JP5226611B2 - 既製杭の杭頭部内面処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、既製杭を建て込むときに既製杭の杭頭部内に上がってくるセメントミルクを処理する方法に関するものである。
PHC杭やPRC杭などの中空の既製杭の地中への建て込みは、従来、例えば図8に示すように杭孔2を穿孔し、この杭孔2の内部にセメントミルク3などを用いる周辺固定液と先端根固め液を予め注入してから既製杭1を建て込む。
PHC杭は、設計基準強度80N/以上の高強度コンクリートを遠心締固めによって製造したコンクリート杭である。有効プレストレス量によって、A種(4N/)、B種(8N/)、C種(10N/)に区分される。高強度コンクリートであるため、高軸方向耐力を有する事を特長としている。また、せん断耐力及び変形性能を確保するために、道路橋示方書同解説の規定によるらせん筋量を多くしたせん断補強杭(いわゆるJIS強化杭)もある。
PRC杭は、PHC杭に鉄筋コンクリート用異形鋼棒又は平鋼を配置し、横拘束筋としてせん断補強筋を付与したもので高曲げ耐力、変形能力、せん断耐力を有している。上杭として主に使用されている。(社)コンクリートパイル建設技術協会では、有効プレストレス量6N/程度のPRC杭をCPRC杭の名称で標準仕様化している。
この建て込み時に、図8(b)に示すようにセメントミルク3が既製杭1の中空の内部にも浸入してスライムを含んだセメントミルクが杭内部をあがってきて、杭頭部1aで硬化する。
杭頭部1aに定着筋4などを配筋する場合には、この硬化したセメントミルク3を除去する必要があり、図8(c)に示すようにこの部分を既製杭1の内側からはつり、撤去している。この場合、杭頭部1aの天端には端版が設けられており、この端版の内縁が既製杭1の内壁よりも内側に突出しているため、前記硬化したセメントミルクの撤去は端版の突出部分の下部分まで行う必要がある。
前記従来技術は、当業者間で一般的に行われているものであり、文献公知発明にかかるものではない。
杭頭部1aの部分でセメントミルク3を除去する場合、従来の方法では、端版の杭頭部内側への突出部分の下側も行う必要があり、杭頭部内でのセメントミルクの除去作業が容易ではないだけでなく、除去した後、図8(d)に示すように杭内面を洗浄し、さらに洗浄水を除去する必要があり、時間と手間を要する。
また、杭頭部内でセメントミルクが完全に除去されないと、図8(e)に示すように杭頭部に配設する定着筋と杭とを後打ちコンクリートを介して一体化しようとするときに、これが確実に行われないおそれがある。
本発明は、前記従来例の不都合を解消するものとして、杭頭部内で硬化したセメントミルクを容易に、かつ完全に除去でき、杭頭部に配設する定着筋と杭とを後打ちコンクリートを介して確実に一体化できる既製杭の杭頭部内面処理方法を提供するものである。
請求項記載の本発明は、水分で膨潤または発泡する緩衝材を杭頭部内面に設け、また、天端には、内縁は既製杭の内壁よりも内方に突出するリング状の端版を設けた中空状の既製杭を、周辺固定液と先端根固め液としてのセメントミルクを予め注入した杭孔に建て込み、中空内部を上昇してくるセメントミルクが緩衝材に接触することで、緩衝材を既製杭の内側に向かって膨潤または発泡させ、この緩衝材の膨潤または発泡により既製杭の内側にセメントミルクを押しやり、既製杭の内側に押しやられるセメントミルクは、緩衝材の膨潤または発泡により杭頭部の天端に取付けた端版の内縁よりも内側に押し付けられ、押しやられたセメントミルクを撤去することを要旨とするものである。
本発明によれば、既製杭の杭頭部内側に水分で膨張または発泡する緩衝材を設けたから、既製杭の建て込み時に、杭孔に予め注入した周辺固定液と先端根固め液としてのセメントミルクが既製杭の中空内部を上昇して杭頭部に達しても緩衝材に接触することで緩衝材が膨潤または発泡するから、セメントミルクは杭頭部の内方に押しやられる。
よって、後日、硬化したセメントミルクを撤去する場合、セメントミルクは既製杭の内方に押しやられているから、撤去しやすく、また、緩衝材とともに撤去するから、既製杭の内壁からはがしやすく、既製杭の内側を洗浄する必要もない。
また、セメントミルクは、緩衝材の膨潤または発泡により杭頭部の天端に取付けた端版の内縁よりも内側に押し付けられるから、上部に端版が存在していても、セメントミルクを撤去するときに、この端版が撤去の邪魔になることがない。
以上述べたように本発明の既製杭の杭頭部内面処理方法は、杭頭部の内側に配設した緩衝材により杭頭部内で硬化するセメントミルクが杭頭部の内方に押しやられるから、後日、容易かつ完全にセメントミルクを除去でき、その後、杭頭部に配設する定着筋と杭とを後打ちコンクリートを介して確実に一体化できるものである。
以下、図面について本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の既製杭の実施形態を示す縦断正面図で、図8に示した従来例と同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。
本発明の既製杭1は、図1に示すように杭頭部1aの内壁に水に接触すると膨潤または発泡する緩衝材5を配設した。この緩衝材5は既製杭1の中空部の内周面を覆うように筒状に取付ける。
この緩衝材5は、合成樹脂エラストマーをベースとし、これに高吸収性ポリマーなど配合したもので、具体的には、例えば吸水ポリマー、多価金属化合物、熱可塑性エラストマーの有機溶剤溶液、及び体質顔料とからなる水膨潤性塗料組成物を使用して、この吸水ポリマー、多価金属化合物、熱可塑性エラストマーの有機溶剤溶液、及び体質顔料とからなる水膨潤性塗料組成物を膜状または帯状に成型加工したものあり、液体の場合は刷毛で杭頭部1aの内壁に塗布し、布状の場合は接着剤で貼り付ける。
この既製杭1を図2のように建て込む場合、従来と同様、穿孔した杭孔2に予め周辺固定液と先端根固め液としてのセメントミルク3を注入してから、杭孔2に既製杭1を差し込む。既製杭1の天端にはリング状の端版6を設けておく。この端版6の内縁は既製杭1の内壁よりも内方に突出する。
これにより、図3、図4に示すようにスライムを含んだセメントミルク3が中空の既製杭1の底部から杭頭部1a内に上昇するが、杭頭部1aの箇所で水により膨潤または発泡する緩衝材5に接触することで、図5に示すように緩衝材5が膨潤し既製杭1の内方に向かって膨張する。この緩衝材5の膨張は、杭頭部1aの天端に設けてある端版6の内方への出っ張り部分にまで達する。
その結果、セメントミルク3は膨潤または発泡した緩衝材5によって既製杭1の内方に押しやられる。この状態で、図5に示すようにセメントミルク3は既製杭1の天端に取付けてある端版6の内縁よりも内側に押しやられている。
よって、後日、杭頭部1a内で硬化したセメントミルク3を撤去するには、杭頭部1a内のセメントミルク3をはつれば、図6に示すように緩衝材5ともどもセメントミルク3をはつることができ、杭頭部1aの内壁から簡単に除去でき、除去後に杭頭部1内を洗浄する必要もない。
このとき、セメントミルク3は膨潤または発泡した緩衝材3によって端版6の内縁よりも内側に押しやられているから、端版6の下部でセメントミルク3をはつる作業はなく、端版6の下方は緩衝材5を除去すればよいから、セメントミルク3の除去は簡単に行える。
こうしてセメントミルク3が除去された杭頭部1a内に、その後、図7に示すように定着筋4を配筋し、後打ちコンクリート7を打設して、定着筋4を既製杭1と一体化させる。
本発明の既製杭の実施形態を示す縦断正面図である。 本発明の既製杭の杭頭部内面処理方法の実施形態を示す第1工程の縦断正面図である。 本発明の既製杭の杭頭部内面処理方法の実施形態を示す第2工程の縦断正面図である。 本発明の既製杭の杭頭部内面処理方法の実施形態を示す第3工程の縦断正面図である。 本発明の既製杭の杭頭部内面処理方法の実施形態を示す第4工程の縦断正面図である。 本発明の既製杭の杭頭部内面処理方法の実施形態を示す第5工程の縦断正面図である。 本発明の既製杭の杭頭部内面処理方法の実施形態を示す第6工程の縦断正面図である。 従来の既製杭の杭頭部内面処理方法の説明図である。
1 既製杭 1a 杭頭部
2 杭孔 3 セメントミルク
4 定着筋 5 緩衝材
6 端版 7 後打ちコンクリート

Claims (1)

  1. 水分で膨潤または発泡する緩衝材を杭頭部内面に設け、また、天端には、内縁は既製杭の内壁よりも内方に突出するリング状の端版を設けた中空状の既製杭を、周辺固定液と先端根固め液としてのセメントミルクを予め注入した杭孔に建て込み、中空内部を上昇してくるセメントミルクが緩衝材に接触することで、緩衝材を既製杭の内側に向かって膨潤または発泡させ、この緩衝材の膨潤または発泡により既製杭の内側にセメントミルクを押しやり、既製杭の内側に押しやられるセメントミルクは、緩衝材の膨潤または発泡により杭頭部の天端に取付けた端版の内縁よりも内側に押し付けられ、押しやられたセメントミルクを撤去することを特徴とする既製杭の杭頭部内面処理方法。
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