JP5256164B2 - サッシ - Google Patents

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Description

本発明は、下枠下面に水切りを取付けたサッシに関する。
サッシの下枠の下面に水切りを取付けたものとして、特許文献1の図9には、水切りの上面に室内外方向に間隔をおいて突設した2つの係止片を下枠下面の被係止部に係止すると共に、水切りの室内側に設けた板状の当接部を両面テープ(防水テープ)により下枠下面に接着したものが記載されている。
上記従来技術においては、水切りと下枠下面との間に両面テープを挟みこんでいるため、組み立て中に両面テープに小石やゴミなどの異物が付着した場合に、その周辺で水切りと下枠下面間に隙間が発生してしまうおそれがあり、しかも接着部分は水切りに隠蔽されているため接着状態の異常に気付かないまま施工が行われ、その隙間から水が躯体側に浸入する可能性があった。
しかも、高価な両面テープを使用しているため、製品単価が高いという問題もあった。さらに両面テープは、一度貼りずれ等の間違いによって剥がしてしまうと、性能が低下するので再使用ができない。
また、両面テープ類を使用する場合は、工場で剥離紙を剥がして貼り付けた後、現場でも剥離紙を剥がして貼り付けるなど手間が大変大きく、しかも運搬中に剥離紙が剥がれた場合は、テープに異物が多数付着してしまい使用ができなくなってしまうという問題もあった。
特開2009−121156号公報
本発明は以上に述べた実情に鑑み、水切りと下枠下面間からの水の浸入を確実に防止でき、尚且つ安価で施工性も良好なサッシの提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明によるサッシは、下枠と、下枠下面に取付けた水切りとを備え、下枠は、下面側に複数の被係止部を有し、水切りは、下枠よりも室外側まで張出す水切り部と、水切り部の上面に突設した複数の係止片と、水切り部の室内側に位置する立ち上がり部と、立ち上がり部の近傍に設けたタイト材ホルダーと、タイト材ホルダーに保持したタイト材とを有し、複数の係止片を下枠の被係止部にそれぞれ係止すると共に、タイト材を下枠下面に当接していることを特徴とする。タイト材ホルダーは、水切りの立ち上がり部に設けてもよいし、立ち上がり部の室内側や室外側に隣接して設けてもよい。
請求項2記載の発明によるサッシは、請求項1記載の発明の構成に加え、タイト材ホルダーは、室外側に開放したものであることを特徴とする。
請求項3記載の発明によるサッシは、請求項2記載の発明の構成に加え、タイト材は、室外側の斜め上向きに傾斜するヒレ片を有し、ヒレ片の先端部が下枠下面に接するようにしたことを特徴とする。
請求項4記載の発明によるサッシは、請求項1記載の発明の構成に加え、タイト材ホルダーは、室内側に開放したものであることを特徴とする。
請求項5記載の発明によるサッシは、請求項1記載の発明の構成に加え、タイト材ホルダーは、立ち上がり部から室外側に突出し且つ上方に開放したものであることを特徴とする。
請求項1記載の発明によるサッシは、水切りの立ち上がり部の近傍にタイト材ホルダーを設け、タイト材ホルダーに保持したタイト材が下枠下面に当接していることで、タイト材により水切りと下枠下面間からの水の浸入を確実に防止できる。高価な両面テープが不要になると共に、水切りに両面テープを貼付ける部分を設ける必要がなく、材料費を削減できるので、価格を低くできる。また、複数の係止片を下枠下面の被係止部に係止させるだけで水切りを簡単に取付けでき、剥離紙を剥がして接着する手間が省けるので、施工性も良い。
請求項2記載の発明によるサッシは、請求項1記載の発明の効果に加え、タイト材ホルダーを室外側に開放して設けたことで、タイト材を水切りの立ち上がり部よりも室外側で下枠下面に当接させることができ、これにより立ち上がり部の手前で水の浸入を阻止し、漏水防止効果を高められる。
さらに請求項3記載の発明によるサッシは、タイト材に室外側の斜め上向きに傾斜するヒレ片を有し、ヒレ片の先端部が下枠下面に接するようにしたので、円弧状に凹曲したヒレ片が水返しの役目を果たし、また室外側からの風圧が掛かるとタイト材の先端部が下枠下面により一層密着するため、水の浸入をより一層確実に阻止できる。ヒレ片が室外側の斜め上向きに傾斜していることで、水切りの取付け時にヒレ片の先端部が下枠下面に引っ掛かって折れ曲がったりすることがなく、適宜曲がってその先端部が確実に下枠下面に接し、安定してシール性を発揮する。また、タイト材の形状誤差があっても、ヒレ片が円弧状に曲がり先端部が必ず下枠下面に当接する。
請求項4記載の発明によるサッシは、請求項1記載の発明の効果に加え、タイト材ホルダーを室内側に開放して設けてあるため、下から覗き込むことでタイト材が下枠下面に当接する状態を目で確認することができ、タイト材が収縮して端部に隙間が生じたりした場合でも、コーキング等により補修が容易に行える。
請求項5記載の発明によるサッシは、請求項1記載の発明の効果に加え、タイト材ホルダーが水切りの立ち上がり部から室外側に突出していることで、タイト材ホルダーが水返しの役目を果たし、水の浸入を阻止できる。また、タイト材ホルダーが上方に開放して設けてあり、タイト材が上向きに取付けられることで、立ち上がり部の高さを低く抑えることができ、それに伴って材料費を低減できる。
図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 本発明のサッシの一実施形態を示す室外側正面図である。 水切りの第1実施形態を示す縦断面図である。 同水切りを下枠下面に取付けるときの様子を示す縦断面図である。 水切りの取付部分を拡大して示す縦断面図である。 第1実施形態の水切りに設けられるタイト材の他の例を示す縦断面図である。 水切りの第2実施形態を示す縦断面図である。 水切りの第3実施形態を示す縦断面図である。 第3実施形態の水切りに設けられるタイト材の他の例を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図3は、本発明のサッシの一実施形態を示す室外側正面図であり、図1は図3のA−A断面図、図2は図3のB−B断面図である。本サッシは、たてすべり出し窓の場合の実施形態であって、上枠12と下枠1と左右の竪枠14a,14bを枠組みしてサッシ枠15が形成され、サッシ枠15内に障子16が支持金具(図示省略)によりたてすべり出し式に開閉自在に支持されている。下枠1の下面1aには水切り2(第1実施形態の水切り)が取付けてある。水切り2は、図1に示すように、下枠1よりも室外側に張り出し、且つ図2,3に示すように、左右の竪枠14a,14bよりも側方に張り出しており、左右の端部にキャップ17が取付けてある。
下枠1は、図1に示すように、下面1aの室内側に下方に垂下した躯体固定片18を有し、躯体固定片18を躯体19の室外側面に当接してビス20で固定している。下枠1の下面1aには、躯体固定片18より室外側に離間した位置と、それよりもさらに室外側に離間した位置の2箇所にタッピングホール21a,21bが設けてある。下枠1の下面1aの室外側端部には、水切り2の室外側係止片9が係止する室外側被係止部7を有している。室外側被係止部7は、縦片7aと、縦片7aの先端部より室内側に突出した横片7bとで鉤状に形成してある。室外側被係止部7から室内側に離間した位置には、水切り2の室内側係止片10が係止する室内側被係止部8を有している。室内側被係止部8は、下枠下面1aの室外側のタッピングホール21bから室外側に突出する形で形成してある。
水切り2は、図1に示すように、下枠1よりも室外側に張出す水切り部3を有している。水切り部3は、室外側に向けて下り勾配で傾斜している。水切り部3の上面には、下枠1の室外側被係止部7に係止する室外側係止片9と、下枠1の室内側被係止部8に係止する室内側係止片10とが、室内外方向に離間して設けてある。室外側係止片9は、縦片9aの中間部に横片9bを室外側に突出して形成したものとなっており、横片9bが下枠1の室外側被係止部7の室内側に係止している。室内側係止片10は、縦片10aの先端部室外側にくの字状に鋭角に曲がった鉤状片10bを形成したものとなっており、鉤状片10bが下枠1の室内側被係止部8の室外側に係止している。
水切り部3の室内側には、垂直に立ち上がる立ち上がり部4を有し、立ち上がり部4にはリップ溝状のタイト材ホルダー5が、室外側が開放するように鉛直に起立して設けてある。立ち上がり部4の上端4aと下枠下面1aとの間には僅かな隙間があり、タイト材ホルダー5に下枠下面1aとの間の隙間をシールするタイト材6を保持してある。立ち上がり部4は、下枠下面1aの室内側のタッピングホール21aよりも室外側に位置している。
タイト材6は、タイト材ホルダー5内に嵌合保持される基部22と、基部22の上端部から室外側の斜め上向きに傾斜してのびるヒレ片11を有し、ヒレ片11の先端部上面側が下枠下面1aに接するように当接している。ヒレ片11は、水切り2を下枠下面1aに取付ける前の状態では、図4に示すように、下側に若干膨らんだ円弧状となっており、水切り2を下枠下面1aに取付けると、図1,6に示すように、ヒレ片11の先端側が下側に凹むように逆向きに曲がり、その上面側が下枠下面1aに接するようになっている。
この水切り2の取付け方を説明すると、図5に示すように、まず室外側係止片9を下枠1の室外側被係止部7の室内側に係止させ、その後、その係止部を支点にして室内側部分を持ち上げるように水切り2を回動させると、室内側係止片10が下枠1の室内側被係止部8の室外側に弾発的に係止し、同時にタイト材6のヒレ片11の先端部が曲がってその上面側が下枠下面1aに接し、下枠下面1aとの間の隙間がシールされる。図1に示すように、水切り2の立ち上がり部4の上端4aと下枠下面1aとの間に隙間ができるようにしていることで、水切り2を回動させながら取付ける際に、室内側係止片10を確実に室内側被係止部8に係止させることができ、2箇所の係止片9,10が下枠下面1aの被係止部7,8の間で突っ張る形で係止し、水切り2を下枠1に安定して取付けできる。
こうして水切り2を下枠下面1aに取付けた後、図1に示すように、立ち上がり部4と下枠1の躯体固定片18との間にバックアップ材23を装填し、水切り2の下面と外壁材24との隙間にシール材25を充填する。
以上に述べたように本サッシは、水切り2の立ち上がり部4にタイト材ホルダー5を室外側に開放して設け、タイト材ホルダー5に保持したタイト材6を下枠下面1aに当接しているので、水切り2と下枠下面1a間からの水の浸入をタイト材6により確実に防止でる。しかも従来のように剥離紙を剥がして両面テープを接着させる必要がなく、水切り2を回動させつつ2箇所の係止片9,10を下枠下面1aの被係止部7,8に係止させるだけで、水切り2を下枠下面1aに簡単に且つ安定して取付けでき、施工性がよい。また、高価な両面テープが不要になると共に、水切り2に両面テープを貼付ける部分を設ける必要がなく、材料費を削減できるので、価格を低くできる。
さらに、タイト材ホルダー5を室外側に開放して設けたことで、タイト材6を水切り2の立ち上がり部4よりも室外側で下枠下面1aに当接させることができ、これにより立ち上がり部4の手前で水の浸入を阻止し、漏水防止効果を高めることができる。また、タイト材ホルダー5が鉛直に起立しているので、タイト材ホルダー5を上方に開口した場合と比較して、タイト材ホルダー5の内部に水が溜まり難い。
特に本実施形態では、タイト材5に室外側の斜め上向きに傾斜するヒレ片11を有し、ヒレ片11の先端部が下枠下面1aに接するように当接しているため、図6中に矢印26で示すように、下枠下面1aと水切り2上面との間から浸入しようとする雨水は、円弧状に凹曲したヒレ片11により効果的に跳ね返され、また室外側からの風圧が掛かるとヒレ片11が下枠下面1aにより一層密着することから、高い止水性を安定して確保できる。またこのようにヒレ片11が室外側の斜め上向きに傾斜していることで、図5に示すように水切り2を回動させながら下枠1に取付ける際に、ヒレ片11の先端部が下枠下面1aに引っ掛かって折れ曲がったりすることがなく、全長にわたって確実に下枠下面1aに当接させられる。タイト材6の形状誤差があっても、ヒレ片11が適宜曲がり先端部が必ず下枠下面1aに当接する。
図7は、水切り2自体の形状を変えずに、タイト材6のみを変更した実施形態を示している。図7(a)は、タイト材6の基部22の室外側にヒレ片11の代わりにスポンジ状の当接部27を上方に突出して設けてあり、当接部27が押し潰されて下枠下面1aに当接するようにしたものである。図7(b)は、タイト材6の当接部27をゴムで中空状に形成している。このようなタイト材6を用いた場合でも、タイト材6の当接部27が水返しの役目を果たすと共に、タイト材6の当接部17が下枠下面1aに確実に当接し、水切り2と下枠下面1a間からの水の浸入を確実に防止できる。また、タイト材ホルダー5が鉛直に起立しているので、タイト材ホルダー5を上方に開口した場合と比較して、タイト材ホルダー5の内部に水が溜まり難い。
図8は、水切り2の第2実施形態を示している。この水切り2は、立ち上がり部4にタイト材ホルダー5が、室内側が開放するように鉛直に起立して設けてあり、タイト材ホルダー5にタイト材6が室内側に向けて取付けてある。タイト材6は、タイト材ホルダー5に嵌合保持される基部22と、基部22の上端部より室内側の斜め上向きに傾斜してのびるヒレ片11を有し、ヒレ片11の先端部が下枠下面1aに当接するようにしている。
本実施形態の水切り2は、タイト材ホルダー5が室内側に開放して設けてあって、タイト材6が立ち上がり部4から室内側に向けて取付けてあるため、下からのぞき込むことでタイト材6が下枠下面1aに当接する状態を目で確認できる利点があり、仮にタイト材6が収縮して端部に隙間が生じたりした場合でも、コーキング等により補修が容易に行える。
なおタイト材6は、図7(a),(b)に示すように、ヒレ片11の代わりにスポンジ状や中空状の当接部27を設けたものであってもよい。
図9は、水切り2の第3実施形態を示している。この水切り2は、タイト材ホルダー5が立ち上がり部4から室外側に突出し且つ上方に開放して設けてあり、タイト材ホルダー5にタイト材6が上方に向けて取付けてある。タイト材6は、タイト材ホルダー5に嵌合保持される基部22と、基部22からまっすぐ上方にのびるヒレ片11を有している。水切り2を下枠下面1aに取付けると、タイト材6のヒレ片11が室外側若しくは室内側に円弧状に曲がって先端部が下枠下面1aに当接し、水切り2と下枠下面1a間の隙間をシールする。
本実施形態の水切り2は、タイト材ホルダー5が水切り2の立ち上がり部4から室外側に突出していることで、タイト材ホルダー5が水返しの役目を果たし、水の浸入を阻止できる。また、タイト材ホルダー5が上方に開放して設けてあり、タイト材6が上向きに取付けられることで、立ち上がり部4の高さを低く抑えることができ、それに伴って材料費を低減できる。
なおタイト材5は、ヒレ片11が室外側の斜め上方に向けて傾斜したものとすることもできる。また図10(a),(b)に示すように、ヒレ片11の代わりにスポンジ状や中空状の当接部27を設けたものであってもよい。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。下枠1及び水切り2の断面形状は適宜変更することができる。水切り2のタイト材ホルダー5は、立ち上がり部4に設けたものに限らず、立ち上がり部4から室内側や室外側に向けて張り出す部分を設け、その張り出し部分の先にタイト材ホルダー5を設けることもできる。また水切り2は、室外側係止片9を先に係止させ、水切り2の室内側を持ち上げるように回動させて下枠下面1aに取付けるものに限らず、これとは逆に室内側係止片10を先に係止させて、水切り2の室外側を持ち上げるようにして下枠下面1aに取付けるものであってもよい。もちろん室外側係止片9と室内側係止片10を同時に係止させてもよいことは言うまでもない。また水切り2は、室内側係止片10が立ち上がり部4よりも室内側に位置するものや、複数の係止片が上下方向に離間して設けてあるものでもよい。本発明のサッシは、いかなる種類の窓にも対応可能であって、たて辷り出し窓の他、回転窓や上げ下げ窓等の任意の装飾窓、引き違い窓、嵌め殺し窓等とすることもできる。
1 下枠
1a 下枠下面
2 水切り
3 水切り部
4 立ち上がり部
5 タイト材ホルダー
6 タイト材
7 室外側被係止部(被係止部)
8 室内側被係止部(被係止部)
9 室外側係止片(係止片)
10 室内側係止片(係止片)
11 ヒレ片

Claims (5)

  1. 下枠と、下枠下面に取付けた水切りとを備え、下枠は、下面側に複数の被係止部を有し、水切りは、下枠よりも室外側まで張出す水切り部と、水切り部の上面に突設した複数の係止片と、水切り部の室内側に位置する立ち上がり部と、立ち上がり部の近傍に設けたタイト材ホルダーと、タイト材ホルダーに保持したタイト材とを有し、複数の係止片を下枠の被係止部にそれぞれ係止すると共に、タイト材を下枠下面に当接していることを特徴とするサッシ。
  2. タイト材ホルダーは、室外側に開放したものであることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
  3. タイト材は、室外側の斜め上向きに傾斜するヒレ片を有し、ヒレ片の先端部が下枠下面に接するようにしたことを特徴とする請求項2記載のサッシ。
  4. タイト材ホルダーは、室内側に開放したものであることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
  5. タイト材ホルダーは、立ち上がり部から室外側に突出し且つ上方に開放したものであることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
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