JP5243934B2 - 三次元形状造形物を造形する積層造形装置及び積層造形方法 - Google Patents

三次元形状造形物を造形する積層造形装置及び積層造形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5243934B2
JP5243934B2 JP2008309156A JP2008309156A JP5243934B2 JP 5243934 B2 JP5243934 B2 JP 5243934B2 JP 2008309156 A JP2008309156 A JP 2008309156A JP 2008309156 A JP2008309156 A JP 2008309156A JP 5243934 B2 JP5243934 B2 JP 5243934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
powder layer
light beam
powder
irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008309156A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010132960A (ja
Inventor
喜万 東
勲 不破
諭 阿部
徳雄 吉田
正孝 武南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008309156A priority Critical patent/JP5243934B2/ja
Publication of JP2010132960A publication Critical patent/JP2010132960A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5243934B2 publication Critical patent/JP5243934B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Description

本発明は、材料粉末に光ビームの照射を行なって三次元形状造形物を造形する積層造形装置及び積層造形方法に関する。
従来から、材料粉末で形成した粉末層に光ビームを照射して固化層を形成し、この固化層の上に新たな粉末層を形成して光ビームを照射することで固化層を形成するということを繰り返して三次元形状造形物を製造する積層造形装置が知られている。しかし、光ビームの照射を大気中で行なうと固化層が酸化等し、造形物の強度が弱くなる虞がある。
また、粉末層への光ビームの照射を不活性ガス中で行なう積層造形装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に示されるような積層造形装置においては、粉末層を形成する粉末層形成部や粉末層等が不活性ガスを満たされたチャンバー内に収められている。そして、チャンバーの上部に設けられた透光部材からなるウィンドウを通して光ビームが粉末層に照射される。しかしながら、このような積層造形装置においては、光ビームの照射によって、粉末層から発生するヒュームがチャンバー内に充満し、また、ヒュームによってウィンドウが汚れると光ビームの照射出力が低下する。そのために、照射を中断してチャンバー内のヒュームの除去やウィンドウの清掃を行なわなければならず、造形の製造効率が低下する。
特開2008−184622号公報
本発明は、上記問題を解消するものであり、光ビームの照射を中断することなく造形することができ、製造効率の良い積層造形装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、造形プレートに材料粉末を供給して粉末層を形成する粉末層形成手段と、前記粉末層形成手段により形成された粉末層の所定の箇所に光ビームを照射して該粉末層を焼結又は溶融固化させ固化層を形成する光ビーム照射手段と、を備え、前記粉末層と固化層との形成を繰り返すことにより複数の固化層が一体化した三次元形状の造形物を造形する積層造形装置において、前記粉末層を周囲より囲み、該粉末層の上面と同一高さの平面を有するベースと、前記光ビームを透過させるウィンドウを上面に有し、下方が開口して前記粉末層を覆う複数のチャンバーと、前記チャンバー内のヒュームの除去又はチャンバーのウィンドウ清掃の少なくとも一方を行なう処理手段と、を備え、前記チャンバーは、前記ベース上において前記粉末層に光ビームを照射する照射位置と、光ビームを照射しない待機位置とに移動可能に設けられ、一つのチャンバーが前記照射位置にあって前記粉末層への光ビームの照射が行なわれているときに、他の一つのチャンバーが待機位置にあって前記処理手段による処理が行なわれるものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の積層造形装置において、前記待機位置にあるチャンバー内に突出し、チャンバー内の容積を縮小する機構を備え、前記機構がチャンバー内に突出しているときに前記処理手段による処理が行なわれるものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の積層造形装置において、前記待機位置にあるチャンバーのウィンドウを通して前記光ビームの照射出力を検出するセンサを備え、前記センサにより検出された光ビームの照射出力が所定出力以下のとき、前記処理手段による処理が行なわれるものである。
請求項4の発明は、請求項1に記載の積層造形装置において、前記チャンバー内に前記ベースから突出したヒューム圧出用の仕切り板を備え、前記チャンバーが前記ベース上をスライドして移動することにより、前記チャンバー内のヒュームが圧出されるものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の積層造形装置において、前記造形物の表層及び不要部分を切削する切削手段を備えたものである。
請求項6の発明は、造形プレートに材料粉末を供給して粉末層を形成する粉末層形成工程と、前記粉末層形成工程により形成された粉末層の所定の箇所に光ビームを照射して該粉末層を焼結又は溶融固化させ固化層を形成する光ビーム照射工程と、を備え、前記粉末層形成工程と前記光ビーム照射工程とを繰り返すことにより複数の固化層が一体化した三次元形状の造形物を造形する積層造形方法において、光ビームを透過させるウィンドウを上面に有し、下面が開口して前記粉末層を覆う複数のチャンバーの内の一つを、前記粉末層を周囲より囲み該粉末層の上面と同一高さの平面を有するベース上において該粉末層に光ビームを照射する照射位置に移動させて行なう前記光ビーム照射工程と、該光ビーム照射工程のときに他の一つのチャンバーを前記ベース上で光ビームを照射しない待機位置に移動させ該チャンバー内のヒュームの除去又はチャンバーのウィンドウ清掃の少なくとも一方を行なう清掃工程と、を備えるものである。
請求項1の発明によれば、チャンバー内のヒュームの除去やチャンバーのウィンドウ清掃と、光ビームの照射とを同時に行なうようにしたので、光ビームの照射が中断されることがなく、効率良く造形することができる。
請求項2の発明によれば、チャンバー内の容積を縮小する機構のチャンバー内への突出によって、チャンバー内のヒュームが圧出され、また、チャンバー内の容積が小さくなるので、チャンバー内を不活性ガスと置換する場合に不活性ガスの量が少なくて済み、低コストになる。
請求項3の発明によれば、照射出力が低下するとチャンバー内のヒュームの除去やチャンバーのウィンドウ清掃が行なわれるので、照射出力が所定出力以上となり、焼結又は溶融固化の品質が良くなる。
請求項4の発明によれば、チャンバーが移動するときにチャンバー内のヒュームが圧出されるので、ヒュームの除去を容易に行なうことができる。
請求項5の発明によれば、造形中に造形物の表層及び不要部分が切削されるので、造形物の寸法精度が良くなる。
請求項6の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られる。
本発明の一実施形態に係る積層造形装置(以下、本装置と記す)について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る本装置の構成を示し、図2は本装置の造形部と粉末層形成部の構成を示す。本装置1は、三次元形状の造形物が造形される造形部2と、材料粉末3を供給して粉末層31を形成する粉末層形成部(粉末層形成手段)4と、粉末層31に光ビームを照射して溶融固化させ固化層32を形成する光ビーム照射部(光ビーム照射手段)5と、各部の動作を制御する制御部6を備えている。また、本装置1は粉末層形成部4に不活性ガスを供給するガスタンク71と不活性ガスを回収するガス回収装置72を備えている。
造形部2は、本装置1の土台となるマシニングベース21と、マシニングベース21の上に設けられている造形台22と、造形台22の上にセッティングされて粉末層31が敷かれる造形プレート23を有している。材料粉末3は、例えば平均粒径20μmの球形の鉄粉である。造形プレート23は、材料粉末3と類似の材質であるか、又は溶融固化した材料粉末3と密着する材質であればよい。
粉末層形成部4は、造形台22の周囲を囲むベース41と、材料粉末3を保有する粉末供給部42と、粉末層31を上から覆うチャンバー43a、43b(これらを総称してチャンバー43と記す)を有している。チャンバー43aとチャンバー43bは粉末供給部42を挟んで一列に設けられている。
ベース41は上面が平面であり、この平面上を粉末供給部42とチャンバー43とがA方向にスライドして移動する。また、ベース41は、造形台22に供給された材料粉末3を周囲から保持している。粉末供給部42は下方に開口した供給口42aを有しており、供給口42aのチャンバー43a側とチャンバー43b側にブレード42bが設けられている。粉末供給部42は、造形台22の上を移動するときに、供給口42aから材料粉末3を造形台22に供給し、ブレード42bによって材料粉末3をならして粉末層31を形成する。
チャンバー43は上面に光ビームを透過させるウィンドウ44を有している。ウィンドウ44の材質は、例えば、光ビームLが炭酸ガスレーザの場合はジンクセレン等であり、光ビームLがYAGレーザの場合は石英ガラス等である。チャンバー43の下方は開口しており、開口の大きさは粉末層31の面積よりも大きい。粉末層31に光ビームが照射されるときは、チャンバー43a、43bのどちらかが粉末層31を覆う位置に移動する。本明細書では、粉末層31に光ビームが照射される位置を照射位置といい、一方のチャンバー43が照射位置にあるときの他方のチャンバー43の位置を待機位置という。
チャンバー43が照射位置にあるときは、チャンバー43内は不活性ガスによって満たされており、材料粉末3の酸化等が防がれる。不活性ガスは、例えば窒素ガスやアルゴンガスである。また、不活性ガスに代えて還元性ガスを用いてもよい。不活性ガスは、ベース41に設けられた給気口(処理手段)73a、73b、73c(これらを総称して給気口73と記す)からチャンバー43内に供給され、チャンバー43内の不活性ガスはチャンバー43に設けられた排気口74a、74b(これらを総称して排気口74と記す)から排気される。給気口73は、ブレード42bによって粉末層31が形成されるときに、材料粉末3が入らない位置に設けられている。給気口73は供給配管(図示せず)によってガスタンク71に接続されており、排気口74は排気配管(図示せず)によってガス回収装置72に接続されている。
光ビーム照射部5は、光ビームLを発振する光ビーム発振器51と、光ビーム発振器51からの光ビームLを反射する回転自在な2枚の走査ミラー52と、走査ミラー52の回転の角度制御を行うスキャナ53とを備えている。制御部6は、スキャナ53を介して走査ミラー52の回転角度を調整し、光ビームLを粉末層31の上に走査させる。光ビーム発振器51は、例えば、炭酸ガスレーザやYAGレーザの発振器である。粉末層形成部4と光ビーム照射部5は昇降装置(図示せず)によって共に昇降され、造形台22からの高さが調整される。
上記のように構成された本装置1の造形動作について図3を参照して説明する。まず、図3(a)に示すように、造形プレート23が造形台22の上にセットされ、制御部は造形プレート23の上面とベース41の上面との段差がΔtになるように粉末層形成部4と光ビーム照射部5を上昇させる。次に、図3(b)に示すように、粉末供給部42とチャンバー43は、ベース41上をA1方向にスライドする。粉末供給部42の供給口42aから材料粉末3が造形プレート23上に供給され、材料粉末3がブレード42bによってならされて粉末層31が形成される。この図3(a)、(b)に示した粉末層31を形成する工程は粉末層形成工程を構成する。
次に、図3(c)に示すように、制御部は走査ミラーによって光ビームLを粉末層31の任意の箇所に走査させて材料粉末3を溶融固化させ、造形プレート23と一体化した固化層32を形成する。このときチャンバー43a内には給気口73bから不活性ガスが供給され、供給された不活性ガスは排気口74aより排気される。不活性ガスの供給は、例えばチャンバー43b内の酸素濃度が所定値より低くなるように調整される。この光ビームを照射する工程は、光ビーム照射工程を構成する。光ビームLの照射により粉末層31からはヒュームが発生する。
次に、図3(d)に示すように、制御部は粉末層形成部4と光ビーム照射部5を上昇させて固化層32の上面とベース41の上面との間に段差を設け、粉末供給部42をA2方向に移動させて固化層32の上に粉末層31を形成する。
次に、図3(e)に示すように、図3(c)と同様にして固化層32を更に形成する。このときに、チャンバー43a内は光ビーム照射工程時に発生したヒュームで満たされているので、給気口73aから不活性ガスを供給し、排気口74aから排気することによってヒュームの除去を行なう。給気口73aからの不活性ガスをウィンドウ44に当てるようにして、ウィンドウ44に付着しているヒュームの粉末の清掃を行なってもよい。このヒュームの除去とウィンドウ44の清掃は清掃工程を構成する。
このように、チャンバー43内のヒュームの除去やチャンバー43のウィンドウ清掃と、光ビームLの照射を同時に行なうので、光ビームLの照射が中断されず造形物の製造効率が良い。また、チャンバー43内のヒュームが除去され、チャンバー43のウィンドウ44が清掃されるので、光ビームLの照射出力が高くなり、材料粉末3の溶融固化を容易に行なうことができる。
ウィンドウ44の清掃は機械的手段によってもよい。図4は、機械的手段による清掃の一例を示す。本装置は清掃部材75aをベース41に備えており、清掃部材75aは昇降用シリンダ75bによって昇降駆動されるとともにモータ75cによって回転駆動される。清掃部材75aの上部にはクリーニングペーパや不織布等と共に、洗浄剤を噴出する噴出口75dが設けられている。清掃工程時には、清掃部材75aは昇降用シリンダ75bによってウィンドウ44に当接され、モータ75cによって回転される。このとき、ポンプ(図示せず)によって洗浄剤が噴出口75dから噴出される。このように、洗浄剤を用いてウィンドウ44がクリーニングペーパや不織布等によって拭かれるので、ウィンドウ44がきれいになる。
(第1の変形例)
以下、本実施形態の各種変形例について、図5乃至図10を参照して説明する。図5は第1の変形例を示す。本変形例においては、清掃手段が上記実施形態と異なり、待機位置にあるチャンバー43のチャンバー内に突出する突出部(機構)81を備えている。突出部81はベース41に設けられ、シリンダ82によって昇降する。突出部81が上昇してチャンバー43内に突入すると、チャンバー43内のヒョームが排気口74aより圧出される。そして、突出部81がチャンバー43内に突出している状態で給気口73aから不活性ガスを供給し、排気口74aより排気して不活性ガスの置換を行ないヒュームの除去を行なう。このように、突出部81によってチャンバー43内の容積が小さくなるので、少ない不活性ガス量でヒュームの除去を行なうことができる。
(第2の変形例)
図6は第2の変形例を示す。本変形例においては、チャンバー43内のヒュームによる汚染具合を判断してから清掃工程を行なう。そのために本装置は、光ビームLの照射出力を検出するセンサ83をチャンバー43の待機位置に備えている。光ビーム照射部5は、チャンバー43が待機位置に移動したときにセンサ83に光ビームLを照射する。光ビームLを受けたセンサ83は光ビームLの照射出力を検出し、制御部は検出された照射出力が予め定めた所定出力以下のときにはチャンバー43内が汚染しているとして清掃工程を行なう。また、制御部は、チャンバー43が待機位置にないときにチャンバー43を透過しない状態での光ビームLの照射出力を検出しておき、チャンバー43を透過しない状態での照射出力と、チャンバー43を透過した状態での照射出力とからチャンバー43の透過率を算出し、透過率が所定の値より低いときに清掃工程を行なってもよい。
このように、照射出力が低下するとチャンバー43内のヒュームの除去やチャンバー43のウィンドウ清掃が行なわれるので、照射出力が所定出力以上となり、溶融固化の品質が良くなる。また、チャンバー43内のヒュームによる汚染具合を判断してから清掃工程を行なうので、無駄な清掃が省かれ省コストになる。
(第3の変形例)
図7は第3の変形例における本装置の構成及び時系列動作を示す。本装置は、チャンバー43内にベース41から突出したヒューム圧出用の仕切り板84a、84bを備えている。図7(a)は、造形の途中であり、一層の固化層32を形成し、次の粉末層31を形成するために、粉末層形成部4が上昇した状態を示す。チャンバー43aが待機位置にあり、チャンバー43bが照射位置にあり、仕切り板84a、84bはチャンバー43a、43b内のそれぞれの片端に位置している。このとき、チャンバー43b内は、ヒュームで満たされている。
次に、図7(b)のように、チャンバー43bがA1方向へベース41上をスライドして移動すると、チャンバー43b内のヒュームと不活性ガスが仕切り板84bによって排気口74bから圧出される。次に、図7(c)のようにチャンバー43bの待機位置への移動が終了すると、給気口73cから不活性ガスが入れられ、排気口74bからヒュームが排気されて、チャンバー43b内が清掃される。
このように、チャンバー43が移動するときにチャンバー43内のヒュームが圧出されるので、ヒュームの除去を容易に行なうことができる。また、チャンバー43内のヒュームを保有している部分の容積を減少させてヒュームの除去を行なうので、清掃に要する不活性ガスが少なくて済み、低コストになる。
(第4の変形例)
図8は第4の変形例を示す。本変形例における本装置1は、造形物の表層及び不要部分を切削する切削部(切削手段)9を備えている。切削部9は、造形物を切削する切削工具91と切削工具91を回転保持するミーリングヘッド92を備えている。ミーリングヘッド92はZ軸92zに固定されており、Z軸92z、X軸92x及びY軸92yによって、光ビームLの照射平面に対して法線方向及び平行な方向に移動する。造形中に、粉末層形成工程と光ビーム照射工程とが繰り返されて固化層32が所定の厚みになると、チャンバー43は粉末層31を覆わない位置へ移動し、制御部6は切削工具91をZ軸92z、X軸92x及びY軸92yによって造形物の周囲に移動させ、造形物の表層及び不要部分を切削させる。このように、造形中に造形物の表層及び不要部分が切削されるので、造形物の寸法精度が良くなる。
(第5の変形例)
図9は第5の変形例を示す。本変形例においては、粉末層形成部4や光ビーム照射部5が昇降せずに、造形台22aが昇降する。そのために、造形部2は、昇降可能な造形台22aと造形台22aを昇降させる昇降部22bとを備えている。制御部は、昇降部22bによって造形台22aを下降させ、ベース41の上面と造形プレート23の上面との間に段差を設けることにより、第1の実施形態と同様に粉末層31、固化層32を積層する。このように、粉末層形成部4や光ビーム照射部5を昇降させずに、造形台22を昇降させるので、本装置の構造が簡単になり低コストになる。
(第6の変形例)
図10は第6の変形例における本装置の構成及び時系列動作を示す。図10(a)に示すように、本装置は、上記変形例における粉末供給部42に代えて、粉末供給台45a、45b(これらを総称して粉末供給台45と記す)をベース41に備え、チャンバー43aとチャンバー43bの間に粉末供給チャンバー47を備えている。粉末供給台45a、45bは、造形台22aを挟んで、粉末層形成部4のスライド方向に一列に設けられている。粉末供給台45は昇降可能であって材料粉末3を保持しており、昇降部46a、46bによって昇降される。粉末供給チャンバー47は下方が開口になっており、チャンバー43aとチャンバー43b側の側面に材料粉末3を均すためのブレード47aを有している。粉末供給チャンバー47内は不活性ガスで満たされ、上面に配された排気口47bから排気する。排気口47bは排気配管(図示せず)によってガス回収装置72に繋がっている。
本装置の造形動作については、まず、図10(a)に示すように、造形プレート23が造形台22aの上にセットされ、制御部は造形プレート23の上面とベース41の上面との段差がΔtになるように造形台22aを昇降部22bによって下降させる。制御部は粉末供給台45aを昇降部46bによって上昇させ、造形台22aに供給するだけの材料粉末3をベース41の上面より上にせり上げる。チャンバー43、粉末供給チャンバー47内は給気口73d、73e、73fからの不活性ガスによって満たされている。
次に、図10(b)に示すように、粉末供給チャンバー47とチャンバー43は、ベース41上でA1方向にスライドされる。ブレード47aは、粉末供給台45aによって供給された材料粉末3を造形台22aに運び、造形プレート23上に粉末層31を形成する。次に、図10(c)に示すように、制御部は光ビームLを粉末層31の任意の箇所に走査させて材料粉末3を溶融固化させ、造形プレート23と一体化した固化層32を形成する。このときチャンバー43a内には給気口73fから不活性ガスが供給され、排気口74aより排気される。
次に、図10(d)に示すように、制御部は固化層32の上面とベース41の上面との段差がΔtになるように造形台22aを昇降部22bによって下降させる。制御部は粉末供給台45bを昇降部46bによって上昇させ、造形台22aに供給するだけの材料粉末3をベース41の上面より上にせり上げる。以降、前述した図10(b)、10(c)と同様にして、固化層32を積層し造形を行なう。このように、材料粉末3を供給する粉末供給台45をベース41に設けることにより粉末供給部42をスライドさせなくてよいので、チャンバー43のスライド動作を容易にすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び変形例の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、光ビームによって、粉末層を溶融固化させずに焼結させてもよい。また、材料粉末は鉄以外の材料でもよく、例えば樹脂でもよいし、複数の材料を含んでもよい。
本発明の一実施形態に係る積層造形装置の構成図。 同装置の造形部と粉末層形成部の構成図。 (a)乃至(e)は同装置の動作を時系列に示す図。 同装置の造形部と粉末層形成部の構成図。 本実施形態の第1の変形例における装置の造形部と粉末層形成部の構成図。 第2の変形例における装置の造形部と粉末層形成部の構成図。 (a)乃至(c)は第3の変形例における装置の造形部と粉末層形成部の構成及び動作を示す図。 第4の変形例における装置の構成図。 第5の変形例における装置の造形部と粉末層形成部の構成図。 (a)乃至(d)は第6の変形例における装置の造形部と粉末層形成部の構成及び動作を示す図。
符号の説明
1 積層造形装置
23 造形プレート
3 材料粉末
31 粉末層
32 固化層
4 粉末層形成部(粉末層形成手段)
41 ベース
43 チャンバー
44 ウィンドウ
5 光ビーム照射部(光ビーム照射手段)
73a乃至73h 給気口(処理手段)
81 突出部(機構)
83 センサ
84a、84b 仕切り板
9 切削部(切削手段)
L 光ビーム

Claims (6)

  1. 造形プレートに材料粉末を供給して粉末層を形成する粉末層形成手段と、前記粉末層形成手段により形成された粉末層の所定の箇所に光ビームを照射して該粉末層を焼結又は溶融固化させ固化層を形成する光ビーム照射手段と、を備え、前記粉末層と固化層との形成を繰り返すことにより複数の固化層が一体化した三次元形状の造形物を造形する積層造形装置において、
    前記粉末層を周囲より囲み、該粉末層の上面と同一高さの平面を有するベースと、
    前記光ビームを透過させるウィンドウを上面に有し、下方が開口して前記粉末層を覆う複数のチャンバーと、
    前記チャンバー内のヒュームの除去又はチャンバーのウィンドウ清掃の少なくとも一方を行なう処理手段と、を備え、
    前記チャンバーは、前記ベース上において前記粉末層に光ビームを照射する照射位置と、光ビームを照射しない待機位置とに移動可能に設けられ、
    一つのチャンバーが前記照射位置にあって前記粉末層への光ビームの照射が行なわれているときに、他の一つのチャンバーが待機位置にあって前記処理手段による処理が行なわれることを特徴とする積層造形装置。
  2. 前記待機位置にあるチャンバー内に突出し、チャンバー内の容積を縮小する機構を備え、
    前記機構がチャンバー内に突出しているときに前記処理手段による処理が行なわれることを特徴とする請求項1に記載の積層造形装置。
  3. 前記待機位置にあるチャンバーのウィンドウを通して前記光ビームの照射出力を検出するセンサを備え、
    前記センサにより検出された光ビームの照射出力が所定出力以下のとき、前記処理手段による処理が行なわれることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の積層造形装置。
  4. 前記チャンバー内に前記ベースから突出したヒューム圧出用の仕切り板を備え、
    前記チャンバーが前記ベース上をスライドして移動することにより、前記チャンバー内のヒュームが圧出されることを特徴とする請求項1に記載の積層造形装置。
  5. 前記造形物の表層及び不要部分を切削する切削手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の積層造形装置。
  6. 造形プレートに材料粉末を供給して粉末層を形成する粉末層形成工程と、前記粉末層形成工程により形成された粉末層の所定の箇所に光ビームを照射して該粉末層を焼結又は溶融固化させ固化層を形成する光ビーム照射工程と、を備え、前記粉末層形成工程と前記光ビーム照射工程とを繰り返すことにより複数の固化層が一体化した三次元形状の造形物を造形する積層造形方法において、
    光ビームを透過させるウィンドウを上面に有し、下面が開口して前記粉末層を覆う複数のチャンバーの内の一つを、前記粉末層を周囲より囲み該粉末層の上面と同一高さの平面を有するベース上において該粉末層に光ビームを照射する照射位置に移動させて行なう前記光ビーム照射工程と、
    該光ビーム照射工程のときに他の一つのチャンバーを前記ベース上で光ビームを照射しない待機位置に移動させ該チャンバー内のヒュームの除去又はチャンバーのウィンドウ清掃の少なくとも一方を行なう清掃工程と、を備えることを特徴とする積層造形方法。
JP2008309156A 2008-12-03 2008-12-03 三次元形状造形物を造形する積層造形装置及び積層造形方法 Active JP5243934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008309156A JP5243934B2 (ja) 2008-12-03 2008-12-03 三次元形状造形物を造形する積層造形装置及び積層造形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008309156A JP5243934B2 (ja) 2008-12-03 2008-12-03 三次元形状造形物を造形する積層造形装置及び積層造形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010132960A JP2010132960A (ja) 2010-06-17
JP5243934B2 true JP5243934B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=42344511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008309156A Active JP5243934B2 (ja) 2008-12-03 2008-12-03 三次元形状造形物を造形する積層造形装置及び積層造形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5243934B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104646669A (zh) * 2013-11-25 2015-05-27 广州中国科学院先进技术研究所 生物医用多孔纯钛植入材料及其制备方法
KR102074160B1 (ko) * 2019-03-01 2020-02-06 가부시키가이샤 마쓰우라 기카이 세이사쿠쇼 삼차원 조형물의 제조 방법

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013154723A1 (en) * 2012-04-10 2013-10-17 A. Raymond Et Cie Printed encapsulation
DE102013219961A1 (de) * 2013-10-01 2015-04-02 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Additive Fertigungsanlage für die Herstellung von Fahrzeugbauteilen
DE112015005758T5 (de) * 2014-12-26 2017-10-05 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Verfahren für ein Herstellen eines dreidimensionalen Formlings
DE102015110264A1 (de) 2015-06-25 2016-12-29 Cl Schutzrechtsverwaltungs Gmbh Vorrichtung zur generativen Herstellung wenigstens eines dreidimensionalen Objekts
EP3159081B1 (en) * 2015-10-21 2023-12-06 Nikon SLM Solutions AG Powder application arrangement comprising two cameras
WO2017109964A1 (ja) 2015-12-25 2017-06-29 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 3次元積層造形装置、3次元積層造形装置の制御方法および3次元積層造形装置の制御プログラム
JP6200599B1 (ja) * 2016-03-25 2017-09-20 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 3次元積層造形装置、3次元積層造形装置の制御方法および3次元積層造形装置の制御プログラム
EP3290134A1 (en) * 2016-09-01 2018-03-07 Linde Aktiengesellschaft Method for additive manufacturing
CN106623926B (zh) * 2016-12-09 2018-12-04 湖南华曙高科技有限责任公司 激光烧结设备及其防尘机构
DE102017105819A1 (de) 2017-03-17 2018-09-20 Cl Schutzrechtsverwaltungs Gmbh Anlage zur additiven Herstellung dreidimensionaler Objekte
CN107187036A (zh) * 2017-06-27 2017-09-22 苏州市慧通塑胶有限公司 一种dlp光固化3d打印机
EP3431261B1 (de) 2017-07-21 2020-09-02 CL Schutzrechtsverwaltungs GmbH Vorrichtung zur additiven herstellung dreidimensionaler objekte
JP6411601B2 (ja) * 2017-08-25 2018-10-24 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 3次元積層造形装置、3次元積層造形装置の制御方法および3次元積層造形装置の制御プログラム
CN107774992B (zh) * 2017-09-26 2019-09-17 湖南华曙高科技有限责任公司 增减材复合加工设备
US11027336B2 (en) * 2017-11-21 2021-06-08 Hamilton Sundstrand Corporation Splatter shield systems and methods for additive manufacturing
JP7387709B2 (ja) * 2018-10-05 2023-11-28 ヴァルカンフォームズ インコーポレイテッド 固定構築プレートを備えた積層造形システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004277878A (ja) * 2003-02-25 2004-10-07 Matsushita Electric Works Ltd 三次元形状造形物の製造装置及び製造方法
JP4131260B2 (ja) * 2004-10-26 2008-08-13 松下電工株式会社 三次元形状造形物の製造装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104646669A (zh) * 2013-11-25 2015-05-27 广州中国科学院先进技术研究所 生物医用多孔纯钛植入材料及其制备方法
KR102074160B1 (ko) * 2019-03-01 2020-02-06 가부시키가이샤 마쓰우라 기카이 세이사쿠쇼 삼차원 조형물의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010132960A (ja) 2010-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5243934B2 (ja) 三次元形状造形物を造形する積層造形装置及び積層造形方法
JP5243935B2 (ja) 積層造形装置及び積層造形方法
JP5355213B2 (ja) 三次元形状造形物を造形する積層造形装置
KR100925363B1 (ko) 적층 조형 장치
JP5456379B2 (ja) 三次元形状造形物の製造方法
JP5841649B1 (ja) 積層造形装置
US10029308B2 (en) Three dimensional printer
US9073264B2 (en) Method and apparatus for manufacturing three-dimensional shaped object
WO2016103686A1 (ja) 三次元形状造形物の製造方法
JP5721887B1 (ja) 積層造形装置
JP6295001B1 (ja) 積層造形装置および積層造形物の製造方法
WO2010131734A1 (ja) 積層造形装置およびこれを用いた三次元形状造形物の製造方法
JP5721886B1 (ja) 積層造形装置
CN105252145B (zh) 一种金属薄板叠加制造复杂形状零件的方法和设备
CN107363259B (zh) 层叠造型装置
WO2009131103A1 (ja) 積層造形装置
WO2004076102A1 (ja) 三次元形状造形物の製造装置及び製造方法
KR20150043564A (ko) 3차원 형상 조형물의 제조 방법 및 그 제조 장치
JP6676688B2 (ja) 三次元造形物の製造方法
JP2016216773A (ja) 積層造形装置
JP6058618B2 (ja) 積層造形装置の制御装置
JP2016117919A (ja) 積層造形装置の管理システム
JP6192677B2 (ja) 積層造形方法および積層造形装置
WO2019065591A1 (ja) 金属造形物の製造装置、金属造形物の製造方法、及び金属粉末回収方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111019

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5243934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150