JP5209668B2 - 吸引処理装置の冷却方法及び吸引処理装置 - Google Patents
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Description
ルーツブロワーは単独で用いられることもあるが、高い真空度を得るために、複数台のルーツブロワーを直列に連通連結する或いは直列に連通連結された複数のケーシング内空間を設けることにより、段階的に真空度を上げるように構成した多段式ルーツブロワーが使用されることが多い。
図10は従来の多段式ルーツブロワーの冷却機構の一例を示す概略図である。
図10に示す多段式ルーツブロワーの冷却機構は、直列に連通連結された2台の湿式ルーツブロワー(A)(B)と、これら2台の湿式ルーツブロワーを通過した気体中の塵埃を捕集する湿式集塵槽(C)とからなり、湿式集塵槽(C)内の水を冷却水として上流側のルーツブロワー(A)の吸引口側の配管(D)に導入するとともに、下流側のルーツブロワー(B)の吐出側のケーシング内に外気を導入するように構成されている。
また、ルーツブロワーのケーシング内部を冷却するための封水量を多くする必要があるため、ルーツブロワーを駆動するために必要な動力が増加し、これによりルーツブロワーを駆動する原動機(エンジン又はモーター)の回転数が増加し、騒音が大きくなるという問題もあった。
また、冷却効果が向上するため、ルーツブロワーのケーシング内部の封水量を削減することが可能となる。これにより、ルーツブロワーを駆動するために必要な動力を低減することができ、ルーツブロワーを駆動する原動機(エンジン又はモーター)の回転数を減少させることが可能となり、騒音を低減することができる。
更に、冷却効果が向上して封水量が減少するため、ケーシング内部に冷却用の外気を導入する外気導入口を1つとすることができ、冷却構造を簡素化することが可能となる。
図1は本発明に係る吸引処理装置の第一実施形態を示す模式図であり、図2は第一実施形態に係る吸引処理装置の上流側のルーツブロワー付近の拡大図である。
第一実施形態に係る吸引処理装置は、直列に連通連結された複数のルーツブロワー(1a)(1b)と、これら複数のルーツブロワー(1a)(1b)を通過した気体中の塵埃を捕集する湿式集塵槽(2)とを備えている。
下流側のルーツブロワー(1b)も、吸気口(3b)と吐出口(4b)を備えたケーシング(5)と、ケーシング(5)内部で回転する2つのローター(6)から構成され、ケーシング(5)内部に冷却用の封水が収容されている湿式ルーツブロワーである。
ルーツブロワー(1a)(1b)のローター(6)は、図示の如く3葉式のものである。
下流側のルーツブロワー(1b)の吐出口(4b)に接続された配管(11)は、他方の分岐路(7b)の中途部に接続されている。
これにより、上流側のルーツブロワー(1a)の吐出口(4a)から吐出された気体は、配管(7)により二方向に分岐される。そして、一方の分岐路(7a)に流入した気体は下流側のルーツブロワー(1b)を通過してから湿式集塵槽(2)の吸気部(9)へと導入され、他方の分岐路(7b)に流入した気体は逆止弁(10)を介して湿式集塵槽(2)の吸気部(9)へと導入される。
冷却水導入経路(12)の中途部にはフローゲージ(13)が設けられており、上流側のルーツブロワー(1a)の真空圧により、水槽(8)内の水をフローゲージ(13)を介してルーツブロワー(1a)のケーシング(5)内の吐出側に導入することができる。
外気導入口(16)には逆止弁(19)を介してサイレンサー(17)が接続されており、外気はサイレンサー(17)を通って外気導入口(16)から上流側のルーツブロワー(1a)のケーシング(5)の吐出側に導入される。
第一実施形態においては、湿式集塵槽(2)内の水を冷却水として、上流側のルーツブロワー(1a)のケーシング(5)の吐出側、より詳しくは上流側のルーツブロワー(1a)のケーシング(5)の第一の内部空間(14)に導入する。
そのため、ケーシング内に冷却水として導入される湿式集塵槽(2)の水槽(8)内の水温が上昇しても、高い冷却効果が得られることとなり、長時間に亘って高真空度を維持することができる。
また、冷却効果が向上することによって、ルーツブロワーのケーシング内部の封水量を削減することが可能となる。これにより、ルーツブロワーを駆動するために必要な動力を低減することができ、ルーツブロワーを駆動する原動機(エンジン又はモーター)の回転数を減少させることが可能となり、騒音を低減することができる。
これにより、ケーシング(5)内が、冷却水に加えて外気によっても冷却されることとなり、冷却効果を高めることが可能となる。また、ローター(6)の回転に伴って、外気が自動的にケーシング(5)内に吸入され、同時にケーシング(5)内の封水の排出も行われることとなる。
また、上述したように冷却効果が向上して封水量が減少することから、ケーシング内部に外気を導入する外気導入口(16)を1つとしても、外気導入による冷却効果を充分に得ることができ、冷却構造を簡素化することが可能となる。
第二実施形態の吸引処理装置は、下流側(2段目)の湿式ルーツブロワー(1b)のケーシングの吐出側に外気を導入する外気導入口(18)を設けた点のみが、図1,2に示したものと異なり、その他の構成は同じである。
外気導入口(18)が形成された空間は、ルーツブロワー(1b)のケーシング(5)の吐出側において、2つのローター(6)とケーシング(5)内面との間に夫々独立して形成される2つの内部空間の一方又は両方(図示例では両方)である。
以下、第三実施形態に係る吸引処理装置について、上述した第一実施形態と異なる点を中心に説明し、同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
冷却水導入経路(12)の中途部にはフローゲージ(13)が設けられており、上流側のルーツブロワー(1a)の真空圧により、水槽(8)内の水をフローゲージ(13)を介してルーツブロワー(1a)のケーシング(5)内の吸引側に導入することができる。
外気導入口(16)にはサイレンサー(17)が接続されており、外気はサイレンサー(17)を通って外気導入口(16)から上流側のルーツブロワー(1a)のケーシング(5)の吸引側に導入される。尚、外気導入口(16)を吸引側に設けているため、逆止弁は不要となる。
第三実施形態においては、湿式集塵槽(2)内の水を冷却水として、上流側のルーツブロワー(1a)のケーシング(5)の吸引側、より詳しくは上流側のルーツブロワー(1a)のケーシング(5)の第一の内部空間(14)に導入する。
そのため、ケーシング内に冷却水として導入される湿式集塵槽(2)の水槽(8)内の水温が上昇しても、高い冷却効果が得られることとなり、長時間に亘って高真空度を維持することができる。
また、冷却効果が向上することによって、ルーツブロワーのケーシング内部の封水量を削減することが可能となる。これにより、ルーツブロワーを駆動するために必要な動力を低減することができ、ルーツブロワーを駆動する原動機(エンジン又はモーター)の回転数を減少させることが可能となり、騒音を低減することができる。
これにより、ケーシング(5)内が、冷却水に加えて外気によっても冷却されることとなり、冷却効果を高めることが可能となる。また、ローター(6)の回転に伴って、外気が自動的にケーシング(5)内に吸入され、同時にケーシング(5)内の封水の排出も行われることとなる。
また、上述したように冷却効果が向上して封水量が減少することから、ケーシング内部に外気を導入する外気導入口(16)を1つとしても、外気導入による冷却効果を充分に得ることができ、冷却構造を簡素化することが可能となる。
第四実施形態の吸引処理装置は、下流側(2段目)の湿式ルーツブロワー(1b)のケーシングの吸引側に外気を導入する外気導入口(18)を設けた点のみが、図4,5に示したものと異なり、その他の構成は同じである。
外気導入口(18)が形成された空間は、ルーツブロワー(1b)のケーシング(5)の吸引側において、2つのローター(6)とケーシング(5)内面との間に夫々独立して形成される2つの内部空間の一方又は両方(図示例では両方)である。
ルーツブロワーの数が3台以上である場合、最上流側(1段目)のルーツブロワーのケーシングの吐出側もしくは吸引側に上記した冷却水導入経路と外気導入口を設ければよい。冷却水導入経路と外気導入口を設ける位置は図1,2又は図4,5に示したものと同様である。
また、第二又は第四実施形態を採用する場合には、最上流側以外(2段目以降)の湿式ルーツブロワーのケーシングの吐出側もしくは吸引側に上記した外気導入口を設ければよい。外気導入口を設ける位置は図3又は図6に示したものと同様である。
直列に連通連結された複数のケーシング内空間を有する1台の湿式ルーツブロワーを使用する場合、最上流側のケーシング内空間の吐出側もしくは吸引側に上記した冷却水導入経路と外気導入口を設ければよい。
この場合、冷却水導入経路は上記した第一の内部空間に冷却水を導入するように設け、外気導入口は上記した第二の内部空間に外気を導入するように設ければよい。つまり、最上流側のケーシング内空間の吐出側もしくは吸引側において、2つのローターとケーシング内面との間に夫々独立して形成される内部空間のうち、一方のローターとケーシング内面との間に形成される空間に冷却水導入経路を設け、他方のローターとケーシング内面との間に形成される空間に外気導入口を設ければよい。
この場合、上流側のルーツブロワーのケーシングの吸気口もしくは上流側のケーシング内空間の吸気口が、同じ車台上に搭載された被回収物の回収タンクに接続される。これにより、ルーツブロワーの駆動により発生した吸引力により回収タンク内を負圧とし、回収タンク内に被回収物を吸引回収することができる。
上流側のルーツブロワーの吸気口に接続された配管内の温度は、図7に示すように、比較例では開始時から時間の経過に伴って温度が上昇し約12分後には約35℃に達したのに対して、実施例では開始時よりも温度が低下して30分後(図示略)でも約8℃であった。
湿式集塵槽の水槽内の水温は、図8に示すように、比較例では開始直後から急激に上昇し、約52分後には水位が低下して測定不可となったのに対して、実施例では温度上昇は比較的緩やかであり、比較例と同程度まで水位が低下したのは、比較例より約20分後であった。
上流側のルーツブロワーの吸気口における真空度は、図9に示すように、比較例では開始時から時間の経過に伴って真空度が低下し約18分後には約−86kPaとなったのに対して、実施例では開始時から70分後においても真空度の低下は殆ど生じず約−96kPaと高真空度を維持していた。
その結果、封水量は、比較例が10L/minであったのに対して、実施例は5L/minであった。エンジンの回転数は、比較例が1450rpmであったのに対して、実施例は1300rpmであった。
また、ルーツブロワーのケーシング内部の封水量を約半分に削減することができ、ルーツブロワーを駆動するエンジンの回転数を約10%減少させることができることも確認された。
1b 下流側(2段目以降)のルーツブロワー
2 湿式集塵槽
3 吸気口
4 吐出口
5 ケーシング
6 ローター
12 冷却水導入経路
14 第一の内部空間
15 第二の内部空間
16 外気導入口
18 外気導入口
Claims (10)
- 直列に連通連結された複数台の湿式ルーツブロワーもしくは直列に連通連結された複数のケーシング内空間を有する1台の湿式ルーツブロワーと、前記湿式ルーツブロワーを通過した気体中の塵埃を捕集する湿式集塵槽とを備えた吸引処理装置の冷却方法であって、
前記湿式集塵槽内の水を冷却水として、最上流側の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吐出側もしくは最上流側のケーシング内空間の吐出側に導入することを特徴とする吸引処理装置の冷却方法。 - 前記最上流側の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吐出側もしくは前記最上流側のケーシング内空間の吐出側において、2つのローターとケーシング内面との間に夫々独立して形成される内部空間のうち、一方のローターとケーシング内面との間に形成される第一の内部空間に前記冷却水を導入し、他方のローターとケーシング内面との間に形成される第二の内部空間に外気を導入することを特徴とする請求項1記載の吸引処理装置の冷却方法。
- 直列に連通連結された複数台の湿式ルーツブロワーもしくは直列に連通連結された複数のケーシング内空間を有する1台の湿式ルーツブロワーと、前記湿式ルーツブロワーを通過した気体中の塵埃を捕集する湿式集塵槽とを備えた吸引処理装置の冷却方法であって、
前記湿式集塵槽内の水を冷却水として、最上流側の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吸引側もしくは最上流側のケーシング内空間の吸引側に導入し、
前記最上流側の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吸引側もしくは前記最上流側のケーシング内空間の吸引側において、2つのローターとケーシング内面との間に夫々独立して形成される内部空間のうち、一方のローターとケーシング内面との間に形成される第一の内部空間に前記冷却水を導入し、他方のローターとケーシング内面との間に形成される第二の内部空間に外気を導入することを特徴とする吸引処理装置の冷却方法。 - 2段目以降の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吐出側もしくは2段目以降のケーシング内空間の吐出側に外気を導入することを特徴とする請求項1又は2記載の吸引処理装置の冷却方法。
- 2段目以降の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吸引側もしくは2段目以降のケーシング内空間の吸引側に外気を導入することを特徴とする請求項3記載の吸引処理装置の冷却方法。
- 直列に連通連結された複数台の湿式ルーツブロワーもしくは直列に連通連結された複数のケーシング内空間を有する1台の湿式ルーツブロワーと、前記湿式ルーツブロワーを通過した気体中の塵埃を捕集する湿式集塵槽とを備えた吸引処理装置であって、
前記湿式集塵槽内の水を最上流側の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間もしくは最上流側のケーシング内空間に導入する冷却水導入経路を設けており、
前記冷却水導入経路が、前記湿式集塵槽内の水を前記最上流側の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吐出側もしくは最上流側のケーシング内空間の吐出側に導入することを特徴とする吸引処理装置。 - 前記最上流側の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吐出側もしくは前記最上流側のケーシング内空間の吐出側において、2つのローターとケーシング内面との間に夫々独立して形成される内部空間のうち、一方のローターとケーシング内面との間に形成される第一の内部空間に前記冷却水導入経路を連通連結し、他方のローターとケーシング内面との間に形成される第二の内部空間に外気を導入する外気導入口を設けたことを特徴とする請求項6記載の吸引処理装置。
- 直列に連通連結された複数台の湿式ルーツブロワーもしくは直列に連通連結された複数のケーシング内空間を有する1台の湿式ルーツブロワーと、前記湿式ルーツブロワーを通過した気体中の塵埃を捕集する湿式集塵槽とを備えた吸引処理装置であって、
前記湿式集塵槽内の水を、最上流側の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吸引側もしくは最上流側のケーシング内空間の吸引側に導入する冷却水導入経路を設けており、
前記最上流側の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吸引側もしくは前記最上流側のケーシング内空間の吸引側において、2つのローターとケーシング内面との間に夫々独立して形成される内部空間のうち、一方のローターとケーシング内面との間に形成される第一の内部空間に前記冷却水導入経路を連通連結し、他方のローターとケーシング内面との間に形成される第二の内部空間に外気を導入する外気導入口を設けたことを特徴とする吸引処理装置。 - 2段目以降の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吐出側もしくは2段目以降のケーシング内空間の吐出側に外気を導入する外気導入口を設けたことを特徴とする請求項6又は7記載の吸引処理装置。
- 2段目以降の湿式ルーツブロワーのケーシング内空間の吸引側もしくは2段目以降のケーシング内空間の吸引側に外気を導入する外気導入口を設けたことを特徴とする請求項8記載の吸引処理装置。
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