JP5207556B2 - 外設部材の取付構造 - Google Patents
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他方、二酸化炭素を減少させるために、屋根面を緑化して温度低下や光合成を行わせる試みも盛んに行われている。
また、外装面上に、鋼材を桁状に取り付けする方法では、太陽電池パネルのサイズに応じた専用の固定金具が用いられいる。
また、前記鋼材を桁状に取り付ける方法では、外装面を構築する外装材のサイズも、前記太陽電池パネルのサイズもそれぞれ多種に及んでいるため、特に既設屋根に対して太陽電池パネルを組み付ける場合には、特定のサイズのものに限定される不具合があった。
そして、支持部材の任意の位置に太陽電池パネルや緑化パネル等の外設部材を取り付けることができる。なお、取り付けた持出部材には、隆状部が形成されているので、支持部材等の固定に際し、それ以上の外装構造への取付孔の増加をまねくことがない。
ることができる。
後述する図示実施例では、この持出部材は、断面略ハット状のピース材であり、極めて簡易な構成であって、特にその形状構成を限定するものではない。
また、この持出部材を固定する固定具も、後述する図示実施例では、単なるビス材であって、極めて簡易な構成である。
このように、本発明に用いる持出部材は、極めて簡易な構成であるから、適用する外装構造が既設や新設にかかわらず、左右に隣接する外装材に跨る寸法(長さ)のものを適宜に選定して使用すればよく、どのような外装材メーカーの種々の屋根仕様に応じて種々の寸法にも容易に適用できるものである。具体的には、予め各屋根仕様に応じた長さに形しておく方法と、近似する数種類の長さに成形しておく方法と、現場にて長さ調整する方法などがあり、適宜に選択すればよい。
この場合、例えば後述する図示実施例のように保持部材の左右にフランジ状に外方へ延在する被固定部を設け、このフランジ状の被固定部に対して固定具を留め付けることにより、持出部材の取付安定性は極めて高いものとなる。そのため、例えば高重量の太陽電池システムや緑化構造などの設置にも好適に対応することができる。
なお、後述する図示実施例のように保持部材自体を排水空間に配設している場合、当然のことながら、このフランジ状の被固定部も排水空間内に位置するものとなり、排水部材を固定する固定具は排水空間内にて固定されているものとなる。
また、後述する図示実施例のようにこのフランジ状の被固定部は、外装材裏面に添設される構成でもよく、外装材の裏面を支持する役割も果たす。
隣接する外装材間への水の浸入は、カバー材や保持部材により阻止することができるので、持出部材が水の浸入を阻止する機能を兼ねる必要はなく、後述する図示実施例のように取付部材としてピース材を用いるようにしてもよい。
また、支持部材についても、比較的軽量の外設部材(例えばアンテナや避雷針など)であれば、必ずしも必要ではなく、直接的に前記持出部材の隆状部に取り付ければよい。
一般的に支持部材は、比較的高重量の外設部材(例えば太陽電池パネルや緑化構造)を任意の位置に取り付ける際に好適であり、桁行き方向に連続する支持部材を容易に配設するためには、受部材を取り付け、該複数の受部材に亘って(跨って)、支持部材を取り付けることが望ましい。すなわち、ピース状の受部材は、汎用のレンチ等の工具を用いて容易に取り付けることができ、長尺な支持部材の取り付けを容易にする位置規制の役割も果たす。
この外設部材の配設位置は、前記支持部材の任意の位置に取り付けることができるので、屋根面の任意の位置に取り付けることができる。
前記保持部材5は、図1(c)に示すように左右の縦片51,51を横片52で連結した略H字状のピース材であって、前記各縦片51には、その上端を外方へ延在させて前記持出部材1を固定する固定具1aの下端が至るフランジ状の被固定部511が設けられ、前記横片52には、対向する二つの上向きの起立片53,53が形成され、各起立片53の外側上端に、後述する外装材3Aの成形部33(被保持部331)を保持する隅部が保持部531として設けられている。
前記外装材3Aは、略平坦状の面板部31と、その左右側縁を下方へ折り下げて形成した成形部33,33とを備える構成であり、図示実施例の外装材3Aは、図1(d)に示すように前記面板部31の裏面側に裏貼り材30が添装され、この面板部31の左右側縁には、裏面側へ段状に折り下げた段部32,32を介して成形部33,33が設けられている。この成形部33は、内側に位置する下方への折り下げ部分とその下端を折り上げた折り上げ部分とからなる略V字状であり、外側に位置する折り上げ部分の途中に略Z字状に形成された被保持部331が設けられている。
そして、図示実施例では、左右の隣接する外装材3A,3Aに跨るようにカバー材3Cが取り付けられている。このカバー材3Cは、図1(e)に示すように上面部35の左右側縁を僅かに下方へ傾斜させて折り返した被覆部36,36が設けられ、さらに下方へ延在させて内側へ折り上げて形成した保持受部37,37が設けられている。
隣接する排水部材2,2間には、バックアップ材として断熱材3Bが配設されており、少なくともその表面(上面)には撥水加工が施されていることが望ましく、その表面が排水部材2の排水空間21に臨むように配設されているため、仮に雨水が浸入したり結露水が生じても排水空間21に導かれて排水することができる。
そして、保持部材2には、左右に隣接する外装材3A,3Aの側縁(成形部33,33)が保持されている。その際、保持部材2の縦片51と起立片53との間に、外装材3Aの成形部33が上方から挿入され、被保持部331が保持部531に弾性的に嵌合して保持されている。また、外装材3Aの面板部31は、断熱材3Bの表面に支持され、段部32は、保持部材5のフランジ状の被固定部511上に支持されている。
また、左右に隣接する外装材3A,3Aに跨るようにカバー材3Cが配設され、その保持受部37,37が、既に取り付けられた外装材3A,3Aの略V字状の成形部33,33の内側に沿うように取り付けられる。その際、カバー材3Cの保持受部37は、外装材3Aの被保持部331の裏面側に弾性的に保持される。
具体的には、持出部材1の固定部11を、カバー材3Cの被覆部36と外装材3Aの面板部31に跨るように載置し、上方から固定具1aを打ち込む。この固定具1aは、カバー材3C及び外装材3Aから保持部材5の被固定部511を貫通し、その下端は排水部材2の排水空間21に至っている。したがって、固定具1aを伝って雨水が持出部材1の裏面側へ浸入したとしても、浸入した雨水は排水空間21に導かれて流下させることができる。また、保持部材5自体が排水空間21内に配設されているので、雨水が固定具1aから保持部材5を伝っても何等漏水の原因とはならない。
なお、この受部材6は、予め持出部材1の取付け以前に一体的に固定しておくようにしてもよい。
このように前記ピース状の受部材6は、汎用のレンチ等の治具を用いて容易に取り付けることができ、長尺な支持部材7の取り付けを容易にする位置規制の役割も果たす。
また、流れ方向に隣接する太陽電池パネル8,8間には、逆ハット状の留め金具9が配設され、前記支持部材7の上面71に立設された取付ボルト7bに挿通させた状態でナット9bを締め付けて固定した。
1a 固定具
11 固定部
12 隆状部
2 排水部材
21 排水空間
22 隆状固定部
3A 外装材
31 面板部
33 成形部
331 被保持部
3C カバー材
4A 躯体
4B 木毛セメント板又は断熱材
5 保持部材
5a 固定具
511 被固定部
531 保持部
6 受部材
7 支持部材
7a 固定具
7b 取付ボルト
8 外設部材(太陽電池システム)
9 留め金具
Claims (3)
- 流れ方向に配設した排水部材の排水空間にて左右に隣接する外装材を接続した外装構造に、固定部と隆状部とを備える持出部材を介して外設部材を取り付ける外設部材の取付構造であって、
前記外装材は、面板部と、その左右側縁を下方へ折り下げて形成した成形部とを備え、
左右に隣接する前記外装材に跨るように前記持出部材の固定部を固定具にて上方から固定し、固定した持出部材の隆状部に支持部材を固定し、該支持部材上に外設部材を取り付けてなることを特徴とする外設部材の取付構造。 - 左右に隣接する外装材は、排水部材の排水空間にて、その成形部を下地に固定した保持部材により保持して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の外設部材の取付構造。
- 持出部材を固定する固定具は、保持部材の左右にフランジ状に外方へ延在する被固定部に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外設部材の取付構造。
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JP2009294420A JP5207556B2 (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | 外設部材の取付構造 |
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