JP5204703B2 - 光学部材とそれを備える画像表示装置 - Google Patents
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Description
第1の樹脂層の構成は、固有複屈折が正である限り特に限定されず、例えば、当該層が含む重合体は特に限定されない。
第2の樹脂層の構成は、不飽和単量体単位を構成単位として有する重合体(B)を含むとともに、固有複屈折が負である限り、特に限定されない。
本発明の光学部材は逆波長分散性を示す。即ち、本発明の光学部材は、少なくとも可視光領域において、波長が短くなるほど複屈折(あるいは位相差もしくはリターデーション)が小さくなる光学特性を示す。このような広帯域の光学部材を用いることによって、表示特性に優れる画像表示装置を構築できる。
攪拌装置、温度センサー、冷却管および窒素導入管を備えた反応装置に、15重量部の2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル(MHMA)、35重量部のメタクリル酸メチル(MMA)および重合溶媒として50重量部のトルエンを仕込み、これに窒素を通じつつ、105℃まで昇温させた。昇温に伴う還流が始まったところで、重合開始剤として0.03重量部のt−アミルパーオキシイソノナノエート(アルケマ吉富社製、商品名:ルペロックス570)を添加するとともに、3.34重量部のトルエンに上記t−アミルパーオキシイソノナノエート0.06重量部を溶解した溶液を2時間かけて滴下しながら、約105〜110℃の還流下で溶液重合を進行させ、さらに4時間の熟成を行った。
攪拌装置、温度センサー、冷却管および窒素導入管を備えた反応装置に、15重量部のMHMA、25重量部のMMA、10重量部のメタクリル酸ベンジルおよび重合溶媒として50重量部のトルエンを仕込み、これに窒素を通じつつ、105℃まで昇温させた。昇温に伴う還流が始まったところで、重合開始剤として0.03重量部のt−アミルパーオキシイソノナノエート(アルケマ吉富社製、商品名:ルペロックス570)を添加するとともに、3.34重量部のトルエンに上記t−アミルパーオキシイソノナノエート0.06重量部を溶解した溶液を6時間かけて滴下しながら、約105〜111℃の還流下で溶液重合を進行させ、さらに2時間の熟成を行った。
攪拌装置、温度センサー、冷却管および窒素導入管を備えた反応装置に、10重量部のビニルカルバゾール、18重量部のMHMA、72重量部のMMAおよび重合溶媒として80重量部のトルエンを仕込み、これに窒素を通じつつ、105℃まで昇温させた。昇温に伴う還流が始まったところで、重合開始剤として0.1重量部のt−アミルパーオキシイソノナノエート(アルケマ吉富社製、商品名:ルペロックス570)を添加するとともに、10重量部のトルエンに上記t−アミルパーオキシイソノナノエート0.2重量部を溶解した溶液を2時間かけて滴下しながら、約105〜110℃の還流下で溶液重合を進行させ、さらに4時間の熟成を行った。
攪拌装置、温度センサー、冷却管および窒素導入管を備えた反応装置に、10重量部のビニルカルバゾール、18重量部のMHMA、72重量部のMMAおよび重合溶媒として90重量部のトルエンを仕込み、これに窒素を通じつつ、105℃まで昇温させた。昇温に伴う還流が始まったところで、重合開始剤として0.04重量部のt−アミルパーオキシイソノナノエート(アルケマ吉富社製、商品名:ルペロックス570)を添加するとともに、10重量部のトルエンに上記t−アミルパーオキシイソノナノエート0.08重量部を溶解した溶液を3時間かけて滴下しながら、約105〜110℃の還流下で溶液重合を進行させ、さらに4時間の熟成を行った。
製造例1で作製した重合体(A−1)を、プレス成形機により250℃でプレス成形して厚さ約70μmのフィルムとした。次に、作製したフィルムを、二軸延伸装置(東洋精機製作所社製TYPE EX4、以降の実施例、比較例においても同じ)により、MD方向の延伸倍率が2倍となるように、延伸温度145℃で一軸延伸して、厚さ約50μmの延伸フィルム(F−A1)を得た。
製造例2で作製した重合体(A−2)を、プレス成形機により250℃でプレス成形して厚さ約70μmのフィルムとした。次に、作製したフィルムを、MD方向の延伸倍率が2倍となるように、上記二軸延伸装置を用いて延伸温度138℃で一軸延伸して、厚さ約50μmの延伸フィルム(F−A2)を得た。
(メタ)アクリル重合体(A)としてアクリルイミド重合体(ロームアンドハース社製、KAMAX T−240)を、プレス成形機により250℃でプレス成形して厚さ約70μmのフィルムとした。次に、作製したフィルムを、MD方向の延伸倍率が2倍となるように、上記二軸延伸装置を用いて延伸温度143℃で一軸延伸して、厚さ約50μmの延伸フィルム(F−A3)を得た。
実施例1で作製した延伸フィルム(F−A1)のみを用いて光学部材とすることを想定し、当該延伸フィルムにおける位相差(面内位相差)の波長分散性および配向角を、実施例1と同様に評価した。波長分散性の評価結果を以下の表4に示す。
実施例2で作製した延伸フィルム(F−A2)のみを用いて光学部材とすることを想定し、当該延伸フィルムにおける位相差(面内位相差)の波長分散性および配向角を、実施例1と同様に評価した。波長分散性の評価結果を以下の表5に示す。
製造例3で作製した重合体(B−1)を、プレス成形機により250℃でプレス成形して厚さ約70μmのフィルムとした。次に、作製したフィルムを、MD方向の延伸倍率が2倍となるように、上記二軸延伸装置を用いて延伸温度138℃で一軸延伸して、厚さ約50μmの延伸フィルム(F−B4)を得た。
実施例3で使用したアクリルイミド重合体(ロームアンドハース社製、KAMAX T−240)を、プレス成形機により250℃でプレス成形して厚さ約140μmのフィルムとした。次に、作製したフィルムを、MD方向の延伸倍率が2倍となるように、上記二軸延伸装置を用いて延伸温度143℃で一軸延伸して、厚さ約100μmの延伸フィルム(F−A4)を得た。
製造例3で作製した重合体(B−1)を、プレス成形機により250℃でプレス成形して厚さ約70μmのフィルムとした。次に、作製したフィルムを、オートグラフ(島津製作所社製)により、延伸倍率が2倍となるように延伸温度142℃で自由端一軸延伸して、厚さ45μmの延伸フィルム(F−B5)を得た。
実施例4で作製した延伸フィルム(F−C1)における位相差(面内位相差)の波長分散性を、実施例1と同様に評価した。評価結果を以下の表9に示す。
製造例1で作製した重合体(A−1)を、プレス成形機により250℃でプレス成形して厚さ約180μmのフィルムとした。次に、作製したフィルムを、MD方向の延伸倍率が2倍となるように、上記二軸延伸装置を用いて延伸温度145℃で固定端一軸延伸して、厚さ約90μmの延伸フィルム(F−A5)を得た。
シクロオレフィン重合体フィルム(日本ゼオン製、ゼオノアZF14)を、上記二軸延伸装置により、延伸倍率が1.8倍となるように延伸温度142℃で固定端一軸延伸して、厚さ約60μmの延伸フィルム(F−C2)を得た。
セルロースアセテートプロピオネート(アルドリッチ社製、数平均分子量Mn=15000)の塩化メチレン溶液(濃度15重量%)をガラス板上に流延し、乾燥させて、厚さ70μmのセルロースアセテートプロピオネートフィルム(F−E1)を得た。
2 第1の樹脂層
3 第2の樹脂層
Claims (10)
- 固有複屈折が正である第1の樹脂層と、
(メタ)アクリル酸エステル単位と、複素芳香族基を有するα,β−不飽和単量体単位とを構成単位として有する重合体(B)を含み、固有複屈折が負である第2の樹脂層と、を含む積層構造を有し、
少なくとも可視光領域において、波長が短くなるほど複屈折が小さくなる波長分散性を示す光学部材。 - 前記第1の樹脂層が、(メタ)アクリル重合体(A)、シクロオレフィン重合体およびセルロース誘導体から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1に記載の光学部材。
- 前記第1の樹脂層が、(メタ)アクリル重合体(A)を含む請求項1に記載の光学部材。
- 前記α,β−不飽和単量体単位が、ビニルカルバゾール単位、ビニルピリジン単位、ビニルイミダゾール単位およびビニルチオフェン単位から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の光学部材。
- 前記α,β−不飽和単量体単位が、ビニルカルバゾール単位である請求項1に記載の光学部材。
- 前記アクリル重合体(A)が、主鎖に環構造を有する請求項2に記載の光学部材。
- 前記環構造が、ラクトン環構造、グルタルイミド構造または無水グルタル酸構造である請求項6に記載の光学部材。
- 前記重合体(B)における前記α,β−不飽和単量体単位の含有率が0.1〜30重量%である請求項1に記載の光学部材。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の光学部材を備える画像表示装置。
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