JP5241676B2 - ステアリングホイール締結構造体 - Google Patents
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Description
そして、突出したねじ部に締結ナットがねじ結合されることで、ステアリングシャフトの上端部にステアリングホイールのボス部が締結されている。
このため、テーパ軸部にテーパ穴部を嵌合させた状態において、テーパ軸部の外周壁全域にテーパ穴部の内周壁全域を均一に接触させることは難しい。
ここで、テーパ軸部の先端部は、小径部であり、かつ、ねじ部の近傍に位置している。
よって、ねじ部に締め付けたナットでステアリングホイールの結合状態(いわゆる、結合剛性)を確保することは難しい。
このため、テーパ軸部の外周壁とテーパ穴部の内周壁との接触部の位置がばらつくことが考えられる。
このように、接触部の位置がばらつくことにより、ステアリングシャフトに対するステアリングホイールの締結状態(結合剛性)にばらつきが生じる。
また、請求項3は、前記テーパ軸部の外周壁と前記テーパ穴部の内周壁との接触は略線接触であることを特徴とする。
テーパ軸部は先細状に形成されているので、テーパ軸部の大径基部は外径が大きい。
これにより、ステアリングシャフトに対するステアリングホイールの締結状態(いわゆる、結合剛性)を高めることができる。
これにより、ステアリングシャフトに対するステアリングホイールの締結状態(結合剛性)のばらつきを抑制することができる。
よって、接触部における外周壁および内周壁間の気密性を確保することができる。
これにより、外周壁41および内周壁43間の隙間から水分などの浸入を抑制することができ、耐腐食性が向上し、防錆処理の簡素化を図ることができる。
よって、テーパ穴部の軸方向の長さを抑えることができ、ステアリングホイールのボス部のボス厚さ寸法を減少させることができる。
加えて、ステアリングホイールのコンパクト化を図ることで、スペース(空間)を大きく確保することが可能になり、レイアウトの自由度を高めることができる。
また、請求項3に係る発明では、テーパ軸部の外周壁とテーパ穴部の内周壁との接触を略線接触とした。よって、テーパ軸部およびテーパ穴部が面接触する場合と比較して、接触部を円周状に確保できる。
接触部を円周状に確保することで、接触部における外周壁および内周壁間の気密性を確保することができる。このように、気密性を確保することで、外周壁および内周壁間の隙間を経てテーパ穴部に水分などが浸入することを抑制できる。
これにより、耐腐食性が向上し、防錆処理の簡素化を図ることができる。
図1に示すように、ステアリングホイール締結構造体10は、ステアリング支持部材11を介してインストルメントパネル12に回転可能に支持されたステアリングシャフト13と、ステアリングシャフト13の上端部14に設けられたステアリングホイール16と、ステアリングホイール16を締結する締結ボルト18とを備えている。
このステアリングシャフト13は、円筒部材の上端部14に円錐台状のテーパ軸部21が形成され、テーパ軸部21の端部21aから車体後方に向けて雄セレーション部23が上り勾配で突出されている。
テーパ軸部21および雄セレーション部23でステアリングシャフト13の上端部14が形成されている。
このテーパ軸部21は、斜め上方に向けて徐々に縮径するようにテーパ角度θ1で形成された先細状の部位である。
雄セレーション部23は、外周にセレーション(以下、「外周セレーション」という)27がステアリングシャフト13の軸線25方向に延びるように形成され、内周に雌ねじ28が形成されている。
なお、取付孔32の軸線38およびステアリングシャフト13の軸線25は同軸上に配置されている。
よって、ステアリングホイール16の回転を内周セレーション37および外周セレーション27を介してステアリングシャフト13に伝えることができる。
この座部39は、取付孔32およびテーパ穴部35に対して同軸上に設けられ、締結ボルト18の頭部48を支える(頭部48で締結される)部位である。
このテーパ穴部35は、外周セレーション27に内周セレーション37が噛み合わされた状態でテーパ軸部21に嵌入されている。
テーパ穴部35がテーパ軸部21に嵌合され、締結ボルト18が締め付けられた状態で、テーパ軸部21にテーパ穴部35がテーパ結合されている。
換言すれば、テーパ軸部21のテーパ角度θ1は、テーパ穴部35のテーパ角度θ2に対して大きく設定されている。
よって、テーパ軸部21やテーパ穴部35の加工公差に影響を受けることなく、テーパ軸部21の外周壁41のうちテーパ軸基部(大径基部)41aをテーパ穴部35の内周壁43に接触させることができる。
この大きな外径のテーパ軸基部41aにテーパ穴部35の内周壁43を接触させることで、小さな外径の部位に接触させる場合と比較して、テーパ軸部21にテーパ穴部35(具体的には、ボス部31)を強固に締結できる。
これにより、ステアリングシャフト13に対するステアリングホイール16の締結状態(いわゆる、結合剛性)を高めることができる。
テーパ穴基部43aは、テーパ穴部35の内周壁43のうち下端部に位置する。
ここで、テーパ軸基部41aおよびテーパ穴基部43a近傍が接触した部位を接触部54とする。
テーパ軸部21のテーパ軸基部41aがテーパ穴部35のテーパ穴基部43a近傍に接触することで、接触部54を座部39から距離Lだけ大きく離すことができる。
そして、距離Lを大きく確保した頭部48(底部48c)およびテーパ軸部21のテーパ軸基部41aでステアリングホイール16のボス部31が締結(挟持)されている。
このように、距離Lを大きく確保することで、距離Lが小さい場合と比較して、ステアリングシャフト13に対するステアリングホイール16の締結状態(結合剛性)を一層高めることができる。
これにより、ステアリングシャフト13に対するステアリングホイール16の締結状態(結合剛性)のばらつきを抑制することができる。
よって、テーパ軸部21およびテーパ穴部35が面接触する場合と比較して、テーパ軸基部41aおよびテーパ穴基部43a近傍の接触部54を円周状に確保できる。
このように、気密性を確保することで、外周壁41および内周壁43間の隙間を経てテーパ穴部35や取付孔32側に水分などが浸入することを抑制できる。
これにより、耐腐食性が向上し、防錆処理の簡素化を図ることができる。
よって、テーパ穴部35の軸方向の長さを抑えることができ、ステアリングホイール16のボス部31のボス厚さ寸法Tを減少させることができる。
このように、ボス厚さ寸法Tを減少させることで、ステアリングホイール16の軽量化やコンパクト化を図ることができる。
よって、ステアリングシャフト13の軽量化やコンパクト化を図ることができる。
このように、ステアリングホイール16やステアリングシャフト13のコンパクト化を図ることで、スペース(空間)を大きく確保することが可能になり、レイアウトの自由度を高めることができる。
頭部48は、外周48aが円形に形成され、頂部48bが平坦に形成され、底部48cがテーパ状に形成されている。
締結ボルト18に中空部51を形成することで、締結ボルト18の軽量化を図ることができる。
締結工具61は、小開口部位51bに差し込み可能に先端部61a(図6参照)が断面六角形状に形成されている。
締結ボルト18を締め付けることで、テーパ軸部21にテーパ穴部35がテーパ結合され、ステアリングシャフト13の上端部14にステアリングホイール16が取り付けられる。
図5に示すように、ステアリングシャフト13の雄セレーション部23にステアリングホイール16(ボス部31)の取付孔32を矢印Aの如く嵌入させる。
外周セレーション27に内周セレーション37が噛み合わされた状態で、締結ボルト18のねじ部46を雄セレーション部23の雌ねじ28に矢印Bの如く嵌め込む。
よって、締結ボルト18のねじ部46が雄セレーション部23の雌ねじ28にねじ結合され、締結ボルト18が雄セレーション部23に締結される。
これにより、テーパ軸部21にテーパ穴部35がテーパ結合され、ステアリングシャフト13の上端部14にステアリングホイール16が取り付けられる。
ステアリングホイール16の回転が雄セレーション部23の外周セレーション27に伝わることで、外周セレーション27とともにステアリングシャフト13が回転する。
例えば、前記実施例では、テーパ軸部21のテーパ軸基部41aをテーパ穴部35のテーパ穴基部43a近傍に接触させる例について説明したが、これに限らないで、テーパ軸基部41aをテーパ穴基部43aに接触させることも可能である。
Claims (3)
- 中空のステアリングシャフトの上端部に先細状のテーパ軸部が形成され、前記テーパ軸部にステアリングホイールのテーパ穴部が嵌合されることで、前記テーパ軸部に前記テーパ穴部がテーパ結合されたステアリングホイール締結構造体において、
前記ステアリングホイールのうち前記テーパ穴部の反対側に、テーパ状の座部を前記テーパ穴部に対して同軸上に設け、
前記テーパ軸部のテーパ角度を前記テーパ穴部のテーパ角度に対して大きく設定することにより、前記座部が前記ステアリングシャフトに向けて押し付けられて前記テーパ軸部と前記テーパ穴部とが締結された状態において、
前記テーパ軸部の外周壁と前記テーパ穴部の内周壁との間のうち、前記ステアリングシャフトの軸線側に隙間が形成されていることを特徴とするステアリングホイール締結構造体。 - 前記テーパ軸部の外周壁は、前記テーパ穴部の内周壁のうち大径穴基部近傍に接触することを特徴とする請求項1記載のステアリングホイール締結構造体。
- 前記テーパ軸部の外周壁と前記テーパ穴部の内周壁との接触は略線接触であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のステアリングホイール締結構造体。
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