール情報に付加するための付加情報とを出力する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項13に記載の発明は、前記コンピュータに、前記複数の制御プログラムのうちの一の制御プログラムと動作が両立しない他の制御プログラムを変換するためのプログラムコードであって当該一の制御プログラムと動作が両立しない状態を回避するための動作を記述したプログラムコードである変換コードを抽出する機能を更に実現させ、前記出力する機能は、抽出された前記変換コードを更に出力することを特徴とする請求項12記載のプログラムである。
請求項3の発明によれば、装置を制御する複数の制御プログラムの動作スケジュールを、使用する資源の観点から他の制御プログラムと動作が両立しない制御プログラムを明示した形で提示することができる。
請求項4の発明によれば、装置に新たに制御プログラムを組み込むに当たり、その制御プログラムの動作が装置に既に組み込まれた制御プログラムによって制限されないかを検査することができる。
請求項5の発明によれば、装置に新たに制御プログラムを組み込むに当たり、使用する資源の観点からその制御プログラムの動作が装置に既に組み込まれた制御プログラムによって制限されないかを検査することができる。
請求項6の発明によれば、装置に新たに制御プログラムを組み込むに当たってその制御プログラムの動作が装置に既に組み込まれた制御プログラムによって制限されることが分かった場合に、制限を解除するためのプログラムコードを提示することができる。
請求項7の発明によれば、装置を制御する複数の制御プログラムの動作スケジュールを、他の制御プログラムと動作が両立しない制御プログラムを明示した形で提示することができる。
請求項9の発明によれば、装置を制御する複数の制御プログラムの動作スケジュールを、他の制御プログラムと動作が両立しない制御プログラムを明示した形で提示することができる。
請求項11の発明によれば、装置に新たに制御プログラムを組み込むに当たり、その制御プログラムの動作が装置に既に組み込まれた制御プログラムによって制限されないかを検査することができる。
請求項12の発明によれば、装置を制御する複数の制御プログラムの動作スケジュールを、他の制御プログラムと動作が両立しない制御プログラムを明示した形で提示することができる。
図1は、本実施の形態が適用されるコンピュータシステムの構成を示している。
図示するように、このコンピュータシステムは、画像処理装置10と、端末装置20とが、ネットワーク80で接続されることにより構成されている。
更に、ネットワーク80は、LAN(Local Area Network)であってもよいし、インターネットであってもよい。
一方で、スクリプトは一般的なスクリプト言語を用いて作成されるため、ユーザが記述したコードは、その記述の仕方によってリソース競合を回避できる場合もある。
また、端末装置20から画像処理装置10にスクリプトをインストールするときにリソース競合が発生するか否かを検査する。
更に、リソース競合によって動作しないスクリプトを検出し、ユーザに通知する。
更にまた、コードの記述の仕方によってリソース競合を回避できる場合には、スクリプトのインストール時に、ユーザに対し、予め用意したコードのテンプレートを用いたコード変換を促す。
図2は、画像処理装置10及び端末装置20の機能構成例を示したブロック図である。
まず、画像処理装置10の機能構成について説明する。尚、本実施の形態において、画像処理装置10は、プログラム実行装置の一例である。
図示するように、本実施の形態における画像処理装置10は、実行日時情報記憶部11と、実行日時情報管理部12と、スケジュール情報記憶部13と、スケジュール情報管理部14と、送信部15と、受信部16と、スクリプト解析部17と、スクリプト記憶部18と、スクリプト管理部19とを備える。このうち、スクリプト解析部17は、使用リソース情報記憶部17aと、競合判定部17bと、コード変換情報記憶部17cと、変換コード抽出部17dとを備える。また、画像処理装置10は、スクリプト実行部31と、電源管理部32と、画像処理部33とを備える。尚、これらのうち、実行日時情報記憶部11、スケジュール情報記憶部13、使用リソース情報記憶部17a、コード変換情報記憶部17c、スクリプト記憶部18は、例えばHDDにより実現される。また、実行日時情報管理部12、スケジュール情報管理部14、送信部15、受信部16、競合判定部17b、変換コード抽出部17d、スクリプト管理部19、スクリプト実行部31の各機能は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み込んで実行することにより、実現される。
実行日時情報管理部12は、実行日時情報記憶部11への実行日時情報の新規登録、実行日時情報記憶部11に記憶された実行日時情報の更新や読出し等を行う。本実施の形態では、動作時刻情報を取得する取得手段の一例として、実行日時情報管理部12を設けている。
スケジュール情報管理部14は、スケジュール表の生成、生成したスケジュール表のスケジュール情報記憶部13への新規登録、スケジュール情報記憶部13に記憶されたスケジュール表の更新や読出し等を行う。本実施の形態では、スケジュール情報の一例として、スケジュール表を用いており、スケジュール情報を生成する生成手段の一例として、スケジュール情報管理部14を設けている。
受信部16は、アップロードの開始メッセージ(スケジュール表の送付指示)、スクリプト解析指示、スクリプトインストール指示を端末装置20から受信する。
使用リソース情報記憶部17aは、スクリプトに記述されるインターフェイスとそのインターフェイスで使用される画像処理装置10のリソース(資源)との対応情報である使用リソース情報を記憶する。
競合判定部17bは、スクリプトの実行日時に基づく競合である日時競合や、スクリプトが利用するリソースに基づく競合であるリソース競合の発生を検知する。ここで、日時競合やリソース競合の発生の検知は、既にインストールされており自動実行がスケジュールされているスクリプトについて行われる場合と、インストールしようとしているスクリプトについてインストール前に行われる場合とがある。本実施の形態では、動作が両立しない制御プログラムの組み合わせを決定する決定手段の一例として、また、自装置に新たに組み込むものとして指定された制御プログラムの動作が制限されるかどうかを判定する判定手段の一例として、競合判定部17bを設けている。
コード変換情報記憶部17cは、ユーザが作成したコードとそのコードを変換するために予め用意したコードのテンプレート(変換コード)との対応情報であるコード変換情報を記憶する。
変換コード抽出部17dは、スクリプトの解析時に、リソース競合を回避するための変換コードをコード変換情報記憶部17cから抽出する。
スクリプト管理部19は、スクリプト記憶部18へのスクリプトの新規登録、スクリプト記憶部18に記憶されたスクリプトの読出し等を行う。
電源管理部32は、スクリプト実行部31により自動実行されるスクリプトによる制御の対象であり、電源のオン/オフ(投入及び遮断)や、節電モードへの移行等を管理する。
画像処理部33は、電源管理部32と同様、スクリプト実行部31により自動実行されるスクリプトによる制御の対象であり、外部から入力された画像データに基づいて画像処理を行う。ここで、画像処理としては、スキャナによる画像読取り、例えば電子写真方式を用いた画像形成、ファクシミリ機構による画像送信や画像受信が考えられる。
図示するように、本実施の形態における端末装置20は、送信部25と、受信部26と、操作受付部27と、表示部28とを備える。尚、これらの各機能は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み込んで実行することにより、実現される。
受信部26は、スケジュール表やスクリプト解析結果を画像処理装置10から受信する。ここで、スケジュール表は、他のスクリプトと競合するスクリプトを明示するマークが付加された形で受信する。
操作受付部27は、アップロード開始、スクリプト解析、スクリプトの実行日時やコードの変更、アップロード実行に関するユーザ操作を受け付ける。
表示部28は、受信部26が受信したスケジュール表やスクリプト解析結果をディスプレイに表示する。
図3は、実行日時情報の具体例を示した図である。
図示するように、実行日時情報は、スクリプト名と、開始日時と、終了日時と、繰り返しとを対応付けたものになっている。
スクリプト名は、前述の通り、スクリプトを一意に識別する識別情報の一例である。
開始日時は、スクリプトの動作を開始する日時であり、終了日時は、スクリプトの動作を終了する日時である。例えば、「節電」のように節電モードを継続的に維持するといったスクリプトもあるので、開始日時及び終了日時を設けている。これに対し、電源オン、電源オフ、画像処理に関する各種動作は、ある瞬間に開始することのみが指定される動作である。従って、このような動作を行うスクリプトについては、例えば、開始日時のみに日時を設定したり、開始日時及び終了日時に同じ日時を設定したりすればよい。
また、繰り返しには、スクリプトが毎日動作するのか、毎週動作するのか等が設定される。
尚、実行日時情報には、各スクリプトの使用リソースの情報を含めてもよい。後述する動作では、競合判定部17bがリソース競合の判定を行う際に各スクリプトの使用リソースの情報を取得するが、これを事前に取得し、実行日時情報に含めて記憶してもよい。
図示するように、使用リソース情報は、インターフェイス(図では「I/F」と表記)と、使用リソースとを対応付けたものになっている。
インターフェイスは、前述の通り、画像処理装置10の機能を使うための関数である。
使用リソースは、インターフェイスが呼び出されたときに使用される画像処理装置10のリソースである。
図には、一例として、インターフェイス「copy」は、画像読取部及び画像形成部をリソースとして使用し、インターフェイス「scan」は、画像読取部をリソースとして使用することを示している。
図示するように、コード変換情報は、ユーザ作成コードと、変換コードとを対応付けたものになっている。
ユーザ作成コードは、ユーザが最初に作成したスクリプトにおいて記述したコードである。
変換コードは、ユーザ作成コードに基づくリソース競合を回避するために予め用意されたコードのテンプレートである。
図には、一例として、スキャナでスキャンするという動作を意味するコードを2つの変換コードの何れかで置き換えることでリソース競合を回避できることを示している。尚、2つの変換コードのうち、1行目の変換コードは、スキャナが使用中であった場合にスキャナが空くまで無制限に待つという動作を意味するコードであり、2行目の変換コードは、スキャナが使用中であった場合にスキャナが空くまで10分を限度として待つという動作を意味するコードである。
まず、端末装置20が画像処理装置10にスクリプトをアップロードするときの画像処理装置10と端末装置20の情報交換の流れについて説明する。
図6は、このときの情報交換の流れを示したシーケンス図である。
端末装置20では、まず、ユーザが作成したスクリプトを画像処理装置10にアップロードする手続きを開始する操作を行う。すると、操作受付部27が、その操作を受け付け、送信部25に伝える(ステップ201)。そして、送信部25が、アップロードの開始メッセージを画像処理装置10に送信する(ステップ202)。
そして、競合判定部17bは、実行日時情報管理部12から渡された実行日時情報に基づいて、既にインストールされているスクリプトについて、スクリプト間で競合が発生していないかどうかを判定する競合判定処理を行う(ステップ103)。尚、競合判定処理の詳細は後述する。
また、スケジュール情報管理部14は、実行日時情報管理部12から渡された実行日時情報に基づいてスケジュール表を生成し、競合判定部17bによる競合判定処理の結果を反映させてスケジュール情報記憶部13に記憶する(ステップ104)。その後、このスケジュール表は送信部15に送信され、送信部15が、スケジュール表を端末装置20に送信する(ステップ105)。
そこで、本実施の形態では、ユーザがアップロードしようとするスクリプトとその時点で画像処理装置10にインストールされているスクリプトとの間に競合が発生しないかのスクリプト解析を、アップロード前に画像処理装置10が行うようにしている。
その後、変換コード抽出部17dが、リソース競合を回避してスクリプトが動作するよう、ユーザ作成コードを変換するために予め用意した変換コードを抽出する変換コード抽出処理を行い、競合判定の結果及び変換コードをスクリプト解析結果として送信部15に受け渡す(ステップ108)。尚、変換コード抽出処理の詳細も後述する。そして、送信部15は、スクリプト解析結果を端末装置20に送信する(ステップ109)。
図7は、図6のステップ204で表示される画面の第1の例である。
この画面には、スクリプトA〜Dが、YYYY年MM月DD日の何時に如何なる動作を行うかを示したスケジュール表が表示されている。そして、このスケジュール表では、画像処理装置10に対し、スクリプトCが2時に電源オフし、スクリプトDが6時半に電源オンすることが設定されているにも関わらず、スクリプトBが3時にファクシミリ送信を行うことが設定されている。この場合、競合判定処理を行うことにより、このファクシミリ送信は動作しないことが分かるため、そのことを示すマーク41が表示されている。
この画面には、複数のスクリプトが、YYYY年MM月の何日の何時に如何なる動作を行うかを示したスケジュール表が表示されている。そして、このスケジュール表では、画像処理装置10が、YYYY年MM月5日の23時に電源オフし、YYYY年MM月7日の6時に電源オンすることが設定されているにも関わらず、YYYY年MM月6日の7時にファクシミリ送信を行うことが設定されている。この場合、競合判定処理を行うことにより、このファクシミリ送信は動作しないことが分かるため、そのことを示すマーク42が表示されている。
この画面では、スクリプト名入力欄51に「節電」と入力されており、節電モードへの移行を行うスクリプトをアップロードしようとしていることが分かる。
また、この画面において、開始日時設定欄52及び終了日時設定欄53には、YYYY年MM月DD日HH時MM分と設定されている。但し、この画面が、例えば、図8のYYYY年MM月7日の欄の「新規」というリンク文字列43をクリックしたときに表示される画面であるとすると、開始日時設定欄52にはYYYY年MM月7日H1時M1分と設定され、終了日時設定欄53にはYYYY年MM月7日H2時M2分と設定されることになる。即ち、YYYY年MM月7日のH1時M1分からH2時M2分まで節電モードを維持する動作を行うことが設定される。
更に、繰り返し設定欄54には、「毎日」と設定されている。これは、開始日時設定欄52及び終了日時設定欄53に対する設定にかかわらず、毎日H1時M1分からH2時M2分まで節電モードを維持する動作を行うことを意味する。
更に、ボタン56はスクリプトの内容を参照するためのボタン、ボタン57はステップ205でスクリプト解析を指示するためのボタン、ボタン58はステップ210でスクリプトのアップロードを指示するためのボタンである。
図10は、図6のステップ103又はステップ107における競合判定処理の流れを詳細に示したフローチャートである。尚、一般には、1つのスクリプトに複数のインターフェイスが記述されることがあるが、ここでは簡単のために1つのスクリプトには1つのインターフェイスのみが記述されることとする。また、「節電」のように動作が一定期間継続するような場合は、開始日時及び終了日時に異なる日時が設定されるが、ここでは簡単のために一定時間継続するような動作は考えないものとする。つまり、例えば、ある瞬間に開始される動作のみを考え、その動作が開始される日時を「実行日時」と呼ぶことにする。
ここで、先に述べた通り、競合には、日時競合とリソース競合とがある。従って、競合判定もこれらの2つの種類の競合について行う。
この場合、競合判定部17bは、まず、判定対象スクリプトの実行日時よりも1つ前の実行日時が指定された比較対象スクリプトを読み出す(ステップ122)。具体的には、実行日時情報記憶部11に記憶された実行日時情報を参照して、判定対象スクリプトの実行日時よりも早くかつ最も近い実行日時が対応付けられたスクリプトを特定し、スクリプト記憶部18に記憶されたスクリプトの中からこのスクリプトを読み出す。
次いで、競合判定部17bは、比較対象スクリプトの内容を解析し、電源をオフする動作を表すインターフェイスが記述されているかどうかを判定する(ステップ123)。その結果、電源をオフする動作を表すインターフェイスが記述されていなければ、更に1つ前の実行日時が指定された比較対象スクリプトが他にあるかどうかを判定する(ステップ124)。そして、そのような比較対象スクリプトがあれば、その比較対象スクリプトについて、ステップ122〜123を繰り返す。また、そのような比較対象スクリプトがなければ、リソース競合の判定処理に移る。
また、ステップ126で比較対象スクリプトの実行日時が判定対象スクリプトの実行日時よりも後であると判定されれば、競合判定結果に電源がオフされる日時をセットし(ステップ128)、処理を終了する。
また、電源をオフするスクリプトが見つかれば、今度は逆にそのスクリプトの実行日時から判定対象スクリプトの実行日時までの間で電源をオンするスクリプトを探す。そして、電源をオンするスクリプトが見つかれば、一旦電源がオフされた後にオンされて判定対象スクリプトが動作することになるので、日時競合は発生しないと判定する。また、電源をオンするスクリプトが見つからなければ、判定対象スクリプトの実行日時において電源はオフになっているので、日時競合が発生すると判定する。
この場合、競合判定部17bは、まず、判定対象スクリプトの実行日時の近傍の実行日時が指定された比較対象スクリプトを読み出す(ステップ129)。具体的には、実行日時情報記憶部11に記憶された実行日時情報を参照して、判定対象スクリプトの実行日時の前後の予め定められた時間内の実行日時が対応付けられたスクリプトを特定し、スクリプト記憶部18に記憶されたスクリプトの中からこのスクリプトを読み出す。
次いで、競合判定部17bは、判定対象スクリプトの使用リソースを特定する(ステップ130)。具体的には、判定対象スクリプトに記述されたインターフェイスをキーとして使用リソース情報記憶部17aを検索し、使用リソースの情報を取得する。また、競合判定部17bは、比較対象スクリプトの使用リソースを特定する(ステップ131)。具体的には、比較対象スクリプトに記述されたインターフェイスをキーとして使用リソース情報記憶部17aを検索し、使用リソースの情報を取得する。
一方、ステップ132で重複部分があると判定された場合は、競合判定結果にインターフェイスと使用リソースとの対応情報をセットし(ステップ134)、処理を終了する。
まず、変換コード抽出部17dは、競合判定部17bから競合判定結果を受け取る(ステップ141)。そして、競合判定結果に情報がセットされているかどうかを判定し(ステップ142)、情報がセットされていなければ、競合が発生していない旨を送信部15に出力する(ステップ143)。
その結果、インターフェイスと使用リソースとの対応情報であれば、変換コード抽出部17dは、インターフェイスをキーとしてコード変換情報記憶部17cを検索し、変換コードを抽出する(ステップ145)。例えば、図5の場合、明示していないが、ユーザ作成コードにインターフェイス「scan」が紐付けられており、インターフェイス「scan」をキーとして、図示する2種類の変換コードが抽出される。そして、リソース競合が発生している旨と、競合するリソースの情報と、変換コードとを送信部15に出力する(ステップ146)。
ところで、本実施の形態では、画像処理装置10でスクリプト解析を行ったが、画像処理装置10から端末装置20へスクリプト解析エンジンを送付し、端末装置20でスクリプト解析を行うようにしてもよい。即ち、図2のスクリプト解析部17を端末装置20内で実現するようにしてもよい。この場合は、動作時刻情報を受信する受信手段の一例として、受信部26を設けたことになり、動作時刻情報を受け付ける受付手段の一例として、操作受付部27を設けたことになり、プログラム実行装置に組み込むものとして指定された制御プログラムの動作が制限されるかどうかを判定する判定手段の一例として、競合判定部を設けたことになり、判定手段による判定結果を表示する表示手段の一例として、表示部28を設けたことになる。
第一に、画像処理装置10のディスプレイにスケジュール表を表示する場合に、画像処理装置10へのログイン情報に基づいて、ログインしたユーザが登録したスクリプトに関するスケジュール表を表示する、といった構成である。
第二に、画像処理装置10にスクリプトをインストールした際のユーザ情報に基づいて、スクリプトにリソース競合が発生した場合にはそのユーザに通知する、といった構成である。
第三に、スクリプトがリソース競合を生じさせそうな場合に、スケジュール表にその旨を表示する、といった構成である。例えば、新たなスクリプトをインストールしようとするときにこのような表示を行うことが考えられる。
第四に、スクリプトがリソース競合を生じさせた場合に、画像処理装置10が、何れかのスクリプトに対して、リソース競合を回避するための処理を自動的に行う、といった構成である。
また、本実施の形態では、スクリプトを処理対象として説明したが、一般的なプログラムを処理対象としてもよい。
そこで、これらの処理をコンピュータ90で行うものとして、コンピュータ90のハードウェア構成について説明する。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
Claims (13)
- 自装置を制御するために動作する複数の制御プログラムの各々とその動作時刻とを関連付けた動作時刻情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムの動作スケジュールを表すスケジュール情報を生成する生成手段と、
前記記憶手段に記憶された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムのうちの判定対象の制御プログラムの動作時刻と、当該判定対象の制御プログラムの動作時刻から遡って初めて見つかった前記複数の制御プログラムのうちの自装置の電源をオフする制御プログラムの動作時刻との間に、自装置の電源をオンする制御プログラムの動作時刻がないと判定することにより、当該判定対象の制御プログラムが動作しないことを決定する決定手段と、
前記生成手段により生成された前記スケジュール情報と、前記決定手段により決定された前記判定対象の制御プログラムが動作しないことを明示する標識を当該スケジュール情報に付加するための付加情報とを出力する出力手段と
を備えたことを特徴とするスケジュール生成装置。 - 前記複数の制御プログラムのうちの一の制御プログラムと動作が両立しない他の制御プログラムを変換するためのプログラムコードであって当該一の制御プログラムと動作が両立しない状態を回避するための動作を記述したプログラムコードである変換コードを抽出する抽出手段を更に備え、
前記出力手段は、前記抽出手段により抽出された前記変換コードを更に出力することを特徴とする請求項1記載のスケジュール生成装置。 - 前記決定手段は、前記複数の制御プログラムの各々が使用する資源を特定する情報に更に基づいて、前記判定対象の制御プログラムが動作しないことを決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスケジュール生成装置。
- 前記複数の制御プログラムのうちの自装置に既に組み込まれた第1の制御プログラムとその動作時刻とを関連付けた第1の動作時刻情報を前記記憶手段から取得し、自装置に新たに組み込むものとして指定された第2の制御プログラムとその動作時刻とを関連付けた第2の動作時刻情報を外部から取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記第1の動作時刻情報及び前記第2の動作時刻情報に基づいて、前記第2の制御プログラムの動作が制限されるかどうかを判定する判定手段とを更に備え、
前記出力手段は、前記判定手段による判定結果を更に出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスケジュール生成装置。 - 前記判定手段は、前記第1の制御プログラムが使用する資源を特定する情報と、前記第2の制御プログラムが使用する資源を特定する情報とに更に基づいて、当該第2の制御プログラムの動作が制限されるかどうかを判定することを特徴とする請求項4記載のスケジュール生成装置。
- 前記出力手段は、前記判定手段により前記第2の制御プログラムの動作が制限されると判定された場合に、当該第2の制御プログラムの動作の制限を解除するものとして予め定められたプログラムコードを出力することを特徴とする請求項4記載のスケジュール生成装置。
- 自装置の電源の投入及び遮断を管理する電源管理手段と、
外部から入力された画像データに基づいて画像処理を行う画像処理手段と、
前記電源管理手段を制御するために動作する制御プログラムと前記画像処理手段を制御するために動作する制御プログラムとを含む複数の制御プログラムの各々とその動作時刻とを関連付けた動作時刻情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムの動作スケジュールを表すスケジュール情報を生成する生成手段と、
前記記憶手段に記憶された前記動作時刻情報に基づいて、前記画像処理手段を制御するために動作する制御プログラムのうちの判定対象の制御プログラムの動作時刻と、当該判定対象の制御プログラムの動作時刻から遡って初めて見つかった前記電源管理手段を制御するために動作する制御プログラムのうちの自装置の電源をオフする制御プログラムの動作時刻との間に、自装置の電源をオンする制御プログラムの動作時刻がないと判定することにより、当該判定対象の制御プログラムが動作しないことを決定する決定手段と、
前記生成手段により生成された前記スケジュール情報と、前記決定手段により決定された前記判定対象の制御プログラムが動作しないことを明示する標識を当該スケジュール情報に付加するための付加情報とを出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記複数の制御プログラムのうちの一の制御プログラムと動作が両立しない他の制御プログラムを変換するためのプログラムコードであって当該一の制御プログラムと動作が両立しない状態を回避するための動作を記述したプログラムコードである変換コードを抽出する抽出手段を更に備え、
前記出力手段は、前記抽出手段により抽出された前記変換コードを更に出力することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。 - 自装置を制御するために動作する複数の制御プログラムを実行するプログラム実行装置と、
前記プログラム実行装置に前記複数の制御プログラムを送信するプログラム送信装置と
を備え、
前記プログラム実行装置は、
前記複数の制御プログラムの各々とその動作時刻とを関連付けた動作時刻情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムの動作スケジュールを表すスケジュール情報を生成する生成手段と、
前記記憶手段に記憶された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムのうちの判定対象の制御プログラムの動作時刻と、当該判定対象の制御プログラムの動作時刻から遡って初めて見つかった前記複数の制御プログラムのうちの自装置の電源をオフする制御プログラムの動作時刻との間に、自装置の電源をオンする制御プログラムの動作時刻がないと判定することにより、当該判定対象の制御プログラムが動作しないことを決定する決定手段と、
前記生成手段により生成された前記スケジュール情報と、前記決定手段により決定された前記判定対象の制御プログラムが動作しないことを明示する標識を当該スケジュール情報に付加するための付加情報とを前記プログラム送信装置に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とするコンピュータシステム。 - 前記複数の制御プログラムのうちの一の制御プログラムと動作が両立しない他の制御プログラムを変換するためのプログラムコードであって当該一の制御プログラムと動作が両立しない状態を回避するための動作を記述したプログラムコードである変換コードを抽出する抽出手段を更に備え、
前記出力手段は、前記抽出手段により抽出された前記変換コードを更に出力することを特徴とする請求項9記載のコンピュータシステム。 - 前記プログラム送信装置は、
前記複数の制御プログラムのうちの前記プログラム実行装置に既に組み込まれた第1の制御プログラムとその動作時刻とを関連付けた第1の動作時刻情報を当該プログラム実行装置から受信する受信手段と、
前記プログラム実行装置に新たに組み込むものとして指定された第2の制御プログラムとその動作時刻とを関連付けた第2の動作時刻情報を外部から受け付ける受付手段と、
前記受信手段により受信した前記第1の動作時刻情報と、前記受付手段により受け付けた前記第2の動作時刻情報とに基づいて、前記第2の制御プログラムの動作が制限されるかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果を表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のコンピュータシステム。 - コンピュータに、
自装置を制御するために動作する複数の制御プログラムの各々とその動作時刻とを関連付けた動作時刻情報を記憶した記憶装置から、当該動作時刻情報を読み出す機能と、
読み出された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムの動作スケジュールを表すスケジュール情報を生成する機能と、
読み出された前記動作時刻情報に基づいて、前記複数の制御プログラムのうちの判定対象の制御プログラムの動作時刻と、当該判定対象の制御プログラムの動作時刻から遡って初めて見つかった前記複数の制御プログラムのうちの自装置の電源をオフする制御プログラムの動作時刻との間に、自装置の電源をオンする制御プログラムの動作時刻がないと判定することにより、当該判定対象の制御プログラムが動作しないことを決定する機能と、
生成された前記スケジュール情報と、決定された前記判定対象の制御プログラムが動作しないことを明示する標識を当該スケジュール情報に付加するための付加情報とを出力する機能と
を実現させるためのプログラム。 - 前記コンピュータに、
前記複数の制御プログラムのうちの一の制御プログラムと動作が両立しない他の制御プログラムを変換するためのプログラムコードであって当該一の制御プログラムと動作が両立しない状態を回避するための動作を記述したプログラムコードである変換コードを抽出する機能を更に実現させ、
前記出力する機能は、抽出された前記変換コードを更に出力することを特徴とする請求項12記載のプログラム。
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