JP5230009B2 - 赤外線式人体検知装置 - Google Patents

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Description

この発明は、人体から放射される赤外線輻射エネルギーを赤外線センサにより検知して、人体の移動や存在を判別する赤外線式人体検知装置に関する。
この種の赤外線式人体検知装置は、検知領域内の赤外線輻射エネルギーを吸収し、このエネルギーの変化量に基づき人体の移動等を判別して、照明や電気機器等を自動的にオン/オフする機能を備えている。
かかる赤外線式人体検知装置においては、従来から各種の原因により誤検知を生ずることがあり、そのたびに電気機器等が誤動作してしまうため問題となっていた。例えば、誤検知の原因にポップコーンノイズと称するノイズの発生がある。ポップコーンノイズは、焦電素子を構成する焦電体基板や回路基板等に不要な電荷が生じて、この電荷が電流として出力されることによって発生するものである。また、気温の変化や風等(以下、周囲環境ともいう)の影響も誤検知の原因となる。例えば、周囲環境の変化に伴い赤外線センサを構成する素子の表面温度が変化し、これに伴い当該素子が電圧信号を出力してしまうこともあった。
このような誤検知の原因となるポップコーンノイズや周囲環境の変化を改善することは困難である。したがって、赤外線式人体検知装置は、これらの原因の存在を前提としてその影響を排除して人体検知の高精度化を実現することが求められている。
特許文献1には、上記ポップコーンノイズの影響を抑制して誤検知を防止する赤外線式人体検知装置が開示されている。
特許文献1の赤外線式人体検知装置は、人体検知を行う赤外線検知素子(焦電素子)、電流/電圧変換部、第1の電圧増幅部、人体検知部の他に、ポップコーンノイズを防止する第2の電圧増幅部、ポップコーンノイズ検知部、制御部を備えている。そして、第2の電圧増幅部においてポップコーンノイズの周波数帯に対応したクロック信号を発振し、このクロック信号によるスイッチ部の制御によりポップコーンノイズの通過を防いでいる。
特許第3654154号公報
上述した特許文献1の赤外線式人体検知装置は、ポップコーンノイズに伴う誤検知に限定して対応が図られており、その他の原因(例えば、周囲環境の変化)による誤検知についてはまったく対処できない構成となっている。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたもので、ポップコーンノイズや周囲環境の変化等、各種の原因に広く対応して誤検知を防止でき、人体検知の高精度化を実現し得る赤外線式人体検知装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、所定の検知領域における赤外線輻射エネルギーを検知して、当該赤外線輻射エネルギーに対応する電圧信号を出力する赤外線センサユニットと、電圧信号に基づいて人体の移動を判別する制御部と、を備えた赤外線式人体検知装置において、
制御部は、人体の移動を判別するための複数のしきい値電圧が予め設定してあり、電圧信号が一つのしきい値電圧を通過した時点を基準として、時間の計測を開始し、他のしきい値電圧を通過するまでの計測時間に基づいて、人体の移動を判別することを特徴とする。
かかる構成によれば、電圧信号が一つのしきい値電圧を通過した時点から他のしきい値電圧を通過するまでの計測時間に基づいて、人体の移動を適正に判別することができる。例えば、ポップコーンノイズによる電圧信号は、一つのしきい値電圧を通過した時点から他のしきい値電圧を通過するまでの時間が、人体の移動に比べて非常に短いため、この計測時間を判別することで、人体の移動かポップコーンノイズかを適正に区別することができる。同様に、周囲環境の変化によって発生するノイズの電圧信号は、一つのしきい値電圧を通過した時点から他のしきい値電圧を通過するまでの時間が、人体の移動に比べて充分に長いため、この計測時間を判別することで、人体の移動か周囲環境の変化によるノイズかを適正に区別することができる。
したがって、赤外線式人体検知装置は、ポップコーンノイズや周囲環境の変化等、各種の原因に広く対応して誤検知を防止でき、人体検知の高精度化を実現することができる。
また、制御部は、赤外線センサユニットが移動してきた人体から放射される赤外線輻射エネルギーを検知したときに、当該赤外線センサユニットから出力される電圧信号のパターンに基づき、当該電圧信号が一つのしきい値電圧を通過した時点から他のしきい値電圧を通過する時点までの最短時間と最長時間とを、判別基準時間として予め設定してあることが好ましい。このように判別基準時間が予め設定してあれば、計測時間と判別基準時間とを比較して、人体の移動を容易に判別することができる。なお、判別基準時間は、赤外線センサの感度や検知目的等に応じて、適宜設定することが好ましい。
例えば、人体の移動を検知する具体的な構成として、制御部は、赤外線センサユニットが人体の赤外線輻射エネルギーを検知していない待機状態で出力される待機電圧を基準にして、当該待機電圧よりも高い電圧値となる第1のしきい値電圧と、当該第1のしきい値電圧よりも更に高い電圧値となる第2のしきい値電圧と、を予め設定してあり、
赤外線センサユニットから出力される電圧信号の、第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過するまでの計測時間が、判別基準時間の範囲内に入っていたとき人体の移動として判別することができる。
また、赤外線センサユニットは、赤外線輻射エネルギーを電流に変換する素子として、二組(または四組)の焦電素子の電極を逆向きの極性をもって接続するデュアル(または、クワッド)素子を採用することにより、上記の人体の移動を検知する構成に加えて、制御部は、赤外線センサユニットが人体の赤外線輻射エネルギー検知していない待機状態で出力される待機電圧を基準にして、当該待機電圧よりも低い電圧値となる第3のしきい値電圧と、当該第3のしきい値電圧よりも更に低い電圧値となる第4のしきい値電圧と、を予め設定してあり、
赤外線センサユニットから出力される電圧信号の、第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過するまでの計測時間が、判別基準時間の範囲内に入っていたとき人体の移動を判別することができる。
また、制御部は、人体の移動を判別した後、更に赤外線センサユニットから出力される電圧信号が第1のしきい値電圧を通過したとき、赤外線センサユニットの検知領域内に人体が存在すると判別する構成としてもよい。このように検知領域において人体の移動を検知した後、第1のしきい値電圧によって人体の存在を判別する構成を採用すれば、例えば赤外線センサユニットをトイレに設置し、トイレの照明スイッチに連動させることで、人が入室しているときのみ、照明機器を継続して点灯させることができる。その結果、ユーザーにスイッチ操作を要求することがなく、且つ照明の消し忘れ等を防ぎ、省エネルギー化につなげることができる。
さらに、赤外線センサがデュアル(または、クワッド)素子を採用している場合は、上記と同様に、制御部が、人体の移動を判別した後、更に赤外線センサユニットから出力される電圧信号が第1のしきい値電圧を通過したとき、または、第3のしきい値電圧を通過したとき、赤外線センサユニットの検知領域内に人体が存在すると判別することもできる。
さらにまた、制御部は、複数のしきい値電圧を設定して記憶する記憶部と、赤外線センサユニットから出力される電圧信号がしきい値電圧を通過したか否かを比較するコンパレータと、電圧信号が当該しきい値電圧を通過することによって出力する信号を受けて時間計測を実施するカウント部と、当該カウント部における時間計測に基づいて人体の移動を判別する判別処理部と、を含むワンチップマイコンによって構成することができる。
このように制御部をワンチップマイコンによって構成することで、ポップコーンノイズの影響を防止するための構成(例えば、ポップコーンノイズの検出を行う回路やフィルタ等)を設ける必要がなくなり、部品点数を少なくすることができる。その結果、回路をシンプルに構成することが可能となり、装置の製造工程を簡易化し、作業性の向上や製造コストの低減化等を図ることができる。
以上、本発明によれば、赤外線式人体検知装置は、ポップコーンノイズや周囲環境の変化等、各種の原因に広く対応して誤検知を防止でき、ひいては人体検知の高精度化を実現するとともに、様々な場所や目的に対応可能な高い汎用性を備えることが可能となる。
本発明の実施形態に係る赤外線式人体検知装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る赤外線式人体検知装置において赤外線ユニットが出力する電圧信号及びノイズを示す図である。 本発明の実施形態に係る赤外線式人体検知装置の各種の検知要因を示す表である。 本発明の実施形態に係る赤外線式人体検知装置において、人体の移動の判別を行う待機状態ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る赤外線式人体検知装置において、人体の移動の判別を行うプラス側ポップコーンノイズ判別ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る赤外線式人体検知装置において、人体の移動の判別を行うプラス側周囲環境ノイズ判別ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る赤外線式人体検知装置において、人体の移動の判別を行うマイナス側ポップコーンノイズ判別ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る赤外線式人体検知装置において、人体の移動の判別を行うマイナス側周囲環境ノイズ判別ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る赤外線式人体検知装置において人体の移動と存在を検知した場合の通常検知モードと微動検知モードの電圧信号を示す図である。 本発明の実施形態に係る赤外線式人体検知装置において人体の存在の判別を行う微動検知モードのフローチャートである。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る赤外線式人体検知装置を示すブロック図である。
図1に示すように、赤外線式人体検知装置1は、所定の検知領域における赤外線輻射エネルギーを吸収して、当該赤外線輻射エネルギーに対応する電圧信号を出力する赤外線センサユニット10と、当該電圧信号に基づいて人体の移動を検知する制御部20と、を備えている。この赤外線式人体検知装置1は、例えばトイレの室内等に設置される。そして、赤外線センサユニット10が室内への人体の入室(以下、移動ともいう)を検知し、この装置に接続した照明機器に制御部20から人体検出信号を出力することで、照明のオン/オフを切り換えることができる。
赤外線式人体検知装置1の赤外線センサユニット10は、フレネルレンズ11と、赤外線センサ12と、電圧増幅部13とを含む構成である。フレネルレンズ11は、赤外線センサ12の前面に設置され、赤外線輻射エネルギーを集束して裏面の赤外線センサ12に照射する。このフレネルレンズ11は、赤外線式人体検知装置1の検知領域に応じて、適切な水平視野及び垂直視野を有したものを採用することが好ましい。
赤外線センサ12は、焦電効果を利用した熱型センサを適用しており、センサ内には強誘電体からなる焦電素子、高インピーダンスからなるFET(電界効果トランジスタ)、抵抗等が備えられている(ともに図示せず)。焦電素子は、検知領域内の赤外線輻射エネルギーを光束として吸収すると、その温度変化による自発分極によって電荷を生じさせる。FETは、焦電素子によって生じたエネルギーを高インピーダンスで受け、低インピーダンスの電圧信号をソース側に取り出す。これにより赤外線センサ12は、赤外線輻射エネルギーの変化量に応じた電圧信号を電圧増幅部13に出力する。
なお、本実施形態の焦電素子には、二組(または、四組)の電極対を逆向きの極性をもって接続したデュアル(または、クワッド)素子が適用されている。デュアル素子は、二組の焦電素子に均一な赤外線輻射エネルギーが照射される待機状態において、互いに電荷を発生させることで打ち消しあう。しかし、人や動物が赤外線センサ12の検知領域に入った検知状態では、二組の焦電素子に照射される赤外線輻射エネルギーが均等でなくなるため、変化を示した電圧信号を電圧増幅部13に出力することになる。
電圧増幅部13は、赤外線センサ12から出力された微弱な電圧信号を、設定した電圧利得に増幅して制御部20に出力する。本実施形態では、作動増幅回路からなるオペアンプを用いて、微弱な電圧信号を1万倍程度に増幅している。
図2は、本実施形態に係る赤外線式人体検知装置において赤外線ユニットが出力する電圧信号及びノイズを示す図であり、(a)(d)は人体検知時の電圧信号、(b)(e)はポップコーンノイズ、(c)(f)は周囲環境の変化にともなうノイズである。
ここで、上記の赤外線センサユニット10が出力する電圧信号について説明する。赤外線センサユニット10は、人体等の赤外線輻射エネルギーを検知していない待機状態で、電圧増幅部13から電源電圧(5V)の1/2にあたる2.5Vを待機電圧として出力している。なお、このとき赤外線センサユニット10は、ホワイトノイズによって微弱な振幅を繰り返す電圧信号を出力する。赤外線センサ12が検知領域内で人体等の赤外線輻射エネルギーを検知した場合は、焦電素子の焦電効果によって、図2(a)に示すように、上下に大きく振幅し、且つある程度の時間幅を有した電圧信号が出力されることになる。
また、赤外線センサユニット10は、焦電素子を構成する焦電体基板や回路基板等に不要な電荷が生じることで、図2(b)に示すように、ポップコーンノイズを電圧信号として出力してしまう。このポップコーンノイズは、人体等の赤外線輻射エネルギーを検知した場合と比較して、ピーク値に達するまでの時間幅が非常に短くなっている。
さらに、赤外線センサユニット10は、気温の変化や風などの周囲環境に影響を受けて、焦電素子の表面温度が変化し、図2(c)に示すように、ノイズ(以下、周囲環境ノイズという)として待機電圧から徐々に離れていく電圧信号を出力することがあった。この周囲環境ノイズは、人体等の赤外線輻射エネルギーを検知した場合と比較して、ピーク値に達するまでの時間幅が充分に長くなる。
なお、赤外線センサユニット10が出力するノイズは、上記の他にも、例えば携帯電話による強電界輻射の影響を受けて生じる場合、あるいは大きなホワイトノイズが偶発的に生じる場合などもある。
従来、赤外線式人体検知装置は、一般的な人体の移動等の検知方法として、図2(a)に示すように、待機電圧に対してプラス側(またはマイナス側)にしきい値電圧を設定し、このしきい値電圧を超えた(または下がった)場合に、人体の移動を検知していた。しかし、この場合は、図2(b)(c)に示すようにポップコーンノイズや周囲環境ノイズもしきい値電圧を通過して誤検知することになる。このため、通常はハイパスフィルタやローパスフィルタを電圧増幅部13とともに設けて、移動してきた人体から放射される赤外線輻射エネルギー以外の周波数帯域のノイズを排除していた。
しかしながら、ハイパスフィルタやローパスフィルタを構成するキャパシタ(コンデンサ)等は、必要とされる容量成分の大きさの外付け部品が用いられるため、大きな回路面積を必要とし、装置の大型化を招いていた。
本実施形態の赤外線式人体検知装置1は、上記のようなフィルタを設けず、赤外線センサユニット10が出力する電圧信号を、そのまま制御部20となるワンチップマイコンに入力している。そして、制御部20において、予め設定してある四つのしきい値電圧を用いて、入力した電圧信号の波の時間を分析し、各種ノイズを排除する構成となっている。
各しきい値電圧は、移動してきた人体から放射される赤外線輻射エネルギーを赤外線センサユニット10が検知したときに、この赤外線センサユニット10から出力される電圧信号のパターンに基づいて設定される。本実施形態では、図2(d)に示すように、待機電圧(2.5V)を基準として、待機電圧よりも高い電圧値となる第1のしきい値電圧(2.65V)と、この第1のしきい値電圧よりも更に高い電圧値となる第2のしきい値電圧(2.81V)と、待機電圧よりも低い電圧値となる第3のしきい値電圧(2.34V)と、この第3のしきい値電圧よりも更に低い電圧値となる第4のしきい値電圧(2.18V)と、が設定してある。
なお、第1、第3のしきい値電圧は、制御部20に入力される電圧信号の微少な振幅(ホワイトノイズ)が収まるような電圧値に設定してある。
ここで、制御部20に入力される電圧信号は、人体等の赤外線輻射エネルギーの検知と、ポップコーンノイズとを比較した場合、第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過するまで(または第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過するまで)の時間は、ポップコーンノイズのほうが短くなる(図2(d)(e)参照)。一方、人体等の赤外線輻射エネルギーの検知と、周囲環境ノイズとを比較した場合、第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過するまで(または第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過するまで)の時間は、周囲環境ノイズのほうが長くなる(図2(d)(f)参照)。したがって、制御部20は、電圧信号が第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過するまで(または第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過するまで)にかかる時間を判別し、これにより人体の移動か、人体以外のノイズかを判別することができる。
電圧信号が第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過するまで(または第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過するまで)の計測時間によって人体の移動を判別する方法は、例えば、電圧信号が第2のしきい値電圧を超えてから、この第2のしきい値電圧を降下するまでの計測時間によって人体の移動を判別する方法よりも高い精度となる。
例えば、周囲環境ノイズの電圧信号は、待機電圧から徐々に上昇(または下降)していくが、そのノイズの強さはバラバラである。このため、第2のしきい値電圧を超えて、すぐにこの第2のしきい値電圧を下降し始めることがある。このような場合、第2のしきい値電圧を超えてから、この第2のしきい値電圧を降下するまでの計測時間は、人体を検知した場合にかかる計測時間と一致し、誤検知してしまうおそれがある。
しかし、本発明では、第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過するまで(または第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過するまで)の電圧信号の変化を判別する方法により、上記のような誤検知を精度よく防止することができる。
上記の検知方法を実施するため、ワンチップマイコン(制御部20)は、人体検知を行う内部構成として、入出力部21と、記憶部22と、コンパレータ23と、カウント部24と、判別処理部25と、を備えている(図1参照)。このようなワンチップマイコンとしては、例えばマイクロチップ社製のPIC(Peripheral Interface Controller)マイコンなどを適用することができる。
入出力部21は、ワンチップマイコンに信号を入出力するインターフェースであり、入力側に赤外線センサユニット10が、出力側に照明機器がそれぞれ接続される。制御部20は、入出力部21を介して、赤外線センサユニット10から電圧信号が入力され、且つ照明機器に対し人体検出信号を出力する。
また、記憶部22には、上述した第1乃至第4のしきい値電圧の電圧値や、人体検知を判別するためのプログラム等が記憶される。なお、しきい値電圧の設定数や電圧値は、設計者が電圧信号のパターン(例えば、赤外線センサの感度や検知目的)に基づいて任意に設定することができる。
コンパレータ23は、上記第1乃至第4のしきい値電圧に対し、赤外線センサユニット10から入力された電圧信号が通過したか否かを比較する機能を備えている。なお、本実施形態における電圧信号の通過とは、電圧信号が待機電圧よりもプラス側で変化した場合は、設定したしきい値電圧を超えたことを指し、電圧信号が待機電圧よりもマイナス側で変化した場合は、設定したしきい値電圧よりも下がったことを指している。
電圧信号と比較するしきい値電圧は、人体検知を判別するフローに従って適宜呼び出される。コンパレータ23は、判別処理部25からの比較タイミングに応じて、電圧信号と呼び出されたしきい値電圧とを比較し、検出信号を判別処理部25に出力する。本実施形態では、比較対象が第1、第2のしきい値電圧の場合は、電圧信号がしきい値電圧よりも高いと‘H’を出力し、低いと‘L’を出力する。一方、比較対象が第3、第4のしきい値電圧の場合は、電圧信号がしきい値電圧よりも低いと‘H’を出力し、高いと‘L’を出力する。
カウント部24は、1msまたは10msのクロックパルスを発振し、該クロックパルスを判別処理部25に送信する。また記憶部22には、人体検知を判別するフローに対応した複数のカウント値が予め記憶されている。このカウント値は、人体の移動を検知する判別基準時間として、第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過する(または第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過する)までの時間、及び変化した電圧信号が第2のしきい値電圧(または第4のしきい値電圧)に戻るまでの出力持続平均時間等を勘案して設定する。この複数のカウント値の設定については後述する。判別処理部25は、記憶部22から呼び出したカウント値をレジスタに保持し、カウント部24からのクロックパルスをもって時間計測を実施する。
判別処理部25は、記憶部22に記憶されているプログラムに従って、人体検知を判別するフローを実施する。この人体検知を判別するフローについては後述する。制御部20は、判別処理部25が人体を検知した場合、入出力部21を介して人体検知信号を照明機器に出力する構成となっている。
図3は、本実施形態に係る赤外線式人体検知装置の各種の検知要因を示す表である。
次に、本実施形態のカウント値の設定について図3を参照して説明する。本出願人は、上述した赤外線式人体検知装置1を用いて、赤外線センサユニット10が出力する電圧信号のパターンの解析実験を行った。
実験では、各種の検知要因による電圧信号について、第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過するまで(または第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過するまで)の計測平均時間t1と、変化した電圧信号が第2のしきい値電圧(または第4のしきい値電圧)に戻るまでの出力持続平均時間t2と、を測定した(図2(d)乃至(f)参照)。
ここで、人体の移動を検知する要因としては、検知領域を人がゆっくり歩いた場合、普通に歩いた場合、速く歩いた場合について数回の実験を繰り返し、平均時間t1、t2をそれぞれ求めている。また誤検知の原因になるノイズとしては、携帯電話による強電界輻射ノイズ、ホワイトノイズ、周囲環境ノイズ、ポップコーンノイズなどが考えられ、それぞれの原因についての平均時間t1、t2を求めている。
図3に示すように、人がゆっくり歩いた場合は、t1が222ms、t2が534msであり、人が普通に歩いた場合は、t1が97ms、t2が512msであり、人が速く歩いた場合は、t1が62ms、t2が425msであった。
さらに、携帯電話による強電界輻射ノイズは、t1が15ms、t2が80msであり、ホワイトノイズは、t1が10ms、t2が90msであり、周囲環境ノイズは、t1が30sであり(t2は測定不可)、ポップコーンノイズは、t1が0ms、t2が5msであった。
したがって、赤外線式人体検知装置1を用いて人体を検知した場合、電圧信号が第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過する(または第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過する)までの計測平均時間t1は、人が速く歩いた場合の62msと、人がゆっくり歩いた場合の222msの間となる。また、人体の移動を検知する要因における出力持続平均時間t2は、三つのパターンを平均すると約490msであることがわかる。
すなわち、制御部20に入力される電圧信号は、第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過する(または第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過する)までの時間が、62ms以下または222ms以上かかる場合には誤動作ノイズの可能性がある。
また、強電界輻射ノイズ、ホワイトノイズ、ポップコーンノイズを見ると、第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過する(または第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過する)までの計測平均時間t1は、それぞれ15ms、10ms、0msであることから、t1が15ms以下の場合は、ほぼ、誤動作ノイズと断定することができる。よって、判別基準時間の最短時間は、この15msと上記の人が速く歩いた場合の62msの間となる24msに設定し、この24ms以上の場合は人体の移動を検知した可能性があるとプログラミングする。
また、周囲環境ノイズを見ると、第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過する(または第3のしきい値電圧を通過した時点から第4のしきい値電圧を通過する)までの平均時間t1が30sであることから、上記の人が遅く動いた場合の222msと比べて充分に長いことが分かる。よって、判別基準時間の最長時間は、222msよりも僅かに長い224msに設定し、この224ms以下の場合は人体の移動を検知した可能性があるとプログラミングする。
すなわち、本実施形態の赤外線式人体検知装置は、人体の移動を判別する信号の立ち上がり(または立ち下がり)に要する時間(判別基準時間)を24ms以上224ms以下としている。カウント値は、この判別基準時間と、人体検知を判別するフローをもとに適切な値に設定され、記憶部22に記憶される。
なお、電圧信号は、装置と人体との距離の相関により、電圧増幅部の電圧信号の出力レベルが異なる。このため、人体の移動を検知した可能性がある電圧信号も、たまたま誤動作信号が重なり、判別基準時間に合致してしまったおそれがある。したがって本実施形態の人体検知を判別するプログラムは、誤検知をより確実に防止するために、人体の移動を検知した可能性がある電圧信号を再確認するようにしている。
具体的には、電圧信号が第2のしきい値電圧(または第4のしきい値電圧)を通過した後、この電圧信号が200msまたは150msの間に第2のしきい値電圧(または第4のしきい値電圧)に戻るか否かを確認している。
ここで、強電界輻射ノイズ、ホワイトノイズ、ポップコーンノイズは電圧信号の出力持続平均時間t2がそれぞれ80ms、90ms、5msであるため、第2のしきい値電圧(または第4のしきい値電圧)を通過したノイズは必ず150ms以内に、第2のしきい値電圧に戻ることになる。一方、人体の移動は、上述したようにt2の平均時間が490msあり、電圧信号が200ms以上かかって第2のしきい値電圧(または第4のしきい値電圧)に戻ることになる。
したがって、人体検知を判別するプログラムがこのように信号の立ち上がり(または立ち下がり)に要する時間(判別基準時間)および人体検知して変化した電圧信号が第2のしきい値電圧(または第4のしきい値電圧)に戻るまでの出力持続平均時間t2との双方の条件を満たすことを再確認することで、人体の移動であるか否かをより高精度に検知することができる。
図4乃至図8は、本実施形態に係る赤外線式人体検知装置において、人体の移動の判別を行うフローチャートであり、図4は人体検出ルーチン、図5はプラス側ポップコーンノイズ判別ルーチン、図6はプラス側周囲環境ノイズ判別ルーチン、図7はマイナス側ポップコーンノイズ判別ルーチン、図8はマイナス側周囲環境ノイズ判別ルーチンである。次に、本実施形態の制御部が行う人体の移動を検知するフローについて図4乃至図8を参照して説明する。
〔人体検出ルーチン〕
本実施形態の赤外線式人体検知装置1は、既述したようにトイレの照明機器に接続した状態で室内に設置されており、検知領域となる室内への人体の入室(移動)を検知するために待機している。この待機状態において、制御部20には電圧増幅部から2.5Vの電圧信号が入力されており、人体検出ルーチンを実施している。図4に示すように、人体検出ルーチンでは、コンパレータ23に第1のしきい値電圧(2.65V)をセットする(ステップS01)。
次にコンパレータ23の出力条件、すなわち、制御部20に入力される電圧信号が、第1のしきい値電圧または第2のしきい値電圧を越えた場合に、コンパレータ23が検出信号として‘H’を判別処理部25に出力するように設定する(ステップS02)。
次に電圧信号が、現時点において第1のしきい値電圧を超えたか否かを判別する(ステップS03)。第1のしきい値電圧を超えていれば、検出信号‘H’を判別処理部25に出力する。これによって判別処理部25はプラス側ポップコーンノイズ判別ルーチンに移る。一方、第1のしきい値電圧を超えていなければ、ステップS04へ進む。
ステップS04では、コンパレータ23に第3のしきい値電圧(2.34V)をセットする。次にコンパレータの出力条件、すなわち、制御部20に入力される電圧信号が、第3のしきい値電圧または第4のしきい値電圧より下がった場合に、コンパレータ23が検出信号として‘H’を判別処理部25に出力するように設定する(ステップS05)。
次に電圧信号が、現時点において第3のしきい値電圧より下がったか否かを判別する(ステップS06)。第3のしきい値電圧より下がっていれば、検出信号‘H’を判別処理部25に出力する。これによって判別処理部25はマイナス側ポップコーンノイズ判別ルーチンに移る。一方、第3のしきい値電圧より下がっていなければ、電圧信号に変化がないことになり、人体検出ルーチンの検知開始に戻り、ステップS01乃至S06を繰り返す。
〔プラス側ポップコーンノイズ判別ルーチン〕
プラス側ポップコーンノイズ判別ルーチンは、ポップコーンノイズ(強電界輻射ノイズ、ホワイトノイズを含む。以下同じ)を判別するルーチンである。図5に示すように、このルーチンでは、まず電圧信号が第2のしきい値電圧を超えたか否かを1ms毎に確認するカウント値‘24’を記憶部22から呼び出し、メモリ・レジスタCN1に設定する(ステップS11)。
次に、コンパレータ23に第2のしきい値電圧(2.81V)をセットする(ステップS12)。
その後、電圧信号が、現時点において第2のしきい値電圧を超えたか否かを判別する(ステップS13)。ここで電圧信号が第2のしきい値電圧を超えていなければステップS14に進み、越えていれば検出信号として‘H’を判別処理部25に出力しステップS16に進む。
ステップS14では、カウント部からのクロックパルスに基づいて1ms待機するとともに、メモリ・レジスタCN1に設定したカウント値を−1する。そして、メモリ・レジスタCN1が0になったか否かを判別し(ステップS15)、0になった場合はプラス側周囲環境ノイズ判別ルーチンに進み、0になっていない場合はステップS13の前まで戻る。すなわち、プラス側ポップコーンノイズ判別ルーチンは、電圧信号が第2のしきい値電圧を超えたか否かを1ms間隔で24回繰り返して確認する。これにより第1のしきい値電圧を超えた電圧信号が、24ms以内に第2のしきい値電圧を超えた否かを確認でき、ポップコーンノイズか否か判別することができる。
つまり、ステップS13において、電圧信号が第2のしきい値電圧を越えた場合はポップコーンノイズの可能性が高いことになる。ただし、既述したように1回確認しただけではポップコーンノイズか否かが確実ではない。例えば、赤外線センサユニット10の至近距離で、手を振るような人体の動きがあると、赤外線センサ12が出力する電圧信号を電圧増幅部13で1万倍程度増幅しているため、ポップコーンノイズのように、立ち上がりが急峻な信号を出すことがある。このように立ち上がりが急峻な信号が、ポップコーンノイズか、手を振るような人体の動きかの判断するために、本実施形態では、電圧信号が第2のしきい値電圧を超えてから200ms待って、第2のしきい値電圧をまだ超えているかを判別している。
よって、コンパレータ23からの検出信号‘H’が判別処理部25に入力されると、ステップS16において200ms待機する。その後、ステップS17において電圧信号が第2のしきい値電圧を超えているか否かを再度判別する。ここで電圧信号が第2のしきい値電圧を超えていない(第2のしきい値電圧よりも低い)場合は、ポップコーンノイズであると確定し、電圧信号をキャンセルして検知開始に戻る。一方、第2のしきい値電圧を超えている場合は、手を振るような人体の動きがあると判別する。そして、赤外線式人体検知装置1に接続されている照明機器に、入出力部21を介して人体検出信号を出力し(ステップS18)、人体検出ルーチンに戻る。照明機器は、人体検出信号を受けて照明を点灯することができる。
〔プラス側周囲環境ノイズ判別ルーチン〕
プラス側周囲環境ノイズ判別ルーチンは、周囲環境ノイズを判別するルーチンである。図6に示すように、このルーチンでは、まずコンパレータ23に第1のしきい値電圧をセットし(ステップS31)、電圧信号が第1のしきい値電圧を超えているかを確認する(ステップS32)。第1のしきい値電圧を超えていれば、検出信号‘H’を判別処理部25に出力し、コンパレータ23に第2のしきい値電圧をセットする(ステップS33)。一方、第1のしきい値電圧を超えていなければ、電圧信号をキャンセルして検知開始に戻る。
その後、第2のしきい値電圧を超えたか否かを10ms毎に確認するカウント値‘20’を記憶部22から呼び出し、メモリ・レジスタCN2に設定する(ステップS34)。さらに、電圧信号が第2のしきい値電圧を超えているか否かを10ms毎に確認するカウント値‘15’を記憶部22から呼び出し、メモリ・レジスタCN3に設定する(ステップS35)。
次に電圧信号が、現時点において第2のしきい値電圧を超えたか否かを判別する(ステップS36)。ここで電圧信号が第2のしきい値電圧を超えていなければステップS37に進み、越えていれば検出信号として‘H’を判別処理部25に出力しステップS39に進む。
ステップS37では、カウント部24からのクロックパルスに基づいて10ms待機するとともに、メモリ・レジスタCN2に設定したカウント値を−1する。そして、メモリ・レジスタCN2が0になったか否かを判別する(ステップS38)。ここで、メモリ・レジスタCN2が0になった場合とは、電圧信号が第1のしきい値電圧を通過してから第2のしきい値電圧を通過するまでに判別基準時間の最大時間224ms以上かかることになるため、周囲環境ノイズとなる。このため、ステップS38においてCN2が0になった場合は周囲環境ノイズであると確定し、電圧信号をキャンセルして検知開始に戻る。また0になっていない場合は、確認を繰り返すためステップS36の前まで戻る。
一方、メモリ・レジスタCN2のカウント値内に電圧信号が第2のしきい値電圧を越えた場合(ステップS36で第2のしきい値電圧を越えた場合)は、人体の移動を検知した可能性が高いことになる。ただし、既述したように1回確認しただけでは人体の移動か否かが確実でないため、電圧信号が第2のしきい値電圧を超えている時間を再度確認して人体の移動か否かを判別する。
すなわち、コンパレータ23からの検出信号‘H’が判別処理部25に入力されると、ステップS39において10ms待機するとともに、メモリ・レジスタCN3に設定したカウント値を−1する。次いで、メモリ・レジスタCN3が0になったか否かを判別する(ステップS40)。ここで、メモリ・レジスタCN3が0でない場合は、ステップS36の前まで戻り、電圧信号が第2のしきい値電圧を超えているか否かを新たに判別する。これをメモリ・レジスタCN3が0になるまで繰り返し、メモリ・レジスタCN3が0となった場合は、ステップS41に進んで、電圧信号が第2のしきい値電圧を超えているか否かを再度判別する。このとき、電圧信号が第2のしきい値電圧を超えていない場合は、何らかのノイズであったと判別し電圧信号をキャンセルして検知開始に戻る。超えている場合は、人体の移動を検知したと判別し、ステップS42に進む。
そして、赤外線式人体検知装置1に接続されている照明機器に、入出力部21を介して人体検出信号を出力し(ステップS42)、人体検出ルーチンに戻る。照明機器は、人体検出信号を受けて照明を点灯することができる。
〔マイナス側ポップコーンノイズ判別ルーチン〕
一方、人体検出ルーチンのステップS06において、電圧信号が第3のしきい値電圧より下がり、マイナス側ポップコーンノイズ判別ルーチンに移った場合は、プラス側ポップコーンノイズ判別ルーチンのフローと同様に、ポップコーンノイズを判別するルーチンを実施する。図7に示すように、このルーチンでは、まず電圧信号が第4のしきい値電圧より下がったか否かを1ms毎に確認するカウント値‘24’を記憶部22から呼び出し、メモリ・レジスタCN1に設定する(ステップS21)。
次に、コンパレータ23に第4のしきい値電圧(2.18V)をセットする(ステップS22)。
その後、電圧信号が、現時点において第4のしきい値電圧より下がったか否かを判別する(ステップS23)。ここで電圧信号が第4のしきい値電圧より下がっていなければステップS24に進み、下がっていればステップS26に進む。
ステップS24では、カウント部24からのクロックパルスに基づいて1ms待機するとともに、メモリ・レジスタCN1に設定したカウント値を−1する。そして、メモリ・レジスタCN1が0になったか否かを判別し(ステップS25)、0になった場合はマイナス側周囲環境ノイズ判別ルーチンに進み、0になっていない場合はステップS23の前まで戻る。すなわち、マイナス側ポップコーンノイズ判別ルーチンもプラス側ポップコーンノイズ判別ルーチンと同様に、電圧信号が第4のしきい値電圧より下がったか否かを1ms間隔で24回繰り返して確認する。これにより第3のしきい値電圧より下がった電圧信号が、24ms以内に第4のしきい値電圧より下がった否か確認でき、ポップコーンノイズか否か判別することができる。
つまり、ステップS23において、電圧信号が第4のしきい値電圧より下がった場合はポップコーンノイズの可能性が高いことになる。ただし、既述したように1回確認しただけではポップコーンノイズか否かが確実ではない。例えば、プラス側ポップコーンノイズ判別ルーチンで述べたように、手を振るような人体の動きがあると、ポップコーンノイズのように、立ち上がりが急峻な信号が出ることがある。このように立ち上がりが急峻な信号が、ポップコーンノイズか、手を振るような人体の動きかを判断するために、本実施形態では、電圧信号が第4のしきい値電圧より下がってから200ms待って、第4のしきい値電圧よりまだ下がっているかを判別している。
よって、コンパレータ23からの検出信号‘H’が判別処理部25に入力されると、ステップS26において200ms待機する。その後、ステップS27において電圧信号が第4のしきい値電圧より下がっているか否かを再度判別する。ここで電圧信号が第4のしきい値を超えている(第4のしきい値電圧よりも高い)場合は、ポップコーンノイズであると確定し、電圧信号をキャンセルして検知開始に戻る。一方、第4のしきい値電圧より下がっている場合は、手を振るような人体の動きがあると判別する。そして、赤外線式人体検知装置1に接続されている照明機器に、入出力部21を介して人体検出信号を出力し(ステップS28)、人体検出ルーチンに戻る。照明機器は、人体検出信号を受けて照明を点灯することができる。
〔マイナス側周囲環境ノイズ判別ルーチン〕
マイナス側周囲環境ノイズ判別ルーチンは、図8に示すように、プラス側周囲環境ノイズ判別ルーチンと同様のフローとなっており、まずコンパレータ23に第3のしきい値電圧をセットし(ステップS51)、電圧信号が第3のしきい値電圧より下がっているかを確認する(ステップS52)。第3のしきい値電圧より下がっていれば、検出信号‘H’を判別処理部25に出力し、コンパレータ23に第4のしきい値電圧をセットする(ステップS53)。一方、第3のしきい値電圧より下がっていなければ、電圧信号をキャンセルして検知開始に戻る。
その後、電圧信号が第4のしきい値電圧より下がったか否かを10ms毎に確認するカウント値‘20’を記憶部22から呼び出し、メモリ・レジスタCN2に設定する(ステップS54)。さらに、電圧信号が第4のしきい値電圧より下がっているか否かを10ms毎に確認するカウント値‘15’を記憶部22から呼び出し、メモリ・レジスタCN3に設定する(ステップS55)。
次に電圧信号が、現時点において第4のしきい値電圧より下がったか否かを判別する(ステップS56)。ここで電圧信号が第4のしきい値電圧より下がっていなければステップS57に進み、下がっていれば検出信号として‘H’を判別処理部25に出力してステップS59に進む。
ステップS57では、カウント部24からのクロックパルスに基づいて10ms待機するとともに、メモリ・レジスタCN2に設定したカウント値を−1する。そして、メモリ・レジスタCN2が0になったか否かを判別する(ステップS58)。ここで、メモリ・レジスタCN2が0になった場合とは、電圧信号が第3のしきい値電圧を通過してから第4のしきい値電圧を通過するまでに判別基準時間の最大時間224ms以上かかることになるため、周囲環境ノイズとなる。このため、ステップS58においてCN2が0になった場合は周囲環境ノイズであると確定し、電圧信号をキャンセルして検知開始に戻る。また0になっていない場合は、確認を繰り返すためステップS56の前まで戻る。
一方、メモリ・レジスタCN2のカウント値内に電圧信号が第4のしきい値電圧より下がった場合(ステップS56で第4のしきい値電圧より下がった場合)は、人体の移動を検知した可能性が高いことになる。ただし、既述したように1回確認しただけでは人体の移動か否かが確実でないため、電圧信号が第4のしきい値電圧より下がっている時間を再度確認して人体の移動か否かを判別する。
すなわち、コンパレータ23からの検出信号‘H’が判別処理部25に入力されると、ステップS59において10ms待機するとともに、メモリ・レジスタCN3に設定したカウント値を−1する。次いで、メモリ・レジスタCN3が0になったか否かを判別する(ステップS60)。ここで、メモリ・レジスタCN3が0でない場合は、ステップS56の前まで戻り、電圧信号が第4のしきい値電圧より下がっているか否かを新たに判別する。これをメモリ・レジスタCN3が0になるまで繰り返し、メモリ・レジスタCN3が0となった場合は、ステップS61に進んで、電圧信号が第4のしきい値電圧より下がっているか否かを再度判別する。このとき、電圧信号が第4のしきい値電圧を超えている場合は、何らかのノイズであったと判別し電圧信号をキャンセルして検知開始に戻る。下がっている場合は、人体の移動を検知したと判別し、ステップS62に進む。
そして、赤外線式人体検知装置1に接続されている照明機器に、入出力部21を介して人体検出信号を出力し(ステップ62)、人体検出ルーチンに戻る。照明機器は、人体検出信号を受けて照明を点灯することができる。
以上のように、制御部20は、電圧信号が第1のしきい値電圧を通過した時点を基準として、時間の計測を開始し、第2のしきい値電圧を通過するまで(または第3のしきい値電圧を通過した時点を基準として、時間の計測を開始し、第4のしきい値電圧を通過するまで)の計測時間に基づいて、人体の移動を判別することができる。これにより、赤外線式人体検知装置1は、ポップコーンノイズや周囲環境の変化等、各種の原因に広く対応して誤検知を防止でき、人体検知の高精度化を実現することができる。
また、制御部20をワンチップマイコンによって構成しているので、ポップコーンノイズの影響を防止するための構成(例えば、ポップコーンノイズの検出を行う回路やフィルタ等)を設ける必要がなくなり、部品点数を少なくすることができる。その結果、回路をシンプルに構成することが可能となり、装置の製造工程を簡易化し、作業性の向上や製造コストの低減化等を図ることができる。
〔微動判別ルーチン〕
図9は、本発明の実施形態に係る赤外線式人体検知装置について人体の移動と存在を検知した場合の通常検知モードと微動検知モードの電圧信号を示す図であり、図10は人体の存在の判別を行う微動検知モードのフローチャートである。
本実施形態の赤外線式人体検知装置1は、既述したようにトイレに人体が入室(移動)した場合に人体を検知して照明を点灯する。ここで、人体がトイレに入室して便座等に座った後は、一定時間大きな動きをしないことが多い。このように人体の動きがほとんどない場合、赤外線センサユニット10が出力する電圧信号は、図9に示すように待機電圧を出力し続けることになる。しかし、人体が僅かに動いた場合(例えば、頭を動かす、体を揺する等)は、電圧信号が第1のしきい値電圧(または第3のしきい値電圧)を通過する小さな波形を形成する。
このため、本実施形態の赤外線式人体検知装置は、人体の移動を判別した後、更に赤外線センサユニット10から出力される電圧信号が第1のしきい値電圧(または第3のしきい値電圧)を通過したとき、赤外線センサユニット10の検知領域内に人体が存在すると判別する微動判別ルーチン(以下、微動検知モードともいう)を実施している。これにより人体が僅かに動いたことを検知して人体の存在を判別し、室内の照明の点灯を継続させることができる。
この微動検知モードは、上述した人体検出ルーチン、プラス側ポップコーンノイズ判別ルーチン、プラス側周囲環境ノイズ判別ルーチン、マイナス側ポップコーンノイズ判別ルーチン、マイナス側周囲環境ノイズ判別ルーチン等(以下、各ルーチンをまとめて通常検知モードという)による人体検出信号の出力にともなって、この通常検知モードから自動的に切り替わって一定時間実施される。なお通常検知モードの人体検出信号の出力時には、記憶部22に人体検知済データが記憶される。
図10に示すように、微動判別ルーチンは、人体検出ルーチンとほぼ同様のフローを実施する。検知開始後、まずコンパレータ23に第1のしきい値電圧(2.65V)をセットする(ステップS71)。
次にコンパレータの出力条件、すなわち、制御部20に入力される電圧信号が、第1のしきい値電圧または第2のしきい値電圧を越えた場合に、コンパレータ23が検出信号として‘H’を判別処理部25に出力するように設定する(ステップS72)。
その後、電圧信号が、現時点において第1のしきい値電圧を超えたか否かを判別する(ステップS73)。このとき第1のしきい値電圧を超えていれば、人体の存在を検知したことになり、検出信号‘H’を判別処理部25に出力しステップS74に進む。一方、第1のしきい値電圧を超えていなければ、ステップS75に進む。
制御部20のコンパレータ23からの検出信号‘H’が判別処理部25に入力されると、ステップS74では、人体検知済データが記憶部22に記憶されているか否かを確認し、記憶されていれば既に人体の移動を検知した後だと判別してステップS79に進む。一方、人体検知済データが記憶部22に記憶されていない場合は、プラス側ポップコーンノイズ判別ルーチンに移り、同ルーチンを実施する。
ステップS75では、コンパレータ23に第3のしきい値電圧(2.34V)をセットする。次にコンパレータ23の出力条件、すなわち、制御部20に入力される電圧信号が、第3のしきい値電圧または第4のしきい値電圧より下がった場合に、コンパレータ23が検出信号として‘H’を判別処理部25に出力するように設定する(ステップS76)。
その後、電圧信号が、現時点において第3のしきい値電圧より下がったか否かを判別する(ステップS77)。このとき第3のしきい値電圧より下がっていれば、人体の存在を検知したことになり、検出信号‘H’を判別処理部25に出力しステップS78に進む。一方、第3のしきい値電圧より下がっていなければ、電圧信号に変化がないことになり、微動判別ルーチンの検知開始に戻り、ステップS71乃至S77を繰り返す。
検出信号‘H’が判別処理部25に入力されると、人体検知済データが記憶部22に記憶されているか否かを確認し(ステップS78)、記憶されていれば既に人体の移動を検知した後だと判別してステップS79に進む。一方、人体検知済データが記憶されていない場合は、マイナス側ポップコーンノイズ判別ルーチンに移り、同ルーチンを実施する。
ステップS79では、赤外線式人体検知装置1に接続されている照明機器に、入出力部21を介して人体検出信号を出力し、微動判別ルーチンに戻る。照明機器は、新たな人体検出信号を受けて照明の点灯を継続する。一方、一定時間経過するまでに人体検出信号の出力を受信しない場合は、人体が存在しないと判別でき、照明機器は自動的に消灯する。
このように制御部20は、人体の移動を検知した後に微動判別ルーチンを実施することで、人体がトイレに入室しているときのみ、照明機器を継続して点灯させることができる。その結果、ユーザーにスイッチ操作を要求することがなく、且つ照明の消し忘れ等を防ぎ省エネルギー化につなげることができる。
1:赤外線式人体検知装置、
10:赤外線センサユニット、11:フレネルレンズ、12:赤外線センサ、13:電圧増幅部、
20:制御部、21:入出力部、22:記憶部、23:コンパレータ、24:カウント部、25:判別処理部

Claims (5)

  1. 所定の検知領域における赤外線輻射エネルギーを検知して、当該赤外線輻射エネルギーに対応する電圧信号を出力する赤外線センサユニットと、前記電圧信号に基づいて人体の移動を判別する制御部と、を備え、
    前記制御部、人体の移動を判別するための複数のしきい値電圧が予め設定してあり、前記電圧信号が一つのしきい値電圧を通過した時点を基準として、時間の計測を開始し、他のしきい値電圧を通過するまでの計測時間に基づいて、人体の移動を判別する赤外線式人体検知装置であって、
    前記制御部が、次の(イ)〜(ニ)の構成を備えることを特徴とする赤外線式人体検知装置。
    (イ) 前記赤外線センサユニットが移動してきた人体から放射される赤外線輻射エネルギーを検知したときに、当該赤外線センサユニットから出力される電圧信号のパターンに基づき、当該電圧信号が前記一つのしきい値電圧を通過した時点から他のしきい値電圧を通過する時点までの最短時間と最長時間とを、判別基準時間として予め設定してある。
    (ロ) 前記赤外線センサユニットが人体の赤外線輻射エネルギーを検知していない待機状態で出力される待機電圧を基準にして、当該待機電圧よりも高い電圧値となる第1のしきい値電圧と、当該第1のしきい値電圧よりも更に高い電圧値となる第2のしきい値電圧と、を予め設定してある。
    (ハ) 前記赤外線センサユニットが移動してきた人体から放射される赤外線輻射エネルギーを検知したときに、当該赤外線センサユニットから出力される電圧信号が、前記第2のしきい値電圧を通過してから再び当該第2のしきい値電圧に戻るまでの出力持続時間を計測して、その出力持続平均時間Aを求めるとともに、
    ノイズに起因して前記赤外線センサユニットから出力される電圧信号が、前記第2のしきい値電圧を通過してから再び当該第2のしきい値電圧に戻るまでの出力持続時間を計測して、その出力持続平均時間Bを求め、
    前記出力持続平均時間Bよりも長く、前記出力持続平均時間Aよりも短い時間を、第2の判別基準時間としてあらかじめ設定してある。
    (ニ) 前記赤外線センサユニットから出力される電圧信号の、第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過するまでの計測時間が、前記判別基準時間の範囲内に入っており、
    且つ、前記赤外線センサユニットから出力される電圧信号が、前記第2のしきい値電圧を超えてから再び当該電圧信号が前記第2のしきい値電圧に戻るまでの出力持続時間が、前記第2の判別基準時間を超えていたとき、人体の移動を判別する。
  2. 所定の検知領域における赤外線輻射エネルギーを検知して、当該赤外線輻射エネルギーに対応する電圧信号を出力する赤外線センサユニットと、前記電圧信号に基づいて人体の移動を判別する制御部と、を備え、
    前記制御部、人体の移動を判別するための複数のしきい値電圧が予め設定してあり、前記電圧信号が一つのしきい値電圧を通過した時点を基準として、時間の計測を開始し、他のしきい値電圧を通過するまでの計測時間に基づいて、人体の移動を判別する赤外線式人体検知装置であって、
    前記制御部が、次の(ホ)〜(チ)の構成を備えることを特徴とする赤外線式人体検知装置。
    (ホ) 前記赤外線センサユニットが移動してきた人体から放射される赤外線輻射エネルギーを検知したときに、当該赤外線センサユニットから出力される電圧信号のパターンに基づき、当該電圧信号が前記一つのしきい値電圧を通過した時点から他のしきい値電圧を通過する時点までの最短時間と最長時間とを、判別基準時間として予め設定してある。
    (ヘ) 前記赤外線センサユニットが人体の赤外線輻射エネルギーを検知していない待機状態で出力される待機電圧を基準にして、当該待機電圧よりも低い電圧値となる第3のしきい値電圧と、当該第3のしきい値電圧よりも更に低い電圧値となる第4のしきい値電圧と、を予め設定してある。
    (ト) 前記赤外線センサユニットが移動してきた人体から放射される赤外線輻射エネルギーを検知したときに、当該赤外線センサユニットから出力される電圧信号が、前記第4のしきい値電圧を通過してから再び当該第4のしきい値電圧に戻るまでの出力持続時間を計測して、その出力持続平均時間Cを求めるとともに、
    ノイズに起因して前記赤外線センサユニットから出力される電圧信号が、前記第4のしきい値電圧を通過してから再び当該第4のしきい値電圧に戻るまでの出力持続時間を計測して、その出力持続平均時間Dを求め、
    前記出力持続平均時間Dよりも長く、前記出力持続平均時間Cよりも短い時間を、第3の判別基準時間としてあらかじめ設定してある。
    (チ) 前記赤外線センサユニットから出力される電圧信号の、第1のしきい値電圧を通過した時点から第2のしきい値電圧を通過するまでの計測時間が、前記判別基準時間の範囲内に入っており、
    且つ、前記赤外線センサユニットから出力される電圧信号が、前記第4のしきい値電圧を通過してから再び当該電圧信号が前記第4のしきい値電圧に戻るまでの出力持続時間が、前記第3の判別基準時間を超えていたとき、人体の移動を判別する。
  3. 前記制御部は、人体の移動を判別した後、あらかじめ設定した一定時間の間に、更に前記赤外線センサユニットから出力される電圧信号が前記第1のしきい値電圧を通過したとき、前記赤外線センサユニットの検知領域内に人体が存在すると判別することを特徴とする請求項1の赤外線式人体検知装置。
  4. 前記制御部は、人体の移動を判別した後、あらかじめ設定した一定時間の間に、更に前記赤外線センサユニットから出力される電圧信号が前記第3のしきい値電圧を通過したとき、前記赤外線センサユニットの検知領域内に人体が存在すると判別することを特徴とする請求項2の赤外線式人体検知装置。
  5. 前記制御部は、ワンチップマイコンによって構成され、
    当該ワンチップマイコンは、前記複数のしきい値電圧を設定して記憶する記憶部と、前記赤外線センサユニットから出力される電圧信号がしきい値電圧を通過したか否かを比較するコンパレータと、電圧信号が当該しきい値電圧を通過することによって出力する信号を受けて時間計測を実施するカウント部と、当該カウント部における時間計測に基づいて人体の移動を判別する判別処理部と、を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の赤外線式人体検知装置。
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