JP5265264B2 - 乾式負荷試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば交流発電機やその他の電源等の電気負荷試験に用いられる乾式負荷試験装置に関するものである。
従来、複数の棒状の抵抗素子の組み合わせで負荷容量を設定する乾式負荷試験装置としては、上記抵抗素子を水平方向及び垂直方向のそれぞれに間隔をおいて並設すると共に、水平方向に並んだ抵抗素子を直列に接続したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来の乾式負荷試験装置では、各抵抗素子の一端部に一方の端子が接続された複数のスイッチング部材と、各スイッチング部材の他方の端子を垂直方向に並んだ列ごとに接続する複数の組立体間導電部材と、複数の組立体間導電部材のいくつかを被試験用電源に接続する一つの真空遮断器とを備えている。
ここで、スイッチング部材は、分割可能なケースを有しており、このケース内に一対の端子に接続した固定接点と、この固定接点を導通させる可動接点と、可動接点を駆動する駆動手段としてのソレノイドとが内蔵されている。
WO01/40817号公報
しかしながら、従来の乾式負荷試験装置にあっては、スイッチング部材のケースの密閉性が低いため、長期間屋外に設置した状態では、ケース内に細塵が入り込んで各固定接点や可動接点に付着し、一対の固定接点が導通したときスパーク(放電)が生じて各接点の焼き付き等が発生する、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、屋外等に長期間設置しておいても、スイッチング部材内でのスパーク発生を抑制することができる乾式負荷試験装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、複数の細長い抵抗素子を水平方向に間隔をあけて並設し且つ直列に接続してなる複数の抵抗組立体と、該複数の抵抗組立体を垂直方向に間隔をあけて並設し、上下方向に並んだ複数の前記抵抗素子からなる複数の抵抗素子列とを有する高電圧負荷試験用の抵抗本体と、前記複数の抵抗素子列の各抵抗素子の一端部に一方の端子が接続した複数のスイッチング部材からなる複数のスイッチング部材列と、前記複数のスイッチング部材列の各スイッチング部材の他方の端子が接続した複数の組立体間導電部材と、前記複数の組立体間導電部材のいくつかを被試験用電源に接続する一つの高電圧用スイッチと、を備えた乾式負荷試験装置において、前記スイッチング部材は、前記一対の端子のそれぞれに接続した一対の固定接点と、該一対の固定接点を導通する可動接点と、該可動接点を駆動する駆動手段と、前記固定接点、前記可動接点、前記駆動手段を内蔵すると共に、不活性ガスが充填された密封ケース体とを備えたことを特徴としている。
よって、本発明の乾式負荷試験装置にあっては、例えば、長期間屋外に設置した場合であっても、固定接点、可動接点、駆動手段が密封ケース体に内蔵されているため、この密封ケースにより細塵が各接点等に付着することを防止できる。さらに、不活性ガスを密封ケース体内に充填することで悪性ガスの侵入をより効果的に防止することができる。この結果、屋外等に長期間設置しておいても、スイッチング部材内でのスパーク発生を抑制することができる。
以下、本発明の乾式負荷試験装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例4に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1Aはこの発明に係る移動式乾式負荷試験装置(移動式電気負荷試験装置)の平面図であり、図1Bは図1Aの側面図である。
この移動式乾式負荷試験装置は、トラック30と乾式負荷試験装置(電気負荷試験装置)40とを有する。このトラック30は、荷台31と、荷台31上に設けられたボックス32とを有する。このボックス32の内部には荷室33が設けられ、乾式負荷試験装置40は荷室33内に配設されている。
[乾式負荷試験装置40の概略構成]
図2は図1A、図1Bに示したボックスを破断して内部の乾式負荷試験装置を概略的に示した概略平面図であり、図3は図2の乾式負荷試験装置を矢印A方向から見た概略側面図であり、図4は図2の乾式負荷試験装置を矢印B方向から見た概略側面図であり、図5は図1A〜図4の乾式負荷試験装置と被試験用電源との接続例を示す概略説明図であり、図6は図3の一部を拡大して斜めから見た部分斜視図である。
この乾式負荷試験装置40は、荷室32内に設けられたフレーム41と、フレーム41上に隣接して前後に配設されたR相,S相,T相用の抵抗ユニット42,43,44とを有する。なお、各抵抗ユニット42,43,44は同一の構成となっている。
[抵抗ユニット42,43,44]
図7Aは図3,図4の電動ファンの一部を破断して示した抵抗ユニットの側面図であり、図7Bは図7Aの絶縁板の説明図であり、図8は図7Aの抵抗ユニットとスイッチング部材との関係を示す拡大断面図である。
各抵抗ユニット42,43,44は、フレーム41上に配設されたベース枠45と、フレーム41とベース枠45間に介装された耐熱性で絶縁性の防振絶縁ゴム46と、防振絶縁ゴム46の上下両端に焼き付け固着されたプレート47,47と、プレート47,47と一体に設けられ且つフレーム41及びベース枠45をそれぞれ貫通する固定ボルト48,48と、固定ボルト48,48の両端部にそれぞれ螺着された固定ナット49,49を有する。
また、各抵抗ユニット42,43,44は、ベース枠45及びフレーム41の下方に配置され、且つフレーム41に取り付けられた電動ファン50と、ベース枠45上に固定された碍子(絶縁部材)51と、碍子51上に固定され且つ上下端が開放するハウジング52と、電動ファン50からの冷却風をハウジング52に導く絶縁フード53を有する。
このハウジング52は、アングルから形成された六面体状のフレーム54の側面開口をエポキシ系の耐熱性材料から形成された絶縁板55a,55b,55c,55d等の側部開口閉塞板で閉成したものである(図8参照)。この絶縁板55a,55b,55c,55dは、ボルト・ナット等の固定具56でフレーム54に固定されている。尚、絶縁板55b,55d等の側部開口閉塞板は、絶縁材料以外の耐熱不燃材の側部開口閉塞板に代えることができる。この材料としては、例えばアルミニウム板や鉄板を用いることができる。
絶縁板55a,55cには、図7Bに示したように、多数の取付孔列H[i=1,2,3・・・n]が上下に多段に等ピッチで形成されている。この取付孔列Hは、左右に等ピッチで配列した多数の取付孔h[j=1,2,3・・・m]から形成されている。本実施例1では、取付孔列Hは22列(i=n=22)、取付孔hは16列(j=m=16)に設けられている。尚、取付孔hは16に限られるものではなく、取付孔列Hも22列に限られるものではない。尚、上下の取付孔列Hの取付孔hは左右に半ピッチずらして互い違いに設けられている。
[抵抗ユニット42,43,44の抵抗本体57R,57S,57T]
図9は図1〜図8の乾式負荷試験装置の回路図であり、図10は図9の部分拡大説明図である。
各抵抗ユニット42,43,44は、ハウジング52内に配設した抵抗本体57R,57S,57Tを有する。
抵抗本体57R,57S,57Tは、取付孔列Hに対応させて上下に多段に配設した多数の扁平状の抵抗組立体R,S,T[i=1,2,3・・・n]を有する(図9参照)。本実施例1では取付孔列Hが22列であるので、抵抗組立体R,S,Tも取付孔列Hに対応して22段に設けられている。尚、図9では、図示の便宜上大きな符号のみを付している。また、図9に示す抵抗組立体R,S,Tの構成は同じであるので、抵抗組立体R,S,Tの共通部分を図10に拡大して示し、図9にて図示の関係上付すことができなかった符号を図10に付して説明する。
抵抗組立体R,S,Tは、図8に示したように、扁平状(平面状)に並設され且つ両端部が絶縁された複数の棒状の抵抗素子(ヒータ)r[j=1,2,3・・・m]と、隣接する複数の抵抗素子(ヒータ)rを端部において直列に接続している導電性接続片58a,58bj−1[j=1,2,3・・・m/2]を有する。
複数の抵抗素子(ヒータ)rは、取付孔hに対応して配列されているので、本実施例1では取付孔hに対応して水平方向に16本有する。上述のように上下の取付孔列Hの取付孔hは左右に半ピッチずらして設けられているので、上下の取付孔列Hの取付孔hに取り付けられた抵抗素子rは互いに左右に半ピッチずれて、縦方向の抵抗素子rはジグザグに配列されることになる。これにより、電動ファン50により下方から絶縁板55a,55b,55c間に供給される冷却風は上下の取付孔列Hの取付孔hに取り付けられた抵抗素子rに効率的に当たって取付孔列Hの抵抗素子r全てを効率的に冷却することになる。
尚、多段の抵抗組立体R〜Rの各導電性接続片58aは上下に一列に接続片列を構成し、多段の抵抗組立体R〜Rの各導電性接続片58bj−1は上下に一列に接続片列を構成し、多段の抵抗組立体R〜Rの各抵抗素子(ヒータ)rは上下方向に一列に整列されて抵抗素子列を構成している。
[抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子r
図11Aは図8に示した抵抗素子の一部を破断すると共に詳細に図示した説明図であり、図11Bは図11Aの抵抗素子の端部拡大構造を示す説明図であり、図11Cは図11Aの抵抗素子の端部保持構造の他の例を示す説明図である。
この抵抗素子rは、熱伝導性の高い金属材料或いはステンレス鋼等から形成された筒体59と、筒体59の外周に固着された放熱フィン60と、筒体59の両端部内に一端部が同心に挿入された棒状電極61,61と、棒状電極61,61の中間部外周に一体且つ同心に固着された絶縁体(絶縁部材)62,62とを有する。この絶縁体62は、セラミック製の絶縁碍子等からなり、周面にホコリが付着するのを防止する環状溝62aが形成されている。
また、抵抗素子rは、筒体59の中央に配設され且つ棒状電極61,61に両端部が接続された抵抗線(ニクロム線等のヒータ線)63と、筒体59の内面と棒状電極61,61の一端部及び抵抗線63との間に充填されたマグネシア等の絶縁材料荷より形成された絶縁体(絶縁部材)64と、棒状電極61の他端部に螺着された固定ナット65,65aとを有する。そして、導電性接続片58は、固定ナット65,65a間で締め付け固定することにより、抵抗素子rに固定されている。
更に、図11A、図11Bに示したように、筒体59の端部と棒状電極61との間に環状又は筒状の耐熱コーキング材(耐熱シール材)64aを嵌着し、絶縁体(絶縁部材)62で押さえ付けるようにすることで、耐熱コーキング材64aにより絶縁体64内に湿気が入らないようになっている。また、高い電圧に耐え得るようにするために、絶縁体62の長さは例えば約10mm程度或いはそれ以上に設定されていて、導電性接続片58と筒体59との間の絶縁距離が十分に確保されている。
この筒体59の両端部近傍には耐熱性で弾性を有する絶縁部材66が固定されている。この絶縁部材66は、耐熱性があり且つ弾性を有するシリコンゴム(合成樹脂)等から形成されている。また絶縁部材66の中央部には、環状取付溝66aが形成されている。
そして、抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rは、上述したように取付孔列Hの取付孔hに対応して配設されている。この抵抗素子rは、両端側の絶縁部材66,66を絶縁板55a,55cの取付孔h,hに嵌合して、絶縁部材66,66の環状取付溝66a,66aに絶縁板55a,55cを係合させることにより、絶縁板55a,55cに保持(固定)されている。
この様に弾性を有する耐熱性があり且つ弾性を有する絶縁部材66で筒体59を絶縁板55a,55cに保持させることで、トラックの移動時の振動衝撃が抵抗素子rに伝わって、抵抗素子rが振動衝撃等により破損するのを防止できる。また、抵抗素子rを支持する絶縁板55a,55cがエポキシ樹脂系の比較的耐熱性のある材料から形成されているが、絶縁部材66を耐熱性があるシリコンゴム(合成樹脂)等から形成して、抵抗素子rの熱が直接に絶縁板55a,55cに伝達されないようにすることで、絶縁板55a,55cの耐久性を向上させることができる。
更に、本実施例1では、絶縁部材66を耐熱性があり且つ弾性のあるシリコンゴム(合成樹脂)等から形成しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。すなわち、乾式負荷試験装置40を移動しない状態に設置固定して使用する場合には、絶縁部材66を図11Cに示すようにセラミック製の絶縁碍子66′から形成して、絶縁部材66′に絶縁板55a,55c等を保持させる様にしても良い。
[スイッチング部材SWaij,SWbij
図12は図2の矢印A方向から見たスイッチング部材と組立体間導電部材との配置関係を示す説明図であり、図13は図2の矢印B方向から見たスイッチング部材と組立体間導電部材との配置関係を示す説明図であり、図14は図9の抵抗組立体とその抵抗組立体の抵抗素子を短絡する部材との関係を示す説明図であり、図15は図14の抵抗組立体とスイッチング部材との関係を示す部分拡大説明図である。
乾式負荷試験装置40は、抵抗ユニット42,43,44と間隔をおいた状態で、抵抗ユニット42,43,44を挟む位置に配設された絶縁板67,68を有する(図3,図4,図6参照)。この絶縁板67,68は、抵抗ユニット42,43,44の配列方向に延びて、抵抗ユニット42,43,44の側方全体を覆う大きさに形成されている。この絶縁板67,68は、下端部が図示しないボルト・ナット等の取付手段でフレーム41に取り付けられている。
絶縁板67,68の抵抗ユニット42,43,44側とは反対側の面67a,68aには、第1のスイッチング部材列SWa,SWb[i=1,2,3,・・・n]が抵抗組立体R,S,Tに対応して多段に配設されている(図3,図4,図12,図13,図14参照)。
各第1のスイッチング部材列SWa,SWbは、抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子(ヒータ)rの半分の数の第1のスイッチング部材SWaij,SWbij[j=1,2,3,・・・m/2]を有する。この第1のスイッチング部材SWaij,SWbijは、常開接点を有すると共に、絶縁板67,68にそれぞれ取り付けられている。
このとき、図6に示すように、各第1のスイッチング部材SWaij,SWbijは、後述する取付支持部73が互いに干渉しあわないように、各第1のスイッチング部材列SWa,SWbの並び方向、すなわち抵抗組立体R,S,Tの水平方向及び鉛直方向のそれぞれに対して、この取付支持部73が傾いた状態で固定される。なお、図6では、説明の便宜上後述する引出口76、絶縁壁77、絶縁屋根78及びリード線82,83は省略している。
[スイッチング部材SWaij,SWbijの構造]
図16は図15に示したスイッチング部材の外観を示す斜視図であり、図17は図16のスイッチング部材の正面図であり、図18は図16のスイッチング部材の側面図であり、図19は図16のスイッチング部材の平面図であり、図20は図16のスイッチング部材の内部構造を示す縦断面図であり、図21は図20に示す内部構造を側方から見たときの縦断面図であり、図22は図21のスイッチング部材の作動説明図であり、図23は図16に示したスイッチング部材の作動制御のための概略回路図である。
第1のスイッチング部材SWaij,SWbijは密封ケース体69と、密封ケース体69内に充填された窒素等の不活性ガスGとを有する。
密封ケース体69は、高電圧に耐え得るテフロン(登録商標)等の絶縁材料性の円筒ケース70と、高電圧に耐え得るテフロン等の絶縁材料性の上ケース71とを有し、この円筒ケース70と上ケース71とは互いに超音波溶接等により溶着結合されて分割部分は密封されている。
円筒ケース70は、上方に開放した円筒形状のケース本体72と、このケース本体72の下端部から側方に突出した一対の取付支持部73,73と、各取付支持部73からケース本体72の軸方向に延びる一対の位置決め突条部73a,73aとを有する。
一対の取付支持部73,73は、ケース本体72の中心を挟んで互いに対向する位置に形成される。また、各取付支持部73は、スイッチング部材を固定する固定ネジ(図示せず)が貫通螺合するネジ孔73bが形成される。
上ケース71は、円筒ケース70のケース本体72の開放端部を覆うように固定される。この上ケース71の上面71aには、一対の端子Pa,Pbが貫通螺合する一対の端子孔71b,71bが形成される。また、上ケース71の側面には位置決め突条部73a,73aに対向する複数の位置決め突起71c,…が形成される。
端子Pa,Pbは、それぞれ一端に端子孔71bに螺合すると共に、この端子孔71bから突出する固定部74a,74bが形成され、他端に円筒ケース70内に挿入される接点部(固定接点)75a,75bが形成されている。ここで、固定部74a,74bは、周面にネジ溝が形成されており、端子孔71bから突出した先端部にボルトB及び複数のナットNが螺着される。また、接点部75a,75bは、周面にネジ溝のない丸棒形状を呈している。
さらに、上ケース71の上面71aには、後述するソレノイドSに接続するリード線82,83の引出口76と、一対の端子Pa,Pb間を区画する絶縁壁77と、絶縁壁77に支持されると共に一対の端子Pa,Pbの上方を覆う絶縁屋根78とが形成されている。この引出口76、絶縁壁77、絶縁屋根78は、それぞれ合成樹脂等の絶縁材料により形成されている。
引出口76は、上端に向かって次第に細くなる筒形状を呈し上ケース71と一体成形されている。また、この引出口76をリード線82,83が貫通している。
絶縁壁77と絶縁屋根78とは一体形成されており、ネジ77aにより上ケース71に固定されている。絶縁屋根78は、平面視した際に上ケース71を覆う円板形状を呈している(図19参照)。なお、図20〜図23においては、説明の便宜上絶縁壁77及び絶縁屋根78の図示を省略している。
一方、円筒ケース70には、ソレノイド保持枠79に保持された駆動手段としてのソレノイドSと、このソレノイドSに対して進退回動可能に保持された接点保持板80と、接点保持板80に取り付けられた可動接点Mと、ソレノイドSに接続されると共に、引出口76から外部に引き出される一対のリード線82,83とが内蔵される。
ソレノイドSは、円筒ケース70の底面に固定された鉄心83aと、鉄心83aに捲回されたコイル(ソレノイド本体)83bと、接点保持板80の下端部近傍に取り付けられて鉄心83aに対向する可動鉄板83cとを有する。
接点保持板80は、テフロン等の高電圧に耐え得る材料から形成され、且つ先端部が一対の接点部75a,75bに対向するように左右に分岐したT字状を呈している(図20参照)。この接点保持板80は可動鉄板83cから更に下方に突出していて、下端部がトーションバネ80aを介して円筒ケース70のケース本体72の底面72aに回動可能に固定されている。なお、トーションバネ80aは、通常接点保持板80の先端部がソレノイドSから離反する方向に付勢している。
可動接点Mは、左右に分岐した接点保持板80の先端部に固着された導電性の板材から形成され、端子Pa,Pbの接点部75a,75bに対向させられている。しかも、通常この可動接点Mはトーションバネ80aのバネ力により接点部75a,75bから離反させられていて、接点部75a,75bは常開接点となっている。
リード線82,83は、それぞれ一端がコイル83bの端部に接続されると共に、他端が引出口76から外部に引き出されて通電制御回路84(図23参照)に接続されている。このとき、円筒ケース70内において接点部75a,75bや可動接点Mからリード線82,83が離れるように設定されるので、接点部75a,75bや可動接点Mとリード線82,83との耐電圧度が向上する。
そして、通電制御回路84からリード線82,83を介してコイル83bに通電させると、可動鉄板83cが鉄心83aに磁力で吸引移動されられて、鉄心83aに磁着され、ソレノイドSが作動(ON)した状態となる。しかも、この吸引移動により可動鉄板83cと一体に移動する接点保持板80がトーションバネ80aのバネ力に抗して起立するように、図22に示す矢印X方向に回動する。これにより、接点保持板80の先端部に固着された可動接点Mが接点部75a,75bに当接(接触)させられ、接点部75a,75bが導通(短絡)させられる。
[スイッチング部材SWaij,SWbijの導電性接続片58a,58bへの接続]
図8に示すように、第1のスイッチング部材SWaijは、一方の端子Paが導電性接続片58aにそれぞれ接続され、他方の端子Pbが組立体間導電部材Caにそれぞれ接続されて、互いに導通している。
また、第1のスイッチング部材SWbi1は、抵抗組立体R,S,Tの最も端に位置する一列における一方の端子Paが抵抗素子rの導電性接続片が取り付けられていない端部Fに接続され、残りの第1のスイッチング部材SWbijの一方の端子Paが導電性接続片58bj−1にそれぞれ接続されている。そして、全ての第1のスイッチング部材SWbi1は、他方の端子Pbが組立体間導電部材Cbにそれぞれ接続されて、互いに導通している。
[組立体間導電部材Cb
組立体間導電部材Ca[j=1,2,3・・・m/2]は、上下に多段に配設された多数の抵抗組立体R,S,Tの高さ方向に延びており、第1のスイッチング部材SWaの他方の端子Pbを互いに導通している。同様に、組立体間導電部材Cb[j=1,2,3・・・m/2]は、上下に多段に配設された多数の抵抗組立体R,S,Tの高さ方向に延びており(図6参照)、第1のスイッチング部材SWbの他方の端子Pbを互いに導通している。なお、多数の抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rのうち、最も端に位置して導電性接続片58bが取り付けられていない端部Eは、組立体間導電部材Cb(m/2)+1に接続されて、互いに導通している(図8参照)。
[抵抗組立体R,S,Tの接続関係]
抵抗組立体R,S,Tの接続関係は図14に示したようになっている。この図14は抵抗組立体R,S,Tを同時に図示しているので、図14では図示の便宜上符号は必要最小限のものを付して説明し、詳細な説明は図15で説明する。尚、図14,15では説明の便宜上、図8に示した絶縁板67,68の図示は省略してある。
この抵抗組立体Rの組立体間導電部材Cb(m/2)+1は配線85Rを介してメインの真空遮断器(VCB−M)86の接点86Rに接続され、抵抗組立体Sの組立体間導電部材Cb(m/2)+1は配線85Sを介して高電圧用スイッチであるメインの真空遮断器86の接点86Sに接続され、抵抗組立体Tの組立体間導電部材Cb(m/2)+1は配線85Tを介してメインの真空遮断器86の接点86Tに接続されている。この真空遮断器86の接点86R,86S,86Tは配線87R,87S,87Tを介して被試験用電源である三相交流発電機88のR,S,T相の接点88R,88S,88Tに接続されている(図5参照)。
上述したように、スイッチング部材SWaij,SWbijと組立体間導電部材Ca,Cb,Cb(m/2)+1を設けることで、高電圧用スイッチとして一つのメインの真空遮断器86のみとなる。
[短絡手段]
乾式負荷試験装置40は、抵抗組立体R,S,Tのいくつかの抵抗素子rを適宜切り換えて短絡させる短絡手段を有する。この短絡手段としては、短絡用の接続線89,89、短絡用の接続線90,90,90、導電板(導電性接続部材)91,91,91及び互いに接続された導電板(導電性接続部材)92,92,92を用意しておく。
[通電制御回路84]
図24は図15に示したスイッチング部材の制御回路図である。通電制御回路84には、低電圧負荷試験用の低圧スイッチ93、高電圧負荷試験用の高圧スイッチ94、高電圧負荷試験用の高圧スイッチ95が接続されていると共に、電源96が電源スイッチ97を介して接続されている。また、電動ファン50は通電制御回路84により駆動制御される様になっている。
次に、この様な構成の乾式負荷試験装置40の作用を説明する。
この乾式負荷試験装置40においては、まずトラック30により負荷試験を行う現場まで乾式負荷試験装置40を移動させる。本実施例1では、電圧負荷試験の対象となる被試験用発電機の三相交流発電機88が設置されている場所となる。
尚、上述したように、本実施例1の各抵抗ユニット42,43,44に設けた抵抗本体57R,57S,57Tは、22段の扁平状の抵抗組立体R,S,Tを有する。しかも、抵抗組立体R,S,Tの棒状の抵抗素子rは16本設けられている。さらに、上述したスイッチング部材列SWa,SWbのスイッチング部材SWaij,SWbijは各8個設けられている。
従って、スイッチング部材SWaijのソレノイド本体であるコイル83bを図24のS1〜S8で示したように対応させ、スイッチング部材SWbijのソレノイド本体であるコイル83bをS9〜S16で示したように対応させて電圧負荷試験の例を以下に説明する。
また、本実施例1では、電圧負荷試験の対象となる被試験用発電機として三相交流発電機88を用いているので、この三相交流発電機88を乾式負荷試験装置40の抵抗本体57R,57S,57Tに図5の如く接続した場合について説明する。
[低電圧負荷試験時]
図25は図14に示した抵抗組立体の抵抗素子の接続例を示す概略説明図であり、図26は図25の部分拡大説明図であり、図27は図25の接続による抵抗組立体の抵抗値説明図である。
例えば400Vの低電圧負荷試験を行う場合には、まず、抵抗本体57Rの組立体間導電部材Cb〜Cb(m/2)+1を導電板91で導通(短絡)させ、抵抗本体57Sの組立体間導電部材Cb〜Cb(m/2)+1を導電板91で導通(短絡)させ、抵抗本体57Tの組立体間導電部材Cb〜Cb(m/2)+1を導電板91で導通(短絡)させる。
これにより、三相交流発電機88のR,S,T相には、導電性接続片58b〜58b(m/2),スイッチング部材列SWb〜SWbの全てのスイッチング部材SWbij,抵抗本体57R,57S,57Tの組立体間導電部材Cb〜Cb(m/2)+1,導電板91,配線85R,85S,85T及び真空遮断器86を介して抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rが接続される。
一方、抵抗本体57Rの組立体間導電部材Ca〜Cam/2を導電板92で導通(短絡)させ、抵抗本体57Sの組立体間導電部材Ca〜Cam/2を導電板92で導通(短絡)させ、抵抗本体57Tの組立体間導電部材Ca〜Cam/2を導電板92で導通(短絡)させる。これにより、抵抗本体57R,57S,57Tを構成する抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rは、導電性接続片58a〜58am/2,組立体間導電部材Ca〜Cam/2,スイッチング部材列SWa〜SWai(m/2)の全てのスイッチング部材SWaij及び導電板92を介して電圧が0となる中性点に互いに接続される。
この状態では、図27に示したように、抵抗組立体R,S,Tの16本の抵抗素子rは全て並列に接続した状態となる。しかも、三相交流発電機88のR,S,T相には、全ての抵抗素子rを並列に接続して負荷抵抗値を小さくした抵抗組立体R,S,T(即ち低抵抗値の抵抗素子本体57R,57S,57T)が接続されることになる。
この様な接続において、三相交流発電機88を作動させる一方、電源スイッチ97をONさせて通電制御回路84を作動させる。この後、低圧用スイッチ93をONさせる。このON操作により通電制御回路84は、まずメインの真空遮断器86をONさせた後、スイッチング部材SWaij,SWbijのコイル83b(S1〜S16)の全てに通電させて、スイッチング部材SWaij,SWbijの全てをONさせる。
これにより、三相交流発電機88からの出力(電圧,電流)がこの抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rに入力され、負荷試験が開始される。これにより、抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rに通電されて、抵抗素子rが発熱する。
この際、通電制御回路84は、抵抗ユニット42,43,44の各電動ファン50を作動させて、各電動ファン50からの冷却風を抵抗ユニット42,43,44のハウジング52に送風する。そして、この冷却風は、抵抗ユニット42,43,44の抵抗素子rで発生した熱を放熱フィン60の周囲を流れる際に吸収して、抵抗素子rを冷却した後、荷室33を形成するボックス32の図示しない排気口から外部に排気される。
尚、この場合でも、各段のスイッチング部材SWaij,SWbijのON・OFF制御をすることで、抵抗本体57R,57S,57Tから三相交流発電機88にかける負荷抵抗値を所定時間毎に例えば25%,50%,75%,100%と変化させて、負荷試験を行う。また、本実施例1では、扁平状の抵抗組立体R,S,Tが22段設けられているので、三相交流発電機88にかける負荷抵抗値の割合を更に細かく設定することもできる。例えば、5%、10%ごとの負荷試験を行うこともできる。
[300Vの高電圧負荷試験時]
図28は図14に示した抵抗組立体の抵抗素子の他の接続例を示す概略説明図であり、図29は図28の部分拡大説明図であり、図30は図28の接続による抵抗組立体の抵抗値説明図である。
例えば3300Vの高電圧負荷試験を行う場合には、まず、抵抗本体57Rの組立体間導電部材Cbと抵抗本体57Sの組立体間導電部材Cbを接続線89で接続して短絡させ、抵抗本体57Sの組立体間導電部材Cbと抵抗本体57Tの組立体間導電部材Cbを接続線89で接続して短絡させる。また、各抵抗本体57R,57S,57Tの組立体間導電部材CbとCb(m/2)+1を接続線90,90,90でそれぞれ接続して短絡させる(図29参照)。
この状態では、図30に示したように、各抵抗組立体R,S,Tの各16本の抵抗素子rは半分の8本の抵抗素子rが並列に接続された値の抵抗体8r,8rを2つ並列に接続して、並列な抵抗体8r,8rの一端側をスイッチング部材SWbi5及び接続線89,89介して電圧が0となる中性点に互いに接続される。
また、三相交流発電機88のR,S,T相には、抵抗本体57R,57S,57Tの各組立体間導電部材Cb,Cb(m/2)+1が配線90,90,90、配線85R,85S,85T及び真空遮断器86を介して接続されている。
従って、三相交流発電機88のR,S,T相には、並列に接続して抵抗値を中ぐらいの値にした抵抗体8r,8rを有する抵抗組立体R,S,T(即ち中抵抗値の抵抗本体57R,57S,57T)が接続されることになる。
この様な接続において、三相交流発電機88を作動させる一方、電源スイッチ97をONさせて通電制御回路84を作動させる。この後、高圧用スイッチ94をONさせる。このON操作により通電制御回路84は、まずメインの真空遮断器86をONさせた後、スイッチング部材SWbi1,SWbi5のコイル83b(S1,S5)にのみ通電させて、スイッチング部材SWbi1,SWbi5をONさせる。これにより、三相交流発電機88からの出力(電圧,電流)がこの抵抗組立体R,S,Tの抵抗体8r,8rに入力され、負荷試験が開始される。これにより、抵抗体8r,8rを構成する各抵抗素子rに通電されて、抵抗素子rが発熱する。
この際、通電制御回路84は、抵抗ユニット42,43,44の各電動ファン50を作動させて、各電動ファン50からの冷却風を抵抗ユニット42,43,44のハウジング52に送風する。そして、この冷却風は、抵抗ユニット42,43,44の抵抗素子rで発生した熱を放熱フィン60の周囲を流れる際に吸収して、抵抗素子rを冷却した後、荷室33を形成するボックス32の図示しない排気口から外部に排気される。
尚、この場合でも、各段のスイッチング部材SWbi1,SWbi5のON・OFF制御をすることで、抵抗本体57R,57S,57Tから三相交流発電機88にかける負荷抵抗値を所定時間毎に例えば25%,50%,75%,100%と変化させて、負荷試験を行う。また、本実施例1では、扁平状の抵抗組立体R,S,Tが22段設けられているので、三相交流発電機88にかける負荷抵抗値の割合を更に細かく設定することもできる。例えば、5%、10%ごとの負荷試験を行うこともできる。
[6600Vの高電圧負荷試験時]
図31は図14に示した抵抗組立体の抵抗素子のさらに他の接続例を示す概略説明図であり、図32は図31の部分拡大説明図であり、図33は図31の接続による抵抗組立体の抵抗値説明図である。
例えば6600Vの高電圧負荷試験を行う場合には、各抵抗本体57R,57S,57Tの組立体間導電部材Cb,Cb,Cbを接続線89,89,89でそれぞれ接続して短絡させる。これにより、各抵抗組立体R,S,Tの各抵抗素子r,r,rはスイッチング部材,SWbi1,SWbi1,SWbi1及び接続線89,89を介して電圧が0となる中性点に互いに接続される。
また、三相交流発電機88のR,S,T相には、抵抗本体57R,57S,57Tの各組立体間導電部材Cb(m/2)+1が配線85R,85S,85T及び真空遮断器86を介して接続されている。この状態では、図33に示したように、各抵抗組立体R,S,Tは、16本の抵抗素子rの全ての抵抗素子rが直列に接続されて、抵抗値が高抵抗となった状態となる。
従って、三相交流発電機88のR,S,T相には、全ての抵抗素子rを直列に接続した高抵抗値の抵抗組立体R,S,T(即ち高抵抗値の抵抗本体57R,57S,57T)が接続されることになる。
この様な接続において、三相交流発電機88を作動させる一方、電源スイッチ97をONさせて通電制御回路84を作動させる。この後、高圧用スイッチ95をONさせる。このON操作により通電制御回路84は、まずメインの真空遮断器86をONさせた後、スイッチング部材SWbi1のコイル83b(S1)にのみ通電させて、スイッチング部材SWbi1をONさせる。これにより、三相交流発電機88からの出力(電圧,電流)がこの抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rに通電されて、抵抗素子rが発熱する。
この際、通電制御回路84は、抵抗ユニット42,43,44の各電動ファン50を作動させて、各電動ファン50からの冷却風を抵抗ユニット42,43,44のハウジング52に送風する。そして、この冷却風は、抵抗ユニット42,43,44の抵抗素子rで発生した熱を放熱フィン60の周囲を流れる際に吸収して、抵抗素子rを冷却した後、荷室33を形成するボックス32の図示しない排気口から外部に排気される。
尚、この場合でも、各段のスイッチング部材SWbi1のON・OFF制御をすることで、抵抗本体57R,57S,57Tから三相交流発電機88にかける負荷抵抗値を所定時間毎に例えば25%,50%,75%,100%と変化させて、負荷試験を行う。また、本実施例1では、扁平状の抵抗組立体R,S,Tが22段設けられているので、三相交流発電機88にかける負荷抵抗値の割合を更に細かく設定することもできる。例えば、5%、10%ごとの負荷試験を行うこともできる。
尚、この様な負荷試験は、低電圧負荷試験用の低圧スイッチ93、高電圧負荷試験用の高圧スイッチ94、高電圧負荷試験用の高圧スイッチ95をオン操作したときに、負荷試験のためのプログラムに従って自動的に通電制御回路84により行われるようになっている。このプログラムは、通電制御回路84の図示しないROM等の記憶手段に予め記憶させておくこともできるし、ハードディスク等の記録媒体に記録させておいて、負荷試験開始時に通電制御回路84の図示しないCPUに読み込ませて用いることもできる。
[スパーク防止作用]
上記負荷試験時において、ON操作された各スイッチング部材SWaij,SWbijには高電圧が印加する。ここで、スイッチング部材SWaij,SWbijに内蔵されたソレノイドS、固定接点である接点部75a,75b、可動接点Mは密封ケース体69内に不活性ガスGと共に密封されている。そのため、この乾式負荷試験装置40を長期間屋外に設置した場合であっても、塵埃が密封ケース体69内に入り込んで細塵が各接点等に付着することを防止できる。さらに、不活性ガスGを密封ケース体69内に充填することで悪性ガスの侵入をより効果的に防止することができる。これにより、屋外等に長期間設置しておいても、スイッチング部材SWaij,SWbij内でのスパーク発生を抑制することができる。
また、本実施例1では、密封ケース体69の上ケース71の上面71aに、一対の端子Pa,Pbの固定部74a,74bを配置している。そのため、端子Pa,Pbが密封ケース体69の側方に突出することがなく、スイッチング部材SWaij,SWbijをコンパクトに形成することができる。また、各端子Pa,Pbに接触しにくくなり、短絡等の発生を防止することができる。
さらに、本実施例1では、密封ケース体69の上ケース71の上面71aに、ソレノイドSに接続する一対のリード線82,83の引出口76を設けた。そのため、各リード線82,83と固定部74a,74bとの絶縁距離を十分に確保することができ、リード線82,83はある程度の高電圧に耐えうることができる。
そして、本実施例1では、密封ケース体69の上ケース71の上面71aに、一対の端子Pa,Pb間を区画する絶縁壁77と、この絶縁壁77に支持されると共に一対の端子Pa,Pbの上方を覆う絶縁屋根78とを設けている。そのため、一対の端子Pa,Pb間の絶縁性を確保すると共に、端子Pa,Pbへの接触をより効果的に防止することができる。
さらに、本実施例1では、各第1のスイッチング部材SWaij,SWbijは、取付支持部73が互いに干渉しあわないように、各第1のスイッチング部材列SWa,SWbの並び方向、すなわち抵抗組立体R,S,Tの水平方向及び鉛直方向に対して、取付支持部73が傾いた状態で固定される。これにより、スイッチング部材SWaij,SWbijを近接した状態で配置可能となり、各抵抗本体57R,57S,57Tをコンパクトにすることができる。
[変形例]
以上説明した実施例1では、低電圧負荷試験用の低圧スイッチ93、高電圧負荷試験用の高圧スイッチ94、高電圧負荷試験用の高圧スイッチ95をオン操作したときに、プログラムに従って負荷検査を行うようにしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、図34に示したように、S1〜S8で示したスイッチング部材SWaijのコイル83b及びS9〜S16で示したスイッチング部材SWbijのコイル83bに対応させて、各段のスイッチング部材SWaij,SWbijのON・OFF操作用のスイッチSW1〜SW16を設け、スイッチSW1〜SW16によりS1〜S16で示したコイル83bへの通電制御をそれぞれさせるようにすることもできる。また、真空遮断器86もスイッチ98でON・OFF操作するようにすることもできる。
また、上記実施例1では、抵抗組立体R,S,Tの導電性接続片58a〜58a(m/2),58b〜58b(m/2)(抵抗素子rの端部に接続)の全てにスイッチング部材SWaij,SWbijを接続しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、本実施例の場合、スイッチング部材は、Cb,Cb,Cb(m/2)+1(m=16故にCb)にのみ設けた構成とすることもできる。
上述の実施例1では、低電圧負荷試験、3300Vの電圧負荷試験、6600の高電圧負荷試験をする前に、接続線89,90や導電板91,92等を用いて予め抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rのいくつかを手作業で接続(短絡)させる様にしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、図35に示したように、接続線(短絡手段)99,99で直列に接続された3つの導電板(短絡手段)92を設け、各導電板92を抵抗本体57R,57S,57Tの組立体間導電部材Caに短絡手段である第2のスイッチング部材SWc[j=1,2,3・・・m/2]を介して接続すると共に、3つの導電板91を抵抗本体57R,57S,57Tの組立体間導電部材Cbに短絡手段である第2のスイッチング部材SWd[j=1,2,3・・・(m/2)+1]を介して接続する(詳細は図36参照)。
尚、短絡手段である第2のスイッチング部材SWc,SWdは、短絡手段である第1のスイッチング部材SWaij,SWdijと同じ構成(図16〜図23の構成)のマグネットスイッチを用いることができる。しかも、第1のスイッチング部材SWaij,SWdijの列は各抵抗組立体R,S,Tのごとに設けられて多段となる。しかし、第2のスイッチング部材SWc,SWdは、組立体間導電部材Caや組立体間導電部材Cbを短絡させることができればよいので、一列のみでよい。
また、抵抗本体57R,57S,57Tの組立体間導電部材Cb,Cb,Cb同士を高電圧スイッチである真空遮断器(VCB)100で互いに導通(短絡)可能に接続し、抵抗本体57R,57S,57Tの組立体間導電部材Cb,Cb,Cb同士を高電圧スイッチである真空遮断器(VCB)101で互いに導通(短絡)可能に接続すると共に、抵抗本体57R,57S,57Tの組立体間導電部材Cb,Cb,CbとCb(m/2)+1,Cb(m/2)+1,Cb(m/2)+1(本実施例2ではm/2=8であるのでCb(m/2)+1=Cb)とを高電圧スイッチである真空遮断器(VCB)102で接続する。
また、図37に示したように、第2のスイッチング部材SWcのコイル83bをS17〜S24とし、第2のスイッチング部材SWdのコイル83bをS25〜S33とすると、これらのソレノイドS17〜S33も通電制御回路84により作動制御されるようになる。尚、図24と同じ部分については、図24に付した符号を付してその説明は省略する。
[低電圧負荷試験時]
この様な接続において、例えば400Vの低電圧負荷試験を行う場合には、まず、三相交流発電機88を作動させる一方、電源スイッチ97をONさせて通電制御回路84を作動させる。
この後、低圧用スイッチ93をONさせる。このON操作により通電制御回路84は、まずメインの真空遮断器86をONさせた後、抵抗本体57R,57S,57Tを構成する抵抗組立体R,S,Tのスイッチング部材SWaijのコイル83b(S1〜S8)の全てに通電させて、スイッチング部材SWaijをONさせると共に、抵抗本体57R,57S,57Tを構成する抵抗組立体R,S,Tのスイッチング部材SWcのコイル83b(S17〜S24)の全てに通電させて、スイッチング部材SWcの全てをONさせる。
これにより、抵抗本体57R,57S,57Tを構成する抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rは、導電性接続片58a〜58a(m/2),全てのスイッチング部材SWai1〜SWai(m/2),組立体間導電部材Ca〜Cam/2,スイッチング部材SWc〜SWcm/2及び導電板92を介して電圧が0となる中性点に互いに接続される。
しかも、これと共に電制御回路84は、抵抗本体57R,57S,57Tを構成する抵抗組立体R,S,Tのスイッチング部材SWbijのコイル83b(S9〜S16)の全てに通電させて、スイッチング部材SWbijの全てをONさせると共に、抵抗本体57R,57S,57Tを構成する抵抗組立体R,S,Tのスイッチング部材SWdのコイル83b(S25〜S33)の全てに通電させて、スイッチング部材SWdの全てをONさせる。
これにより、三相交流発電機88のR,S,T相には、導電性接続片58b〜58b(m/2)−1,スイッチング部材列SWb〜SWb(m/2)の全てのスイッチング部材SWbij(SWbi1〜SWbi(m/2)),抵抗本体57R,57S,57Tの組立体間導電部材Cb〜Cb(m/2)+1,導電板91,配線85R,85S,85T及び真空遮断器86を介して抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rが接続されている。
この状態では、図27に示したように、抵抗組立体R,S,Tの16本の抵抗素子rは全て並列に接続した状態となる。しかも、三相交流発電機88のR,S,T相には、全ての抵抗素子rを並列に接続して負荷抵抗値を小さくした抵抗組立体R,S,T(即ち低抵抗値の抵抗本体57R,57S,57T)が接続されることになる。これにより、三相交流発電機88からの出力(電圧,電流)がこの抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rに入力され、負荷試験が開始される。これにより、抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rに通電されて、抵抗素子rが発熱する。
この際、通電制御回路84は、抵抗ユニット42,43,44の各電動ファン50を作動させて、各電動ファン50からの冷却風を抵抗ユニット42,43,44のハウジング52に送風する。そして、この冷却風は、抵抗ユニット42,43,44の抵抗素子rで発生した熱を放熱フィン60の周囲を流れる際に吸収して、抵抗素子rを冷却した後、荷室33を形成するボックス32の図示しない排気口から外部に排気される。
尚、この場合でも、各段のスイッチング部材SWaij,SWbijのON・OFF制御をすることで、抵抗本体57R,57S,57Tから三相交流発電機88にかける負荷抵抗値を所定時間毎に例えば25%,50%,75%,100%と変化させて、負荷試験を行う。また、本実施例では、扁平状の抵抗組立体R,S,Tが22段設けられているので、三相交流発電機88にかける負荷抵抗値の割合を更に細かく設定することもできる。例えば、5%、10%ごとの負荷試験を行うこともできる。
[3300Vの高電圧負荷試験時]
例えば3300Vの高電圧負荷試験を行う場合には、三相交流発電機88を作動させる一方、電源スイッチ97をONさせて通電制御回路84を作動させる。この後、高圧用スイッチ94をONさせる。このON操作により通電制御回路84は、まずメインの真空遮断器86,真空遮断器101をONさせた後、抵抗本体57R,57S,57Tを構成する抵抗組立体R,S,Tのスイッチング部材SWbijのコイル83b(S5)に通電して、スイッチング部材SWbi5をONさせる。これにより、抵抗本体57R,57S,57Tを構成する抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rは、導電性接続片58b,スイッチング部材SWbi5,組立体間導電部材Cb及び真空遮断器101を介して電圧が0となる中性点に互いに接続される。
即ち、この状態では、図30に示したように、各抵抗組立体R,S,Tの各16本の抵抗素子rは半分の8本の抵抗素子rが並列に接続された値の抵抗体8r,8rを2つ並列に接続して、並列な抵抗体8r,8rの一端側が導電性接続片58b,スイッチング部材SWbi5,組立体間導電部材Cb及び真空遮断器101を介して電圧が0となる中性点に互いに接続される。
しかも、これと共に電制御回路84は、真空遮断器102をONさせると共に、抵抗本体57R,57S,57Tを構成する抵抗組立体R,S,Tのスイッチング部材SWbijのコイル83b(S9)に通電して、各抵抗組立体R,S,Tのスイッチング部材SWbi1をONさせる。
これにより、三相交流発電機88のR,S,T相には、導電性接続片58b〜58b(m/2),スイッチング部材列SWb〜SWbのスイッチング部材SWbi1,抵抗本体57R,57S,57Tの組立体間導電部材Cb,Cb(m/2)+1(=Cb),真空遮断器102,導電板91,配線85R,85S,85T及び真空遮断器86を介して抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rが接続される。
これにより、三相交流発電機88からの出力(電圧,電流)がこの抵抗組立体R,S,Tの抵抗体8r,8rに入力され、負荷試験が開始される。これにより、抵抗体8r,8rを構成する各抵抗素子rに通電されて、抵抗素子rが発熱する。
尚、この場合でも、各段のスイッチング部材SWaij,SWbijのON・OFF制御をすることで、抵抗本体57R,57S,57Tから三相交流発電機88にかける負荷抵抗値を所定時間毎に例えば25%,50%,75%,100%と変化させて、負荷試験を行う。また、本実施例では、扁平状の抵抗組立体R,S,Tが22段設けられているので、三相交流発電機88にかける負荷抵抗値の割合を更に細かく設定することもできる。例えば、5%、10%ごとの負荷試験を行うこともできる。
[6600Vの高電圧負荷試験時]
例えば6600Vの高電圧負荷試験を行う場合には、三相交流発電機88を作動させる一方、電源スイッチ97をONさせて通電制御回路84を作動させる。この後、高圧用スイッチ95をONさせる。このON操作により通電制御回路84は、まずメインの真空遮断器86,真空遮断器100をONさせた後、抵抗本体57R,57S,57Tを構成する抵抗組立体R,S,Tのスイッチング部材SWbijのコイル83b(S1)に通電して、スイッチング部材SWbi1をONさせる。
これにより、抵抗本体57R,57S,57Tを構成する抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rは、導電性接続片58b,スイッチング部材SWbi1,組立体間導電部材Cb及び真空遮断器100を介して電圧が0となる中性点に互いに接続される。
また、三相交流発電機88のR,S,T相には、抵抗本体57R,57S,57Tの各組立体間導電部材Cb(m/2)+1が配線90,90,90、配線85R,85S,85T及び真空遮断器86を介して接続されている。
この状態では、図33に示したように、各抵抗組立体R,S,Tは、16本の抵抗素子rの全ての抵抗素子rが直列に接続されて、抵抗値が高抵抗となった状態となる。従って、三相交流発電機88のR,S,T相には、全ての抵抗素子rを直列に接続した高抵抗値の抵抗組立体R,S,T(即ち高抵抗値の抵抗本体57R,57S,57T)が接続されることになる。
この様な通電制御回路84による制御動作により、三相交流発電機88からの出力(電圧,電流)がこの抵抗組立体R,S,Tの抵抗素子rに通電されて、抵抗素子rが発熱する。
この際、通電制御回路84は、抵抗ユニット42,43,44の各電動ファン50を作動させて、各電動ファン50からの冷却風を抵抗ユニット42,43,44のハウジング52に送風する。そして、この冷却風は、抵抗ユニット42,43,44の抵抗素子rで発生した熱を放熱フィン60の周囲を流れる際に吸収して、抵抗素子rを冷却した後、荷室33を形成するボックス32の図示しない排気口から外部に排気される。
尚、この場合でも、各段のスイッチング部材SWaij,SWbijのON・OFF制御をすることで、抵抗本体57R,57S,57Tから三相交流発電機88にかける負荷抵抗値を所定時間毎に例えば25%,50%,75%,100%と変化させて、負荷試験を行う。また、本実施例では、扁平状の抵抗組立体R,S,Tが22段設けられているので、三相交流発電機88にかける負荷抵抗値の割合を更に細かく設定することもできる。例えば、5%、10%ごとの負荷試験を行うこともできる。
尚、この様な負荷試験は、低電圧負荷試験用の低圧スイッチ93、高電圧負荷試験用の高圧スイッチ94、高電圧負荷試験用の高圧スイッチ95をオン操作したときに、負荷試験のためのプログラムに従って自動的に通電制御回路84により行われるようになっている。このプログラムは、通電制御回路84の図示しないROM等の記憶手段に予め記憶させておくこともできるし、ハードディスク等の記録媒体に記録させておいて、負荷検査開始時に通電制御回路84の図示しないCPUに読み込ませて用いることもできる。
この様に、通電制御回路84は、低圧用スイッチ93,高圧用スイッチ94,高圧用スイッチ95をオン操作するのみで、抵抗本体57R,57S,57Tの抵抗組立体R,S,Tの抵抗値を自動的に設定して、負荷試験を自動的に行う。これにより、複雑なスイッチの切換を簡易且つ迅速に最適に(正確に)行うことができる。また、本実施例2によれば、各抵抗本体57R,57S,57Tを構成する多数段(実施例1では22段)の抵抗組立体R,S,T毎に真空遮断器を設ける必要がなく、真空遮断器は100,101,102で示した3つが増えたのみであるので、自動化しても装置が大型化することなく、コストも殆ど増加することはない。
[変形例1]
本実施例2でも、低電圧負荷試験用の低圧スイッチ93、高電圧負荷試験用の高圧スイッチ94、高電圧負荷試験用の高圧スイッチ95をオン操作したときに、プログラムに従って負荷検査を行うようにしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、図38に示したように、S1〜S8で示したスイッチング部材SWaijのコイル83b及びS9〜S16で示したスイッチング部材SWbijのコイル83bに対応させて、各段のスイッチング部材SWaij,SWbijのON・OFF操作用のスイッチSW1〜SW16を設け、スイッチSW1〜SW16によりS1〜S16で示したコイル83bへの通電制御それぞれさせるようにすることもできる。また、真空遮断器86,100,101,102もスイッチ98,98a,98b,98cでON・OFF操作するようにすることもできる。
[変形例2]
また、真空遮断器102は必ずしも必要ではない。即ち、高圧用スイッチ94をオン操作したとき、通電制御回路84がスイッチング部材SWd及びSWd(m/2)+1(=SWd)をオン操作すれば、真空遮断器102を省略しできる。この場合には、自動化しても真空遮断器を上述した実施例より1つ削減できるので、よりコストを低減できると共に小型化が図れる。
以上説明した実施例1及び実施例2では、三相交流発電機に用いるタイプの乾式負荷試験装置の例を示したが、必ずしも本発明はこれに限定されるものではない。例えば、抵抗本体57R,57S,57Tの抵抗組立体R,S,Tの一つのみを単体で用いて、発電機やバッテリー等の被試験用電源の電気負荷試験を行うようにしても良い。
以上説明した実施例1及び実施例2では、別々に設けた抵抗ユニット42,43,44を並設して、各抵抗ユニット42,43,44に抵抗本体57R,57S,57Tの抵抗組立体R,S,Tをそれぞれ設けた構成としているが、必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、被試験用電源の電圧が高電圧でも比較的小さい場合には、抵抗組立体R,S,Tの段数を少なくして、例えば2〜3段にすると共に、図39,40に示したように別々に設けた抵抗ユニット42,43,44を上下に組み付けて、一つの乾式負荷試験装置300としてもよい。尚、図39,40では図示の便宜上抵抗組立体R,S,Tの段数を1段にしたが、実際には2〜3段となる。
この場合、抵抗ユニット42,43,44は金属製の箱状のフレーム301、301,301をそれぞれ有するので、抵抗ユニット42,43,44間に絶縁部材302を配設する必要があると共に、フレーム301と抵抗組立体R,S,Tとの間にある程度の絶縁距離を取る必要がある。このため、抵抗本体57R,57S,57T間の間隔が大きくなって、乾式負荷試験装置300の高さが高くなる傾向にあり、望ましくない。
そこで、図41A,図42,図43に示したように、抵抗本体57R,57S,57Tの抵抗組立体R,S,Tのみを組み込んだ乾式負荷試験装置400としても良い。この乾式負荷試験装置400は、側方の4面と上下の2面が開口する直方体状(箱状)の金属製(例えば、鉄製)のフレーム401と、フレーム401の側方への開口を閉成する絶縁板402〜405を有する。そして、上下に配設した抵抗本体57R,57S,57Tの抵抗組立体R,S,Tは、絶縁板402,404間に渡架固定されている。
この場合には、フレーム401は一つであるので、抵抗本体57R,57S,57T間の間隔を図39,40のものより小さくできる。この結果、乾式負荷試験装置400は、乾式負荷試験装置300よりも高さを遙かに小さくできる。尚、この例の場合も、図示の便宜上抵抗組立体R,S,Tの段数を1段にしたが、実際には2〜3段となる。
更に、絶縁板403,405をフレーム401の側面から取り外して、フレーム401の絶縁板402,404間に位置する2つの対向する側面を開口させ、この開口の一方に図41Bの如く電動ファン50を取り付けると共に、フレーム401の上下の開口を閉成した構成としても良い。この場合には、電動ファン50からの冷却風が、矢印401aで示したようにフレーム401の側面の開口からフレーム401内に流入して、内部の抵抗素子を冷却した後、他の側面の開口から排気される。この構成とすることで、乾式負荷試験装置400の高さを更に小さくできるので、乾式負荷試験装置400を小型のトラックに組み込むこともできる。また、設置場所によっては、高さが取れないような場所にも容易に設置できる。尚、電動ファン50はフレーム41に取り付けられ、電動ファン50から発生する冷却風は絶縁フード53を介して矢印401aで示したようにフレーム401の側面の開口からフレーム401内に流入する。
[変形例]
また、上述した実施例1〜3では、R相の抵抗ユニット42,S相の抵抗ユニット43,T相の抵抗ユニット44を1つずつ設けた例を示したが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、図31〜33に示したように抵抗ユニット42,43,44の抵抗素子rを6600Vのための直列接続にすると共に、この直列接続の抵抗ユニット42,43,44を図44Aに示した様に2組設けて、2組の各抵抗ユニット42,42、2組の各抵抗ユニット43,43、2組の各抵抗ユニット44,44を図44Bに示したように各々直列に接続した構成とする事により、13200Vの負荷試験を行うようにすることができる。尚、この接続例は一例で、抵抗ユニット42,43,44の数を増やすことで、負荷試験が可能な電圧を高くすることができる。
また、上述の実施例1では、抵抗ユニット42,43,44が設けられた乾式負荷試験装置40をトラック30に搭載しておいて、この乾式負荷試験装置40をトラック30により電気負荷試験を行う現場まで搬送した後、乾式負荷試験装置40をトラック30に搭載した状態で電気負荷試験を行うようにしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、図45に示したように、R相,S相,T相に対応する抵抗ユニット42,43,44をトラック30の荷台に着脱可能に積載しておく。そして、抵抗ユニット42,43,44を、トラック30により電気負荷試験を行う現場まで搬送して、この現場でトラック30から取り外してトラック30から降ろす。この後、抵抗ユニット42,43,44を、実施例1のような構成で現場に設置して、現場の発電機等の電源の電気負荷試験を開始する。
従って、トラック30は、電気負荷試験中、現場においておく必要がないので、他の抵抗ユニット42,43,44を他の現場に運搬したり、他の現場の抵抗ユニット42,43,44を回収したりするのに用いることができる。この結果、トラック30を有効且つ効果的に使用することができる。
この発明に係る乾式負荷試験装置を搭載したトラックの平面図である。 図1Aの側面図である。 図1A、図1Bに示したボックスを破断して内部の乾式負荷試験装置を概略的に示した概略平面図である。 図2の乾式負荷試験装置を矢印A方向から見た概略側面図である。 図2の乾式負荷試験装置を矢印B方向から見た概略側面図である。 図1A〜図4の乾式負荷試験装置と被試験用電源との一例を示す概略説明図である。 図3の一部を拡大して斜めから見た部分斜視図である。 図3,図4の電動ファンの一部を破断して示した抵抗ユニットの側面図である。 図7Aの絶縁板の説明図である。 図7Aの抵抗ユニットとスイッチング部材との関係を示す拡大断面図である。 図1〜図8の乾式負荷試験装置の回路図である。 図9の部分拡大説明図である。 図8に示した抵抗素子の一部を破断すると共に詳細に図示した説明図である。 図11Aの抵抗素子の端部拡大構造を示す説明図である。 図11Aの抵抗素子の端部保持構造の他の例を示す説明図である。 図2の矢印A方向から見たスイッチング部材と組立体間導電部材との配置関係を示す説明図である。 図2の矢印B方向から見たスイッチング部材と組立体間導電部材との配置関係を示す説明図である。 図9の抵抗組立体とその抵抗組立体の抵抗素子を短絡する部材との関係を示す説明図である。 図14の抵抗組立体とスイッチング部材との関係を示す部分拡大説明図である。 図15に示したスイッチング部材の外観を示す斜視図である。 図16のスイッチング部材の正面図である。 図16のスイッチング部材の側面図である。 図16のスイッチング部材の平面図である。 図16のスイッチング部材の内部構造を示す縦断面図である。 図20に示す内部構造を側方から見たときの縦断面図である。 図22のスイッチング部材の作動説明図である。 図16に示したスイッチング部材の作動制御のための概略回路図である。 図15に示したスイッチング部材の制御回路図である。 図14に示した抵抗組立体の抵抗素子の接続例を示す概略説明図である。 図25の部分拡大説明図である。 図25の接続による抵抗組立体の抵抗値説明図である。 図14に示した抵抗組立体の抵抗素子の他の接続例を示す概略説明図である。 図28の部分拡大説明図である。 図28の接続による抵抗組立体の抵抗値説明図である。 図14に示した抵抗組立体の抵抗素子の更に他の接続例を示す概略説明図である。 図31の部分拡大説明図である。 図31の接続による抵抗組立体の抵抗値説明図である。 図15に示したスイッチング部材の制御回路の他の例を示す説明図である。 この発明の実施例2にかかる乾式負荷試験装置の概略回路図である。 図35の部分拡大説明図である。 図35のスイッチング部材の制御回路図である。 図35のスイッチング部材の制御回路図の他の例を示す説明図である。 他の乾式負荷試験装置の説明図である。 図39の右側面図である。 実施例4にかかる乾式負荷試験装置の一部を破断して示した側面図である。 一部を破断して示した図41Aの変形例を示す側面図である。 図41Aの乾式負荷試験装置の右側面図である。 図42の平面図である。 この発明の抵抗ユニットの接続例を模式的に示す説明図である。 図44Aの抵抗ユニットの接続状態を示す説明図である。 この発明にかかる乾式負荷試験装置を搭載したトラックの他の例を示す平面図である。
符号の説明
40 乾式負荷試験装置
抵抗素子
57R 抵抗本体
SWaij,SWbij スイッチング部材
Pa,Pb 端子
75a,75b 固定接点(接点部)
M 可動接点
S 駆動手段(ソレノイド)
G 不活性ガス
69 密封ケース体
Ca,Cb 組立体間導電部材
86 高電圧用スイッチ(真空遮断器)
88 被試験用電源(三相交流発電機)

Claims (4)

  1. 複数の細長い抵抗素子を水平方向に間隔をあけて並設し且つ直列に接続してなる複数の抵抗組立体と、該複数の抵抗組立体を垂直方向に間隔をあけて並設し、上下方向に並んだ複数の前記抵抗素子からなる複数の抵抗素子列とを有する高電圧負荷試験用の抵抗本体と、
    前記複数の抵抗素子列の各抵抗素子の一端部に一方の端子が接続した複数のスイッチング部材からなる複数のスイッチング部材列と、
    前記複数のスイッチング部材列の各スイッチング部材の他方の端子が接続した複数の組立体間導電部材と、
    前記複数の組立体間導電部材のいくつかを被試験用電源に接続する一つの高電圧用スイッチと、を備えた乾式負荷試験装置において、
    前記スイッチング部材は、前記一対の端子のそれぞれに接続した一対の固定接点と、該一対の固定接点を導通する可動接点と、該可動接点を駆動する駆動手段と、前記固定接点、前記可動接点、前記駆動手段を内蔵すると共に、不活性ガスが充填された密封ケース体とを備え、
    前記密封ケース体は、円筒形状のケース本体と、該ケース本体の下端部から側方に突出すると共に、前記ケース本体の中心を挟んで互いに対向する位置に配置された一対の取付支持部とを有し、
    前記複数のスイッチング部材は、前記取付支持部が互いに干渉しあわないように、前記複数のスイッチング部材列の並び方向に対して前記取付支持部が傾いた状態で、前記抵抗本体の側方に固定されることを特徴とする乾式負荷試験装置。
  2. 請求項1に記載された乾式負荷試験装置において、
    前記スイッチング部材は、前記密封ケース体の上面に前記一対の端子を配置したことを特徴とする乾式負荷試験装置。
  3. 請求項2に記載された乾式負荷試験装置において、
    前記スイッチング部材は、前記密封ケース体の上面に、前記駆動手段に接続する一対のリード線の引出口を設けたことを特徴とする乾式負荷試験装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載された乾式負荷試験装置において、
    前記スイッチング部材は、前記密封ケース体の上面に、前記一対の端子間を区画する絶縁壁と、該絶縁壁に支持されると共に前記一対の端子の上方を覆う絶縁屋根とを有することを特徴とする乾式負荷試験装置。
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