JP5212051B2 - 移動通信端末及び基地局切替方法 - Google Patents

移動通信端末及び基地局切替方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば送信したCQI(Channel Quality Indication)に基づいて決定されるMCS(Modulation and Channel Coding Scheme)を用いて基地局と無線通信を行う移動通信端末及びその移動通信端末によるハンドオフ時の基地局切替方法に関する。
移動通信システムは、サービスエリアに複数の基地局を分散配置し、これらの基地局によりそれぞれセルと呼ばれる無線ゾーンを形成する。この種の移動通信システムでは、ベストエフォート型のサービス形態であることが一般的である。そのため、移動通信端末は、下り受信品質が最良の基地局に対してのみ通信を行うよう要求する。これに対して基地局は、下り受信品質が良好な移動通信端末に対して優先的に無線通信を行うようにしている(Maximum CIR)。
ところで、基地局が形成する無線ゾーンでは、1ユーザ/サービスに対して使用される周波数リソースの最小単位が定義されていることが一般的である。このため、基地局は、カバーエリア内のユーザ数に応じて、各ユーザに対して使用する周波数リソースを上記単位で割り当てることで、数多くのユーザに対してもサービスを提供するようにしている。ただし、ユーザが多数いる場合には、各ユーザに割り当てる周波数リソースを小さく設定する必要があり、通信レートが低下するという問題がある。つまり、基地局の下り受信品質が高いからといって、基地局からの通信レートが高いとは限らない。
従来の移動通信端末は、周辺の基地局の下り受信品質(例えば、MCS(modulation and Channel Coding Scheme))を計測すると共に、この受信品質が最も高い一つの基地局を選択して、係属する基地局の変更(ハンドオフ)を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、下り受信品質が高い基地局を選択してハンドオフしたとしても、ハンドオフ後の基地局において、自機の下り受信品質よりも受信品質の高い端末が多く存在する場合、下り受信速度がハンドオフ前の基地局よりも低くなるおそれがあった。
特開2004−242139号公報
以上のように、従来の移動通信端末では、下り受信品質が最良の基地局へハンドオフしたとしても、ハンドオフ後の通信レートがハンドオフ前のものよりも低くなる場合があった。
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、通信中の基地局よりも、下り受信品質及び通信レートが高い基地局へ無線通信を切り替えることが可能な移動通信端末及び基地局切替方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る移動通信端末は、自局に属するユーザの識別情報及び前記ユーザに割り当てられた周波数リソース情報を含む報知情報を無線信号により送信する第1及び第2の基地局のうち、前記第1の基地局に第1の伝送路品質を通知し、前記第1の基地局の適応制御により前記第1の伝送路品質に基づいて設定された下り受信品質に従って前記第1の基地局と無線通信する移動通信端末であって、前記第1の基地局からの第1の無線信号の下り受信品質を測定する機能と、前記第2の基地局からの第2の無線信号の下り受信品質を測定する機能とを備える品質測定手段と、前記第2の無線信号の下り受信品質に基づいて第2の伝送路品質を決定する伝送路品質決定手段と、前記第2の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び周波数リソース情報から前記第2の基地局に属するユーザ数及び割り当てられた周波数リソース量を把握し、当該把握したユーザ数及び周波数リソース量に基づいて前記第2の基地局と無線通信を行う際に割り当てられ得る周波数リソース量を予測し、当該予測した周波数リソース量と前記第2の伝送路品質とから前記第2の無線信号の通信レートを予測する通信レート予測手段と、前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号に基づいて求められる通信レートよりも高いか否かを判定する判定手段と、前記判定結果が、前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号の通信レートよりも高い場合、前記第2の基地局へ無線通信の切り替えを要求する通信切替要求手段とを具備する。
また、本発明に係る基地局切替方法は、自局に属するユーザの識別情報及び前記ユーザに割り当てられた周波数リソース情報を含む報知情報を無線信号により送信する第1及び第2の基地局のうち、前記第1の基地局に第1の伝送路品質を通知し、前記第1の基地局の適応制御により前記第1の伝送路品質に基づいて設定された下り受信品質に従って前記第1の基地局と無線通信する移動通信端末に用いられる基地局切替方法であって、前記第1の基地局からの第1の無線信号の下り受信品質を測定し、前記第2の基地局からの第2の無線信号の下り受信品質を測定し、前記第2の無線信号の下り受信品質に基づいて第2の伝送路品質を決定し、前記第2の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び周波数リソース情報から前記第2の基地局に属するユーザ数及び割り当てられた周波数リソース量を把握し、前記把握したユーザ数及び周波数リソース量に基づいて前記第2の基地局と無線通信を行う際に割り当てられ得る周波数リソース量を予測し、前記予測した周波数リソース量と前記第2の伝送路品質とから前記第2の無線信号の通信レートを予測し、前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号に基づいて求められる通信レートよりも高いか否かを判定し、前記判定結果が、前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号の通信レートよりも高い場合、前記第2の基地局へ無線通信の切り替えを要求することを特徴とする。
上記構成による移動通信端末及び基地局切替方法では、第2の基地局から無線信号を受信し、その無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び周波数リソース情報に基づいて予測通信レートを算出する。そして、移動通信端末は、下り受信品質に加え、算出した予測通信レートをハンドオフの判断指標にするようにしている。これにより、下り受信品質及び通信レートが高い基地局へハンドオフすることが可能となる。
本発明によれば、通信中の基地局よりも下り受信品質及び通信レートが高い基地局へ無線通信を切り替えることが可能な移動通信端末及び基地局切替方法を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明に係る移動通信端末の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る移動通信端末が所属する移動通信システムの一例を示す模式図である。図1において、移動通信システムは、多数の無線ゾーンE1,E2を形成する。各無線ゾーンE1,E2には、少なくとも1つの基地局BS1,BS2が配備される。移動通信端末UE1〜UE5は、無線ゾーンE1,E2内を移動しながらサービスを利用する。移動通信端末UE1〜UE5は、移動に伴う無線ゾーンE1,E2への出入りに際して、ハンドオフすることで無線通信する基地局BS1,BS2を切り替える。
適応変調を採用するシステムでは、移動通信端末UE1〜UE5は、基地局BS1,BS2のうち下り受信品質の最も良好な基地局と接続しており、現在接続している基地局へCQI(Channel Quality Indication)を送信する。基地局BS1,BS2はCQIを受信するとそれに基づいて、通信を行う移動通信端末、当該端末に割り当てる周波数リソース位置及びMCS(Modulation and Channel Coding Scheme)を決定し、決定した周波数リソース位置及びMCSを用いて、決定した移動通信端末への送信データを無線信号に乗せて送信する。ここで、CQIとは、移動通信端末UE1〜UE5が受信可能な伝送フォーマット(変調方式と符号化率の組合せ)であり、基地局へ送信するフィードバック情報のことである。本実施形態において、CQIは移動通信端末UE1〜UE5の伝送路品質を示す。また、MCSとは、基地局BS1〜BS2が、CQIに基づいて決定した移動通信端末との通信で用いられる伝送フォーマット(変調方式と符号化率の組み合わせ)のことである。そのため、本実施形態において、MCSは基地局BS1,BS2の下り受信品質を示す指標である。
図2は、基地局BS1が移動通信端末UE1〜UE4へ送信する無線信号の構造の一例を示す模式図である。なお、基地局BS2も図2と同様の構造の無線信号を送信する。基地局BS1は、図2に示す無線信号をカバーエリア内に存在する移動通信端末UE1〜UE4へ送信する。無線信号は、複数のサブキャリアを備えており、各サブキャリアにはリソース割当情報又はデータ信号が格納されている。リソース割当情報には、ユーザID(UE1〜UE4)、周波数リソース位置及びMCSが格納されている。各移動通信端末UE1〜UE4は、リソース割当情報に基づいて各端末に宛てられたデータ信号を受信し、所定の方式でデコードする。
図3は、移動通信端末UE1の機能構成を示すブロック図である。なお、移動通信端末UE2〜UE5の構成もこれと同様の構成をしている。
パイロットチャネル生成部101は、パイロットチャネルを通じて送信するパイロット信号の元となるビット列を生成する。パイロットチャネル生成部101は、生成されたビット列にスクランブリングコードをかけてから、これを変調部104へ出力する。
CQIチャネル生成部103は、制御部100の指示に従い、後述する受信品質測定部113による下り受信品質の測定結果に基づいて、CQIチャネルを通じて送信するCQI情報の元となるビット列を生成する。CQIチャネル生成部103は、生成したCQI情報のビット列を変調部104及び後述する通信レート算出部117へ出力する。なお、CQIチャネル生成部103は、上記CQI情報の元となるビット列をチャネル符号化することもできる。
チャネルコーディング部102は、制御部100から指示されたチャネルコーディングレートで、上り送信データのビット列をチャネル符号化し、変調部104へ出力する。
変調部104は、上記パイロット信号、上記CQI情報及び上記チャネル符号化された上り送信データ信号のそれぞれの元となるビット列に対して、制御部100から指示された変調方式で、直交位相シフトキーイング(QPSK)のようなデジタル変調を施すことによって、パイロット信号、CQI信号、送信データ信号を生成する。
生成されたパイロット信号、CQI信号及び送信データ信号は、物理リソース割当部105によって制御部100から指示されたサブキャリアにそれぞれ割り当てられる。
逆高速フーリエ変換(IFFT)部106は、物理リソース割当部105から出力される周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する。逆高速フーリエ変換部106から出力された信号は、デジタル−アナログ変換器、アップコンバータ及び電力増幅器等を含む送信RF部107によって無線(RF)信号に変換され、デュプレクサ108及びアンテナを通じて、基地局へ向け空間に放射される。
一方、基地局から送信された無線信号は、アンテナで受信され、デュプレクサ108を通じて受信RF部109へ出力される。受信された無線信号は、ダウンコンバータ及びアナログ−デジタル変換器等を含む受信RF部109によりベースバンドデジタル信号に変換される。
高速フーリエ変換(FFT)部110は、上記ベースバンドデジタル信号を、高速フーリエ変換し、これにより時間領域の信号から周波数領域の信号、すなわちサブキャリア毎の信号に分割する。このようにしてサブキャリア毎に分割された信号は、周波数チャネル分離部111へ出力される。
周波数チャネル分離部111は、制御部100からの指示に従って、サブキャリア毎に分割された信号を、パイロット信号、リソース割当情報及びデータ信号にそれぞれ分離する。
このうち、パイロット信号は、パイロットデスクランブリング部112により、移動通信端末が受信しようとする信号を送信する基地局において用いられるスクランブルパターンと逆のデスクランブリングパターンによってデスクランブルされ、この結果は受信品質測定部113、データチャネル復調部114及び報知チャネル復調部116へ出力される。受信品質測定部113は、上記パイロット信号に基づいて、リソースブロック毎の下り受信品質を測定し、その測定結果を前述のCQIチャネル生成部103及びハンドオフ判定部118へ出力する。
報知チャネル復調部116は、周波数チャネル分離部111から出力されるリソース割当情報を、パイロットデスクランブリング112でデスクランブリングされたパイロット信号を用いてチャネル等価したのち、復調する。このようにして復調されたリソース割当情報のビット列は、制御部100及び通信レート算出部117へ出力される。
制御部100は、当該移動局の各部を統括して制御するものである。制御部100は、上記リソース割当情報に含まれるユーザID及び周波数リソース位置に基づいて、受信した無線信号に当該移動通信端末宛てのデータ信号が含まれているか否かを、サブフレーム毎に判定する。そして制御部100は、無線信号に当該移動通信端末宛てのデータ信号が含まれていると判定した場合、リソース割当情報に含まれるMCSに基づいて、データ信号の復調方式に関する情報をデータチャネル復調部114へ出力し、データチャネル信号の復号に必要な符号化率に関する情報をチャネルデコーディング部115へ出力する。 また、制御部100は、受信した無線信号に当該移動通信端末宛ての信号が含まれていないと判定した場合、この無線信号に含まれるデータ信号の復調及び復号の処理を中止する。
また、制御部100は、ハンドオフ判定部118からの判定結果を受け、その判定結果が所定の条件を満たすものである場合、パイロットチャネル生成部101を操作してハンドオフ候補の基地局に対してハンドオフの要求を行う。ここで、ハンドオフ候補基地局とは、周辺基地局サーチにて、ある一定閾値以上の受信品質を満たす基地局であり、通常、周辺基地局のサーチの優先度を高く設定するため、ハンドオフ候補基地局として登録されている基地局のことである。
データチャネル復調部114は、周波数チャネル分離部111から出力されるデータ信号を、パイロットデスクランブリング部112から出力されたパイロット信号を用いてチャネル等価したのち、制御部100から指示される復調方式に関する情報に基づいて復調する。チャネルデコーディング部115は、復調されたデータビット列を、制御部100から指示される符号化率に関する情報に基づいてデコードし、当該移動通信端末宛ての下りデータビット列を取得する。
通信レート算出部117は、ハンドオフ候補基地局が存在する場合には、リソース割当情報から基地局のユーザ数及び各ユーザに割り当てられた周波数リソース量を取得する。通信レート算出部117は、取得したユーザ数と、各ユーザに割当てられた周波数リソース量とから自機に割り当てられ得る周波数リソース量を予測する。そして、通信レート算出部117は、この周波数リソース量とCQIチャネル生成部103で生成されたCQI情報とから、ハンドオフ候補となる基地局からの無線信号の予測通信レートを算出する。通信レート算出部117は、算出した予測通信レートをハンドオフ判定部118へ出力する。
ハンドオフ判定部118は、通信中の基地局からの無線信号に基づいて取得された下り受信品質及び通信レートを受け取る。また、ハンドオフ判定部118は、ハンドオフ候補の基地局からの無線信号に基づいて測定された下り受信品質及び算出された予測通信レートを受け取る。ハンドオフ判定部118は、ハンドオフ候補の基地局の下り受信品質が通信中の基地局の下り受信品質よりも高く、ハンドオフ候補の基地局の予測通信レートが通信中の基地局の通信レートよりも高いか否かを判定する。そして、ハンドオフ判定部118は、この判定結果を制御部100へ出力する。なお、ハンドオフ判定部118は、ハンドオフ候補の基地局の予測通信レートが通信中の基地局の通信レートよりも高いか否かを判定する際に、オフセットを設けてもよい。
次に、上記構成の移動通信端末UE1のハンドオフ動作について詳細に説明する。図4は、移動通信端末UE1が通信接続する基地局を他の基地局へハンドオフする際の処理ルーチンを示す。
移動通信端末UE1は、現在通信中の基地局からの無線信号を受信する(ステップ401)。移動通信端末UE1は、受信品質測定部113により、受信した現在通信中の無線信号の下り受信品質を測定し、CQIチャネル生成部103により、受信品質測定部113で測定した下り受信品質からCQI情報を生成する(ステップ402)。また、移動通信端末UE1は、周辺基地局の無線信号の下り受信品質を測定する(ステップ403)。
移動通信端末UE1は、制御部100により、ハンドオフ候補基地局があるか否かを判断する(ステップ404)。このとき、ハンドオフ候補基地局が存在しない場合(ステップ404のNo)、処理を終了する。一方、ハンドオフ候補基地局が存在する場合(ステップ404のYes)、それ以降のハンドオフ判定のための処理を行う。
移動通信端末UE1は、通信レート算出部117により、まず、通信中の基地局のユーザ数と、各ユーザに割り当てられた周波数リソース量とをリソース割当情報から取得する(ステップ405)。次に、取得したユーザ数と、各ユーザに割当てられた周波数リソース量とから自機に割り当てられ得る周波数リソース量を予測する(ステップ406)。そして、移動通信端末UE1は、通信レート算出部117により、予測した周波数リソース量とCQI情報とから通信中の基地局と通信する無線信号の通信レートを予測する(ステップ407)。
次に、移動通信端末UE1は、CQIチャネル生成部103により、受信品質測定部113で測定したハンドオフ候補基地局の下り受信品質からCQI情報を生成する(ステップ408)。そして、移動通信端末UE1は、ハンドオフ候補基地局のユーザ数と、各ユーザに割り当てられた周波数リソースとをリソース割当情報から取得する(ステップ409)。次に、取得したユーザ数と、各ユーザに割当てられた周波数リソース量とからハンドオフ候補基地局によって自機に割り当てられ得る周波数リソース量を予測する(ステップ410)。移動通信端末UE1は、通信レート算出部117により、予測した周波数リソース量とCQI情報とからハンドオフ候補基地局と通信する無線信号の通信レートを予測する(ステップ411)。
移動通信端末UE1は、ハンドオフ判定部118により、ハンドオフ候補の基地局の下り受信品質が通信中の基地局の下り受信品質よりも高く、ハンドオフ候補の基地局の予測通信レートが通信中の基地局の予測通信レートよりも高いか否かを判定する(ステップ412)。移動通信端末UE1は、ハンドオフ候補の基地局の下り受信品質が通信中の基地局の下り受信品質よりも高く、ハンドオフ候補の基地局の予測通信レートが通信中の基地局の予測通信レートよりも高い場合(ステップ412のYes)、制御部100により、ハンドオフ候補の基地局に対してハンドオフの要求を行う(ステップ413)。
これにより、移動通信端末UE1は、下り受信品質及び通信レートが高い基地局へハンドオフすることができる。
次に、図1の移動通信システムにおいて、移動通信端末UE1が、基地局BS1から基地局BS2へのハンドオフを実行する際の動作を説明する。
移動通信端末UE1は、通信中の基地局BS1に加え、基地局BS2からも無線信号を受信する。移動通信端末UE1は、基地局BS1及び基地局BS2からの無線信号から下り受信品質を測定し、CQIチャネル生成部103により、それぞれの基地局に対するCQI情報を生成する。
移動通信端末UE1は、基地局BS1、基地局BS2からの周波数リソース割当情報をデコードし、リソース割当てされているユーザ数と周波数リソース量を取得し、通信レート算出部117により、基地局BS1、基地局BS2からの無線信号の通信レートを予測する。このとき、現在通信中の基地局BS1の予測通信レートは、これまで実際にサービスを受けた過去の実績によるレートでも良いし、基地局BS2と同様にユーザ数と各ユーザの周波数リソース量から算出した予測通信レートでもよい。
移動通信端末UE1は、ハンドオフ判定部118により、基地局BS2の下り受信品質が基地局BS1の下り受信品質よりも高く、基地局BS2の予測通信レートが基地局BS1の予測通信レートよりも高いか否かを判定する。そして、移動通信端末UE1は、基地局BS2の下り受信品質が基地局BS1の下り受信品質よりも高く、基地局BS2の予測通信レートが基地局BS1の予測通信レートよりも高い場合、基地局BS2へハンドオフの要求を行う。
以上のように、上記第1の実施形態では、ハンドオフ候補の基地局から無線信号を受信し、その無線信号に含まれるリソース割当情報におけるユーザID及び周波数リソース位置に基づいて予測通信レートを算出する。そして、移動通信端末は、下り受信品質に加え、算出した予測通信レートをハンドオフの判断指標にするようにしている。これにより、下り受信品質及び通信レートが高い基地局へハンドオフすることが可能となる。つまり、下り受信品質のみを指標にする場合と異なり、ハンドオフ後において通信レートが低下することを回避することができる。
したがって、本発明に係る移動通信端末は、通信中の基地局よりも、下り受信品質及び通信レートが高い基地局へ無線通信を切り替えることができる。また、無線通信を行う基地局の通信レートを考慮して選択するため、ユーザ/セクタスループットが向上し、その結果、通信時間の短縮が図られることとなり、移動通信端末の低消費電力化につながる。
なお、本実施形態における予測通信レートの算出では、リソース割当情報における周波数リソース位置が規定位置であり、かつ、その割当量が最小割当単位と同等である周波数リソースを割り当てられているユーザが存在する場合、そのユーザをユーザ数から除外して、通信レートを予測することが可能である。このような周波数リソースが割り当てられるユーザは、例えば、VoIP等のサービスを利用しているため、周波数リソースを優先的に割り当てられていると考えられるためである。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る移動通信端末が所属する移動通信システムの一例を示す模式図である。図5において、移動通信システムは、多数の無線ゾーンE1,E2を形成する。各無線ゾーンE1,E2には、少なくとも1つの基地局BS1,BS2が配備される。移動通信端末UE1〜UE10は、無線ゾーンE1,E2内を移動しながらサービスを利用する。移動通信端末UE1〜UE10は、移動に伴う無線ゾーンE1,E2への出入りに際して、ハンドオフすることで無線通信する基地局BS1,BS2を切り替える。
適応変調を採用することで高速データ通信を実現する移動通信システムは、ベストエフォート型のサービス形態であることが一般的である。このとき、移動通信端末UE1〜UE10は、下り受信品質が最良の基地局に対してのみ通信を行うようにしている。これに対して基地局BS1,BS2は、下り受信品質が良好な移動通信端末に対して優先的にパケットを送信するようにしている(Maximum CIR)。
図6は、移動通信端末UE1の機能構成を示すブロック図である。なお、移動通信端末UE2〜UE10の構成もこれと同様の構成をしている。
パイロットチャネル生成部201は、パイロットチャネルを通じて送信するパイロット信号の元となるビット列を生成する。パイロットチャネル生成部201は、生成されたビット列にスクランブリングコードをかけてから、これを変調部204へ出力する。
CQIチャネル生成部203は、制御部200の指示に従い、後述する受信品質測定部213による下り受信品質の測定結果に基づいて、CQIチャネルを通じて送信するCQI情報の元となるビット列を生成する。CQIチャネル生成部203は、生成したCQI情報のビット列を変調部204及び後述するスケジューリング予測部219へ出力する。なお、CQIチャネル生成部203は、上記CQI情報の元となるビット列をチャネル符号化することもできる。
チャネルコーディング部202は、制御部200から指示されたチャネルコーディングレートで、上り送信データのビット列をチャネル符号化し、変調部204へ出力する。
変調部204は、上記パイロット信号、上記CQI情報及び上記チャネル符号化された上り送信データ信号のそれぞれの元となるビット列に対して、制御部200から指示された変調方式で、直交位相シフトキーイング(QPSK)のようなデジタル変調を施すことによって、パイロット信号、CQI信号、送信データ信号を生成する。
生成されたパイロット信号、CQI信号及び送信データ信号は、物理リソース割当部205によって制御部200から指示されたサブキャリアにそれぞれ割り当てられる。
逆高速フーリエ変換(IFFT)部206は、物理リソース割当部205から出力される周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する。逆高速フーリエ変換部206から出力された信号は、デジタル−アナログ変換器、アップコンバータ及び電力増幅器等を含む送信RF部207によって無線(RF)信号に変換され、デュプレクサ208及びアンテナを通じて、基地局へ向け空間に放射される。
一方、基地局から送信された無線信号は、アンテナで受信され、デュプレクサ208を通じて受信RF部209へ出力される。受信された無線信号は、ダウンコンバータ及びアナログ−デジタル変換器等を含む受信RF部209によりベースバンドデジタル信号に変換される。
高速フーリエ変換(FFT)部210は、上記ベースバンドデジタル信号を、高速フーリエ変換し、これにより時間領域の信号から周波数領域の信号、すなわちサブキャリア毎の信号に分割する。このようにしてサブキャリア毎に分割された信号は、周波数チャネル分離部211へ出力される。
周波数チャネル分離部211は、制御部200からの指示に従って、サブキャリア毎に分割された信号を、パイロット信号、リソース割当情報及びデータ信号にそれぞれ分離する。
このうち、パイロット信号は、パイロットデスクランブリング部212により、移動通信端末が受信しようとする信号を送信する基地局において用いられるスクランブルパターンと逆のデスクランブリングパターンによってデスクランブルされ、この結果は受信品質測定部213、データチャネル復調部214及び報知チャネル復調部216へ出力される。受信品質測定部213は、上記パイロット信号に基づいて、リソースブロック毎の下り受信品質を測定し、その測定結果を前述のCQIチャネル生成部203及びハンドオフ判定部218へ出力する。
報知チャネル復調部216は、周波数チャネル分離部211から出力されるリソース割当情報を、パイロットデスクランブリング212でデスクランブリングされたパイロット信号を用いてチャネル等価したのち、復調する。このようにして復調されたリソース割当情報のビット列は、制御部200及びスケジューリング予測部219へ出力される。
制御部200は、当該移動局の各部を統括して制御するものである。制御部200は、上記リソース割当情報に含まれるユーザID及び周波数リソース位置に基づいて、受信した無線信号に当該移動通信端末宛てのデータ信号が含まれているか否かを、サブフレーム毎に判定する。そして制御部200は、無線信号に当該移動通信端末宛てのデータ信号が含まれていると判定した場合、リソース割当情報に含まれるMCSに基づいて、データ信号の復調方式に関する情報をデータチャネル復調部214へ出力し、データチャネル信号の復号に必要な符号化率に関する情報をチャネルデコーディング部215へ出力する。また、制御部200は、受信した無線信号に当該移動通信端末宛ての信号が含まれていないと判定した場合、この無線信号に含まれるデータ信号の復調及び復号の処理を中止する。
また、制御部200は、ハンドオフ判定部218からの判定結果を受け、その判定結果が所定の条件を満たすものである場合、パイロットチャネル生成部201を操作してハンドオフ候補の基地局に対してハンドオフの要求を行う。ここで、ハンドオフ候補の基地局とは、周辺基地局サーチにて、ある一定閾値以上の受信品質を満たす基地局であり、通常、周辺基地局のサーチの優先度を高く設定するため、ハンドオフ候補基地局として登録されている基地局のことである。
データチャネル復調部214は、周波数チャネル分離部211から出力されるデータ信号を、パイロットデスクランブリング部212から出力されたパイロット信号を用いてチャネル等価したのち、制御部200から指示される復調方式に関する情報に基づいて復調する。チャネルデコーディング部215は、復調されたデータビット列を、制御部200から指示される符号化率に関する情報に基づいてデコードし、当該移動通信端末宛ての下りデータビット列を取得する。
スケジューリング予測部219は、ハンドオフ候補基地局が存在する場合には報知チャネル復調部216から、リソース割当情報のビット列を受け取り、各基地局でサービスを受けているユーザ数及びそのユーザに設定されたMCSを把握する。スケジューリング予測部219は、把握したユーザ数及びMCSに基づいてMCSの分布を求め、その分布の中央値又はMCSの平均値から基地局の基準品質を求める。そして、スケジューリング予測部219は、求めた基準品質とCQIチャネル生成部203からのCQI情報との差分及びこのCQI情報に基づいてスケジューリング予測値を算出する。スケジューリング予測値は、CQI情報が基準品質よりも高く、その差分が大きい場合に高い値をとる。移動通信端末UE1は、基地局に対するスケジューリング予測値が高い場合、その基地局から優先的に周波数リソースを割り当てられることとなる。算出されたスケジューリング予測値は、ハンドオフ判定部218へ出力される。
ハンドオフ判定部218は、スケジューリング予測部219からのスケジューリング予測値と、受信品質測定部213からの下り受信品質とを受け取る。ここで、受け取られるスケジューリング予測値及び下り受信品質は、通信中の基地局からの無線信号に基づくものと、ハンドオフ候補の基地局からの無線信号に基づくものとがある。ハンドオフ判定部218は、ハンドオフ候補の基地局の下り受信品質が通信中の基地局の下り受信品質よりも高いか否か、及び、ハンドオフ候補の基地局のスケジューリング予測値が通信中の基地局のスケジューリング予測値よりも高いか否かを判定する。そして、ハンドオフ判定部218は、判定結果を制御部200へ出力する。なお、ハンドオフ判定部218は、ハンドオフ候補の基地局のスケジューリング予測値が通信中の基地局のスケジューリング予測値よりも高いか否かを判定する際に、オフセットを設けてもよい。
次に、上記構成の移動通信端末UE1のハンドオフ動作について詳細に説明する。図7は、移動通信端末UE1が通信接続する基地局を他の基地局へハンドオフする際の処理ルーチンを示す。
移動通信端末UE1は、現在通信中の基地局からの無線信号を受信する(ステップ701)。移動通信端末UE1は、受信品質測定部213により、受信した現在通信中の無線信号の下り受信品質を測定し、CQIチャネル生成部203により、受信品質測定部213で測定した下り受信品質からCQI情報を生成する(ステップ702)。また、移動通信端末UE1は、周辺基地局の無線信号の下り受信品質を測定する(ステップ703)。
移動通信端末UE1は、制御部200により、ハンドオフ候補基地局があるか否かを判断する(ステップ704)。ハンドオフ候補基地局が存在しない場合(ステップ704のNo)、処理を終了する。一方、ハンドオフ候補基地局が存在する場合(ステップ704のYes)、それ以降のハンドオフ判定のための処理を行う。
移動通信端末UE1は、CQIチャネル生成部203により、受信品質測定部213で測定したハンドオフ候補基地局の下り受信品質からCQI情報を生成する(ステップ705)。続いて、移動通信端末UE1は、スケジューリング予測部219により、リソース割当情報におけるユーザ数及びそのユーザに設定されたMCSとから基地局毎の基準品質を求める。そして、移動通信端末UE1は、求めた基準品質とCQI情報との差分及びこのCQI情報に基づいて基地局毎のスケジューリング予測値を算出する(ステップ706)。
移動通信端末UE1は、ハンドオフ判定部218により、ハンドオフ候補の基地局の下り受信品質が通信中の基地局の下り受信品質よりも高く、ハンドオフ候補の基地局のスケジューリング予測値が通信中の基地局のスケジューリング予測値よりも高いか否かを判定する(ステップ707)。移動通信端末UE1は、ハンドオフ候補の基地局の下り受信品質が通信中の基地局の下り受信品質よりも高く、ハンドオフ候補の基地局のスケジューリング予測値が通信中の基地局のスケジューリング予測値よりも高い場合、制御部200により、ハンドオフ候補の基地局に対してハンドオフの要求を行う(ステップ708)。
これにより、移動通信端末UE1は、下り受信品質が高く、かつ、周波数リソースが優先的に割り当てられる基地局へハンドオフすることができる。
次に、図5の移動通信システムにおいて、移動通信端末UE1が、基地局BS1から基地局BS2へのハンドオフを試みる際の動作を説明する。図8は、基地局が移動通信端末UE1へ送信する無線信号の構造の一例を示す模式図である。
図8左図は基地局BS1が移動通信端末UE1へ送信する無線信号を示し、図8右図は基地局BS2が移動通信端末UE1へ送信する無線信号を示す。基地局BS1とは移動通信端末UE1〜UE3が通信しており、基地局BS2とは移動通信端末UE4〜UE10が通信している。ここで、基地局BS2には基地局BS1よりも多くのユーザがいるため、1ユーザに割り当てられる周波数リソース量は、基地局BS2よりも基地局BS1の方が大きくなっている。
移動通信端末UE1は、通信中の基地局BS1に加え、基地局BS2からも無線信号を受信する。移動通信端末UE1は、基地局BS1及び基地局BS2からの無線信号から下り受信品質を測定する。図9は、基地局BS1のSNRと基地局BS2のSNRとを比較したグラフである。基地局BS2の下り受信品質の方が基地局BS1の下り受信品質よりも高くなっている。移動通信端末UE1は、CQIチャネル生成部203により、測定された各下り受信品質から、基地局BS1に対するCQI情報I1と、基地局BS2に対するCQI情報I2とを生成する。
移動通信端末UE1は、スケジューリング予測部219により、基地局BS1の基準品質Q1と、基地局BS2の基準品質Q2とを求める。図10は、基準品質Q1及び基準品質Q2と、CQI情報I1及びCQI情報I2との関係を示すグラフである。CQI情報I1は基準品質Q1よりも高く、CQI情報I2は基準品質Q2よりも低くなっている。そして、移動通信端末UE1は、スケジューリング予測部219により、基準品質Q1とCQI情報I1との差分及びCQI情報I1に基づいてスケジューリング予測値S1を算出し、基準品質Q2とCQI情報I2との差分及びCQI情報I2に基づいてスケジューリング予測値S2を算出する。
移動通信端末UE1は、ハンドオフ判定部218により、基地局BS2の下り受信品質が基地局BS1の下り受信品質よりも高いか否か、及び、スケジューリング予測値S2がスケジューリング予測値S1よりも高いか否かを判定する。図10の例では、基地局BS2の下り受信品質は基地局BS1の下り受信品質よりも高いが、CQI情報I2が基準品質Q2よりも高く、CQI情報I2が基準品質Q2よりも低いため、スケジューリング予測値S2がスケジューリング予測値S1よりも低い。そのため、基地局BS2へのハンドオフが実行されることはない。
以上のように、上記第2の実施形態では、基地局BS1,BS2から無線信号を受信し、その無線信号に含まれるリソース割当情報におけるユーザID及びMCSに基づいて基準品質を求める。そして、移動通信端末は、求めた基準品質と自機のCQI情報とから、基地局BS1,BS2から周波数リソースを優先的に割り当てられ得るか否かを判断するようにしている。これにより、下り受信品質に加え、基地局からの周波数リソースの割当量もハンドオフの判断指標にすることが可能となり、移動通信端末は、下り受信品質及び通信レートが高い基地局へハンドオフすることが可能となる。つまり、本実施形態では、下り受信品質のみを指標にする場合と異なり、ハンドオフ後において通信レートが低下することを回避することができる。
したがって、本発明に係る移動通信端末は、通信中の基地局よりも、下り受信品質及び通信レートが高い基地局へ無線通信を切り替えることができる。また、無線通信を行う基地局を通信レートを考慮して選択するため、ユーザ/セクタスループットが向上し、その結果、通信時間の短縮が図られることとなり、移動通信端末の低消費電力化につながる。
(第3の実施形態)
適応変調を採用することで高速データ通信を実現する移動通信システムは、ベストエフォート型のサービス形態であることが一般的である。このとき、移動通信端末は、下り受信品質が最良の基地局に対してのみ通信を行うようにしている。これに対して基地局は、下り受信品質が良好な移動通信端末に対して優先的にパケットを送信するようにしている(Maximum CIR)。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る移動通信端末UE1の機能構成を示すブロック図である。
パイロットチャネル生成部301は、パイロットチャネルを通じて送信するパイロット信号の元となるビット列を生成する。パイロットチャネル生成部301は、生成されたビット列にスクランブリングコードをかけてから、これを変調部304へ出力する。
CQIチャネル生成部303は、制御部300の指示に従い、後述する受信品質測定部313による下り受信品質の測定結果に基づいて、CQIチャネルを通じて送信するCQI情報の元となるビット列を生成する。CQIチャネル生成部303は、生成したCQI情報のビット列を変調部304、通信レート算出部317及びスケジューリング予測部319へ出力する。なお、CQIチャネル生成部303は、上記CQI情報の元となるビット列をチャネル符号化することもできる。
チャネルコーディング部302は、制御部300から指示されたチャネルコーディングレートで、上り送信データのビット列をチャネル符号化し、変調部304へ出力する。
変調部304は、上記パイロット信号、上記CQI情報及び上記チャネル符号化された上り送信データ信号のそれぞれの元となるビット列に対して、制御部300から指示された変調方式で、直交位相シフトキーイング(QPSK)のようなデジタル変調を施すことによって、パイロット信号、CQI信号、送信データ信号を生成する。
生成されたパイロット信号、CQI信号及び送信データ信号は、物理リソース割当部305によって制御部300から指示されたサブキャリアにそれぞれ割り当てられる。
逆高速フーリエ変換(IFFT)部306は、物理リソース割当部305から出力される周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する。逆高速フーリエ変換部306から出力された信号は、デジタル−アナログ変換器、アップコンバータ及び電力増幅器等を含む送信RF部307によって無線(RF)信号に変換され、デュプレクサ308及びアンテナを通じて、基地局へ向け空間に放射される。
一方、基地局から送信された無線信号は、アンテナで受信され、デュプレクサ308を通じて受信RF部309へ出力される。受信された無線信号は、ダウンコンバータ及びアナログ−デジタル変換器等を含む受信RF部309によりベースバンドデジタル信号に変換される。
高速フーリエ変換(FFT)部310は、上記ベースバンドデジタル信号を、高速フーリエ変換し、これにより時間領域の信号から周波数領域の信号、すなわちサブキャリア毎の信号に分割する。このようにしてサブキャリア毎に分割された信号は、周波数チャネル分離部311へ出力される。
周波数チャネル分離部311は、制御部300からの指示に従って、サブキャリア毎に分割された信号を、パイロット信号、リソース割当情報及びデータ信号にそれぞれ分離する。
このうち、パイロット信号は、パイロットデスクランブリング部312により、移動通信端末が受信しようとする信号を送信する基地局において用いられるスクランブルパターンと逆のデスクランブリングパターンによってデスクランブルされ、この結果は受信品質測定部313、データチャネル復調部314及び報知チャネル復調部316へ出力される。受信品質測定部313は、上記パイロット信号に基づいて、リソースブロック毎の下り受信品質を測定し、その測定結果を前述のCQIチャネル生成部303及びハンドオフ判定部318へ出力する。
報知チャネル復調部316は、周波数チャネル分離部311から出力されるリソース割当情報を、パイロットデスクランブリング312でデスクランブリングされたパイロット信号を用いてチャネル等価したのち、復調する。このようにして復調されたリソース割当情報のビット列は、制御部300、通信レート算出部317及びスケジューリング予測部319へ出力される。
制御部300は、当該移動局の各部を統括して制御するものである。制御部300は、上記リソース割当情報に含まれるユーザID及び周波数リソース位置に基づいて、受信した無線信号に当該移動通信端末宛てのデータ信号が含まれているか否かを、サブフレーム毎に判定する。そして制御部300は、無線信号に当該移動通信端末宛てのデータ信号が含まれていると判定した場合、リソース割当情報に含まれるMCSに基づいて、データ信号の復調方式に関する情報をデータチャネル復調部314へ出力し、データチャネル信号の復号に必要な符号化率に関する情報をチャネルデコーディング部315へ出力する。
また、制御部300は、受信した無線信号に当該移動通信端末宛ての信号が含まれていないと判定した場合、この無線信号に含まれるデータ信号の復調及び復号の処理を中止する。
また、制御部300は、ハンドオフ判定部318からの判定結果を受け、その判定結果が所定の条件を満たすものである場合、パイロットチャネル生成部301を操作してハンドオフ候補の基地局に対してハンドオフの要求を行う。ここで、ハンドオフ候補基地局とは、周辺基地局サーチにて、ある一定閾値以上の受信品質を満たす基地局であり、通常、周辺基地局のサーチの優先度を高く設定するため、ハンドオフ候補基地局として登録されている基地局のことである。
データチャネル復調部314は、周波数チャネル分離部311から出力されるデータ信号を、パイロットデスクランブリング部312から出力されたパイロット信号を用いてチャネル等価したのち、制御部300から指示される復調方式に関する情報に基づいて復調する。チャネルデコーディング部315は、復調されたデータビット列を、制御部300から指示される符号化率に関する情報に基づいてデコードし、当該移動通信端末宛ての下りデータビット列を取得する。
通信レート算出部317は、ハンドオフ候補基地局が存在する場合には、リソース割当情報から基地局のユーザ数及び各ユーザに割り当てられた周波数リソース量を取得する。通信レート算出部317は、取得したユーザ数と、各ユーザに割当てられた周波数リソース量とから自機に割り当てられ得る周波数リソース量を予測する。そして、通信レート算出部117は、この周波数リソース量とCQIチャネル生成部303で生成されたCQI情報とから、ハンドオフ候補となる基地局からの無線信号の予測通信レートを算出する。通信レート算出部317は、算出した予測通信レートをハンドオフ判定部318へ出力する。
スケジューリング予測部319は、ハンドオフ候補基地局が存在する場合には、報知チャネル復調部316から、リソース割当情報のビット列を受け取り、各基地局でサービスを受けているユーザ数及びそのユーザに設定されたMCSを把握する。スケジューリング予測部319は、把握したユーザ数及びMCSに基づいてMCSの分布を求め、その分布の中央値又はMCSの平均値から基地局の基準品質を求める。そして、スケジューリング予測部319は、求めた基準品質とCQIチャネル生成部303からのCQI情報との差分及びこのCQI情報に基づいてスケジューリング予測値を算出する。CQI情報が基準品質よりも高く、その差分が大きい場合、スケジューリング予測値は高い値をとり、移動通信端末UE1は、基地局から優先的に周波数リソースを割り当てられることとなる。算出されたスケジューリング予測値は、ハンドオフ判定部318へ出力される。
ハンドオフ判定部318は、通信中の基地局からの無線信号の下り受信品質、通信レート及びスケジューリング予測値を受け取る。また、ハンドオフ判定部318は、ハンドオフ候補の基地局からの無線信号の下り受信品質、予測通信レート及びスケジューリング予測値を受け取る。ハンドオフ判定部318は、ハンドオフ候補の基地局の下り受信品質が通信中の基地局の下り受信品質よりも高いか否か、ハンドオフ候補の基地局の予測通信レートが通信中の基地局の通信レートよりも高いか否か、及び、ハンドオフ候補の基地局のスケジューリング予測値が通信中の基地局のスケジューリング予測値よりも高いか否かを判定する。そして、ハンドオフ判定部318は、この判定結果を制御部300へ出力する。なお、ハンドオフ判定部318は、ハンドオフ候補の基地局の予測通信レートが通信中の基地局の通信レートよりも高いか否かを判定する際に、オフセットを設けてもよい。また、ハンドオフ判定部318は、ハンドオフ候補の基地局のスケジューリング予測値が通信中の基地局のスケジューリング予測値よりも高いか否かを判定する際に、オフセットを設けてもよい。
次に、上記構成の移動通信端末UE1のハンドオフ動作について詳細に説明する。図12は、移動通信端末UE1が通信接続する基地局を他の基地局へハンドオフする際の処理ルーチンを示す。
移動通信端末UE1は、現在通信中の基地局からの無線信号を受信する(ステップ121)。移動通信端末UE1は、受信品質測定部313により、受信した現在通信中の無線信号の下り受信品質を測定し、CQIチャネル生成部303により、受信品質測定部313で測定した下り受信品質からCQI情報を生成する(ステップ122)。また、移動通信端末UE1は、周辺基地局の無線信号の下り受信品質を測定する(ステップ123)。
移動通信端末UE1は、制御部300により、ハンドオフ候補基地局があるか否かを判断する(ステップ124)。ハンドオフ候補基地局が存在しない場合(ステップ124のNo)、処理を終了する。一方、ハンドオフ候補基地局が存在する場合(ステップ124のYes)、それ以降のハンドオフ判定のための処理を行う。
移動通信端末UE1は、CQIチャネル生成部303により、受信品質測定部313で測定したハンドオフ候補基地局の下り受信品質からCQI情報を生成する(ステップ125)。続いて、移動通信端末UE1は、通信レート算出部317により、周波数リソース量を予測し、予測した周波数リソース量とCQI情報とから無線信号の通信レートを予測する。また、移動通信端末UE1は、スケジューリング予測部319により、基地局の基準品質とCQI情報との差分及びこのCQI情報に基づいてスケジューリング予測値を算出する(ステップ126)。
移動通信端末UE1は、ハンドオフ判定部318により、ハンドオフ候補の基地局の下り受信品質が通信中の基地局の下り受信品質よりも高いか否か、ハンドオフ候補の基地局の予測通信レートが通信中の基地局の通信レートよりも高いか否か、及び、ハンドオフ候補の基地局のスケジューリング予測値が通信中の基地局のスケジューリング予測値よりも高いか否かを判定する(ステップ127)。移動通信端末UE1は、ハンドオフ候補の基地局の下り受信品質が通信中の基地局の下り受信品質よりも高く、ハンドオフ候補の基地局の予測通信レートが通信中の基地局の通信レートよりも高く、かつ、ハンドオフ候補の基地局のスケジューリング予測値が通信中の基地局のスケジューリング予測値よりも高い場合、制御部300により、ハンドオフ候補の基地局に対してハンドオフの要求を行う(ステップ128)。
これにより、移動通信端末UE1は、下り受信品質が高く、通信レートが高く、かつ、周波数リソースが優先的に割り当てられる基地局へハンドオフすることができる。
以上のように、上記第3の実施形態では、ハンドオフ候補の基地局から無線信号を受信し、その無線信号に含まれるリソース割当情報におけるユーザID及び周波数リソース位置に基づいて予測通信レートを算出する。また、移動通信端末は、基地局BS1,BS2から無線信号を受信し、その無線信号に含まれるリソース割当情報のユーザID及びMCSに基づいて求められる基準品質をCQI情報と比較することで、基地局BS1,BS2から周波数リソースを優先的に割り当てられ得るか否かを判断するようにしている。これにより、移動通信端末は、下り受信品質に加え、算出した予測通信レート及び基地局からの周波数リソースの割当量を判断指標にすることが可能となる。つまり、下り受信品質のみを指標にする場合と異なり、ハンドオフ後において通信レートが低下することを回避することができる。
したがって、本発明に係る移動通信端末は、通信中の基地局よりも、下り受信品質及び通信レートが高い基地局へ無線通信を切り替えることができる。また、無線通信を行う基地局を通信レートを考慮して選択するため、ユーザ/セクタスループットが向上し、その結果、通信時間の短縮が図られることとなり、移動通信端末の低消費電力化につながる。
(その他の実施形態)
なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、上記各実施形態では、マイクロセル同士のカバーエリアが隣接する場合を例に説明したが、図13に示すように、マイクロセルである基地局BS1の内部に、無線ゾーンE3を形成するフェムトセルである基地局BS3が存在する場合であっても同様に実施可能である。
また、本発明において、リソース割当情報は毎フレーム送信されている。このため、予測通信レート及びスケジューリング予測値は、フレーム毎に算出されたものを利用する場合であっても、所定の期間で平均化したものを利用する場合であっても同様に実施可能である。
さらに、この発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る移動通信端末が所属する移動通信システムの一例を示す図である。 図1の基地局が移動通信端末へ送信する無線信号の構造の一例を示す図である。 図1の移動通信端末の機能構成を示すブロック図である。 図1の移動通信端末が通信接続する基地局を他の基地局へハンドオフする際の処理ルーチンを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る移動通信端末が所属する移動通信システムの一例を示す図である。 図5の移動通信端末の機能構成を示すブロック図である。 図5の移動通信端末が通信接続する基地局を他の基地局へハンドオフする際の処理ルーチンを示す図である。 図5の基地局が移動通信端末へ送信する無線信号の構造の一例を示す図である。 図5の基地局のSNRを示すグラフである。 図5の基地局の基準品質と移動通信端末のCQI情報を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係る移動通信端末の機能構成を示すブロック図である。 図11の移動通信端末が通信接続する基地局を他の基地局へハンドオフする際の処理ルーチンを示す図である。 移動通信端末が所属する移動通信システムの一例を示す図である。
符号の説明
100,200,300…制御部
101,201,301…パイロットチャネル生成部
102,202,302…チャネルコーディング部
103,203,303…CQIチャネル生成部
104,204,304…変調部
105,205,305…物理リソース割当部
106,206,306…IFFT部
107,207,307…送信RF部
108,208,308…デュプレクサ
109,209,309…受信RF部
110,210,310…FFT部
111,211,311…周波数チャネル分離部
112,212,312…パイロットデスクランブリング部
113,213,313…受信品質測定部
114,214,314…データチャネル復調部
115,215,315…チャネルデコーディング部
116,216,316…報知チャネル復調部
117,317…通信レート算出部
118,218,318…ハンドオフ判定部
219,319…スケジューリング予測部
E1,E2…無線ゾーン
BS1〜BS3…基地局
UE1〜UE10…移動通信端末

Claims (8)

  1. 自局に属するユーザの識別情報及び前記ユーザに割り当てられた周波数リソース情報を含む報知情報を無線信号により送信する第1及び第2の基地局のうち、前記第1の基地局に第1の伝送路品質を通知し、前記第1の基地局の適応制御により前記第1の伝送路品質に基づいて設定された下り受信品質に従って前記第1の基地局と無線通信する移動通信端末であって、
    前記第1の基地局からの第1の無線信号の下り受信品質を測定する機能と、前記第2の基地局からの第2の無線信号の下り受信品質を測定する機能とを備える品質測定手段と、
    前記第2の無線信号の下り受信品質に基づいて第2の伝送路品質を決定する伝送路品質決定手段と、
    前記第2の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び周波数リソース情報から前記第2の基地局に属するユーザ数及び割り当てられた周波数リソース量を把握し、当該把握したユーザ数及び周波数リソース量に基づいて前記第2の基地局と無線通信を行う際に割り当てられ得る周波数リソース量を予測し、当該予測した周波数リソース量と前記第2の伝送路品質とから前記第2の無線信号の通信レートを予測する通信レート予測手段と、
    前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号に基づいて求められる通信レートよりも高いか否かを判定する判定手段と、
    判定結果が、前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号の通信レートよりも高い場合、前記第2の基地局へ無線通信の切り替えを要求する通信切替要求手段とを具備し、
    前記第1及び第2の基地局が、良好な下り受信品質を設定可能な移動通信端末に対して優先的に周波数リソースを割り当て、前記報知情報が、前記ユーザ毎に設定された下り受信品質をさらに含む場合、
    前記第1の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び下り受信品質から前記第1の基地局に属するユーザの下り受信品質を把握して第1の基準品質を求め、当該第1の基準品質と前記第1の伝送路品質との差に基づいて前記第1の基地局が前記周波数リソースを割り当てる第1のスケジュールを予測する機能と、前記第2の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び下り受信品質から前記第2の基地局に属するユーザの下り受信品質を把握して第2の基準品質を求め、当該第2の基準品質と前記第2の伝送路品質との差に基づいて前記第2の基地局が前記周波数リソースを割り当てる第2のスケジュールを予測する機能とを備えるスケジュール予測手段をさらに具備し、
    前記判定手段は、前記第2のスケジュールが前記第1のスケジュールよりも大きな周波数リソースを割り当て得る内容になっているか否かをさらに判定し、
    前記通信切替要求手段は、判定の結果がさらに、前記第2のスケジュールが前記第1のスケジュールよりも大きな周波数リソースを割り当て得る内容になっている場合、前記第2の基地局へ無線通信の切り替えを要求することを特徴とする移動通信端末。
  2. 前記第2の無線信号の報知情報に含まれる周波数リソース情報において、割り当てられた位置が規定位置であり、割り当てられた量が規定量である特定周波数リソースがある場合、
    前記通信レート予測手段は、前記特定周波数リソースを割り当てられたユーザを除外して、前記第2の基地局と無線通信を行う際に割り当てられ得る周波数リソース量を予測することを特徴とする請求項1記載の移動通信端末。
  3. 自局に属するユーザの識別情報及び前記ユーザ毎に設定される下り受信品質を含む報知情報を無線信号により送信する第1及び第2の基地局のうち、前記第1の基地局に第1の伝送路品質を通知し、前記第1の基地局の適応制御により前記第1の伝送路品質に基づいて設定された下り受信品質に従って前記第1の基地局と無線通信する移動通信端末であって、
    前記第1の基地局からの第1の無線信号の下り受信品質を測定する機能と、前記第2の基地局からの第2の無線信号の下り受信品質を測定する機能とを備える品質測定手段と、
    前記第2の無線信号の下り受信品質に基づいて第2の伝送路品質を決定する伝送路品質決定手段と、
    前記第1及び第2の基地局が、良好な下り受信品質を設定可能な移動通信端末に対して優先して前記周波数リソースを割り当てる場合、前記第1の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び下り受信品質から前記第1の基地局に属するユーザの下り受信品質を把握して第1の基準品質を求め、当該第1の基準品質と前記第1の伝送路品質との差に基づいて前記第1の基地局が前記周波数リソースを割り当てる第1のスケジュールを予測する機能と、前記第2の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び下り受信品質から前記第2の基地局に属するユーザの下り受信品質を把握して第2の基準品質を求め、当該第2の基準品質と前記第2の伝送路品質との差に基づいて前記第2の基地局が前記周波数リソースを割り当てる第2のスケジュールを予測する機能とを備えるスケジュール予測手段と、
    前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2のスケジュールが前記第1のスケジュールよりも大きな周波数リソースを割り当て得る内容になっているか否かを判定する判定手段と、
    判定結果が、前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2のスケジュールが前記第1のスケジュールよりも大きな周波数リソースを割り当て得る内容になっている場合、前記第2の基地局へ無線通信の切り替えを要求する通信切替要求手段とを具備することを特徴とする移動通信端末。
  4. 前記報知情報が前記ユーザ毎に割り当てられた周波数リソース情報をさらに含む場合、
    前記第2の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び周波数リソース情報から前記第2の基地局に属するユーザ数及び割り当てられた周波数リソース量を把握し、当該把握したユーザ数及び周波数リソース量に基づいて前記第2の基地局と無線通信を行う際に割り当てられ得る周波数リソース量を予測し、当該予測した周波数リソース量と前記第2の伝送路品質とから前記第2の無線信号の通信レートを予測する通信レート予測手段をさらに具備し、
    前記判定手段は、前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号に基づいて求められる通信レートよりも高いか否かをさらに判定し、
    前記通信切替要求手段は、判定結果がさらに、前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号の通信レートよりも高い場合、前記第2の基地局へ無線通信の切り替えを要求することを特徴とする請求項記載の移動通信端末。
  5. 前記第2の無線信号の報知情報に含まれる周波数リソース情報において、割り当てられた位置が規定位置であり、割り当てられた量が規定量である特定周波数リソースがある場合、
    前記通信レート予測手段は、前記特定周波数リソースを割り当てられたユーザを除外して、前記第2の基地局と無線通信を行う際に割り当てられ得る周波数リソース量を予測することを特徴とする請求項記載の移動通信端末。
  6. 自局に属するユーザの識別情報及び前記ユーザに割り当てられた周波数リソース情報を含む報知情報を無線信号により送信する第1及び第2の基地局のうち、前記第1の基地局に第1の伝送路品質を通知し、前記第1の基地局の適応制御により前記第1の伝送路品質に基づいて設定された下り受信品質に従って前記第1の基地局と無線通信する移動通信端末に用いられる基地局切替方法であって、
    前記第1の基地局からの第1の無線信号の下り受信品質を測定し、
    前記第2の基地局からの第2の無線信号の下り受信品質を測定し、
    前記第2の無線信号の下り受信品質に基づいて第2の伝送路品質を決定し、
    前記第2の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び周波数リソース情報から前記第2の基地局に属するユーザ数及び割り当てられた周波数リソース量を把握し、
    前記把握したユーザ数及び周波数リソース量に基づいて前記第2の基地局と無線通信を行う際に割り当てられ得る周波数リソース量を予測し、
    前記予測した周波数リソース量と前記第2の伝送路品質とから前記第2の無線信号の通信レートを予測し、
    前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号に基づいて求められる通信レートよりも高いか否かを判定し、
    判定結果が、前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号の通信レートよりも高い場合、前記第2の基地局へ無線通信の切り替えを要求し、
    前記第1及び第2の基地局が、良好な下り受信品質を設定可能な移動通信端末に対して優先的に周波数リソースを割り当て、前記報知情報が、前記ユーザ毎に設定された下り受信品質をさらに含む場合、
    前記第1の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び下り受信品質から前記第1の基地局に属するユーザの下り受信品質を把握して第1の基準品質を求め、
    前記第1の基準品質と前記第1の伝送路品質との差に基づいて前記第1の基地局が前記周波数リソースを割り当てる第1のスケジュールを予測し、
    前記第2の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び下り受信品質から前記第2の基地局に属するユーザの下り受信品質を把握して第2の基準品質を求め、
    前記第2の基準品質と前記第2の伝送路品質との差に基づいて前記第2の基地局が前記周波数リソースを割り当てる第2のスケジュールを予測し、
    前記第2のスケジュールが前記第1のスケジュールよりも大きな周波数リソースを割り当て得る内容になっているか否かをさらに判定し、
    判定の結果がさらに、前記第2のスケジュールが前記第1のスケジュールよりも大きな周波数リソースを割り当て得る内容になっている場合、前記第2の基地局へ無線通信の切り替えを要求することを特徴とする基地局切替方法。
  7. 自局に属するユーザの識別情報及び前記ユーザ毎に設定される下り受信品質を含む報知情報を無線信号により送信する第1及び第2の基地局のうち、前記第1の基地局に第1の伝送路品質を通知し、前記第1の基地局の適応制御により前記第1の伝送路品質に基づいて設定された下り受信品質に従って前記第1の基地局と無線通信する移動通信端末に用いられる基地局切替方法であって、
    前記第1の基地局からの第1の無線信号の下り受信品質を測定し、
    前記第2の基地局からの第2の無線信号の下り受信品質を測定し、
    前記第2の無線信号の下り受信品質に基づいて第2の伝送路品質を決定し、
    前記第1及び第2の基地局が、良好な下り受信品質を設定可能な移動通信端末に対して優先して前記周波数リソースを割り当てる場合、前記第1の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び下り受信品質から前記第1の基地局に属するユーザの下り受信品質を把握して第1の基準品質を求め、
    前記第1の基準品質と前記第1の伝送路品質との差に基づいて前記第1の基地局が前記周波数リソースを割り当てる第1のスケジュールを予測し、
    前記第2の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び下り受信品質から前記第2の基地局に属するユーザの下り受信品質を把握して第2の基準品質を求め、
    前記第2の基準品質と前記第2の伝送路品質との差に基づいて前記第2の基地局が前記周波数リソースを割り当てる第2のスケジュールを予測し、
    前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2のスケジュールが前記第1のスケジュールよりも大きな周波数リソースを割り当て得る内容になっているか否かを判定し、
    判定結果が、前記第2の無線信号の下り受信品質が前記第1の無線信号の下り受信品質より高く、前記第2のスケジュールが前記第1のスケジュールよりも大きな周波数リソースを割り当て得る内容になっている場合、前記第2の基地局へ無線通信の切り替えを要求することを特徴とする基地局切替方法。
  8. 前記報知情報が、前記ユーザ毎に割り当てられた周波数リソース情報をさらに含む場合、
    前記第2の無線信号の報知情報に含まれるユーザ識別情報及び周波数リソース情報から前記第2の基地局に属するユーザ数及び割り当てられた周波数リソース量を把握し、
    前記把握したユーザ数及び周波数リソース量に基づいて前記第2の基地局と無線通信を行う際に割り当てられ得る周波数リソース量を予測し、
    前記予測した周波数リソース量と前記第2の伝送路品質とから前記第2の無線信号の通信レートを予測し、
    前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号に基づいて求められる通信レートよりも高いか否かをさらに判定し、
    判定結果がさらに、前記第2の無線信号の予測通信レートが前記第1の無線信号の通信レートよりも高い場合、前記第2の基地局へ無線通信の切り替えを要求することを特徴とする請求項記載の基地局切替方法。
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