JP5205330B2 - 無線通信システムおよび無線通信方法ならびに基地局装置 - Google Patents
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Description
移動体無線通信システムは、複数の基地局装置と、その基地局装置と無線通信を行なう複数の移動体端末とで構成される。複数の基地局装置は分散して配置され、それぞれの基地局装置から送信される電波が到達する範囲に、セルと呼ばれる無線通信可能な領域を形成している。基地局装置は、指向性アンテナを用いることにより、セルを角度で分割して、セクタと呼ばれる複数の電波到達範囲を持つ場合もある。セクタ構成としては、セルを3つに分割する3セクタ構成、セルを6つに分割する6セクタ構成などが一般的である。セクタは、アンテナの指向性を利用して空間を角度で分割して構成されるセルと見なすこともでき、以下、本願発明においては、両方の概念を含めてセルと称する場合がある。
一方、標準化に目を移すと、標準化団体のひとつである3GPP(Third Generation Partnership Project)では、ロング ターム エボリューション(LTE:Long Term Evolution)とよばれる直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)をベースとした無線方式が提案されている。非特許文献1には、LTEにおいて、基地局から指示をして、端末のアンテナ送信モードを変更する技術が開示されている。
一方、別の標準化団体であるIEEE802.16eでは、モバイル ワイマックス(Mobile WiMAX:Mobile Worldwide Interoperability for Microwave Access)と呼ばれるOFDMをベースとした無線方式が提案されており、非特許文献2にあるように、FFR(Fractional Frequency Reuse)と呼ばれる技術が提唱されている。
また、IEEE802.16mでも、非特許文献3にあるように、FFRが議論されている。非特許文献3と同じ文献の別の節(非特許文献4)では、複数の基地局が連携するネットワークMIMO( Multiple Input Multiple Output)について記載されている。
本願発明は、上記課題を解決するためになされたもので、個々の移動体端末の状態に応じたセル間干渉制御を実現することを目的とする。
移動体端末が、第1のセクタから受信した測定報告の設定に従って、受信可能なセクタおよび基地局装置の受信状況に関する情報の測定を行なうとともに、測定報告を第1のセクタに送信し、
基地局装置は、第1のセクタに接続された移動体端末からの測定報告を受信すると、測定報告の内容に基づいて、その移動体端末に対する第1のセクタ以外のセクタおよび基地局装置からの干渉を制御するための送信方法を決定し、決定した送信方法で、信号を送信するようにしたものである。
基地局装置20〜22は、コア装置50と通信を行い、コア装置50を介してコアネットワークに接続する。コア装置50からの信号はスイッチ40を介して基地局装置20に入力される。基地局装置20はコア装置50からの信号を高周波信号に変換し、無線信号30により移動体端末1に送信する。移動体端末1は、基地局装置20から送信された無線信号30を受信し、信号処理を行い無線信号を情報に変換することで、コア装置50との通信を行なう。
一方、移動体端末1が生成する情報は、移動体端末1において高周波信号に変換され、無線信号31により基地局装置20に送信される。移動体端末1から送信され、基地局装置20が受信した無線信号31は基地局装置20の内部で信号処理によって情報に変換され、スイッチ40を介してコア装置50に送信される。複数の基地局装置20〜22のそれぞれは、スイッチ40を介してコア装置50と接続し、それぞれ異なる信号を送受信している。
図2において横軸が周波数(f)を示し、縦に並ぶ帯は、3つの隣接する基地局(20、21、22)がそれぞれ信号を送信している周波数帯域を示している。FFRでは、各基地局装置が図2に示すように周波数に応じて送信する帯域を変えることで、他の基地局装置への干渉を低減する。隣接する基地局装置20、21、22は、特定の周波数帯(60、62、64)において、同一の周波数において、送信を行なう。隣接する基地局が全く同じ周波数を利用しているため、周波数の繰り返し利用率は1である。これをリユース1(周波数繰り返し1)で使用しているという。また、隣接する基地局装置20、21、22は、特定の周波数帯(61,63,65)において、それぞれが異なる周波数において、送信を行なう。この場合は隣接する基地局が全く異なる周波数を利用し、その次に隣接となる基地局装置では同じ周波数の利用方法を取るため、周波数の繰り返し利用率は3である。これをリユース3(周波数繰り返し3)で使用しているという。
図3は、FFR実施時の複数基地局装置への周波数割り当てを空間的に表わした図である。
図3では7つの基地局装置20〜26の配置を示している。それぞれ基地局装置は3つのセクタから構成され、それぞれのセクタは中心の基地局装置から扇型のエリアをカバーする。セクタとはアンテナの指向性を利用して、空間を角度で分割して構成されるセルの名称である。
図4に示すシミュレーション結果は、障害物によるシャドーイング、基地局装置のアンテナパターン、伝搬損失を考慮したものである。図4の「3Sector BTS」と記された黒の四角が基地局装置を示している。基地局装置から見た方位を、図4の右下に示すように、図4の紙面上方を0度とおいて、反時計周りに角度で表現すると、このシミュレーションは、0度、120度、240度の方向をもつ3セクタ構成においてシミュレーションした結果である。白い丸○の位置はSINRが9dBより高く信号品質が良好であることを示す。また黒い丸●の位置はSINRが0dBより低く、信号品質が劣悪であることを示す。この結果から、隣接するセクタとの境界エリアは黒い丸●、すなわち信号品質が劣悪であることがわかる。
図5は、移動体端末がセル境界に近い側のセクタ境界に位置する場合において、位置によるSINRの変化を説明する図である。
図6は、移動体端末がセル中心に近い側のセクタ境界に位置する場合において、位置によるSINRの変化を説明する図である。
図5は、移動体端末が他の基地局装置とのセル境界に近い場合を想定した計算結果、図6は移動体端末が基地局装置に近い場合(セル中心の場合)を想定した計算結果である。それぞれの図では、アンテナの利得を考慮している。横軸は基地局装置からみた端末の方位を示す角度であり、0度(左端)は該当する端末がセクタの中心、すなわち、端末が接続しているセクタを向くアンテナの利得が最大となる方向、そして、60度は上記のセクタに隣接する他のセクタ(同一基地局の異なる方位を向いた別のセクタ)との境界、そして120度は上記の別のセクタにおいてアンテナの利得が最大となる方向をそれぞれ示す。
図5、図6の下図に注目する。図5の下図で、黒丸●で示す信号電力(204)は、該当する基地局装置のサービングセクタからの信号電力を示すものである。また、空白の四角□で示す他セル干渉(206)は、該当する基地局装置以外の基地局装置からの干渉の総和を示すものである。電波は、実際には基地局装置の位置関係によって角度分布をもつが、ここではわかりやすいように角度分布がないものとして説明している。
また、ひし形◇で示す隣接セクタ干渉(205)は、該当する基地局装置において、サービングセクタに隣接する他のセクタからの干渉電力を示すものである。
次に上図に注目する。黒丸●(201)で示すカーブは、下図の黒丸で示すサービングセクタで該当移動体端末への信号を送信し、また、隣接するセクタからは、別の移動体端末に対して信号を送信する場合の該当移動体端末が得られるSINRを示す。すなわち、隣接するセクタ同士で、異なる移動体端末向けに異なるコードワードを送信する場合において、サービングセクタの該当移動体端末が得られるSINRを示す。ここでコードワードとは符号化した情報の一単位のことである。
(第1の方法)
隣接するセクタ同士で、異なる移動体端末向けに異なるコードワードを送信することは、従来例にあたり、SINRの計算における信号電力はサービングセクタからの受信信号電力(204)であり、干渉電力は隣接するセクタからの受信電力(205)と他セルからの受信電力(206)が加味されたものである。(これを第1の方法と呼ぶこととする。)
(第3の方法)
また、ひし形◇(202)で示すカーブは、隣接セクタ同士が協調送信を行なう場合のサービングセクタの該当移動体端末におけるSINRを示している。隣接セクタ同士の協調送信方法は、複数のセクタが連携する1つの方法として考えられるものである。隣接する2つのセクタから同一の端末向けてコードワードを送信する。(これを第3の方法と呼ぶこととする。) 第3の方法には、送信するコードによって、更に2つの送信方法がある。ひとつめは、隣接する2つのセクタから同一のコードワードを同一の周波数チャネルを用いて同時に送信するSTBC(Space-time Block code)送信であり、2つめは、隣接する2つのセクタから同一の端末向けに異なるコードワードを送信するSM(Spatial Multiplexing)送信を行なう方法である。このような隣接セクタ同士が協調送信を行なう場合、SINRの信号電力としては、サービングセクタからの受信電力(204)と隣接するセクタからの受信電力(205)を加味し、干渉電力として、他セルからの受信電力(206)を考えている。
(第2の方法)
四角□(203)で示すカーブは、隣接するセクタのうち片側のセクタからしか信号を送信しない協調送信の方法を行なう場合のサービングセクタの該当移動体端末におけるSINRを示している。このような協調送信方法は、第3の方法とは別の、複数のセクタが連携する方法として考えられるものである。(これを第2の方法と呼ぶこととする。)隣接するセクタのうち片側のセクタからしか信号を送信しない協調送信においては、隣接する2つセクタは、該当する周波数チャネルを用いて、片側のセクタからしか信号を送信せず、他方のセクタは空送信とするものである。この方法は、隣接セクタから同時に同じ周波数チャネルを送信しないため、セクタ間干渉が原理的に発生せず、且つ隣接セルへの干渉も低減する方法である。隣接するセクタのうち片側のセクタからしか信号を送信しない協調送信の場合は、信号電力として、サービングセクタからの受信電力(204)を考え、干渉電力として、他セルからの受信電力(206)を考えている。隣接セクタからは該当リソース(周波数チャネル)を用いて信号送信はしないため、隣接セクタからの電力受信205はない。そのため、信号電力、干渉電力とも隣接するセクタからの受信電力を加味していない。
セル境界の受信電力を示している図5では、干渉の支配項は他セルからの干渉(206)である。図5の上図に上述の第1〜第3の方法によるSINR(201、202、203)を記載している。セル境界の場合には、隣接セクタで空送信する第3の方法(203)を用いても従来例である第1の方法(201)と比較してほとんど効果が得られない。一方、第3の方法(202)については、サービングセクタからの受信電力と隣接セクタからの受信電力がほぼ一致するセクタの境界の狭いエリアでセクタ間での合成利得がでており、第3の方法が使えることがわかる。第3の方法では、隣接するセクタから同時にコードワードを送信するため、リソースは消費するものの、セクタ境界でSINRが−5dB程度まで下がっていたものを0dB付近にまで向上させることができている。
一方、セル中心の受信電力を示す図6では、干渉の大部分が隣接セクタからの干渉であったため、従来例である第1の方法(201)に比べ、第3(202)、第2(203)の方法によるSINRの改善幅が大きい。特に隣接間の干渉が見え始める30度当りから顕著に効果が見え始める。
条件とはサービングセクタに対する隣接するセクタのRSRPの電力比が予め設定された閾値以上となった場合であって、且つ閾値は、サービングセクタの隣接セクタのRSRPに対する第1の閾値と、他基地局のセクタのRSRPに関する第2の閾値との、少なくとも2種あり、上記隣接セクタに関するRSRPの報告は他基地局のセクタのRSRP報告よりも発動しやすい閾値としている。
また、基地局装置は、セクタ間で協調しない単一セクタモードと、セクタ間で協調して一方のセクタからのみ特定の周波数リソースの送信を行なわないセクタ選択モードと、セクタ間で協調して両方のセクタから信号を送信するコラボレーションモードとを持ち、上記のRSRPの報告結果を元に、3つのモードを選択する。
また、基地局装置より、セクタ間協調を行なう2つのモードを実施することを指示された移動体端末は、基地局装置に対して、複数のセクタに関する受信品質情報(CQI)を送信する。
また、基地局装置より、セクタ間協調を行なう2つのモードを実施することを指示された上記端末は、基地局に対して、複数のセクタに関するCQI情報に加え、複数のセクタに関する伝搬路のランク情報(RI)を送信する。
また、基地局装置より、セクタ間協調を行なう2つのモードを実施することを指示された上記端末は、基地局に対して、複数のセクタに関するCQI、RI情報に加え、複数のセクタに関するプリコーダ情報(PMI)を送信する。
また、コラボレーションモードには、PMIを送信するクローズドループモードとPMIを送信しないオープンループモードがあり、基地局が推定する移動速度によって、両モードを切り替える。
図7は、本発明の一実施例における干渉制御手順を説明するシーケンス図である。
図8は、本発明の一実施例における干渉制御の状態遷移図である。
図9は、本発明の一実施例における基地局装置のベースバンド部の構成を説明する図である。
図10は、本発明の一実施例における基地局装置のリモートRF部の構成を説明する図である。
図11は、本発明の一実施例における干渉制御の判断指標および判断基準を説明する図である。
第1の機能要素としては伝搬路を推定するためのリファレンス信号がある。リファレンス信号はチャネル推定部505に渡され伝搬路推定が行われる。第2の機能要素は制御チャネルである。制御チャネルはデモジュレーション部508に送られ、チャネル推定部505が出力する伝搬路推定結果を使って制御チャネルを検波、デコードを行い、有意な制御情報を得て、DSP(Digital Signal Processor)515に結果を渡す。DSP515はCPUやDSPのチップを使って実現するが、以下では総称としてDSPと呼び説明する。制御情報としては、端末が測定した隣接セクタ、隣接セルの受信電力などの測定結果、CQI(Channel Quality Indicator)やRI(Rank Indicator)やPMI(Precoding Matrix Indicator)等の高速フィードバック情報が含まる。
また第3の機能要素として、ユーザデータがあり、MLD(Most likelihood decision)部506に送られる。MLD部506ではチャネル推定結果をもとに最尤判定が行われ、LLR(対数尤度比)が求められる。得られたLLRを元にデコード部507はターボデコードを行い有意な情報を取りだす。取り出された情報はDSP515に送られる。DSP515は、L2あるいはL3の処理を行った後にラインインターフェース518を介して図に記載されていないネットワーク装置に情報を送信する。
第1のモード(405)は前述の第1の方法に対応し、セクタ間の連携を行なわない従来のモードである。端末は高速フィードバックとして、単一セクタのCQI(Channel Quality Indicator)を報告している。また、基地局が、同一セクタ用に複数のアンテナを持ちMIMO送信可能な場合に、単一セクタ内に閉じたアンテナに関するランク情報(RI)やプリコーデイングマトリックス(PMI)の高速フィードバックを行なう場合もこのモードとなる。
各モードとリファレンス信号受信電力(RSRP)との関係は図11で示される。図11は縦軸がサービングセクタのRSRPに対する隣接セクタのRSRPの比を示したものである。横軸がサービングセクタのRSRPに対する隣接セルの最も受信電力が高いセクタのRSRPの比を示したものである。
単一セクタ処理である第1のモード(405)であった端末は、サービングセクタに対する隣接セクタのRSRP比が例えば−20dB以上になった場合にセクタスイッチモード(404)に遷移する。但し、端末位置がセル境界に近く、隣接する基地局からの干渉電力が−10dBよりも大きくなる場合には、図5で示すようにセクタスイッチモードの効果は殆どないことから、第1のモード(405)を維持する。図11では、横軸で例えば−10dBよりも右側のエリアではセクタスイッチモード(404)は動作させていない。このときの選択は単一セクタ処理による第1のモード(405)による動作となる。
また、サービングセクタに対する隣接セクタのRSRP比が更に近くなり、図11で言えば、更に紙面の上方に上がって、例えば−3dB以上になった場合にはコラボレーションモード(403)に遷移する。この場合は図5でもわかるように、協調送信によりセクタ境界であってもSINRの改善効果が期待できるため、隣接する基地局からの干渉電力によらずコラボレーションモード(403)を動作させる。
隣接基地局の特定セクタからの受信電力がサービングセクタよりも強くなったり、サービングセクタの隣接セクタからの受信電力がサービングセクタよりも強くなった場合には、該当セクタへのハンドオーバを実施する。図11では、サービングセクタよりもΔdBのヒステリシスをもってターゲットセクタのRSRPが強くなった場合にハンドオーバ動作を開始する。
図7には、単一セクタ処理からマルチセクタ処理への遷移に必要となるフロー図が示されている。
まずサービングセクタから端末に対して測定報告の設定が送信される(ステップ301)。このステップで設定される内容は、例えば、報告対象の基地局の数、測定報告の送信条件、測定間隔等である。この設定で従来と大きく異なる点はサービングセクタとコロケーションとなる(同一場所に設置された)他のセクタと、コロケーションしない他の基地局に関して、測定報告の設定内容が異なるということである。サービングセクタとコロケーションとなる(同一場所に設置された)他のセクタと、コロケーションしない他の基地局とでは、RSRPのリポートを挙げるきっかけが大きく異なる。RSRPリポートを挙げるきっかけはイベントにより発生する。イベントの例としては、サービングセクタからのRSRPに比べて、他のセクタあるいは他の基地局からのRSRPが閾値以下の状態の場合に発動する。具体的にはMs+Os < Mn+Onが成立する場合に発動する。ここで、MsはサービングセクタのRSRP測定結果、Osはサービングセクタのオフセット、Mnは隣接セクタあるいは他基地局の特定セクタのRSRP測定結果、Onは隣接セクタあるいは他基地局の特定セクタのオフセットである。
他方、他基地局の特定セクタの場合、セル境界かセル中心かを判定すれば十分であるため、RSRP比で、10dB程度の判定であれば十分である。したがってOn>Os+10といった小さいオフセット値が設定される。
よって、ステップ301において、端末に設定する他セクタのRSRPとサービングセクタのRSRPの電力比において、他基地局の特定セクタ<該当基地局の他セクタなる関係で設定が行われる。
協調送信になると、端末からは、大きく2種の情報が送られてくる。
1つは他基地局からの干渉電力も把握できるRSRPの報告である。もう1つは高速フィードバック情報である。これらを元にサービングセクタは協調送信のモードを選択する。協調送信のモードには先に説明している通り大きく分類して2つの方法(図8の403と404)がある。
1つは一方のセクタからしか情報を送らないアンテナ選択モード(図8状態遷移図の404)である。このモードでは端末からは複数のセクタに関するCQIが報告され(400)、その強度が大きい方のセクタから信号が送信される。
もう1つは、両方のセクタから情報を送信するコラボレーションモード(図8状態遷移図の403)である。このモード403には更に2つのサブモード(401と402)があって、端末のモビリティや受信するSINRによって分けられる。
20、21、22 基地局装置
30、32、33 下り送信信号
31 上り送信信号
40 スイッチ
50 コア装置
500 ベースバンド部
501 CPRIインターフェース部
502 CP除去部
503 FFT部
504 デマルチプレクサ部
505 チャネル推定部
506 MLD部
507 デコード部
508 デモジュレーション部
509 モジュレーション部
510 リファレンス信号生成部
511 マルチプレクサ部
513 IFFT部
514 CP付加部
515 DSP
516 ラインインターフェース部
519 制御情報符号化部
520 メモリ
600 リモートRF部
601 アンテナ
602 デプレクサ
603 受信RF部
604 CPRIインターフェース部
605 送信RF部
Claims (9)
- 複数の移動体端末と、該複数の移動体端末と無線により通信を行なう複数の基地局装置とを有する無線通信システムであって、
前記複数の基地局装置のそれぞれは、
複数のアンテナと、受信信号処理部と、送信信号処理部と、メモリと、制御部とを有し、
前記複数のアンテナにより、基地局装置のカバーエリアを角度で分割した複数のセクタを構成し、前記制御部は、セクタ毎に該セクタに接続される移動体端末との通信を制御するものであり、
前記基地局装置の第1のセクタから、該第1のセクタに接続される移動体端末に対して、予め、該移動体端末が受信可能なセクタおよび基地局装置の受信状況に関する情報の測定報告の設定を行なっておき、
前記移動体端末は、
前記第1のセクタから受信した測定報告の設定に従って、該移動体端末が受信可能なセクタおよび基地局装置の受信状況に関する情報の測定を行なうとともに、該測定報告を前記第1のセクタ装置に送信し、
前記基地局は、
前記第1のセクタに接続された前記移動体端末からの測定報告を受信すると、該測定報告の内容を該移動体端末が受信可能なセクタと該セクタと隣接しかつ該セクタと同一の基地局装置が形成しているセクタとの受信電力比の閾値である第1および第2の閾値と、他の基地局装置が形成しているセクタの受信電力値の閾値である第3の閾値と比較した結果に基づいて、隣接する2つのセクタがそれぞれ別々の移動体端末に異なる信号を送信する単一セクターモードと、隣接する2つのセクタのうち一方のセクタが信号を送信しているときには他のセクタは信号を送信しないように制御するセクタ選択モードと、隣接する2つのセクタの両方から前記移動体端末に信号を送信するコラボレーションモードのいずれかの送信方法を選択し、
前記移動体端末に対して、選択した送信方法で、信号を送信することを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1に記載の無線通信システムであって、前記予め該移動体端末に対して設定しておく、測定報告の設定内容は、測定対象セクタあるいは基地局の数、測定内容、測定間隔を含むことを特徴とする無線通信システム。
- 請求項1に記載の無線通信システムであって、前記移動体端末からの測定報告には、該移動体端末が受信可能なセクタおよび基地局装置から送信されたリファレンス信号の受信電力と、該移動体端末が受信可能なセクタおよび基地局装置に関するチャネル品質情報が含まれることを特徴とする無線通信システム。
- 請求項3に記載の無線通信システムであって、
移動体端末が受信可能なセクタに対する該セクタと隣接しかつ該セクタと同一の基地局装置が形成しているセクタの受信電力比が第1の閾値以上であり、かつ他の基地局装置が形成しているセクタの受信電力値が第3の閾値以下である場合には、前記セクタ選択モードを選択し、移動体端末が受信可能なセクタに対する該セクタと隣接しかつ該セクタと同一の基地局装置が形成しているセクタの受信電力比が第1の閾値未満、または移動体端末が受信可能なセクタに対する該セクタと隣接しかつ該セクタと同一の基地局装置が形成しているセクタの受信電力比が第1の閾値以上かつ他の基地局装置が形成しているセクタの受信電力値が第3の閾値より大きい場合には単一セクターモードで動作し、移動体端末が受信可能なセクタに対する該セクタと隣接しかつ該セクタと同一の基地局装置が形成しているセクタの受信電力比が第2の閾値以上の場合にはコラボレーションモードで動作することを特徴とする無線通信システム。 - 複数の移動体端末と、該複数の移動体端末と無線により通信を行なう複数の基地局装置とを有する無線通信システムにおける無線通信方法であって、
前記複数の基地局装置は、複数のアンテナにより、基地局装置のカバーエリアを角度で分割した複数のセクタを構成し、セクタ毎に該セクタに接続される移動体端末との通信を制御するものであり、
前記基地局装置の第1のセクタから、該第1のセクタに接続される移動体端末に対して、予め、該移動体端末が受信可能なセクタおよび基地局装置の受信状況に関する情報の測定報告の設定を行なっておき、
前記移動体端末は、
前記第1のセクタから受信した測定報告の設定に従って、該移動体端末が受信可能なセクタおよび基地局装置の受信状況に関する情報の測定を行なうとともに、該測定報告を前記第1のセクタに送信し、
前記基地局は、
前記第1のセクタに接続された前記移動体端末からの測定報告を受信すると、該測定報告の内容を該移動体端末が受信可能なセクタと該セクタと隣接しかつ該セクタと同一の基地局装置が形成しているセクタとの受信電力比の閾値である第1および第2の閾値と、他の基地局装置が形成しているセクタの受信電力値の閾値である第3の閾値と比較した結果に基づいて、隣接する2つのセクタがそれぞれ別々の移動体端末に異なる信号を送信する単一セクターモードと、隣接する2つのセクタのうち一方のセクタが信号を送信しているときには他のセクタは信号を送信しないように制御するセクタ選択モードと、隣接する2つのセクタの両方から前記移動体端末に信号を送信するコラボレーションモードのいずれかの送信方法を選択し、
前記移動体端末に対して、選択した送信方法で、信号を送信することを特徴とする無線通信方法。 - 請求項5に記載の無線通信方法であって、前記予め該移動体端末に対して設定しておく、測定報告の設定内容は、測定対象セクタあるいは基地局の数、測定内容、測定間隔を含むことを特徴とする無線通信方法。
- 請求項5に記載の無線通信方法であって、前記移動体端末からの測定報告には、該移動体端末が受信可能なセクタおよび基地局装置から送信されたリファレンス信号の受信電力と、該移動体端末が受信可能なセクタおよび基地局装置に関するチャネル品質情報が含まれることを特徴とする無線通信方法。
- 請求項7に記載の無線通信方法であって、
移動体端末が受信可能なセクタに対する該セクタと隣接しかつ該セクタと同一の基地局装置が形成しているセクタの受信電力比が第1の閾値以上であり、かつ他の基地局装置が形成しているセクタの受信電力値が第3の閾値以下である場合には、前記セクタ選択モードを選択し、移動体端末が受信可能なセクタに対する該セクタと隣接しかつ該セクタと同一の基地局装置が形成しているセクタの受信電力比が第1の閾値未満、または移動体端末が受信可能なセクタに対する該セクタと隣接しかつ該セクタと同一の基地局装置が形成しているセクタの受信電力比が第1の閾値以上かつ他の基地局装置が形成しているセクタの受信電力値が第3の閾値より大きい場合には単一セクターモードで動作し、移動体端末が受信可能なセクタに対する該セクタと隣接しかつ該セクタと同一の基地局装置が形成しているセクタの受信電力比が第2の閾値以上の場合にはコラボレーションモードで動作することを特徴とする無線通信方法。 - 移動体端末と無線により通信を行なう基地局装置であって、
複数のアンテナと、受信信号処理部と、送信信号処理部と、メモリと、制御部とを有し、
該基地局装置は、前記複数のアンテナにより、基地局装置のカバーエリアを角度で分割した複数のセクタを構成し、前記制御部は、セクタ毎に該セクタに接続される移動体端末との通信を制御するものであり、
前記基地局装置に接続される移動体端末に対して、予め、該移動体端末が受信可能なセクタおよび基地局装置の受信状況に関する情報の測定報告の設定を行なっておき、
移動体端末からの測定報告を受信すると、該測定報告の内容を該移動体端末が受信可能なセクタと該セクタと隣接しかつ該セクタと同一の基地局装置が形成しているセクタとの受信電力比の閾値である第1および第2の閾値と、他の基地局装置が形成しているセクタの受信電力値の閾値である第3の閾値と比較した結果に基づいて、隣接する2つのセクタがそれぞれ別々の移動体端末に異なる信号を送信する単一セクターモードと、隣接する2つのセクタのうち一方のセクタが信号を送信しているときには他のセクタは信号を送信しないように制御するセクタ選択モードと、隣接する2つのセクタの両方から前記移動体端末に信号を送信するコラボレーションモードのいずれかの送信方法を選択し、
前記移動体端末に対して、選択した送信方法を通知することを特徴とする基地局装置。
Priority Applications (3)
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JP2009107288A JP5205330B2 (ja) | 2009-04-27 | 2009-04-27 | 無線通信システムおよび無線通信方法ならびに基地局装置 |
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