JP5289924B2 - 設備用下地材固定金物及びこれを備えたパネル - Google Patents
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Description
このようなパネルは、角材等により形成された骨組み(枠体)に、石膏ボード等の表面材を貼付することにより立設される。
また、必要であれば、断熱材等を骨組みにセットし、表裏面の石膏ボードでこの断熱材を挟持した状態で立設される。
このようなパネルの構造としては、様々なものが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
この内壁パネルは、例えば、上下方向に平行に設置される上枠部及び下枠板と、これらの間を架橋するように設置される中桟により骨組みが構成されており、これら上枠部、下枠板、中桟の片側(又は、両側)に壁板が貼付される。
また、特許文献2には、柱間に設置される下地パネルが開示されている。
この下地パネルは、柱又は間柱間に、これら柱又は間柱と直交する方向へ複数の補助梁を渡して格子状の骨組みを構成し、この骨組みの片面(又は、両面)に下地パネルを貼付することにより形成される。
このとき、柱又は間柱の位置がわかるように、位置を示すマーキングが施される。
このため、パネルとしての役割を果たすことは可能であるが、このようなパネルに住宅設備品(例えば、吊戸棚、洗面台用シンク、手摺、ハンガ等の壁面に設置される設備品)を取付けることは困難であった。
つまり、洗面台用シンク等のような重量の大きい設備品を、特許文献1、2に開示されたようなパネルに取付ける場合には、骨組みのある場所を選択せざるを得ず、取付け位置が制限されるとともに、既製品が使用できずに、コストが増加する等の問題があった。
また、骨組みのある場所を選択せざるを得ないため、特許文献2に示すように、マーキング等を行う手間が生じる。
この設備取付用の下地材は板材であり、平行に配設される2本の縦枠を架橋するように設置される。
しかし、この設備取付用の下地材を取付ける際には、受けとしての桟木を縦枠に沿って配置し、この受用の桟木に設備取付用の下地材を取付ける必要があった。また、桟木に切り欠きを形成し、この切り欠き部に設備取付用の下地材を固定する必要があった。
このような施工方法の場合には、受用の桟木を設置する手間が生じるという問題があった。また、切り欠きを形成するため、桟木の奥行きが必要であり、狭い場所に設置することが困難であるという問題があった。
更に、切り欠きを形成する際に、割れが生じるという問題があるとともに、必要な桟木が増加するという問題点もある。
つまり、図13(a)に示すように、両側に起立するスタットに金物を取り付け、この金物に下地材を取付けるという施工方法がとられるのであるが、下地材を取付ける際には、下地材が落下しないように作業員が下地材を支持しながら金物へ固定しなければならず、作業性が非常に悪い。
また、図13(b)に示すように、石膏ボード等の表面材を貼付した場合に、金物をスタットに固定する際に使用した締結材のために不陸が生じることとなり外観性が悪い。
更に、壁の両面に下地材を取付けたい場合には、金物が2個必要となり、コストの面でも不利である。
このため、設備用下地材固定金物を介して、簡易に設備取付用下地材を骨格形成部材に取付けることができる。
よって、従来のように受けとしての桟木が不要となるとともに、桟木に切り欠きを形成し、この切り欠き部に設備取付用の下地材を固定する手間を省略することができる。
また、切り欠きを形成するための桟木の奥行きを考慮する必要がないため、施工場所の制限がなくなる。
更に、桟木に切り欠きを形成する必要がないため、この際に、割れが生じるという問題もなくなるとともに、必要な桟木が増加するという問題もなくなり、コスト面においても有利である。
このため、設備用下地材固定金物の位置決めが容易になり、施工効率が向上する。
また、支持部の相対向する二辺より下地固定片が各々立ち上がっているため、表裏2枚の設備取付用下地材を、一つの設備用下地材固定金物により固定することができる。
このため、作業性及びコスト面においてもまた有利なものとなる。
なお、骨格形成部材とは、パネルの骨格を構成する縦枠、横枠、補強材等の部材を全般的に指す。
なので、本発明に係る設備用下地材固定金物は、縦枠、横枠等、骨組みを形成する部材全てに取付けることが可能である。
また、パネルは、空間を仕切るためのものであればよく、部屋を区切る界壁、一般的に空間を仕切る間仕切り壁、天井を仕切る天井パネル等、どのような用途のパネルであってもよい。
更に、パネルとは、工場等により事前に組み立てられて出荷されるもの、現場にて組み立てられて使用されるもの双方を含む概念であり、特に製造形態や出荷形態等は問わない。
つまり、この下地固定片と下地支持片とで設備取付用下地材を挟持して仮り留めすることができるため、下地固定片に設備取付用下地材を締結部材で固定する際に、作業員の作業が容易になり、作業性が向上する。
具体的には、骨格部材挟持部と支持部との成す角は鋭角に、下地固定片と支持部が成す角は鈍角となるとともに、両者の角度の和は約180°となるように構成されている。
換言すれば、骨格部材挟持部間の距離は、下地固定片間の距離よりも小さくなるように構成されている。
このため、下地固定片に対し、両者が近づく方向への力を加えると、骨格部材挟持部は両者が離隔する方向へ押し開かれる。
よって、下地固定片に対し力を加えて骨格部材挟持部を押し開き、この縦枠挟持部間に骨格形成部材を嵌入することが可能となる。
よって、骨格形成部材は、骨格部材挟持部間に確実に仮り留めされることとなり、作業者が下地材固定金物から手を離しても、下地材固定金物が骨格形成部材から外れたり、その位置がずれたりすることがない。
このため、作業性が向上する。
このように構成されていると、下地固定片と下地支持片との間に、設備取付用下地材を挟持した際に、この下地固定爪を設備取付用下地材方向に向けて押圧して差し込むことにより、設備取付用下地材は、下地固定片により確実に仮り留めされることとなる。
このため、より作業性が向上する。
このように、本発明に係るパネルは、設備取付用下地材が配設された骨組みを有して構成されているため、洗面台用シンク等の設備品を簡易に取付けることができる。
このため、この設備用下地材固定金物を介して、簡易に設備取付用下地材を骨格形成部材に取付けることができる。
つまり、下地固定片と下地支持片とによって、設備取付用下地材を仮り留めすることができる。
この状態で、締結材による本固定を行えば、設備用下地材固定金物を介して、簡易に設備取付用下地材を取付けることができる。
このため、従来のように受けとしての桟木が不要となるとともに、桟木に切り欠きを形成し、この切り欠き部に設備取付用の下地を固定する手間を省略することができる。
このため、より確実に、下地固定片と下地支持片とによって、設備取付用下地材を仮り留めすることができる。
このとき、締結部材として所謂ラッパ螺子を使用し、大きな力でこのラッパ螺子をねじ込むと、この押圧力により、このラッパ螺子の頭部は、締結部材貫通孔の周縁部を変形させながら押し込まれ、締結部材貫通孔内に格納される。
よって、この部分にて不陸が生じることを防止することができ、設備取付用下地材の表面に表面材を貼付した際の外観性が向上する。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態は、住宅用設備品を取付けるための設備取付用下地材を、パネル内部の骨組みに簡易に配設するための設備用下地材固定金物(以下、単に「下地材固定金物」と記す)及びこれを備えたパネルに関するものである。
なお、パネルとしての間仕切り壁Sは、工場等により事前に組み立てられて出荷されるもの、現場にて組み立てられて使用されるもの双方を含む概念であり、本発明の趣旨を逸脱するものでなければ、特に製造形態や出荷形態等は問わない。
本実施形態においては、骨格形成部材として、縦枠1,1及び横枠2,2を備えるパネルとしての間仕切り壁Sが例示される。
まず、図1により本実施形態に係る間仕切り壁Sについて説明する。
本実施形態に係る間仕切り壁Sとは、住宅内部の室内空間を仕切る壁である。
なお、本実施形態においては、間仕切り壁Sの例を示したが、これに限られることはなく、天井等に使用されるパネルに適用されていてもよい。
図1に示すように、本実施形態に係る間仕切り壁Sは、骨組みS1、設備取付用下地材S2、表面材S3,S3、とで構成されている。
横枠2,2は、略平行に配設されるとともに、その両端部から縦枠1,1が1本ずつ、横枠2,2間を架橋するように固定されている。
このとき、縦枠1,1と横枠2,2とは略直交しており、縦枠1,1及び横枠2,2により矩形状の枠体が形成され、これが骨組みS1となる。
設備取付用下地材S2の長辺は、縦枠1,1間の距離より若干小さく形成されており、縦枠1,1間を架橋した状態に配設される。
この設備取付用下地材S2は、両短辺(長辺と直交する辺)側に取付けられる下地材固定金物4,4を介して、縦枠1,1に取付けられる。
この下地材固定金物4,4に関しては、後述する。
表面材S3,S3は、設備取付用下地材S2が取付けられた骨組みS1を挟持した状態となるように、骨組みS1の両面に貼付される。
なお、この縦枠1,1及び横枠2,2の構成はこれに限られるものではなく、材質、形状等、施工現場及び施工条件に応じて適宜変更することができる。
本実施形態に係る下地材固定金物4は、支持部41、2個の骨格部材挟持部としての縦枠挟持部42、4個の下地固定片43、8個の下地支持片44を有して構成されている。
なお、本実施形態に係る下地材固定金物4は、一の鋼板を打ち抜き処理及び屈曲処理することにより形成されている。
つまり、支持部41及び縦枠挟持部42,42により、断面略コ字状を形成している。
また、縦枠挟持部42,42は、支持部41と鋭角を成して立ち下がっている。
換言すれば、縦枠挟持部42,42の自由端辺の距離は、支持部41の短辺の長さよりも小さくなっている。
つまり、この縦枠挟持部42,42を押し広げた状態で縦枠1を嵌入すれば、この縦枠挟持部42,42の復元力により、縦枠を強固に把持することができる。
なお、支持部41の略中央部には、締結材貫通孔41a,41aが、長辺と平行方向に並列して形成されている。
この下地固定片43は、支持部41の一の長辺から2個ずつ並列して立ち上がっている略矩形状の部分である。
また、下地固定片43は、支持部41と鈍角を成して立ち上がっている。
換言すれば、下地固定片43の自由端辺の距離は、支持部41の短辺の長さよりも大きくなっている。
この締結材貫通孔43aの径は、設備取付用下地材S2を固定するためのラッパ螺子Rを螺設するためのものである。
なお、ラッパ螺子Rを螺設する際、大きな力でこのラッパ螺子Rをねじ込むと、この押圧力により、このラッパ螺子の頭部は、締結部材貫通孔の周縁部を変形させながら押し込まれ、締結部材貫通孔43a内に格納される。
このため、ラッパ螺子Rを完全に螺子込んだ状態においては、このラッパ螺子Rの頭部が、この締結材貫通孔43aより突出することがなく、下地固定片43の外側面に不陸部分が形成されることを防止することができる。
このため、下地固定片43に力を加えると、縦枠挟持部42にもこの加えられた力が影響を及ぼし、その位置を変える。
具体的には、相対向する辺上に形成される下地固定片43,43に対し、互いに近接する方向へ向けて力を加えれば、互いに対向する辺から立ち下がる縦枠挟持部42,42は、互いに離隔する方向へと動く(つまり、縦枠挟持部42,42は、押し広げられた状態となる)。
この下地固定爪43bは、下地固定片43の外側(隣接する支持固定片43から離隔する側)に形成される。
これは、設備取付用下地材S2が下地固定片43と下地支持片44とに挟持された際、設備取付用下地材S2を係止固定する役割を果たすためである。
ただし、下地固定爪43bの配設位置、配設数等はこれに限られることはなく、設備取付用下地材S2を係止することができれば、どのように設計されていてもよい。
この下地支持片44,44は、支持部41の内側(対向する長辺の方向側)に、設備取付用下地材S2の厚さ分の空隙をもって形成されている。
つまり、設備取付用下地材S2は、この下地固定片43,43と、下地支持片44,44,44,44との間に挟持されることとなる。
図6に示すように、下地材固定金物4を縦枠1の所定位置に取付ける。
なお、前述のとおり、縦枠挟持部42,42間の距離W2は、下地固定片43,43間W3よりも小さくなるように構成されている。
更に、縦枠挟持部42と下地固定片43とは連続した一枚の板状部として形成されており、下地固定片43に力を加えると、縦枠挟持部42にもこの加えられた力が影響を及ぼし、その位置を変える。
このため、具体的には、図6(a)に示すように、下地固定片43,43に対しA方向の力を加えると、縦枠挟持部42,42はB方向へ押し開かれる。
本実施形態においては、縦枠挟持部42,42が押し開かれた際の両者の距離W2´(つまり、縦枠挟持部42及び下地固定片43が、支持部41に対して略垂直に起立している状態での距離)は、縦枠1の幅W1とほぼ同一となるように構成されている。
このため、下地固定片43,43に対しA方向の力を加えて、縦枠挟持部42,42を押し開くと、この縦枠挟持部42,42間に縦枠1を嵌入することが可能となる。
図8(a)に示すように、下地材固定金物4は、縦枠挟持部42,42間に縦枠1を挟持することにより縦枠1に取付けられるが、このとき、縦枠挟持部42,42の復元力により、縦枠1はC方向の力を受けることとなる。
よって、縦枠1は、縦枠挟持部42,42に確実に仮り留めされることとなり、作業者が下地材固定金物4から手を離しても、下地材固定金物4が縦枠1から外れたり、その位置がずれたりすることがない。
このため、作業性が向上する。
このため、締結部材Tが、表面材S3を貼付する際に障害となることがなく(不陸を形成することがなく)、仕上がりの外観性が向上する。
更に、設備取付用下地材S2が、面外への引張力を受けても、固定金物4が縦枠1より引張力に滑り出るのを防止することができる。
なお、前述したとおり、縦枠挟持部42,42の復元力により、下地材固定金物4は縦枠1に確実に仮り留めされているため、作業員は、下地材固定金物4から手を離した状態で、締結部材Tを螺子込むことができる。
よって、締結作業を簡易に行うことが可能となり、作業性が向上する。
本実施形態においては、2枚の設備取付用下地材S2を取付ける。
このとき、設備取付用下地材S2は、下地固定片43と下地支持片44との間に挿入されて固定される。
なお、図11に示すように、設備取付用下地材S2を下地固定片43と下地支持片44との間に挿入した後、下地固定爪43bを矢印方向(設備取付用下地材S2へ向かう方向)へ倒して、その自由端部分を設備取付用下地材S2に突き刺すことにより、設備取付用下地材S2を下地材固定金物4へと仮り留めする。
なお、このとき、下地固定爪43bの自由端部分を設備取付用下地材S2に突き刺すことにより、設備取付用下地材S2は下地材固定金物4へと仮り留めされているため、作業員は、設備取付用下地材S2から手を離した状態で、ラッパ螺子Rを螺子込むことができる。
よって、締結作業を簡易に行うことが可能となり、作業性が向上する。
このように大きな力を加えることにより、ラッパ螺子R頭部による押圧力のため締結部材貫通孔43aの周縁部が変形して、ラッパ螺子Rがねじ込まれることとなる。
よって、ラッパ螺子Rを完全に螺子込んだ状態においては、このラッパ螺子Rの頭部がこの締結材貫通孔43aより突出することがなく、下地固定片43の外側面に不陸部分が形成されることを防止することができる。
よって、図12(b)に示すように、設備取付用下地材S2の表面に、表面材S3を障害なく貼付することができ、間仕切り壁Sの外観性が向上する。
このため、設備取付用下地材S2の施工が容易になるとともに、作業性が向上する。
また、本実施形態によれば、一つの下地材固定金物4により2枚の(表裏の)設備取付用下地材S2を縦枠1に取付けることができる。
2 横枠
4 下地材固定付金物
41 支持部
41a,43a 締結材貫通孔
42 縦枠挟持部(骨格部材挟持部)
43 下地固定片
43b 下地固定爪
44 下地支持片
R ラッパ螺子
S 間仕切り壁(パネル)
S1骨組み
S2 設備取付用下地材
S3 表面材
T 締結部材
Claims (4)
- 空間を仕切るためのパネルに埋設され、前記パネル外部に備品を取付けるための下地となる設備取付用下地材を取付けるための金物であって、
略矩形平板状の支持部と、
該支持部の相対向する二辺より各々立ち下がり、前記パネルの骨格となる骨格形成部材を挟持して仮り留めされることが可能に構成された骨格部材挟持部と、
前記支持部の相対向する前記二辺より、前記枠挟持部が立ち下がる方向と反対方向へ向けて各々立ち上がる複数の下地固定片と、を備え、
前記支持部における前記下地固定片から前記設備取付用下地材の厚み分離隔した位置からは、前記下地固定片が立ち上がる方向と同方向へ向けて複数の下地支持片が更に立ち上がっており、
前記骨格部材挟持部で前記パネルの骨格となる骨格形成部材を挟持するとともに、前記設備取付用下地材を複数の前記下地固定片と複数の前記下地支持片とで挟持された状態で固定することにより、前記パネルを構成する前記骨格形成部材に前記設備取付用下地材が取付けられることを特徴とする設備用下地材固定金物。 - 前記骨格部材挟持部は、前記支持部から鋭角を成して立ち下がるとともに、前記下地固定片は、前記支持部から鈍角を成して立ち上がることを特徴とする請求項1に記載の設備用下地材固定金物。
- 前記下地固定片には、前記下地支持片が配設される方向へ向けて屈曲した自由端部分を有する下地固定爪が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の設備用下地材固定金物。
- 骨組みとなる骨格形成部材で形成された略矩形状の枠体と、住宅設備品を取付けるための下地となる設備取付用下地材と、請求項1乃至請求項3いずれか一項記載の設備用下地材固定金物と、を少なくとも備え、前記設備用下地材固定金物を介して前記設備取付用下地材が前記骨格形成部材に取付けられていることを特徴とするパネル。
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