JP5281907B2 - 糸条巻取装置、この糸条巻取装置を用いた紡糸巻取機、糸条巻取方法、この糸条巻取方法を採用した紡糸巻取方法、及び、テーパエンドパッケージ - Google Patents

糸条巻取装置、この糸条巻取装置を用いた紡糸巻取機、糸条巻取方法、この糸条巻取方法を採用した紡糸巻取方法、及び、テーパエンドパッケージ Download PDF

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Description

本発明は、糸条巻取装置、この糸条巻取装置を用いた紡糸巻取機、糸条巻取方法、この糸条巻取方法を採用した紡糸巻取方法、及び、テーパエンドパッケージに関する。
この種の技術として特許文献1(特開平5−24740号公報)は、複数個のボビンに糸を巻き取ることができるように、軸方向に並設された複数個のボビンそれぞれに対し、その糸巻き取り方向の上流側に、第1のトラバースブレードと、若干偏位して設けられる第2のトラバースブレードと、を備え、第1及び第2のトラバースブレードが互いに逆方向に回転し、糸を受渡しながらトラバースさせる糸の綾振り装置を開示する。
しかし、上記特許文献1の構成では、トラバース幅が固定されるので、特許文献1の図2に示されるように、所謂チーズパッケージ(円筒状パッケージ)しか形成することができない。従って、端面崩れし易いモノフィラメントを巻き取ることはできない。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、モノフィラメントをクロス巻きで巻き取ってテーパエンドパッケージを形成できる糸条巻取装置を提供することにある。本発明の他の目的は、モノフィラメントをクロス巻きで巻き取ってテーパエンドパッケージを形成できる糸条巻取方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本願発明の観点によれば、以下のように構成される糸条巻取装置が提供される。即ち、糸条巻取装置は、複数で供給される糸条を夫々巻き取るための複数の巻取ボビンを支持する巻取ボビン支持部と、上記各糸条を捕捉可能な糸ガイドを有し、この糸ガイドを往復運動させることで各巻取ボビンに対して各糸条を綾振る、複数のトラバース装置と、前記複数のトラバース装置と、前記巻取ボビン支持部と、の間に設けられ、各巻取ボビン上に形成されるパッケージに対して押圧されるコンタクトローラと、前記トラバース装置を制御するトラバース制御部と、を備える。各トラバース装置は、前記糸ガイドの往復運動の往復幅を変更可能に構成される。前記トラバース制御部は、前記糸ガイドの往復運動の往復幅が巻き始めから巻き終わりにかけて徐々に狭くなるように、前記トラバース装置を制御する。更に、各トラバース制御部は、綾角が1度以下となるように前記トラバース装置を制御する。以上の構成によれば、前記コンタクトローラを備えるというクロス巻き特有の構成において、所謂テーパエンドパッケージを生産することができる。従って、端面崩れし易いモノフィラメントをクロス巻きで巻き取ることが可能となる。
また、上記の特殊な綾角によれば、テーパエンドパッケージの端面形状の仕上がりが良好となる。
本願発明の他の観点によれば、以下のように構成される紡糸巻取機が提供される。即ち、紡糸巻取機は、モノフィラメントを紡出する紡糸部と、この紡糸部から紡出された上記のモノフィラメントを直接、巻き取る上記何れかに記載の糸条巻取装置と、を備える。以上の構成によれば、端面崩れし易いモノフィラメントをクロス巻きで巻き取ってテーパエンドパッケージを生産することができる。
また、上記の紡糸巻取機を用いて形成したテーパエンドパッケージは、モノフィラメントがクロス巻きで直接、巻き取られたものである。
本願発明の他の観点によれば、糸条巻取は、以下のような方法で行われる。即ち、複数の糸条をクロス巻きで綾振りながら巻取ボビンに巻き取るに際し、巻き始めから巻き終わりにかけて各糸条の綾振り幅を徐々に狭くする。更に、綾角を1度以下とする。以上の方法によれば、端面崩れし易いモノフィラメントをクロス巻きで所謂テーパエンドパッケージとして巻き取ることが可能となる。
また、上記の特殊な綾角によれば、テーパエンドパッケージの端面形状の仕上がりが良好となる。
本願発明の他の観点によれば、紡糸巻取は、以下のような方法で行われる。即ち、モノフィラメントを紡出する紡出工程と、紡出した上記モノフィラメントを直接、上記何れかの糸条巻取方法で巻き取る巻取工程と、を含む。以上の方法によれば、端面崩れし易いモノフィラメントをクロス巻きで巻き取ってテーパエンドパッケージを生産することができる。
上記の紡糸巻取方法によって形成したテーパエンドパッケージは、モノフィラメントをクロス巻きで直接、巻き取って形成したものである。
本願発明の一実施形態に係る糸条巻取装置の斜視図 トラバース装置の正面拡大図 糸ガイドの拡大図 トラバース装置の正面拡大図 糸条巻取装置の制御ブロック図 トラバース装置の制御パターンを示す図 ボビンホルダーの先端部の部分拡大図 綾角の特殊な設定による技術的効果を確認するための試験における評価の指標を示す図 綾角の特殊な設定による技術的効果を確認するための計算の計算結果 端面形状の仕上がりと綾角との因果関係を説明するための図
以下、図1〜7を参照しつつ、本願発明の一実施形態を説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る糸条巻取装置の斜視図である。図1に示されるように本実施形態に係る糸条巻取装置1は、複数(本実施形態では4本)で供給される糸条Yを夫々巻き取るための複数(本実施形態では4個)の巻取ボビン2が、同軸上に一方向から詰めて並べられるボビンホルダー3(巻取ボビン支持部)と、上記各糸条Yを捕捉可能な糸ガイド4を有し、この糸ガイド4を往復運動させることで各巻取ボビン2に対して各糸条Yを綾振る、複数(本実施形態では4個)のトラバース装置5と、を主たる構成として備える。そして、各トラバース装置5は、上記各糸ガイド4の往復運動の往復範囲をボビンホルダー3の長手方向にずらせるように構成される。以下、この糸条巻取装置1の構成を詳細に説明する。
本実施形態において糸条巻取装置1は、マルチフィラメントやモノフィラメントなどの合成繊維である糸条Yを複数同時に紡出する図示しない紡糸部を備える紡糸巻取機7に適用される。即ち、紡糸巻取機7は、複数の糸条Yを紡出する紡糸部と、この紡糸部から紡出された複数の糸条Yを直接、巻き取る上記の糸条巻取装置1と、を備えて構成される。そして、紡糸部から紡出された各糸条Yは、取付フレーム6に支持される略示のトラバース支点ガイド8を経てトラバース装置5に送られ、このトラバース装置5にて綾振られながら巻取ボビン2上に巻き取られるようになっている。
上記の糸条巻取装置1は、具体的には、装置本体9と、この装置本体9の側面に回転可能に支持されるターレット盤10と、このターレット盤10から水平方向に突設される一対の上記ボビンホルダー3と、上記複数のトラバース装置5とコンタクトローラ11を支持する梁体12と、装置本体9の側面に設けられるキーボード13(伸縮量入力手段)と、を備える。
以下、説明の便宜上、以降の説明において単に「先端側」というときは上記ボビンホルダー3の突設方向における先端側を意味し、単に「基端側」というときは上記ボビンホルダー3の突設方向における基端側を意味するものとする。
ボビンホルダー3は、上記複数の巻取ボビン2を支持するものであって、ターレット盤10から水平方向に一対で突設される片持ち梁となっている。この構成で、複数の巻取ボビン2は、ボビンホルダー3に対して先端側から基端側へ向かって順番に外嵌され、ターレット盤10へ向かって詰め込まれ、もって、複数の巻取ボビン2はボビンホルダー3上で相互に隙間なく敷き詰められるようになっている。そして、各ボビンホルダー3に設けられる略示のボビンホルダーモータ14(図5を併せて参照。)によって、ボビンホルダー3は複数の巻取ボビン2と共に所定の回転数で回転可能に構成される。
上記のトラバース装置5は、本実施形態において所謂ベルト式に構成される。図2は、トラバース装置の正面拡大図である。図2に示されるようにベルト式トラバース装置5は、上記の糸ガイド4が取り付けられる無端ベルト15と、この無端ベルト15の一部がボビンホルダー3の長手方向に対して実質的に平行となるように無端ベルト15を支持する一対の支持ユニット16と、無端ベルト15を駆動する駆動モータ17(ベルト駆動源)と、を備える。そして、ベルト式トラバース装置5は、駆動モータ17が無端ベルト15を往復走行させることで、糸ガイド4がボビンホルダー3の長手方向に対して実質的に平行に往復運動できるようなっている。なお、上記の支持ユニット16及び駆動モータ17は、板状のベース18に取り付けられ、このベース18は梁体12に対して任意の姿勢で固定されるようになっている。また、無端ベルト15を往復走行させる際に糸ガイド4がばたつかないよう、糸ガイド4を直線的に案内するレール19が上記一対の支持ユニット16の間に延設される。
無端ベルト15として本実施形態ではタイミングベルトが採用され、無端ベルト15は、一対の支持ユニット16と駆動モータ17とに巻回されることで二等辺三角形状の軌跡上を走行するようになっている。
支持ユニット16は、無端ベルト15が巻き掛けられるプーリ20と、このプーリ20を上記ベース18に対して回転自在に固定するためのステー21と、から構成される。ステー21はプーリ20から突設され、駆動モータ17に向かって延びる。このステー21はベース18に対して締結固定される。
駆動モータ17は本実施形態においてパルスモータとされ、後述する巻取制御部60(図5参照)に接続される。
上記の糸ガイド4は、糸条Yの張力を利用して糸条Yを捕捉するように構成される。図3は、糸ガイドの拡大図である。この図3に示されるように、糸ガイド4は、糸ガイド4を無端ベルト15に対して嵌着するためにU字状の断面を有する嵌着部22と、この嵌着部22の上端に形成される糸条捕捉部23と、から構成される。糸条捕捉部23は、図1に示されるトラバース支点ガイド8と巻取ボビン2との間で走行する糸条Yが駆け上がるための傾斜面24を有する一対の傾斜部25から構成され、この一対の傾斜部25の間には、上記糸条Yを収容して捕捉する糸条収容溝26が形成される。この構成で、糸ガイド4が図3の太線矢印Bの方向へ走行すると、傾斜部25の傾斜面24が糸条Yに衝突し、この糸条Yが傾斜部25によって若干屈曲されることで、異なる方向へ作用する糸条Yの張力の合力Pが糸ガイド4の走行方向と反対の方向に発生する。そして、この合力Pの存在により、糸条Yは傾斜部25の傾斜面24を傾斜部25の頂に向かって移動し、やがて、糸条収容溝26内に収容される。
図示しない紡糸部は、合成繊維の原料を溶融して口金から吐出することで、上記複数の糸条Yを連続的に紡出する。
装置本体9は、巻取制御部60(図5を併せて参照。)を有する。
ターレット盤10には、ターレット盤10を回転駆動するためのターレットモータ27(図5を併せて参照。)が設けられる。ボビンチェンジの際に、ターレット盤10はターレットモータ27によって180度、半時計回りに回転駆動される。
コンタクトローラ11は、複数のベルト式トラバース装置5と、ボビンホルダー3と、の間に設けられ、各巻取ボビン2上に形成されるパッケージに対して接触すると共に、各ベルト式トラバース装置5によって綾振られた各糸条Yが巻き掛けられる。このコンタクトローラ11は、ボビンホルダー3の長手方向に対して平行に延びる。
梁体12は、ボビンホルダー3の長手方向に対して平行に延在し、複数のベルト式トラバース装置5が取り付けられる傾斜面12aを有する。なお、トラバース支点ガイド8と糸ガイド4との間における各糸条Yの綾振りによって特定できる三角形の綾振面は、上記傾斜面12aと略平行であり、かつ、コンタクトローラ11の周面に対しては、断面視で円と接線の関係にある。
以上に、糸条巻取装置1の構成を説明した。続けて、図2を参照しつつ、隣り合うベルト式トラバース装置5の配設関係を説明する。
即ち、図2に示されるように、本実施形態において隣り合うベルト式トラバース装置5は、相互にオーバーラップするように配置される。具体的には、隣り合うベルト式トラバース装置5は、レール19をボビンホルダー3の長手方向に対して傾斜させることでオーバーラップするようになっている。なお、レール19は糸ガイド4の往復運動の軌跡に相当するので、以下のように換言できる。即ち、隣り合うベルト式トラバース装置5は、糸ガイド4の往復運動の軌跡をボビンホルダー3の長手方向に対して傾斜させることでオーバーラップする。本実施形態では更に、隣り合うベルト式トラバース装置5は、図2の如く梁体12の傾斜面12aの法線方向に沿って見たときに、2つの支持ユニット16が糸条Yの走行方向(図中太線矢印Aを参照)に沿って略一列に並ぶことによって、相互にオーバーラップするように配置される。
次に、図4を参照しつつ、糸ガイド4が糸条Yを巻取ボビン2の長手方向に案内できる範囲としての案内可能範囲について説明する。図4は、トラバース装置の正面拡大図である。図4に示されるように、本実施形態の巻取ボビン2の先端側端部には、所謂棒巻き(テールエンド巻きとも称する。)を形成するための棒巻き用浅溝2Tが刻設される。そして、二点鎖線で略示のパッケージQは、上記棒巻き用浅溝2Tと、巻取ボビン2の他端側端部と、の間に形成される。そして、ベルト式トラバース装置5は、上記のパッケージQのパッケージ長に加えて上記棒巻き用浅溝2Tを包含する広範囲に亘って満遍なく糸ガイド4が糸条Yを案内できるよう、十分に幅広に設計される。
次に、図5を参照しつつ、巻取制御部60の構成を説明する。図5は、糸条巻取装置の制御ブロック図である。
即ち、巻取制御部60は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行する制御プログラム及び制御プログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)と、を備える。そして、ROMに記憶された上記制御プログラムがCPUに読み込まれCPU上で実行されることで、制御プログラムは、CPUなどのハードウェアを、トラバース制御部(No.1〜4)61、原点変更部62、ボビンホルダー制御部63として機能させるようになっている。各トラバース制御部に割り当てられた番号は、図1において先端側から振ったものである。また、この巻取制御部60には、駆動モータ(No.1〜4)17、キーボード13、ボビンホルダーモータ14、ターレットモータ27、が接続される。各駆動モータに割り当てられた番号も、トラバース制御部と同様、図1において先端側から振ったものである。
各トラバース制御部(No.1〜4)61は、制御パターン記憶部64と、原点記憶部65と、を有し、制御パターン記憶部64に記憶された制御パターンと、原点記憶部65に記憶された原点と、に基づいて、各ベルト式トラバース装置5の駆動モータ(No.1〜4)17を制御する。具体的には、各トラバース制御部(No.1〜4)61は、前記巻取ボビン2上に形成されるパッケージQのパッケージ両端部近傍での糸密度が均等となるように各駆動モータ(No.1〜4)17を制御可能に構成される。
制御パターン記憶部64には、駆動モータ17の制御パターンが記憶される。本実施形態において上記制御パターンは、巻取ボビン2上に形成されるパッケージQが図4において二点鎖線で略示されるようなテーパエンドパッケージとなるように、即ち、トラバースの反転の間隔が次第に短くなるように作成される。換言すれば、糸ガイド4の往復運動の往復幅が巻き始めから巻き終わりにかけて徐々に狭くなるようになっている。このように反転の間隔を変化させることで、本実施形態に係るベルト式トラバース装置5は、糸ガイド4の往復運動の往復幅を自在に変更可能に構成される。この制御パターンの一例を図6に示す。図6は、トラバース装置の制御パターンを示す図である。図6において縦軸はトラバース速度Vtを意味し、横軸は時間tを意味する。そして、図4において糸ガイド4が先端側に進むときのトラバース速度Vtを図6において+としている。図6に示されるように本実施形態に係る制御パターンは、具体的には、糸ガイド4のトラバース両端部近傍での運動パターンが異なるように作成される。更に具体的には、図4において糸ガイド4が往復運動の往復範囲の右端に到達し反転した直後の糸ガイド4のトラバース速度Vtは若干高めに設定される。即ち、右端だけ、反転時における糸条Yの滞留を解消すべくフィードフォワード制御を行うようになっている。なお、図6に示される制御パターンは、綾角が0.5度となるように作成されたものである。この綾角は、1度以下とすることが好ましい。綾角の調整は、周知の通り、例えば、トラバース速度Vtの振幅を増減すればよい。
原点記憶部65には、ベルト式トラバース装置5の糸ガイド4の往復運動の基準となる原点が記憶される。ここで、「原点」とは、本実施形態において、ベルト式トラバース装置5の糸ガイド4の往復運動の中心点の位置を意味する。
原点変更部62は、キーボード13を介して入力された巻取ボビン2の伸縮量に基づいて、各トラバース制御部(No.1〜4)61の原点記憶部65に記憶されている原点を変更する。図7は、ボビンホルダーの先端部の部分拡大図である。この伸縮量は、詳しくは複数の巻取ボビン2全体のボビン長の方向における伸縮量であって、ボビンホルダー3上に一方向から詰めて並べられる複数の巻取ボビン2のうち最も先端側の巻取ボビン2の先端側端面Eの位置をボビンホルダー3上に刻まれている図7の目盛りS上で読み取ることで取得できるようになっている。例えば、図7に示されるように上記巻取ボビン2の先端側端面Eの位置が目盛りS上で「−2.8mm」となっている場合、上記伸縮量は「−2.8mm」となる。そして、原点変更部62は、上記伸縮量ΔLを8で割った上で7を掛けた量7/8ΔLをトラバース制御部(No.1)61の原点記憶部65に記憶されている原点に加える。同様に、原点変更部62は、5/8ΔLをトラバース制御部(No.2)61の原点記憶部65に記憶されている原点に、3/8ΔLをトラバース制御部(No.3)61の原点記憶部65に記憶されている原点に、1/8ΔLをトラバース制御部(No.4)61の原点記憶部65に記憶されている原点に、夫々、加える。なお、上記の原点変更部62の作動は、巻取ボビン2が紙製のため使用環境の湿度によりボビン長さが変化すること、また、このボビン長さの変化はすべての巻取ボビン2の間で均等に発生することを前提としている。
ボビンホルダー制御部63は、ボビンホルダーモータ14の回転を制御する。
その他、巻取制御部60は、ターレットモータ27の回転を制御するターレット制御部を備える。
次に、本実施形態の作動を説明する。オペレータは、先ず、一対のボビンホルダー3に対して、夫々、4個ずつ空の巻取ボビン2をターレット盤10の方向へ詰め込む。
そして、オペレータは、キーボード13などを操作して紡糸巻取機7を稼動させると共に、上記の伸張量を読み取って巻取制御部60に入力する。すると、原点変更部62は、各トラバース制御部(No.1〜4)61の原点記憶部65に記憶されている原点を上述の通りに変更する。この原点の変更により、各糸ガイド4の往復運動の往復範囲はボビンホルダー3の長手方向に若干ずれることとなる。
紡糸部から紡出される4本の糸条Yは(紡出工程)、図略のサクションガンで吸引保持されると共に、ボビンホルダー制御部63はボビンホルダーモータ14を駆動して巻取ボビン2を所望の回転数で回転させる。そして、サクションガンで吸引保持されている各糸条Yは各巻取ボビン2の棒巻き用浅溝2Tへと案内される。これにより、各糸条Yは各巻取ボビン2の棒巻き用浅溝2Tに強力に把持されると共に、サクションガンによる吸引保持状態が解除されることで各糸条Yは棒巻き用浅溝2Tから巻取ボビン2の外周面へと乗り上がり、巻取ボビン2のボビン長の中心へ向かって螺旋を描きながら移動する。
次いで、各トラバース制御部(No.1〜4)61は、制御パターン記憶部64に記憶されている制御パターンと、原点記憶部65に記憶されている原点と、に基づいて、各駆動モータ(No.1〜4)17を制御する。これにより、各糸条Yが各糸ガイド4に捕捉されてクロス巻きとなるように綾振られ始めると共に(図3を併せて参照。)、各巻取ボビン2上には、図4で示されるようなテーパエンド型のパッケージQがクロス巻きで形成される(巻取工程)。
パッケージQが満巻きになると、ターレット制御部がターレットモータ27を駆動してターレット盤10を半時計回りに180度、回転させると共に、各トラバース制御部(No.1〜4)61が糸ガイド4を棒巻き用浅溝2Tに対向する位置へと移動させる。すると、各糸条Yは、空の巻取ボビン2の棒巻き用浅溝2Tに上記同様、強力に把持される。続いて、トラバース制御部(No.1〜4)61が再度、制御パターン記憶部64に記憶されている制御パターンと、原点記憶部65に記憶されている原点と、に基づいて、各駆動モータ(No.1〜4)17を制御する。これにより、各巻取ボビン2上には、糸ガイド4による糸条Yの捕捉が途絶えることなく、図4で示されるようなテーパエンド型のパッケージQが再び、クロス巻きで形成されることとなる。
次に、上述のように綾角を1度以下とすることによる技術的効果を確認するための試験について説明する。上記綾角に関する数値限定は、以下の確認試験により合理的に裏付けられている。以下の確認試験では、上記の糸条巻取装置1を用い、テーパエンドパッケージQの端面形状の仕上がり具合と、綾角と、の関係を調査した。
<評価方法>
先ず、各確認試験の評価方法を説明する。図8は、綾角の特殊な設定による技術的効果を確認するための試験における評価の指標を示す図である。図8(a)は実施例に係るテーパエンドパッケージの外観を示し、図8(b)は比較例に係るテーパエンドパッケージの外観を示す。即ち、満巻きとなったパッケージの端面形状を観察し、この端面形状が図8(a)に示されるように直線的で美しいシルエットを呈する場合はその確認試験を「○(良好)」と評価し、一方で、この端面形状が図8(b)に示されるように一見しただけで凸凹になっている場合はその確認試験を「×(不良)」と評価することとする。ただし、「○」と評価すべきか「×」と評価すべきか判断できないような場合は「△」と評価することとする。
<試験条件>
各確認試験で共通する試験条件は以下の通りである。
・糸条Y:断面略円形のモノフィラメント(20dtex)
・巻取ボビンの直径:φ110mm
・テーパエンドパッケージQの直径:φ200mm
・テーパエンドパッケージQの巻幅:巻き始め=270mm〜巻き終わり=114mm
・テーパエンドパッケージQの端面のテーパ角A(図8参照):30[deg.]
・綾角θ(図8を併せて参照。):下記表1の通り。なお、図6に示される反転直後の若干高めに設定されるトラバース速度Vtは考慮しない。
・糸ガイド4とコンタクトローラ11との間における糸条Yの走行距離であるフリーレングスΔF(図4参照)は、25〜45mmの間で設定可能であり、本試験では25mmに設定した。
<試験結果>
次に、各確認試験の試験結果を下記表1に示す。
Figure 0005281907
<考察1>
上記表1によれば、綾角を1度以下とすると、端面形状の仕上がりが良好であることが判る。また、綾角を1度以下とすることで得られる端面形状の仕上がり具合は、綾角を1.2度以上とすると得られなかった。
<考察2>
以下、本願発明者が上記綾角θ[deg.]の特殊な数値限定を見出した経緯を紹介する。
そもそも、一般に、マルチフィラメントをクロス巻きで巻き取ってチーズパッケージを形成する場合は、綾角θ[deg.]は4〜8に設定するのが技術常識とされる。というのは、この場合、綾角θ[deg.]を4未満とするとチーズパッケージの端面がパッケージの長手方向に膨出してしまうし、反対に綾角θ[deg.]を8を超えるものとするとチーズパッケージの端面がしわしわに縮んでしまうからである。
今回、モノフィラメントをクロス巻きするに際し、モノフィラメントの端面崩れし易いという観点からテーパエンドパッケージを採用する運びとなったが、上記の技術常識に引っ張られて、当初、綾角θ[deg.]として4を採用しようとしていた。しかし、この綾角θ[deg.]では、テーパエンドパッケージの端面形状の仕上がりが、図8(b)に示されるように一見しただけで凸凹形状を呈する見た目の悪いものとなってしまった。
ここで、本願発明者は、上記の綾角θ[deg.]の設定はそもそもチーズパッケージを対象としたものであることに気づき、思い切って、綾角θ[deg.]の設定を大きく振ってみたところ、上記の綾角θ[deg.]と比較して著しく小さい綾角θ[deg.]、即ち、1度以下の綾角θ[deg.]を採用すれば図8(a)に示されるような端面形状の良好な仕上がりが得られることを発見した。
そして、本願発明者は、上記の確認試験を実施すると共に、数値限定の意義を計算上で再現すべく、公知の巻き密度計算を行った。図9は、綾角の特殊な設定による技術的効果を確認するための計算の計算結果である。即ち、図9(a)は綾角θ[deg.]を0.5とした場合の巻き密度の分布を示し、図9(b)は綾角θ[deg.]を6.0とした場合の巻き密度の分布を示す。各図9(a)・(b)の横軸は巻き幅位置[mm]、即ち、パッケージの長手方向における位置を示し、パッケージの巻き始めにおける長手方向の端部を巻き幅位置=0mmとしている。各図9(a)・(b)の縦軸は巻き密度[%]を示す。巻き密度[%]とは、空間に占める糸条の占有断面積を意味し、パッケージの長手方向中央における巻き密度[%]を100としている。図9(a)・(b)によれば、綾角θ[deg.]を0.5とすると、パッケージの長手方向中央から長手方向端部に至るまで巻き密度[%]が均一であるのに対し、綾角θ[deg.]を6.0とすると、パッケージの長手方向中央と比較して長手方向端部における巻き密度[%]が極端に高くなることが判る。これは、綾角θ[deg.]が大きくなればなるほど、図10に示されるように、糸ガイドの反転時における、糸ガイドの動きに対する糸条の追従性が悪化し、この結果、パッケージの長手方向端部ではパッケージの長手方向中央と比較して糸条が長時間、滞留しようとするからだと考えられる。なお、図9(b)において破線で示す計算データは図10(b)の、糸条反転時(糸ガイドの反転時ではない。)前の糸条の動きに対応するデータであり、実線で示す計算データは図10(b)の、糸条反転時後の糸条の動きに対応するデータである。即ち、糸条は、糸条反転に至る前の段階においては、糸ガイドの動きに対して良好に追従するが、特に、糸条反転に至った後の段階においては、糸ガイドの動きに対して追従することが困難となっている。このことが、図9(b)のグラフ上で実線と破線で示すように異なる計算データとして表れたのである。
(まとめ)
(請求項1)
以上説明したように上記実施形態において糸条巻取装置1は、以下のように構成される。即ち、糸条巻取装置1は、複数で供給される糸条Yを夫々巻き取るための複数の巻取ボビン2を支持するボビンホルダー3と、上記各糸条Yを捕捉可能な糸ガイド4を有し、この糸ガイド4を往復運動させることで各巻取ボビン2に対して各糸条Yを綾振る、複数のベルト式トラバース装置5と、前記複数のベルト式トラバース装置5と、前記ボビンホルダー3と、の間に設けられ、各巻取ボビン2上に形成されるパッケージQに対して押圧されるコンタクトローラ11と、を備える。各ベルト式トラバース装置5は、前記糸ガイド4の往復運動の往復幅を変更可能に構成される。以上の構成によれば、前記コンタクトローラ11を備えるというクロス巻き特有の構成において、所謂テーパエンドパッケージQを生産することができる。従って、端面崩れし易いモノフィラメントをクロス巻きで巻き取ることが可能となる。
(請求項2)
上記の糸条巻取装置1は、更に、以下のように構成される。即ち、前記糸ガイド4の往復運動の往復幅が巻き始めから巻き終わりにかけて徐々に狭くなるように前記ベルト式トラバース装置5を制御するトラバース制御部(No.1〜4)61が夫々、設けられる。各トラバース制御部(No.1〜4)61は、綾角が1度以下となるように前記ベルト式トラバース装置5を制御する。上記の特殊な綾角によれば、テーパエンドパッケージQの端面形状の仕上がりが良好となる。
(請求項3)
また、紡糸巻取機7は、以下のように構成される。即ち、紡糸巻取機7は、モノフィラメントを紡出する紡糸部と、この紡糸部から紡出された上記のモノフィラメントを直接、巻き取る上記の糸条巻取装置1と、を備える。以上の構成によれば、端面崩れし易いモノフィラメントをクロス巻きで巻き取ってテーパエンドパッケージQを生産することができる。
(請求項4)
また、上記の紡糸巻取機7を用いて形成したテーパエンドパッケージQは、モノフィラメントがクロス巻きで直接、巻き取られたものである。
(請求項5)
また、糸条巻取は、以下のような方法で行われる。即ち、複数の糸条Yをクロス巻きで綾振りながら巻取ボビン2に巻き取るに際し、巻き始めから巻き終わりにかけて各糸条Yの綾振り幅を徐々に狭くする。以上の方法によれば、端面崩れし易いモノフィラメントをクロス巻きで所謂テーパエンドパッケージQとして巻き取ることが可能となる。
(請求項6)
上記の糸条巻取は、更に、以下のような方法で行われる。即ち、綾角θを1度以下とする。上記の特殊な綾角θによれば、テーパエンドパッケージQの端面形状の仕上がりが良好となる。
(請求項7)
また、紡糸巻取は、以下のような方法で行われる。即ち、モノフィラメントを紡出する紡出工程と、紡出した上記モノフィラメントを直接、上記の糸条巻取方法で巻き取る巻取工程と、を含む。以上の方法によれば、端面崩れし易いモノフィラメントをクロス巻きで巻き取ってテーパエンドパッケージQを生産することができる。
(請求項8)
上記の紡糸巻取方法によって形成したテーパエンドパッケージQは、モノフィラメントをクロス巻きで直接、巻き取って形成したものである。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の実施形態は以下のように変更して実施することができる。
即ち、例えば、上記実施形態では、トラバース装置5としてベルト式トラバース装置5を採用することとしたが、これに代えて、糸ガイド4の往復運動の往復幅を変更可能であれば、他のトラバース装置5、例えば、アーム式トラバース装置やカム式トラバース装置を採用してもよい。アーム式トラバース装置は、ボイスコイルモータに構成した駆動モータによって、先端に糸ガイドが形成されるアーム部材を旋回往復駆動させるトラバース装置である。また、カム式トラバース装置は、トラバースカムと、その周面に螺旋状に設けた綾振り溝に係合しつつスライド移動自在に設けられたトラバースガイドと、前記トラバースカムを回転させるトラバースガイド駆動モータを備えるトラバース装置である。
また、上記実施形態では、主としてモノフィラメントを巻き取る場合を説明したが、これに代えて、マルチフィラメントをクロス巻きで巻き取ってテーパエンドパッケージを形成してもよい。
なお、本願明細書において、テーパエンドパッケージとは、図8においてテーパ角Aが45度以下のもののみを意味する。
また、本願の糸条巻取装置1はクロス巻きを対象とするものであって、所謂パーン巻きは本願に開示される発明の技術的範囲には全く含まれない。
1 糸条巻取装置
2 巻取ボビン
3 ボビンホルダー
4 糸ガイド
5 ベルト式トラバース装置
7 紡糸巻取機

Claims (6)

  1. 複数で供給される糸条を夫々巻き取るための複数の巻取ボビンを支持する巻取ボビン支持部と、
    上記各糸条を捕捉可能な糸ガイドを有し、この糸ガイドを往復運動させることで各巻取ボビンに対して各糸条を綾振る、複数のトラバース装置と、
    前記複数のトラバース装置と、前記巻取ボビン支持部と、の間に設けられ、各巻取ボビン上に形成されるパッケージに対して押圧されるコンタクトローラと、
    前記トラバース装置を制御するトラバース制御部と、
    を備え、
    各トラバース装置は、前記糸ガイドの往復運動の往復幅を変更可能に構成され、
    前記トラバース制御部は、前記糸ガイドの往復運動の往復幅が巻き始めから巻き終わりにかけて徐々に狭くなるように、前記トラバース装置を制御し、
    各トラバース制御部は、綾角が1度以下となるように前記トラバース装置を制御する、ことを特徴とする糸条巻取装置。
  2. モノフィラメントを紡出する紡糸部と、この紡糸部から紡出された上記のモノフィラメントを直接、巻き取る請求項に記載の糸条巻取装置と、を備える紡糸巻取機。
  3. 請求項に記載の紡糸巻取機を用いて形成したテーパエンドパッケージ。
  4. 複数の糸条をクロス巻きで綾振りながら巻取ボビンに巻き取るに際し、巻き始めから巻き終わりにかけて各糸条の綾振り幅を徐々に狭くし、
    綾角を1度以下とする、ことを特徴とする糸条巻取方法。
  5. モノフィラメントを紡出する紡出工程と、紡出した上記モノフィラメントを直接、請求項に記載の糸条巻取方法で巻き取る巻取工程と、を含む、紡糸巻取方法。
  6. 請求項に記載の紡糸巻取方法によって形成したテーパエンドパッケージ。
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