JP5301856B2 - 外観に優れたポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents
外観に優れたポリカーボネート樹脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5301856B2 JP5301856B2 JP2008044289A JP2008044289A JP5301856B2 JP 5301856 B2 JP5301856 B2 JP 5301856B2 JP 2008044289 A JP2008044289 A JP 2008044289A JP 2008044289 A JP2008044289 A JP 2008044289A JP 5301856 B2 JP5301856 B2 JP 5301856B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- component
- polycarbonate resin
- group
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
かかるように、より高いレベルの外観、衝撃特性を有する樹脂材料が求められているが得られていないのが現状である。
(A成分:芳香族ポリカーボネート樹脂)
本発明のA成分であるポリカーボネート樹脂は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られる芳香族ポリカーボネート樹脂であり、反応の方法としては界面重縮合法、溶融エステル交換法、カーボネートプレポリマーの固相エステル交換法、および環状カーボネート化合物の開環重合法などを挙げることができる。
さらにポリオルガノシロキサン単位を共重合した、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体の使用も可能である。
比粘度(ηSP)=(t−t0)/t0
[t0は塩化メチレンの落下秒数、tは試料溶液の落下秒数]
求められた比粘度を次式にて挿入して粘度平均分子量Mを求める。
ηSP/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−4M0.83
c=0.7
本発明のグラフト共重合体は、ゴム粒子の重量平均粒子径が0.20〜2.0μmであるゴム質重合体、シアン化ビニル単量体及び芳香族ビニル単量体を含むグラフト共重合体をいう。
本発明で言う芳香族ビニル単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルキシレン、エチルスチレン、ジメチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、ビニルナフタレン、メトキシスチレン、モノブロムスチレン、ジブロムスチレン、フルオロスチレン、トリブロムスチレンなどが挙げられ、特にスチレンが好ましい。
本発明のグラフト共重合体として具体的には、例えば、ABS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂などが挙げられ、いずれも容易に入手可能である。中でもより好適であるのはABS樹脂である。
ABS樹脂は薄肉成形品に対する優れた成形加工性を有し、良好な耐衝撃性も有する。殊にポリカーボネート樹脂との組合せにおいて好ましい特性が発現される。
かかるABS樹脂の製造方法は特に指定はないが、より好ましいのは乳化重合法により製造されたABS樹脂である。
本発明のコアシェル型グラフト共重合体は、ゴム粒子の重量平均粒子径が0.30〜0.50μmであるジエン系ゴム成分とアルキル(メタ)アクリレート単量体またはアルキル(メタ)アクリレートとそれと共重合する他の単量体との混合物を共重合してなるコアシェル型のグラフト共重合体であり、ブタジエン−スチレンに代表されるジエン系ゴムに、主としてメチルメタアクリレート、またはメチルメタアクリレートとそれと共重合可能な他の単量体との混合物をグラフト共重合することで得られる共重合体が好ましい。
前記ビニル系単量体ならびに架橋性単量体は、それぞれ一種または二種以上を使用することができる。
本発明においてはD成分として各種の無機充填材を含むことができる。例えば、タルク、ワラストナイト、マイカ、クレー、モンモンリロナイト、スメクタイト、カオリン、炭酸カルシウム、炭素繊維、炭素フレーク、カーボンビーズ、カーボンミルドファイバー、金属フレーク、金属繊維、金属コートガラス繊維、金属コート炭素繊維、金属コートガラスフレーク、シリカ、セラミック粒子、セラミック繊維、セラミックバルーン、アラミド粒子、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、グラファイト、チタン酸カリウムウイスカー、ホウ酸アルミニウムウイスカー、塩基性硫酸マグネシウムなどの各種ウイスカーなどが挙げられる。なかでも、タルク、ワラストナイト、マイカ、などのケイ酸塩系の充填材が好ましく使用される。これらの無機充填材は、1種もしくは2種以上を併用して含むものであってもよい。
本発明において使用するタルク(D−1成分)とは、平均粒径が5μm以下のものを挙げることができる。更に好ましくは平均粒径が3μm以下であり、特に好ましくは2μm以下のものを挙げることができる。下限としては0.05μmを挙げることができる。ここでタルクの平均粒径は、液相沈降法の1つであるX線透過法で測定されたD50(粒子径分布のメジアン径)をいう。かかる測定を行う装置の具体例としてはマイクロメリティックス社製Sedigraph5100などを挙げることができる。
本発明において使用するマイカ(D−2成分)とは、平均粒径が1〜80μmの粉末状のものを挙げることができる。更に好ましくは平均粒径が2〜50μmのものを挙げることができる。かかる平均粒径はレーザー回折・散乱法により測定される値である。平均粒径が1〜80μmの場合には、より難燃性に良好な作用を与えるとともに、樹脂中の微分散の条件も満足するため、耐湿熱性も良好に維持できる。マイカの厚みとしては、電子顕微鏡の観察により実測した厚みが0.01〜1μmのものを使用できる。好ましくは厚みが0.03〜3μmである。更にかかるマイカには、シランカップリング剤等で表面処理されていてもよく、更にエポキシ系、ウレタン系、アクリル系等の結合剤で造粒し、顆粒状とされていても良い。
本発明において使用するワラストナイト(D−3成分)とは、数平均繊維径が0.5〜5μmのものが好ましい。かかる数平均繊維径は、電子顕微鏡写真などにて観察した画像から、無作為に抽出した合計1000個分の繊維径を測定してその数平均値を算出して求められるものである。またアスペクト比L/D(L:数平均繊維長、D:数平均繊維径)が5以上であるものが好ましく、6以上であるものがより好ましい。尚、数平均繊維長は、ワラストナイトを光学顕微鏡または電子顕微鏡などにより、ワラストナイトの全体像がほぼ完全に観察可能な倍率で観察し、かかる像を画像解析装置に入力し、算出することができる。画像解析装置のとしては例えばピアス製 PIAS−IIIシステムなどを挙げることができる。本発明で使用するワラストナイトとしては、1000℃における強熱減量が2重量%以下が好ましく、1.5重量%以下がより好ましく、1重量%以下が更に好ましい。
本発明の難燃剤(E成分)は、従来芳香族ポリカーボネート樹脂の難燃剤として知られる各種の化合物が適用できるが、より好適には、(i)有機リン系難燃剤(例えば、モノホスフェート化合物、ホスフェートオリゴマー化合物ホスホネートオリゴマー化合物、ホスホニトリルオリゴマー化合物、およびホスホン酸アミド化合物など)、(ii)有機金属塩系難燃剤(例えば有機スルホン酸アルカリ(土類)金属塩、ホウ酸金属塩系難燃剤、および錫酸金属塩系難燃剤など)、(iii)シリコーン化合物からなるシリコーン系難燃剤である。尚、難燃剤として使用される化合物の配合は難燃性の向上のみならず、各化合物の性質に基づき、例えば帯電防止性、流動性、剛性、および熱安定性の向上などがもたらされる。
本発明の有機リン系難燃剤としては、ホスフェート化合物、特にアリールホスフェート化合物が好適である。かかるホスフェート化合物は難燃性の向上に効果的であり、かつホスフェート化合物は可塑化効果があるため、耐熱性の低下はあるものの本発明の樹脂組成物の成形加工性を高められる点で有利である。かかるホスフェート化合物は、従来難燃剤として公知の各種ホスフェート化合物が使用できるが、より好適には特に下記一般式(I)で表される1種または2種以上のホスフェート化合物を挙げることができる。
有機金属塩系難燃剤は、耐熱性がほぼ維持される点で有利である。本発明において最も有利に使用される有機金属塩系難燃剤は、スルホン酸アルカリ(土類)金属塩である。その中でも好ましいのはフッ素置換有機スルホン酸のアルカリ(土類)金属塩であり、特に好ましいのはパーフルオロアルキル基を有するスルホン酸のアルカリ(土類)金属塩である。ここでパーフルオロアルキル基の炭素数は、1〜18の範囲が好ましく、1〜10の範囲がより好ましく、更に好ましくは1〜8の範囲である。
本発明のシリコーン系難燃剤として使用されるシリコーン化合物は、燃焼時の化学反応によって難燃性を向上させるものである。該化合物としては従来芳香族ポリカーボネート樹脂の難燃剤として提案された各種の化合物を使用することができる。シリコーン化合物はその燃焼時にそれ自体が結合してまたは樹脂に由来する成分と結合してストラクチャーを形成することにより、または該ストラクチャー形成時の還元反応により、ポリカーボネート樹脂に難燃効果を付与するものと考えられている。したがってかかる反応における活性の高い基を含んでいることが好ましく、より具体的にはアルコキシ基およびハイドロジェン(即ちSi−H基)から選択された少なくとも1種の基を所定量含んでいることが好ましい。かかる基(アルコキシ基、Si−H基)の含有割合としては、0.1〜1.2mol/100gの範囲が好ましく、0.12〜1mol/100gの範囲がより好ましく、0.15〜0.6mol/100gの範囲が更に好ましい。かかる割合はアルカリ分解法より、シリコーン化合物の単位重量当たりに発生した水素またはアルコールの量を測定することにより求められる。尚、アルコキシ基は炭素数1〜4のアルコキシ基が好ましく、特にメトキシ基が好適である。
M単位:(CH3)3SiO1/2、H(CH3)2SiO1/2、H2(CH3)SiO1/2、(CH3)2(CH2=CH)SiO1/2、(CH3)2(C6H5)SiO1/2、(CH3)(C6H5)(CH2=CH)SiO1/2等の1官能性シロキサン単位、
D単位:(CH3)2SiO、H(CH3)SiO、H2SiO、H(C6H5)SiO、(CH3)(CH2=CH)SiO、(C6H5)2SiO等の2官能性シロキサン単位、
T単位:(CH3)SiO3/2、(C3H7)SiO3/2、HSiO3/2、(CH2=CH)SiO3/2、(C6H5)SiO3/2等の3官能性シロキサン単位、
Q単位:SiO2で示される4官能性シロキサン単位である。
上記難燃剤(E−1)、(E−2)および(E−3)は、単独であるいは2種以上の併用で使用してもよい。
本発明で使用する含フッ素滴下防止剤(F成分)とは、燃焼時の溶融滴下を防止し難燃性を更に向上させる含フッ素化合物であり、代表的にはフィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエチレンが挙げられる。尚、以下ポリテトラフルオロエチレンを単にPTFEと称することがある。フィブリル形成能を有するPTFEの分子量は極めて高い分子量を有し、せん断力などの外的作用によりPTFE同士を結合して繊維状になる傾向を示すものである。その分子量は、標準比重から求められる数平均分子量において100万〜1000万、より好ましく200万〜900万である。かかるPTFEは、固体形状の他、水性分散液形態のものも使用可能である。またかかるフィブリル形成能を有するPTFEは樹脂中での分散性を向上させ、更に良好な難燃性および機械的特性を得るために他の樹脂との混合形態のPTFE混合物を使用することも可能である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、A成分とB成分の合計100重量%のうち、A成分は99〜1重量%、好ましくは98〜20重量%、更に好ましくは97〜40重量%、特に好ましいのは95〜60重量%で、B成分は1〜99重量%、好ましくは2〜80重量%、更に好ましくは3〜60重量%、特に好ましいのは5〜40重量%である。
A成分が1重量%未満であると衝撃強度などの機械的強度、耐熱性が不十分であり、また99重量%より多いと成形性が低下し不適である。
(i)リン系安定剤
リン系安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル、並びに第3級ホスフィンなどが例示される。
ヒンダードフェノール化合物としては、通常樹脂に配合される各種の化合物が使用できる。かかるヒンダードフェノール化合物としては、例えば、α−トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエン、シナピルアルコール、ビタミンE、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2−tert−ブチル−6−(3’−tert−ブチル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,6−ジ−tert−ブチル−4−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネートジエチルエステル、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−ジメチレン−ビス(6−α−メチル−ベンジル−p−クレゾール)、2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−ブチリデン−ビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−N−ビス−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、1,6−へキサンジオールビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ビス[2−tert−ブチル−4−メチル6−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル]テレフタレート、3,9−ビス{2−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1,−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、4,4’−ジ−チオビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−トリ−チオビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2−チオジエチレンビス−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、N,N’−ヘキサメチレンビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド)、N,N’−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)イソシアヌレート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス2[3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチルイソシアヌレート、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、トリエチレングリコール−N−ビス−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、トリエチレングリコール−N−ビス−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)アセテート、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)アセチルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、テトラキス[メチレン−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)ベンゼン、およびトリス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)イソシアヌレートなどが例示される。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、その成形時の生産性向上や成形品の歪みの低減を目的として、更に離型剤を配合することが好ましい。かかる離型剤としては公知のものが使用できる。例えば、飽和脂肪酸エステル、不飽和脂肪酸エステル、ポリオレフィン系ワックス(ポリエチレンワックス、1−アルケン重合体など。酸変性などの官能基含有化合物で変性されているものも使用できる)、シリコーン化合物、フッ素化合物(ポリフルオロアルキルエーテルに代表されるフッ素オイルなど)、パラフィンワックス、蜜蝋などを挙げることができる。中でも好ましい離型剤として脂肪酸エステルが挙げられる。かかる脂肪酸エステルは、脂肪族アルコールと脂肪族カルボン酸とのエステルである。かかる脂肪族アルコールは1価アルコールであっても2価以上の多価アルコールであってもよい。また該アルコールの炭素数としては、3〜32の範囲、より好適には5〜30の範囲である。かかる一価アルコールとしては、例えばドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、エイコサノール、テトラコサノール、セリルアルコール、およびトリアコンタノールなどが例示される。かかる多価アルコールとしては、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ポリグリセロール(トリグリセロール〜ヘキサグリセロール)、ジトリメチロールプロパン、キシリトール、ソルビトール、およびマンニトールなどが挙げられる。本発明の脂肪酸エステルにおいては多価アルコールがより好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は紫外線吸収剤を含有することができる。本発明の樹脂組成物は透明性に優れることから光を透過させる用途において極めて好適である。
本発明の紫外線吸収剤としては、具体的にはベンゾフェノン系では、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホキシトリハイドライドレイトベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−ソジウムスルホキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンソフェノン、および2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノンなどが例示される。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は更に各種の染顔料を含有し多様な意匠性を発現する成形品を提供できる。本発明のポリカーボネート樹脂組成物は透明性に優れることから光を透過させる用途において極めて好適である。したがって例えば蛍光増白剤を配合することにより、本発明のポリカーボネート樹脂組成物に更に高い光透過性や自然な透明感を付与すること、並びに蛍光増白剤やそれ以外の発光をする蛍光染料を配合することにより、発光色を生かした更に良好な意匠効果を付与することができる。また極微量の染顔料による微妙な着色のなされ、かつ高い透明性を有するポリカーボネート樹脂組成物もまた提供可能である。
上記の染顔料の含有量は、A成分とB成分の合計100重量部に対し、0.00001〜1重量部が好ましく、0.00005〜0.5重量部がより好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、上記のリン系安定剤およびヒンダードフェノール系酸化防止剤以外の他の熱安定剤を配合することもできる。かかるその他の熱安定剤は、これらの安定剤および酸化防止剤のいずれかと併用されることが好ましく、特に両者と併用されることが好ましい。かかる他の熱安定剤としては、例えば3−ヒドロキシ−5,7−ジ−tert−ブチル−フラン−2−オンとo−キシレンとの反応生成物に代表されるラクトン系安定剤(かかる安定剤の詳細は特開平7−233160号公報に記載されている)が好適に例示される。かかる化合物はIrganox HP−136(商標、CIBA SPECIALTY CHEMICALS社製)として市販され、該化合物を利用できる。更に該化合物と各種のホスファイト化合物およびヒンダードフェノール化合物を混合した安定剤が市販されている。例えば上記社製のIrganox HP−2921が好適に例示される。本発明においてもかかる予め混合された安定剤を利用することもできる。ラクトン系安定剤の配合量は、A成分とB成分の合計100重量部に対し、好ましくは0.0005〜0.05重量部、より好ましくは0.001〜0.03重量部である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、光高反射用白色顔料を配合して光反射効果を付与することができる。かかる白色顔料としては二酸化チタン(特にシリコーンなど有機表面処理剤により処理された二酸化チタン)顔料が特に好ましい。かかる光高反射用白色顔料の含有量は、A成分とB成分の合計100重量部に対し、3〜30重量部が好ましく、8〜25重量部がより好ましい。尚、光高反射用白色顔料は2種以上を併用することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、A成分とB成分以外の熱可塑性樹脂、その他の流動改質剤、抗菌剤、流動パラフィンの如き分散剤、光触媒系防汚剤、熱線吸収剤およびフォトクロミック剤などを配合することができる。
A成分とB成分以外の熱可塑性樹脂としては、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA樹脂)、環状ポリオレフィン樹脂、ポリ乳酸樹脂、ポリカプロラクトン樹脂、熱可塑性フッ素樹脂(例えばポリフッ化ビニリデン樹脂に代表される)、並びにポリオレフィン樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂など)が例示される。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物を製造するには、任意の方法が採用される。例えばA成分〜F成分および任意に他の添加剤を、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサー、メカノケミカル装置、押出混合機などの予備混合手段を用いて充分に混合した後、必要に応じて押出造粒器やブリケッティングマシーンなどによりかかる予備混合物の造粒を行い、その後ベント式二軸押出機に代表される溶融混練機で溶融混練し、その後ペレタイザーによりペレット化する方法が挙げられる。
溶融混練機としては二軸押出機の他にバンバリーミキサー、混練ロール、単軸押出機、3軸以上の多軸押出機などを挙げることができる。
本発明における樹脂組成物は、通常上述の方法で得られたペレットを射出成形して各種製品を製造することができる。かかる射出成形においては、通常の成形方法だけでなく、適宜目的に応じて、射出圧縮成形、射出プレス成形、ガスアシスト射出成形、発泡成形(超臨界流体の注入によるものを含む)、インサート成形、インモールドコーティング成形、断熱金型成形、急速加熱冷却金型成形、二色成形、サンドイッチ成形、および超高速射出成形などの射出成形法を用いて成形品を得ることができる。これら各種成形法の利点は既に広く知られるところである。また成形はコールドランナー方式およびホットランナー方式のいずれも選択することができる。
(ポリカーボネート樹脂組成物の評価)
(i)難燃性
UL規格94Vに従い、厚み1.5mmで燃焼試験を実施した。
なお、難燃性のランクは、V−1クラス以上が好ましい。
(ii)シャルピー衝撃強さ
ISO 179に従い、ノッチ付きのシャルピー衝撃強度の測定を実施した。
(iii)耐熱性
ISO 75−1および75−2に従い、荷重たわみ温度を測定した。なお、測定荷重は1.80MPaで実施した。
(iv)流動性
流路厚2mm、流路幅8mmのアルキメデス型スパイラルフロー長を射出成形機[住友重機械工業(株)製SG150U]により測定した。シリンダー温度260℃、金型温度70℃、射出圧力98MPaで行った。
(v)外観(線状の色ムラ)
図1〜図3に示すノートパソコンの筐体成形品を成形し、ウエルド部分の延長線上に発生する線状の色ムラ(フローラインA)とボスを起点に発生する線状の色ムラ(フローラインB)の有無を確認した。
○ : 色ムラ発生無し
× : 色ムラ発生有り
表1〜表3に示す組成で、E成分のFR−1(リン酸エステル)、D成分(強化フィラー)、およびB成分(ABS−1、ABS−2、ABS−3、ABS−4)を除く成分からなる混合物を押出機の第1供給口から供給した。かかる混合物は次の(i)の予備混合物と他の成分とをV型ブレンダーで混合して得た。すなわち、(i)F成分(含フッ素滴下防止剤)とA成分の芳香族ポリカーボネートとの混合物であってF成分がその2.5重量%となるようポリエチレン袋中で該袋全体を振り動かすことで均一に混合された混合物である。B成分(ABS−1、ABS−2、ABS−3、ABS−4)及びD成分(強化フィラー)を含む場合は、第2供給口からサイドフィーダーを用いて供給した。更にE成分のFR−1を添加する場合は、80℃に加熱した状態で液注装置(富士テクノ工業(株)製HYM−JS−08)を用いてシリンダー途中の第3供給口(第1供給口とベント排気口との間に位置)から、各々所定の割合になるよう押出機に供給した。液注装置は一定量を供給する設定とし、その他の原料の供給量は計量器[(株)クボタ製CWF]により精密に計測された。押出は径30mmφのベント式二軸押出機((株)日本製鋼所TEX30α−38.5BW−3V)を使用し、スクリュー回転数150rpm、吐出量20kg/h、ベントの真空度3kPaで溶融混練しペレットを得た。なお、押出温度については、第1供給口からダイス部分まで260℃で実施した。
(A成分)
PC−1::芳香族ポリカーボネート樹脂[ビスフェノールAとホスゲンから常法によって作られた粘度平均分子量22,500のポリカーボネート樹脂粉末、帝人化成(株)製 パンライトL−1225WP]
PC−2:芳香族ポリカーボネート樹脂[ビスフェノールAとホスゲンから常法によって作られた粘度平均分子量19,700のポリカーボネート樹脂粉末、帝人化成(株)製 パンライトL−1225WX]
ABS−1:ABS樹脂[日本A&L(株)製 クララスチックSXH−330(商品名)、ブタジエンゴム成分約17.5重量%、重量平均ゴム粒子径が0.40μm、乳化重合にて製造]
ABS−2:ABS樹脂[日本A&L(株)製 UT−61(商品名)、ブタジエンゴム成分約14重量%、重量平均ゴム粒子径が0.56μm、塊状重合にて製造]
ABS−5:乳化重合法により製造されたABS樹脂(CHEIL INDUSTRY INC.製:CHT(商品名);ポリブタジエンからなるゴム成分量が約58重量%、重量平均ゴム粒子径が0.31μm)
MBS−1:コア−シェル型グラフト共重合体[乳化重合にて製造されるコアがブタジエンゴム成分70重量%でシェルがスチレンおよびメチルメタクリレート30重量%であるグラフト共重合体、ゴム成分の重量平均粒子径量が0.32μm]
MBS−2:コア−シェル型グラフト共重合体[乳化重合にて製造されるコアがブタジエンゴム成分70重量%でシェルがスチレンおよびメチルメタクリレート30重量%であるグラフト共重合体、ゴム成分の重量平均粒子径量が0.41μm]
MBS−3:コア−シェル型グラフト共重合体[ロームアンドハース(株)製:パラロイド EXL−2678(商品名);コアがポリブタジエン60重量%、シェルがスチレンおよびメチルメタクリレート40重量%であるグラフト共重合体、重量平均粒子径が0.35μm、乳化重合にて製造]
WSN:ワラストナイト(清水工業(株)製;H−1250F(商品名))
タルク:タルク(林化成(株)製;HST0.8(商品名))
マイカ:マスコバイト((株)山口雲母工業所製;A−41(商品名))
FR−1:ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)を主成分とするリン酸エステル(大八化学工業(株)製:CR−741(商品名))
FR−2:パーフルオロブタンスルホン酸カリウム塩(大日本インキ化学工業(株)製 メガファックF−114P(商品名))
FR−3:Si−H基とメチル基およびフェニル基を含有する有機シロキサン系難燃剤(信越化学工業(株)製 X−40−2600J(商品名))
PTFE:ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業(株)製 ポリフロンMP FA500C(商品名))
ABS−3:乳化重合法により製造されたABS樹脂(ポリブタジエンからなるゴム成分量が約15重量%、重量平均ゴム粒子径が0.18μm)
ABS−4:乳化重合法により製造されたABS樹脂(ポリブタジエンからなるゴム成分量が約21重量%、重量平均ゴム粒子径が2.2μm)
MBS−4:コア−シェルグラフト共重合体(三菱レイヨン(株)製:メタブレンC−223A(商品名);コアがポリブタジエン70重量%、シェルがスチレンおよびメチルメタクリレートであるグラフト共重合体、重量平均粒子径が0.23μm)
MBS−5:コア−シェル型グラフト共重合体[乳化重合にて製造されるコアがブタジエンゴム成分70重量%でシェルがスチレンおよびメチルメタクリレート30重量%であるグラフト共重合体、ゴム成分の重量平均粒子径量が0.55μm]
DC30M:α−オレフィンと無水マレイン酸との共重合によるオレフィン系ワックス(三菱化学(株)製;ダイヤカルナ30M(商品名))
SL900:脂肪酸エステル系離型剤(理研ビタミン(株)製;リケマールSL900(商品名))
IRGX:フェノール系熱安定剤(Ciba Specialty Chemicals K.K.製;IRGANOX1076(商品名))
TMP:ホスフェート系熱安定剤(大八化学工業(株)製;TMP(商品名))
2 鏡面部
3 艶消し表面部
4 ゲート(サイドゲート2個所、長さ5mm×幅8mm、厚み1.5mm)
5 ウエルド予想位置
6 フローラインA(ウエルドと思われる部分を起点に発生する線状の色ムラ)
7 フローラインB(ボスを起点に樹脂の流れ方向に発生する線状の色ムラ)
8 リブ付ボス (外径が6.5mm、内径が2.5mm、高さ10mm)
Claims (8)
- 芳香族ポリカーボネート樹脂(A成分)99〜1重量%、ゴム粒子の重量平均粒子径が0.20〜2.0μmであるゴム質重合体、シアン化ビニル単量体及び芳香族ビニル単量体を含むグラフト共重合体(B成分)1〜99重量%の合計100重量部に対して、重量平均粒子径が0.30〜0.50μmであるジエン系ゴム成分の存在下でアルキル(メタ)アクリレート単量体またはアルキル(メタ)アクリレート単量体とそれと共重合可能な単量体との混合物を乳化重合法により共重合して得られるコアシェル型グラフト共重合体(C成分)を0.1〜10重量部含有し、かつタルクおよびワラストナイトを併用しないポリカーボネート樹脂組成物。
- グラフト共重合体(B成分)が乳化重合で得られ、かつゴム質重合体としてジエン系ゴムを1〜40重量%含有するグラフト共重合体である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- コアシェル型グラフト共重合体(C成分)がジエン系ゴム成分を40〜90重量%含有するコアシェル型グラフト共重合体である請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- A成分とB成分の合計100重量部に対し、無機充填材(D成分)(ただし、タルクおよびワラストナイトの併用を除く)を0.1〜50重量部含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 無機充填材(D成分)がタルク、マイカ、およびワラストナイトからなる群より選ばれた1種以上(ただし、タルクおよびワラストナイトの併用を除く)である請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- A成分とB成分の合計100重量部に対し、リン酸エステル、スルホン酸アルカリ(土類)金属塩、およびシリコーン系化合物からなる群より選ばれた1種以上の難燃剤(E成分)0.001〜25重量部、並びに含フッ素滴下防止剤(F成分)0.05〜2重量部を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 難燃剤(E成分)が下記式(I)で表されるリン酸エステルである請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物で成形された成形体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008044289A JP5301856B2 (ja) | 2008-02-26 | 2008-02-26 | 外観に優れたポリカーボネート樹脂組成物 |
CN 200910007771 CN101519528B (zh) | 2008-02-26 | 2009-02-24 | 外观优异的聚碳酸酯树脂组合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008044289A JP5301856B2 (ja) | 2008-02-26 | 2008-02-26 | 外観に優れたポリカーボネート樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009203270A JP2009203270A (ja) | 2009-09-10 |
JP5301856B2 true JP5301856B2 (ja) | 2013-09-25 |
Family
ID=41080339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008044289A Active JP5301856B2 (ja) | 2008-02-26 | 2008-02-26 | 外観に優れたポリカーボネート樹脂組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5301856B2 (ja) |
CN (1) | CN101519528B (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101787194B (zh) * | 2009-10-28 | 2012-05-30 | 上海锦湖日丽塑料有限公司 | 一种高刚性高稳定性的阻燃pc/abs组合物 |
JP5492538B2 (ja) * | 2009-12-11 | 2014-05-14 | 東芝機械株式会社 | 射出成形機 |
JP5564326B2 (ja) * | 2010-04-30 | 2014-07-30 | ユーエムジー・エービーエス株式会社 | 強化熱可塑性樹脂組成物および成形品 |
KR101293789B1 (ko) * | 2010-12-28 | 2013-08-06 | 제일모직주식회사 | 난연성 열가소성 수지 조성물 |
CN102532846B (zh) * | 2010-12-31 | 2015-09-23 | 第一毛织株式会社 | 阻燃热塑性树脂组合物 |
KR101422661B1 (ko) * | 2010-12-31 | 2014-07-24 | 제일모직주식회사 | 난연성 열가소성 수지 조성물 |
JP5909374B2 (ja) * | 2011-03-29 | 2016-04-26 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 強化系難燃樹脂組成物及び成形品 |
JP6039384B2 (ja) * | 2012-11-27 | 2016-12-07 | 帝人株式会社 | 金型腐食性に優れる超臨界発泡成形用熱可塑性樹脂組成物 |
AU2015272757B2 (en) | 2014-06-13 | 2018-08-23 | Techno-Umg Co., Ltd. | Thermoplastic resin composition and molded product thereof |
KR102397501B1 (ko) * | 2016-09-30 | 2022-05-12 | 주식회사 쿠라레 | 적층 가식 필름과 그 제조 방법, 그리고, 가식 성형체와 그 제조 방법 |
CN108948712A (zh) * | 2018-07-31 | 2018-12-07 | 惠州莹光塑胶颜料有限公司 | 一种磨砂料及其制备方法 |
KR102201718B1 (ko) * | 2018-10-31 | 2021-01-13 | 주식회사 삼양사 | 금속질감의 외관을 갖는 고강성 열가소성 수지 및 이를 이용하여 제조된 성형품 |
CN109721941A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-05-07 | 太仓意欣智能科技有限公司 | 一种高硬度空调面板所用基材及其制备工艺 |
CN112898724A (zh) * | 2021-02-23 | 2021-06-04 | 滁州米润科技有限公司 | 长效抗菌型abs塑料及其制备方法和应用 |
CN115286914A (zh) * | 2022-08-30 | 2022-11-04 | 广东锦湖日丽高分子材料有限公司 | 高冲透明可低温成型的pc合金及其制备方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4169437B2 (ja) * | 1999-07-15 | 2008-10-22 | 帝人化成株式会社 | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP5073892B2 (ja) * | 2001-07-31 | 2012-11-14 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 耐衝撃性に優れたポリカーボネート系難燃樹脂組成物 |
JP4866010B2 (ja) * | 2005-03-15 | 2012-02-01 | 帝人化成株式会社 | 難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP4695442B2 (ja) * | 2005-06-07 | 2011-06-08 | 帝人化成株式会社 | 外観に優れたハウジング成形品 |
JP5592047B2 (ja) * | 2006-05-30 | 2014-09-17 | 帝人株式会社 | 帯電防止性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 |
-
2008
- 2008-02-26 JP JP2008044289A patent/JP5301856B2/ja active Active
-
2009
- 2009-02-24 CN CN 200910007771 patent/CN101519528B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN101519528B (zh) | 2013-06-05 |
JP2009203270A (ja) | 2009-09-10 |
CN101519528A (zh) | 2009-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5301856B2 (ja) | 外観に優れたポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP4866010B2 (ja) | 難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5602997B2 (ja) | ガラス繊維強化芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5301855B2 (ja) | 難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP4695442B2 (ja) | 外観に優れたハウジング成形品 | |
JP5592046B2 (ja) | 帯電防止性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5524463B2 (ja) | ガラス繊維強化難燃性樹脂組成物からなる鏡筒 | |
JP5592047B2 (ja) | 帯電防止性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP4817680B2 (ja) | ガラス強化ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP4988293B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5378736B2 (ja) | 難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5048948B2 (ja) | ガラス繊維強化芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5587655B2 (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
JP2006249292A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5718701B2 (ja) | ウエルド外観および表面硬度に優れた芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5431758B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
WO2011087141A1 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2007211157A (ja) | ガラス繊維強化難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP6328985B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2007269821A (ja) | 難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5204814B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2006257127A (ja) | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2010275413A (ja) | ガラス強化樹脂組成物 | |
JP6495669B2 (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5250438B2 (ja) | 難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101214 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110706 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20110706 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120301 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130327 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20130425 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130528 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130620 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5301856 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |