JP5213591B2 - 基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は基板の製造方法に関する。
従来、半導体材料、磁性材料、セラミクス等の基板を作製するに際しては、これら材料をブロックの状態でベースに接着し、その後、ワイヤーソーを利用して、ブロックをスライスすることが行われている。このスライスされたブロックをベースから剥離することにより複数の基板が得られる。
通常、ワイヤーソーは、砥粒を含む研削液を供給しながらブロックを切断する。このため、スライス後の基板には砥粒を含む多量の研削液が付着し、基板を洗浄する必要がある。このような基板の洗浄は、通常、ベースに接着固定されたブロックを洗浄装置の槽内のアルカリ液に浸漬して行われる。このようなアルカリ洗浄において、アルカリ液はpH値で管理されていた。
特開平10−22239号公報
しかしながら、基板の製造工程において、スライスされたブロックがベースに接着した状態で行われるため、洗浄工程や乾燥工程においてスライスされたブロックがベースから剥離しやすいという問題があった。また、落下を低減するため洗浄条件を変更した場合、十分な洗浄を行うことが困難であった。特に、太陽電池素子に用いられるシリコン基板を製造する場合、近年、シリコン基板は200μm以下の厚みに薄型化されてきており、ベースからシリコン基板が外れやすく作業効率が悪化する。このようなシリコン基板は、太陽電池素子を製造する際の歩留まりが低下し易く、また、このような太陽電池素子は、出力の低下が生じ易い。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ベースから基板が剥離することを低減し、十分な洗浄ができる基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の洗浄方法は、ベースに接着されたブロックと、アルカリ液と、を準備する工程と、前記ベースに接着された前記ブロックをスライスし、前記ベースに接着された基板列とする工程と、前記基板列を前記アルカリ液により洗浄する工程と、前記基板列を前記ベースから剥離し複数の基板とする工程と、を有し、前記アルカリ液はBrix値が2.5Brix%以上3.1Brix%以下であること特徴とする。
本発明は上述のような工程を有することにより、洗浄中にベースから基板が剥離しにくくなり、基板を十分に洗浄することができる。このため、基板作製工程の歩留まりを向上させることができる。特に、基板がシリコンからなる場合、そのシリコン基板を用いて作製する太陽電池素子の素子工程の歩留まりも向上し、特性に優れた太陽電池素子とすることができる。
以下図面を参考にして本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
(洗浄装置)
図1は、本発明の基板の製造工程において、切断されたブロックの洗浄工程の第1実施形態を示す断面図であり、図2は、被切断対象であるブロックを示す断面図であり、図3(a)は、切断されたブロックを示す斜視図、図3(b)は図3(a)のスライスされたブロックのうちベースと固定された部分を示す拡大図である。
本実施形態の洗浄装置は、図1に示すように、切断されたブロック1を洗浄するためのアルカリ液を含む洗浄液4を貯留する槽5を備える。
ブロック1は、所望のサイズになるように半導体材料、磁性材料、セラミクス等からなるインゴットの端部を切断して得られる。ブロック1は、接着剤3によりベース2に固定されている。このようなブロック1は、ワイヤーソー等により切断されることにより、図3(a)に示すように、複数に分割され、ベース2に接着された基板列となる。基板列は、ベース2から剥離されることで、複数の基板1aとなる。特に、ブロック1がシリコンインゴットである場合、引き上げ法や鋳造法等により作製した単結晶シリコンインゴットまたは多結晶シリコンインゴット(半導体インゴット)の端部を切断してシリコンインゴット1とする。そしてシリコンインゴット1を接着剤3によりベース2に固定する。そして、シリコンインゴット1を厚さ250μm以下、より好ましくは200μm以下の厚みに分割することでベース2と接着された基板列となる。シリコンの基板列は、ベース2から剥離されることで、太陽電池素子に用いられるシリコン基板1aとなる。
ベース2は、ブロック1を固定する役割を有しており、カーボン材もしくはガラス、樹脂等の材質からなる。ベース2は、ブロック1がスライスされた際に、図3(b)に示すように、一部が切断される。
接着剤3は、基板列をベース2から剥離しやすくするために、温度を上げることで接着力が低下するものが用いられる。このような接着剤3は、例えば、熱硬化型二液性のエポキシ系や、アクリル系・リアクレート系またはワックスなどからなる。接着剤3として、例えばエポキシ系を用いた場合、接着剤3を80℃以上に加熱することで容易にベース2から剥離することができる。
洗浄液4は、アルカリ液であり、洗浄槽5に貯留されて、ベース2に接着された基板列を洗浄する役割を有する。このような洗浄液4はBrix値で管理されている。ここで、Brix値とは、水溶液の中に含まれる可溶性固形分の%濃度をいう。Brix値は、デジタル屈折計により測定することができ、例えば、アタゴ製プロセス(インライン)屈折計 PRM−85にて測定される。後述するように、基板列を洗浄するアルカリ液がBrix値で管理されていることにより、スライスされたブロック1が、洗浄工程や乾燥工程においてベース2から剥離しにくくなる。
また、図4に示すように、洗浄液4は、Brix値で管理されたアルカリ液を含む複数の液体であってもよい。複数の洗浄液4は、それぞれ複数の槽5に貯留されて、ベース2に接着された基板列を洗浄する役割を有する。ベース2に接着された基板列は、複数の洗浄液4に連続的に浸漬され洗浄される。ここで、複数の洗浄液4の液種について、先に基板列を洗浄する洗浄液4は、大まかな汚れを除去し、後に基板列を洗浄する洗浄液4は、先に洗浄された基板列をさらに洗浄する。複数の洗浄液4のうち、アルカリ液以外の液としては、例えば、灯油、中性液、水が用いられる。また、ノニオン系,アニオン系,カチオン系界面活性剤の何れを含有するものであってもよい。アルカリ液のpHとしては9〜14、中性液のpHとしては5〜9で用いられる。例えば、インゴット1を、遊離砥粒タイプのワイヤーソー装置で使用される油系切断液にてスライスした場合、先に基板列を洗浄する洗浄液4として灯油を用い、後に基板列を洗浄する洗浄液4としてアルカリ液を用いることができる。これにより、灯油により基板列に付着したラッピングオイルやシリコン屑を除去した後、アルカリ液により、オイルや汚れを洗浄できる。また、先に基板列を洗浄する洗浄液4としてアルカリ液を用い、後に基板列を洗浄する洗浄液4として温水を用いた場合、温水により洗剤や汚れを除去することができる。また、例えば、インゴット1を砥粒固着タイプのワイヤーソー装置で使用される水溶性クーラントにてスライスした場合には、洗浄液4としてアルカリ液を用い、基板1aに付着した水溶性クーラントや汚れが洗浄される。
ここで、複数の洗浄液4は、液種ごとにそれぞれ一の槽5に貯留されていてもよい。この場合、それぞれの洗浄液を一の槽で貯留することから、次の処理工程に洗浄対象を運ぶ手間が減り、製造効率が向上する。また、複数の洗浄液4は、それぞれ次第に温度が上昇してもよい。
(基板の製造方法)
本実施形態の基板の製造方法は、ベース2に接着されたブロック1をスライスし、ベース1に接着された基板列とする工程と、基板列をアルカリ液4により洗浄する工程と、基板列をベース2から剥離し複数の基板1aとする工程と、を有する。基板列を洗浄するアルカリ液はBrix値で管理されている。
≪スライス工程≫
まず、ベース2に接着剤3などにより接着されたブロック1を準備する。次に、ブロック1を、ワイヤーソー装置内に1本又は複数本配置する。ここで、ワイヤーソー装置は、二種類のワイヤーソー装置に大別できる。例えば、砥粒を含む切削液を供給することによってワイヤーのラッピング作用でブロック1を切断する遊離砥粒タイプのワイヤーソー装置、ワイヤー自体に砥粒を固着させてブロック1を切断する砥粒固着タイプのワイヤーソー装置がある。
遊離砥粒タイプのワイヤーソー装置にて使用するワイヤーは、例えば鉄または鉄合金を主成分とするピアノ線を用いればよく、切削液は、例えば炭化珪素、アルミナ、ダイヤモンド等の砥粒、鉱物油、界面活性剤及び分散剤からなるラッピングオイルを混合して構成され、供給ノズルより複数本に張られたワイヤーにムラなく均等に切断液が供給される。
砥粒固着タイプのワイヤーソー装置にて使用するワイヤーは、例えば鉄又は鉄合金を主成分とするピアノ線にダイヤモンドもしくは炭化珪素で形成された砥粒をニッケルや銅・クロムによるメッキにて固着させるか、もしくはレジン等の樹脂接着剤によって固着させた砥粒固着ワイヤーが用いられ、スライス中の温度抑制、シリコン屑の除去等を目的としてグリコール系からなる水溶性クーラントがワイヤー、半導体ブロック1に対し供給される。
上記ワイヤーソー装置を用いて半導体ブロック1をスライスすることにより、図3(a)に示すような複数枚の基板1aがベース2に接着された状態で得られる。なお、図3(b)に示されるようにワイヤーソーはベース2の一部までスライスする。このため、基板列は、それぞれがベース2上に接着剤3を介して接着された状態であるとともに、研削液が付着した状態にあり、また、隣接する基板1a間に研削液が侵入した状態にある。
≪洗浄工程≫
次に、スライス後の基板列を洗浄液4により洗浄する。本実施形態の洗浄工程において、洗浄液4が複数の液体からなる場合、スライスされたインゴット1は、ベース2が側面にくるように洗浄治具8にセットされ、洗浄液4に浸漬し洗浄した後、図4に示すように搬送装置9によって隣接する槽5上に搬送され、洗浄液4に浸漬され洗浄される。
例えば、油系切断液にてスライスした場合には、常温から30℃程度の灯油により基板1aに付着したラッピングオイルやシリコン屑を除去した後、アルカリ液でさらに基板1aに付着したオイルや汚れを洗浄し、最後に温水で基板1aに付着したアルカリ液や汚れが洗浄される。また、砥粒固着タイプのワイヤーソー装置にてスライスした場合においても、アルカリ液により基板1aに付着した水溶性クーラントや汚れが洗浄される。
本実施形態の基板の製造方法においては、洗浄液4として用いられるアルカリ液の濃度が基板1aの落下に大きな影響を与えることに着目し、Brix値で管理されたアルカリ液を使用することによって、アルカリ洗浄におけるベース2からの基板1aの剥がれを十分に低減することができる。pH値に比べBrix値は温度等の外的要因を受けにくいことから値のバラツキが少なく、pH値の管理に比べBrix値で管理することでアルカリ液の細やかな濃度管理ができると考えられ、Brix値で管理することによりベース2からの基板1aの落下を低減しつつ、基板1aの清浄度を高めることのできるアルカリ液の濃度を管理することができる。
特に、アルカリ液のBrix値としては2.5Brix%以上3.1Brix%以下とすることにより、基板1aの落下を低減しつつ、基板1aの清浄度を高めることができる。
例えば、アルカリ液としては水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム等を用いることできる。例えば、水酸化カリウムの原液の場合、Brix値は約22.8Brix%であるが、希釈した水酸化カリウム12%(原液/溶液×100)の場合、Brix値は約2.8Brix%となる。
また、ノニオン系の界面活性剤を含有するアルカリ液の曇点を55℃以上70℃以下にすることによって、さらに半導体基板1aの清浄度を高めて洗浄することができる。
さらに、アルカリ液の温度を曇点と同じかもしくは曇点以下に管理することにより、アルカリ液の洗浄力を低下させることなく洗浄することができる。特に、アルカリ液の温度を50℃以上70℃以下とすることによって、さらに基板1aの落下を低減しつつ、基板1aの清浄度を高めることができる。
また、上記例のように同じ洗浄液4の洗浄槽5を2槽だけでなく、3槽以上にしても構わない。また、次の洗浄槽5に行く毎に洗浄液4の温度を高めてもよいし、同じ温度の洗浄槽5を続けて、最後の洗浄槽5の温度が最初の洗浄槽5の温度よりも高くなるように洗浄槽5毎に洗浄液4の温度を変更してもよい。
また、Brix値で管理したアルカリ液を大型容器に準備し、大型容器からそれぞれの洗浄槽5に供給してもよく、または、それぞれの洗浄槽5でアルカリ液のBrix値を管理してもよい。また、アルカリ液の温度はそれぞれの洗浄槽5にて管理することがよい。
浸漬時間としては、1つの洗浄液に20〜60分間、半導体基板を浸漬させる。
また、洗浄工程において、第1、第2の槽5、7内で切断されたインゴット1を動かしたり、洗浄液4に切断されたインゴット1を出し入れしたり、洗浄液4をオーバーフローしたりまたは超音波洗浄しても構わない。さらに、第1の槽5への投入前に、基板間のシャワー洗浄を行っても構わない。
≪乾燥工程および剥離工程≫
次に、上記工程で洗浄した基板列を乾燥させる。真空乾燥又は電磁波乾燥などを用いても構わないが、加熱乾燥させることによって、基板1aの乾燥とともに接着剤3の温度を上昇させることにより基板1aをベースから剥離することができる。
加熱方法としては、図5に示されるように、ベース2を側面にして半導体基板1aを設置台13に設置して、雰囲気を加熱すると同時に、設置台13下より加熱したエアーをエアーノズル12にて半導体基板1aに向けてブローする。なお、設置台13はメッシュ形状になっている。そして加熱温度は、例えば、雰囲気内の温度を100℃〜150℃に加熱し、エアーを80℃〜110℃に加熱する。エアーノズルの圧力としては0.01〜0.5MPa、流量としては100〜200L/minである。乾燥時間としては、20〜60分間行われる。
加熱乾燥において基板1aの温度を上昇させても構わない。また、エアーにより順に基板1aをブローする時間を調整することによって、基板1aの温度を上昇させた後、下降させ、また上昇させてもよい。これを繰り返しながら、徐々に基板1aの温度を上昇させることにより、基板1aを十分に乾燥させることができる。また、基板1aをベース2から剥離する際に接着剤3の粘性が低下するため、基板1a側に接着剤3が残らないようにすることができる。(単純に、温度を上昇させると接着剤3の粘性が上がり、基板1aに接着剤3が残る。)
最後に、接着剤3が剥離できる温度、例えば100℃以上に加熱することにより、ベース2から基板1aを剥離することができる。なお、剥離方向としてはベース2の平面方向に応力をかけることで容易に剥離することができる。
インゴット1がシリコンからなる場合、上記方法によって得られた基板1aは、太陽電池素子として利用される。洗浄済み基板1aは、スライス工程によって生じた基板1a表面のダメージ層をアルカリ水溶液(例えば,NaOH水溶液)によりエッチングし、基板1aに半導体接合領域と電極を形成することで太陽電池素子として形成される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を加えることが出来る。
例えば、半導体インゴットを切断することなく、そのままスライス工程を行っても構わない。
また、剥離方法として熱湯やメチレンクロライドなどの有機溶剤に浸して剥離してもよい。
(実施例1)
以下、本発明の実施例1について説明する。
≪スライス工程≫
まず、ガラス板からなるベースにエポキシ系接着剤を塗布し、156mm×156mm×300mmの直方体の多結晶シリコンブロックをベースに設置し接着剤を硬化させた。炭化珪素の砥粒(#1200)、鉱物油、界面活性剤及び分散剤からなるラッピングオイルをワイヤーに供給し、ベースに接着したブロックをスライスして、シリコン基板を作製した。シリコン基板の厚みは180μmとした。
≪洗浄工程≫
次に、上記工程で作製したシリコン基板を洗浄した。洗浄は、次に示す複数の工程で行った。
まず、灯油からなる洗浄液を有する洗浄槽を2槽設け、ベースを接着したシリコン基板を浸漬し超音波洗浄した。灯油の温度は2槽とも30℃とし、浸漬時間を計25分とした。
次に、ノニオン系の界面活性剤を含有した水酸化カリウムからなるアルカリ液を有する洗浄槽を5槽設け、ベースに接着したシリコン基板を浸漬し超音波洗浄した。アルカリ液の曇点が65℃、アルカリ液の温度は5槽とも60℃とし、浸漬時間を計40分とした。このとき、アルカリ液のBrix値が2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2Brix%となる各条件(実施例1〜9)において洗浄を行った。
最後に、温水からなる洗浄液を有する洗浄槽を4槽設け、ベースを接着したシリコン基板を浸漬し超音波洗浄した。温水の温度は4槽とも55℃とし、浸漬時間を40分とした。
≪乾燥工程および剥離工程≫
最後に、上記工程で洗浄したシリコン基板を加熱乾燥した。加熱装置内の温度を140℃とし、エアーブローの温度を90℃とした。そして、接着剤の温度を測定する代わりにベースの温度を測定して100℃まで加熱し、シリコン基板をベースから剥離した。
各条件において、それぞれ10本のシリコンブロックを使用し、洗浄工程におけるシリコン基板の落下率と、清浄度を確認した。落下率はスライス工程後に得られたシリコン基板の総数に対する洗浄工程中に落下したシリコン基板の比率である。また、清浄度は各シリコンブロックから10枚シリコン基板を抜き取り、各シリコン基板にセロハンテープを貼り付けて剥がした際に付着した汚れ、切り屑、砥粒残渣等を画像処理にて評価した平均値である。なお、セロハンテープの全てが汚れているものは清浄度0とし、全く汚れていないものは清浄度1とした。
その結果を表1に表す。
Figure 0005213591
表1に示されるように、Brix値が2.5〜3.1Brix%の実施例2〜8においては、落下率は低く、清浄度も高かった。Brix値が2.4Brix%の実施例1では落下率は低いものの清浄度は低く、Brix値が3.2Brix%の実施例9では清浄度は高いものの落下率が高かった。
(実施例2)
次に、実施例1の洗浄条件の一部を下記記載の条件として、アルカリ洗浄を実施した。アルカリ液のBrix値を2.9Brix%とし、アルカリ液の温度が45、50、55、65、70℃となる各条件(実施例10〜14)において洗浄を行った。
各条件において、洗浄工程におけるシリコン基板の落下率と、清浄度を確認した。
その結果を表2に表す。
Figure 0005213591
表2に示されるように、アルカリ液の温度が50℃〜65℃の実施例11〜13においては、落下率は低く、清浄度も高かった。アルカリ液の温度が45℃の実施例10では落下率は低いものの清浄度は低く、アルカリ液の温度が70℃の実施例14では、アルカリ液の曇点より温度が高いため、実施例13に比べ清浄度が低かった。
(実施例3)
次に、実施例1の洗浄条件の一部を下記記載の条件として、アルカリ洗浄を実施した。アルカリ液のBrix値を2.9Brix%、アルカリ液の曇点を70℃とし、アルカリ液の温度が45、50、55、60、65、70、75℃となる各条件(実施例15〜21)において洗浄を行った。
各条件において、洗浄工程におけるシリコン基板の落下率と、清浄度を確認した。
その結果を表3に表す。
Figure 0005213591
表3に示されるように、アルカリ液の温度が50℃〜70℃の実施例16〜20においては、落下率は低く、清浄度も高かった。アルカリ液の温度が45℃の実施例15では落下率は低いものの清浄度は低く、アルカリ液の温度が75℃の実施例21では、アルカリ液の曇点より温度が高いため、実施例20に比べ清浄度は低くまた、落下率が高かった。
本発明の基板洗浄装置を用いた基板の製造工程における基板の洗浄工程の一実施形態を示す図である。 被切断対象であるブロックを示す断面図である。 (a)は切断されたブロックを示す斜視図、(b)は(a)の切断されたブロックのうちベースと固定された部分を示す拡大図である。 複数の洗浄液4を用いた基板の洗浄工程の一実施形態を示す図である。 乾燥工程を示す図である。
符号の説明
1 :ブロック
1a :基板
2 :ベース
3 :接着剤
4 :洗浄液

Claims (4)

  1. ベースに接着されたブロックと、アルカリ液と、を準備する工程と、
    前記ベースに接着された前記ブロックをスライスし、前記ベースに接着された基板列とする工程と、
    前記基板列を前記アルカリ液により洗浄する工程と、
    前記基板列を前記ベースから剥離し複数の基板とする工程と、を有し、
    前記アルカリ液はBrix値が2.5Brix%以上3.1Brix%以下であること特徴とする基板の製造方法。
  2. 前記アルカリ液に界面活性剤を含有させた洗浄液の曇点が55℃以上70℃以下であること特徴とする請求項1に記載の基板の製造方法。
  3. 前記洗浄液の温度が、前記洗浄液の曇点と同じもしくは曇点以下であることを特徴とする請求項に記載の基板の製造方法。
  4. 前記洗浄液の温度が50℃以上70℃以下であることを特徴とする請求項に記載の基板の製造方法。
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